小さな巨人 最終話 あらすじ・レビュー

最終話 6月18日放送

最終話 あらすじ

小野田捜査一課長(香川照之)から、裏帳簿の破り取られた紙に、父親・敦史(木場勝己)の名前が書かれているのを見せられた香坂(長谷川博己)はショックを受け、そのまま留置所に入れられてしまう。

藤倉(駿河太郎)が会いに来て、事件の夜に富永専務(梅沢富美男)が電話をしていた相手の名前を告げる。それは小野田だった。

だが、留置所にいては何もできない。そこで香坂は藤倉に一つの頼みごとをした。

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その後、香坂も山田(岡田将生)渡部(安田顕)も釈放された。香坂が藤倉に頼んで、刑事が拘留されていると記者にリークしたのだ。

その記者が小野田にその事実を確認すると小野田はガセネタだと否定した。それで釈放されたのだ。

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柳沢(手塚とおる)から、犯人の逃亡をほう助したのではないかと尋ねられる。香坂は、冤罪を訴え、本当に横沢(井上芳雄)が犯人なら懲戒免職にしてくれて構わないと言った。山田も渡部も同じ意志を伝える。

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柳沢は、江口(ユースケ・サンタマリア)が亡くなる前、小野田と二人で話しているところを目撃していた。その時江口は、破れた裏帳簿について、17年前に亡くなった松山の件と関係あるのではないかと小野田を問いただしていた。

小野田はそれ以上深入りするなと江口に忠告したが、江口はこれを黙っているなんて警察官じゃないと反論した。そしてその夜亡くなった。

17年前の松山の死は自殺ということになっているが、その時の資料が何一つ残っていない、キレイに消されていると柳沢は言う。当時の捜査担当者が小野田だったことも聞かされる。

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現場からDNAが採取され、その後逃走していたことからも横沢の送検は避けられない。送検されるまでの36時間。それが香坂たちに残された時間だった。それまでに証拠を見つけなければならない。

小野田は証拠となる裏帳簿をある部屋に保管していた。

それをもう一度確認したいと思っていた香坂に、裏帳簿が保管されている部屋に忍び込んだ渡部がそれを撮影し画像を送ってきた。

だがそれは、香坂が以前見たものとは違うものだった。小野田が原本をすり替えたのだ。

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香坂は父・敦史(木場勝己)が入居している施設を尋ね、母の真由美(三田佳子)に大金を目にしたことはないかと確認する。だが母親はそれを否定。

そして一度だけお金のことですごく怒っていたことがあったと思い出した。知らないところでいろんなことが自分たち部下のせいにされていたとすごく悔しそうにして辞表まで書いたという。

富永から説得されていたようだと真由美は言う。香坂の出世に響くと考えやめられなかったのではないかと話した。

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17年前の事件については2課でも申し送り案件となっている。当時は証拠となる裏帳簿を探し出すことができずに誰も逮捕できなかった。

亡くなった松山が山田玲子、現在の金崎玲子から賄賂をもらったとされているが、実際に金崎から金を貰っていたのは、山田の父・勲(高橋英樹)ではないかと考えられていた。だが勲は全ての責任を松山に押し付け、松山は汚名を着せられたまま亡くなった。

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捜査一課長室にある金庫に入った破れた部分の裏帳簿を確認しようにも手立てはない。そこで香坂は三笠(春風亭昇太)に会い、確認しようとするが断られる。

ただ、三笠が捜査一課長を務めていた頃にはそんなものはなかったと言い、裏帳簿の件も知らなかったと話す。

香坂の父も富永も実際には金を受け取ってはいなかっただろうと三笠は言う。いわゆる名義貸しではないかと言った。

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泊まり込みで証拠探しをしている香坂に、妻の美沙(市川実日子)が着替えを持ってきた。そして母から預かったと言って父・敦史が17年前に書いたという辞職願を渡した。

それには、組織における自らの立場に疑問を感じ、これ以上の任務の遂行は困難だということ、そして「山田さんが自首を決意してくれたにも関わらず、私一人が立場を守るわけにはまいりません。これは山田さんとの絆です」と書かれていた。

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香坂は富永(梅沢富美男)を訪ね、父親が書いた辞職願を見せて真実を聞き出そうとするが何も答えない。

だが、裏帳簿の切れ端を見たと話すと顔色が変わった。

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香坂は、富永に会いに行ったことを小野田に咎められた。

そこで香坂は、事件直後、富永が小野田に電話をしていた事実を突きつけ、それについて問いただそうとするが、横沢の証言が正しいという証拠を持って来いと言われてしまう。

江口殺害事件の捜査資料がなくなった。誰かが故意に盗んだと思われる。香坂は内通者がいると考え、それを利用することを思いつく。

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横沢は殺害現場で何かを蹴ったと証言している。だが現場には何も残されていなかった。それがあれば横沢の証言が正しいという証明になる。

