リーガルハイ あらすじ・レビュー(第5話)フジテレビ系列11月6日放送


【第5話】
ネタバレ注意

第5話 あらすじ 11月6日 午後10時~放送(フジテレビ系)

16年前、「あじさい文具」は倒産寸前だった。当時30歳だった田向学(野村将希)が何気なく落書きしていた犬のキャラクター「おやじいぬ」が大ヒットし、現在は「AJISAIカンパニー」と社名も変わり、巨大なビルにオフィスを構えるまでに急成長していた。

会社が大きくなっても、田向自身は当時と何も変わらなかった。それどころか、社内の部署をたらいまわしにされていた。だが、元々温厚な性格の田向は会社の指示通り部署を移動しながらも、淡々と仕事をこなしていた。

田向が金になりそうだと目をつけた古美門(堺雅人)は、加賀(田口淳之介)をアルバイトとしてAJISAIカンパニーで働かせ、田向に接触させた。加賀は田向をたきつけ、会社を訴えさせようと画策し、田向が訴える決意をしたところで、古美門事務所を紹介した。

世界でも大人気となった「おやじいぬ」は、一つの消しゴムから始まった。8年前の忘年会で、創作者の田向に、社長がそれなりの対価を払うと公言したが一切支払われていない。古美門側は、ライセンス使用料などを考え、25億円を請求した。
AJISAIカンパニー側の弁護人は羽生(岡田将生)だった。

黛(新垣結衣)が裁判している間、古美門は貴和(小雪)の下を訪れ、今度の弁護料でジェット機を買うなどの世間話をしていた。すると貴和が突然、黛を大事に使った方がいいと言い出した。男は口では偉そうなことを言っていても、いざとなったら意気地がない。とんでもないことをやってのけるのは黛のような女だと貴和は言う。

古美門が事務所に戻ると、客が来ていた。この男性は、長年勤めていた会社を定年退職し、現役の頃は会社の和を一番大事にし、組合と経営陣の間に立って、様々な問題を解決してきたという。

だからこそ、劣悪な労働条件で酷使する企業を見逃すことは出来ないと言う。それを聞いた古美門はブラック企業を訴えたいという依頼だと思う。

そこに黛が帰ってきた。古美門はいつものように黛を罵る。が、依頼者だと思っていたその男性は黛の父の素夫(國村隼)だった。

父親が事務所にいることに驚く黛。毎晩帰りも遅く、休みもない娘を心配して職場を見に来たのだ。時々わからない寝言を呟いたり、家に帰るなり、横分け男の絵が貼られたサウンドバッグを叩き続ける娘を見ていて不安になったのだそうだ。

父親の話を聞いた古美門は、帰りが遅いのは黛の要領が悪いからだと言い、そんなに心配なら家に連れ帰って閉じ込め、行くあてのない花嫁修業をばあさんになるまでさせればいいと言ってのけた。

黛親子を罵倒し続ける古美門に「ブラックだ!ここは間違いなくブラック企業だ!」と父親が叫んだ。

羽生はAJISAIカンパニーの社長を訪ね、世界的企業になったのだから認識を改めるようにと助言した。

羽生の事務所を訪れた古美門たちと一緒に黛の父親もついてきた。しばらくの間職場環境を監視させてもらうと言う。

部外者は話し合いに参加できないため、羽生が父親の相手をすることになった。

羽生の事務所を見た黛の父親は、きれいな職場環境だと褒める。羽生と話をしていた父親は「争いごとにWINNERなんていない。誰もがLOOSERだ」と言う羽生をとても気に入る。

相手側は、解決金1億円と、取締役のポストを提案してきたが、古美門は25億以外はないと断言した。黛の父親が話し合いに乱入してきたが、古美門が言い負かして帰って行った。

事務所に戻った黛は、もう少し額を増やしてきたら和解に応じたほうがいいと古美門に言う。小さい頃、おやじいぬのファンだった黛は、子ども達が悲しむ。

早めに和解した方が言いと話しているところへ加賀がやってきて、自分の苦労が水の泡になるからそれはあり得ないと言い出した。黛は、そこで初めて、田向をそそのかしたのが古美門だと知った。

