嘘の戦争 第1話 あらすじ・レビュー

第1話 1月10日放送

第1話 あらすじ【予告】

浩一(草彅剛)が9歳の頃、母と弟は殺され、父親は無理心中した。

当時、犯人を目撃していた浩一が「犯人は父親ではない」と警察に訴えたのだが、信じてもらえず、嘘つき呼ばわりされ、親戚からも白い目で見られるようになった。

その後浩一は、その呼び名通りの嘘つきになり、タイに渡って名前も変え、偽の経歴を手に入れ、詐欺師になった。

ある日、記憶にある真犯人「あざのある男」と再会する。

その瞬間、怒りが蘇ってきて、復讐を誓い、日本へと帰国する。

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帰国後、30年前の事件について調べていくうちに、事件関係者が続々と浮上してくる。

30年経ってようやく事実を知った浩一は、詐欺師にしかできない方法を使って、事件関係者たちを罠にはめていく。

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事件に関係していた人物たちのスキャンダルも暴き、社会的にも抹殺しようとする浩一と、それを阻止しようとする大企業の会長・二科興三(市村正親)や次男・隆(藤木直人)、長男・晃(安田顕)との間で攻防戦が繰り広げられる。

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浩一の相棒のような存在でもある女性詐欺師・ハルカ(水原希子)や、ニ科家の長女で医師の楓(山本美月)などが浩一を巡り三角関係を巻き起こす。

ドラマっ子のつぶやき

このドラマが、スマップ解散後、ソロ活動をすることになった草彅さんの初のドラマということになります。以前放送された「銭の戦争」と似たような内容ですが、今回は完全オリジナルらしいです。

小さい頃、家族を殺害され、真犯人を見たと訴えても信じてもらえなかったという、かなりつらい過去を持つ浩一。その後天才詐欺師になった浩一が、30年前の真犯人たちに復讐するというストーリー。

うん、結構重たい。過去が壮絶すぎる。普通の大人になんてなれる気がしないほどの過去です。巧みな嘘つきになって、その後、天才詐欺師になったと言われても「そうだろうね~」って納得してしまうほどの過去。

公式ホームページには“ときにはシリアスに、ときにはユーモラスに”って書かれているので、ただ重たいドラマにはならないんだろうけど、思い切り「スカッとする」内容にしてほしいです。

草彅さんの切ない表情を見てると、余計に「かわいそう…!」って思っちゃうので、とにかくスカッとして、草彅さん演じる浩一の心が、最後に少しでも救われるようなドラマにしてほしいなと思います。

第1話 あらすじ【本編】

経営コンサルタントの肩書きでニシナグループのパーティに出席している一ノ瀬浩一(草彅剛)は、二科晃(安田顕)から会長・興三(市村正親)を紹介される。

その時、五十嵐(甲本雅裕)がナイフを持って近づいてきていた。興三の前に晃や次男の隆(藤木直人)が立ちふさがる。

浩一はみんなをかばい、腹部をナイフで刺されてしまう。

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---------- 1か月前 ----------

浩一はタイのバンコクに在住し詐欺師をしていた。

その日も浩一は相棒の十倉ハルカ(水原希子)と共に日本人を相手に経営者詐欺を行っていた。

見事な腕で詐欺を成功させた浩一は、次のカモを探しに出かけていく。

そんな浩一は、過去にあった事件の悪夢にいつも悩まされている。

その事件とは浩一が小学生のころ、黒い服を着た連中に両親・兄弟と浩一以外の家族が惨殺され、浩一も腕にアザのある男にナイフで刺され生死をさまよった事件だ。

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ホテルで次のカモを探していた浩一は、腕にアザのある男とすれ違う。

その瞬間、浩一の記憶がよみがえる。その男の腕にあったアザは、家族を殺した犯人の一人、浩一を刺した男の腕にあったアザと同じものだった。

男のあとをつけ、その男の素性が「慶明医科大学」に勤める医師・五十嵐久司(甲本雅裕)と知った浩一は、日本へ帰国することを決意し、復讐を誓う。

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日本へ戻った浩一は、浩一に詐欺を教えた人物・百田ユウジ(マギー)と、ユウジの甥で、パソコンやハッキングが得意な詐欺師志望の八尋カズキ(菊池風磨)を仲間に加え、慶明医科大学の五十嵐を調べはじめる。

