逃げるは恥だが役に立つ 第3話 あらすじ・レビュー

布団についていたみくり（新垣結衣）の香りに、プロの独身としてのポリシーを保てなくなると不安になった津崎（星野源）は、みくりに対して心を閉ざすようになってしまう。

津崎の急な態度の変化に理由がわからず戸惑う一方みくり。食卓での会話もぎこちないものになり、家中に緊張感が漂い始める。

勘が鋭い津崎の同僚・沼田（古田新太）は、津崎家の寝室にシングルベッドが一つしかなかったことから、みくりたち夫婦を疑い始めていた。

沼田から話を聞いた風見（大谷亮平）も沼田の言い分に納得する。

ある日、みくりは街中で偶然風見に遭遇する。

イケメンというだけではなく、風見の意外な面を発見したみくりは、津崎の前で風見の話題を出すようになる。

みくりと風見の親しそうな様子を見た津崎は、「雇用契約書」に、恋人や好きな人が出来た時の場合の項目を追加する。

そんな状況の中、津崎とみくりは、風見、沼田、百合（石田ゆり子）と一緒にブドウ狩りに行くことになった。

開放的な気分になった二人は、お互い素直な気持ちを話し合い、二人の関係も修復されるかと思ったが…。

津崎は風見から衝撃的な言葉を聞かされる。

津崎（星野源）は、ベッドに残ったみくり（新垣結衣）の香りのせいで、プロの独身のポリシーを貫けなくなるのを恐れ、みくりに対して心を閉ざし始める。

みくりが炊飯器を購入したいと相談しても反応はそっけない。

態度が変化した理由がわからず、みくりなりにあれこれ想像してみるものの津崎の心理がわからず戸惑っていた。

そんな中、津崎が突然2LDKに引っ越したいと言い出した。

みくりに物件を調べるように頼むと、雇用契約書に一つ付け加えたいことがあると言う。

それはどちらかに好きな人、または恋人ができた時にどうするかという一文だった。

津崎は日野（藤井隆）からブドウ狩りに誘われた。みくりに会ってみたいのだという。

そんな話をしていると、沼田（古田新太）がやってきて、とてもいい奥さんだった、理想の奥さんだと言い出した。

風見（大谷亮平）も「しかも結構可愛い」と口をはさんできた。

みくりが公園で、親友の安恵（真野恵里菜）とランチをしているとき、1本の電話がかかってきた。津崎の母・知佳 (高橋ひとみ)からだった。

みくりの両親が梅を送ったらしく、そのお礼は何がいいかという相談だった。

会話の中で、津崎にはずっと彼女がいなかったと聞かされる。

百合（石田ゆり子）は仕事のトラブルに頭を抱えていた。

謝罪にきた電報堂の担当者の名刺には「田島良彦」と書かれていた。その名前を見てはっとする百合。

大学の同期だったらしく、話が盛り上がる。

炊飯器を購入した帰り道、みくりは風見に遭遇。

二人は思いのほか話が合い、会話も尽きない。

その頃津崎は残業していた。

2LDKに引っ越すまで、みくりとなんとか距離を置こうとしていたのだが、帰り道、いっそのこと疑似恋愛を楽しめるくらいになれたら…と考える。

彼氏になったつもりで接してみようと決意する。

その日の食事は、みくりが買ってきた炊飯器のことなどを話しながら和やかな雰囲気だった。

だが、みくりが風見の話をしていると「その話はまだ続きますか？」と言って津崎が自室にこもってしまった。

彼氏気分で話を聞いていた津崎は、風見の話を聞くのがつらくなったようだ。

その頃百合は、田島と思い出話に花を咲かせながらお酒を飲んでいた。

既婚者の田島が百合を口説こうとした際「一人だったらなおさらハメを外したくなることもあるでしょ」と口にした。

それを聞いた百合は、どうして独り者だとこうも足元を見られるのかと、突然怒って席を立ち、そのまま帰って行った。

津崎は、日曜日に日野からブドウ狩りに誘われていることを話し、みくりの了承を得た。

そして雇用契約書の追加項目を見せる。

それには恋愛対象者との交流はお互いに気を遣い極力見えないところで行う。恋愛対象者と結婚したくなった場合、本雇用契約は速やかに解除するなどということが書かれていた。

みくりが引っ越しの資料を渡すと、明日の土曜日見に行ってくるという。みくりが新しい職場を見たいから自分も一緒に行くと言い出した。

翌日あちこち見て回るが、津崎が納得する物件は見つからない。

みくりは「本当は私のためじゃなく自分のためなんじゃないですか？」と切り出し、私のことが邪魔なのではないか、うっとおしいんじゃないかと聞いた。

みくりのせいじゃないと言いながらも、本音を言わない津崎に「何かあるなら話してください。問題があるなら話し合いで解決しましょう」とみくりが津崎の本音を聞こうとしているとき、1本の電話がかかってきた。

それは日野からだった。子供がまた熱を出したため、ブドウ狩りに行けなくなったという。

そしてまた今回も、代わりの人が行くからと…。

ブドウ狩り当日やってきたのは、沼田と風見だった。

百合が車を出し、5人でブドウ狩りへ行くことに…。

百合がイケメンの風見に突っかかっていると、みくりが「イケメンだけど良い人だ」とフォローする。

イケメンと言われる風見を前に、津崎の劣等感が大きくなっていく。

お寺で作っているというワインをみんなで飲んでいたが、津崎の姿が見えない。

みくりが探しに行くと、山梨で一番古いという建物を一人で見ていた。

二人がその建物を見ている間、百合は沼田たちに、みくりたちの関係がよそよそしいという話をしていた。

風見さんのことをカッコいいという津崎に「私は平匡さんが一番好きですけど…」とみくりが言った。

「自分はきっと一生結婚しないので、みくりさんが誰かと結婚しても、週に何度か家事代行に来てもらえたらいいなあと思います」と津崎が話す。

従業員である自分への最高の褒め言葉だとみくりは受け取るが、同時に寂しさも感じていた。

そのもやもやした気持ちが何なのかわからないみくりは、街が見渡せる丘で思い切り叫んだ。

それに続いて百合や沼田もそれぞれの思いを叫ぶ。

津崎は「浸透力、ハンパな～い」と叫んだ。

「平匡さんが一番好き」みくりのこの言葉が、津崎の乾いた心に沁み込み、一瞬にして幸せな気分にさせたのだ。

みくりの一言で本来の自分を取り戻した津崎は、今すぐ引っ越す必要はないと考えるようにまで落ち着いていた。

そんな時、風見から「契約結婚ですよね？給料の発生する」と指摘され津崎は動揺する。

街中で偶然風見に会ったみくりは、津崎と風見の二人がみくりをシェアするという話をされ驚く。

津崎はこの提案を風見からされていたが、みくりに話せないでいたのだ。