帰りの車の中で、父親から「古美門という男は問題があるな」と言われた黛は「問題しかない」と答える。羽生のことを気に入った父は、羽生の事務所のようなところで働いて欲しいと言い、羽生が黛のことを好きだと指摘する。

証人尋問が始まった。田向について、一発屋だとか、営業時代にクビになってもおかしくないほどの多大な損害を与えたが、会社は家族という社訓があるためクビにはならなかったと証言した。
古美門が、田向が出した多大な損害というのはいくらかと証人に尋ねると1000万くらいだと答えた。それを差し引いた24億9千万ならお支払いいただけるんですねと古美門が言うと、おやじいぬはみんなで育てたものだからと主張したが、ゼロから生み出すのは天才にしか出来ない、田向がいなかったらおやじいぬは生まれていないと古美門は反論した。

次に8年前の忘年会での映像について会社側が述べたのは、忘年会はあくまでプライベートなことであり、その中での単なる無礼講の発言であると主張した。それに対し古美門は、社長が忘年会で言う様々な要望に答えようとするのはなぜかと証人に質問した。すると社長の気持ちに応えたいからだという。もやは忘年会はプライベートではなく業務の一環であり、社長の言葉はオフィシャルのものであると反論した。

田向の自宅のドアには、悪口の書かれた張り紙がたくさんされていた。羽生は田向の自宅を訪れ、妻に話を聞いた。妻や娘は今の生活に不満はないという。その言葉を聞き、問題は会社にあったのではなく、家庭にあったのではないかと羽生は言った。

ないがしろにするような態度を取っていたというようなことはないかと質問し、男は愛する家族に尊敬されていたらそれだけで満たされるものだと語った。

それを聞いた妻は娘と一緒に、ここ何年も何もしていなかった田向の誕生日を突然祝った。お祝いをしている最中に古美門がやってきた。25億円は必ず取れるという古美門の言葉に妻や娘の気持ちが傾いていく。

AJISAIカンパニーを追い詰めるために、加賀は社内でいろんなものを作ってきた社員たちをけしかけていた。
そのことにより、田向のように会社を訴えるものが続出する。

裁判は会社側が不利になるが、そんな状況に追い込まれても、羽生は法廷でずっと笑顔のままだった。

田向の家族は裁判に勝てると安心したからか、ブランド物を買い漁っていた。田向自身も身なりを整え、雑誌の取材に応えるなどしていた。

黛の父親は古美門の思うとおりに裁判が進んでいくのが面白くなかった。だが黛からもう裁判に来ないでと言われる。

父親は黛にホテルのディナーチケットを渡した。羽生のOKはもらっているという。そのホテルの上階の部屋からの景色がきれいだといい、もし向こうから誘ってこなかったら「酔っ払っちゃった。どこかで休みたい」と言えと助言までした。

会社側が3億払うと申し出てきた。会社を訴えるものが続出して、特にクリエイティブ部門が危機に瀕しているという。

社長から頭を下げられ、子ども達を失望させて、会社をめちゃくちゃにしてまで25億円が欲しいのか、それが幸せなことなのかと羽生が田向に迫る。

田向の気持ちを代弁するよう古美門から言われた黛は、「田向さんは、正当な権利を求めているだけです」と答えた。

5億なら応じるだろうかと肩を落とす社長に、会社を守ろうとしている社長が私利私欲に走る人間にこれ以上屈するべきじゃないと羽生は言い、ある資料を見せた。それは、あじさい文具当時の従業員リストだった。見てみると、一枚だけリストが抜き取られていた。それが誰なのか調べるように社長に指示した。

その抜き取られたリストの人が、証人として出廷した。
おやじいぬがヒットした時、働いていた元社員で、絵を描くのが趣味だという。当時の社員に自分が描いた絵を見せていたという。

