2019年冬ドラマあらすじ(フジ・TBS・日テレ・テレ朝)

2019年冬ドラマ あらすじ【Story】

2019年冬ドラマの「あらすじ」を掲載しています。尚、各記事ごとに設置している「続きを読む」をクリックしてもらうと、さらに詳細な「あらすじ」と「レビュー」を掲載しているページに遷移します。

あらすじ掲載 ドラマ一覧

※上のドラマ名をクリックしてもらうと、そのドラマの掲載欄までスクロールします。

トレース

【最終話】

真野(錦戸亮)は、早川(萩原聖人)と一緒に食品会社社長・佐保(袴田吉彦)に会いに行った。

だが佐保は、ボイラー室のガス爆発に巻き込まれ死亡する。

佐保は、不審死を遂げたホームレスの新妻・新妻(伊藤高史)と同じく、早川の教え子の一人で、真野の兄・義一(倉悠貴)をいじめていた主犯格でもあった。

真野は科捜研に戻り、虎丸(船越英一郎)ノンナ(新木優子)海塚(小雪)にこれまでの経緯を話す。

武蔵野一家殺人事件の証拠品だった軍手に残されていた身元不明のDNA型と、妊娠していた姉・仁美(夏子)の胎児の絨毛のDNA型を鑑定し、親子関係が認められることを突き止めていた。

仁美を妊娠させた相手が真野の家族を殺害した犯人である可能性が高い。

佐保のDNA型を調べたが、親子鑑定の結果は不一致だった。

真野は佐保が死亡したボイラー室で、ガスの元栓部分に付着した手袋を見つける。

その持ち主と思われる人物の皮膚片から採取したDNA型が、11年前の事件の際に残された軍手のDNA型と一致した。

新妻の事件同様、佐保の事件にも捜査の打ち切り命令が出た。仁美との交際関係を洗いなおすうちに、衝撃の名前が浮かび上がってきて…。

【第10話】

家族を失った25年前の『武蔵野一家殺人事件』の真相を追っている真野(錦戸亮)は、協力してもらっている高校教師の早川(萩原聖人)に会った。

早川はそこで、数日前に歩道橋の階段から転落死した元テニスプレーヤー・原田恭一(上杉柊平)の話を始める。

原田は2年前、ライバル選手だった春日部芳彦(柾木玲弥)のドリンクに禁止薬物を混入させ飲ませたことでテニス界から追放されていた。

原田や春日部が所属する実業団チームのオーナー・佐保優作(袴田吉彦)が、唯一消息がつかめなかった早川の教え子だという。

高校時代の名字は倉本だったが、間違いないと早川は言う。

佐保は以前、変死体で発見されたホームレスの新妻大介と一緒に真野の兄をいじめていた主犯グループの一人だった。

真野のところに虎丸(船越英一郎)がやってくる。

新妻の死が『武蔵野一家殺人事件』と関連があるとすれば、真相を突き止めたいと真野に話した。同時に、ノンナ(新木優子)に事情を打ち明けたことについても謝罪する。

ノンナは真野に協力を申し出るが、真野は「お前には関係ない」と突き放す。

真野は真相を解明するため虎丸に協力を求めようと考え、早川から聞いた佐保のこと、姉・仁美(夏子)の解剖を担当した解剖医の行方を探していることを伝える。

【第9話】

家族が殺害された「武蔵野一家殺人事件」を追っている真野(錦戸亮)に、高校教師・早川(萩原聖人)から連絡が入った。

殺害時、妊娠していた姉・仁美(夏子)。早川が当時の生徒たちに話を聞いて回ったものの、仁美に交際相手がいたかどうかわからなかったという。

仕事帰りのノンナ(新木優子)は、公園から出てくる真野の姿を目にする。遅れて早川が出てきたのを見て…。

虎丸(船越英一郎)は、アパートで殺害された胡桃沢綾乃(美山加恋)の事件を捜査していた。死因は脳挫傷。凶器はまだ見つかっていない。

被害者の頬にはひっかいたような傷があった。

被害者が持っていた携帯電話に残っていた指紋や目撃証言から綾乃の元恋人・富樫康太(和田正人)が浮上。富樫は傷害致死罪で7年間服役し、仮出所したばかりだ。

富樫は7年前、綾乃と結婚するためにある企業に就職。だがその企業は暴力団とのつながりがあり、悪質な事業を展開していた。

脅されるような形で仕事を続けざるを得なかった富樫は、利権を争う相手から暴行を受けた際、恐怖心から相手を刺してしまったのだという。

この事件の時、富樫を逮捕したのは虎丸だった。綾乃には同じ会社に勤務する関口章太郎という婚約者がいたことから、事件は痴情のもつれが原因とも思われた。

鑑定を行った真野は、着衣にバラの花粉が付着していたことを報告。被害者の頬の傷は、バラのとげによってつけられたものである可能性もあった。

その後、事件当夜、富樫がバラの花束を購入していたことが判明。それでも虎丸には富樫の犯行とは思えなかった。

そんな虎丸に真野は「あなたが信じるか信じないかは関係ない」と言い放つ。

そんな中、富樫と思われる男が暴行事件を起こしたという連絡が入る。

【第8話】

真野(錦戸亮)は、友人を刺殺した男の事件を担当することになった。

同居している友人を刺殺したと警視庁に連絡を入れ、自首してきたのは御手洗治(渋谷謙人)

夜9時半頃に帰宅し、口論になった同居人・根岸秀司(落合モトキ)をナイフで刺したという。

死亡推定時刻は夜の9時から11時の間。死因は出血性ショックで凶器には御手洗の指紋が残っていた。

その事件の二日後、ノンナ(新木優子)は、妹・カンナ(山谷花純)から高校時代の友人で人気女優の橋本梨央(石井杏奈)を紹介された。梨央は御手洗や根岸と同じ児童養護施設で育ったという。

梨央には、家族同然だった二人が殺人事件の加害者と被害者になっていることが信じられず、ノンナに事件を調べなおしてほしいと頼んだ。

ノンナから話を聞いた真野は、捜査資料を見直し、夜11時頃に刺してすぐに警察に通報したという御手洗の供述を不審に思った。鑑識が事件現場を撮影したのは通報があってから1時間ほど経った深夜の0時頃。それなのに現場の血は完全に乾いていたからだ。血液量からして、完全に乾くまで最低でも2時間はかかるという。

