逃げるは恥だが役に立つ 第6話 あらすじ・レビュー

火曜日を「ハグの日」に制定したことで、みくり（新垣結衣）と津崎（星野源）は恋人っぽい雰囲気を醸し出すことが出来るようになった。

スキンシップをとっているためか、平和な雰囲気で日常生活も送れている。

ある日、社内でのパワハラ＆セクハラ疑惑が噂され、怒り心頭で百合（石田ゆり子）が津崎家にやってきた。

愚痴をこぼしにきたのかと思いきや、二人を心配するあまり、ペアの宿泊券を持ってきたのだった。

旅行というワードに戸惑う二人だが、百合の優しさを無駄には出来ず、新婚旅行という名の社員旅行へ出かけることになった。

開放的な雰囲気で旅館に到着した二人は、ダブルベッドに戸惑う。

同じ家に住んでいるとはいえ、寝室は別にしている二人は大慌て。

だがそんな時でも、温厚に対応する津崎を目にして、みくりは昔付き合っていたカヲル（小柳友）のことを想い出していた。

価値観が合わずフラれた相手…。

すると目の前に、見覚えのある男が…。

津崎はみくりとの恋人疑似体験に心地よさを感じていた。

一方みくりは、結婚も恋人の提案も自分からしてきたことで、二人の関係に疲れや諦めを感じるようになっていた。

津崎（星野源）とみくり（新垣結衣）は火曜日を「ハグの日」に制定した。火曜日は資源ごみの日だ。

みくりは朝から資源ごみを出し、ハグの日だとにんまりする。

火曜日の夜、仕事である家事を終えたみくりは津崎にちょっといい紅茶を入れる。

「今日は火曜日です。ハグの日です」と言うみくりに、津崎は土曜日のピクニックの際に「前借り」したことを指摘する。

みくりは「前借の前借で…」と食い下がってみるが、却下される。

だが、ソファの隅に移動し、隣をあけてくれた。並んで紅茶を飲みながらテレビを見る二人。

みくりは平和な時間に幸せを感じる。

百合（石田ゆり子）が、会社の部下・梅原ナツキ（成田凌）のことをイケメンだと言ったことでパワハラ問題に発展する。

百合は津崎家を訪れ、パワハラ疑惑についての愚痴をこぼす。

そして、クレジットカードのポイントで交換したという旅行券を二人にプレゼントし、新婚旅行へ行ってこいと言い出した。

慌てた二人は断ろうとするが、百合にまくしたてられ津崎は承諾。

新婚旅行と言う名の社員旅行へ行くことになる。

親友の安恵（真野恵里菜）と中華料理屋でランチをしながら旅行の話をするみくり。

下着のパンフレットを見ながら、勝負下着について話す安恵。

一方、今まで女性と同じ部屋に寝たことがない津崎は、旅先でみくりと同じ部屋で眠れるのかどうか心配していた。

旅行当日。二人は電車の中で楽しい時間を過ごす。

旅館へ到着し、部屋に入った二人は驚いた。ツインで予約していたはずがダブルベッドだったからだ。

確認の電話が百合へ行ったため、勝手にダブルベッドに変更されていたのだ。空室もない。

「ホテルに落ち度はありません。」という津崎の紳士的な態度を見て、みくりは高校時代の元カレを思い出す。

そんな中、聞き覚えのある声、聞き覚えのある名前が耳に飛び込んできた。それは高校時代の元カレ・カヲル（小柳友）だった。

慌てて隠れるみくり。カヲルは食事を変えてくれとホテルの人に無理難題を言っていた。

部屋に戻る途中、津崎が「あの人もどうかと思いますが、付き合ってる女性の人間性も疑いますね」と言い出したため、元カレだということを言えないみくり。

部屋に戻って荷物を確認していた津崎が、日野からもらったプレゼントを開封してみるとマムシドリンクが入っていた。

「夜が心配…」と言った津崎の言葉を聞いて日野が用意したのだ。

みくりが部屋に戻ってきたため、慌ててそれをベッドに隠した。だが、みくりがベッドに寝転がって何かが入っていることに気付いてしまう。

慌てた津崎は、ベッドに虫がいると嘘をついて誤魔化した。

みくりがフロントに電話をしている間に素早くそれを取り、家具の下に放り投げると、みくりの方に虫が言ったとまた嘘をついた。

その嘘に驚いたみくりが体勢を崩したため、とっさに助けようとしたのだが、津崎まで一緒に転んでしまう。

その結果、みくりを押し倒したような体勢になった。

