相棒12-あらすじ・レビュー(第9話)テレビ朝日系列12月11日放送


【第9話】
ネタバレ注意

第9話 あらすじ 12月11日 午後9時~放送(テレビ朝日系)

都内の老舗料亭の庭で芸者の小鹿こと皆子(三津谷葉子)の他殺体が発見された。帯締めで首を絞められていた。なじみ客の源(外波山文明)のトイレのお供に出たまま姿を消していたが、その間に殺害されたようだ。

被害者の皆子は亨(成宮寛貴)の小学校の同級生だった。結婚の約束をしたこともあった相手だったので、ニュースで名前を聞いてどうしても気になって、遺体を確認してみた。するとやはり間違いなく本人だった。

親が遺体の引取りを拒否しているということを米沢(六角精児)に聞かされる。とっくに縁を切っているのでそちらで処理してくれと言われたらしい。

皆子には前科があった。16歳の時、売春で捕まり女子少年院に入っていた。その後、21歳の時覚せい剤で捕まり服役していたという。

亨は恋人の悦子(真飛聖)に、遺体を引き取りたいと相談する。無縁仏はかわいそうだと思い、荼毘にふし、お寺に預けて供養してもらおうと考えていた。

亨は新潟へ行き、皆子の過去を調べていた。女子少年院でも問題児だったようだ。

右京は(水谷豊)は、半玉の夢路に話を聞いていた。半玉というのは見習いの芸者のことだ。夢路は皆子が出た最後のお座敷で一緒だった。二人が甘味屋で話をしていると、鉄工所の会長が入ってくる。

その人が最後のお客さんだったと知り、事情を聞いた。その源という男がトイレから出てくると皆子の姿はなかった。皆子はアルバイトで、芸はせず、和服のコンパニオンのようなものだったらしい。源は皆子を贔屓にしていたらしい。

殺害現場を訪れた右京は、そこに置かれた花について女将に話を聞いた。皆子を贔屓にしている客が置いていったものらしい。夢路から聞いた話で、土木関係の会社の若社長の酒田だという男だとわかった。

右京は酒田のところへ行き、事情を聞いた。週に3度も通っていたらしい。皆子について「一目見て気に入りましたから」と話す酒田は、3年前に向島に皆子が来てからずっと通っているという。

亨は、皆子が覚せい剤で捕まったときの話を聞くために、新潟の警察署を訪れていた。
皆子は当時、古畑健介という男と内縁関係にあり、その男から覚せい剤の手ほどきを受けたらしい。腕にトカゲのタトゥーを入れて粋がっているようなチンピラだという。

それを聞いた亨は、皆子の腕にあったトカゲのタトゥーを思い出した。初犯は執行猶予がついたが、その後また同じ罪を犯し、2年服役した。

出所してからは男と別れ、新潟を離れた。その男は、皆子が新潟を出たあと、1年は新潟にいたが、突然姿を消し、未だ行方不明のままだという。

右京と亨は、皆子が上京してすぐに勤めていた錦糸町のロイヤルという店を訪れた。ここでも皆子の評判は悪かった。

50万お金を貸しているというママの話によると、皆子と結婚を考えるほどぞっこんになった客がいたという。その客の名前を聞いて右京は驚いた。酒田だったのだ。

向島でも贔屓にしていたと聞いたママは、昔の男が訪ねてきたことで、二人は別れたと思っていたと話した。6年前の夏ごろ、腕にトカゲのタトゥーを入れている男が突然皆子を訪ねてきたという。古畑だ。

それからしばらくして店を辞めると電話をしてきた。それで酒田も顔を見せなくなった。
古畑が店に来たのもその一度きりだったという。

源は警察で事情聴取を受けていた。皆子に1000万の保険が掛けてあり、源がその受取人になっていたからだ。

右京たちは、古畑が死んでいるのではないかと推測した。錦糸町から向島へ逃げるというのは距離が近すぎるため考えにくいからだ。生きているとするなら、その後姿を現さないことも不自然だと二人は考えた。

酒田の下を再び訪れ、古畑の写真を見せた。一度しか会ったことがないという。皆子と昔から知り合いだったことを隠そうとした理由を聞くが、説明するのが面倒だっただけだと弁解した。

