小さな巨人 第4話 あらすじ・レビュー

小野田（香川照之）が中田隆一（加藤晴彦）とつながっている内通者だと思った香坂（長谷川博己）は、中田（桂文枝）と小野田が繋がっている様子を抑えるため、新聞社にこの事件のことをリークすることにした。

署長の三笠（春風亭昇太）に呼び出された香坂は、自分がリークしたことを認め、小野田が中田とつながっていると告げる。

三笠は、100％の確証がなければ意味はないと言い、必ず小野田のしっぽをつかめと告げた。

香坂の読み通り、小野田に動きがあった。

山田（岡田将生）からの情報で、中田と会合する店に潜み、証拠を押さえようとするが、香坂が張り込みに気付き、すんでのところで中田は引き返し、店から出て行ってしまった。

小野田は香坂の前に姿を現した。内通者がいるとほのめかす香坂に、自分を疑っているのかと小野田が詰め寄る。

そこに山田がやってきて、張り込みをしていた刑事の処分をどうするかと尋ねると、小野田は全ての責任は香坂が取ると言い、香坂もそれを受け入れた。

小野田が立ち去ったあと、山田は小野田の妻がインサイダー取引などの不正に関わってる形跡が何もないことを伝えた。

帰宅した香坂は、妻の美沙（市川実日子）に、もしかしたら警察を辞めることになるかもしれないと話し謝罪した。

美沙は「今までいっぱい頑張ってきたのは知ってるし、いいんじゃないの」と言うだけで詳しく聞いてくることはなかった。

アリサ（佐々木希）は、隆一に殺人容疑がかかっているというネットの記事を見て驚く。

山田は自分が香坂とつながっていることがバレているようだと話し、もう打つ手はないと落胆する。

そこで香坂は、リークしたのにはもう一つの狙いがあったと話し出した。アリサの居場所を突き止めるためだったのだ。

アリサは隆一に殺人の容疑がかかっていることなど全く知らなかった可能性が高い。だが今回の記事を見て、自分の置かれた状況を理解したはずだと香坂は言う。

何らかの方法で直接隆一に接触してくるはずだと考えていたのだ。

所轄の刑事たちは、隆一のあとをつけ、アリサが接触してくるのを待った。

アリサが姿を現した。隆一はアリサを車に乗せた。香坂と山田があとを追う。

真実を問いただすアリサに、既にお前も犯罪者なんだと隆一は告げた。

隆一は別荘にアリサを連れて行き、隠れているようにと指示する。

お金は返すから手を引きたいというアリサに、隆一は、俺に変な気起こさせるなと言うと、帰って行った。

隆一が去ったあと、アリサの前に香坂と山田が現れた。

このままでは、殺人の共謀者になってしまうと話し、世の中には自分の身を守るためならどんな卑劣な手段でも使う人間がいるのだと、自首を勧めた。そうすれば最低限の刑罰で済むと香坂は話した。

このまま隆一の言いなりになっていたら、罰を受けるという正当な権利さえ奪われてしまうと言って自分の名刺を渡した。

連絡を待っていると告げて二人はその場をあとにした。

アリサはすぐに、自首すると電話をかけてきた。

香坂は小野田たちがいる前で、アリサが翌朝自首してくると三笠に伝えた。

アリサから自首すると言うメールをもらった隆一は、慌てて誰かに電話を掛けていた。動きたくても刑事にはられていて身動きが取れないと伝え、権力でもなんでも使って警察に行くのを止めてくれと訴えた。

誰かがアリサのいる別荘のドアを開けて中に入ってきた。

「どうしてこんなところにいらっしゃるんです？」香坂が声をかける。

現れたのは三笠だった。

アリサが既に署にいると聞いた三笠は驚く。アリサは署についてから、隆一にメールを送り、三笠たちの前で翌朝出頭してくると伝えたのだ。

三笠はアリサを迎えに来たと苦しい言い訳をする。

小野田を疑っていたのだろうという三笠に、中田と会合すると思われた日、小野田は堂々と自分の前に姿を現した。小野田が内通者ならばそんなことをするはずはないと香坂は言う。

自分が所轄に飛ばされることになった時、香坂が酒を飲んでいたことを隆一にリークしたのも小野田ではなく三笠だったのだと香坂は断言した。

証拠がないと突っぱねる三笠に、必ず確証をつかみ99％を100％にしてみせると宣言した。

すると三笠は「お前たちには何もできん。私を敵に回すと言うことは警察組織を敵に回すと言うことだ」と言って去って行った。

アリサの証言をもとに三笠を落とすつもりだったが、アリサは一課に連れて行かれてしまう。