クライシス 最終話 あらすじ・レビュー

最終話 6月13日放送

最終話 あらすじ

結城(金子ノブアキ)が特捜班のオフィスに置いていったパイプ爆弾が、特捜班のメンバーを吹き飛ばしたが、全員無事だった。

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稲見(小栗旬)は、結城と一緒に数々の任務を果たしてきた。決して公にできない任務を遂行するうちに、自分たちがやっていることは国民のためじゃなく国家のためなんじゃないかという疑問が芽生えた。自分を騙し騙し任務をこなしてきたが、ある任務をこなしたことがきっかけで除隊し、フラフラしているところを鍛治(長塚京三)に拾われた。

結城が今のようになってしまったのも、余程のことがあったのだろうと稲見は考えていた。

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大山がUSBに仕込んでいたウイルスで、結城の居場所が特定できた。特捜班は急いでその場所へ向かった。

車に乗っていた結城が稲見に気付いた。稲見は真正面から結城を狙う。結城はスピードを落とすことなく稲見めがけて突っ込んでくる。

寸前のところで田丸(西島秀俊)が稲見を助けた。田丸は稲見の胸倉をつかみ「自分を罰するために死のうとするな。」と忠告した。

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青沼(飯田基祐)は、稲見と結城の関係がクローズアップされた以上、結城が自分の計画を遂行したとしたら、すべての責任が特捜班にいきかねないと心配するが、鍛治は黙ってみてろというだけで、結城の標的を明かすつもりはないようだ。

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結城はあるマンションの一室で、内閣総理大臣の岸部正臣(竜雷太)が自宅から出てくるのを待っていた。そして姿をあらわした岸部の肩を狙って矢を放った。

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結城のパソコンから盗んだデータの中に女性との2ショット写真があった。結城の恋人だと思われる。

それを見た田丸はその女性に見覚えがあると言い、1年前の爆発事故の記事を出してくれと大山に頼んだ。

その爆発事故で死亡した被害者の中にその女性がいた。爆発があったカフェで働いていた女性だった。

結城の目的が復讐だとすれば、その事故に閣僚が関わっていたということになる。

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稲見と田丸は結城が岸部を狙った部屋にいた。

稲見は、結城の腕なら間違いなく殺せたはずだと言い、何かの意図があってわざと外したのだと考える。

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特捜班は鍛治から、アメリカから戻ってくる岸部の息子・岸部大介の護衛を命じられた。

結城の本当の標的は大介だった。大介をアメリカから呼び戻すために岸部を狙ったのだ。

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大介はある過激派組織の一員だった。過激派の連中に父親への反抗心をたきつけられ、テロに加担した。

本当は東京駅の構内を爆破する予定だったが、おじけづいた大介はたまたま入ったカフェに爆弾を置き去りにしたのだ。

その後、総理に害が及ばないよう、ガス爆発だったということにして大介をアメリカへ逃がした。

鍛治は、総理を守ろうとしたのではなく、この国の体裁を保とうとしただけだという。

「結城を見つけたらためらうことなく銃を向けて引き金を引け」去り際に鍛治は、稲見にそう命じた。

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大介を乗せた車をマスコミが追ってくる。

田丸は、このままマスコミを引き連れて病院へ行くのは危険だと判断し、一旦オフィスに戻ることにした。

オフィスの前に到着した車から出てきた稲見が周囲を警戒する。そしてバイクに乗った結城に気付いた。

結城は車の近くにバッグを投げ捨てその場から離れた。そのバッグの中身を確認することもなく、田丸がそれを投げやる。その拍子に爆発し、田丸が吹き飛ばされた。

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結城は樫井(野間口徹)のこめかみに銃口を突きつけ、吉永(田中哲司)に銃を捨てるよう命じる。

稲見は大介を守りながらビルの中に入っていった。結城も稲見以外の人間を倒し、ビルの中に入る。

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そこから二人の攻防戦が始まる。

そんな中、大介が落ちていた銃を拾い結城に向けた。

結城が大介から銃を奪い、銃口を向ける。稲見は結城に銃を向け「こんなヤツ、殺す価値もない」と囁く。

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結城は涙を流しながら、婚約者を失ったときのことを語りだした。

