ボク、運命の人です。 第2話 あらすじ・レビュー

謎の男（山下智久）の言う通り、晴子（木村文乃）は同級生の定岡（満島真之介）と再会した。

二人が楽しそうに話しているのを偶然目撃した誠（亀梨和也）は近づいて行って声をかける。

高校時代、野球で対戦したことがあるという誠のことを定岡も思い出す。

定岡の出現に焦る誠に、謎の男は、お金が必要だと話す。誠は、新規営業を10件獲得すると報奨金が10万貰えるというボーナスのことを思い出す。

謎の男は、それがあれば晴子を振り向かせるための武器が買えると誠にアドバイスする。

10万を手に入れるため、仕事を頑張る誠。

ある日、晴子の会社の前で定岡が待っていた。三恵（菜々緒）と3人で飲みに行くことに。

学生時代の話や、定岡が作詞作曲した歌のことなどで盛り上がっていた。

その時、誠はある会社にいた。営業で訪れた会社で話が盛り上がり、契約してもらうことが出来た。

改めて名刺を受けとった誠は名前を見て驚く。

湖月と書いてあったからだ。相手は晴子の父・大地（杉本哲太）だった。

珍しい名前のため、晴子の父親ではないかと思い探りを入れると、娘がいるという。

誠は大地に誘われて飲みに行くことに。大地はすっかり誠の人柄を気に入る。

帰宅した晴子は、テーブルの上に誠の名刺を見つけて驚く。

翌日晴子に問いただされた誠は、たまたま営業へ行ったところにお父さんがいたんだと話した。

偶然が続くことに運命を感じる誠とは違って、晴子はそれを否定する。すると誠は小さい頃の話を始める。

海で晴子と遊んでいた時、虹が出た。晴子はその虹を指差し、あの虹を最初にくぐった人と結婚するんだと言った。

それ以来、誠は虹を見つけると、何をしていても全力で走ったと話した。そんな話を聞かされても晴子の心は動かない。

晴子が勤務している会社の社長・鳩崎（渡辺江里子）が正式に契約してくれた。

契約書を貰いに行った時、その日が晴子の誕生日だと知り、この日のために10万円が必要だったのだと誠は納得する。

10件の契約が取れた誠は金一封を手渡されて喜ぶが、営業部の決まりで、そのお金で全員に焼き肉をおごることになっていると聞かされる。

どうしても買わなきゃいけないものがあると誠は主張するが、渡された金一封は形だけでお金は入っていなかった。すでに店も予約してあるという。

仕方なく焼肉をおごることに…。

誕生日、晴子は一人でご飯を食べ、一人で飲みに行っていた。その帰り道、雨が降ってきて雨宿りをする。そこに偶然誠が通りかかり、声をかける。

焼き肉代を支払わされた誠は、残りのわずかなお金でコンビニで傘を買い、それを晴子に差し出した。だが晴子はそれを受け取らず、雨の中歩いて行こうとする。

慌てて誠が傘を差した時、バースデーソングが聴こえてきた。

二人が同時に振り向くと、学生たちが“春雄”という友達に向けて歌っていた。

それも偶然かと聞かれた誠は「はい。偶然です。誕生日の日に、たまたま名前の似た人のバースデーソングが聴こえてくるという、よくある偶然です」と答えた。

すると「不思議ですね」と晴子が笑った。

晴子はすぐにタクシーを止め、「傘ありがとうございました。おやすみなさい」と言って乗り込んだ。

誠は手を振り続けた。すると晴子はあることに気付いてタクシーをとめさせた。

誠が傘を買いに行ったコンビニの名前が“Rainbow”だったのだ。

「私、あそこを最初にくぐった人と結婚するんだ」小さな頃、自分が口にした言葉を思い出し、一人で笑った。

結果的に彼女が喜んでくれたからよかったと満足している誠に、謎の男は伝えた。晴子がタクシーの中で、定岡からバースデーメールを受け取ったということを…。

いつでも連絡が取れる定岡と違い、連絡先さえ知らない誠。微笑んでもらえたくらいで喜んでいる場合じゃないと謎の男は言う。

晴子が寝る前に思い出すのは、誠からのプレゼントではなく、定岡から送られたそのメールの方だと言い、誠をがっかりさせる。

定岡のメールには、高校時代に定岡が作詞作曲した『手品師の鳩は平和のホロッホー』の歌詞がつづられていた。

今でも晴子がつい口ずさんでしまうと話していた歌だ。晴子はお風呂に入りながらそれを楽しそうに口ずさむ。

翌朝、会社の前で定岡に声をかけられた誠は飲みに誘われ、行けそうだったら連絡してくれと名刺を渡される。

謎の男の話によると、定岡は人生最大のモテ期を迎えているという。ちょっとやそっとの努力じゃかなわない相手なんだと言われたことを誠は思い出していた。