ボク、運命の人です。 第9話 あらすじ・レビュー

誠（亀梨和也）は晴子（木村文乃）と温泉旅行へ行くことになった。謎の男（山下智久）からはこれが最終試験になると告げられる。

一晩一緒に過ごすことで、一生一緒にいられる相手かどうかわかるという。

旅行のために、会社の先輩からも情報を仕入れる。

帰ってきた誠に、謎の男が自分の正体について打ち明けた。30年後の二人の子供・一郎だという。免許証を見せるが、誠は信じない。

研究が間に合わなかったため、神様から30年前に戻されたと一郎は言う。誠と晴子の結婚が遅れ、予定よりも一郎が遅く生まれてしまったのが原因らしい。

一郎は誠に、温泉へ行ったらお湯を抜くようにと命じた。

お湯を抜いた時に書かれているメッセージが誠を幸せに導くと一郎は言う。

二人は旅行に出発した。食事や射的を楽しんで旅館へ着いた。

誠は早速温泉へ入る。一郎の言葉を思い出した誠が温泉のお湯を抜こうとするが、ほかの客が入ってきたため抜くことができなかった。

その頃一郎は、誠の家をきれいに掃除し、買ってきた赤ちゃんの洋服に「イチロー」と名前を書き込んでいた。

誠は夜中にもう一度温泉に入り、お湯を抜いた。だがなんのメッセージも出てこなかった。

誠と晴子はビールを飲みながら、小さい頃の話などで盛り上がる。

次第に二人は敬語じゃなくてため口で話すようになっていた。

射的でもらったカップ焼きそばを分け合って食べることにした二人。

容器の下に何か書かれていることに気付いた誠は急いで食べてそのメッセージを確認する。

女「ずっと私のソバにいてね」男「ソースね」と書かれていた。

旅行をして二人の距離はさらに近くなった。

誠が家に帰ると、一郎がお風呂に入っていた。自由きままな一郎に振り回される誠が「お前が生まれてきたらまっすぐな愛情を注げる自信がない」というと、もう少ししたら一緒に過ごした記憶がなくなるから大丈夫だと一郎は告げた。

自分がいなくなっても晴子にプロポーズができるかと心配する一郎に、誠は自信をもって大丈夫だと答える。

「じゃあ俺帰るわ」と一郎は言い残し帰っていった。

誠がお風呂のお湯を抜くと一郎からのメッセージが出てきた。

それには、誠の頑張っている姿を見ていて地球を救えるような気がしてきたということ、一郎という名前を気に入っているということ、このまま友達でいられないのが残念だということが書いてあった。

一郎からのメッセージを読んだ誠は涙を流し、大きな声で一郎を呼び続けた。

浴槽を掃除してそのメッセージを消そうとするがなかなか消えない。そして誠はそのまま眠ってしまっていた。

翌朝、そのメッセージも、一郎に関する記憶も消えていた。