警視庁捜査一課9係-あらすじ・レビュー(第1話)テレビ朝日系列7月10日放送


ネタバレ注意

第1話 あらすじ 7月10日 午後9時~放送(テレビ朝日系)

公園で女性が金属バッドで撲殺される事件が起こる。深い恨みを持つ者の犯行ではないかと考えられた。
殺されたのは、人気ベーカリーのオーナー、津久浦弘子だった。

加納倫太郎(渡瀬恒彦)と浅輪直樹(井ノ原快彦)は殺害現場の公園にいた。犯人の遺体があった場所で浅輪が金属バッドを振ってみるが、殴打しづらいために二人は不自然さを感じた。

監察医の早瀬川真澄(原沙知絵)の司法解剖の結果、被害者は動かなくなったあとも何度も何度も執拗に殴られていたことがわかった。倫太郎は、犯人がなぜそれほどまでに後頭部にこだわったのかと疑問に思う。

同じような3年前の事件を思い出すという真澄。

その事件の加害者が今回殺された津久浦弘子だったことがわかる。弘子は3年前、夫を金属バッドで撲殺していた。夫からDVを受けていた弘子は、事件当日も夫からバッドで殴られており、無我夢中で金属バッドを奪い撲殺してしまったのだという。当時弘子の弁護をしたのは、人権派で有名な弁護士、若月裕一。彼の弁護により、正当防衛が認められ、無罪になっていた。当時の調書を見ても、その判決は妥当と思われた。世論も弘子に同情し、その判決には納得していたが、ただ一人だけ納得していないものがいた。それは殺された弘子の夫の母親、中川美紀子(竹下景子)だった。彼女は息子が殺されてから3年間、弘子が意図的に息子を殺したと主張し続けていた。

弘子はその事件後、わずか3年で、ベーカリーショップのオーナーとして成功を収めていた。

小宮山志保(羽田美智子)と村瀬健吾(津田寛治)は弁護士の若月の元を訪れた。中川美紀子について聞かれた若月は、彼女は判決に対し未だに納得していないと思うと言う。今でも「あなたたちは弘子に騙されている」と電話がかかってくることがあり、待ち伏せされたこともあるという。その様子を、尋常とは思えなかったと語る若月。

青柳靖(吹越満)と矢沢英明(田口浩正)はベーカリーショップで店長や店員から聞き込みを行った。そこの店にも、中川美紀子が尋ねてきていたことがわかる。そしてもう一人、弘子を訪ねてきていた男がいた。顔に傷がある男。その男は、3年前の事件で捜査を担当していた元刑事・小田原康則だった。

倫太郎と浅輪は、弘子に恨みを持つ美紀子の店を訪れた。美容院を営んでいたが、息子が殺されてからお客は来ず、嫌がらせが続いていた。DVをしていたのだから、殺されて当然だと世間には思われていたのだ。

倫太郎と浅輪が美紀子と話している時、「因果応報ですね。金属バッドで殺されるなんて・・」そう美紀子が口にした瞬間、倫太郎と浅輪は顔を見合わせた。その時点ではまだ、凶器については公表されていなかったのだ。
取調室では、美紀子は何も喋らなかった。

倫太郎は弘子がオーナーをしていたベーカリーショップで買ってきたパンを食べていた。行列が出来るほど人気のパンらしい。それを矢沢に食べさせ感想を聞くが「イマイチというか・・微妙だな」という感想だった。にもかかわらず、ネットでは絶賛されているのだ。

監察医の真澄が再び調べなおしたところ、致命傷となった傷は金属バッドによるものではなく、コンクリートで殴られたもので、金属バッドで殴られたのは死亡後だということがわかった。コンクリートの傷を隠すため、執拗に金属バッドで殴打したのではないかと思われた。美紀子が誰かをかばっているのではないかと考える9係。

致命傷となった傷のことが美紀子にも告げられる。美紀子は驚いた顔をしたが、誰をかばっているのかと聞かれても答えようとしなかった。3年前の事件以来、警察に強い不信感を持ち続けている美紀子は「私が警察に協力すると思いますか?」と言うだけで、真実を話そうとはしなかった。

青柳と矢沢は元刑事の小田原の家をたずねていた。弘子から金を脅し取っていただろと言われる。小田原の妻が、二人でいちからやり直したいと言って青柳たちに話をしたのだった。
小田原は3年前の事件に関し、弘子は正当防衛ではなく、殺す意志があったと考えていた。世間の評判とはまるで違う女だ、悪女だと言う。弘子は取り調べで、色仕掛けで捜査の責任者を懐柔していたというのだ。その結果、証拠や証言が次々に出てきた。捏造されたのだ。
小田原は成功をおさめた弘子を脅していた。弘子は「用心棒代だと思えば安いものだ」と金を渡していた。
ヤバイことが起こりそうだと言っていた弘子は、「金づるちゃんがちょっとね・・」という意味深な言葉を残していた。小田原は弘子に騙されていた金づるがたくさんいたのだろうと言う。

ネットを見ていた倫太郎が、弘子のベーカリーショップのパンをブログで絶賛している有名人がみな、若月弁護士が担当している人たちだということに気づいた。ステルスマーケティングではないかという浅輪。宣伝と思わせないように、特定の商品を絶賛する行為。報酬を払い、良い噂を流してもらう行為のことだ。

料理評論家も彼女のパンを絶賛していたが、若月弁護士との関わりはなさそうだった。おそらくほかの方法で弘子は彼らを操っていたのだろうと見られた。

小宮山と村瀬は、再び若月弁護士の元を訪れ、ステルスマーケティングについて尋ねた。自分がいいと思ったものを彼らに伝えたところ、彼らもそれを良いと思い記事にしただけで、法的には何も問題はないと若月は言った。
弁護士と依頼人の関係でそこまでするのはおかしい、特別な関係だったのではないかと言う村瀬に、「度が過ぎた発言は問題になる」と睨みつける若月。

