第1話 4月11日放送
第1話 あらすじ
警察庁警備局長・鍛冶(長塚京三)の元に、公安総務課長・青沼(飯田基祐)から電話が入る。
宗教法人神の光教の本部に出家信者として潜入している林(眞島秀和)から、本日中にテロが行われるという。
教団経営の大学の認可取り消しに対する報復で、岡本文化大臣が狙われているという。
鍛治の指示で、岡本文化大臣を乗せた新幹線に公安機動捜査隊特捜班の面々も乗り込んだ。
サイバー情報分析のスペシャリスト大山(新木優子)のパソコンに犯人の顔写真が届く。大山から特捜班の各署員にその写真が送られる。
新幹線の中にいる犯人を見つけた田丸(西島秀俊)は素早く犯人を制圧。犯人が持っていたバッグには爆弾が入っていた。
その爆弾を爆発物のスペシャリスト樫井(野間口徹)がすばやく解除する。
班長の吉永(田中哲司)が犯人にいくつかの質問をし、新幹線内にもう一人仲間が乗っていることが判明。吉永はみんなを再び持ち場へ戻した。
吉永の指示で、大山が犯人の持っていた携帯の通話履歴を調べる。
顔がわからないもう一人の犯人を特定するため、吉永が犯人の携帯に電話を掛ける。
そして稲見(小栗旬)が犯人を発見。格闘の末、バッグの中身を確認すると、爆弾は既に作動しており、爆発まで時間がないことがわかる。
稲見は非常用の緊急停止ボタンを押し新幹線を停車させ、犯人を引きずりながら連結部分に連れて行く。
ドアをこじ開けると、大きな川の上で停止していた。爆発まで残り10秒。
稲見は爆弾と犯人を抱えたまま川へと飛び込んだ。
爆弾は川の中で爆発し、大臣も乗客も無事だった。もちろん、稲見も犯人も…。
高層ビルに囲まれた広場に、首に爆弾をまかれた男・宇田川圭介(白洲迅)が現れる。
圭介は、現外務大臣の息子で、今までにいくつもの罪を犯してきたが、全て父親の力で揉み消されてきていた。
犯人の要求は、父親である外務大臣が夜7時のニュースで、その件について公開謝罪することだった。
鍛冶からの指示で、稲見たち、特殊班も現場へ向かった。
爆弾には無線起爆装置がついているらしく、半径1メートル以内に近づいたら爆発するという。
おそらく犯人はどこからか現場を監視していると考えられた。
首にあれだけのものを巻き付けるとなると手間がかかる。
犯人は、圭介を襲って意識をなくした状態で拉致したと考えられる。
圭介の手に括りつけられているスマホに犯人からのメールが届く。水分を摂ることを許可するという。
田丸が圭介に水を届けた際に、拉致された場所について尋ねる。
マンションの駐車場で車を降りた瞬間、背後から襲われたという。
犯人に心当たりはあるか?と聞かれた圭介は、友人の佐川知宏に話を聞いてくれとだけ答えた。
田丸は稲見と一緒に佐川のマンションを訪れた。
佐川の部屋がある階までくると、一人の男が逃げ出すのが見えた。佐川だ。二人は慌てて後を追い確保した。
佐川から聞いた話では相当ひどい犯罪を犯していたようだ。
そのほとんどの被害者は女性だった。
稲見はふと疑問を口にする。
なぜこの広場なのか?大臣の罪を暴くためなら、もっと多くの人間がいる場所を選ぶはずではないか?
あることを思いついた稲見は、大山にある調査を頼む。
そして、一人の女性が圭介たちに暴行されたあと自殺していたことが判明する。
約束の7時が迫っていた。圭介に父親から連絡が入る。
どうやら謝罪をするつもりはないようだ。
それを察知した上からの指示で現場にいる署員たちが避難させられていく。そんな中、一人だけ避難しない警察官がいた。
その警察官の鳥越は、圭介たちに暴行され自殺した女性の父親だった。
鳥越が手に持っているスイッチを押そうとした時、稲見が声をかけた。
その間に、田丸たちが圭介に近づき、樫井が爆弾の解除を始めた。
今回の事件についても官邸が圧力をかけ、まともに報道されないだろうと稲見は言う。
そして、思いを遂げたいのなら今すぐ起爆ボタンを押すようにと言い出す。
その時圭介が、自分を囲んだままここから離れろと言って動き出した。
その瞬間、鳥越が振り向き起爆ボタンを押した。
間一髪で、樫井が解除したあとだった。
鳥越は、この計画を立てたのも、爆弾を作ったのも、圭介を拉致したのも自分ではないと言い、スイッチを押すよう指示されたのだと話した。
鳥越の事情を知った“平成維新軍”と名乗るやつらが、接触してきたらしい。
会ったことはなく、やり取りは全てメールだったと鳥越は話す。
伏見の予想通り、この事件は大学生のたちの悪いいたずらとして処理された。
そんな中、全ての官公庁のホームページがハッキングされて、平成維新軍の声明文が載せられた。
2年前…。
森の中を逃げ回っている男がいた。その男を、ガスマスクをし、迷彩の服を身に着け、銃を手にした男が追いかける。
逃げ回る男を追い詰め、持っていた銃を発砲した。ガスマスクを取ったその男は稲見だった。
レビュー(感想)
このドラマ面白いですね~!アクションシーンもカッコいい!田丸も稲見も、ものすごくクールです。初回観た感じでは、田丸さんのアクションの方が好みかも?無駄な大技ではなく、スマートなアクションというのがイイ!稲見さんのアクションも素敵ですけどね☆スカッとするし。
ところで、田丸さんのアレ、何?!何なの?!あのシーンを説明するのは難しいけど…首に爆弾巻かれてたヤツの友人を追いかける時、螺旋階段にぶら下がって下へ降りてくっていうアレ!あれはスタントの人?!それとも西島さん本人?!まさか本人ってことはないよね?カッコ良かった~!
