ラストコップ 第4話 あらすじ・レビュー

2日にわたって開催されるハロウィンイベントの整備を横浜中央署がすることになった。

街はコスプレをした人々でごった返している。

30年も眠っていた京極（唐沢寿明）は、ハロウィンがこんなにも世間に広まっていることに驚く。

1日目、3件の傷害事件が発生する。

被害者は全員、暴行を受けたあとに、飾り立てられていた。

同一犯と断定され、事件現場付近でナイフを持って立ちすくんでいた女性が確保される。

翌日、京極と亮太（窪田正孝）が彼女の取り調べを行うことになった。だが彼女は何も答えない。名前すら言わない。

京極は彼女が持っていたギターケースから、ロックフェスのチラシを見つける。メジャーデビューをかけ、新人アーティストが出場するものだ。

それには、参加者の一人として、彼女の写真と「杏奈」という名前が記されていた。

京極たちの前でギターを弾き歌う。二人は涙するほど彼女の演奏に感動する。

京極は事件を目撃した彼女がショックのあまり、記憶喪失になってしまったのではないかと疑う。

記憶を取り戻させるため、彼女を街に連れ出した。

松浦（藤木直人）が連続傷害事件の重要参考人に面会したいと横浜中央署にやってきた。重要参考人が杏奈だと知った松浦はショックを受ける。

杏奈は松浦の娘だったのだ。

横浜中央署が、ハロウィンイベントの警備を2日にわたって担当することになった。

30年間眠っていた京極（唐沢寿明）にはハロウィンの知識さえない。

街にあふれるコスプレをした人々を前にして驚きを隠せない。

イベント1日目。3件の傷害事件が発生する。

被害者はいずれも、暴行を受けたあと、まるで儀式のように飾り立てられていた。

その重要参考人として呼ばれたのは、事件現場で血の付いたナイフを持って立っていた女性。

京極が取り調べを担当するが、彼女は一切何も語らない。名前すら言おうとしない。

彼女の所持品のギターケースにその日の夜に開催されるロックフェスティバルのチラシが入っていた。

それは新人アーティストがメジャーデビューをかけて出演するものだ。そこには彼女の顔写真と「杏奈」という名前が記されていた。

彼女は記憶喪失だから何も話さないんじゃないか？という刑事としての自分の勘を信じる京極は、ギターを弾いて記憶を呼び戻そうとするがひどい有様。

杏奈（山下リオ）は黙ってギターを受け取り、二人が涙するほど感動な演奏を披露する。

京極は杏奈の記憶を取り戻すため、彼女を街に連れ出した。

そのことを知って鈴木たちが慌てていると松浦（藤木直人）がやってきた。重要参考人に面会したいという。

京極が連れ出し署内にいないため、適当に誤魔化していると、松浦がデスクの上にあった重要参考人の資料を目にする。

そこに映っていた女性を見て動揺する松浦。杏奈は松浦の娘だったのだ。

神野（小日向文世）は部屋にあるモニターに映し出された京極たちの姿を見て、一緒にいる女性を検索していた。

彼女が松浦の娘であることを知った神野は、急いで松浦に電話をしすぐに部屋に来るよう命じた。

捜査の結果、今回の連続傷害事件の被害者たちが同じ中学の同じグループに属していたことがわかった。

そしてそのクラスメイトに杏奈もいた。

被害者たちはみな、顔を隠した数名に襲われたという。

その頃、また傷害事件が起きていた。

京極は杏奈と一緒に、プリクラを撮ったり、公園でバドミントンをしたり、杏奈の記憶を取り戻そうと必死だった。

京極と杏奈がバドミントンをしている姿を見た亮太は、もしかしたら結衣と過ごすはずだった時間と重ねているのではないかと考える。

神野の部屋を訪れた松浦は、本部長室にあるモニターを見せられる。

そこには京極たちと一緒にバドミントンをする杏奈の姿が映し出されていた。

