砂の塔~知りすぎた隣人~ 第9話 あらすじ・レビュー

第9話 12月9日放送

第9話 あらすじ【予告】

健一(田中直樹)が警察に任意同行されていく。

夫も不在で息子の所在もわからないため亜紀(菅野美穂)は不安になる。

そんな中和樹から電話がかかってくる。

喜んだのもつかの間、和樹は弓子(松嶋菜々子)と一緒におり、翌日、自分が生まれた家で本当の母親に会わせてもらうと聞き、亜紀は呆然とする。

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和樹を取り戻したいその一心で、亜紀は刑事の荒又(光石研)を訪ねる。

そして14年前の弓子の事件を知ることになる。それは亜紀の想像をはるかに超えていた。

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その頃和樹は弓子と生家にいた。

本当の母親と新しい人生をやり直すと夢を膨らませる和樹だが、弓子からは「本当の母親に会うなら亜紀とは二度と会わない」という条件を突き付けられる。

悩んだ末、和樹は実母との再会を選ぶ。

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ハーメルン事件の被害者・千晶が口ずさんでいた曲名がわかった。

荒又はその作曲家のもとへ向かい、事件とのある共通点を見つける。

ドラマっ子のつぶやき

健一が連行されるようですね。
阿相の件かな?ということは阿相も当然逮捕されますよね?
ヒエラルキーはどうなるのかしら?!

和樹は亜紀を捨て、弓子と一緒に北海道へ行くようです。いやな展開…。
もしかしたら和樹は、自分を捨てたのが弓子だと知っていて知らないフリをしてるってことはないのかな?

弓子と一緒に生きていくと見せかけて、最後の最後で亜紀を選んで弓子をどん底に突き落とそうとか、高野家に関わるなって言うつもりとか。ないよな~。それはないよな~。そんなスッキリする展開が待ってるわけないよな~。ただ、亜紀を捨てて実母を選んだっていうだけの話よね、きっと。

多分弓子は、本当に悪い人ってわけじゃなく、最終回を見た視聴者が「弓子もつらかったんだね。かわいそう」ってなるように書かれるんでしょ。どうせ。

そういうのが一番キライ。あんだけ好き勝手してて、全部息子や亜紀たち家族のためでしたみたいな結末だけはやめてほしい。このイライラが収まらないもん。

でも松嶋菜々子が心底悪い女の役を引き受けるとも思えないんだよな~。だから最終回がちょっと不安。

第9話 あらすじ【本編】

健一(田中直樹)亜紀(菅野美穂)に、弓子(松嶋菜々子)との過去をすべて話す決意をした。

だがその矢先、警察に連行されてしまう。阿相(津田寛治)からは電話で「余計なことを話すな」と事前に指示されていた。

突然警察が来たことで亜紀は慌てるが、健一は比較的落ち着いていて「弓子のことは荒又刑事(光石研)に聞くといい」と言い残して行ってしまった。

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健一も連れて行かれ、和樹(佐野勇斗)の行方もわからない状態で、途方に暮れていた亜紀に1本の電話がかかってくる。和樹からだった。

和樹は弓子と札幌にいると言い、明日本当のお母さんに会うとだけ告げると一方的に電話を切った。

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阿相が逮捕されるかもしれないというニュースはタワーマンションの住人たちにも知られてしまう。

このことが原因で寛子(横山めぐみ)の立場は地に落ちた。

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亜紀は健一に言われた通り、荒又に会いに行った。

弓子の過去の事件について尋ねる亜紀に、荒又は全てを語った。

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弓子の母親は今でいう毒親だった。そのせいで弓子は高校時代に家を飛び出し、自活しながら大学へ進学した。

だが、健一にはホステスをしているとは言い出せなかった。

結婚を機に辞めたのだが、客の一人に質の悪い男がいて、辞めてからもしつこく言い寄られていた。

和樹が生まれ、健一の赴任先である北海道に移り住んだ。だが、その男のストーカー行為は続き、弓子は健一にも言えず、警察に相談した。

だが当時は、今のようにストーカー規制法などなかったため、警察はすぐに動いてくれなかった。

そしてクリスマスイブの夕方、事件は起きた。

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健一が和樹を連れて散歩に行っている間、ストーカー男が家に侵入してきて弓子に切りかかってきたのだ。

「お前も殺して子供も殺す」そういわれた弓子は、犯人が落としたナイフを手に取り、逆に男を刺して殺してしまった。

咄嗟に弓子は「和樹に怖い思いをさせたらいけない」と思い、裏庭に運び出し、現場となった風呂場を洗浄したのだ。

裁判では正当防衛が主張されたが、過剰防衛による殺人罪で懲役2年の実刑判決が言い渡された。

服役中に弓子は健一に離婚を申し出た。「和樹を殺人犯の子供にしたくない」弓子の決意は固く、結局それで離婚になったのだ。

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弓子は確かに殺人を犯したが、あのままではストーカーがいつ和樹に危害を加えてもおかしくない状況だったと荒又は言う。