となると、殺害してから通報するまでに1時間以上もの空白の時間が生じるということになる。真野は虎丸(船越英一郎)と一緒に再び捜査を開始。

真野が殺害現場で珍しい種類の猫の毛を発見。都内のペットショップで、フリーライターの益山英彰(弓削智久)という男が最近そのネコを購入したことがわかった。だが虎丸が益山のマンションへ行くとすでに何者かに殺害されていた。

【第7話】

真野(錦戸 亮)は、25年前に殺害された当時高校生だった姉・仁美(夏子)が妊娠していたことを知る。

真野は兄・義一(倉悠貴)も通っていた高校の教師・早川(萩原聖人)に会って姉に関する情報を聞き出そうとする。

英里(岡崎紗絵)と科捜研物理科の坂上亜希(木原実優)に誘われて合コンに参加したノンナ(新木優子)は、その帰り道に、公園で男に絡まれている女性を目撃し助けに入る。

男たちは、ノンナが科捜研の研究員だと知った途端逃げ出し、女性も姿を消した。

一方、虎丸(船越英一郎)は、捜査一課長・江波(篠井英介)から都議会議員・伊集院和明(徳重聡)の秘書が起こした交通事故の捜査を手伝うよう言われる。

真夜中に認知症の男性が徘徊していたところを伊集院の秘書・住井葉子(河井青葉)が運転する車がはね、男性が死亡した。その時、伊集院も同乗していた。

所轄の刑事・柏原依子(宇野実彩子)と捜査を始めた虎丸は、真野たちに事故車の調査を依頼。運転していたのは葉子ではなく飲酒した伊集院だったのではないかと虎丸は疑っていた。

通報があったのは事故発生から約1時間も経ってからだったためだ。その理由を伊集院と葉子は事故のショックで意識を失っていたと釈明していた。

そんな中、ノンナと一緒に合コンに出ていた亜希が階段から突き落とされ、バッグを奪われるという事件が発生。その後すぐ、今度は英里がひったくりに襲われて…。

【第6話】

正体不明の男から真野(錦戸亮)に「君のお兄さんのことで話がある」と電話が入り、指定された場所で待っていたが、誰も現れなかった。

そんな中、河川敷で遺体が発見された。被害者は新妻大介というホームレスの男性で、高校3年の時に失踪して以来行方不明だった男。捜索願も出されていた。

死因は溺死。肺やのど、鼻の奥に液体が残っていたが体に濡れた形跡はない。現場には血液のようなものが付着した軍手が落ちていた。

虎丸(船越英一郎)は科捜研の海塚(小雪)に、遺体から採取した液体と軍手の検査、臨場を依頼する。

海塚が英里(岡崎紗絵)に任せようとしたところ、現場はホームレスのたまり場になっているため女性ではない方がいいという意見もあったため、真野が担当することに。

そしてなぜかノンナ(新木優子)もついていくことになった。

鑑定結果によると遺体についていた液体は水道水で鉄のさびと思われる成分も検出された。

軍手には小さな穴がいくつかあいていて、男性と女性の古い血液が付着していたことが判明したものの、データベースで照合しても身元はわからなかった。

DNAの結果、軍手の内側から検出された皮膚片は被害者とは別の人物のものだった。

現場へ向かった真野たちは、現場付近の水道から水を採取。そこに早川尚文(萩原聖人)が献花を持って現れた。新妻の高校時代の担任だという。

新妻が失踪した理由を虎丸が尋ねると、新妻の友人が家族を刺殺し自殺したことにショックを受けていたと話した。

25年前に起きた『武蔵野一家殺人事件』だ。

【第5話】

黒鷹山の山道付近で殺害遺体が発見され、科捜研の真野(錦戸亮)に、捜査一課の刑事・虎丸(船越英一郎)から鑑定依頼が届いた。被害者はスナックに勤務する海東奈津美(滝沢沙織)で死因は頭部を強打されたことによる脳挫傷。死後3日が経過している。

遺体の周辺からは、被害者のものではない毛髪が見つかった。

ノンナ(新木優子)が毛髪のDNA鑑定を行うと、18年前に誘拐されたまま行方不明になっている幼児のものであると判明。

通称“鶴竹町幼児誘拐事件”。18年前、スーパーで買い物中だった母親・島本彩花(矢田亜希子)が目を離した隙に、娘のユウちゃんが誘拐されるという事件が起きた。

誘拐犯からの要求で、彩花と父の彰(山中聡)が身代金を届けたが、ユウちゃんがいるというコテージには姿がなく、誘拐犯と思われる暴力団・神崎徹(石垣佑磨)の遺体があった。彩花たちはそこで初めて警察に通報。結局ユウちゃんは見つからず行方不明のままだ。身代金も取られ、神崎を殺害した人物もわかっていない。

虎丸は、今も娘を探してビラ配りをしている彩花たちに協力を仰ぐことに。

その後の捜査で、遺体で発見された奈津美が、18年前、鶴竹町に住んでいたことが判明する。

真野は休日だというノンナに予定がないなら付き合ってほしいと声をかける。

【第4話】

科捜研法医研究員の相楽(山崎樹範)の兄・浩司(やべきょうすけ)が自宅アパートで遺体となって発見された。第一発見者は、アパートの大家から浩司と連絡が取れないという電話を受けた相楽だった。

死因は頸動脈を切られたことによる失血死。凶器は部屋にあった包丁だ。室内は荒らされていて、財布も預金通帳もなくなっている。

真野(錦戸亮)ノンナ(新木優子)は現場へ向かった。虎丸(船越英一郎)は、首以外に傷がないことから強盗に見せかけた顔見知りの犯行だと主張。

真野たちの鑑定によると、室内からは被害者以外のDNA型は見つかっていない。だが真野は収納ボックスの引き出しの内側に付着した一滴の飛沫血痕が気になっていた。

もし虎丸の言うように犯人が浩司を殺害したあとに強盗に見せかけて部屋を荒らしたとするなら、引き出しの内側に血痕がつくはずはないのだ。

事情聴取で相楽は、兄とは何年も会っていなかったと話した。浩司は嘘をついて家族や友人から金を借り、相楽自身も300万ほど貸したままになっているという。殺されても仕方ない嘘つき野郎だと相楽は兄について語った。

