砂の塔~知りすぎた隣人~ 最終話 あらすじ・レビュー

最終話 12月16日放送

最終話 あらすじ【予告】

和樹(佐野勇斗)は、亜紀(菅野美穂)に「犯人を見たかもしれない」と言い残し姿を消した。

健一(田中直樹)は、和樹が自分じゃなく亜紀を選んだことで弓子(松嶋菜々子)が無理やり連れ去ったのではないかと疑う。

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タワーマンションで、黄色いカーネーションが見つかった。和樹がさらわれたからなのか、それともほかの子供なのか?

住民たちが緊張に包まれる中、生方(岩田剛典)は犯人らしき人物と遭遇する。揉み合っているうちに、生方を刃物が襲う。

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荒又(光石研)津久井(上杉柊平)は犯人の手がかりをつかみ山梨県へ向かう。たどり着いた先は誰も住んでいない村だった。

なぜこんなところに犯人が…?と怪しく思っている刑事たちを見つめる目があった。

新たな謎に振り回された刑事たちは、衝撃の事実を目の当たりにする。

ドラマっ子のつぶやき

和樹、大丈夫かな?今まで連れ去られた子供たちはきっと生きているんだろうけど、和樹の場合、犯人を見ちゃったから連れ去られたわけだし、心配です。せっかく戻ってきてくれたのに!

一体誰が犯人?!ハーメルンの作曲をした人が、痴呆症の音楽療法のために作ったって言ってましたよね?それを聞いて、もしかしたら犯人は生方コーチかと思ったんですが…。生方コーチのお母さん、具合がよくないって言ってたから、もしかしたら認知症なのかと…。

でも予告には、犯人らしき人と遭遇してもみ合うって書いてありました。ということは生方コーチではないってことですよね…?男性と女性の2人組…。

ほかに怪しいと思うのは阿相なんですよね。和樹が犯人らしき人物を目撃したのが50階あたりだったと思うんです。それに、あのマンションはセキュリティがしっかりしているから誰でもは入れないはず。でも犯人はあのマンションに入ってました。ということは、住人なのではないかなと…。

そして、人身売買で逮捕されそうになってた件も、実は人身売買ではなく、逃がしてあげたとか…?それはないかな。嫌な奴だったもんな…。でもあの人だったら、連れ去った子供たちを養えるだけの経済力があるんだよな~。

公式サイトに「謎が解き放たれた時、その真実にあなたは涙する」と書いてあるくらいだから、何かよほど同情できるような理由がないと視聴者は納得しませんよね。でも阿相になんの理由があるのか、どんな事情があってそういうことをしているのかわからない…。違うのかな~。誰が犯人でも涙するとは思えないんだけどね…。

子供をなくした荒又刑事もちょっとだけ疑ったけど、どうもそうじゃない気がするし、第一そんな時間ないですよね。時には泊まり込んで捜査するわけだし、バディと一緒だし…。いや、男と女の二人組…。荒又さんの奥さんってどうしてるんでしょうか?

確か以前に、うちの奥さん若いだろ?とか言いながら、相方の刑事にスマホ見せてましたよね?ということは、前の奥さんとは別れて再婚した…?子供をなくして、荒又さんの奥さんはどうしたんでしょう?精神が保てなくなって、まるで痴呆症のような状態になってしまったとかっていうのは考えられませんかね?そして犯人は荒又夫婦…。

突拍子もない考えか…。
第一、和樹が連れ去られた時、荒又刑事は警察にいただろうし…。

もし違うとしたら誰だろう?
亜紀だったらめちゃくちゃびっくりするな…。でも亜紀だったら相手は誰?って話になるしなあ。今までずっと姿を見せなかったホラン千秋とか…?

今週ちょっとだけ「やっぱり弓子も怪しい」って思ったんだけど、予告ではモニターを観て驚いた顔をしていたから、違うよね。それに最終的には、和樹にも弓子が実の母親だと伝えて、時々会えるような感じで終わるような気もしてきたんだよな~。

あ~もう!犯人が全くわからない!
「悲劇と愛に満ちた衝撃」ってなんだよ!わかんないよ~。

最終話 あらすじ【本編】

「ハーメルンの犯人を見たかもしれない」と和樹(佐野勇斗)亜紀(菅野美穂)に伝えた途端、電話が切れた。

その後、何度かけなおしてもつながらず、行方もわからなくなってしまう。

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健一(田中直樹)は、弓子(松嶋菜々子)が連れ去ったのではないかと考え、弓子の部屋を訪ねた。

鍵は空いていたが弓子の姿はない。花や花瓶が部屋中に散乱していた。弓子に電話をしてもつながらない。

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慌てている両親の姿を見たそら(稲垣来泉)は、生方(岩田剛典)に電話をする。

