嘘の戦争 第2話 あらすじ・レビュー

浩一（草彅剛）は、ニシナグループの会長・興三（市村正親）をかばい、五十嵐（甲本雅裕）に刺された。

二科家の顧問弁護士・六反田健次（飯田基祐）からは、今回のことは事故として済ませたいと言われる。

その弁護士の名前を目にした浩一は、30年前に新聞配達をしていた苦学生で、浩一の父親が一家心中を図ったことを裏付ける証言をしていた人物だと気付いた。

楓（山本美月）は、浩一の治療の際に見た、胸の大きな傷跡を気にしていた。

浩一は、タイで仕事をしている時に負った傷だと説明するが、楓はもっと古い傷だと気付いていた。

楓は浩一のことが気になりだしている。

浩一は、五十嵐に金を貸していた金融屋になりすまして、六反田に揺さぶりをかける。

「金を返さなければ30年前の嘘の証言を公にする」そう言われた六反田は、興三に助けを求める。

それは想定内で、浩一は隆（藤木直人）のフリをして次の罠を仕掛ける。

五十嵐（甲本雅裕）に刺された浩一（草彅剛）は、病院に搬送された。

浩一が目を覚ますと、病室には晃（安田顕）と楓（山本美月）がいた。二人とも同じ体勢で眠っている。

浩一が目を覚ましたことに気付いた楓は、無茶をした浩一を責めた。心配かけたことを謝る浩一。

興三（市村正親）は、自分をかばって刺された浩一のことを不審に思っていた。

隆（藤木直人）は、浩一が晃だけでなく、楓にも近づいていることを報告し、五十嵐の処理も含め、自分に任せてほしいと申し出る。

楓は浩一の傷口の手当をしている時に、胸元に傷口があるのを見つける。

それについて尋ねた楓に、タイにいる時に事故に遭った時の傷だと浩一は説明した。

入院中の浩一を、二科家の顧問弁護士である六反田（飯田基祐）が訪ねてきた。

今回の件を事件ではなく事故で処理をしたいということを伝え、分厚い見舞金を渡す。

浩一は、六反田の名刺を見てあることを思い出した。

事件前、浩一の家に新聞を配達していた少年のことだ。その少年の嘘の証言で、父親の無理心中ということになったのだ。

浩一は次のターゲットを六反田にした。

隆は会議を開き、手術支援ロボットを2か月で仕上げろと命じた。

このプロジェクトが、ニシナコーポレーションの将来を左右するとも伝えた。

六反田が、「ダイヤモンド鉱山詐欺被害者の会」を担当していることが判明。浩一はハルカを送り込む。

隆が入院している浩一を訪ねてきた。失礼なことばかり聞く隆に、楓が腹を立て、隆を病室から追い出した。

晃を会社から追い出そうとしているという噂について楓が口にすると、隆はそうならないようにするために浩一を警戒しているのだと声を荒げた。

隆はそれ以上詳しいことは話さず、一ノ瀬浩一に気を付けるようにと言い残して帰って行った。

晃との食事を終えた楓は、浩一が嘘をついていると話し始めた。

浩一はタイにいる時の事故で出来た傷だと話したが、あれはもっと古い傷だと楓は指摘。

これに対し晃は、誰にだって話したくないことくらいある。本当のことが言えなくて誤魔化したんだろうと言い、それは嘘とは違うと諭した。

浩一の退院祝いがバー800で行われた。そこで浩一は、六反田に近づいて二科家との間に亀裂を入れると宣言。

被害者の会に潜入したハルカが新人弁護士に近づいて仕入れた話によると、六反田はかなりケチらしい。

ダイヤモンド詐欺被害者の会も、着手金として一人5万とっているという。

その話を聞いたユウジ（マギー）が、その詐欺集団を知っていると言い出した。10年以上前にお年寄りを騙した詐欺集団の残党だという。

六反田のホームページには、その事件も担当したと書かれている。訴訟準備をしている間に、資産を移されて被害者にはほとんどお金が残らなかった。

この二つの事件を担当しているということで、六反田がその詐欺集団とグルだという線が濃厚になる。

浩一は早速六反田を揺さぶり始める。

金融屋を名乗り電話をかけ、六反田が弁護している五十嵐に金を貸していることを伝えた。

五十嵐から「30年前、同じ罪に加担した仲間」だと聞いていると伝え、利子を含め2000万払えば、五十嵐から聞いたことをすべて忘れてやると伝えて電話を切った。

六反田はすぐに興三を訪ね、報告した。