浩司は金を借りた相手と金額を書き残していた。虎丸たちはリストから犯人を絞り込もうとする。その頃、浩司が3000万円の定期生命保険に入っていて今月で保険期間が終了する

ことが判明。受取人になっていた浩司の元妻・千尋(瑛蓮)に疑いの目が向けられるが、千尋の証言通り、見つかったのは古い保険証券だった。受取人は浩司の叔母に変更されていてその叔母は3年前に他界している。

ノンナが事情聴取から戻った相楽に部屋があらされていたことを話すが、鑑定依頼もない作業をするノンナと真野に腹を立てた相楽は余計なことをするなと怒りをぶつける。

浩司の携帯電話の履歴から、事件の3日前、相楽に何度も電話をしていたことが判明。その日、二人が会っていたこともわかって…。

【第3話】

真野礼二(錦戸亮)は、絞殺されたと思われる9歳の少女・松戸ココ(高松咲希)の鑑定を依頼される。

ココは同級生の三島唯(稲垣来泉)と公園内にある山林に基地を作って遊んでいた。夕方になり唯は先に帰ったが、その後、ココの母親から娘が帰宅しないと通報があり、翌朝遺体が発見された。死因は窒息死。被害者の通う小学校付近では不審者の目撃情報もあった。

真野はノンナ(新木優子)と一緒に付着物のDNA鑑定を行い、被害者に暴行された形跡がないことを確認する。

そこに、虎丸(船越英一郎)の先輩刑事・鶴見茂(大地康雄)がやってくる。鶴見は20年前、10年前に起きた連続幼女殺人事件を追っていて、今回の手口も酷似しているため詳しい話を聞きに来たのだった。

10年前、鶴見たちは被疑者として西内智幸(池内万作)をマークしていたが、証拠不十分で逮捕できなかったという。その西内は、ココが時々訪れていた児童館のボランティア職員をしていた。

虎丸がココの両親・志津香(松本若菜)直樹(永岡佑)に会いに行くが、二人はお互いに責任をなすりつけ、ケンカを始めてしまう。

真野たちは証拠を求め現場へ向かった。木の枝が折れていることに気付いた真野が周辺を調べていてタバコの吸い殻を発見する。その吸い殻から採取したDNAが西内のものと一致。

【第2話】

科捜研の法医研究員の真野礼二(錦戸亮)沢口ノンナ(新木優子)は、捜査一課の虎丸良平(船越英一郎)からDNA称号鑑定を依頼される。東凛大学病院の外科医・真田和寿(名高達男)が殺害された事件に関するものだ。

真田の教授就任を祝うパーティで事件は起きた。席を外したまま戻らない真田を心配し探しに行った娘・有里(関めぐみ)が、控室のバルコニーから転落している真田を発見。その際有里は、現場から逃走する男の姿を目撃している。

真田の首には刃物を突き付けられたような傷があり、男が逃走したと思われる道には血痕が残っていた。バルコニーの手すりには真田の靴跡があった。

状況からみて、ナイフを突きつけられた真田が抵抗し傷を負い、バルコニーを乗り越えて逃げようとしたところを犯人に突き落とされたのではないかと考えられる。

警察は防犯カメラの映像から被疑者の宮永渉(篠原篤)を拘束。現場から採取された血液と宮永のDNAが一致すれば事件解決となる。だが、照合の結果は不一致だった。

捜査一課長の江波清志(篠井英介)から、1週間以内に逮捕できなければ班を解散させると言われた虎丸は、犯人は宮永で間違いないと主張する。

真野やノンナたちと事件現場になったレストランを徹底的に調べなおしているとき、仕事へのプレッシャーで眠れない日々を過ごしていたノンナが突然意識を失い倒れてしまって…。

【第1話】

警視庁科学捜査研究所法医科に所属する法医研究員の真野礼二(錦戸亮)は過去にある陰惨な事件を経験している。

鑑定技術にも長けており、知識も豊富でほかの人とは違う着眼点を持ち、周囲からは高い評価を受けているが、協調性がなく、人と必要最低限の関わりしか持とうとしないため、科捜研では浮いた存在だ。

ある日、真野の上司・法医科科長の海塚律子(小雪)が法医研究員たちに新人の沢口ノンナ(新木優子)を紹介した。

ノンナは大学院で遺伝子の研究をしており、大学のOGである律子に誘われて科捜研に入所。自分には関係ないと思っていた殺人事件に係わることになり戸惑っていた。

警視庁捜査一課の刑事・虎丸良平(船越英一郎)猪瀬祐人(矢本悠馬)、そして鑑識員の沖田 徹(加藤虎ノ介)がやってくる。イベント会場で発見された、切断された左手の鑑定結果を聞きに来たのだ。

鑑定をした真野が、付着物から珪藻と通常の20倍ものマンガンが検出されたと伝えると、虎丸はすぐに多摩川へ向かおうとする。

真野は多摩川を探しても意味がないと告げるが、捜査方針に口を出すなと真野をにらみつけ出ていってしまう。

真野は特殊な珪藻の生息域でマンガン鉱山の跡地がある日原川に向かうため、臨場の準備を始める。

研究員たちは勝手な行動を非難するが、律子はノンナに同行を指示し、「しばらく彼について学びなさい」と告げた。

現場に着いた二人は、そこでバラバラに切断された女性の遺体を発見。半分土に埋もれた1輪の花もあった。

司法解剖の結果、死因は心臓を刃物で刺されたことによる失血死だということがわかった。死体は10の部位に切断されている。被害者は、生前、日常的に暴力を受けていたことも判明する。