評論家を訪れた青柳と矢沢は、矢沢が焼いたというパンの感想を求めた。すると「お世辞にもおいしいとは思えない」という評論家。そのパンが、自分が絶賛した弘子の店のパンだと知ると顔色が変わった。

評論家たちはみな、匿名の中年男性から謝礼を貰っていたというのだ。

倫太郎がまたネットを見ていてあることに気づいた。匿名掲示板で弘子のパンを絶賛する書き込みに間違いを発見したのだ。うろ覚えというところを、うる覚えと書かれていた。同じ間違いがほかの書き込みでもいくつか見つかった。中川美紀子やその息子を誹謗中傷する掲示板でも同じ間違いがあったのだ。そしてあるブログでも同じ間違いを見つけた。そのブログを書いていた人物は・・。

取調室で、美紀子に犯人をかばう必要はない、その人間は、あなたや息子さんを誹謗中傷する書き込みをしていたと伝える。そして3年前の事件の真相は、あなたの言っていたことが正しかった、それを証明するためにもあなたの証言が必要だと浅輪に言われ、真実を語りだした美紀子。

弁護士の若月から3年前の真実がわかったと連絡があったという。弘子がウソをついていたことを聞かされたけれど、一事不再理(同一事件については再度審理を許さないこと)がある以上、再び裁判は出来ないという若月。だが、弘子が真実を話せば白日の下にさらされる可能性があるという。若月の説得に応じてくれないというと、美紀子は自分が話すと言った。夜中に犬の散歩をしていると聞いた美紀子は公園へ向かった。すると既に弘子は殺されていた。自分の代わりに息子の敵をとってくれたと思ってしまった美紀子。美紀子は犯人が誰だか知らなかった。近くに置いてあった金属バッドで、何度も弘子を殴った。傷の形がわからなくなるまで殴ったという。警察や検察に対する復讐だった。一度は罪を認めて、裁判で無実を訴えるつもりだったという。捜査を混乱させているうちに、犯人が逃げ延びるだろう。そしてそうやって息子の無念を晴らそうとしたのだ。
3年前の事件の担当者があなたたちのような刑事さんだったらよかったのに・・と泣く美紀子に対し、倫太郎と浅輪はすみませんでしたと頭を下げて謝罪した。

若月は自分は被害者だと言った。ある日弘子から、3年前の事件について「浮気がばれたから殺した」と打ち明けられた。私が事実を話せば、殺人犯を無罪にした先生も弁護士を続けられなくなるかもと脅されたのだった。
それからは彼女の言いなりだった。美紀子をたきつけた事を責められた若月は、まさか彼女が殺すなんて思わなかったと言い訳をするが、そんなことが世間に通用するわけがないと小宮山は言った。

青柳と矢沢はベーカリーショップの店長のところへ行き、ブログの中の間違い、うる覚えについて指摘した。同じ間違いがほかの掲示板でも見つかったことも伝えた。そして店長は弘子殺害を自供した。

店長の実家は資産家だった。弘子はそんな彼に近づき、女性に縁のなかった店長は彼女に多くの時間と金を使った。だが、弘子はそんな彼を金づる呼ばわりしていたのだ。

「お金を使うこと以外何が出来るの?」などとバカにされ殺害してしまった。

この事件により、中川美紀子の息子の汚名も晴らされ、お店にもお客さんが来るようになった。その様子を陰からそっと見守る倫太郎は美紀子に声もかけることなく店をあとにした。

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プレビュー

今回殺された弘子、本当にムカツク女ですね!中川美紀子さん、本当にかわいそうです。一番かわいそうなのは殺された旦那さんですけどね。美紀子さん、3年間、地獄だったでしょうね。しかも真実がわかった時には、もう女は死んでるんですから悔しい気持ちはなくなりませんよね。DV野郎のレッテルを貼られて死んでいった息子・・。いやいや、考えただけで悔しくてたまりません。

それにしても、刑事を色仕掛けで操るなんて・・。本当にそんなことされたら、何が真実なのかわからなくなりますよ。そんな最低な刑事いるんでしょうか?
実際にも色仕掛けで男性を騙し殺害した事件なんかもありましたけど、驚くのは、決して美人じゃないということなんですよね。魔性の女=美人だと思っていましたが、全くそうとは言い切れない。何でこんな人に騙されるの?!って思うような人がいますから驚きです。

世の中にはたくさん冤罪もありますから、悔しい思いをしている人はたくさんいるのではないでしょうか。冤罪だと公表されていない事件の中にもきっとたくさんあるのでしょう。刑事だって人間ですからね。それが怖いところです。

でもこの9係の刑事さんたちは皆さんいい人ですね。それぞれ特徴がある人ばかりで面白いです。一話完結モノっていいですね。見逃しても話がわからなくなることはありませんし、この先どうなるんだろう?ってモヤモヤしなくて済むという点でも、私は完結モノ好きです。

2013年 夏ドラマ リスト

タイトル系列放送局
9時SUMMER NUDEフジ系列
9時救命病棟24時フジ系列
10時スターマン~この星の恋~フジ系列
9時警視庁捜査一課9係テレ朝系列
10時Woman日テレ系列
10時ショムニ2013フジ系列
9時ぴんとこなTBS系列
9時DOCTORS2 テレ朝系列
10時Oh, My Dad!!フジ系列
10時なるようになるさ。TBS系列
9時斉藤さん2日テレ系列
9時半沢直樹TBS系列

2013年 夏ドラマ

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