六反田が偽証したことを五十嵐は知らなかったはずだと興三は言うが、知っていたようだと六反田は慌てている。「この件はまかせろ」と興三は伝えた。

だが六反田は不安を払しょくできずにいた。

次に浩一は、隆のアドレスと1字違いのアドレスから、「二科隆」としてメールを送ることにした。

普段の六反田なら、アドレスが違うことにすぐ気づくだろうが、精神的に追い詰められている今なら気付かない可能性が高い。

案の定、六反田は気付かなかった。そのメールには「30年前の偽証の件は二科家では一切責任が持てない」と書かれていた。

自分が切られたと思い込んだ六反田は怒りを露わにする。

晃から野球チームの監督をしてほしいと頼まれた浩一は、野球のルールに関する本を購入してきて勉強していた。

その時、六反田からメールが届いた。

30年前の事件について会長が自ら語った内容を録音したものがあると書かれていた。

六反田は、切り捨てられるならそれを使って何かするつもりのようだ。

それを手に入れれば事件のことをもっと詳しく知ることが出来ると思った浩一は、六反田の事務所に忍び込み、テープを探すことにした。

ハルカは、「ダイヤモンド鉱山詐欺被害者の会」に入会するといって新人弁護士と会い、そこでIDを手に入れる。

ハルカからそれを受け取った浩一は、六反田が事務所をあとにしたのを確認し、忍び込んだ。

部屋中引っ掻き回して探していると、六反田が戻ってきてしまう。

部屋が荒らされていることに気付いて驚く六反田。浩一は、紙を燃やし、火災報知器を作動させ、その場からなんとか逃げることが出来た。

六反田は隆に電話をし、テープの存在を明かした。

隆は、直接聞いてみたいと言い、ホテルで待ち合わせをした。

六反田はテープを差し出し、今後も自分を守ってくれるなら、このテープは処分し、これからも二科家に尽くすと伝えた。

隆がテープを聞いてみると、そこには会話ではなく歌が入っていた。

浩一がユウジやカズキ（菊池風磨）を使って六反田のテープを偽物とすり替えていたのだ。

六反田が驚いていると、隆の秘書（野村麻純）がやってきて、六反田の事務所に警察の調べが入ったと伝えた。

着手金詐欺、ダイヤモンド鉱山開発詐欺集団との共謀の疑いで捜査が入ったのだ。詐欺集団の首謀者から金を受け取っている写真が証拠となった。

六反田は隆に泣きつくが、救えないと言って隆は帰っていく。

泣き崩れる六反田の様子を、浩一は近くで見ていた。

仮の事務所へ戻ってきた浩一は、六反田が持っていた本物のテープの内容を聞いた。

それは興三が30年前の事件の真相について語ったものだった。

大学生たちが若いOLを無理やり連れ込もうとした際、そのOLが転倒し、頭を打って死亡した。

大学生の親たちから泣きつかれた興三は、ただの転倒事件にするために動いた。

解剖をする老医師に手を回したが、その時助手についていた浩一の父親が、遺体に抵抗した痕を複数発見。

事件性があると判断し警察に伝えようとした。

興三は、あらゆる手を使って説得したが、浩一の父親はそれに応じなかったために殺されたのだ。

そのことを知っているのは、大学生の親たち、九島と四条。そして、その事件を担当した三輪刑事。

子供たちは、事件を隠ぺいするために人が殺されたことは知らないという。

興三は、全て自分の指示だったと認めた。

内容を知った浩一は怒りを抑えきれなくなる。

部屋で暴れている浩一をハルカは何とかなだめるが、浩一はテープを持ったまま出て行ってしまう。

心配になったハルカは、浩一がいる「宮森わかばの家」を訪ねた。

浩一は30年前に家族が殺されたことを伝え、そのテープも聞かせた。

事件関係者全員に借りを返すという浩一に、ハルカは改めて、協力を申し出る。

晃の野球チームの試合当日。

浩一のアドバイスでチームは勝利し、晃の浩一への信頼はますます高まる。

応援にきていた楓との帰り道、浩一は胸の傷について話し始めた。

小さい頃に家族旅行へ行った時、事故にあって出来たもので、自分だけが助かったと打ち明け、思い出したくなくて嘘をついたと打ち明けた。

楓はこのことで浩一のことをすっかり信じてしまう。

楓が帰ろうとした時、浩一は楓の手を取り引き寄せ唇を重ねた。