ドクターX 第10話 あらすじ・レビュー

ある日、未知子（米倉涼子）が神社を参拝した時、東帝大学病院の外科部長・西園寺（吉田綱太郎）が、妊婦に安産のお守りを買ってあげているところを目撃した。

どう見ても妻ではなさそう。また不倫かと怪しむが、真相はわからない。

ほどなくして、東帝大に中国の大財閥を率いる王超（矢野浩二）の妻・十希子（黒木メイサ）が出産のために入院してきた。

西園寺と一緒にいた女性だった。

検査の結果、十希子は心臓疾患を発症していることが判明する。このままだと母体の命が危険だ。

未知子は自分が心臓のオペをすると申し出るが、十希子は心臓の治療はしなくていいから子供の命を優先するよう言う。

シングルマザーの麻酔科医・城之内博美（内田有紀）は十希子に理解を示すが、未知子は納得がいかない。

副院長の東子（泉ピン子）も、十希子の治療を優先するべきだと主張する。

未知子は、十希子も子供も救う方法を考え続けていた。

そんな中、十希子にさらに残酷な事実が発覚する。

晶（岸部一徳）や博美（内田有紀）と参拝した未知子（米倉涼子）は、外科部長の西園寺（吉田綱太郎）が、妻とは思えないキレイな妊婦と一緒にいるところを目撃する。

未知子や博美は不倫ではないかと訝しがる。

東帝大に、中国の大財閥、王超（矢野浩二）の妻・十希子（黒木メイサ）が入院してきた。西園寺と神社にいた女性だった。

検査の結果、彼女が心臓疾患を発症していることが判明する。このままでは母体の命が危険にさらされる。

未知子は十希子に事情を話し、自分が執刀すると申し出るが、十希子は「自分よりも子供の命を優先してほしい」とそれを拒否する。

夫の王も同じ意見だった。

博美は理解を示すが、未知子は納得がいかない。

東子（泉ピン子）も早く母親の治療を開始すべきだと主張するが、王の意向を聞いている蛭間（西田敏行）たちは子供を優先することに。

だがその後の検査で、お腹の子供の胸部に巨大な腫瘍が見つかった。肺が圧迫されていて、このままでは心臓が止まってしまう。

このことを聞かされた西園寺は、中絶して母親の治療をするしかないと判断する。

王と十希子にそのことを話すと、十希子は自分はどうなってもいいから子供を助けてほしいと涙ながらに訴える。

未知子はカンファレンスで、中絶はせず、どちらも助けると宣言する。

母体・胎児同時手術をすると言い、みんなを驚かせた。

だがスピード勝負となるだけに、未知子一人では難しい。

みんなが躊躇する中、北野（滝藤賢一）が手を挙げ、二人で手術に臨むことになった。

未知子は博美に、明日行われるオペでは、胎児のバイタルから目を離さないようにとくぎを刺す。

オペが始まった。母体の手術を無事に終え、胎児の手術が開始される。

無事腫瘍を摘出し、胎児を子宮に戻そうとしたその時、胎児の心拍数が下がりだした。

博美の様子がおかしい。座っているのもやっとの状態だ。

未知子にバイタルを聞かれても返事をしない。モニターからも目を離している。

そのうち一度心臓が止まるが、心臓マッサージで息を吹き返した。

母親も赤ちゃんも助かった。

帰宅した未知子は、博美に「もう私のオペにつかないで」と言い放ち、晶にも、しばらくは博美に仕事を入れるなと忠告する。

飛び出した博美を未知子は追いかけた。

娘と電話をしていた博美は、電話を切ったあとその場に倒れ込んでしまう。

未知子はすぐに駆け寄り、博美を抱き上げた。

未知子は、博美が病気であることを見抜いていたのだ。