ドクターX 第2話 あらすじ・レビュー

東帝大学病院の病院長・蛭間重勝（西田敏行）は、富裕層に特化したブランド戦略を打ち出し患者を選ぶように指示する。

そんな折、二岡日出夫（山本圭）が妻・千代子（星由里子）を伴って東帝大学病院に来院。

内科部長・黄川田高之（生瀬勝久）は、二岡の貧しそうな見た目から無下に対応する。

同じころ、国会議員の金本洋二（西岡德馬）が極秘に検査入院してくる。

蛭間を筆頭に、議員である金本を高優遇で迎える面々。

しかし金本には、政治資金をめぐる黒い噂があることが発覚する。

トラブルに巻き込まれたくない蛭間は、態度を一変して体良く病院から追い出そうとするが、金本はそれを断固として拒否。

一方で大門未知子（米倉涼子）は、二岡は緊急に手術をしなければ命にかかわる多発大腸がんと診断して、二岡にそれを告知していた。

しかし二岡は、手術の提案を拒否し、かたくなに帰宅すると言う。

そんな中、最初は二岡に興味を示していなかった副院長の久保東子（泉ピン子）が、突然未知子に二岡の手術をするよう言ってきた。

東子が態度を一変させた理由は、二岡が「日本で一番貧しい村長」として注目を集める有名な政治家だったからだった。

その後、二岡が有名な政治家だと知った蛭間は、内科部長・黄川田（生瀬勝久）に治療を担当するよう指示する。

その頃、黒い噂をかわすための偽装入院だと思っていた金本が、実は重篤な大腸がんだと判明し、この手術は未知子が担当することに。

そんな中、未知子は二岡から「最後の願い」を託され、無断で二岡の手術をはじめる。しかも未知子は、切除可能な腫瘍を一部残したまま手術を終了してしまった…

紹介状を持って二岡日出夫（山本圭）が妻・千代子（星由里子）を伴って来院してきた。

担当した内科部長・黄川田高之（生瀬勝久）はすぐに入院が必要だと伝えるが、お金を持っているようには見えないため、満床だと嘘をつき、分院を紹介すると伝える。

国会議員の金本洋二（西岡德馬）が検査入院にやってきたことを耳にした黄川田は、二岡の対応を中断し、慌てて出て行った。

ロビーを歩いている二岡を未知子（米倉涼子）が見つけた。未知子は先日、焼き肉屋でこの夫婦と顔を合わせていたのだ。

蛭間（西田敏行）たちは金本を意気揚々と出迎えた。饅頭に隠されたお金も受け取り喜ぶ蛭間。

その直後、金本に政治資金を巡る黒い噂があることが発覚し、蛭間は慌てて分院へ送るよう指示する。

妻の千代子が持っているレントゲンを見た未知子は、すぐにオペしないと死ぬと言い、入院を勧める。だが二岡は入院を拒否。

そこに副院長の久保東子（泉ピン子）が現れ、すぐに入院の手続きをとると言い出す。

二岡は、全国市町村幸福度ランキング1位に輝いた虹川村の村長だったのだ。

一方、黄川田は特別病室に入院中の金本に満床を理由に分院への転院を提案するが、金本は激怒し拒否する。

久保は会見を開き、東帝大学病院で二岡村長のオペをすることになったと発表する。

そのことを知った蛭間は、金本を追い出せなかった黄川田を責める。

すると外科部長の西園寺猛司（吉田鋼太郎）が、自分が追い出して見せますと言い出した。

金本の検査をするという。ただの仮病であるならば追い出す口実になると考えたのだ。

蛭間は、黄川田に二岡は内科で担当するよう命じる。

未知子が二岡を病室に連れて行くとそこには金本がいた。大部屋に移されたらしい。

金持ち政治家と清貧な政治家が同じ病室に入院することになった。

相部屋を許可したつもりはないと激怒し喚き散らす金本に、「病院で腹を立てられて気分の良い人間などいない。悪い影響をもたらすだけだ。結果、自らの命を縮めるだけだ」と二岡が言い、金本もなんとかおとなしくなった。

カンファレンスが行われ、二岡のオペは自分がすると未知子が手を挙げた。

だが、黄川田は患者が高齢なため化学療法を行うと言い出す。

その頃、金本の検査結果が出た。ステージ4の大腸がんで肝臓に転移していた。

黄川田の指示で未知子がオペをすることになった。

未知子は金本に検査結果を伝え、自分がオペを担当すると伝える。

金ならいくらでも出すからフリーターじゃなくほかの医者に変えてほしいと言う金本に未知子は言った。「あんたラッキーかもよ。私失敗しないので」

黄川田は二岡に化学療法の説明をしていた。費用を気にする二岡に見積書を提示する。

高額な治療費に驚いた二岡は、これだけあれば村に道路も作れるし井戸がいくつも掘れると言い出す。

そこに久保がやってきて、費用は全額病院で負担すると伝える。

未知子が帰宅しようとしている時、病院から逃げ出そうとしている二岡に遭遇。

何もしなかったら本当に死ぬと再度忠告する未知子に、二岡は「治療をしていたら間に合わない」とつぶやき、そして言った。

「最後の願いを聞いてくれるか？」

未知子は黄川田に何も言わず二岡の腹腔鏡下大腸癌切除手術を始めた。

黄川田が乗り込んできて、すぐに手術を辞めさせるようにと久保に詰め寄るが、久保は同意書ももらっていると答える。

広報部長の南（草刈民代）も、これで治るなら病院にとっても大きなメリットだという。

未知子は、2つの腫瘍を残したままオペを終えた。

久保は、最後までちゃんとやれと激怒。誰もがこのオペは失敗だと思っていた。

この噂を聞いた金本は、未知子のオペを拒否する。

代わりに北野（滝藤賢一）が金本のオペを担当することになった。

「やれるもんならやってごらん」と意味ありげな言葉を残して未知子はその場を去った。

金本のオペが始まった。順調に進んでいたが、想像以上に腫瘍が広がっていたため、大きく切除することになった。

オペを見ていた西園寺は、すぐに閉じるよう命じるが、北野はそのままオペを続行。

すると途中、出血が止まらなくなり、血圧も低下し始める。

そこに未知子が入ってきて、「やっぱり思った通りだ」と言うと、切りすぎだと指摘し、北野の代わりにオペをやりとおした。

金本のオペに関する会見を開いて喜んでいる蛭間を晶（岸部一徳）が訪ねてきた。二岡と金本の手術代を請求する晶に、オペを失敗したじゃないかと責め立てる蛭間たち。

晶は、なぜ未知子がわざと腫瘍を残したのか説明を始めた。

直腸に残した二つの腫瘍は早期のものであったため、大腸カメラで切除した方が高齢の二岡の体のためには良いと考えそうしたのだと伝えた。

蛭間たちは未知子が二つの腫瘍を残した理由を初めて知ったのだ。

二岡の最後の願いとは、娘の結婚式に出席することだった。未知子のオペのおかげで、無事出席することが出来た。

だがそれは、本妻との子供ではなく、愛人との子供だったのだ。

そのため妻は、入院を長引かせて結婚式には出席させたくないと考えていたのだが、未知子がすぐに退院できるオペをしたため、妻の千代子が大激怒。

晶からごちそうしてもらえるはずだった焼肉はお預けになった。