ドクターX 第5話 あらすじ・レビュー

ある大学病院の研究論文が、アメリカの医学雑誌に取り上げられ、世界中の注目を集める。

その病院を東帝大学病院より格下だと思っている院長の蛭間（西田敏行）は悔しさのあまり、医者たちを呼びつけ、論文を書きまくるようプレッシャーをかける。

論文を書くには、症例が必要なため、医師たちは休む間もなく手術を強いられることになる。

何よりも手術が好きな大門未知子（米倉涼子）だけはこの状況を喜ぶが、ほかの医師や看護師たちはどんどん疲れきっていく。

そんな中、内科部長の黄川田高之（生瀬勝久）は外科よりもいいものを提出しようと躍起になっていた。

部下・赤井富夫（長谷川朝晴）が、抗がん剤と免疫療法を併用した新しい外科手術に挑戦してみてはどうかと提案してくる。

この話に黄川田は乗り気だが、オペに協力してくれる外科医がいるかどうか…。

静岡の分院から、新術式を受けるすい臓がん患者・五島哲夫（土屋佑壱）が転院してくる。

内科の起死回生をかけた手術の日がやってくるが、この手術が最悪の事態を招くことになる。

ワンマンぶりが加速する蛭間は、医局の反発を買い孤立していく。

そんな蛭間を救おうと、かつての腹心・海老名敬（遠藤憲一）が金沢から駆けつける。

格下の京都明青大学病院の研究論文がアメリカの医学雑誌に取り上げられたことが面白くない蛭間（西田敏行）は、医師たちに発破をかけ、論文を書きまくるよう強要する。

論文を書くためには多くの症例報告が必要となる。そのため、医師たちはたくさんのオペを強いられることに。

医師も看護師たちも疲弊していく中、未知子（米倉涼子）だけがその状況を喜んでいた。

内科部長の黄川田高之（生瀬勝久）は外科を凌駕する論文を提出したいと考えていた。

そこで部下の赤井富夫（長谷川朝晴）が抗がん剤と免疫療法を併用した新しい外科手術を提案し、そのオペを北野（滝藤賢一）に担当してもらおうと言い出す。北野もそれを承諾。

そのオペを受けるために、膵臓がんを患う患者・五島哲夫（土屋佑壱）が静岡の分院から転院してきた。

北野のオペは無事終わった。

蛭間は記者たちを集めて赤井が書いた論文を発表。

悔しがる外科部長の西園寺（吉田綱太郎）はオペを行った北野を責めるが「出世争いに興味はない」と一蹴される。

術後の五島の様子を見に行った未知子は、五島の手に湿疹が出来ていることに気付く。

医療ジャーナルという雑誌に、赤井の論文の盗用疑惑が掲載された。蛭間を蹴落とすチャンスとばかりに東子（泉ピン子）が責める。

蛭間は怒りのあまり、外科部長の西園寺と内科部長の黄川田に、辞表を書きたくないなら土下座をしろと言い出す。

二人はほかの医師たちの前で土下座をする。

そして赤井にはクビを言い渡す。

東子は赤井を呼び出し、辞めたくないなら言う通りにするようにと指示。

赤井と一緒に記者会見を行い、蛭間の論文強要、パワハラが問題だったと指摘した。

このことがきっかけで蛭間は追い詰められる。

未知子は、赤井の書いた論文と、ジョン・スターキー教授が書いた論文を見比べていてあることに気付いた。

慌てて五島の病室へ向かい、傷口を確認した上で手術が必要だと伝えた。

五島は金属アレルギーで、縫合不全を起こしかけていたのだ。

未知子の手により無事手術は終了した。

東子は寝返った西園寺や黄川田、ほかの医師たちを引き連れ院長室を訪ねると、蛭間に辞職を迫った。

蛭間が頭を悩ませているところにかつての腹心・海老名（遠藤憲一）が訪ねてきた。

味方がいなくなった蛭間は、新幹線の時間が迫っているという海老名からチケットを取り上げ破って飲み込むと「一人にしないでくれ」とすがった。