逃げるは恥だが役に立つ 第10話 あらすじ・レビュー

みくり（新垣結衣）と津崎（星野源）は、ようやくお互いの気持ちを確かめ合うことが出来た。

恋人同士の生活が始まり、みくりはとても楽しそうだが、長い間プロの独身をしていた津崎は、初めての経験ばかりで緊張していた。

風見（大谷亮平）は、百合（石田ゆり子）の涙を見てから、百合のことが気になっていた。

百合も風見の優しさに触れ、お互いに意識し始める。

そんな時、風見は百合に思わぬ言葉を投げかける。

津崎の会社ではリストラ候補が発表された。

その選出に沼田（古田新太）が絡んでいるようで…。

ようやくお互いの気持ちを確認し合えたみくり（新垣結衣）と津崎（星野源）。

二人は朝まで一緒に過ごすことになった。

だが、初めての経験で失敗し、津崎は一人で家の外に飛び出してしまう。

みくりが今一人、どんな思いでいるのか？

失いたくないなら逃げてはだめだと気付いた津崎は自宅へ戻り、どうにか壁を越えた。

翌朝目を覚ましたみくりは隣に寝ている津崎に「おめでとうございます」と声をかけた。

今日は津崎の36回目の誕生日。

沼田（古田新太）はリストラの話をするため、出勤してきた津崎に声をかける。津崎は、いつもより笑顔で機嫌がいい。

何かあったと察する沼田に、今日が誕生日と告げる。

さすがに誕生日にリストラの話は出来ないと思った沼田は話すのを諦めた。

その日の夜は、みくりの手料理で誕生日のお祝いをした。

津崎はみくりにお願いがあると言うと、風見（大谷亮平）の家事代行を辞めてほしいと頼んだ。

二人の仲を疑っているわけではないが、二人きりでいると想像すると嫉妬してしまうと正直に話す津崎。みくりは了承した。

津崎はみくりとの生活に前にも増して幸せを感じていた。

休日、沼田から「話がある」とメールが届く。

風見は同じビルに勤めるOL・五十嵐杏奈（内田理央）と世界遺産の展覧会を観に行く。

そこで大学時代の同級生とデートをしている百合（石田ゆり子）と遭遇。

百合のことが気になる風見は、杏奈ではなく、百合ばかりを見つめてしまう。

安恵（真野恵里菜）のところへ遊びに行ったみくりが、思いついたアイディアを口にするのを聞き、安恵はみくりをあるところへ連れて行った。

商店街の2代目、3代目たちが集まる会合だった。

商店街を活性化させようと、週に一度集まっているのだという。

そこでもいろんな提案をするみくりに、その場にいた人たちから、手伝ってほしいと頼まれ、みくりは引き受けることに。

沼田は津崎の自宅を訪れ、リストラ候補にあがっていることを伝えた。

優秀な津崎は年俸も高い。今後、開発のほとんどから手を引くとなると、津崎は会社にとって宝の持ち腐れになってしまう。

沼田は津崎の結婚が契約結婚であることを指摘する。風見と話しているのを聞いたのだ。

年俸が高い上に、養わなければならない家族もいないということで候補にあがったのだと沼田は説明した。

自分が候補を選んだと謝る沼田に津崎は、自分でも同じようにしていたと思うから自分を責めないでほしいと言った。

今の生活を維持したい津崎は早速職を探し始める。

みくりが帰ってきたが、リストラの話はしなかった。

帰宅しようとしていた百合に風見が電話をかけてきた。風見はこれから会いたいと言って、家へ招く。

百合は聞きたいことがあると前置きして話し出した。

前回会った時、「カッコよく生きなきゃと思う」と言った百合に風見は「そんなこと言わないでください」と言ったのだ。百合はその言葉がずっと気になっていた。

風見は「カッコいい百合さんが好きですが、それは百合さんからにじみ出るカッコ良さであって、誰かのお手本になるために無理をする必要はないと思っただけだ」と答えた。

泣いたことを謝り、人目につかないようにかばってくれたことへのお礼を口にする百合。

かばったのではなく、誰にも見せたくなかっただけだと答える風見に、百合は動揺しながらも明るく対応する。

津崎とみくりは二人で餃子作りを楽しんだ。

安恵のところへ行く機会が増えるとは話したが、男性がたくさんいるところで賃金を貰って働くことになったとは言えないみくり。

リストラされても心穏やかでいられるのはみくりがいてくれるおかげだと津崎は胸の内で感謝していた。

送っていくという風見に、百合は一人で帰れると言い、続けて「今度はうちに遊びに来て。甥っ子特典でおいしいワインを飲ませてあげる」と言った。

そんなことを言う百合に対し、風見は少しむっとした様子で「本気で甥っ子だと思ってるんだ。僕は百合さんを抱きたいと思っているのに」と真剣に伝えた。

百合はそれをはぐらかし風見の家を出た。だが内心は風見の言葉にかなり動揺していた。

ある朝、外でご飯を食べようと津崎が提案してきた。

津崎は待ち合わせ場所を書いたメモをみくりに渡し、出勤した。

みくりは初めてのデートに舞い上がる。

待ち合わせ場所へ行くと津崎が待っていた。その姿を見て笑顔になるみくり。

みくりに気付いた津崎が小さく手を振る。

津崎に連れて行かれた先は、高級レストランだった。

やけに慣れた様子でギャルソンと話をしている。

昼休みを削って探していたのは職ではなく、レストランだったのだ。

ネットで評判のいい店を探し、予約の空きを確認し、店を直接訪ねて最終確認までしていた。

料理をおいしそうに食べるみくりを見て津崎は満足そう。

食事を終えた時、津崎がみくりにプロポーズをした。

嬉しそうな表情を浮かべるみくりに、試算表を見せる津崎。

事実婚より、結婚したほうがお互いに有意義だという結論に達したと話す津崎に、籍を入れようと思ったきっかけを尋ねるみくり。

津崎はそこで初めてリストラされることを伝えた。

そのことでみくりの中に不信感が生まれた。

結婚したら給与を払わなくてもみくりをタダで使えるから合理的と津崎は考えたのだと思ってしまったのだ。

津崎のプロポーズ大作戦は失敗に終わってしまう。