嘘の戦争 第6話 あらすじ・レビュー

30年前の事件に関わった人物に次々復讐していく浩一（草彅剛）。

最大の敵である興三（市村正親）に復讐するため、素性を隠し、長女・楓（山本美月）の恋人として興三と会うチャンスを得た。

浩一を迎えた興三と隆（藤木直人）は、浩一の過去を詮索する。

その頃ハルカ（水原希子）は何者かに尾行されている気配を感じ、二科家が本格的に動き出したことに焦っていた。

隆は、誰かが30年前の事件の復讐を行っていると推測していた。考えられるのは唯一生き残った“千葉陽一”だ。

楓や二科家に近づいてきた浩一を前にもまして警戒していた。

再び児童養護施設を訪ねた隆は、守（大杉漣）に、千葉陽一について確認したいことがあると切り出す。

浩一（草彅剛）は、楓（山本美月）のおかげで、ようやく興三（市村正親）に会えることになった。

楓の家族との食事中、興三や隆（藤木直人）から、両親のことや事故のことについて質問された浩一は、そつなく答えていく。

ハルカ（水原希子）がパーティの写真に写っていたことを聞かされ、ハルカのことについても隆に尋ねられるが、詳しいことはわからないから、今度バーで会った時に聞いておくと言って誤魔化した。

楓との結婚の許しを貰おうとした時、興三が反対した。

楓のことを世間知らずのように話す興三に浩一は反発し、許しを得られなくても二人で幸せになると言ってその場を立ち去ろうとした。

その時、興三が引き留め、試していただけだと言い、二人のことを認めた。そしてこの場で婚約すればいいとまで言い出し、隆を驚かせる。

興三は浩一を信用したのではなく、考えを読み取れず、少なからず恐怖を感じたため、傍に置いて監視しようと考えたのだ。

楓は、興三に認められたことは嬉しく感じていたが、浩一の元カノのことを気にしていた。

楓と話をしている時、ハルカが楓に会いに行ったことを知った浩一は何とかその場をごまかす。

浩一は帰り際、隆の娘がコアラのぬいぐるみを抱いているのを見て、ある言い伝えを話し始めた。

その話を聞いていた隆はハッとし、ニヤけながら自宅へ戻って行った。

その頃、ハルカは黒塗りの車に尾行されていた。それに気づいたハルカは慌てて逃げた。

戻ってきた浩一にもそのことを報告する。

浩一は、しばらくは一人で出歩かないようにと伝え、勝手に楓に会いに行ったハルカを咎めた。

浩一が更新している千葉陽一のブログを隆が見ていることに浩一が気づく。

隆は、浩一の話した言い伝えに出てくる男の子の名前を検索している。そこで浩一は自分の犯した失敗に気付く。

男の子の名前を、ブログ上でも先ほどの話の中でも間違えていたのだ。

同じ間違いをしていることで、隆は浩一が千葉陽一本人なのではないかと考え始める。

浩一は、この嘘を隠すため、もっと大きな嘘を仕掛けると言い出した。

翌日、浩一は隆の秘書・四谷（野村麻純）に尾行されていた。

その時隆は、守（大杉漣）と偶然遭遇する。会話を交わす二人を見て、四谷は隆に報告した。

浩一は、久しぶりに「宮森わかばの家」に来ていた。子供たちも喜んで浩一の周りに集まってくる。

その時、隆がやってきた。千葉陽一のことを聞くためだ。

千葉陽一のことを聞かれた守は、ちょうどいま来ているから本人と会えばいいと、隆を招き入れた。

ようやく浩一の正体を暴けると思った隆がその人物に近づき、千葉陽一に語り掛けた。

振り向いたのは浩一ではなく、ブログに載っている写真の男だった。

浩一が千葉陽一だと確信を持っていた隆は驚き、証明するものを見せてほしいと頼む。

男は渋々パスポートを見せた。それには“千葉陽一”と書かれていた。

隆が30年前の事件について尋ねようとすると、その男はそれを制し「思い出したくないから日本を出た。それについては何も話すことはない」と言い何も答えなかった。

肩を落として帰る隆に、守は二度とここへは来ないでほしいと言った。

ブログの男は、元詐欺師で、今は詐欺師をやめ、オーストラリアで農業をしている。

浩一が急きょ呼び寄せ、千葉陽一のフリをさせ、隆がこの施設に来るよう仕向けたのだ。

守は浩一に、こういう嘘は良くないと話し、二科家とは関わるなと告げた。

守の言葉に何か引っかかるものを感じた浩一がどういう意味かと尋ねると、守は誤魔化して席を立った。

浩一は楓を呼び出し、元カノとはちゃんと話をしてわかってもらえたと伝えた。するとそこに元カノとしてハルカがやってきた。

自分を捨てて結婚するなんて許せない、楓より自分の方が浩一にふさわしいとハルカが言うと、楓はそれを認め、浩一が自分の親にひどいことを言われて本当は悔しいはずなのに何も言わずにいること、そして誰にも言えない大きな悲しみや憎しみを抱えていることはわかっているが、自分が支えたいと話した。

ハルカは別れることを承諾したふりをして店を出て行った。

晃（安田顕）と打ち合わせをしていると興三から連絡が入った。二人で一緒に行きたいところがあると言う。

それを知った晃は、浩一が興三に気に入られたんだと喜ぶ。

興三は、浩一を自分が生まれ育った場所へ連れて行った。幼少時代の話をしていた興三は、浩一に何が目的なんだと問いただす。

浩一がとぼけていると、突然興三が苦しみだして倒れてしまう。

救急車を呼んでほしいという興三を残して立ち去ろうとするが、途中で興三のもとへ戻ってきて「そんなに簡単に死なせてたまるか！」と言いながら心臓マッサージを始めた。