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浩一は30年前の事件を思い出していた。

事件があった日、母と浩一、そして弟の3人はバリへ旅行へ行っていた。父親は急用ができて参加できなかった。

台風が近づいていたため予定より早く帰国した3人。家に着いた浩一が部屋へ入ると、そこには黒い服を着た男たちと無残に殺害された父の姿があった。

黒い服を着た男の一人である五十嵐久司が、唖然とする浩一を慌てた様子で捕まえナイフを突き立てる。

続いて家に入ってきた母と弟は浩一の目の前でもう一人の男にナイフで殺害されてしまう。そして浩一もナイフで胸部を刺される。

2週間の昏睡状態のあと奇跡的に一命を取りとめた浩一だったが、そこでは信じられない状況がおこっていた。

父親が無理心中をはかって家族を殺害したあと自殺したことになっていたのだ。

犯人を見ていた浩一は必死にそれを否定する。父親は犯人ではないこと、真犯人を目撃したことを訴えるが信じてくれる大人はいなかった。

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その後浩一は、見事な手腕で五十嵐のことを調べ上げ、追い詰めていく。

その過程で五十嵐の背後には、ニシナコーポレーションという大企業の創業者・二科興三(市村正親)がいることをつきとめる。

タイから十倉ハルカ(水原希子)を呼び寄せ二科興三を調べていく浩一。

二科興三は、心不全で倒れて社長の座を息子に譲って以来、公式の場には出ていない上、ガードが固く会うのは相当難しい。

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浩一は興三の家族に目をつけ、まず一番簡単に会えそうな慶明医大病院に勤務する娘・楓(山本美月)に接触する。楓は3人兄妹の末っ子で、母親が違って、今は一人暮らしをしている。

次に、浩一は長男の二科晃(安田顕)に接触をはかる。ニシナコーポレーションは次男の隆(藤木直人)が社長になっていて、長男の晃は問題があるらしく関連会社に出向している。

浩一は、経営コンサルタントのふりをして晃に近づき、巧みな手法で罠を仕掛け信用を得ていく。

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五十嵐を追い詰め病院の屋上に呼び出した浩一。

五十嵐は借金をチャラにするという約束で二科興三に言われた通りに動いたと認めた。

浩一の父親は、みんなにとって都合が悪いことに気付いてしまい、それを警察に通報しようとしたために消されたのだと言うが、それ以上のことは知らない様子の五十嵐。

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その後浩一は、信用を得ている長男の晃に会長の興三に会いたいと訴えた。

一緒に会社へ出向くが、そこにいたのは興三ではなく、現社長である次男の隆だった。

隆は晃と違い、浩一のことを全く信用していないどころか頭から疑いの視線をぶつけてくる。

その日は結局、興三には会えなかったが、晃から興三の誕生日パーティで会わせる約束をとりつけた。

その後、浩一に対して強い疑いを持ち始めた弟の隆は、浩一のことを調べ始める。それをたくみにかわしていく浩一。

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再び楓に電話をして接触する浩一。

楓も少しずつ浩一を信用し始めていった。

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一方、ハルカは弁護士という肩書きを装って五十嵐に接触していた。

いろんな人と会っているうちに、人の抱えていることなどが見えるようになったと話すハルカを、精神的に追い詰められていた五十嵐はすぐに信用した。

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------興三の誕生日パーティ当日------

浩一を見つけた次男の隆は、浩一に近づき、敵意をむき出しにして目的は何だと問い詰め、浩一を会場の外へ連れ出すよう、部下に指示する。

そこに浩一を信用している妹の楓と長男の晃がやってきて、隆と口論になる。

周りの招待客から注目されていることに気付いた隆は、急に笑顔になってその場を取り繕う。

浩一にも楽しんでいくようにと手を差し出し、耳元で「いつかお前の嘘を暴く」と囁いた。

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五十嵐は、ハルカと共に誕生日パーティの会場へやってくるが、招待状がないため入れない。そこに五十嵐を知っている二科興三の部下が通りかかった。

