ドクターX 第3話 あらすじ・レビュー

須山三佐江（松下由樹）という女性が、財布を拾った大門未知子（米倉涼子）にお礼を言うために東帝大学病院を訪れた。

三佐江は、財布を拾ってもらったお礼にと、最高ランクの人間ドッグを受けると言い出す。

非常に高額な人間ドッグの予約を勝手に入れた未知子に、副院長の久保東子（泉ピン子）は激怒する。

支払えない可能性も考え、未知子に後見人になって責任を取るよう命じた。

未知子は、外科部長・西園寺猛司（吉田鋼太郎）と一緒に三佐江の病室を訪れた。

三佐江の顔を見た西園寺は驚き固まってしまう。

三佐江は、西園寺が20年前にオペをした患者で、元愛人だったのだ。

検査の結果、三佐江の体に大きな腫瘍のようなものが発見された。

だが、開腹して観なければ病名がわからないというほど大きな影だった。

開腹してみると、驚くような事実が判明。

蛭間は、西園寺の過去の医療ミスを確信し、手術の中止を命じる。

未知子は病院側の意向を無視し、三佐江に真実を伝える。

だが三佐江は怒りもせず、急に笑い出した。

画像を改めて見直した未知子は、驚きの表情を浮かべる。

未知子（米倉涼子）は、たい焼き屋の行列に並びながら財布の中身を確認するが、55円しか入っていなかった。

諦めて帰ろうとした時、道に落ちている財布に気付く。さりげなくその財布に近づき拾い上げた。

翌日、財布の落とし主・須山三佐江（松下由樹）が未知子を訪ねてきた。お礼にとたい焼きを受け取り嬉しそうな未知子。

一度帰ろうとした三佐江が踵を返し、お礼に最高ランクの人間ドックを予約すると言い出した。

東帝大学病院の最高ランクの人間ドックといえば、超VIP待遇でとんでもない費用が掛かる。

費用を回収できないかもしれないと思った副院長の久保東子（泉ピン子）は、未知子に後見人になれと言い出す。

未知子と共に三佐江の病室を訪ねた外科部長・西園寺猛司（吉田鋼太郎）は、三佐江の顔を見て驚いた。

三佐江はかつて西園寺が手術をしたことのある女性で、しかも元愛人だったのだ。

彼女がこの病院に来たのが偶然なのか、それとも何か理由があるのかわからない西園寺は落ち着かない。

三佐江の検査結果を見た未知子は驚く。

体内に腫瘍のような大きな影が見つかったのだ。

だが、それが何なのかは未知子でも開腹してみないとわからない。

北野亨（滝藤賢一）が三佐江の執刀をすることに決まった。

未知子は助手として入り、手術を見守る。開腹をして二人は驚いた。

大きな影の原因はガーゼオーマだったのだ。体内に残ったガーゼが原因で生じた腫瘤のことだ。

西園寺が手術をした際、ガーゼを置き忘れていたのだ。

それを知った院長の蛭間（西田敏行）が「今すぐ閉じろ！」と叫んだ。

それでも手術を続けようとする未知子の手を北野が抑え、未知子を外に連れ出すようほかのスタッフに指示した。

結局、手術は行われないままお腹は閉じられた。

外科医が集まって話し合っている中、未知子は三佐江に事実を話しに行っていた。手術をして取り出すと未知子が言う。

そのことを知った蛭間は当然激怒。

広報部長の南（草刈民代）は、西園寺に対する復讐ではないかと言う。

どこか別の病院で検査した際、ガーゼを置き忘れていると知り、ゆすろうとしているのではないかなどと話をしている中、未知子は「私が切るから」と言い残し出て行った。

改めて画像を見ていた未知子があることに気付いた。

「インオペは正解だった」と言うと再び三佐江の検査を開始。

未知子は院長室を訪れ、ガーゼオーマの裏側に仮性動脈瘤が潜んでいたことを報告。

ガーゼオーマがあったおかげで、破裂せずに済んでいたのだ。

三佐江から告発されるのではないかと恐れる西園寺と蛭間が手術の失敗を願う中、未知子が無事手術を成功させる。

西園寺は、蛭間に頼み込んで用意してもらった口止め料500万の小切手を持って三佐江の病室を訪ねた。

退院の支度をしていた三佐江は、西園寺よりも先に2000万の小切手を差し出し、愛人関係にあったことを黙っていてほしいと言い出す。

今度の都知事選に出ることになっている三佐江からの口止め料だった。

結局その小切手は院長が受け取ることになったが、未知子のオペ代と口止め料に消えた。