嫌われる勇気 第9話 あらすじ・レビュー

青山（加藤シゲアキ）が何者かに刺され、病院へ運ばれた。

現場に駆け付けた蘭子（香里奈）は、青山のバッグが開いていたことが引っかかる。

青山が襲われた現場近くで刺殺体が発見された。

被害者は混同と言う男性で、青山と同じく、真正面から刺されていた。

近藤が持っていたキーホルダーを見て蘭子は驚く。それは蘭子が父親に贈ったもので、鍵は蘭子の実家のものだったからだ。

蘭子は、自分の過去を知る人間の犯行だと確信する。

悠真（堀井新太）と一緒に実家へ行くと、今は誰も住んでいないはずの家の書斎に白い花が生けてあった。

それは、蘭子が誘拐された時、現場に咲いていた花とよく似ていた。

大文字（椎名桔平）を訪ねた蘭子は、前夜のアリバイを確認した。

大文字は事件との関与を否定し、過去を払しょくしなければ孤独のままだと蘭子に忠告する。

蘭子は、大文字の助手・道子（飯豊まりえ）に、青山が刺される前に大文字を訪ねていたこと、カバンが開いていたことを伝え、何か気付いたことがあればこっそり教えてほしいと頼んだ。

蘭子（香里奈）は青山家の墓参りへ行く。

お墓の前で、蘭子に宛てた青山（加藤シゲアキ）からの手紙を読んでいる。

3月8日午後7時28分。刺されて倒れている青山を女子高生が発見した。

誘拐された時のことを蘭子が思い出していると小宮山（戸次重幸）がそのことを伝えに来た。

蘭子は慌てて現場へ向かう。現場にあった青山のカバンが開いていたことを気にする蘭子。

金目のものを抜き取られた痕跡はないという。

青山が襲われた現場の近くで、刺殺体が見つかった。

被害者は、品川の会社に勤務する近藤隆雅という35歳の男性。

被害者の所持品を確認していた蘭子は、カバンの中に入っていたキーホルダーを見て驚く。

それは、蘭子が昔、父親にプレゼントしたもので、つけられていた鍵は蘭子の実家のものだった。

蘭子はそのことを8係の同僚たちに話した。一連の犯行は「メシア」によるものだと思われる。

蘭子は弟の悠真（堀井新太）と一緒に実家へ行く。そこには誰も暮らしていないはずなのに、白い花が活けられていた。

それは、蘭子が誘拐された現場に咲いていた花と似ていた。

蘭子は大文字（椎名桔平）の研究室を訪れ、青山が刺されたこと、刺される前に大文字の研究室を訪ねていたことを説明した上で、昨夜のアリバイを確認する。

大文字は吉祥寺の教会にいたと答えた。そして蘭子に、過去にとらわれたままでは過去を生き続けることになると話した。

蘭子は間雁（飯豊まりえ）に、何か気付いたことがあったら自分にだけ教えてほしいと話して帰って行った。

小宮山と浦部（丸山智己）は、被害者の勤めていた会社を訪れていた。

社員の話によると、近藤はとても優秀な人物だったという。だが、人と距離を取るような人だったため、社内に親しい人はいなかったようだ。

蘭子はめい子（相楽樹）から、近藤の衣服に付着していた血痕が青山のDNAと一致したと聞かされる。

めい子は同じ凶器が使われた可能性があると指摘し、同一犯だと思うと蘭子に伝えた。

ネットに近藤が刺された時の映像がアップされているのを三宅（桜田通）が発見した。

神保町のビジネスホテルのパソコンが動画の発信源だと判明。蘭子と三宅はそのホテルへと急いだ。

ホテルへ着いたと三宅から半田（升毅）に連絡が入る。

その時、近藤の部屋を調べていた小宮山と浦部から、大変なことがわかったと電話が入る。

「ドアを開けるな！」半田が叫ぶのと同時に三宅がホテルの部屋のドアを開けた。その瞬間、爆風が二人を襲った。

三宅が肩を脱臼しただけで、二人にケガはなかった。

めい子は、三宅の治療をした際、面白いことがわかったと蘭子に告げる。