自分の人生を捨ててまでも和樹を守ったとも言えると話した。

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和樹は北海道の生家にいた。

本当の母親は、今頃なぜ自分と会う気になったのかと不思議がる和樹に、今までは、手放した理由を話すと、和樹の負担になるかもしれないと考え言えずにいたが、きっと和樹なら事実を受け入れられるはずだと母親は思ったのだと弓子は説明した。

会わせてほしいという和樹に、亜紀に二度と会わないと約束できるか?と尋ねる弓子。

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亜紀がマンションへ戻ると母親の久美子(烏丸せつこ)が来ていた。

亜紀は弓子の過去を話して聞かせた。

一通り話を聞いた久美子は、和樹の幸せを思うなら、一端預けてみるのもいいのではないかと言うと、自分の過去についても話し出した。

亜紀と離れた時、借金の取り立てが厳しかったため、それに巻き込みたくなくて亜紀には男と逃げたと嘘をついたのだという。

その後、散々な目にあったという久美子は、亜紀と離れることにはなったが、巻き込まずに済んでよかったと思っていると話した。

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弓子が和樹に高校のパンフレットを見せ、写真学科もあるから、ここで新しい人生を過ごさないかと言うが、和樹は亜紀と会えなくなることを気にしていた。

「彼女(本当の母親)もそれなりの覚悟ですべてを話そうと思っている。あなたも同じ覚悟がないと」それを聞いて和樹は了解した。

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警察から戻ってきた健一は、和樹が弓子と北海道にいると聞き、これは誘拐だから警察に届けようと言い出した。

亜紀はそれを止め、和樹は自分から出て行ったのだと説明した。

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その時、弓子から電話がかかってきた。

和樹は本当の母親と暮らすことを決めたから、明日荷物を取りに戻るが、それが最後になると話し電話を切った。

亜紀は、和樹が幸せでいてくれることが一番大事だから、とにかく話を聞いてみようと健一を説得した。

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ハーメルン事件の犯人が口ずさんでいたメロディの作曲家がわかった。

10年前に作られたもので、作ったのは大学病院の教授だった。荒又(光石研)たちは作曲家に会いに行く。

その音楽は、認知症患者の音楽療法のために作られたものだった。

荒又たちは患者と関係者のリストを手に入れた。

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亜紀と健一は、荷物を取りに帰ってきた和樹を連れてキャンプに出掛けた。

和樹は健一が作った料理をおいしいと言いながら笑顔で食べた。

夜になって、健一と亜紀と和樹の3人で話し合いをした。

健一も亜紀もこれからも一緒に暮らしたいと思っていることを伝え、その上で和樹の話を聞いた。

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和樹はいじめているやつらと会うのがいやで、街を歩くのも怖かったと話した。

北海道にいるとその恐怖から逃れられたという。

本当の母親に会って、なんで自分が生まれたのか、なぜ自分を捨てたのかを直接聞きたいと話した。

亜紀は、今まで話せなかったことを謝罪し、今度和樹に会った時には胸を張っていられるような母親になると告げ、北海道行きを認めた。

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翌日、北海道へ行く前に病院へ行った和樹は、鼻歌を歌っている女の子に会った。

「綺麗な歌だね」と声をかけるとその女の子は「ハーメルンの歌だよ」と答えた。

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いったん自宅へ戻った和樹が出発しようとした時、そら(稲垣来泉)が耳元で囁いた。「帰ってきたらクリスマスプレゼントのサプライズ。パパとママに。」

和樹はもう帰らないと言いかけたが、亜紀がそれを遮った。

和樹たちが家を出たあと、そらは健一の電話から誰かに電話をかけた。

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見送りにでた亜紀は、和樹と最初に会った時のことなどを話しながら涙を流した。

「お母さんのところへ来てくれてありがとう。幸せを…いっぱいありがとう。」そう言って抱きしめた。

タクシーに乗った和樹を見送った亜紀は自宅へ戻った。

走ってやってきた生方(岩田剛典)は、タクシーに乗った和樹を見かけ立ち止まった。

健一は自分のスマホを見て「誰かに電話した?」とそらに尋ねるが、そらは何も答えず部屋から出て行った。

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亜紀はマンションのロビーで、梨乃(堀内敬子)たちから署名を頼まれた。

それは、犯罪を犯した寛子達一家に出て行ってほしいという署名だった。

和樹に言った言葉を思い出していた。

「今度和樹に会った時には胸を張っていられるような母親になる」亜紀は署名を断り、子供たちに胸をはれる母親になりたいと告げその場をあとにした。

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生方は空港へ行き、和樹を引き留めようとしていた。

弓子から、亜紀との関係を尋ねられた生方は、和樹の目を見て、自分は亜紀のことを好きだったが、亜紀の中には、自分のことなど全く存在していなかったこと、亜紀はいつも和樹とそらと健一のことだけを考えていたことを伝えた。

