貴族探偵 第10話 あらすじ・レビュー

切子（井川遥）を殺害したのは貴族探偵（相葉雅紀）ではないのかと詰め寄る愛香（武井咲）。

証拠が何もないと言われた愛香は、切子の死の真相が知りたいという思いを伝える。

そこで貴族探偵は、自分の前で事件を正しく紐解くことができたら教えると約束する。

愛香が帰ったあと、貴族探偵は佐藤（滝藤賢一）、田中（中山美穂）、山本（松重豊）を呼び、鈴木の所在を確かめ、ケリをつけると命じた。

愛香の事務所に依頼書が届いた。それには6月17日に星見荘に来てほしいと書かれており、お金が同封されていた。

差出人は不明。早速星見荘について愛香が調べると、シンガポールを拠点に武器商人として財を成した具同家が所有する別荘であることが判明する。

貴族探偵のワナかもしれないと思いながらも愛香は別荘へ向かった。

空港に到着した鈴木が車へ乗り込むと、後部座席には貴族探偵が座っていた。

鈴木が「準備は整っております。」と告げると「では…。終わらせようか。」と貴族探偵が言った。

星見荘では具同家当主、次男の娘、真希（矢作穂香）の誕生日パーティが行われることになっている。真希は客室に置物を置いていく。

最初に到着したのは愛香だった。その後、佳久（辰巳雄大）と佳久の大学の先輩、有岡葉子（南沢奈央）が到着。

3人で話をしていると依子（木南晴夏）がやってきた。依子を介して真希が愛香に依頼を出したのだった。

愛香は真希から1通の封書を手渡される。それには「お前が緒方修を殺したことを知っている」と書かれていた。

そして真希は1年前の事件について話し出した。

1年前の同じパーティには佳久の大学院の先輩・緒方修（小松勇司）が参加していた。ジェットスキーの免許を取ったばかりだった緒方は、具同家の後継者・弘基（桐山漣）からジェットスキーを借りて一人で乗っていたがスピードを出しすぎてしまい、転倒し頭を打って死亡したという。

その場にいた弘基と従妹の国見奈和（佐藤めぐみ）が単独事故だったと証言している。

今回の件を貴族探偵にも依頼したと真希から聞かされ愛香は驚く。貴族探偵には都合が合わないということで断られたらしい。貴族探偵の代わりに愛香に依頼が来たというわけだ。

愛香は、内々で調べたいので探偵だということは伏せておいてほしいと真希に頼んだ。

依子はイタリアで結婚式があると言って帰っていった。

パーティが終わり、弘基と二人で話していた愛香は、政宗是正について尋ねた。すると弘基の顔色が変わり、具同家の商売敵で、良くない噂も聞くからその名前をあまり口にしない方がいいかもと忠告される。

その後、真希たちが貴族探偵の話を始めた。あまり好きではないと口にした弘基に貴族探偵が何者なのか尋ねると、部屋で二人きりでゆっくり話をしましょうと言われる。

そこで真希がその場にいた全員に脅迫状を見せた。それを見た葉子が「どういうことですか？！」と取り乱す。

葉子は、緒方修の恋人だったのだ。ずっとおかしいと思っていたと葉子は自分が疑問に思っていたことを話し始めた。

緒方はもともと慎重なタイプで、車も安全運転なのに慣れていないジェットスキーに乗ってスピードを出すとは考えられないと話した。

事故死を疑う葉子に弘基は、不運な事故だったと改めて告げた。

弘基と二人になった奈和は、なぜ脅迫状のことを教えてくれなかったのか、知っていたら来なかったのにと弘基を責める。

弘基は証拠はないんだからバレるわけがないと答えた。

その夜、部屋にいた愛香は、貴族探偵の正体を聞くために弘基の部屋を訪ねた。ノックしても返事がない。部屋に入ると、弘基はすでに死んでいた。遺体の傍には血の付いた置物が転がっていた。

その後、廊下を歩いていた愛香は明かりが漏れている部屋を見つけ中に入った。するとそこには葉子が倒れていた。

愛香は慌てて部屋へ戻り、鼻形（生瀬勝久）に電話をした。事件のことを伝えようとした時、後ろから殴られ気を失ってしまった。

そして気を失った愛香を寄贈探偵が抱えて連れ出す。