クライシス 第5話 あらすじ・レビュー

第5話 5月9日放送

第5話 あらすじ

稲見(小栗旬)は、暴行罪を装い留置所に潜入。稲見にとっては初の潜入捜査だ。

暴力団員の沢田(杉本哲太)と同室になり、地元が同じと知った沢田と親しくなる。

沢田が所属している仁愛工業は、政治献金のからくりを利用し、政治家たちを恐喝しているという。その証拠を集めるための潜入捜査だった。

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稲見は、外に出てから沢田に連絡を取り、仕事を紹介してくれと頼んだ。沢田の計らいで、幹部たちと顔を合わせる。稲見は、仁愛工業のパソコンからデータを取るためUSBを持たされていたが、セキュリティが厳しかったため、それをトイレに流した。

沢田たちと接した稲見は、彼らがそんな狡猾なことをするような人間には思えない。

そして彼らを騙していることに罪悪感を覚えるようになっていた。

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そんな稲見に、田丸(西島秀俊)は自分が潜入捜査をした時の話を聞かせる。

潜入捜査が長期にわたると、どちらが自分の人生なのかわからなくなると田丸は話した。

そんな中でも自分を見失わないためには、この人のために戻りたいと思えるような光が必要だと田丸は言う。

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田丸は千鶴(石田ゆり子)に会い、今月分といって金を渡した。千鶴は夫の智史(眞島秀和)から連絡があり、潜入捜査をやめたいと話していたと田丸に伝える。

どうにかしてもらえないかと千鶴は言うが、今の田丸に出来ることは、そのことを担当部署に伝えることだけだ。

2年間、今のような生活を送ってきた千鶴は、夫が帰ってきても今更愛せる自信がないと自分の気持ちを田丸に話した。

そんな千鶴に田丸は、智史にとっての千鶴は唯一の光であることを伝え、気を強く持つようにと伝えた。

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稲見は沢田から、薬の取引があると伝えられる。稲見も会長の弾除けとして同行することになった。

稲見はコンビニに入り、客としてそこを訪れていた吉永(田中哲司)にそれを伝える。

特捜班のメンバーが稲見のあとをつけるため、車内で待機していると吉永に電話が入る。今夜の逮捕は見送るという内容だった。

それでも特捜班は稲見をバックアップするため、追尾をすることにした。

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稲見たちが出発した。特捜班はそのあとを追う。

だがその途中、一台の車に邪魔をされ、稲見たちの車から随分後れを取ってしまった。

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稲見たちは取引の現場につき、お互いに薬と現金を確認し合う。

その途中、稲見が2人組の男に気付き「沢田さん!!」と声をあげた。

その直後、銃声が鳴り響き、その場にいた全員があっという間に射殺されてしまった。

稲見は何とか二人を制して、倒れている沢田に駆け寄った。だが間もなく沢田は息を引き取った。

そこに、特捜班のメンバーが到着した。田丸はその場から立ち去ろうとする稲見の腕を取り、稲見の顔をじっと見つめる。

ようやく稲見が正気に戻った。

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翌日、鍛治(長塚京三)は官房長官の神谷(石黒賢)に会いに行った。

「うちの連中を囮に使ったんですね」鍛治はそういうと、神谷の真意を尋ねた。

沢田たちを襲ったのは、ほかの暴力団の殺し屋だった。

そんな人間たちを使ってまで仁愛工業を潰した理由を鍛治は知りたかったのだ。

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神谷は、あくまでもフィクションだと前置きして話し始めた。

ある大企業が有力政治家たちとの強いパイプを欲しがった。事業を拡大し、際限なく太り続けるためだ。そのためには裏金が必要になる。

そこでその大企業は副業として薬物の密輸を始めた。

海外で仕入れた薬物を日本に送る貨物に忍ばせた。その企業への信頼、そして各方面へ賄賂により、その荷物が詳しく調べられることはなかった。

仕入れた薬物を日本でさばくわけにはいかない。そこで仁愛工業が中卸として選ばれた。副業は成功し、莫大な裏金を生み続けた。

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その仕組みを知った仁愛工業が脅迫をしてきたのかと鍛治は考えるが、そもそも仁愛工業は脅迫などしていなかった。