結城の部隊が最初に現場に足を踏み入れた。いつものように詳しいことは知らされず、ただ国家にとって不都合になるようなものを見つけたら採集をしろとだけ命じられた。

結城は婚約者が生き延びていることを祈っていたが、最初に見つけたのは、結城の手作りの指輪をはめた婚約者の遺体だった。

結城は口止めをされ、部隊の任務から外された。生きるしかばねのようになった結城に残されたのは復讐だけだった。

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稲見は、国家に命令され、無実の人間を殺した時から自分も生きるしかばねだったと話した。「俺が…お前を解放してやる」稲見はそう言って引き金を引いた。

銃弾は結城ではなく壁に発砲されていた。「今お前は死んだ。でも、生き返れ。俺がうらやむくらい、生きることを楽しめ。」と稲見が言った。

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特捜班が結城を車に乗せようとした時、結城が上空を見上げた。次の瞬間、銃声が響き、結城はその場に倒れた。

近くに鍛治が立っていた。「このために俺たちは囮にされたんだ」田丸がそう口にした。

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特捜班のメンバーは立ち去る鍛治の後姿を見つめていた。

鍛治は総理大臣から結城を殺すよう命じられていた。岸部は結城を釣り上げるために、自分の息子を餌として提供したのだ。

鍛治は青沼に、特捜班をしばらく休ませるよう指示した。

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特捜班のメンバーはそれぞれ複雑な思いを抱えていた。

レビュー(感想)

やっぱり想像通りの結末でした。『BORDER』の時も嫌な終わり方だったから、こういう結末になるんじゃないかと思ってたんだよ。もう私は金城さん原案のドラマは観たくないかも…。ああいう終わり方が好きって人もいるんだろうけど、私は苦手。観終わったあとに、イヤ~な気持ちになるもん。落ち込むんだよ、こういう結末は。

鍛治さんもあんなことを命じられて葛藤とかあったのかもしれないけれど、もっと葛藤するところを見たかった。演技で感じ取れってこと?

鍛治さんは結城が総理の息子を殺せばいいと思ってたんでしょ。『殺せばいい』は言い過ぎだとしても、殺してもいいって思ってたんだよね。実際、父親である総理も『息子は2人いるから別にいい』って感じのこと言ってたし。

鍛治さんは、総理の息子を殺害した結城を稲見が撃って終わりって考えてたんだよね。誰も鍛治さんの思うようには動かなかったけど…。最後みんなおかしくなっちゃったじゃん。そりゃあんなことされたら、誰だっておかしくなるわ。何が正義なのかわからなくなるよ。

樫井さんは警視庁を狙うための図面引き出しちゃったし、大山さんも維新軍みたいなサイト見てたし、田丸さんは教会行っちゃうし、稲見も天使ちゃんからの電話に出ないでぼーっとしてるし、吉永さんまでおかしな感じになっちゃってたし…。あのメンバーが全員テロを企てる側にまわっちゃったら大変なことになっちゃうよ?鍛治さんの責任問題だよ!

金城さん、そういうのが好きなんだろうね。人間誰でも、悪にも善にも転ぶってことが言いたいわけ?でもそれって『BORDER』と一緒じゃん。ワンパターンだなって思ってしまう。

アクションシーンもすごく良かったし、出ている俳優さんたちもみんなが魅力的なキャラクターですごくよかったのに、なんかもったいない。

稲見も結城もかわいそうすぎるな~。結城は撃たれる前に、自分が狙われてるって気付いてたね。上を見てたもん。結城は別にテロを画策したわけじゃないのにな~。あのまま生かしてても問題なかったと思うんだけど…。

『政治家は最低だ』っていうドラマだったな。あ~なんかモヤモヤする!あんなんだったら…って思っちゃよ。ああいう結末にすると、人として望んじゃいけないことを望んじゃうよ。

そして平成維新軍はどうなった?!一人しか捕まってないのにその後何もないじゃん。それもまた気持ち悪い。続編やりたい!っていうのがすごい伝わってきて冷めた…。

2017年 春ドラマ(4月スタート)リスト

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9時CRISIS 公安機動捜査隊特捜班フジ系
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9時警視庁捜査一課9係テレ朝系
10時母になる日テレ系
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10時人は見た目が100パーセントフジ系
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9時小さな巨人TBS系
9時櫻子さんの足下には死体が埋まっているフジ系
10時半フランケンシュタインの恋日テレ系
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