A LIFE～愛しき人～ 第2話 あらすじ・レビュー

沖田（木村拓哉）は、壮大（浅野忠信）から深冬（竹内結子）の手術を頼まれ、壇上記念病院に残ることになった。

井川（松山ケンイチ）は、和菓子職人・森本（平泉成）を担当することになった。

院長（柄本明）が頼んだ患者だと知った井川は張り切ってイメージトレーニングを重ねる。

森本に手術の説明をしていた井川は、後遺症の可能性について尋ねられる。

井川は「大丈夫」と断言するが…。

脳腫瘍を患っている深冬（竹内結子）の手術を壮大（浅野忠信）から頼まれた沖田（木村拓哉）は、壇上記念病院に残ることになった。

ある日、和菓子職人の森本（平泉成）が入院してきた。

院長の虎之介（柄本明）から頼まれた患者だと知った井川（松山ケンイチ）は自分が担当したいと申し出る。

大動脈瘤の手術の説明をする際、森本は後遺症について尋ねた。

左手にはまれに痺れが残ることもあるかもしれないが、右手に残ることは理論上あり得ないと井川は断言してしまう。

井川のオペを見学していた沖田を看護師が呼びに来た。深冬がやっている手術で患者の容態が悪くなったためだ。

沖田はすぐにオペに参加し、的確な指示を出す。オペは無事に終了した。

井川のオペも終了し、3日で退院してすぐに働けると聞かされた森本にも笑顔が戻る。

沖田は深冬を助ける方法を考えていた。そこに深冬がやってきて手術の礼を伝える。

父親の虎之介と夫の壮大が経営を巡って意見が対立していることを話し、沖田が来たことで小児外科も看板に出来るし、経営もうまくいくはずだと嬉しそうに語った。

そんな二人の様子を、壮大がこっそり見ていた。

退院した森本は早速仕事に復帰するが、お菓子を作っている途中で右手に痺れを感じる。

病院を訪れ、その事実を訴えるが、井川は手術は無関係だと断言し、心因性のものではないかと告げた。

井川が、その後いくつ検査をしても原因となるものが見つからないとぼやいているのを耳にした沖田が、森本のデータを見せてほしいと申し出るが、井川は見落としはないと言い切った。

沖田はその後も森本の右手の痛みの原因を探っていた。それを見た井川は、命は救ったと訴えるが、沖田は右手の痺れは生きるか死ぬかの問題なんだと話す。

だが、井川には伝わらない。それどころか、いちいちクレーマーを相手にするのかなどと言い出した。

それを聞いた沖田は「医者失格だな」と吐き捨てた。

ある日、森本が救急車で運ばれてきた。自殺を図ったのだ。

息子は井川の診察室に押しかけ、井川を責めると「お前を訴えてやるからな！」と叫んだ。幸いにも命に別状はなかった。

副院長室に呼ばれた井川は、オペの失敗ではないこと、心因性と思われること、自分への当てつけだと壮大に訴える。

沖田が森本を改めて検査した結果、大動脈瘤の起始異常があったことが判明。

大動脈瘤を塞いだ時に一緒に右鎖骨下動脈につながる通り道を遮断したために右手に痛みが出たのだと沖田は井川たちに説明した。

だが外科部長の羽村（及川光博）は、和解へ持ち込み退院させるため、手術は出来ないと突っぱねる。

こちらのミスだとわかれば、息子がもっと騒ぎを大きくするだろうし、裁判も不利になると言うのだ。

その後、医療ミスで患者が自殺未遂をしたことがネットニュースに取り上げられた。

森本の息子と和解の話がされる中で、壮大は、医療ミスとは思っていないが誠意を見せたいと1億円を提示した。

沖田は森本の病室を訪ね、状況を丁寧に説明し、手術を受けることを納得させた。

壮大は、1億円の見舞金で和解したことを虎之介に報告し、井川を辞めさせると伝えた。

その上で、院長の責任問題も避けることは出来ないと言い、病院にとって最良の決断をするようにと話した。

オペをするという沖田に、壮大も羽村も、オペはさせられないと言う。

沖田は、森本にとって右手は命なんだと訴え、自分になら出来ると断言。井川も壮大に頭を下げた。

そこに院長がやってきて、責任は全て自分が持つからとオペを許可した。

森本のオペを行う際、井川が自分もオペに入れてほしいと申し出る。

「医者失格って言ったろ？！」と沖田は言うが、井川は「俺の患者です！」と言い、オペ室に入った。

オペは無事終了。右手の痺れはなくなった。

井川は沖田に、命さえ助ければと、それだけで救った気持ちになっていたと頭を下げた。

虎之介の快気祝いが行われた。

壮大は家族だけですると思っていたが、虎之介は沖田も呼んでいた。

やってきた沖田を前に「沖田先生には何か考えないといけないね～？外科部長か？いっそのこと院長か？」と言って虎之介は豪快に笑った。