横沢の現場検証で渡部は、ボールペンのキャップをわざと落とした。その音に反応し振り返った横沢に、事件当日聞いた音もその音じゃなかったかと問い詰め、ボールペンのキャップを見せた。

渡部はその後すぐに香坂に電話を入れ、音も形もよく似ていたと横沢が証言したと伝えた。

もし犯人が現場にそのキャップを落としたのだとしたら、横沢の無実が証明できるだけじゃなく、キャップに指紋が残っていれば犯人を示す証拠にもなると香坂は言う。

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渡部が横沢にキャップを見せて確認していたことを聞かされた小野田は設計図を持ってくるよう部下に指示した。

香坂もまた、排水口などからキャップが落ちたかもしれないと考え設計図を見ていた。そして署員たちと一緒に学園へ向かった。

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学園では保護者説明会が行われる。香坂たちは保護者に紛れて学園へ足を踏み入れた。

そしてまた、小野田も学園にいた。排水口に落ちているボールペンのキャップを拾っていた時、香坂が声をかけた。

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小野田が拾ったものはすり替えた偽物であること、本物は回収しすでに鑑識に回してあることを伝える。

本物は配管の中から見つかった。横沢の証言は正しかったということだ。

香坂は小野田に、キャップを取りに来た行為そのものが、犯人であることの証明になっていると告げる。

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すり替えた裏帳簿の本物を見つけるため、部屋を捜索しようとすると小野田が自ら差し出してきた。

そんな小野田に香坂は、柳沢の証言について話し、香坂の父の辞職願を見せた。

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そして山田が自分の父が関わったことについて話し始めた。

勲は、政界進出の資金を金崎から受け取り、学校設立の便宜をはかった。それが発覚しそうになったため、その罪を松山にきせた。

松山は自分の無実を証明するため、裏帳簿を手に入れた。それに気づいた金崎が裏帳簿を取り返そうとしてもみ合いになりケガをした。その後、松山は裏帳簿の切れ端を手にして転落死した。

それが金崎が犯人だという証拠になった。

香坂の父は松山が手にしていた身に覚えのない切れ端に自分の名前があることに驚いた。

捜査を進めるうち、金崎と勲の関係に気付いた香坂は、自分の思いをふせ、指示に従おうとした。だがその時、金崎から自首をしようと思っていると打ち明けられた。そこで警察官を辞める決意をし、金崎にも自首を勧めた。

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香坂は血の付いた証拠の切れ端を富永に預けた。すると、富永は自首を撤回するよう金崎を説得し、証拠の切れ端を隠蔽することにした。

富永は刑事になったばかりの香坂のことを持ち出し事実を公表しないよう脅し、証拠の切れ端を小野田に処分するよう命じた。

そのことを知った江口を小野田が殺したのだと香坂は自分の推理を小野田に述べた。

小野田は激高し、殺害を否定。そして自分が持っていたペンのキャップを投げつけた。

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三島(芳根京子)から、金崎が配管の出口を必死に調べていたことを聞かされた香坂は、なぜ香坂たちがキャップを探していたことを知っていたのかと疑問に思い、内通者に直接聞くことにした。

課長の須藤(神野三鈴)が書類をシュレッダーにかけながら、誰かと電話をしていた。内通者は須藤だった。

香坂が須藤のスマホから電話をかけて相手を確認すると富永が出た。だがその番号は藤倉が調べた番号とは違う。富永は2台携帯を持っていたということだ。

事件直後、富永はその電話を使って誰かに連絡を取ったのかもしれない。香坂はすぐに履歴を調べるよう部下に命じた。富永が電話をしていたのは金崎だった。

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香坂たちは理事長室を訪れ、富永にプリペイドカードの携帯の通話履歴を調べたことを告げた。

屋上でペンのキャップを落としたのは金崎だった。確信に気付いた江口を殺害することにした金崎は、屋上にいる江口に鉄骨を落とし、そのことを富永に報告した。

富永は理事長室へ戻るよう指示すると、偽装工作をし横沢に罪をかぶせた。

富永はただの仮説だと一蹴し、証拠がないと言い張る。香坂は必ず証拠を持ってくると告げた。

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だが時間がない。香坂は辞職願を持って小野田のところへ向かった。

山田も辞職願を書いて待っていたが、それを香坂は破り一人で小野田のいる部屋に行く。

香坂は頭を下げこれまでの非礼を詫び、辞職願を差し出した。

横沢を送検するという小野田に、改めて横沢は犯人ではないと伝える。

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香坂は、富永たちより先にキャップを回収し、富永と金崎を逮捕しようとしていたのではないかと尋ねた。

