逃げるは恥だが役に立つ 第8話 あらすじ・レビュー

みくり（新垣結衣）が突然家からいなくなった。

津崎（星野源）は、自分が拒絶するような態度をとってしまったのが原因ではないかと考える。

勘の鋭い沼田（古田新太）にも二人の関係がバレそうになり、一人で悩ましい毎日を送っていた。

風見（大谷亮平）も百合（石田ゆり子）もみくりの行先は知らないようだ。

ある日、日野（藤井隆）に飲みに誘われた津崎は、その場でちょっとしたことから風見とみくりのことで言い合いになり、珍しく感情的になる。

みくり（新垣結衣）は勇気を出して津崎（星野源）に「平匡さんだったらいいですよ」と伝えるが拒絶されショックを受けていた。

津崎の前では何もなかったように接していたが、ことあるごとに思い出し、恥ずかしさでいっぱいになってしまう。

そんな時、母・桜（富田靖子）が足を骨折したと聞かされる。

みくりは津崎の家を出て館山の両親の家に行くことにした。

仕事を終えた津崎が自宅へ戻ると、テーブルの上には書き置きがあり、冷蔵庫の中には数日分の食事が用意されていた。

津崎は自分が拒絶したことが原因だと考える。

毎日みくりのお弁当を持って行っていた津崎がコンビニ弁当になってしまったことで沼田（古田新太）が、みくりは日雇い妻だったのではないかと推測する。

百合（石田ゆり子）は風見（大谷亮平）と会っていた。

二人で話していて、津崎と何かあったのだろうという推測までは出来たが、何が原因かまではわからない。

みくりはその頃、夫婦喧嘩する両親を前に困っていた。

足を骨折した桜に代わって父の栃男（宇梶剛士）が家事をやっているのだが、今まで家事などやったことがないため、何をしても失敗ばかり。

桜はそんな父にイライラをぶつけていた。

みくりはこっそり父を励ました。

「みくりが帰ってきてくれてよかった」という父に、みくりもまた館山に来られて「よかった」と考えていた。

津崎にもっと近づきたくて、受け入れてくれているんじゃないかと思ってあんなことを口にしたみくりだったが、拒絶されたことがショックでたまらなかった。

なんとかいろんな妄想をして、その事実を茶化していけば乗り切れるのではないかとも考えたが、ハグの日は容赦なくやってくる。

火曜日から逃げ出したいと思っていたところに母が骨折したという連絡が入ったため、みくりはそれを口実にして逃げ出したのだった。

津崎は二人の関係を進めてしまわなければ、みくりと今でも穏やかで幸せな毎日を暮らせたのに…と考えていた。

安恵（真野恵里菜）が野菜を持って館山にやってきた。ジャムの作り方を習いに来たのだ。

みくり、兄夫婦、安恵がきたことで館山の家は賑やかになった。

父が津崎を呼ぼうと言い出し、みくりは慌てて止めた。

奥さんと子供が実家に帰っているという日野（藤井隆）が風見や沼田と飲んでいた。残業している津崎にも電話をかけて誘う。

今の状況でお酒を飲むことに対する不安はありながらも、お世話になっているめったに飲めない日野と飲めるということで津崎は結局合流した。

そこで日野が、家事代行の女性とはどうなのかと風見に質問した。

今は休んでいると言い、何かよほどいたたまれないことがあったのではないかと話す。

何があったのかまではわからないという風見に「知らないなら何も言わないでください」と津崎が言い返す。

その言葉を受け、「自分の方が彼女のことを知っているかもしれない。見えているというべきか…。」と風見が言うと、津崎と風見は見た目も考え方も生き方も全て何もかも違うと津崎は珍しく語気を荒げた。

津崎が酔いつぶれてしまったため、百合が車で迎えに来た。

「責任を感じるので付き合います」風見はそういうと助手席に乗り込んだ。

「お父さんに厳しすぎない？」そう言ったみくりに、母は定期検診を受けた際、再検査の項目があり精密検査を受けたと話した。

結果、どこも悪いところは見つからなかったが、自分が先に死んでしまった時のことを考えたのだと言う。

それから夫婦についての話になり、母は「運命の相手なんていないと思う。運命の相手にするの」と言った。

意思がなければ家庭も仕事も続かないとも…。

「津崎さんと話をしていて昔のことを思い出しました」風見は中学時代の頃の話を始めた。

学生時代風見はモテた。初めてできた彼女は地味な子だったが、風見はとても彼女が好きだった。

だがある日、突然「風見君といるのが辛い。風見君はカッコよくてスポーツも出来て女子にも人気で…」地味で可愛くない自分となんで付き合っているんだろうと周りから言われることもその女の子にとってはつらかった。

そんなこと気にしなければいいだろうと風見は言ったが「風見くんにはわかんないよ。私と風見くんは全然違うんだもの」

その子が自分に自信を持てないことは彼女自身の問題だ。

「どれだけ拒絶されても、大好きだよって言ってあげればよかったんでしょうか？向こうは僕の気持ちなんて考えちゃいないのに。自分ばかり見ている彼女に何を言えばよかったんでしょう？」百合にそう話す風見の話を、津崎は後部座席に横になって聞いていた。

自宅へ戻ると冷蔵庫を開け、みくりが作り置きしていてくれた食事を手に取った。

それには一つ一つメッセージが書かれていた。

それを見ながら、みくりはどんな思いでこれを作ったのか、どんな気持ちでここから出て行ったのか、自分が拒絶した時、どんな思いだったのか…。

津崎は自分のことで精一杯で、みくりの気持ちを考えられなかったことを反省していた。

翌日、津崎はみくりに電話をした。

女性経験がないこと、それを知られるのが怖かったこと、拒絶されたみくりがどう感じるのかまでは考えが及ばなかったことなどを素直に話し、謝った。

みくりは女性経験がないことは知っていたが、自分にとって大したことではなかったと言い、拒絶されたのはとてもショックだったと伝えた。

「このまま中途半端で終わるのは嫌だから、もう一度会ってちゃんと話しを…」

「会えます！今います。すぐ近くに。会って、火曜の分のハグを！」

この言葉にみくりは「はい！」と笑顔で答えた。

津崎は思い切り走った。みくりの両親の家まで…。

だがその時、みくりはマンションの前にいた。

津崎はすぐにでも帰りたいと思っていたが、みくりの両親に引き止められ、一泊することになった。

みくりは津崎の帰りをワクワクしながらマンションで待っていた。