リバース 第3話 あらすじ・レビュー

深瀬（藤原竜也）だけじゃなく、浅見（玉森裕太）、村井（三浦貴大）、谷原（市原隼人）のところにも告発文が届いた。

10年前の事件が単なる事故ではなく殺人事件だと疑っている小笠原（武田鉄矢）は、深瀬に当時の状況を改めて確認する。

崖下で車が燃えていると通報したのは浅見だった。浅見からの連絡を受けた深瀬も慌てて現場へ向かった。だがその途中、吹雪の中倒れてしまい、気づいたら病院にいた。

目を覚ました深瀬は、広沢（小池徹平）が行方不明になっているということをニュースで知った。

小笠原から、隠していることはないのかと尋ねられた深瀬は、広沢がビールを飲んでいたことを告白する。

小笠原はある1枚の地図を見せ、広沢が乗っていた車が落ちた場所と、広沢が見つかった場所が10キロも離れていると話す。

その10キロの間に、遺体が引っかかりそうな場所はいくらでもあったのに10キロも流され、遺体が見つかるのに半年もかかっている。

シートベルトを着用していたとするなら、なぜ車の外に投げ出されたのかと、小笠原は疑問を口にした。そして、広沢は崖から落ちて死んだのではなく、別の理由で死んだのではないかと話した。

通報したのは浅見だが、最初に発見したのは谷原だと聞かされて深瀬は驚く。

浅見以外の教師たちは、サッカー部の飲酒の件を大事にしたくないと考えているようで、浅見は微妙な立場に置かれていた。

4人はそれぞれに届いた告発文を持ち寄って話し合った。

谷原は、ダメージはなかったと明るく振舞うが、ほかの3人は沈んだままだ。

店を出た村井は深瀬に話があると伝える。二人きりになった時、本当に車は崖から落ちたのだろうかと村井は尋ねた。

もし谷原と浅見が事故に遭った車を見つけて崖から落としたのだとしたら…と仮説を口にする。

広沢が酒を飲んでいたことを隠すためではないかと村井は言う。だがその直後、自分の発言を取り消し、帰って行った。

深瀬が後姿を見送っていると店員がやってきて、忘れ物のスマホを渡される。

深瀬は村井を走って追いかけ渡そうとしていると、村井が女性とタクシーに乗り込み去って行った。

そのスマホは、谷原の忘れものだった。

浅見は夜の街を見回りしていた。藤崎（山口まゆ）と偶然会い、サッカー部がビールを買っていたと証言してあげようかと言われる。

浅見はその必要はないと言うと、本人が自分で気づかなければ意味がないことで、そこまで導くのが自分の役目だと話した。

PTA会長を務める相良（鈴木仁）の父が深沢に接触する。

何か望みはないかと聞き、転職先を紹介するなどと言いだす。

深瀬は谷原に携帯を返すため会社を訪ねる。そこで、本社勤務ではないことを知る。

上司から嫌味を言われているところを見てしまった深瀬。

谷原は、異動になったことを誰にも言ってないと話し、誤魔化すのもそろそろ限界だと本音を漏らした。

相良から電話があり、浅見の前で、アルコールだったのか、ノンアルコールだったのか、証言してほしいと言われた深瀬は即答できず、返事を保留した。

その後、広沢の言葉を思い出していた。

なかなか内定がもらえなかった頃、就職が自分が変われる最後のチャンスだと話した深瀬に広沢は「深瀬が変わりたいと思っているうちは最後なんかじゃないよ」と言った。

深瀬は駅のホームで美穂子（戸田恵梨香）を見かけた。大声で呼び止め、自分の正直な気持ちを話した。

今まで、広沢の事件のことを自分のせいじゃないと思い込んで逃げてきたと話し、そういう自分を変えたいと思っていること、そしてもし変わることが出来たらまた一緒にコーヒーを飲んでほしいと伝えた。

美穂子は笑顔で頷いた。

働いている美穂子にまた1通の封書が届いた。

中には手書きで“深瀬和久はお前を不幸にする”と書かれた手紙が入っていた。

村井は恋人のことは（篠原ゆき子）の誕生日を祝うため家をたずねた。チャイムを鳴らしても出てこない。するとことはから早く逃げてというラインが届く。

玄関のドアを開けると、そこには妻の香織（趣里）が立っていた。

野球の試合に出ていた谷原は、グランドの隅に広沢の母・昌子（片平なぎさ）を見つける。だが次の瞬間、そこに姿はなかった。

自宅にいた深瀬に浅見から電話が入る。浅見は慌てて深瀬が無事かどうかを確認してくる。

どうしたの？と尋ねる深瀬に浅見は言った。「谷原がホームから突き落とされた。気を付けろ。告発文はただの嫌がらせじゃない」