リバース 第8話 あらすじ・レビュー

美穂子（戸田恵梨香）が広沢（小池徹平）の彼女だった。谷原（市原隼人）がホームから落ちた時に一緒にいたのも彼女だった。だが谷原は、ホームから落ちた時のことは覚えていないという。

浅見（玉森裕太）が、三回忌のあと、広沢のことを何でもいいから教えてほしいと女性から電話をもらったことを思い出した。名前は名乗らなかったという。

美穂子との関係を聞かれた深瀬は、彼女だったと打ち明ける。

美穂子は自分たちのことを本気で怒っているのだと深瀬は言う。

事件当日、車の近くから立ち去る村井（三浦貴大）を見ていた浅見が、それを問いただす。村井が何かを言いかけた時、携帯が鳴った。村井は何も言わずそのまま深瀬の部屋をあとにした。

深瀬は小笠原（武田鉄矢）に美穂子のことを報告した。

てんとう虫のキーホルダーは、大量生産品じゃなく、長野のNPO法人が創立30周年を記念して作った限定品だったことが判明する。

浅見は学校に復帰したが、浅見が担任だと落ち着いて授業が受けられないと生徒たちが抗議した。

車に貼られた「人殺し」という告発文のことを生徒たちから問い詰められた浅見は、誰がどんな目的で貼ったのかわかったら必ず説明すると答えた。

仕事へ行くことを決意した谷原は明日香（門脇麦）に報告する。

自分が働くから、嫌なら無理していくことないと明日香は告げるが、谷原は大丈夫だと笑顔を見せる。

もし誰かの恨みをかってこんなことになったのならちゃんと謝りたいと谷原は言うが、実際何がどうなっているのかわからないとこぼす。

明日香は、兄の村井が10年前のことで何かを隠しているのではないかと考えていた。

村井を訪ね、タクシーを降りたあと何をしていたのかと問いただした。

村井は、広沢が酒を飲んでいたことを打ち明けた。

村井はタクシーを降りた時、浅見から電話でその事実を知らされた。

明日香を残し、あたりを探して崖下に落ちた車を発見した。

村井はすぐに父親に電話をし、友達が酒を飲んでいて事故に遭ったことを伝えた。すると父は、警察がまだ到着していないのなら、車に火をつけろと言い出した。

そうすれば証拠が出なくなるというが、村井はそんなことはできないと突っぱねる。車に駆け寄ろうとしたとき、車が爆発した。

それを聞いた明日香は涙を流し、すぐに助けを呼ばなかった村井を非難した。

村井は香織（趣里）の見舞いに行った。

香織は、父親が亡くなった時も村井は一言も慰めてくれなかった、ずっと一人だったと不満を口にした。

美穂子が仕事をやめたいと言って有休をとっていることが分かった。

谷原からの情報で、美穂子の母親が入院している病院がわかった。

深瀬が病院に電話をすると、美穂子は東京へ戻っていた。

「まだ会ってない人がいる」と言っていたと聞かされた深瀬は、美穂子は浅見に会いに行ったのだと考える。

美穂子が、階段を降りる浅見に手を伸ばした瞬間、深瀬が美穂子の手を取った。浅見は電話中だったからか、気づいていない。

美穂子は、広沢が生前浅見から借りていた本を返そうとしたのだという。

二人はクローバーコーヒーへ行き、話をした。

美穂子は告発文を送ったことを認めた。

東京へ出てきて広沢と再会し、それからよく会うようになった。ある時、広沢から付き合ってほしいと告白された。

このまま付き合っていずれは広沢と結婚するんだと思っていたと美穂子は言う。

だが、広沢が大学4年の秋くらいからうまくいかなくなった。広沢が、就職はせずに海外へ行きたいと言い出したのがきっかけだった。

美穂子の両親が離婚したのも父親が働かなくなったせいだったということもあって、就職をしないという広沢に不安を覚えたという。

広沢が旅行先で行方不明になったことも美穂子はしばらく知らなかった。

美穂子の元には、広沢が旅先から送った果物とキーホルダーが届いていて「帰ったらもう一度話し合いたいと思っています」というメッセージが添えられていた。

美穂子は三回忌のあと初めて深瀬たちを見た。

大学時代の友達だとわかって、彼らに広沢がどんな風にうつっていたのかを知りたくなった。

偶然知り合ったようにして、広沢のことを聞き出した方が広沢のことがよくわかるだろうと思った。

接してみるとみんな気さくで良い人だと美穂子は思った。この人たちとなら最後の1日を楽しく過ごせただろうと思えた。

そして、広沢の会話によく出てきていた深瀬とも話をしてみたくなった。

初めて家に行ったとき「人殺し」と書かれた紙を見つけたが、深瀬が人殺し呼ばわりされるような人には思えず、もしそれが本当なら、広沢のことなんじゃないかと考え告発文を送った。

美穂子は、深瀬がそれを見てなんというのか知りたかったのだ。

深瀬から真実を聞いた美穂子は、ほかの3人にも自分たちが何をしたのか、思い出してほしいと思うようになった。

美穂子は駅のホームで、酒を飲んでいる谷原に車で送っていくと言われた。10年前に友達が交通事故に遭ったと聞いたと美穂子が言うと、当時は免許を持っていなかったからよくわからなかったけど、これくらいの酒なら飲んでても運転できると思うと谷原は答えた。運が悪かったという谷原の言葉が許せず、つかまれた腕を思わず振りほどいて突き飛ばした。その瞬間、谷原はホームに転落した。

死ぬかもしれないと思ったが、怖くて逃げたと美穂子は言う。

それを聞いた深瀬は、自分たちも同じだと言い、どうしたら許してもらえるかと深瀬が尋ねた。

すると美穂子は、自分のことを許せるのかと逆に尋ねた。そして警察に自分がやったことをすべて話すつもりだと言って店を出て行った。

その日の夜、深瀬と電話で話していた小笠原がヘルメットをかぶった何者かに背後から刺された。