マンションの前にいた生方は、そらと話をしている最中、怪しい男を目撃する。

そらに「あとでかけなおす」と伝え電話を切った生方はその男を追いかけ、もみ合いになった時、腕をきられてしまう。その時、生方は男の顔を見て驚いた。

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マンションの前で、姿を消した寛子(横山めぐみ)の息子・俊介の服が見つかった。

寛子は警察に、早く見つけてくださいと訴えかける。

亜紀と健一も、和樹が行方不明になったことを伝えるため警察署を訪れるが、まともに取りあってくれる刑事はいない。

健一は荒又と話をしたいと言うが、津久井(上杉柊平)と捜査に出ていていなかった。

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その頃、荒又は津久井と共に、山梨県の廃村にいた。

ハーメルンの犯人が口ずさんでいたと思われる曲は認知症改善のために作られたもので、その治療を受けていた宮瀬礼子を訪ねるためだった。

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生方は小さな病院で傷の処置をしてもらっていた。

もっと大きい病院へ行ったほうがいいと医者が勧める。

生方の背中には、大きくて古いヤケドのあとがあった。

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亜紀は弓子を捕まえるために、銀座の店へ向かった。

スタッフから、弓子は店を手放すための段取りをして、羽田空港に向かったと聞かされる。

亜紀はあとを追い、弓子が乗っている車の前に飛び出した。

和樹がいなくなったことを伝え、車のトランクを確認するがそこに和樹はいなかった。

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健一は警察で耳にした犯人の車の特徴が気になっていた。目黒ナンバーで、黒いセダン。

健一は急いで自宅マンションの隣にあるタワーマンションへ向かった。

阿相(津田寛治)が愛人のために部屋を持っていると話していたことを思い出したのだ。

ロビーで偶然、阿相の愛人を見つけた健一は、強引に部屋へ入っていった。するとそこには、阿相がいた。

和樹を探すため、隣の部屋のドアを開けると、そこにいたのは和樹ではなく、息子の俊介だった。

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健一は逃げる阿相を追いかけ、和樹のことを問い詰めた。

阿相が連れ出したのは自分の息子だけで、和樹のことは知らないという。

阿相は妻の寛子から金を引き出すために、ハーメルンの真似をして自分の息子を誘拐したのだ。

お金を持ってきた寛子が偶然その話を聞き、その場に座り込んだ。

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荒又と津久井は、ある一軒の家で、3人目の被害者の男の子の名前が書かれた衣服を見つけた。和室を見た二人は驚く。

その時、外からエンジンのかかる音が聞こえた。

慌てて飛び出すと、白いワゴン車が走り去っていくところだった。二人はすぐにその車を追った。

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亜紀は、和樹が電話で言っていたサプライズのことが気になっていた。するとそらが、知っていると言い出した。

マンションの屋上で点灯式をやろうと考えていたという。

その話を聞いた健一は、和樹がマンションのどこかに閉じ込められているのではないかと考え、警察に話す言うと走って行ってしまう。

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その時和樹は、口にはガムテープを貼られ、身動きができない状態にされてあるところに閉じ込められていた。

必死で助けを呼ぼうとするが、声も出せない。

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自宅のマンションに俊介を連れて帰った寛子は、自分が欲しがっていたものは全て偽物だったと言うと、クリスマスツリーを倒し、俊介を連れて部屋を出て行った。

倒れたツリーの近くにはガスボンベが転がっていて、引火してしまう。

和樹のことが心配な弓子は、空港へ行くのをやめ、マンションへ戻ってきた。

すると突然、上層階から大きな爆発音が聞こえ、火が上がった。

マンションの住人が慌てて外へ飛び出す中、弓子は自分の部屋へとかけあがる。

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荒又たちは犯人が乗り捨てたワゴンを発見する。

ドアを開けるとそこには50代くらいの女性が座っていた。

荒又が話しかけるが、会話があまり成立しない。運転していた犯人は逃げたようだった。

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和樹を探し回っていた亜紀は、階段でそらが絵を描いたどんぐりを見つける。

その近くにいるのだと思った亜紀は、大声で和樹を呼ぶ。

弓子はモニターをチェックしていた。その時何かに気付き、慌てて外へ出た。だがエレベーターは使えない。

弓子は亜紀に電話をし、和樹の居場所を伝えた。

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火の回りがすごかったが、亜紀は和樹がいる場所へ急いだ。

和樹を見つけた亜紀が近づこうとすると、傍にはある男が立っていた。

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生方だった。生方は自分がハーメルンの犯人だと認めた。

くだらない母親たちに罰を与えるためだったと話し、自分の背中を見せた。

誰かをかばっているんじゃないかと亜紀は言うが、生方は一人でやったと言い張った。

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そこに警察や消防士がやってきた。声を聞いた生方はその場から逃走する。

