警視庁捜査一課9係 第4話 あらすじ・レビュー

第4話 5月3日放送

第4話 あらすじ

遺体を解剖しようとしていた監察医の真澄(原沙知絵)は、異変に気付き、慌てて助手を部屋の外に出した。

遺体から発生した有毒ガスにより、真澄は意識不明に陥る。原因がわからないため処置も出来ない。

黛(竹中直人)が遺体を解剖して原因を探ることになった。

遺体は、IT企業で経理課長をしている柳沢(永井裕久)。現場には争ったような形跡はなく、別の場所で殺害され、埠頭近くに遺棄されたと思われる。

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遺体から発生したガスがコルセリンという物質であることがわかった。

神経に作用する毒物で、産業利用もされていたというが、あまりにも危険な物質であるため、大手はみんな手を引き、今ではわずかなメーカーや研究室でしか扱っていないと言う。

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大田区の町工場で、コルセリンの盗難届が出た。青柳(吹越満)矢沢(田口浩正)は急いでその町工場へ向かった。

コルセリンの管理担当者が出勤すると、保管庫がこじあけられ盗まれていたという。

管理担当者は古川(河西健司)という男性で、古川一人がコルセリンを使った燃料電池をやっていたらしい。犯人に心当たりはないという。

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パートの弘美(松下恵)は、コルセリンを使った燃料電池の研究は前の社長の悲願だったのだと青柳達に説明した。

この会社は5年前に一度倒産していて今は経営者が変わったらしい。古川は最近、生きがいをみつけたと話していたという。

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志保(羽田美智子)村瀬(津田寛治)は、柳沢の会社を訪れる。この会社は近々上場する予定がある。

柳沢は真面目でトラブルなどはなかったというが、Nextデータという会社から引き抜きがあったようだ。

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遺体を解剖した黛は、死因は窒息死で死後半日程度経過していると話した。死んだ後にコルセリンを注射されていた。

気化して有毒化したコルセリンは遺体を切らないと発生しない。このことから、監察医を狙った可能性があると黛は指摘した。

直樹(井ノ原快彦)は、真澄が過去扱った事件について調べることにした。

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柳沢が引き抜きにあっていたという会社を訪ねた志保たちは、引き抜きではなく柳沢の方から転職についての相談があったのだと聞かされる。

だが、柳沢の方から断ってきて、その後、勤めていた会社が上場すると言う話を聞いたと担当者は説明した。

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古川が遺体で発見された。自宅を訪ねた弘美が第一発見者だった。

前日の夜、弘美の携帯に「結婚式にはいけなくなった。ごめんね。お幸せに」というメールが届いた。それで気になって様子を見に来たという。

古川のパソコンには遺書のようなものが残されていた。

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青柳は、生きがいを見つけたと言っていた人間が自殺をするとは考えられないと漏らす。

青柳と矢沢は再び弘美を訪ねた。詳しいことはわからないが、恩返しみたいなものだと言っていたらしい。

おそらく、前の社長のことだろうと弘美は言う。古川の境遇は複雑で、その社長に会ってからマシになったと話していたという。最近、古川が前向きになったように感じていらしい。

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志保と村瀬は、古川と柳沢の接点を探すため、柳沢が勤務していたIT企業を訪ねた。

すると古川がこの会社の株主だったことが判明する。だが今は手放しているという。未公開株を巡ったトラブルがあったのではないかと考えられる。

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その後、町工場の前の社長が5年前に自殺していたことが判明した。当初は強盗による殺人かと思われていたが、真澄が解剖した結果、自殺だと突き止めたらしい。

自殺だと保険金がおりないため、他殺に見せかけたが失敗したというわけだ。

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古川が自殺じゃなく、他殺だったことがわかった。そして柳沢は自殺だった。

柳沢は会社のトイレで自殺した。手に残っていた成分と会社のトイレの手すりについている成分が一致したのだ。

柳沢の部屋からはパソコンが持ち去られた形跡があった。志保たちが部屋を探していて、ゲーム機にもたくさんのデータが残されていることが分かった。

調べてみるとそこには、粉飾決算のデータもあった。柳沢はそのことに悩み自殺した。だが、上場を控えている会社の社員がそういう理由で自殺をしたとなると会社としては困る。

そこで社長は秘書の富田(白洲迅)に命じて、他殺に見せかけるため偽装工作をした。

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だがなぜわざわざ遺体にコルセリンを仕込んだか。

富田一郎は、保険金目当てで他殺に見せかけ自殺した、工場の前社長・加須見正彦の一人息子だったのだ。

柳沢の遺体を見て、父親のことを思い出した富田は、監察医に対する恨みが芽生えた。

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古川は自分と似た境遇の一郎のことを気にかけていた。そんな一郎から、株の話を持ち掛けられ、前社長への恩返しのつもりでその株を購入したのだ。

一郎は、コルセリンを盗むところを古川に目撃されたため、古川を自殺に見せかけて殺した。

だがパソコンに残された遺書は一郎が書いたものではなかった。

古川は、盗まれたコルセリンが犯罪に使われたことへの責任、そして一郎がやったことの罪を被るためにその遺書を残したのだ。

レビュー(感想)

真澄さん、退院できてよかったですね。刑事が逆恨みされるっていうのは想像できるけれど、監察医まで恨みを買うなんて…。

保険金目当てで他殺に見せかけて自殺した場合、「自殺じゃ保険金おりないからかわいそうだし、他殺にしといてあげようか…」なんてならないもんね。そんなことしたら、存在しない犯人が生まれることになるし、第一、どんな事情があろうと、死因を勝手にかえるなんてこと出来るわけないんだから。逆恨みも甚だしい。

今回の犯人には同情する余地なしだな。古川さんがただただかわいそう。恩人の息子だから株も買ったのに、殺されちゃうんだもん。しかも、最初からそうなることを予想していて、自分が罪を被るつもりでいたなんて…。人が良すぎるでしょ。

まあでもこういうストーリーの方がいいや。最近は、加害者の方に感情移入しちゃうことが多いから、観終わったあと、なんだか嫌な気分になることも多かったんだよね。

今回も直樹さん、大活躍でした。自分でも言ってたけど、まるで係長ですね。気になったのが、いつも直樹さんが一人で捜査していること。普通は2人一組で捜査するもんじゃないの?!係長がいなくなったから、直樹の相棒がいないんですよね。誰か入ってきたリしないのかな?

次回は、ファッション通販サイトの社長が殺害されます。
直樹さん、今度はどんなところに目を付けるんでしょうか。

次回放送予定日5月10日

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