そんな中、被害者が自分の娘かもしれないという五十嵐千鶴(森口瑤子)と、千鶴の再婚相手で著名な教育評論家の康信(吹越 満)が警察署にやってきて…。

後妻業

【最終話】

詐欺師であることを見破られた途端、舟山(中条きよし)が豹変し、小夜子(木村佳乃)に激しい暴力をふるった。

傷つけられた小夜子を見た柏木は怒りが頂点に達し、舟山に報復。だがそれをきっかけに、舟山の息子で暴力団員の喜宜(松尾諭)から、後妻業をネタにゆすられる。

だが、柏木は裏で博司(葉山奨之)を使い、ある工作をしていた。

本多(伊原剛志)は、小夜子が夫を始末するように柏木が裏で手を引いていた証拠を手に入れる。

その話を聞いた朋美(木村多江)は離婚して落ち込んでいた時にさりげなく元気づけてくれた小夜子の顔がちらついて素直に喜べないでいた。

本多から証拠をマスコミにばらまくと脅された柏木はその情報を3000万で買い取ると了承。

そんなことになっていると知らない小夜子は、次の獲物を探してと柏木に催促する。

すると柏木は、それより先に片付けなければいけないことがあるとある話を持ち掛ける。

【第8話】

小夜子(木村佳乃)は、紳士的で色気のある舟山(中条きよし)にすっかり魅了され、プロポーズにも喜びを感じていた。

博司(葉山奨之)に会うために上京した柏木(高橋克典)は、そんな小夜子の様子を見て複雑な気持ちになる。

小夜子も、柏木からの返信がないことに不満を感じ、舟山からの誘いに乗って一夜を過ごしてしまう。

柏木は夫と別れて傷ついている朋美(木村多江)と偶然バーで出会い、慰めているうちにそのままホテルへ向かう。

だがその様子を本多(伊原剛志)が見て…。

大阪に戻った柏木は舟山と男女の関係になったと知り、激しく動揺する。

しかも今までは誰も入れなかった自分の部屋に舟山を入れて手料理をふるまうと知り、入れ込み過ぎじゃないかと注意する。

そんな言葉も小夜子には届かず、嫉妬じゃないのかと痛いところをつかれてしまう。

柏木は小夜子の目を覚まそうと躍起になり、舟山の資産届を確認してあることに気付く。

柏木は小夜子を呼び出し、重大な事実を告げる。だが舟山に愛情を感じ始めていた小夜子は信じようとしない。

柏木のオフィスを出ようとしたとき、デスクの上にある朋美のイヤリングに気付く。柏木はごまかすが、何かあったと察した小夜子は胸のざわつきを覚える。

数日後、朋美の部屋を訪れた小夜子。上京してきた理由がわからず困惑する朋美に、柏木と寝たのかと切り出す。

【第7話】

夫に裏切られ、小夜子(木村佳乃)からも見下されて悔しさでいっぱいになった朋美(木村多江)は、小夜子に勝ちたいという一心で「小夜子より、私と組みませんか?」と柏木(高橋克典)を誘惑する。

だが「もうかかわるな」と釘を刺されてしまう。

本多(伊原剛志)から、小夜子が狙っていた笹島(麿赤兒)が亡くなったと聞かされた朋美は、小夜子が殺したのだと確信する。警察も他殺で捜査を始めると知った本多と朋美は次の作戦に出る。

その頃小夜子は「この苦しみから解放されたい。早く死んでしまいたい」と話していた笹島のことを思い出していた。

数日後、本多と朋美は小夜子を呼び出し、父・耕造(泉谷しげる)の遺産の半分を支払うよう要求。

応じなければ裁判で争い、記者会見まで行うと告げる。そうなれば小夜子の過去が明るみになることは間違いない。

柏木にはそれが本気だとわかり慌てるが、小夜子は気にするそぶりもない。

それどころか、とりこになってしまった見合い相手・舟山(中条きよし)とのデートのことで頭がいっぱいだ。

柏木はそんな小夜子の様子を見て微かな嫉妬心を抱く。

朋美のマンションに海外出張を終えた司郎(長谷川晴朝)が帰ってきた。

その出張に浮気相手を連れていったことを朋美が切り出すと、司郎は再び家を出ていってしまう。

一人部屋に残された朋美に柏木から電話がかかってきて…。

【第6話】

早く笹島(麿赤兒)の妻となり、遺産相続人になりたい小夜子(木村佳乃)は遺産を自分に残してほしいとプロポーズする。

あくまで内縁にこだわり、籍を入れられない理由を話す小夜子に笹島は何と答えるのか。

朋美(木村多江)は夫・司郎(長谷川朝晴)が浮気したショックから、本多(伊原剛志)と一夜を共にしてしまう。

二人の様子を押さえた博司(葉山奨之)から連絡をもらった柏木(高橋克典)は、弱みを握り喜んでいた。

そんなことを知らない本多は、小夜子が司法書士の新井(河本準一)と笹島の自宅へ入っていく姿を目撃。

話を聞いた朋美はそこで初めて、小夜子の次のターゲットが自分のクライアントであることを知った。

笹島を父親と同じ目には遭わせないよう笹島邸へ向かい小夜子たちの計画を阻止しようとする。

朋美の動きに気付いた小夜子は、恋愛を楽しんでいるだけだと言い張り、朋美からの追及をかわそうとする。

だが朋美が発したあるひと言で怒りに火が付き、浮気の証拠写真を突きつけた。

【第5話】

柏木(高橋克典)本多(伊原剛志)のことを警戒していた。そこで小夜子(木村佳乃)の弟・博司(葉山奨之)を東京へ送り込んで本多の弱みを握ろうと考える。

本多の居場所はわからないため、朋美(木村多江)を尾行するよう指示。小夜子も、天敵女のしっぽをつかめと弟にはっぱをかけた。

小夜子は認知症の幹夫(佐藤蛾次郎)相手に苦戦していた。そこで柏木は元開業医の資産家・笹島雅樹(麿赤兒)との見合いを段どることに。

その頃、内縁の夫・司郎(長谷川朝晴)と事務所スタッフ・絵美里(田中道子)の浮気現場を目撃した朋美は二人の情事の現場となった事務所のソファを処分していた。

何かと挑戦的な態度を取る絵美里と、いつも通り仕事をする司郎に、朋美の怒りは膨れ上がっていく。

小夜子は早速、笹島と見合いをすることに。かなりの資産家であることを知った小夜子はやる気を漲らせる。

朋美は姉の尚子(濱田マリ)の頼みで大阪の仕事を受けることになった。リフォームを希望している依頼主の自宅へ向かった朋美を待っていたのは小夜子が狙っている笹島だった。

