カインとアベル 第9話 あらすじ・レビュー

隆一（桐谷健太）を解任したことで、優（山田涼介）はますます仕事へ没頭するようになる。

優は仕事だけじゃなく、梓（倉科カナ）のことも手に入れたいと思っていた。

役員室に梓を呼び出し、結婚式が中止になったのだから仕事を続けてほしいと伝えるが、梓は退職すると答えた。

優には、梓が隆一にこだわる理由も、仕事を捨てようとする理由もわからない。

隆一は、仕事も梓も失いショックを受け、別荘に身を隠していた。

そこに梓が訪ねてくる。

隆一が抱えていた仕事が多かったため、会社は大変な状態にあった。

貴行（高嶋政伸）はそれらを役員たちに分配する。優にも仕事が割り振られた。

優は貴行が手元に残した古いファイルを気にしていた。

それは宗一郎（寺尾聡）が社長時代から検討されていた巨大プロジェクトだった。

リスクが大きすぎるため封印された案件なのだ。隆一も検討はしたのだが、断念していた。

優がそれに興味を示したことで、貴行は社長命令としてこのプロジェクトに手を出すことを禁じた。

優は、隆一でさえも成しえなかったそのプロジェクトに強く惹きつけられ、黒沢（竹中直人）にある頼みごとをする。

隆一（桐谷健太）は梓（倉科カナ）との結婚式に姿を現さなかった。

結婚式は中止となり、隆一は別荘にこもっている。

貴行（高嶋政伸）は、隆一には時間が必要だと優（山田涼介）に話した。

優は、会社へ行き、高田の人間として梓に謝罪する。

その上で、新しいプロジェクトのリーダーになってほしいと頼むが、梓は予定通り会社を辞めると言う。

結婚式はダメになったが、今でも隆一の婚約者だと告げる。

優は引き留めようとするが、梓の決心は変わらない。

梓は隆一がいる別荘を訪れるが、隆一はドアを開けようとしない。

たくさんの仕事を抱えていた隆一がいなくなったことで会社は大変な状況にあった。それらの仕事は役員たちに分配され、優にも割り振られた。

段ボールに詰められたファイルの中から、優は気になるものを見つけた。

貴行に尋ねると、会長・宗一郎（寺尾聡）が社長をしていた頃から検討されていたが、莫大な時間とお金がかかるため断念したのだと聞かされる。

隆一も検討はしたものの着手しなかったと聞かされた優は、自分がやりたいと言い出す。

貴行は反対し、自分が出来ることをしっかりやるように告げる。

優は黒沢（竹中直人）に電話をしアポを取ると、政治家の大田原を紹介してほしいと頼んだ。

梓は隆一のもとに通い続けていた。

隆一がドアをあけると、もうそこに梓の姿はなかった。

ドアノブに下げられた紙袋には、貴行からの結婚祝いの万年筆が入っていた。

隆一は梓を追いかけ、二人だけの幸せを見つけようと、再びプロポーズをする。

梓も嬉しそうに承諾した。

黒沢から、大田原とのアポが取れたと電話が入った。

手を出すなと言われていたファイルを優が眺めていると貴行から呼び出される。

調査を始めていることを知った貴行は、隆一から引き継いだ仕事に専念し、あの件からはすぐに手を引くようにきつく命じられる。

優を心配し宗一郎がやってきた。積極的に攻めていかなければならないという優に対し、宗一郎は、身の丈に合った経営をすべきだと忠告する。

勝つことにこだわりすぎると本当に大切なものを失ってしまうと話す。

優は政治家の大田原に会っていた。

その頃、隆一は黒沢に、新しい事業を立ち上げると報告していた。

黒沢から、優に代議士の大田原を紹介してほしいと頼まれたと聞かされ、隆一は驚く。

大田原と話を付けた優は、役員会議で、新しいプロジェクトをスタートさせると話した。

貴行は激高し「今すぐ手を引け！」と怒鳴るが、優は今更やめられないと突っぱねる。

隆一も優を訪ねて手を引くよう、必死に説得するが、優には全く届かない。

その後、優が大田原への見返りとして賄賂を送った疑いを持たれ高田総合地所に検察の捜査が入った。

優は贈収賄の重要参考人として連行されていく。