相棒12-あらすじ・レビュー(第2話)テレビ朝日系列10月23日放送


【第2話】
ネタバレ注意

第2話 あらすじ 10月23日 午後9時~放送(テレビ朝日系)

38歳、電機メーカーに勤める会社員、大倉(山本剛史)が殺され、自宅で遺体が発見された。後頭部を殴られ死亡。被害者の血で書かれたと思われる「a drink」の文字を丸で囲んだメッセージのようなものがあった。右京(水谷豊)と亨(成宮寛貴)は捜査を開始した。

大倉の部屋にあったたくさんの数学の本を見た二人は、数学を趣味にしていたことを知る。「数学ファン」という雑誌の投稿の常連だったこともわかった。
部屋にあったファイルを見ると、本格的に数学の研究をしていたようだ。一つのファイルから、いくつかの数字が書かれている紙が見つかったが、その数字が何を意味しているものかはわからない。

大倉の会社を訪ねた捜査一課の伊丹(川原和久)と芹沢(山中崇史)は、大倉の銀行口座に給与とは別に出所不明の金が振り込まれていたことを上司に告げるが、心当たりはないという。
そこに右京と亨がやってくる。数字の書かれた紙もその上司に見せるが、社史編纂の仕事をしていた大倉は数字を扱うことはないし、マジメでトラブルを起こしたこともないという。

ある女子社員が、友達の結婚式でロイヤルホテルに行った際、見たことない女性と一緒にいる大倉を見かけたと証言した。捜査一課の二人がその女性について調べに行ったあと、右京たちは大倉のデスクを見せてもらった。

デスクの上に置かれた資料の裏面に何かの計算式が書かれているのを見つけた。それはファーガスの定理だった。2000年に定められた7つの未解決問題、ミレニアム問題の一つで解き方を見つけたものには、研究所から100万ドルが贈られることが決まっているという。
100年も解けなかったその問題を、最近になって宮都大学の肥後教授(岡田義徳)が証明に成功したと論文を発表していた。

右京が、大倉の計算式の紙の片隅に肥後教授の連絡先が書かれているのを見つけた。大倉と肥後教授は、同じ大学出身で、同じ時期に同じ研究室にいたという。
右京は、大倉が自分の考えた計算式を肥後教授に送っていたのではないかと推測した。

そこで右京と享はさっそく肥後教授のもとへと向かう。

講義が行われている最中だった。たくさんの生徒が講義を受けていた。

講義が終わって肥後から話を聞いた。卒業以来大倉とは会っていないと言う。
亨が、大倉が肥後に送った書留の控えを見せたると、肥後は、一月前に書類が送られてきたが、証明とは程遠いものだったのでその旨書いて送り返したという。

大倉が肥後に書類を送った一月後に、肥後がファーガスの定理を証明したと発表したこと、大倉が殺されたのが肥後が発表した当日の夜だったことから、亨は何かおかしいと話す。すると、助手が「先生を疑っているんですか」とやってきた。

そういうわけではないが、部屋にあるはずのファーガスの定理に関するファイルがなくなっているといい、おそらく犯人が持ち去ったのだろうが、なぜ持ち去る必要があったのかと右京は言った。

すると、自分が大倉を殺したと仮定してみましょうと肥後が言い出した。数学でよく使われる背理法だそうだ。自分が犯人ではないと証明するためにまずは犯人だと仮定してみるということらしい。

彼から送られてきた原稿を自分のものとして発表した。そして口封じのために殺したと仮定する。だが、殺す必要はないと言う。彼が自分が証明したものだと訴えたとしても、先に発表したのは自分だし、みんながどちらを信じるか。会社員の大倉より、教授の自分を信じるだろうから、そんなリスクを負う必要はないと主張した。

右京たちは、二人がいた時の研究室の先生を訪ねた。二人ともよく数学クイズを出し合っており、仲が悪いということはなかったという。大倉が大学時代に書いた素数理論に驚かされたという。

その後右京がようやく紙に書かれた数字の謎を解いた。
それは株取引のときに使われている証券コードだった。

大倉とホテルで会っていた女性の正体がわかった。東国大使館員だった。被害者のカーナビの履歴から、肥後教授の自宅に通っていたこともわかった。

捜査一課の伊丹と芹沢が肥後を訪ねて、大倉が何をしに来ていたのか質問した。一月前に送られてきた書類の返事を送ったらそれからちょくちょく数学談義をしに来るようになったと話した。
そこにやってきた亨が、なぜこの前は卒業以来会っていないと答えたのかと聞くと、余計なことを言って時間を無駄にしたくなかったという。

