ラストコップ 第8話 あらすじ・レビュー

武装集団を制圧するため、京極（唐沢寿明）と亮太（窪田正孝）はある廃ビルに乗り込もうとしていた。

なぜか神野（小日向文世）も同行することに…。

神野は、ドラマのような銃撃戦を見たくてたまらないため、早く突入するよう京極たちをせっつく。

そんな神野に呆れながらも、二人は武装集団のもとへ。武装集団と対峙しているとそこに神野が現れる。

狙われた神野をかばい、亮太が撃たれてしまう。その衝撃で階段から落ち、頭を強打し、意識不明になる。

病院に運ばれた亮太は目を覚まさない。結衣（佐々木希）も見守るしかない。

そこに現れた京極が、亮太の目を覚まさせる特効薬を持ってきたと言い出す。

それは「卒業」を歌う斉藤由貴のＤＶＤだった。

自分を30年の眠りから覚醒させてくれたこの歌なら、亮太も目覚めるに違いないと考え、斉藤由貴本人に直訴して亮太のためだけに歌ってもらったという。

みんなが疑う中、そのＤＶＤを流すと奇跡が起き、亮太が目を覚ました。だが亮太は、記憶をすべて失っていた。

自分が誰なのかもわからない。京極たちのことも全く覚えていなかった。京極は亮太の記憶を取り戻そうと決意。

これまでの事件を思い出させようとありとあらゆる手を使って記憶を呼び戻そうとするが、全然うまくいかない。

京極と亮太が戦った武装集団は「プロメテウス」という闇の武器のブローカーだった。

松浦（藤木直人）は、逮捕するために亮太を利用しようと思いつき、亮太に捜査を続行させると言い出した。

京極は大反対するが、亮太は捜査に加わりたいという。

結局亮太は松浦と組むことになって、京極とのバディが解散の危機に陥る。

武装集団の制圧のため、ある廃ビルに乗り込んだ京極（唐沢寿明）と亮太（窪田正孝）。

なぜか神野（小日向文世）も同行していた。

刑事ドラマが大好きな神野は、間近で銃撃戦が見たくてついてきたのだ。

戦っている途中、神野が背後から銃口を向けられていることに亮太が気付いた。

神野を助けようとして撃たれてしまい、階段から転げ落ち、亮太は意識不明に陥る。

結衣（佐々木希）をはじめ、みんなが心配し見守っているが3日経っても亮太は目を覚まさない。そこに京極が若山（竹内涼真）とやってきた。

京極は特効薬を持ってきたと言い、若山に指示をする。テレビには卒業を歌う斉藤由貴のＶＴＲが映し出された。

自分が30年の眠りから覚めたこの歌なら亮太もきっと目覚めるはずだと考え、斉藤由貴に直接頼みに行ったのだ。

快く引き受けてくれ、ＶＴＲを撮らせてくれた。

これで目を覚ますなんてありえないとみんなは呆れていたが、亮太は京極の想像通り目を覚ました。だが、亮太は全ての記憶をなくしていた。

京極たちのことはもちろん、自分が誰かもわからない。医者の話では、記憶が戻るかどうかもわからないという。

京極は亮太の傍を離れない。必ず自分が記憶を取り戻して見せると決意する。

さすがの神野も自分のせいで亮太が大変なことになったことで落ち込んでいた。

松浦（藤木直人）は、亮太たちが銃撃戦を繰り広げた武装集団「プロメテウス」を逮捕するために、亮太を利用しようと考える。

リーダーの顔を確認したのは亮太だけだった。

渋る神野に松浦は「面白い刑事ドラマを観たくはありませんか？」と言って納得させた。

京極は結衣と一緒に、亮太と初めて事件を解決した場所に来ていた。

今までのことを再現すれば、記憶が戻るかもしれないと考えたのだ。

あれやこれやと手を尽くして記憶を戻そうとするが、亮太の記憶は全く戻らない。

京極は松浦が「プロメテウス」を逮捕するために亮太を捜査に加わらせようとしていることを知り激怒する。

だが亮太は、やりたいと言う。

松浦に亮太と組むように神野が命じる。そして京極は若山と組むことになった。

マフィア同士の取引が行われるという情報が入って、松浦と亮太が現場へ向かった。

その頃、京極と若山はホームレスと一緒にバーベキューをしていた。

松浦たちは銃撃戦を繰り広げる。亮太はじっとしているよう言われるが、思わず立ち上がってしまい、肩を撃たれてしまう。

病院へやってきた京極が松浦を殴ると亮太が止めに入った。

動くなという松浦の指示を無視した自分が悪かったと言う亮太。

「松浦をかばう必要なんかねえんだよ」と京極が言うと「あなたみたいな野蛮な人と行動を共にしていたなんて信じられない。もう一切僕に関わらないでください」と言われてしまう。

京極がショックを受けて飲んだくれている頃、亮太もまた、言い過ぎたことを気にしていた。

松浦に、京極となぜ仲が悪いのかと尋ねた。京極の熱さが原因かもしれないと松浦は答えた。

松浦には小さい頃からずっと憧れていた警察官がいた。

困っている人がいるとすぐに駆け付けるような熱い人だったが、捜査中、事故に巻き込まれて家族を残して死んでしまった。

市民を守るためにすべてを捧げていたが、最後は犬死したんだと説明した。

京極は亮太の家に戻れなくなりホームレスたちと一緒に生活していた。

心配した加奈子（和久井映見）がしばらく家に来たらいいのに…と誘うが、京極はそれを断る。

会議が行われ、「プロメテウス」のアジトがわかったと松浦が伝えた。

会議が終わると、京極は若山に声をかけた。

アジトに乗り込むと言い出した京極に、松浦はただ準備をしておくようにと言っただけだと若山は慌てる。

そこに亮太が声をかけてきた。「僕はいったいあなたの…」

京極は「お前がいなくても全然困らない。一生松浦のお守りでもやってろ！」と言い捨てその場から去った。

京極は一人でアジトに乗り込んだが、犯人に捕まってしまう。助けに来た亮太も犯人に捕まった。

京極が辛そうだと胸が締め付けられる。スマートフォンにはたくさん京極の写真が入っていたと亮太は言い、「あなたは僕にとってどれほど大切な人だったんですか？！あなたのことも恋人のことも思い出したい！」と涙を流した。

リーダーの城之内（天野浩成）は戻ってきて二人を散々痛めつけたあと、亮太に銃口を向けた。

「やるなら俺を先にやれ。ただその前に少しだけ時間をくれ」京極は城之内に頼んで時間をもらった。

30年眠っている間に世の中はすっかり変わっていて、自分の居場所はないと感じていたが、亮太とバディを組んで行動するうちに、そんなことは考えなくなったと言い、この世界で生きてこられたのはお前のおかげだと亮太に伝えた。

「お前が俺を忘れるはずねえだろ！みんながお前を待ってる。だから帰ってこい！」と叫んだ。

亮太は、パンを食べながら牛乳を飲んでいる犯人を見て、あることを思い出した。

撃たれる前、神野がアンパンを食べながら牛乳を飲んでいたことを…。

それをきっかけに次々と記憶がよみがえってきた。

全ての記憶を取り戻した亮太はいきなり立ち上がり、自分の縄をほどき、京極の縄もほどいた。

京極と、記憶を取り戻した亮太は犯人をどんどん倒していくが、敵も新たに増えていき、再び囲まれてしまった。。

そこに松浦が隊員たちを連れて突入してきて全員無事確保できた。

亮太は再び京極とバディになった。

結衣も仲間たちもみんなが亮太の記憶が戻ったことを喜んだ。