会長と直接話がしたいという五十嵐の申し出を断ろうとした時、ハルカが弁護士と名乗り、騒ぎは起こさないと約束し、何とか中へ入っていく二人。

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興三を見つけた五十嵐は、近くに立っている浩一の姿を見て驚く。

ハルカは、興三が全ての罪を五十嵐にきせようとしている、消し去らないと破滅すると囁いた。

何かにとりつかれた様な状態になった五十嵐は、近くのテーブルの上に置かれたナイフを手に取って、興三に近づいていく。

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浩一が興三と対面し、名刺を渡した時、叫び声が聞こえてきた。

ナイフを持った五十嵐が興三めがけて走ってきた。

興三をかばうように立ちはだかる晃や隆の前に浩一が飛び出し、腹部を刺され、そのままプールに落ちた。

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近くにいた人たちに引き上げられた浩一の口元にはわずかな笑みが…。それに気づいた隆はさらに浩一に疑惑を持つ。

レビュー(感想)

ストーリーを読んだら、草彅くん演じる浩一の過去が辛すぎるし、復讐劇ということだったので、「ドロドロしてるんだろうな~」と思ってたんですが、2時間、あっという間でした。

面白かった!初回に2時間やるっていいですね。中途半端なところで終わらないし、引き込まれたし、十分楽しめたので、「次はどうなるんだろう?!」って期待が大きくなりました。次も観たい!って思わせてくれる展開だった。

殺人に関わった人物のうちの一人を、1話だけで成敗(?)出来たっていうのが良かったのかも?こうやって一人ずつ、毎回成敗されていったらいいな~。テンポが良くて見ていて楽しいですしね。それにしても、一ノ瀬浩一、いや、陽一くんの過去はかわいそうすぎる。

あの三輪って刑事、何?!あいつも成敗されるんだろうな。されてくれなきゃ気が済まない。あの刑事を演じてるの、六平直政さんですよね?

あの刑事もこの犯罪に関わっているんだろうけど、一人生き残った男の子が「真犯人がいる」って訴え続けているのに、刑事の中で誰も信用してくれる人がいないなんてありえないですよね。

たった一刑事が、何で真実を捻じ曲げることが出来たのか…。それに、事件当時のニシナコーポレーションは倒産寸前だったんでしょう?その後急激に成長したわけで、多分その時はまだ大企業でもなかったハズ。それなのに、なぜ警察を味方につけることが出来たのか…。

いろいろ謎ですね。

時折見せる草彅くんの寂しそうな表情が切なくて…。胸が痛くなります。「あの時、嘘をつく以外、どうすればよかったんだ…」っていうセリフで泣きそうになった。辛すぎるよ…。大事な家族をなくした上に、周りから嘘つき呼ばわりされて、親戚からも信用してもらえないなんて…。やるせないし、腹が立ちます。

「銭の戦争」にも出ていた大杉漣さん、今回も出てますね。また味方だといいんだけどな。あの人も浩一の言うこと信じてくれなかったのかな?ってのが気になるけど…。嘘とは思ってないけど「悪い夢」って思ってたのかな。あの人も犯人の一味だったらいやだな~。それだけはやめてほしい。

自分の父親が殺人犯だと知った時、藤木直人さん演じる隆はどうするんだろう?自分が変わったのは晃のせいだと言ってたのも気になります。唯一かわいそうな人がいるとしたら、楓かな。楓は浩一のことを好きになるんでしょ、きっと。愛する人の家族を奪ったのが自分の父親だと知ったらどうなるんだろう。楓ちゃん、性格良さそうだから余計にかわいそう。

浩一の過去を考えると応援したくなるけど、復讐って想像以上に神経すり減りそうだな。復讐することで、どうしても昔のことを思い出してしまうし、新たに傷つくこともあるだろうし…。でも犯人を知ってしまったからには復讐したくなる気持ちもわからなくもないし…。

最後は浩一が笑顔を取り戻せるといいんだけどな…。

次回放送予定日1月17日

2017年 冬ドラマ(1月スタート)リスト

タイトル系列放送局
9時突然ですが、明日結婚しますフジ系
9時嘘の戦争フジ系
10時カルテットTBS系
9時相棒15テレ朝系
10時東京タラレバ娘日テレ系
9時就活家族テレ朝系
10時嫌われる勇気フジ系
10時下剋上受験TBS系
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