稲見は誰の言うことも聞かず、自分勝手に捜査する男なのかと思っていたら、全然そんなことなかったですね。むしろちょっと可愛いヤツかも。田丸も小難しいヤツなのかと思ったけれどそんなこともないし。
田丸と稲見以外の特捜班の人たちも、それぞれが良いキャラクターですよね。一人一人の個性は強いけど、集まると怖いもんナシみたいなところがいい。チームワークをも良いし。
それにしても今回の事件は、見てて辛かった…。稲見の言う通り、悪ふざけとして処理されてしまったし、被害者の女性も、そのお父さんも、全然報われないじゃん。加害者も偉そうで全然反省してないだろうし、きっとこの先も反省なんてしないだろうから、邪魔せずスイッチを押させてあげれば…。
わかってます。警察としてそれは出来ませんよね。ましてやそれをドラマとして放送するなんてできないのはわかっているけれど、腹が立つ!
今回のドラマの原案・脚本を担当しているのは金城一紀さんです。忘れられないのが、金城さんの過去の作品『BORDER』の衝撃過ぎるエンディング。なかなか評判良かったようですが、私にとってはトラウマのようになってしまっているんです。だから今回のドラマを観ている間もずっと「前のようなエンディングになりませんように。」って祈りながら観てたんですよ。
でも最後にまた…!2年前の森の中のシーン。あれはナンデスカ?何で稲見はあんな恰好してたの?何で逃げてた男を殺したの?稲見って一体何者?!まさか初回からあんなシーンをブッ込んでくるとは思ってなくて、1話も終わりに近づいてすっかり気を抜いていた時だったから、ショック倍増!
慌てて相関図見ましたよ。
稲見は過去、自衛隊に所属していて、あのシーンはどうやら特殊任務だったみたいですね。そのことで心に傷を負い除隊したって書いてありました。なるほどね。バーで女性と話している時も、何かありそうだなとは思っていたけれど、そういうことだったのか…。
初回が面白かったからこそ言いたい!『BORDER』のようなエンディングにはしないでください!ホントああいうの、心臓に悪いから…。でもきっと金城さんらしさが出るだろうから、気は抜けません。
次回は、田丸の知り合いのジャーナリストが毒殺されます。どうやらそれにも政府が絡んでいるようで…。政府がらみだったら全て隠蔽されて終わりのような気もするけれど…。
1話で被害者女性の父親である犯人を捕まえたあと、稲見が、野次馬の中の一人の男性に目をとめましたよね。あれは今後関係してくるんでしょうか?“平成維新軍”の一味とか?
酷い暴行事件をいくつも隠蔽するようなヤツがいる政府なら、“平成維新軍”を応援したいって気持ちも出てくるわ。
とはいっても犯罪はいけないことなんだけど…。もし“平成維新軍”が、悪を暴いて、関係ない人、何もしていない人には手を出さないっていう集団なのだったら、見てて応援してしまいそう…。
一体どういう集団なんでしょう。そしてそのメンバーとして、どんな俳優さんが出てくるんでしょうね。次の放送も楽しみです。
次回放送予定日4月18日
2017年 春ドラマ(4月スタート)リスト
枠 | タイトル | 系列放送局 | |
---|---|---|---|
月 | 9時 | 貴族探偵 | フジ系 |
火 | 9時 | CRISIS 公安機動捜査隊特捜班 | フジ系 |
10時 | あなたのことはそれほど | TBS系 | |
水 | 9時 | 警視庁捜査一課9係 | テレ朝系 |
10時 | 母になる | 日テレ系 | |
木 | 9時 | 緊急取調室 | テレ朝系 |
10時 | 人は見た目が100パーセント | フジ系 | |
金 | 10時 | リバース | TBS系 |
土 | 10時 | ボク、運命の人です。 | 日テレ系 |
日 | 9時 | 小さな巨人 | TBS系 |
9時 | 櫻子さんの足下には死体が埋まっている | フジ系 | |
10時半 | フランケンシュタインの恋 | 日テレ系 |