「重要参考人でしょ？これまずいんじゃない？どうするつもり？」と聞く神野に

「すぐに身柄を拘束します」と言って松浦は慌てて出て行った。

京極たちは清美の店にいた。

何もしゃべらない杏奈に、京極は、刑事として何も話さない杏奈をライブ会場へ行かせることは出来ないと話し、衝撃を与えて記憶を戻すしかないと言い出す。

亮太が止めに入ると「こいつの夢がかかってんだよ！」と必死で京極は抵抗する。

そんな二人を驚くように見ている杏奈に、清美は、京極が捜査中の事故で30年間眠っていたことを話す。

自分と同じように後悔させたくないって思ってるんじゃないかと言い聞かせた。

杏奈はそれを聞き、記憶喪失じゃないこと、見たことをすべて話すと言い出した。

現場でナイフを拾った時、被害者の近くに、一人の男が立っているのに気付いた。

それは、中学時代に杏奈と一緒にギターを弾いていたクラスメイト・柏田雅樹（上遠野太洸）だった。

杏奈に気付いた雅樹はその場から走って立ち去った。

雅樹を昔いじめていた男たちに復讐しているんだと思うと言う。

彼の気持ちを考えると言えなかったと言い、傍観者だった自分には止める資格はないような気がして…と正直な胸の内を話した。

そして父親にも迷惑をかけたくなかったと言い、松浦の娘だと明かした。

何も知らなかった京極は驚きながらも、杏奈にすぐ会場へ行くよう促した。

犯人じゃないとわかった今、拘束しておく必要はないと京極は言うが、杏奈は歌は諦めたと言い出す。

父親に反対されてると聞いた京極は「お前の夢は俺が必ず守ってやるから」と背中を押した。

京極と亮太は雅樹の自宅へ向かっていた。仮装行列の中を探すより情報が得やすいと考えたのだ。

二人は雅樹の部屋に侵入した。テーブルの上に置かれた卒業アルバムには、復讐の対象者と思われる人物に赤丸がつけられていた。杏奈もその一人だった。

そして中学時代、杏奈と一緒に映った写真とライブのチラシが壁に貼られていた。

そのどちらも、杏奈の顔には赤いマジックで×と書かれている。

最終的なターゲットが杏奈であると確信した京極たち。

会場へ連絡してライブを中止するしかないという亮太に、京極は「俺が夢を守ると約束したから」と、松浦に電話するよう指示する。

出番がきて杏奈がステージにあがった。客席には雅樹の姿があった。

京極たちは刑事だとバレないように、コスプレで会場へ入っていった。

杏奈が歌い出してしばらくすると、音が突然とまった。

そこに覆面をした男が出てきた。

覆面をとった雅樹は突然ラップを始めた。

それには杏奈に対する憎しみが詰まっていた。

警備員が止めようとすると、雅樹は上着を脱いだ。体には爆弾が仕掛けられている。

会場はパニックになり、みんなが出口に押し寄せた。京極と亮太は人の波に押され、杏奈に近づけない。

そんな中、雅樹に銃口を向けたのは松浦だった。

くだらない夢を追うからこういう目に遭うんだと杏奈を責める松浦に京極は、杏奈がどれだけ本気で夢を追っているのかを話すが、松浦は聞く耳を持たない。

犯人が京極に気をとられている間に、亮太が栞（伊藤沙莉）から譲り受けた8倍の跳躍力を得ることが出来るというブーツで犯人へ向かっていった。

失敗に終わるが、目線が亮太に向いている間に松浦が近づき、スイッチを取り上げた。

無事犯人を確保できた。

松浦は杏奈に「署に行くぞ」と言って出て行った。

すると京極が何やら杏奈に耳打ちをした。

会場の外に出た松浦に、杏奈は自分の歌を聴かせた。

京極は松浦に、杏奈の成長を見逃さないように、ちゃんと向き合ってやれとアドバイスする。

「あんたには関係ないことだ」と言いながらも、家でもう一度聞かせてほしいと松浦が杏奈に伝えた。

杏奈を救うことに協力してくれてありがとうとお礼を言うが、上司としては謹慎処分を検討すると言い、去って行った。