クライシス 第6話 あらすじ・レビュー

第6話 5月16日放送

第6話 あらすじ

都内のコンビニで、強盗未遂事件が起きた。防犯カメラには、犯人の後ろに里見修一(山口馬木也)が映っている。里見は、11年前に、地下鉄の車両内で無差別爆弾テロを起こし指名手配されている男だ。

再びテロを計画しているのではないかということで特捜班も里見の行方を調べ始める。

実行犯3人のうち2人は逮捕されている。当時のカルト教団は、幹部が逮捕され解散命令が出たことで消滅している。

コンビニ周辺には住んでいないことが判明しているし、土地勘もないはずだと吉永(田中哲司)は言う。何か特別な理由があって姿を現したと考えられる。新たなテロを計画しているのかもしれない。

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田丸(西島秀俊)稲見(小栗旬)を、テロがあった地下鉄の駅構内に連れて行き、11年前の事件について話し始めた。田丸が公安にいた時に起きた事件だ。

里見は、爆弾が入った小型のスーツケースを車内に残し、扉が閉まる寸前に電車から降りた。そして、次の駅に着く前に携帯電話を使用し、爆発させた。

予測不能で偶発的に起きたテロだと結論付けられたという。

一度テロが起きてしまえば、二度と同じ形には修復できないと田丸は話した。

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ある地下鉄の駅構内に、当時、テロを計画したカルト教団の信者・羽田(山口翔悟)の姿があった。

駅に厳戒態勢が敷かれていることを確認した羽田は、里見の潜伏先へ向かい、そのことを報告した。

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鍛治(長塚京三)は警視総監の乾陽一(嶋田久作)に呼び出されていた。

乾は、今回の里見の件を穏便に解決出来たら、特捜班の後ろ盾になってやると話した。

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用賀駅近くの防犯カメラに写っている里見を大山(新木優子)が発見した。里見がコンビニに立ち寄った翌朝の映像だ。

大山が昔の仲間に頼み、たくさんの防犯カメラの映像を送ってもらって見つけたものだ。

大山はネット上にワナを仕掛けることにした。逃亡犯や指名手配犯は、自分の名前を検索エンジンにかけて、世間の動向を調べることがあるという。それを逆に利用するのだと大山は説明した。

大きな掲示板に、用賀駅付近で里見を見かけたと書き込む。書き込みに反応したIPアドレスをすべて調べ、用賀周辺から発信されたものがあれば、里見自身が書き込んだものかもしれない。そこを中心に調べることも出来るというわけだ。

大山の書き込みを羽田の部下が見つけた。里見はすぐに潜伏先を出ることにした。

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掲示板に里見に関する書き込みがあった。その4人の住所が全て同じだということに大山が気づいた。

待機していた田丸と稲見が現場へ向かう。二人が目的地に到着すると1台の車が発進した。稲見たちはそれを追う。

車はホームセンターに到着し、5人ほどの男に囲まれた里見が車を降り、店内に入って行った。おそらく尾行がバレたのだろうと稲見は言う。

田丸と稲見も店内に入り、男たちと攻防を繰り広げるが、その間に里見は姿を消していた。

その頃里見は、歩きながら帽子やメガネを変え、上着も変え、ヒゲを落としていた。

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完璧に足跡を消し、そもそも11年も誰にも見つからず姿を隠していられるなんて普通はありえない。

そのことからも稲見は、里見がこちら側の人間なんじゃないかと田丸に尋ねた。

田丸はあくまでも噂話に過ぎないと前置きしながら、当時、まことしやかにささやかれていた噂話について話した。

カルト球団に長期にわたって極秘の潜入捜査をしていたある公安捜査官が、寝返ってテロの実行犯になったという噂があったという。

優秀だったその捜査官は、どんな人物にもなりきることが出来た。

完璧な信者になったその捜査官は、教団の中でもどんどん地位をあげていき、あっという間に幹部になってテロを実行した。

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潜入捜査が長期にわたる場合、警察官としての経歴は一時的に抹消されるという。

捜査官の安全のためだが、潜入捜査が終わるまでそれが復活することはない。

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大山が警察学校の卒業生の中から、里見と思われる人物を割り出した。

名前は鍋島豊。顔もその頃と今では別人のようだ。「そうなることを求められた結果だろう」と吉永はつぶやいた。

「早く捕まえて、任務から解放してやりましょう」と稲見が言った。

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里見をかくまっていた吉永健康食品の経営者が、真実の光教団のシンパだったことが判明した。

