リバース 第6話 あらすじ・レビュー

深瀬（藤原竜也）が勤めていた会社が突然倒産した。そんな中、村井（三浦貴大）も行方不明になり、谷原（市原隼人）のもまだ目を覚まさない。

明日香（門脇麦）は心細さを感じていた。心配して見舞いにやってきた深瀬に、10年前の件について明日香が話し出した。

駅でタクシーを拾った明日香と村井は、別荘へ向かっていた。途中で車を降りた村井は、明日香にはタクシーの中で待つよう指示し、雪道を歩いて行った。

しばらく待っても戻ってこなかったため、明日香も車を降り、雪の中すすんでいく。

歩いている途中、爆発音のような音を聞いた。懐中電灯で足下を照らしながら進むと、村井が駆け上がってきた。

奥では火が上がっていた。あとで考えると、途中で聞こえた音は、車が爆発した音だったのではないかと明日香は言う。

そこに小笠原（武田鉄矢）がやってきた。

写真をばらまいたのは自分ではないと告げ、深瀬をあるスーパーに連れて行った。遠くから一人の男を確認する。

確かめてくるように言われた深瀬が近づく。耳のピアスを見て確信した。美穂子（戸田恵梨香）を襲った男だ。

その男は深瀬に気付くと慌てて逃げ出した。深瀬はあとを追う。反対方向からきた小笠原がその男を捕まえる。

二人が確認すると、深瀬のアパートのドアへ「人殺し」と書いたビラを貼ったこと、美穂子に「深瀬和久はお前を不幸にする」という告発文を送ったことを認めた。

だがほかの3人への告発文やそのほかのことについては否定した。

美穂子と深瀬が仲良くしているのが気に入らなかったという。その男は連行された。

小笠原は、自分も広沢の母・昌子（片平なぎさ）も深瀬たちの敵ではないと言うと、真実を知りたいという目的は一緒だと話した。

思っていたほど広沢のことを知らないという深瀬に、広沢のことをもっと知っている人物を見つければこの謎は解けるのではないかと小笠原はアドバイスした。

その頃村瀬は監禁されていた。

アパートにいる深瀬を美穂子が訪ねてきた。犯人逮捕に協力した深瀬に礼を言い、二人は散歩に出かけた。

精神的に疲れている美穂子は、大阪に帰るかもしれないと話した。

そして、人が笑って受け流せるようなことを自分だけは受け流せない、人が許せることを自分は許せず、いろんな人を傷つけてしまうと自分自身を責めていた。

10年前の話をした時、変に慰めたりせず、はっきり言ってもらえて良かったと深瀬は伝えた。

深瀬は広沢のことをもっと知るために、愛媛へ行くことにした。浅見（玉森裕太）も同行すると言い出した。

二人はまず長野へ行き、事故現場や別荘を見て回った。

警察署を訪れ、事件について尋ねるが、何も不審な点はなかったという。

広沢の実家へ行くと、昌子も忠司（志賀廣太郎）も歓迎してくれた。

昌子が作ってくれたカレーを食べながら、広沢の思い出話に花を咲かせる。

深瀬は昌子に、谷原が事故に遭って入院していることを告げる。

東京に来ていたのではないかと尋ねると、親戚の法事のついでに、広沢が好きだった場所を回ったのだと昌子は説明した。

深瀬は広沢と仲が良かった同級生の連絡先を教えてもらい、会いに行った。

幼なじみの松永がたくさんの同級生を集めてくれていたが、深瀬たちのせいで広沢が死んだと思っている同級生の当たりは強かった。

居心地の悪さを感じながらも、高校生の頃、広沢が付き合っていた彼女のこと、そして広沢を親友だと慕っていた古川という男性の話などを聞くことが出来た。

古川は地味な生徒だったという。何でもできて目立っていた広沢はなぜか古川と親しくしていたと同級生たちは不満げに語った。

その古川が葬式の時、深瀬たちを見て「死ね死ね」とつぶやいていたと聞かされる。

浅見は帰り道、後ろめたさが消えないと本音を漏らし、10年前に、証拠を崖の下に捨てたと話し出した。

谷原からの電話を受け現場にかけつけると、雪の上に血がついていた。

谷原はそれをかき集め、崖の下に落とし始めた。警察が血痕を調べれば、広沢が酒を飲んでいたことがバレると慌てていた。

浅見は必死で止めたが、飲酒していたことがバレたら自分たちも責任を問われ、内定を取り消されるぞと言われ、浅見も一緒になって証拠を隠滅してしまったのだ。

浅見は深瀬に「お前には何の罪もないから罪の意識を感じないでくれ」と言うが、自分は何もできなかったと深瀬は深瀬で自分を責めていた。

教師をやめたほうがいいんじゃないかと言う浅見を深瀬は励ました。

そこに副担任の森下（藤本泉）から、藤崎（山口まゆ）がいなくなったという連絡が入る。

浅見は一足先に東京へ戻ることになった。

深瀬は、広沢の実家へ戻り、高校の卒業アルバムで古川という男の顔を確認する。

ふと窓の外に目をやると、そこには男が立っていた。古川だった。

深瀬に気付いた古川は慌ててその場から逃げ出した。深瀬もあとを追う。

ようやく追い詰めた深瀬に古川が「人殺し。お前ら人殺しのくせに何を嗅ぎまわってるんですか。」と言った。