リバース 第2話 あらすじ・レビュー

深瀬（藤原竜也）は、10年前の秘密を恋人になったばかりの越智美穂子（戸田恵梨香）に打ち明ける。

ゼミ仲間の浅見康介（玉森裕太）、谷原康生（市原隼人）、広沢由樹（小池徹平）と一緒にスノボ旅行へ行った深瀬は、同じくゼミ仲間の村井隆明（三浦貴大）の別荘に宿泊する。

村井は妹の明日香（門脇麦）と遅れて参加することになっていた。

別荘につき、早速夕食の支度を始めた。谷原からビールを勧められた深瀬と広沢は酒が飲めないとそれを拒否するが、明日香に気がある谷原はその話を持ち出し、マイペースな広沢を責める。

深瀬がなぜ酒を飲めなくなったか、その理由を必死で説明していると、広沢がビールを飲むと言い出した。

食事を終えると、村井から谷原に電話がかかってきた。すぐに駅まで迎えに来るよう言われる。タクシーも捕まらないらしい。

だが免許を持っている二人は飲んでしまっている。迎えに行ってやってほしいと言われた浅見は、こんなことで人生棒に振りたくないと、飲酒運転を拒否。絶対に迎えに行かないと言い張った。

そこで谷原は、広沢に迎えに行くよう頼む。深瀬は心配するが、結局引き留めることも出来ず、送り出すことに…。

しばらくして村井から再び電話が入る。広沢がまだ着いていないという。あまりにも遅すぎるため、心配した浅見と谷原は歩いて様子を見に行く。

深瀬もついて行こうとするが、行き違いになったらいけないということで別荘で待機することになった。

深瀬が心配していると、浅見から連絡が入った。しばらく戻れないという。ガードレールに車がぶつかった痕跡があり、近くの崖で何かが燃えていると浅見は説明した。

それを聞いて取り乱した深瀬は別荘を飛び出し、吹雪の中歩いていく。

広沢は車から放り出され、川に流されたようだった。その後、半年経ってようやく見つかった。

その話を聞かされた美穂子は、運転に慣れていない、飲酒をした人に運転をさせたことが許せないようだった。広沢がビールを飲んでいたことを警察にも家族にも隠したということを知った美穂子は深瀬を責める。

すると深瀬が「だけど人殺し呼ばわりされることじゃない」と口にした。

美穂子は、深瀬が悪くないとは思えないと言い残し部屋を出て行った。

深瀬は広沢が見つかった時のことを思い出していた。

8月に広沢の遺体が見つかった。

深瀬たちは広沢の両親の前で土下座をして泣いて謝った。

「深瀬和久は人殺し」誰がこの張り紙を貼ったのか…。

浅見の車に「浅見康介は人殺し」という張り紙がされていて、ビールまでかけてあった。

その件を森下（藤本泉）から聞かされた深瀬は、浅見がお酒を一滴も飲まなくなっていると知る。

深瀬が張り紙のことを尋ねると、浅見は生徒のいたずらだろうと話した。

深瀬が自分のところにも同じものがきたと言うと、浅見は小笠原というジャーナリストがやったのかもしれないと口にした。

酒をやめたのかと尋ねる深瀬に「飲む気にもならない」と浅見は答えた。

サッカー部の部員たちの飲酒問題について、話し合いが行われた。キャプテンの相良（鈴木仁）は、ノンアルコールビールだったと主張し、誤解を招くようなことをしてすみませんと頭を下げた。

浅見は、嘘は自分を苦しめることになると説得しようとするが、PTA会長を務める相良の父に遠慮してか、教師たちもノンアルコールビールということで片づけようとする。

深瀬は仕事終わりの美穂子を待ち伏せし、10年前のことをすごく後悔していると自分の気持ちを話した。だが美穂子はそれを受け止めきれない。

後姿に何か声をかけようとするが言葉が見つからない。

そこで自転車に乗った男が通り過ぎた。その男は、深瀬の家のドアに張り紙をした人物の後姿とよく似ていた。その人物は、美穂子のあとをつけていったように見える。

慌てて深瀬があとを追うと、その人物が美穂子につかみかかっていた。深瀬が大声を出したため、その人物は逃げて行った。

交番に被害届を出し、深瀬は美穂子を家まで送っていくことに。

道中、本当は10年前のことは誰にも話すつもりはなかったと深瀬が話し出した。だが、真剣に付き合うには、本当のことを話しておいた方がいいと思ったと告げた。

それでも美穂子は、納得がいかない様子だった。

議員をしている父の秘書として働いている村井は、神奈川県の女性議員・沼淵ことは（篠原ゆき子）と不倫している。

その様子を、ジャーナリストの小笠原（武田鉄矢）が見ていた。

小笠原は村井に、車中でのキスシーンを収めた写真を見せた。写真を撮ったのは自分ではないというが、裏はとらせてもらったと小笠原は話す。

村井は小笠原が10年前の事件の時の刑事だったことを思い出す。

何で今更10年前のことをしつこく嗅ぎまわるのかと村井が不審がると、ある県議会議員の不正融資を追っていて、村井の名前を見つけたという。

あの事件で人生が変わったのは広沢やその両親だけじゃなく、自分もそうだと小笠原は言う。

署内で、事故じゃなくて事件だと訴えていたら、次の年、免許センターへの異動を命じられたため、転職したと話した。

小笠原は10年前の真実を知るためなら何でもすると村井に伝えた。

村井が帰宅すると、嫁の香織（趣里）は、ごみの中に埋もれて横になっていた。

リビングは散らかり放題で、たくさんのゴミ袋で埋め尽くされている。

小笠原が深瀬に接触してきた。

10年前の事件について、状況は不自然だったのに捜査は途中で取りやめになった。誰かが事故として片づけたいと考えたからだと小笠原は言う。

谷原の勤務先の会社にも告発文が届き、村井の父親の事務所にも「村井隆明は人殺し」と書かれたものが貼られていた。

浅見が教室へ入ると、「浅見康介は人殺し」という貼り紙がされた車の写真がたくさん貼り付けてあった。

小笠原は、10年前のあの事故は、事故にみせかけた殺人事件だと深瀬に告げる。