ボク、運命の人です。 第4話 あらすじ・レビュー

誠（亀梨和也）がちゃんこ屋へ着くと、そこにいたのは三恵（菜々緒）一人だった。晴子（木村文乃）は来ないと言われ誠はショックを受ける。

そこに定岡（満島真之介）もやってくる。

晴子は恋愛する気がないことを自分で伝えると言っていたが、本人を目の前にしたらきっと言えないだろうからということで三恵が代わりに伝えることにしたらしい。

定岡は晴子のことを諦めると言うが、誠は諦めないと伝えた。

帰り道、誠は晴子に電話をして、諦めないと伝えるが、気持ちが変わることはないと断言されてしまう。

帰宅した誠に、謎の男（山下智久）は労いの言葉をかける。諦めないという誠に、ニンジン嫌いの烏田部長（田辺誠一）にニンジンを食べてもらえと指令を出す。

次の日から、何とかニンジンを食べさせようと試みるが、全く食べてもらえない。そこで、関原（大倉孝二）に相談した。

ニンジン嫌いな烏田部長にどうやってニンジンを食べさせるかという誠の質問に、嫌いなものをいきなり好きになることはない。まずは、可も不可もない状態にまでもっていって、相手側から興味を示す言葉が出て来たらこっちのものだとアドバイスした。

誠は、まずはニンジンクッキーを差し入れた。ニンジンが入っているとは知らない烏田は美味しそうに食べた。

次はニンジンのケーキを差し入れる。これもかなり気に入った様子だった。

なぜ甘いものをくれるのかと質問された誠は、クッキーにもケーキにも相当な量のニンジンが入っていたことを伝えた。

全然気づかなかったと驚く烏田を居酒屋へ連れて行き、ニンジンを使った料理を食べさせようとする誠。

だが、誠がやっていることはただの押し売りで、商品に全く興味がないお客さんに無理やり買わせる営業マンと同じだと烏田は言う。

それを聞いた誠は、好きな人に想いを伝え続けるのも押し売りになるのかと烏田に尋ねた。

相手の気持ちがゼロなら、誠の愛がどれほど大きくてもゼロにしかならないと烏田は言う。

帰宅した誠は、謎の男に頭を下げ、ニンジンを食べさせることが出来なかったと謝った。

自分が晴子にしていたことはただの押し売りだったと気付いた誠は、晴子のことをきっぱり諦めることにしたと伝えた。

すると謎の男はすぐに電話で本人にそれを伝えろと言い出す。誠は渋々電話をするが、晴子は電話に出なかった。

翌日、偶然会った鳩崎（渡辺江里子）に、烏田がニンジン嫌いなことを話すと、日本一のニンジン農家を教えてくれた。

その農家を訪れて持ち帰ったニンジンを烏田はマヨネーズだけつけてむさぼるように食べた。

その日の夜、誠が残業していると晴子から電話がかかってきた。電話に出られなかったけれどなんの用件だったのかと聞かれた誠は、自分をもっと知ってもらえれば好きになってもらえると言ったことを撤回させてほしいと切り出した。

ニンジン農家の人と話していて気付いたことがあると誠は続ける。

その人はもともと家業のニンジン農家だったから継いだだけで、特別ニンジンが好きなわけではなかった。

ただ、嫌いでもなかったから続けてこられたらしい。そして最近になって好きになってきたと笑っていたと話し、それを聞いていて、最初から好きじゃなくてもいいんだってことに気付いたと誠は言う。

晴子が自分のことを嫌いじゃないなら、これから先もずっと好きでいられると誠は言い、自分のことを嫌いかどうか尋ねた。

晴子は嫌いじゃないと答えた。好きと答えたわけじゃないのに、誠は大喜びする。

そして嫌じゃなければちゃんこ鍋に行かないかと誘うと、嫌じゃないと言う返事が返ってきて、誠は再び喜ぶ。

誠がエレベーター前で落としたニンジンを拾っているところに晴子がやってきた。晴子も残業していたのだ。

誠は晴子にニンジンをおすそ分けし、別れ際に笑顔で手を振ってもらえたことだけで幸せな気持ちになった。