下剋上受験 第3話 あらすじ・レビュー

“俺塾”と名付けられた自宅の勉強部屋で、信一（阿部サダヲ）は娘の佳織（山田美紅羽）と受験勉強を始める。

時間を削って勉強に取り組む二人を妻の香夏子（深田恭子）は心配そうに見守る。

信一の職場の後輩・楢崎哲也（風間俊介）は、悩み事を抱えていた。

勉強のことで頭がいっぱいの信一が、楢崎に仕事を任せきりにしていることが原因だが、本人は気付いていない。

ある日、物件の案内をする予定だったが、信一は時間になっても現れない。

信一がやってきたのは、お客様が帰ったあとだった。

仕事をすっぽかしたことには触れず、楢崎に受験の相談を始める。

楢崎の信一に対する不満は膨らむばかり。

佳織の担任教師・小山みどり（小芝風花）が家庭訪問にやってきた。

そこで、佳織が授業中に居眠りをすることが増えたと聞かされる。

中学受験をするつもりだと知ったみどりに、「中学受験は親の見栄」だと反対され、信一はショックを受ける。

受験は本当に佳織のためなのか？と悩み始める。

桜井信一（阿部サダヲ）と娘の佳織（山田美紅羽）の受験勉強が始まった。

信一は受験までの工程表を作り、佳織と同じ問題を解く。

答え合わせをすると、信一は全問正解。佳織が寝たあとに、予習をしていたのだ。

信一は工程表を作ったものの、何から手を付ければいいのか、どう進めていけばいいのか、具体的なことが何もわからず、頭を悩ませていた。

ある日、佳織が学校へ行くと正門が閉められていた。このままでは遅刻だと思った時、クラスメイトの健太郎が声をかけてきた。

フェンスの網が破けているところから中に入り、遅刻せずに済んだ。

勉強のことで頭がいっぱいの信一は、仕事に身が入らない。

塾のテキストを手に入れられれば塾と同じ勉強が出来ると考えた信一は、塾の卒業生から手に入れようと画策する。

そのため、楢崎は一人でお客様を担当しなければならなくなる。

塾に行った信一は、たまたま来ていた卒業生の親に声をかけ、テキストを手に入れた。

その後、内見予定だったマンションへ行くが、既にお客様は帰ったあとだった。

楢崎の不満はどんどん募っていく。だが、信一はそんな楢崎の気持ちに全く気付いていなかった。

信一は、中卒仲間に頼んで折ってもらった折り紙の鶴と亀で、佳織につるかめ算を教える。

遅くまで勉強している佳織は学校で居眠りすることが多くなってしまう。

そのことで家庭訪問が行われることになり、信一はまたしても、楢崎に仕事を押し付けることになる。

桜井家にやってきた担任・小山（小芝風花）は、子供に中学受験をさせるのは親の見栄だと信一を責める。

自分も中学受験の経験がある小山は、子供が受験をしたいというのは親に嫌われたくないからだと主張する。

父親が責められているのが耐えられなくなった佳織は泣き出し「お父さんは頑張ってる」と信一をかばった。

信一は改めて、本当に子供のためになっているのかと自問自答する。

そして、佳織のためになることを出来る限りすることが親としての自分に必要なことだと気付く。

信一は、1日のタイムスケジュール表を作った。

香夏子も、お風呂に入った時に一緒に漢字の勉強が出来るようにと、自作の漢字表を浴室に貼っていた。

麻里亜（篠川桃音）は、父親に反発し、登校途中に車を降りる。歩いて学校へ向かうが、正門は閉まっていた。

そこにやってきた佳織は、麻里亜の手を引くと、健太郎から教えてもらった場所から学校へ入った。

楢崎が契約を取り付けた。信一は、二人でセールスしたというが、楢崎はそれを否定する。

自分一人で売った物件だと部長の長谷川（手塚とおる）に報告した。

信一はこの時初めて、楢崎が不満や悩みを抱えていたことを知った。