酒田は、古畑が錦糸町の店に来た直後に皆子と別れたらしい。理由は、古畑のようなチンピラに付きまとわれているような女性と付き合っていられないからというものだった。

そして酒田は4年前に別の女性と結婚した。だが、結婚して1年が過ぎた頃、皆子から、向島で芸者になったから遊びに来て欲しいと電話があったと言う。

その電話があった際、古畑のことについて話をしたかと聞かれた酒田は、「話していない」と答えた。印象が悪くて別れた女性と再び会うようになったこと、しかも週に3度も通うようになったのは、どういう心境からかと聞くと、「男なんてそんなもんだろ」と答えた。

とにかく古畑の所在は知らないと言って仕事へ戻っていった。

皆子の住んでいたマンションは高級マンションだった。しかも分譲で7000万の物件を一括で購入していた。そんな大金がどこから出たのか…。

二人でそれについて考えていると右京の電話が鳴った。どうして源を逮捕したのかという夢路からの電話だった。

源が取り調べられている部屋へ入って事情を聞く右京たち。保険金を掛けて受取人になったのは、遊びだという。源は皆子に500万ほど金を貸していた。返ってくるとは思っていないが、そのままあげるのもつまらないと思った源は、保険金を掛けることにした。

普通に考えれば源の方が先に死ぬわけだが、人生何があるかわからない。もしも皆子が先に死ねば元金+たっぷりの利子がついて戻ってくるということになる。そういう遊びだと源は言った。

夢路に会って、逮捕されることはないと右京は断言した。夢路に皆子のマンションのことについて尋ねると、本当かどうかわからないが、男に貢がせて買ったと話していたらしい。

マンションを購入した時期と、酒田が皆子と別れた時期が重なるため、右京たちの頭には真っ先に酒田が浮かんだ。

だが、手切れ金にしては高すぎるし、もし手切れ金を渡して別れたのだとしたら、その後電話があったからといって再び通うようになるというのも考えにくい。しかもその時、酒田は結婚していたのだから。

すると右京が突然「君は心底愛した女性のために人を殺すことが出来ますか?」と亨に聞いた。

右京と亨は、大きな道路の下に酒田を呼び出して、古畑殺しの件について問い詰めた。もしも本当に、古畑の存在がイヤで皆子と別れたのだとしたら、向島へ遊びに来て欲しいと連絡があった時に、真っ先に古畑のことについて聞くはずだと指摘した。

それをしなかったのは、酒田がこの世にいないという共通認識があったからではないのかと聞いた。

酒田は古畑を殺したことをすぐに皆子に報告をした。すると皆子に強請られてしまい、金を渡した。

当時、この道路の建設を請け負っていた酒田は、古畑の遺体をそこに埋めた。

皆子を殺したのは、300万の金を無心されたからだ。用意できないと言うと、警察ではなく、酒田の妻に殺しの件を話すと脅した。酒田が警察に捕まればもう二度と金を引き出せないから、妻に話すと脅したのだ。思わず逆上し殺してしまった。

大きな道路の下に埋まってしまった遺体を掘り起こすことは難しい。もし酒田が古畑殺しについて自供を翻せばそれを立証するのは難しいのではないかと右京に言った。

古畑殺しも問われなければならないのかという亨。「だって酒田が古畑を殺したのは…。」と亨が言った時、「もうそこでやめましょう。言いたいことはわかりますが、刑事であるあなたが言うべき言葉ではありません。」と右京が遮った。

亨は酒田が哀れに思えると呟いた。愛する女のために殺したのだとしても、殺人は殺人。「もしも酒田が供述を翻すことがあったとしたら、改めて僕が対処します」
そう言って右京は帰って行った。

皆子の遺体は、源が引き取り供養してくれることになった。

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レビュー(感想)

愛する人のために人を殺す…。あんな最低な女のためになんてことしたんでしょうね。どこを好きになったのかさえ疑問です。

しかも亨が結婚を約束した子だったってことも悲しいですね。あんな風に成長していたとわかったらショックでしょう。調べれば調べるほど、最低な女性だったってことしか見えてこなかったし。

いつも書いていますが、やはり殺人事件を扱うドラマは観終わってもすっきりしませんね。

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