逃げながら電話をし、そこから逃げるようにと指示している。「捕まっても、全部俺がやったんだって言うんだよ!わかった?母さん!」

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その後、生方は警察に確保された。

生方の母親・宮瀬礼子は既に捕まっていると荒又が説明した。

宮瀬礼子は離婚したあとも息子には父親の姓である「生方」を名乗らせていたのだ。

宮瀬礼子は、一人目は自分が誘拐したと自供していた。

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生方は、寛子のいなくなった息子を探すために最上階へ行った時、母親からあの口笛を聞かせてほしいとねだられた。

誰にも聞かれないようにと、階段で口笛を吹いて母親に聞かせていたところを和樹に見られてしまったのだ。

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荒又は、自分も虐待を受けていたのに、なぜ母親をかばったのかと尋ねた。

すると生方は、父親のことを本当に愛していたのに母親はゴミのように捨てられて、かわいそうな人なんだと話した。

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1年前に認知症になった母親が、一人目の被害者を誘拐してきた。

その子供は親からネグレクトされていたため家に帰りたくないと言ったのだそうだ。

子供が大好きな母親は、子供と一緒にいると元気になるため、生方は子供たちを誘拐し、母親に面倒を見させていた。

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生方は、その子供たちを幼い頃の自分と重ねた。

それで助けてあげたくなった、母親たちに気付いてほしかったと涙ながらに話した。

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母親は捕まってからも同じ話ばかりするんだと荒又は生方に伝えた。

ボロボロになった毛布を握りしめながら「うちの子は毛布をすぐにはいでしまう」とそればかり口にすると話し、「歪んでいても矛盾していても愛なんだな」と荒又はつぶやいた。

子供たちはみな無事保護された。

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無事に助け出された和樹を見つけた健一は駆け寄った。その時亜紀は、弓子を見つける。

近づいてお礼を言う亜紀に、弓子は和樹が忘れていったバッグを手渡した。

「もう二度と現れないから」と去っていく弓子の後姿を見た亜紀は和樹を大声で呼びよせた。

「佐々木さん!」弓子を呼び止めた和樹が口を開こうとした時、弓子が話し出した。

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「雪が降っていたそうよ。あなたのお母さんがあなたを産んだ日。病院の外に震えている人を暖かくしてくれそうな大きな木があったそうよ。それで君の名前を和樹にしたんだって」

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和樹は泣きながら「母に伝えてくれませんか?僕は今すごく幸せなんで。だから、僕を産んでくれてありがとうございました…って」

弓子も涙を浮かべながら、伝えるわというとその場を去った。

レビュー(感想)

犯人は、生方コーチでしたね。あの人かな?この人かな?って毎回頭を悩ませて推理していたけれど、結局生方コーチか~…。あの人が犯人だったらいやだな~って思ってたから、ちょっと力が抜けた。

しかも、自分を虐待した母親をかばって全部一人でやったことだと嘘をつこうとしました。母親ってなんなんだろう。でも現実で考えても、子供はどんなにひどいことをされても、母親を心の底から嫌いになるなんてなかなかできないんだろうな…。

何か理由があったはずだと思い込もうとしたり、自分が悪かったのではないかと自分を責めたり…。それも全て、母親から嫌われている、邪魔だと思われていると信じたくないからですよね。たいがいの母親は無償の愛で子供を愛するのに、何で自分は愛してもらえないんだろうって…そんな状況辛すぎますね。

弓子は自分と和樹を守るために殺人をおかし、一緒にいられない辛さから、行動も言動もおかしくなってたんでしょう。自分では気づかず「私こそが母親」って思い込みたくて、信じたくて、あんなおかしなことしたり、亜紀に酷いこと言ったりしてたんだね。でもだからって、「それなら許せる。わかるわ~」とはならないけど…。

あ~なんか生方コーチの涙はつらかったな~。あの人が幼い頃に負った傷、癒えることあるのかな…。それにしても、よく、何人もの子供たちを養っていく財力が生方コーチにあったな~。大変だっただろうな~と変なところが気になってしまった。

それから、ドラマだからセリフを言わなきゃいけないのはわかるんだけど、火の海の中で和樹を見つけたのに、抱きしめることもせず、生方コーチと話し込む亜紀ってなんなの?!話ながらでもいいから、和樹のことを抱きしめたり、安全な場所に避難させようとしたりしてほしかった~。もうあんな場面で立ち話とかされたら、イライラしてしょうがない!

同情できなくなるから、ああいうシーンはちゃんと描いてほしかったです。

2016年 秋ドラマ(10月スタート)リスト

タイトル系列放送局
9時カインとアベルフジ系
9時レディ・ダ・ヴィンチの診断フジ系
10時逃げるは恥だが役に立つTBS系
9時相棒シーズン15テレ朝系
10時地味にスゴイ!日テレ系
9時ドクターXテレ朝系
10時シェフ~三ツ星の給食~フジ系
10時砂の塔TBS系
9時ラストコップ日テレ系
9時IQ246~華麗なる事件簿~TBS系
9時キャリアフジ系
10時半レンタル救世主日テレ系
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