何も知らない朋美は、高齢者の一人暮らしを心配するが、お金さえあれば人を雇って自由に暮らせると笹島は話す。そして最近できたというガールフレンドからの電話に嬉しそうな顔を見せる。

その様子を見ていた朋美は笹島に亡くなった父を重ねる。朋美が笹島邸をあとにすると入れ替わりに小夜子がやってきた。お互い、二人が同じ老人を相手にしているとは気づいていない。

命じられた偵察はせずパチンコばかりしていた博司は、柏木に尻を叩かれ、本気で朋美と本多の偵察を始める。

【第4話】

小夜子(木村佳乃)朋美(木村多江)に、今まで自分が後妻に入った資産家の老人はみんな孤独で、朋美の父親も死を望んでいたと話した。それを聞かされた朋美は動揺を隠せない。

何とか朋美の追求から逃れた小夜子は幹夫(佐藤蛾次郎)に遺言公正証書にサインさせようとするが、認知症を患っているためなかなかうまくいかない。

本多(伊原剛志)は、小夜子が次のターゲットを見つけたことを掴み、後妻業の黒幕である柏木(高橋克典)に接触する。朋美に雇われた探偵だと明かした上で、小夜子のことについて探りを入れるが柏木は口を割らない。

そこで次に、後妻業の片棒を担いでいる司法書士・新井欽司(河本準一)に接触することに。小夜子が公正証書を作成する際、証人となった人物だ。揺さぶりをかけ、小夜子が今までのように簡単には公正証書が作れないようにしたのだ。

柏木は次の手を考えていた。そこに出所したばかりの小夜子の弟・黒澤博司(葉山奨之)がやってきて、金の無心をするために柏木から小夜子の居場所を聞き出す。

小夜子は5年ぶりに現れた弟に腹を立てるが…。

【第3話】

耕造(泉谷しげる)の葬儀が終わってすぐ、小夜子(木村佳乃)柏木亨(高橋克典)は次のターゲットに接触しようとしていた。

相手は大手外食チェーンの会長・富樫幹夫(佐藤蛾次郎)。小夜子は幹夫が暮らしている高級老人ホームへ向かうが、幹夫は認知症を患っていた。

その頃、本多(伊原剛志)は、小夜子が過去に3度結婚し、全ての夫と死別していることを突き止めていた。

朋美(木村多江)からの「あの女が父を殺したことを証明したい」という依頼を受け、小夜子のマンションで聞き込みを開始。そして3度目の夫・武内宗治郎が不可解な死を遂げていたことが判明する。

亡くなった宗治郎の家族から話を聞き、小夜子が耕造と入籍しなかった理由も明らかになる。

朋美は内縁の夫・司郎(長谷川朝晴)絵美里(田中道子)と浮気しているのではないかと疑っていた。

本多から、耕造を含む小夜子の元夫全員が柏木が経営する結婚相談所「ブライダル微祥」に入会していたと聞かされた朋美は我慢できなくなり、自ら小夜子と対峙する。

一人で自宅へ乗り込むが、小夜子相手には手も足も出ず、思わず「あなた後妻業よね」と直球で疑問を投げかけてしまう。だが小夜子はひるむことなく、とんでもない告白を始めた。

【第2話】

後妻業で荒稼ぎする小夜子(木村佳乃)は、ある日、中瀬耕造(泉谷しげる)が金庫に多額の財産を隠し持っていることに気付く。

その直後、耕造が倒れて入院することに。そのすきに、小夜子はパートナーの柏木(高橋克典)と金庫を開けることに成功。

そこには不動産の権利書や預金通帳などが入っており、総額4000万もあった。二人はそれらを解約し現金を手に入れようとするが、銀行は本人の許可がないと解約できないと主張する。

そこで小夜子は、銀行の担当者を病室へ呼び、意識が朦朧としている耕造を相手に強引に口座解約の意思表示をさせ、まんまと大金を手に入れた。

だが、耕造の次女・朋美(木村多江)からの依頼で小夜子のことを調べていた探偵の本多(伊原剛志)が大阪へ来ていて、小夜子のバッグに札束が入っているのを見られてしまう。

その頃、朋美と姉の尚子(濱田マリ)は、容体が安定した耕造も転院を迫られていた。二人とも仕事や家事があると、耕造の面倒を押し付けあう。

本多から小夜子が大金を持っていたと聞かされた朋美は、小夜子への疑いを深めていく。そして仕事とはいえ、親身に相談にのってくれる本多への思いが再燃する。

金を奪って耕造に用がなくなった小夜子は、耕造を始末しようと考えて…。

【第1話】

後妻業を生業としている武内小夜子(木村佳乃)は、大阪の結婚相談所『ブライダル 微祥』の社長・柏木亨(高橋克典)と組んで富裕層の高齢男性の後妻になって夫の死後、多額の遺産を手にする方法で荒稼ぎしていた。

小夜子はある日、柏木の計画で、元教師の中瀬耕造(泉谷しげる)と見合いをし、後妻の座について遺言公正証書を作成することに成功する。だが、耕造にはほかにも財産があると知った小夜子は隠し場所の金庫を開けようと画策。

その頃、東京では耕造の次女・中瀬朋美(木村多江)が一人で暮らしている父の身を案じていた。その直後、姉の西木尚子(濱田マリ)から父が倒れたと報せが入る。慌てて病院に駆け付けた朋美は、そこで初めて耕造が4度目の結婚をしていたことを知る。派手な格好で現れた妻と名乗る小夜子に朋美は驚愕し、敵意を向ける。

夫婦関係を疑われた小夜子は結婚写真を見せ、逆に、普段連絡をよこさない朋美たち娘を薄情だとまで言い放つ。

朋美は耕造の容体が安定したため東京へ戻るが小夜子に対する怒りがおさまらない。派手な身なりから、財産目当ての結婚詐欺に引っかかったのだと考えた朋美は、探偵事務所に依頼することにした。

やってきたのは朋美の先輩で元刑事の私立探偵・本多芳則(伊原剛志)だった。朋美から話を聞いた本多は後妻業を疑い…。

初めて恋をした日に読む話

【最終話】

匡平(横浜流星)の東大二次試験当日、順子(深田恭子)は交通事故に遭ってしまう。

なかなか姿を現さない順子を心配した匡平が電話をかけ、美和(安達祐実)からその事実を聞かされる。

激しく動揺するが、匡平は試験への挑戦を決意する。

一方、雅志(永山絢斗)は、順子の事故を知り、ロシア行きが決定する大事なレセプションを投げ出し駆け付ける。

匡平の東大受験の結果は?順子の運命は?