なぜ逮捕しないのかという香坂に小野田は証拠がないと答える。裏帳簿の切れ端が何よりの証拠になると香坂は言う。

小野田は切れ端を処分せずにずっと持っていた。警察官であることの正義がずっと持たせていたのではないかと香坂は言う。

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小野田は泣きながら、警察官の自分が殺人の証拠を捨てろと言われたことがどれだけ苦しいことだったかを語った。

警察という組織を守るために従うしかなかったという。

香坂はこの小野田の発言を録音していた。だがそのテープを小野田に渡し、上司と部下ではなく、同じ警察官同士で話がしたいと説得を開始する。

本当は悪しき絆を自分の代で断ち切りたいと思っていたのではないかと詰め寄る。

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小野田は香坂の熱意に負け、証拠となる切れ端と香坂の辞職願を手にした。そして17年間一度も言えなかった言葉を心の底から言ってやると言うと

「殺人犯は逮捕されなければならない!」と叫び、切れ端と辞職願を香坂に渡し、頷いた。

香坂も頷き返し、一課長室をあとにした。

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香坂は令状をもって理事長室へ行き、富永と金崎を逮捕した。

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横沢は釈放され、17年前の事件も再捜査されることになった。

だが、金崎は江口殺害は認めたが、17年前の事件については一切語らなかった。

富永は警察の上層部と示し合わせ、江口殺害の罪を免れた。

山田の父・勲は体調不良を理由に副長官の座を降りた。

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藤倉と渡部は処遇が見直され元の職場への復帰が認められたが、渡部は自ら志願し所轄へ戻った。

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小野田は人気の続投を打診されたがそれを固辞して捜査一課長の座を後任に明け渡し、豊洲署の署長になった。

小野田は一度退職を口にしたが、引き留める上層部に交換条件を出した。

それは、自分が捜査一課を去る代わりに、香坂と山田を一課に戻すことだった。

レビュー(感想)

小野田さん、関係なかったんですね。途中は「悪い奴だったら嫌だな~。でも悪い奴なのかもな~」って何度も不安になりましたが、最終的には証拠品も渡してくれたし、自分が捜査一課を出る代わりにという交換条件を出してまで、香坂と山田を戻してくれました。良かった☆

でも最終回の香坂はどうなのかな~?小野田を殺人犯呼ばわりしたかと思ったら今度は証拠も持たずに金崎のところへ行って「あなたが殺したんでしょ!」みたいな…。証拠揃えてから行けばいいのに…と思ったり…。

そして一つ、不思議なことが…。最後、捜査一課に戻った香坂は、なぜあの証拠の切れ端を持ってたんでしょう?あれは金崎が松山を殺害した証拠として提出したんじゃないの?なんで持ってたの…。そこがわからなくてちょっとモヤっとしました。

金崎は江口殺害は認めて17年前のことについては何も語らなかった…ってことでしたが、そのための証拠じゃなかったのかな?なんかあの辺が意味わかんなかった。

小野田さんが所轄の署長になったから、今度は小野田さんメインでみたいな~。どんな署長になるんだろう?小野田さん主演でスペシャルやんないかな~。今までの一課長とはちょっと違って、肩の荷が下りてのびのび仕事を楽しむ小野田さんを見てみたい!コミカルな演技がいいな~。

渡部さんは所轄に戻りましたが、所轄に戻った途端、ファッションも髪型も、そしてお風呂に入らないのまで元通り…。別に所轄でもこぎれいにしててもいいと思うのよ~。

それにしても、香川さんも長谷川さんも演技が濃いというか、わざとなのかもしれないけれど、オーバーだったよね。あれは何かの目論見があってのことだったの?そういう風にオーバーに演技しろって誰かに言われてたの?

自分たちで考えてあの演技だったの?どうにも二人のオーバーな言い回しや表情が気になっちゃって…。大げさすぎんじゃないの?!ってストーリーが素直に入ってこない時があったんだよなあ。とにかく小野田さんが敵じゃなくてよかったです。

2017年 春ドラマ(4月スタート)リスト

タイトル系列放送局
9時貴族探偵フジ系
9時CRISIS 公安機動捜査隊特捜班フジ系
10時あなたのことはそれほどTBS系
9時警視庁捜査一課9係テレ朝系
10時母になる日テレ系
9時緊急取調室テレ朝系
10時人は見た目が100パーセントフジ系
10時リバースTBS系
10時ボク、運命の人です。日テレ系
9時小さな巨人TBS系
9時櫻子さんの足下には死体が埋まっているフジ系
10時半フランケンシュタインの恋日テレ系
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