小さな巨人 第1話 あらすじ・レビュー

第1話 4月16日放送

第1話 あらすじ

香坂(長谷川博己)は、史上最年少で警部に昇任した。数々の事件を解決し、優秀な成績を収めながら、捜査一課長になるため昇任試験も受けている。

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殺人事件の犯人を逮捕するためホテルを訪れた香坂は、そこで所轄の刑事・渡部(安田顕)と出くわす。

渡部が張っていたのは、最近自殺をした女性の元交際相手・中田隆一(加藤晴彦)。香坂が殺人犯を逮捕している間に、中田はホテルを出てしまった。

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香坂はある日、前捜査一課長・三笠(春風亭昇太)と料亭で会食していた。そこに現在の捜査一課長・小野田(香川照之)がやってくる。

三笠と小野田は対立関係にあった。二人とも香坂のことを評価しているという点は共通しているが、捜査理論なども違うため、腹の底ではいがみ合っている。

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香坂は会食を終え、小野田や三笠を見送った。

料亭の前で、中小企業の社長・中田隆一を見かけた香坂は、飲酒を疑い声をかける。その場から離れようとする中田が香坂の腕を振り払った際に、中田が持っていた鍵で車に傷がついた。

すると翌朝、「飲酒状態の刑事、車を破損」という記事がネットに掲載された。

監察官・柳沢(手塚とおる)に呼び出された香坂は事実を問いただされる。そこにやってきた小野田が、香坂が日本酒を口にしたと証言したため、所轄への異動を命じられてしまう。

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香坂が所轄へ行くと、IT企業ゴーンバンク社の社長・中田和正(桂文枝)が誘拐されるという事件が発生していた。

中田は出勤するため自宅を出て、その後行方がわからなくなっていた。

自宅の門には中田本人のスマホがくくりつけられており、それには縛られた中田の画像と、身代金5億円を用意しろというメッセージが残されていた。

捜査一課の時のように捜査を開始しようとする香坂を捜査一課長付運転担当・山田(岡田将生)が止め、所轄は後方支援だと釘を刺す。

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身代金を運ぶ人物に指定されたのは、誘拐された中田の息子・中田隆一だった。

5億円をいくつものトランクに分けて、指定された場所へと置いていく。

香坂たちはその様子を、会議室のモニターで見ていた。

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警視庁の指示から、捜査一課が息子の中田隆一を犯人だと疑っているのではないかと考える香坂。だが、中田隆一をずっと張っていた渡部は中田隆一は犯人ではないと断言する。

隆一が父親にも内緒の借金を抱えているのは事実だが、見張っていた限りでは、この誘拐に関わっているような行動は一切なかったと渡部は話した。

それを聞いた香坂は、隆一が犯人ではないと小野田に告げる。手遅れになる前に配置を変えた方がいいと指摘していると、犯人がまだ駅構内にいるということが判明する。地下鉄で移動している隆一が犯人ではないという証拠だった。

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その時、身代金の入っていたケースを見張っていた中村(竜星涼)が持ち場を離れてしまった。突然煙があがり、その場にいた人間が火事じゃないかと騒ぎ出したため、煙の出どころを確認しに行ってしまったのだ。

「持ち場を離れるな!」と香坂はすぐに指示を出すが、無線を持っていない中村にはその声が聞こえない。

中村がトイレへ駆け込むと、そこにあったのは発煙筒だった。慌てて持ち場へ戻ったが身代金は消えていた。

周囲を確認し、スーツケースを持って階段を昇っている人物を発見した中村は慌てて後を追う。取り押さえる直前に渡部が叫んだ。「そいつは犯人じゃない!」

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中村がその男を取り押さえた時、スーツケースが階段の下へと転がって行った。階段の下には小さな子供がいる。間一髪で、山田が子供を救った。

中村が取り押さえたのは置き引きの常習犯だった。

犯人から隆一が持っているスマホにメールが届いた。「警察がいたな。取引は終わりだ。」

その後犯人からの連絡は途絶えてしまった。

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誘拐された中田の行方はわからないままだった。防犯カメラにも一切姿は映っていないという。