【第9話】

匡平(横浜流星)が休んでいた分の勉強を教えるため、順子(深田恭子)は自分の部屋で美香(吉川愛)牧瀬(高梨臨)と勉強会を開く。

そこに雅志(永山絢斗)がやってくる。勉強会はお開きになるが、思いつめた様子の順子を気にした雅志が声をかける。

親戚の結婚式のあと、順子の家に親族が集合する。

30過ぎて未婚の順子と雅志は話のネタにされバツが悪くなり順子の部屋に逃げる。そこで雅志は順子にプロポーズして…。

順子と牧瀬は「ハングリージャングル」で匡平の勉強対策をしていた。雅志と順子の仲を怪しむ牧瀬に突っ込んで問いただされた順子はプロポーズされたことを話してしまう。それをゴリさん(皆川猿時)が聞いていて…。

センター試験まであと7日。匡平と美香の授業を終えた順子は、二人に応援の言葉をかける。牧瀬も「ハングリージャングル」で二人への最後の授業を終える。牧瀬が席を外した時に、ゴリさんが雅志と順子が結婚すると話してしまう。

【第8話】

牧瀬(高梨臨)が経歴詐称していたことから、「花恵会」が規則を厳格にしてしまい、匡平(横浜流星)の受講も撤回されてしまった。

理数科目も「山王ゼミナール」で教えることになり、順子(深田恭子)が数学を教えているところに牧瀬がやってくる。

指導方法や授業プランなどをまとめたノートを順子に渡しに来たのだ。

そのノートを見た順子は牧瀬にある提案をする。

その夜、美和(安達祐実)の声かけで、、順子・牧瀬・雅志(永山絢斗)で飲み会が開かれる。

そこに山下(中村倫也)もやってきて順子は驚く。

合コンみたい!という美和のひと言で、順子と山下、雅志と牧瀬がデートをすることになってしまい…。

受験に向けて自宅で勉強していた匡平は、電話で父・菖次郎(鶴見辰吾)がもめている声を聞いて不安になる。

様子をうかがっていた匡平は菖次郎から初めて優しい言葉をかけられ嬉しさを隠せない。

東大模試当日。匡平のことを気にしながらも山下とデートすることになった順子。夕方、模試が終わった匡平が順子や牧瀬と自己採点をしてみたが、予想ではE判定。

順子は匡平を励ますが、山下と一緒にいるところを見ていた匡平から逆に問い詰められ、順子はとっさにデートしていたと正直に答えてしまう。嫉妬した匡平は帰っていった。

翌日、匡平が学校を休んだと山下から聞かされる。雅志からもカフェで勉強していた匡平を自宅に連れていったと聞いた順子は匡平が気になって仕方がない。

次の日、匡平から塾を欠席するという連絡が入る。心配になった順子は何度も匡平に電話するがつながらない。

匡平が欠席している学校の授業中に教頭が山下を呼びに来た。呼ばれた先で山下が見たものは…。

【第7話】

匡平(横浜流星)を何としてでも東大に合格させたい順子(深田恭子)は、理数科目だけ東大受験専門塾の『花恵会』に通わせることを決意。

講師の中で一番人気という百田明奈(高梨臨)が担当になった。一緒に見学に行ったエンドー(永田崇人)たちは百田にデレデレ。

最初は順子以外から勉強を教わることに抵抗していた匡平も、実際に百田の授業を受けて腕は確かだと認めた。

順子は自分の勧めで匡平を塾に入れたのに、学歴、実績、若さ、お金など、あらゆることで百田と自分を比べて勝手に落ち込んでいた。

美和(安達祐実)から嫉妬じゃないかと指摘されると即座に否定。百田の授業を受けた匡平から頼りないと思われないために、教材作りに燃える。

ある日、匡平と百田が二人で歩いているところを見かけたゴリさん(皆川猿時)は、あることを思い出し雅志(永山絢斗)に電話を掛けた。

その頃、順子に告白した山下(中村倫也)の元にはある人がやってきて…。

【第6話】

泥酔して山下(中村倫也)と一夜を過ごした順子(深田恭子)。何もなかったが、翌朝二人でいるところを通学途中の匡平(横浜流星)に見られ、順子は動揺する。

山下から、匡平が順子のことを好きだと聞かされてパニックになり、仕事終わりの美和(安達祐実)に助けを求めた。

話をするうちに、匡平を東大に合格させることが何より大事だということに気付いた順子は、匡平は勉強のし過ぎでおかしくなっているだけだと自分に言い聞かせる。

匡平は、山下と顔を合わせたくなくて学校をさぼってカフェで自習していた。偶然雅志(永山絢斗)と遭遇し、嫌いになりそうなくらい順子を好きだと自分の気持ちを打ち明けて雅志を驚かせる。

美和の提案で高校の同窓会が開かれることになり、雅志が幹事を引き受けた。順子以外の女子にはモテる雅志は、順子にその様子を見せてアピールしようと気合を入れていた。

肝心な順子は同窓会へ行く気はなかったが、そこで彼氏でも見つければ匡平の気の迷いも解消されるのではないかという美和の言葉に納得して同窓会へ行くことを決める。

匡平に勉強を教えていた順子は、数学の質問に即答することが出来ず、自分の力不足を感じる。

匡平のことを思って順子がある決意をすることに。

【第5話】

強化合宿も終わり、順子(深田恭子)美和(安達祐実)もんちゃん(真凛)にいろいろ報告していた。

順子や匡平(横浜流星)のインフルエンザがうつってしまい、自宅で寝ている雅志(永山絢斗)に元気を出してもらうため写真などを送ったりしていたが、なぜ雅志が隔離部屋にわざわざ泊まりに来たのか、順子にはその理由はまるでわかっていない。

