クライシス 第9話 あらすじ・レビュー

田丸（西島秀俊）は教会で、ある男に「あなたの力でこの国を変えてみませんか」と声をかけられた。その男は、もっと話が聞きたければ1か月後に同じ教会に来るよう告げた。

鍛治（長塚京三）が特捜班にやってきて、稲見（小栗旬）を連れ出した。

稲見の自衛隊時代の同期・結城雅（金子ノブアキ）が2週間前に突然姿を消し、捜査対象になっていると聞かされる。鍛治は、結城が姿を現したらすぐに連絡するようにと命じる。

この件に裏があるのなら教えてほしいと稲見は言うが、鍛治は詳しいことは答えなかった。

その日の夜、松永芳（野崎萌香）と会うために行きつけのバーの前まで来た稲見は結城の姿を見つけた。二人は久しぶりの再会を喜び、近況を話す。

結城がテロを画策しているのではないかと察した稲見に、手を組まないかと結城が誘った。

そこに通りかかった警察官の銃を奪い、こめかみに突きつけた。結城は「気が変わったら3日後、あのバーで会おう」と言い残し、その場から走り去った。

結城の捜査に稲見を加わらせることを心配する青沼（飯田基祐）に、鍛治は特捜班に正式に結城逮捕の任務を与えるよう指示し、稲見に結城を追わせるようにと命じた。

稲見は約束のバーに来ていた。田丸と大山（新木優子）も客のふりをして待機している。だが結局、結城は現れなかった。

店の外へ出た稲見のあとを特捜班のメンバーがついていく。その様子を結城はビルの上から見ていた。

稲見は鍛治の元を訪れ、結城が変わった理由や標的について尋ねるが、推測では何も話せないと鍛治は口をつぐむ。

稲見があきらめて部屋から出て行こうとしたとき、鍛治が「もし結城がお前に銃口を向けたら、その時は躊躇するな。お前が先に引き金を引け。国家の秩序のために結城を撃つんだ。」と声をかけた。

出勤してきた大山の首元に結城がナイフを突きつけた。

ナイフを突きつけられたまま、大山はオフィスのドアを開けるために番号を入力し、室内に入った。

特捜班のメンバーには緊急事態の報せが届いた。

結城は大山に、閣僚全員の個人情報を教えろと迫り、自分が持ってきたUSBにコピーするよう命じた。

その頃、特捜班のオフィス前には吉永（田中哲司）、田丸、樫井（野間口徹）が集まっていた。そこに稲見も到着し、部屋に突入することに。

結城は大山にナイフを突きつけたまま出口まで移動する。大山を放すと同時に外へ出てドアを閉め、入退装置を壊してその場を去った。

内側からはドアが開かなくなったため、あとを追うこともできない。

樫井が、部屋の隅にパイプ爆弾が置かれていることに気付いた。

その瞬間、結城が置いていった携帯が鳴った。稲見が電話に出て「俺が必ずお前を捕まえてやる」と告げた。

爆弾は繊細な作りをしているためすぐに解除するのは難しいと樫井が言う。

結城はビルの外へ出ると、起爆スイッチを押した。

その瞬間、特捜班のオフィスから大きな爆発音が聞こえた。