ドクターX 最終話 あらすじ・レビュー

フリーランスの麻酔科医・城之内博美（内田有紀）は、局所進行膵がんを患っていた。

誰にも言わず、仕事をこなし気丈に振舞っていたが、ついに倒れてしまった。

大門未知子（米倉涼子）は、彼女を救いたいと思う一心で執刀医を申し出る。だが、未知子の腕でも、完全切除は難しい状態。

それを自覚している博美は、未知子の申し出を断り、娘の舞（藤井杏奈）に病気がバレないように協力してほしいと頼む。

上海で新病院設立計画を進めている中国の財閥王・王超（矢野浩二）は、北野（滝藤賢一）や博美など、優秀な医師を東帝大学病院から引き抜こうと考えていた。

王の紹介で、ある病気を患っている次期大統領候補レオナルド・スコップ（チャールズ・グラバー）と、妊娠中の妻ダイアナ（ジェニー・スキッドモア）が東帝大に極秘入院してくる。

レオナルドの手術は北野が担当することになったのだが、未知子は全く関心を示さない。

だが術式を聞いた瞬間、乗り気になり、第三助手として手術に参加することになる。

再び未知子は博美に執刀を申し出る。「私、失敗しないので」この言葉に力をもらった博美は、未知子に任せる覚悟を決める。

手術を始めた未知子の手が途中で止まってしまう…。

城之内博美（内田有紀）が倒れて病院に運ばれた。

検査の結果を見た未知子（米倉涼子）は自分に切らせてほしいと言うが、この手術はいくら大門でも無理だと博美は言う。

切除不能局所進行膵がんでステージ4a。覚悟はできていると博美は強がり、少しでも娘にお金を残したいと言う。

本気で上海の病院へ行くことを考えている博美は、未知子に病気がバレないように協力してほしいと懇願する。

王超（矢野浩二）からの紹介で、東帝大には世界中のセレブが集まってきていた。

王が医師たちを引き抜いていることを知らない蛭間（西田敏行）はその状況を素直に喜んでいるが、東子（泉ピン子）は危機を感じていた。

博美は王に会うため、未知子に何も言わず退院し、王に「絶対後悔させない」と自分を売り込む。

東帝大に、次期大統領候補のレオナルド・スコップと妻のダイアナがやってくる。

膵臓がんを患っているスコップは、体調不良が明るみに出ると政治活動に支障を及ぼすため、極秘オペを希望、そして妻のダイアナは完全無痛分娩を希望している。

スコップのオペのカンファレンスが行われた。博美と同じ局所進行膵がんステージ4aだ。

執刀する北野（滝藤賢一）は、第一助手に未知子を指名するが、未知子は「気が乗らない」と却下する。

だが、IREナイフを使うと知った途端、未知子が助手をすると申し出た。

北野は一度断られたことを根に持ち、第3助手にするというが、未知子はそれでもいいと快諾。

スコップのオペが始まった。

未知子は、調子が悪そうな博美をフォローしつつ、北野のオペを手伝う。無事にオペは終了した。

北野が手術室を出た途端、未知子はIREナイフを持って出て行った。

それに気づいた加地（勝村政信）と原（鈴木浩介）が慌てて止めるが、未知子は「使ったらすぐ返す」と言い、持ち去った。

未知子はもう一度、博美にオペをさせてほしいと申し出る。

危険なオペになることは自分が一番わかっているから、本当は怖いと本音を漏らす博美。

そして未知子にあのセリフを言ってほしいと頼む。

未知子は博美の目を見て言った。「大丈夫。私、失敗しないので。」

夜中、博美の手術が行われた。加地と原も助手として入ってくれた。

通電したあと、心電図のアラームが鳴りだした。このままでは電流に心臓が耐えられない。

手術を見守っていた晶（岸部一徳）が閉じるよう指示する。

未知子は悔しそうに「インオペ」と口にした。

目を覚ました博美に、全ては取り除けなかったことを伝える。

信頼している未知子に切ってもらったんだから十分だと博美は答える。

IREナイフを盗んだ件で、未知子は蛭間に呼び出された。

ペナルティとして、オペをただでややるように言われる。

未知子はそれを引き受ける代わりに、博美をタダで特別室に置いてほしいと頼んだ。

未知子は王に会いに行き、上海へ行ってもいいと申し出た。

契約金をキャッシュでほしいと言う未知子に、言い値を支払うという王。

未知子は指を3本出して、300万を希望するが、王は3億と勘違いし破談になる。

蛭間の目の前にはたくさんの退職届があった。

受理したわけじゃないと蛭間は言い、本当に退職者が出たらやめさせると黄川田（生瀬勝久）や西園寺（吉田綱太郎）を脅す。

そこに北野が退職届を持ってやってきた。蛭間たち3人は、土下座をして引き留めるが、北野は院長室を出て行った。

東子がこの病院の大掃除は無理だと諦めた時、広報部長の南（草刈民代）が「私と組みませんか？」と言い出した。

博美は自分に残された時間があとどれくらいなのか気にしていた。

娘の舞がプリマになるのを見たいし、なれなかったら一緒に泣きたいからもっと生きていたいと博美は口にする。

未知子は遅くまで病院に残り、博美の病気について調べていた。

舞が帰国してきた。みんなで焼き肉を食べる。

未知子も晶も思い出話などをして場を盛り上げる。

博美が「おいしい」と言いながら肉を食べる姿を見た未知子は突然病院へ行こうと言い、無理やり連れ出した。

検査の結果、腫瘍が縮小していることが判明する。

IREナイフで出来る限りの腫瘍を取り除けば、ステージが下がるかもしれないと未知子は考えていたのだ。

すぐにオペをすれば根治出来るという未知子の言葉に博美は涙を流す。

東子が蛭間に退職届を提出している時、ダイアナが産気づいたと秘書が伝えに来た。

蛭間はすぐにオペ室を使えるようにしろと命じる。そこに未知子がオペ室を使いたいとやってくる。

蛭間は却下するが、国立病院なのに日本人が病院を使えないなんておかしいと東子が反論し、すぐにオペの準備をするよう未知子に指示する。

助産師の資格を持つ東子は、自分が取りあげると言うと、ダイアナを分娩室に連れて行った。

博美のオペが行われることになった。加地と原も入ってくる。

加地はこのオペをするために、王との契約をふいにしたのだという。未知子は二人にお礼を言う。

晶は舞を教会に連れて行き、博美の病気のことを伝え、二人は博美のために祈った。

手術中、出血が止まらなり、血圧も低下する。その時、北野がオペ室に入ってきた。

的確な指示を出し、手術を手伝う。出血も止まり、無事オペは終了する。

「みんなのおかげで、いいオペできました。メリークリスマス」未知子はそう言い残し手術室をあとにした。

ダイアナも東子のおかげで、無事子供を産むことが出来た。

上海で、王超が作ったクリニックがオープンした。

北野のスピーチのあと、病院長として紹介されたのは東子だった。

王にたくさんの医師を引き抜かれ、東帝大に残った医師はわずかだった。

蛭間は理事長から、分院への異動を言い渡された。

南は、自分も上海とつながっていたと説明し去って行った。

そこに晶がメロンと請求書を持ってやってきた。

博美は舞に、未知子は一度も諦めなかったと言い、自分を信じるようにと伝えた。

神原名医紹介所に、上海にいる東子から冷凍餃子が届いた。

未知子と晶が喜んでいると、配達員の男性（古坂大魔王）が目の前で突然倒れた。

心筋梗塞の疑いがあるとして未知子は救急車を呼ぶよう晶に命じる。