テロに使われそうなものは何も見つかっていない。里見の目的はテロではないのかもしれない。

だがそのほかの目的がわからない以上、里見を見つけ出すしかない。

田丸は、吉永健康食品の資産にマンションなどの住居がないかを調べてほしいと頼んだ。

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里見は田丸の読み通り、とあるマンションにいた。郵便受けにカメラを設置し、スマホで確認できるようにして部屋に入った。

そこに田丸と稲見がやってきた。それを知った里見は動き出す。

田丸たちが部屋へ入るとすでに里見の姿はなかった。外で物音がした。ドアを開けようとするが外からつっかえ棒がしてあるため開かない。

稲見はベランダから飛び降りてマンションの周辺を探したが、結局里見は見つけられなかった。

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里見はもしかしたら、個人的な動機で何かを起こそうとしているのかもしれないと稲見は考える。個人的に恨みを抱いている人物がターゲットかもしれない。

そこで田丸は、11年前、テロ事件があった頃に公安部で課長クラス以上だった人間をリストアップするよう大山に指示した。

そこで浮かび上がってきたのは乾だ。11年前、公安総務課の課長だった乾は3か月前に警視総監になっている。

里見の標的は乾だ。吉永は、自宅へ出入りする時に狙うだろうと考え出動した。

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里見は高層マンションの前にとめた車の中にいた。出てきた乾が車に乗り込もうとした時、里見が発砲した。

乾本人を撃とうとした時、稲見が乾を守り車に乗せた。田丸が里見を確保する。

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なぜ寝返ってテロを実行したのかと尋ねる稲見に、里見は11年前のことを話し始めた。

教祖からテロを命じられたのは5日前だった。里見はすぐに公安の連絡係に報告を入れた。その後すぐ教団にガサ入れがあって任務が終わるだろうと里見は考えていた。

里見は、決行日の3日前、逃げ出さないようにするため狭い部屋に閉じ込められた。仲間が助けにきてくれると信じて待っていたが、何も起こらず、決行日の朝に部屋から出された。

仲間に裏切られ見捨てられたと里見は感じた。テロを実行しなければ、リンチで殺されていただろうと里見は言う。

報告が無視された理由はわからないが、信じるものをなくしてしまった里見は、戻る理由までなくしてしまったのだ。だからテロを実行した。

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稲見が「例えリンチを受けたとしてもテロを実行すべきじゃなかった」と言うと「理屈は正しいが、同じ目に遭った時に本当の答えがわかるだろう」と里見は返した。

里見が言っていることが正しいと証明するものは何もないと言う稲見に「それがお前らのいる世界だよ。まあ、いい。すぐにわかるさ。すぐに…」里見は力なくそういった。

逮捕された里見は、留置所で首をくくって死んだ。

レビュー(感想)

なんか今回もまた最悪な終わり方でしたね。里見は自殺ではなく殺されたんですよね。きっと…。口封じされたってことでしょう。もし今後裁判などになって里見が事実を話し始めたら、警察としても困りますもんね。例え証拠が何もなかったとしても…。

里見が言っていた「すぐにわかるさ。すぐに…」っていうのは、こうなることを予想してたってことでしょうか。

なぜ11年前、里見がテロのことを報告したのに警察は何もしなかったんでしょう。大勢の犠牲者が出たのは警察のせいじゃん。里見が見捨てられたと感じても仕方ない。だって見て見ぬふりしたんだから。そして自分は指名手配犯になってしまった。

もちろん稲見が言うように、警察の人間なら、リンチされようとテロを実行すべきじゃなかったっていうのもわかりますけど…。でも過酷な状況の中にいて、警察や仲間に裏切られたと感じている中で正しい判断って出来るものだろうか?直前まで独房のようなところに監禁されていたわけだし…。

あ~何でこのドラマってこんな後味悪いんだろう…。
面白いんだけど、観終わったあとの脱力感がハンパない…。

今回の稲見と田丸さんのアクションもカッコよかったのにな~…。特に田丸さんのアクション、好き☆もっともっと見たい。「カッコいい~☆」ってキャーキャーいってる状態で終わりにしてほしいなあ。

最後の最後で「あ~…やっぱりか。やっぱりこういう終わり方か…」って暗い気持ちになってしまう。

次回は、平成維新軍のメンバーと思われる高校生が拘束されます。平成維新軍について詳しいことが何かわかるのかな?そしてこの高校生は後戻り出来るのかな。

次回放送予定日5月23日

2017年 春ドラマ(4月スタート)リスト

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9時CRISIS 公安機動捜査隊特捜班フジ系
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9時警視庁捜査一課9係テレ朝系
10時母になる日テレ系
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10時人は見た目が100パーセントフジ系
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9時小さな巨人TBS系
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