合宿中に匡平が突然王子様キャラになったのはすべて美和のいたずらだと思い込んでいる順子は、匡平の気持ちにも気付いていない。だが、教師と生徒としての師弟愛は感じると言う。

塾講師が自分の天職かもしれないと嬉しそうに話す順子を見た美和たちはあきれるばかり。

匡平の気持ちを信じてもらえなくなったお詫びとして、美和は、順子が20代の頃に撮ったハロウィンパーティの写真を匡平に送った。

それを見たエンドー(永田崇人)たちからは魔除けかなどといじられる。

模擬試験が近づいてきた。理系を強化するため、順子は雅志に協力を求める。

順子からの連絡に雅志が心躍らせながらマンションで待っていると、順子だけじゃなく匡平も一緒にやってきた。

複雑な思いを抱えながらも、今の勉強法の問題点を指摘し、二人を応援しようと決意する。

雅志のアドバイスにより、テスト時間に目がさえるよう、匡平は朝方生活に変更。

ある日、順子を誘うかどうか迷っていた山下(中村倫也)は、偶然順子と出くわし、強制的に飲みに連れていく。

泥酔した順子を家まで送り…。

【第4話】

雅志(永山絢斗)がようやく順子(深田恭子)への思いを伝えた。

だが順子は鈍感すぎるあまり、それが告白とは気づかない。

その現場を目撃してしまった匡平(横浜流星)は雅志の順子への気持ちを知り複雑な心境になる。

匡平は今までよりも勉強に打ち込んだ。

2018年4月。匡平は高校3年になった。

山下(中村倫也)から、匡平の成績が良くなったこと、匡平の家庭環境のことを聞かされた順子は、それまで以上に匡平を気に掛けるようになる。

匡平は順子からいつまでも子ども扱いされることに対するいら立ちを隠せなくなっていた。

ゴールデンウイークに入り、三泊四日で強化合宿が行われることに。初日、近くにある会社の保養所に来たと、雅志が合宿所に顔を出す。

2人の親しげな様子を目にした匡平は順子に冷たい態度をとってしまう。

その夜、匡平は食事の時間になっても現れなかった。するとロッジでたばこを吸っていたという目撃情報が入る。

順子は慌ててロッジへ向かうが、雨上がりの山道で転んでしまって…。

【第3話】

匡平(横浜流星)の勉強法に悩んだ順子(深田恭子)は親友の美和(安達祐実)に相談する事にした。

美和は、仕事も大事だけど婚活もするべきだと言い、昔からの知り合いはどうかと勧める。

帰り道、偶然山下(中村倫也)と会った順子は一緒に飲みに行くことになった。

美和の“昔からの知り合い”という言葉を思い出し、順子はドキドキしていた。だがそこである事実が発覚する。

後日、順子が山下と二人で飲んだことを知った匡平は嫉妬する。子ども扱いされて苛立った匡平は授業中に教室から出ていってしまう。

順子はこのまま授業に来なくなったらどうしようと嘆く。

雅志(永山絢斗)は月末に順子とデートがしたくて仕事を詰め込んで倒れてしまう。

偶然発見した匡平たちが救急車を呼ぼうとするが、雅志は仕事があると拒否。

順子もかけつけ、雅志のピンチを救おうと奮闘している中、ついに雅志が動き出す。

【第2話】

順子(深田恭子)の話を聞いた匡平(横浜流星)は、父親への反発心ではなく、自分の意志で東大受験を決めた。

過去に東大受験に失敗し、なかなか前へ進むことが出来なかった順子も、匡平の熱い思いに刺激され、授業に熱が入る。

東大受験に挑戦した経験があるからこそわかる知識を匡平に伝えていく。そんな順子と接するうちに順子に対する匡平の気持ちにも変化が。

ある日、塾長・梅岡(生瀬勝久)が順子達塾講師を集め、近隣の高校への出張講師のチラシを配ることに。給料減額の可能性があると聞かされた順子も慌てていくと答えたが、残っていたのはみんなが嫌がる、匡平が通うおバカ高校・南高校だけだった。減額されないようにと順子も気合を入れる。

打ち合わせのために南高校を訪れた順子は、偶然匡平を見つけ担任の先生と顔を合わせて驚く。

その担任は順子と雅志(永山絢斗)の高校の同級生で、順子に唯一告白してきた山下一真(中村倫也)だったのだ。

【第1話】

32歳の春見順子(深田恭子)は、恋にも受験にも失敗し、講師をしている三流予備校「山王ゼミナール」もクビ寸前。

やる気も起きず毎日がただ過ぎていく。いとこで東大出身のエリート商社マン・八雲雅志(永山絢斗)は、そんな順子のことを密かに想っていた。

だが順子は恋愛経験が乏しく鈍感で、雅志の気持ちには全く気付いていない。

ある日、順子はピンクの髪をした不良高校生・由利匡平(横浜流星)と出会う。

匡平は順子の勤務先・山王ゼミナールにやってきて「俺を東大に入れてくれないか?」と言い出すが…。

匡平の通う高校は名前さえ書けば入れるような高校で、順子は東大受験に失敗した過去を持つ。最初は絶対に無理だと突っぱねるのだが…。

相棒17

【最終話】

遺伝子工学の世界的権威である大学教授が殺害された。准教授・八木橋(大浦龍宇一)によれば、教授は鳥インフルエンザに関する研究に取り組んでいたという。

現場からは有毒ガスの発生装箱と、一つのバッチが発見された。そのバッチは“楽園の扉”という反科学主義を標榜する団体のものだった。

楽園の扉の代表・阿藤修(小木茂光)は、過去、クローン技術研究所に爆発物を仕掛けた疑いで逮捕されたことがある。だがその時は証拠不十分で不起訴になっている。

警察は殺人への関与を疑い、阿藤を拘束するが、天の仕業だと言うだけで認めることはなかった。

防犯カメラ映像に不審な若い男女が映っているのを発見した右京(水谷豊)が、2人の名前を突き止めるが、それは“沈む天体”という小説の主人公の名前だった。

作者の鷺宮(中原丈雄)が何か事情を知っているのではないかと考え、亘(反町隆史)と一緒に彼の元を訪れる。

そこで鷺宮と阿藤がかつて、共同でIT企業を立ち上げていたことがわかる。

防犯カメラに映っていた若い男女の行方も判明。小説と同じ、成瀬真一郎(渕野右登)水原美波(八木優希)と名乗る二人から事情を聴くが、二人は記憶喪失で事件とは関係ないと主張。