そのうちの一枚に、おやじいぬと似たような犬が描かれているものがあった。羽生は、その絵を見た田向が自分の作品としておやじいぬを描いたのではないかという。

田向が創作者だと主張するのになぜ主張しようとしないのかとその証人に聞くと、会社は家族だし、おやじいぬはみんなのものだからと証言した。

古美門は、その絵を16年前に自宅の庭で描いたと言う証人に、その絵に描かれている街灯が設置されたのは14年前だと反論。

再度、いつ描かれたものかと質問する古美門に、そんな昔のことはっきり覚えているわけがないと証人が言った。
これで古美門がますます有利になった。

原告本人尋問が始まった。黛の父親もまた見に来ていた。古美門は、父親の前で、父親が大好きな古き良き日本企業にとどめをさしてこいと黛に言った。

年功序列、終身雇用などは過去の幻想で、田向が社長より先に、時代は変わったと気づいたのだと黛は言った。

これからますます厳しくなる時代で、義理や人情などと言っていてはおやじいぬも会社も守れないと主張し、分かち合う社会は素晴らしいが、自分の権利を主張し戦って勝ち取る人もたたえられるべきだと言った。

だが最後に、喜びも苦しみも分かち合い、がむしゃらに働きこの国を発展させてきた全ての会社と働いてきた人々には心からありがとうと言いたいと述べた。この言葉を聞いた父親は嬉しそうだった。

父親は古美門に、羽生の事務所に行って欲しいと思っているが、昔から言ってもきかない子だから、これからも反面教師としてビシビシ鍛えてやってくれと頭を下げた。

古美門はまた貴和のところに来ていた。ジェット機を買って、裁判で君を無罪にしここから出してやるからもう変な気を起こすなと言う古美門に、黛が二人の男の間で揺れていると貴和が言い、「向こうに行ってしまうかもよ。それでもいいの?」と聞かれた古美門は「困ることが一つも見つからない」と答えた。

黛は羽生と食事をしていた。また事務所に誘われる。
そろそろ出ようかと言う羽生に対し、父親からアドバイスされた通り「酔っ払っちゃったなあ。これはもう、どこかで休んだほうが、いいのかも」と勇気を出して言ってみると、「そうだね。すぐに家まで送るよ」と返されてしまった。

勝利した田向の家族は、金の使い道ばかり考えていた。その日は田向の誕生日で、そのことを田向が告げたが、相手にもされない。

公園でぼーっとしている田向のところに羽生がやってきた。社長が正式に辞任したという。そして「砂漠で路に迷ったら、足跡を辿って戻るしかない」というサウジアラビアのことわざを聞かされた。

その言葉を聞いた田向は、昔会社があったところへ行ってみた。するとそこには社長も来ており、当時の社員が二人やってくる。

社長は、いい消しゴムを作りたいといい、ほかの社員もまた一から始めたいという。その言葉を聞いた田向は、「資金なら多少あります」と申し出た。それを聞いてみんな喜んだ。

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レビュー(感想)

今回もとっても面白かったですが、社員をけしかけて裁判するよう持っていくって・・それはいくらなんでもやりすぎでは?と思うんですが・・。まあ、それくらい強引なところがこのドラマの面白いところかもしれないんですけどね。

しかし、古美門は、相手が誰であろうとお構いなしですね。黛のお父さんにまであんな態度であんな暴言をはくとは驚きです。うちの父親があんなこと言われたら、確実に大激怒するでしょう。考えただけでも恐ろしい・・。父親に暴言をはくシーンだけは観ていてドキドキハラハラしてしまいました。

それにしても、拘留されている貴和は、どうしてあそこまで黛のことがわかるのでしょうか?黛から何か相談でも受けているの?貴和の方の裁判は全く進展がありませんが大丈夫なんでしょうか?最後はちゃんと勝てるのでしょうか?なんだか心配になってきます・・。

そちらの方もそろそろ進んでいくといいなあと思います。
このドラマは毎回ホントに面白い!!!

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