それでも弓子と一緒に行こうとする和樹の後姿に向かって「亜紀さんは君のこと、体の一部だって言ったんだぞ!そんなこと言ってくれる母親、ほかにいるかよ!」と叫んだ。

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亜紀は和樹の部屋に入り、制服を抱きしめながら涙を流していた。

和樹は突然足を止め、どうしたの?と聞く弓子に言った。「泣いてる気がするんです。母さんが…。」

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亜紀に和樹から電話がかかってきた。

忘れ物でもしたのかと心配する亜紀に「今から家に帰る。やっぱり俺の家族は父さんと母さんとそらだ。家族と別れること以上に辛いことなんてない」と言い、クリスマスのサプライズのプレゼントを買ってから帰ると伝えた。

これを知った健一も涙を流した。「そら、先生にお願いしたんだよ。助けてくださいって。」そらが生方に頼んでいたのだ。

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荒又は弓子に会い、砂山崩しのように、友達関係を壊し、子供たちを切り崩し、最後は家庭を倒すはずだったんだろうと言い、こんなことでは幸せになれないから諦めたほうがいいと助言した。

自宅へ戻った弓子は泣きながらテーブルに置かれた花瓶を倒した。

ハーメルンの元から逃げてきた少女に刑事の津久井が話を聞き、犯人は女性と男性の二人組かもしれないということが判明する。

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和樹がマンションの階段で、バッグにプレゼントが入った袋らしきものを詰め、自宅へ戻ろうとしていた時、病院で少女が「ハーメルンの歌だよ」と言っていたメロディを耳にした。

口笛が聴こえた方に上がっていき、ある人物を目撃する。

慌てて亜紀に電話をした。「警察に行ってくる。俺、犯人見たかも。」和樹がそこまで行った時、後ろから突き飛ばされ、気を失ってしまった。

レビュー(感想)

あ~もう最後までモヤモヤさせるドラマだな~!
せっかく和樹が帰ってくるって言ったのに、連れ去られちゃったじゃん!なんじゃこりゃ!松田優作にもなりますよ!

もういろいろ納得できない部分とかはあるんですけどね。でもいいんです。亜紀たちのところへ帰ろうと思ってくれただけでも…。

嫌な予感はしたんですよ。和樹が「帰るね」って電話した時。あ~これは何かあるな。事故とか遭わないでよ!って思ってたら、まさか犯人が近くにいる状態で電話しちゃうなんて…。口笛聞こえても階段のぼっちゃいけなかったんだよ!すぐに自宅に戻って警察に電話すればよかったのに!あ~もうこういうところがこのドラマのイライラするとこなんだよ~。

最後が衝撃的すぎて何の感想から書けばいいのかわからなくなっていますが、まず弓子。殺人を犯した理由も、和樹を手放した理由も明らかになりました。かわいそうだとは思うし、同情もするけど、でもやっぱり、だからって今更亜紀から取り戻そうなんて納得はいきません。ストーカー被害に遭っているのなら、なぜ夫に相談しなかった?!ホステスとして働いていたことがバレるから?!結局バレてるわけじゃん。

それに、離婚を言い出したのは自分だし、それが和樹のために良かれと思ってやったことなら、あとになって「和樹の本当の母親は私よ!だから返して!」なんておかしな話です。納得は出来ません。亜紀は自分の子供と思って育ててきたんだから。

私、今日観ていて『もしかしたら弓子は、亜紀と和樹の親子のつながりを強くするために動いているのかな』ってちょっと思ったんですよ。あまりにも亜紀との接触を絶たせようとするから…。そしたらただ本当に取り返したかっただけのようなのでなんか期待した分がっかりしました。

亜紀のお母さん、やっぱり男と逃げたなんて嘘だったのね。事実を知った亜紀の反応がなんだかな…。もっと驚くかと思ったのにな。和樹のことで頭がいっぱいだったからかな。

阿相は結局捕まったの?!梨乃たちが見ていた記事には「逮捕か?」って書いてあったけど…。人身売買ですって…。それで今度は寛子がはじかれる側にまわりました。亜紀は偉いね。素直に偉いと思うわ、ああいう人。

私、自分にあれだけひどい仕打ちをした人を許せるかな…。まあ、それも弓子が仕組んだことだったわけだけど…。あ~とにもかくにも犯人が気になる!一体誰なのよ~。

次回放送予定日12月16日

2016年 秋ドラマ(10月スタート)リスト

タイトル系列放送局
9時カインとアベルフジ系
9時レディ・ダ・ヴィンチの診断フジ系
10時逃げるは恥だが役に立つTBS系
9時相棒シーズン15テレ朝系
10時地味にスゴイ!日テレ系
9時ドクターXテレ朝系
10時シェフ~三ツ星の給食~フジ系
10時砂の塔TBS系
9時ラストコップ日テレ系
9時IQ246~華麗なる事件簿~TBS系
9時キャリアフジ系
10時半レンタル救世主日テレ系
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