下剋上受験 第8話 あらすじ・レビュー

信一（阿部サダヲ）は胃潰瘍で、そのまま入院することになる。

そんな中、佳織（山田美紅羽）の模試の結果が出るが、勉強開始時よりも下がっていた。

信一は、病室でも勉強を始める。そして、佳織の回答からあることに気付いた。

数日後、無事退院した信一が香夏子（深田恭子）たちと帰宅すると、家賃滞納を理由に鍵を変えられてしまい、アパートに入れなくなってしまう。

大家の田畑（村松利史）に事情を話すが取りあってもらえない。

信一は仕方なく徳川（要潤）に相談する。

信一たちを援助するため、自宅を売ろうとしていた一夫（小林薫）だったが、楢崎（風間俊介）から無理だと言われてしまう。

さらに、一夫は自宅で転倒し入院することに…。

佳織は家族にふりかかる災いの原因が自分の中学受験のせいだと考えてしまい…。

信一（阿部サダヲ）が倒れて病院に運ばれた。

すぐにでも退院して佳織（山田美紅羽）との勉強の時間を確保したい信一は、退院させてほしいと言って医者を困らせる。そこに佳織と香夏子（深田恭子）がやってきた。

模試の結果を聞くと、佳織は浮かない表情で結果を信一に渡した。それを見た信一はショックを受ける。

偏差値が、受験勉強を始める前より下がっていたからだ。

信一は、仲間たちに頼んで、病室に参考書などを運んでもらう。そこで佳織に勉強を教えるというのだ。

無理をしてほしくない香夏子は心配するが、成績が下がって落ち込む佳織のことを考え、1日も休むわけにはいかないと信一は言う。

佳織はショックを引きずっていた。食欲もない。

信一は、佳織の模試の回答をチェックしていて、考え方は合っているが、ミスが多いということに気付く。

信一は佳織に、考え方が合っていても答えが間違っていたら、全く理解できずにバツになった人と同じになると話す。

佳織は香夏子の前で、勉強を続けても成績が上がらなかったらどうしようと不安を口にする。

一生懸命やってダメだったらそれは仕方ないと香夏子は励ます。

信一の退院の日がやってきた。久しぶりに我が家へ帰って玄関を開けようとするが鍵が開かない。

家賃を滞納していたため、留守中に大家の田畑（村松利史）が鍵を交換してしまったのだ。

信一たちはとりあえず一夫（小林薫）の家に泊まらせてもらうことに。

翌日信一は田畑に会いに行き、鍵を渡してほしいと頼むが聞き入れてもらえなかった。

信一は、徳川（要潤）を訪ねた。

子供たちの話をしている時、麻里亜（篠川桃音）と血がつながらないと言っていた徳川の言葉を思い出した信一がそのことについて尋ねた。

すると徳川は、元妻から「アンタの子じゃない」と言われたと話す。

自分には父親の資格がないのかもしれないという徳川の言葉を信一は否定した。

毎日おいしいものを食べさせて、キレイな服を着せて、勉強する環境も整えていてすごいと思うと言い、自分の方が父親失格だと信一は話した。

家賃を滞納して鍵を変えられてしまったことを聞いた徳川は、すぐに自分の会社の顧問弁護士に連絡を取ってくれた。

弁護士が田畑に会って、勝手に鍵を変えることは違法だと説明してくれ、信一も家賃を払う意思があるということで、新しい鍵を渡してもらい、部屋に入ることが出来た。

香夏子はマンションの契約が取れたことを報告をするために一夫の家に行った。だが一夫はいない。

テーブルの上には生命保険の証券が置かれていて、死亡した際の記述のところに線が引いてあった。

急いで香夏子が庭に出ると、首を吊ろうとしている一夫を発見。香夏子は慌てて止めに入った。

その拍子に一夫は左足を骨折してしまった。

事情を聞いた信一も、佳織と一緒に病院へやってくる。

一夫は、自分が死んだら5000万もの大金が入るんだと説明し、それでお金のことを考えなくて済むようになると話した。

その話を聞いていた佳織が、中学受験を辞めると言い出した。

信一が胃潰瘍になったのも、一夫が死のうとしたのも全部自分のせいだと言い、病室から飛び出した。

香夏子は佳織を抱きしめ、受験を辞めたいならもういいよと優しく話す。

だが信一は、自分や一夫のことを理由に逃げてるだけだと佳織を責める。

香夏子はそんな信一を非難し、佳織を連れて帰ろうとする。

「お前は弱虫だ！」と信一が叫ぶと、佳織が振り向き「佳織は弱虫じゃないもん！」と泣きながら訴えた。

信一は「わかってるよ」と優しく言って佳織を抱きしめた。