地味にスゴイ！校閲ガール・河野悦子 第7話 あらすじ・レビュー

悦子（石原さとみ）は、かつて担当した大御所ミステリー作家・本郷大作（鹿賀丈史）から、雑誌に掲載するエッセイの校閲を頼まれる。

会社を訪ねてきた本郷を貝塚（青木崇高）と一緒に見送っているところに、幸人（菅田将暉）が現れる。

悦子が本郷を紹介すると幸人は動揺をみせる。

本郷のエッセイには、昔別れた息子との思い出が書かれていた。

その中に「ラーメンの具をスミレですくって」という記述があった。

スミレではなくレンゲだが、本郷がこんなミスをするとは考えにくいため、悦子は疑問を持つ。

ある日、悦子は幸人と食事をすることになった。

そこで幸人がレンゲのことをスミレと言っているのを聞いて、悦子は驚いた。

本郷もレンゲをスミレと呼んでいるのだと伝えるとそれを聞いた幸人は意外な反応を示す。

ミステリー作家の本郷大作（鹿賀丈史）が校閲部にやってきた。

雑誌に掲載するエッセイの校閲を悦子（石原さとみ）にやってもらいたいという。

本郷の見送りのためにロビーにいると、幸人（菅田将暉）がやってきた。悦子は本郷に幸人が小説家でモデルであることを説明し紹介する。

本郷の顔を見た幸人は動揺し、本郷がいなくなるとすぐその場から立ち去った。

LASSYの打ち合わせ中、幸人がモデル名を変えたいと言い出す。

本名の折原幸人ではなく、YUKITOがいいと提案すると編集長の亀井（芳本美代子）も快諾。

悦子が校閲している本郷のエッセイには、息子との思い出がつづられている。

息子とラーメンを食べるシーンに「ラーメンの具をスミレですくって」という文が出てくる。

本郷がレンゲとスミレを間違えるはずがないと悦子は事実確認に向かった。

小説の中で本郷が息子と行った場所を訪れ、事実確認をしていくが、レンゲとスミレの謎だけはわからないままだった。

その夜、悦子はおでん屋で幸人と食事をしていた。

そこで幸人がレンゲのことをスミレと呼ぶのを聞いて驚く。

幸人の話によると、母親が「レンゲ」のことを「スミレ」と呼んでいたのだと言う。

それを聞いた悦子は、本郷もレンゲをスミレと呼んでいることを伝える。

「その話、やめてくれない？」と幸人が言い出したため、悦子は、幸人が本郷を嫌いなのだと思い込む。

本郷がいい人だと力説していると幸人が「えっちゃんちょっとうざい」と言い、そのまま帰ってしまった。

悦子は何か怒らせるようなことをしたかなと考えていた。

本郷の小説に出てくる息子は当時3歳。今は幸人と同じ年になっている。

小説に出てくる息子の特技と幸人の特技が同じであることに気付く。

悦子は貝塚を校閲部に呼び出し、本郷と幸人は親子なのかと尋ねる。

貝塚はそれを認め、社内でもそのことを知っているのは自分と悦子だけだから絶対口外するなと口止めをし、幸人にも本郷の話はするなとくぎを刺した。

幸人が覆面作家になったのは、本郷の息子であることを隠したいからで、父親に対して深い闇があると言う。

幸人の前で本郷の話をしてしまったことを反省しているとき、幸人から電話がかかってくる。日曜日デートの約束をした。

デート当日。二人は水族館を訪れた。

幸人の父親に関する話には触れないようにしながらデートを楽しむ悦子。

その頃貝塚は、休日出勤していた森尾（本田翼）を訪ねていた。

悦子が校閲した「嫌われタケ子の毎日」という小説を、LASSYで紹介してもらったほうがいいと悦子にアドバイスされたからだ。

読み返した貝塚も納得し、持ってきたのだと言う。

森尾は、とりあえず読んでみてLASSYの読者向けだと思ったら編集長に相談すると引き受けた。

森尾は悦子の話に励まされたようで「失敗するリスクを恐れてたら何もできない」と自分の仕事の方向性もはっきりし、笑顔を見せる。

本郷の小説を校閲していると、「左利きの息子のためのグローブを買いに行った」という記述が出てきた。幸人は右利きだ。

事実確認をしたいが、それをやってしまうと幸人との関係は終わりになるかもしれない。

悩んだ結果、悦子は事実確認する方を選んだ。

悦子は幸人を呼び出しキャッチボールをする。やはり幸人は右利きだ。

悦子は景凡社・校閲部の河野悦子として事実確認したいことがあると切り出した。

「父親である本郷先生にグローブをプレゼントしてもらった時、あなたは左利きでしたか？」

幸人はしばらく間をおいたあと、小さい頃は左利きだったが右利きに変えたと答えた。

悦子は、ここからはえっちゃんとして言うけど…と前置きをして、本郷がずっと幸人を待っていると伝え、「お父さんのことに対して、深い闇があるのはわかってるけど会ったほうがいい」とアドバイスした。

「深い闇？！」幸人はきょとんとした顔をする。

その頃貝塚は、森尾から掲載のOKをもらい喜んでいた。

悦子は幸人と本郷のエッセイに出てくる内容について話をしていた。

それを聞いた幸人は、ミュージカルを観に行って爆睡したのは自分ではなく父親の方だと指摘し、「どちらの作家の記憶が正しいか、確かめに行こうか」と言い出した。

本郷は思い出の橋にいた。「会いに来てくれて嬉しいよ。」という本郷に、「自分のように半人前の作家があなたの息子だということを、世間にもあなたにも知られるのが怖かった。あなたの名前を傷つけるのが怖くてこそこそ逃げ回っていた」と幸人は話した。

深い闇があったわけではなく、ただ幸人が自分に自信がなかっただけだった。

そんな幸人に「お前が生きてそこにいる。それだけで十分だ。親がそれ以上子供に求めることはないよ」と本郷は優しい言葉をかけた。

本郷は幸人の小説も全て読んだという。もともと本郷は純文学を書いていたが、担当作家のアドバイスで今のようなミステリー作家になったという。

それを聞いた幸人が「元々いた場所と違うところへ行くのは怖くなかったんですか？」と尋ねると「そこが自分の求めていた場所ではなかったけれど、求められることに幸せを感じた。だからそこを自分の居場所にした」と作家としてアドバイスした。

「父親としていうなら、女の趣味がいいな。二人、付き合ってるんだろ？」と言いながら悦子に近寄り「幸人のこと、よろしくお願いします」と言った。

悦子は戸惑いながらも元気よく「はい！」と返事をした。

幸人は今までのお礼を述べて、森尾の家を出て行った。

校閲にやってきた貝塚に「何が深い闇だよ！あんたの勘違いのせいで私がどんだけ苦労したか…」と文句を言うと貝塚は慌てて逃げて行った。