被害者の歯に0型の血痕が付いていたと説明し、刺された際に抵抗しようとして噛みついたのではないかとめい子は話した。

ビジネスホテルの防犯カメラを確認すると、帽子をかぶってマスクをした男性が映っていた。

その男は近藤が殺害された直後の9時に、青山の名前を名乗ってチェックインしている。

近藤の部屋からは、爆弾を作るための薬品や部品が見つかっていた。

近藤が作った爆弾をホテルにチェックインした男がそれをホテルに仕掛けたとみられる。

犯人は、近藤殺害の動画をアップすることで、蘭子たちをホテルへおびき寄せた。

蘭子は、ホテルに仕掛けられていたのは威力の弱い爆弾で、殺すつもりはなかったのだろうと分析。

そして、メシアは警察の動きがわかっていると指摘した。

図書室から『日本中世史補』の返却期限が過ぎていると連絡が入る。

その電話を受けた間雁は、土方（寿大聡）に、自分が返しておくと告げる。中身をめくった間雁はあることに気付く。

声をかけてきた大文字にそのことを話そうとした時、蘭子の言葉を思い出した間雁は、大文字には何も言わず、蘭子に連絡を取り呼び出した。

その本のあるページが切り取られていた。おそらく「上杉暗号」のページだろうと間雁は言い、ネットで見つけた暗号の一覧を蘭子に見せる。

それを見た蘭子は慌ててどこかへ走って行った。

青山が入院している病院に、白衣を着た土方がいる。

蘭子が青山の病室へ駆け込むと、そこには半田と三宅がいた。

土方は青山の病室に忍び込み、ナイフで青山を刺そうとした。

その時、三宅がそれに気づき声をかけると、土方は逃走したという。

蘭子を連れ出した半田は、これ以上部下が傷つくところは見たくないから、過去何があったのか話してほしいと頼んだ。

蘭子は自分が誘拐された時の話をした。

目隠しされていたから犯人の姿は見ていないが、少なくとも犯人は二人いたと蘭子は言う。

蘭子は土方のアジトを知っていると言い、その場所を半田に伝えた。

半田はすぐにその場所を小宮山と浦部に知らせた。

蘭子は青山の病室へ行き、眠っている青山に、誰かを信頼してもまたいなくなってしまうのではないかと思って生きてきたと話した。

誰も傷ついてほしくないと言い、病室を出ようとした時、青山が目を覚ました。

一緒に犯人のところへ行くという青山に「これは私の課題です。あなたは寝ていてください。」と言って蘭子は一人で出て行った。

蘭子は一人で土方の家へ行く。

そこで土方ともみあいになるが、蘭子はなんとか土方を追い詰めた。

なぜ仲間の近藤まで殺したのかと尋ねると、メシアの指示に従っただけだと土方は答えた。

銃を向ける蘭子を見て、お父さんにそっくりだと言い、部屋の中にある扉を開けるよう土方は指示した。

扉の中から父親の警察手帳を見つけた蘭子の注意が土方から逸れる。

土方は鼻歌を歌いながら、森の中のある建物に車で蘭子を連れて行った。

見舞いに来た由稀菜（岡崎紗絵）と話していて青山はあることを思い出す。

青山を刺したあと犯人が電話で言っていた「先生」という言葉だ。

無理に動こうとして痛がる青山を見た由稀菜が慌てて看護師を呼びに行った。

拉致した蘭子を前に、蘭子の父親の遺体を見た時、興奮したと土方が言う。

土方はメシアのことを「先生」と呼び、先生の言うことは絶対なんだと話し、蘭子に目隠しをする。

小宮山は、教えられた場所はアジトではなかったと半田に連絡を入れ、蘭子が一人で土方の家へ来たこと、室内が荒らされていたことから、土方と遭遇してもみあいになったのだろうと推測した。

由稀菜が看護師を連れて青山の病室に戻った時、青山の姿はなかった。

青山はタクシーで帝都大学へ向かっていた。

目隠しをされた蘭子は、足音が近づいているのに気付く。

土方が「先生、お待ちしていました。」とその人物に声をかける。その瞬間、土方が撃たれ銃声が響き渡った。