ただ、もっと金を欲しがり、大企業以外の薬物取引にも手を出そうとした。大企業やそれに関係している者たちにとって、それは脅迫に等しかったと神谷は言う。

もしも別の取引で仁愛工業が捕まるようなことがあれば、芋づる式に事実が発覚する恐れがあるからだ。

「力を持たない者が欲をかくと、ひどい目に遭う」というのがこの話の教訓だと神谷は鍛治に説明した。

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全貌を知った鍛治は、自分の部下が殺されたかけた落とし前をどうつけるのかと詰め寄った。

借りということで、何かあったら自分に相談すればいいとだけ言うと神谷は帰って行った。

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鍛治が部屋から出ると稲見が立っていた。「さっき出てきたやつが黒幕ですか?」

鍛治は「死んだ暴力団員のために復讐でもするのか?」と稲見に問いかける。稲見は何も答えない。

殺された暴力団は薬を蔓延させていた悪人だと鍛治は告げるが、殺されてもいいという理由にはならないと稲見は納得しない。

自分が情報を伝えたことが原因で彼らが死んだ。稲見はそのことで自分を責めていた。

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薄汚い仕組みを変えたければ、正義感に縛られて自分の動きを不自由にするなと鍛治はアドバイスする。

しなやかに動いて蓄えた力で、いつか本物の悪をたたけばいいと鍛治は言う。

屁理屈だと反論する稲見に、鍛治は、何かを一気に変えることなど出来ないと諭すように言った。

稲見は去り際、鍛治に聞いた。「もし私が権力に逆らったら…殺しますか?」

鍛治はそれには何も答えなかった。

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稲見が立ち去ったあと、鍛治は電話を取り出した。

「例の件、今すぐ動いてくれ。マスコミへのリリースも忘れるな。責任は全て俺が取るから心配するな。」そう言うと電話を切った。

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その後、神谷が少女買春容疑で逮捕されたというニュースが流れた。

そのニュースを見た稲見の方を、田丸が何も言わずポンと叩いた。

レビュー(感想)

今回もまたクソみたいな結末か…と思ったら、神谷が逮捕されました!良かった~。神谷、鍛治さんを怒らせちゃいましたね。そもそも、何をやっても逮捕されないなんておかしいんだよ。自分を何様だと思ってんの?あんな政治家、ホントに気持ち悪い。

これで稲見も、ちょっとは溜飲が下がったんじゃないかな。ほんのちょっとだろうけど…。潜入捜査ってキツそうですね。割り切ることが出来ないと苦しそうだし。本当にそういう仕事をしている人がいるなら神経すり減りそう…。

稲見を観ていて、以前放送されたドラマ「BORDER」を思い出してしまいました。稲見はどこか危うくて脆いところがあるようなので結末が心配です。

「BORDER」の最終回で、小栗さん演じる石川が境界線を越えてしまったように、今回のドラマの最終回も、稲見が犯罪者になる、もしくは自分の正義を貫いて殺されるんじゃないかとヒヤヒヤしてしまう。「権力に逆らったら殺しますか?」っていうセリフをわざわざ言わせるところが気になるな~。

千鶴さんと田丸さんも気になるところ。夫が潜入捜査を始めて2年…。潜入捜査してるって千鶴さんは知ってるんですよね?それでも愛し続けるのは難しいのか…。千鶴さんの旦那さんには何が残るんだろう?切ない…。田丸さんも千鶴さんを想っているけれど、その気持ちを口にすることはきっとないんだろうな。

次回は、テロリストと戦います。当時テロを計画したカルト教団というのは、千鶴さんの夫が潜入している宗教団体、ですよね?千鶴さんの夫が無事に帰ってこられるのか、心配だな~。

次回放送予定日5月16日

2017年 春ドラマ(4月スタート)リスト

タイトル系列放送局
9時貴族探偵フジ系
9時CRISIS 公安機動捜査隊特捜班フジ系
10時あなたのことはそれほどTBS系
9時警視庁捜査一課9係テレ朝系
10時母になる日テレ系
9時緊急取調室テレ朝系
10時人は見た目が100パーセントフジ系
10時リバースTBS系
10時ボク、運命の人です。日テレ系
9時小さな巨人TBS系
9時櫻子さんの足下には死体が埋まっているフジ系
10時半フランケンシュタインの恋日テレ系
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