アリバイを聞かれたが、一人暮らしだから証明できないと言う。
右京は帰り際、誤って倒したフリをして大倉宛に来ている手紙に「花の道」の女将、月本幸子の手紙を忍ばせた。助手が以前、来た手紙全てに大倉自身が目を通し全部に返事を書いていると言っていたからだ。

その後、肥後が休職していたことがわかり、右京たちは助手から話しを聞いた。するとその間、リーマン予想と言われる150年以上解かれていない難問に手を出していたという。それに手を出すとあまりの難解さにみんな精神を病むのだという。

肥後もまた、2年目くらいから様子がおかしくなり引きこもるようになったという。助手は大倉から「このままではあいつがだめになるから気にかけてやってくれ」と言われたそうだ。

肥後の自宅を訪ね、3年間の休職中の話しを聞いた。大倉と何を話したのか、誰にも会わなかったのに何で大倉だけに会ったのか、何か話したいことがあったのではないかと右京が言うと、そんな状態じゃなかった。話せるわけがないと答えた。

右京たちが飲んでいるところに、伊丹と芹沢がやってきて、大倉があっていた女性の情報を置いていった。上司から東国の捜査はできないといわれた二人は、捨てるよりマシだと右京たちに情報を持ってきたのだ。

次の日早速その女性を訪ねた。大倉が数学の才能があったから支援を申し出ていただけだと言うが、支援ではなく何かを依頼していたのではないかと右京は言った。
それ以上は話せないと女性は立ち去った。

組織犯罪対策部の課長、角田は右京に依頼され調査していた。その結果、サイバー犯罪で捕まった組織を調べたら東国との関係が噂される会社が見つかった。そこの会社がハッキングを請け負った者への報酬と照らし合わせてみたら、大倉に入金されている日付と額が一致した。

最後に振り込まれた600万は、何かを依頼したその手付金ではないかと右京は推測した。
素数を得意とする大倉と、肥後が休職中に解こうとしていたリーマン予想。どちらも素数に関係している。東国からの依頼は、おそらく暗号解析だろうという。

事件の全容がわかったと右京たちはまた大倉を訪ねた。リーマン予想を証明し、素数の謎そのものを解き明かしたのではないか。世間に発表できないものだと気づいて愕然とした。そのことに大倉が気づいてそのファイルを盗んだ。

それに気づいた肥後が取り返しに行って殺害したのではないかと右京はいった。証拠があるのかという肥後に、ダイイングメッセージの写真を見せた。「それをあなたが解いたんですか?」と笑う肥後に「私には解けないからある人に解いてもらいました」と言って、大倉から月本幸子へ送られた手紙を見せた。肥後自身が解いたその答えを元に、右京が犯人は肥後だと証明した。
そのことで肥後は自分の罪を認めた。

「あんなもの発表できるわけがない。そんなことをしたらたちまち世界は危機に瀕してしまう。銀行の口座も国家機密も軍事機密でさえも素数の暗号で守られている。使い方によっては核兵器以上の破壊力がある」と肥後は言った。だからこそ、東国は躍起になって解明しようとしているのだ。

肥後がファイルを取り返しに大倉の家に行くと、大倉は興奮してそれを世の中に発表するよう言った。東国から依頼されていたことは、この美しい式を見ていたらどうでもよくなったと・・。

肥後がいたから、数学の世界から身を引いた。嫉妬もしたし憧れもしたが、今は心から喜んでいると興奮気味に語った。そして肥後の名前で発表すると言い出した。そしてそのファイルを取り返すために、大倉を殴って死なせてしまった。

「燃やしておくべきだったんです」肥後はそう言うと庭を眺めた。そこでは素数の謎を解き明かされた書類が灰になっていた。

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レビュー(感想)

素数がそんなに大変なものだったなんてまるで知りませんでした。肥後教授、人を殺してしまったけど、それを自分の利益のために使わなかったのは本当に数学を愛していたからだろうなと思いました。また殺された大倉も数学を愛していたからこそ発表したくなった。自分が解き明かしたものではなくても世の中が驚くのを見たかったんでしょうね。

私は数学好きではなかったので正直その凄さも何もわかりませんが・・。
数学だけじゃなく、本当は解明されているのに公表されていないことなんかもたくさんあるんでしょうね。きっとどこの世界にも・・。

素数がそんだけすごいのかって、ただただそれだけがビックリです。
でも出来ればもっとわかりやすい内容にしていただけたらありがたい。理解するのに時間がかかります・・。

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