山田は小野田の指示で、香坂に張り付いて行動を見張ることになった。

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会議が終わると渡部の姿は既になかった。飛び降りて亡くなった風見京子の墓前にいた。追いかけてきた香坂も手を合わせる。

京子は母を早くに亡くし、父親と一緒に風見エレックという会社を運営しており、監視カメラに関する画像システムの開発をしていた。

父親が以前、渡部のところに相談に来た。その時見せられた京子本人のFacebookには「システムは完成間近!これでお父さんも楽にさせてあげられます」と書かれていた。

ずっと開発していた仕事がやっとモノになるという時に自殺などするはずないと父親は主張し、もう一度事件を調べなおしてほしいと頭を下げた。

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恋人の隆一に話を聞いたところ、彼女とは別れたからもう何も関係ないというだけで、現場にも不審な点はなかったため、自殺ということで決着がついたという。

事件の可能性があると思った渡部はその後も調べ続けていたが、1か月隆一に張り付いてわかったのは、隆一は彼女の死には関わっていないということだった。

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香坂が署へ戻ると、所轄は待機と言われたらしく、何もしないでじっとしていた。

それを見た香坂は、所轄には指示をするだけ無駄だと思われているのだと話し、所轄で起きた所轄の事件なのだから、やれることをやるべきだと檄を飛ばした。

香坂は身代金以外にも犯人から別の要求があったのではないかと考えていた。山田に確認するがそれに関しては何も答えない。

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渡部は香坂が言う通り、園児にも話を聞きに行った。そこで、黒い帽子をかぶった男の人を見たという証言を得た。

中田が誘拐される現場を目撃したのではないかと言う渡部に、山田は子供の言うことなんてあてにならないと言う。

香坂は重要な証言だと言い、現場を再現した。その結果、犯人は190cm以上あるということが判明する。

そしてそこで渡部が、中田のネクタイピンを発見した。やはり中田が連れ去られたのはそこで間違いないと思われる。

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中田に関わりあのある人物で190cm以上ある人間がいないかと尋ねられた渡部は、京子の父親が当てはまると答えた。

二人が急いで京子の父親が経営する会社へ行くと、既にそこには警視庁の人間が到着していた。山田が全て報告したのだ。

自宅にも捜査一課が到着していて所轄の人間は入れてもらえなかった。

それどころか、風見京子が飛び降りて亡くなった事件の資料まで捜査一課が運び出していた。

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小野田に呼び出された香坂は、誘拐犯から身代金以外にも要求があったと聞かされる。

ゴーンバンク社は、新システムの完成に基づき新事業を発表することになっていたが、そのイベントを中止して、ゴーンバンクのニュースサイトで公表しろというのが犯人の要求だった。

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風見エレックから見つかったUSBには、その新システムと同じ内容のものが記録されていた。

風見京子が持っていたデータが何らかの形で不正にゴーンバンク社に渡ったとするなら…。

娘のデータはゴーンバンク社に盗まれたのではないか、恋人に利用されたから自殺したのではないかと考えた父親は、真実を確かめるため中田を呼び出し誘拐した。

小野田はそれをあくまで“仮説”だと言うと、誘拐犯から要求されたのは5億円だけだったと話した。つまり、ゴーンバンク社の不正を隠蔽するということだ。

小野田は香坂に昇進試験を受けるよう進め、名前さえ書けば、捜査一課に戻してやると言う。

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所轄に戻った香坂に渡部は、風見の居場所がわかったら自分に交渉役を任せてほしいと頼んだ。自首させたいのだと言う。

だが香坂は、ここから先は警視庁本部の仕事だからこの件からは手を引くようにと伝えた。

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昇進試験当日。試験会場へ向かっている香坂に渡部から電話が入る。