急いでみくりから離れ、セクハラではありません！と言い訳をする津崎。

慌てた二人は、部屋が異様に暑いことに気付く。

空調が壊れていたため、別の部屋に連れて行かれる。

偶然キャンセルが出たという最高ランクの部屋に案内された。

部屋に入るとそこもダブルベッドで、露天風呂までついていた。津崎の動揺はますます大きくなる。

「忘れ物がありました」と仲居さんが入ってきた。それがマムシドリンクだと気付いた津崎は焦るが、仲居さんは手を伸ばしたみくりではなく、津崎にそれを渡した。

「通常の仕事プラスαの仕事が出来る仲居さんだ！」と津崎は絶賛する。

忘れ物はなんだったのかとみくりが尋ねるが、津崎は「みくりさんには関係ありません！」と急いでバッグにしまおうとした。

「一緒にお風呂に入りますか？」とみくりが突然言い出したことで、さらに動揺した津崎は、マムシドリンクを落としてしまう。

「見ないで！」と言いながら慌ててそれを拾いながら、軽々しくそういうことを言わないでほしい。自分たちはただの雇用関係で火曜日にハグをするだけの関係でそれ以上でもそれ以下でもないと津崎が言う。

怒られたと感じたみくりは、こういう小賢しさが彼氏にふられる原因なんだろうなと考えていた。

百合は沼田（古田新太）とバーで飲んでいた。

そこに風見（大谷亮平）がやってきたため、百合は帰ることに。

帰り際、みくりと津崎が新婚旅行へ行っていると伝えた。

信じない風見に、浴衣姿の二人の写メを見せた。

津崎が部屋の露天風呂に入っている間に、みくりが津崎のバッグを蹴飛ばし中身をばらまいてしまう。

そしてマムシドリンクの存在に気付く。みくりはそれをしまうと、自分のバッグに手を伸ばした。

そこには、新しく買った下着が入っていた。何かあるのかもしれない…と考えるみくり。

津崎と入れ替わりにお風呂に入りながら、津崎のテリトリーに入らせてもらえるのだろうかと考えていた。

みくりがお風呂からあがると、津崎は既にベッドに入っていた。みくりも隣に入り、明かりを消す。

腕がしびれてしまった津崎は体を動かしたいが、セクハラ扱いされるのではないかと思うと動けない。

みくりがそっと津崎の方へ手を伸ばした。だがその瞬間、津崎が寝返りをしたため、みくりは思わず手を引っ込める。

津崎はベッドを出ると、耳栓とアイマスクをして別の場所で眠ってしまう。

耳栓とアイマスクのおかげでぐっすり眠れた津崎は、ミッションをやり遂げた満足感に浸っていた。

だがみくりは、結局何の進展もなく、結婚も恋人としてのハグもいつも自分からばかり提案していることに疲れてしまっていた。

二人が朝ご飯を食べているところに元カレが偶然通りかかった。

堂々と元カレだと自己紹介し、「こいつ面倒くさいでしょ～？」などと言い出した。

みくりは慌ててその会話をとめようとするが元カレは空気も読まず話し続ける。すると津崎が、先に戻ると席を立った。

元カレの失礼な物言いに、津崎が何か反論してくれるのではないかと期待していたみくりは傷つく。

その頃、会社のロビーで風見を見かけた百合は近づいていって、二人の写真を見せたことを謝った。

みくりたちの写メを見せた時、風見がショックを受けた顔をしたことが気になっていたのだ。

旅行からの帰りの電車の中…。もし自分がここで手をつないだら、優しい津崎のことだから、仕事の一環と言えば手をつないでくれるかもしれない…と考えながら寂しい気持ちになっていた。

「仕方なく」で何かをしてほしいわけじゃない。自分は何を求めているのだろうなどと考えているうちに涙がこぼれてきた。

そして津崎に何かを期待するのはもうやめようと決意する。

津崎が元カレに何も言い返さなかったのは、自分の方がみくりのことを知っているという自信があったからだった。

津崎は、もしここでいきなり手をつないだらセクハラ扱いされるだろうか？と考えていた。

「このまま永遠に駅につかなければいいのに」二人は同じことを考えていた。

でも電車は駅に着いてしまった。

乗客が降りていく中、二人はなかなか立ち上がれない。

「行きましょうか」とみくりが席を立とうとした時、津崎がみくりの手を握り、キスをした。