風見の説得をするため、現場へ向かうという渡部に香坂は、所轄は待機と命じた。

結局香坂は試験会場へは行かず、所轄へ戻った。現場へ行こうとする渡部を「今から行っても間に合わない」と引き留めた。

香坂は「風見に自首を促す」と言い、捜査一課は自分が説得すると話した。

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風見が中田を監禁している家の周囲は多くの捜査員に囲まれている。捜査員たちは突入の指示を待っている。

捜査員の一人が、風見の動きがとまったと知らせてきた。その時、香坂が会議室へ入ってきて、突入するのは待ってほしいと小野田に頭を下げた。

渡部がメールを送って説得していると気付いた山田がそれを止めるために会議室を出て行った。

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渡部は必死でメールを送り続けた。捜査を再開することを約束するから自首してほしいと…。

すると風見から電話がかかってきた。

香坂は必死で頼んだが、小野田が突入指示を出してしまう。

風見が渡部に「わかった。自首する。」と伝えた直後のことだった。

風見はその場で毒物を飲み、意識不明のまま目を覚ましていない。

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香坂は、小野田にこの事件はまだ終わっていない。まだ裏があるはずだと伝えた。根拠を問われた香坂は答えた。「勘です」

覚悟はあるのかと聞かれた香坂は、小野田の目を見て「覚悟ならあります」と言い、所轄刑事として捜査一課の小野田と闘うと宣言した。

レビュー(感想)

まさかこの事件が今後も関わってくるとは思わなかった。1話完結ではないのか~。

でもどうして小野田は、ゴーンバンク社の不正を隠蔽しようとするのでしょうか?香坂と渡部には、その理由を早く見つけてほしい。これじゃ、風見京子さんもお父さんもかわいそうすぎる。きっと、ただの金欲しさで誘拐したように報道されるんだろうな…。悔しい。

もしも香坂や渡部が真実をつかんだとしても、上に揉み消されてしまったらどうにもできないんじゃないのかな…。そこが心配です…。

それにしても小野田、ムカツクわ~。話し方さえもイライラする。「覚悟はあるのか?!覚悟なき者に何も言う資格はない!」って、言い方が大げさすぎるというか臭いんだよ!あ~キライ!キライキライキライ!

あの人が、香坂に期待しているからこそ、所轄に飛ばしたり、厳しいことを言うってことだったらいいんだけどなあ。それはないかなぁ…。

山田もキライ!偉そうに!あの人ああいう役多いね。嫌いなのよね。ああいう役。自分の力で解決しなさいよ。香坂たちの手柄を横取りするくらいしか出来ないのかよ。楽な仕事だな…。

捜査は理論って言っていた香坂が「勘です」っていうなんて…その辺の展開は早いのね。今まで順調に出世していた香坂が急に所轄に飛ばされたのに、既に所轄側の人間として発言するようになるなんて…。いつまでも腐ってないで素早く切り替えるっていうのは、男の人としては魅力的です。

香坂と渡部のコンビがかなりイイ!香坂に反発するのかと思いきや、結構早い段階で香坂のこと信じてくれましたもんね。これからますますお互いを信頼する気持ちが大きくなってくるでしょうし、名コンビになりそうで楽しみ~!

次回のキーマンは吉田羊さん演じる菜穂のようですね。ビルの防犯管理担当。絶対何か知ってるハズ。正直に話してくれるかは疑問ですが…。

本当に警視庁と所轄の関係ってこんな感じなんだろうか?そうだとしたらかなりストレスですね。正義って一体なんなんだろうなあ…。

次回放送予定日4月23日

2017年 春ドラマ(4月スタート)リスト

タイトル系列放送局
9時貴族探偵フジ系
9時CRISIS 公安機動捜査隊特捜班フジ系
10時あなたのことはそれほどTBS系
9時警視庁捜査一課9係テレ朝系
10時母になる日テレ系
9時緊急取調室テレ朝系
10時人は見た目が100パーセントフジ系
10時リバースTBS系
10時ボク、運命の人です。日テレ系
9時小さな巨人TBS系
9時櫻子さんの足下には死体が埋まっているフジ系
10時半フランケンシュタインの恋日テレ系
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