だが「このままじゃ世界が滅びる」と奇妙なことも口にする。

殺害された大学教授の研究室では鳥インフルから致死率100%の新型ウイルスを作ることが可能であることがわかる。

その研究成果が“楽園の扉”にわたっている可能性も浮上。

右京たちは、“楽園の扉”の取材経験がある楓子(芦名星)に協力してもらい本拠地に乗り込むことに。

【第19話】

彬(浦上晟周)が、リフォーム店の店主殺害事件の真相につながるかもしれないノートを持って姿を消した。

右京(水谷豊)は彬が心を許している幸子(鈴木杏樹)に、連絡があったらしらせてほしいと頼むが、彬の想いを汲む幸子はそれを拒否。

そこで右京は、彼が所属していた私設のバスケチームを訪れる。

金銭的に恵まれない子供たちのために作られたそのチームは、ダディさんと呼ばれる篤志家の寄付によって支えられている。

姿を消していた彬が幸子と接触。彬が一人で危険な行動に出ようとしていることを察した幸子が協力を申し出るが…。

古道具屋の店主・品田(鶴田忍)と孫の直人(長谷川ティティ)から話を聞いた右京と亘(反町隆史)は、リフォーム店店主殺害事件の背景のある事実に気付く。

【第18話】

古道具店の品田(鶴田忍)、通称“シナトラ”が、孫の直人(長谷川ティティ)と一緒に不法投棄現場で死体を発見した。

疑いをかけられるのを避けるため、第三者を巻き込んで改めて死体の発見者になることを計画する。

親切心からその計画に巻き込まれたのは幸子(鈴木杏樹)だった。そしてなぜか現場からは死体が消える。

幸子から「身元不明の遺体が見つかっていないか」と聞かれた右京(水谷豊)亘(反町隆史)は詳しい事情がわからないまま、所轄に問い合わせる。

そしてその日、小さなリフォーム店の店主が自殺とみられる状況で発見されたことが判明。

その現場に違和感を覚えた右京は、所轄の担当刑事に司法解剖を勧める。

その後、店主は自殺ではなく他殺で、闇金のような会社から借金していたことがわかった。

変なことからシナトラと知り合った幸子は、シナトラの自宅でもう一人の孫で高校生の彬(浦上晟周)を紹介される。

思いつめたような彬の様子を見た幸子は、困ったことにでも巻き込まれているのではないかと心配する。

【第17話】

右京(水谷豊)はイギリスにいた頃の相棒・南井(伊武雅刀)が間違った正義感から、更生できないとみなした犯罪者を死においやっているのではないかと疑っていた。

だが結局、決定的証拠は見つけられず、1年前来日した際はイギリスへの帰国を許す。その南井が再びロンドンで不穏な動きを見せていた。

数日後、都内で同一犯と思われる連続殺人事件が発生。捜査一課は無差別殺人と考えていたが、右京と亘(反町隆史)はある共通点に気付く。死の直前、不審な電話がかかっていたのだ。

そんな中、花の里でツアーガイドの立入(池内万作)とロンドンから来た外国人観光客・ジャック・モラン(ニコラス・ペタス)と出会う。

ジャックが怪しい動きを見せたのと同じ時刻、花の里近くで再び殺人事件が発生。右京の携帯にもダークウェブを通じ、不審な電話がかかってきた。右京は真っ先に南井を思い浮かべた。

【第16話】

人権派として知られる弁護士の他殺遺体が神奈川県の河川敷で発見され、現場にいた内村刑事部長(片桐竜次)が容疑者として拘束された。

右京(水谷豊)亘(反町隆史)は捜査を開始。遺留品を手掛かりに近くの線香工場で聞き込みをすることに。

従業員の中に、12年前に女子高生を殺害した罪で懲役を受け、最近出所したばかりという男がいた。その男が殺害された弁護士の紹介で働き始めたことが判明。

しかも男はその日、無断欠勤していて行方がわからないという。

右京たちは12年前の事件と今回の事件の関連を探るため、12年前、娘を殺害された被害者遺族を訪ねる。

母・由美(あめくみちこ)とは会えたが、父・笹山(江藤潤)は海外出張中らしく会うことが出来なかった。

内村と笹山は大学時代の同期で12年前の事件の時も、内村が遺族の便宜を図っていたことがわかる。

【第15話】

経済産業省のキャリア官僚が殺害されるという事件が発生。第一発見者である遠山千鶴(末広ゆい)が警察に身柄を拘束された。

千鶴は被害者の元部下で男女の関係にあった。3年前には機密漏洩事件で有罪判決を受けている。

そんな中、目撃者に偽証を促したことを特命係に暴かれ検事を辞職した倉田映子(鶴田真由)が千鶴の前に現れる。

弁護士に転身した彼女が千鶴の弁護を買って出るが、3年前の事件では検事として千鶴を厳しく追求していた。

右京(水谷豊)亘(反町隆史)は今回の殺人事件と3年前の機密漏洩事件の繋がりを調べることに。

すると当時、被害者と千鶴が経産省で助成金事業に携わっていたことが判明する。機密漏洩事件の被害者で多額の助成金を受けていたIT企業で過労自殺した社員がいることも分かった。

右京は一連の事件に関係があるのではないかと考え…。

【第14話】

亘(反町隆史)のもとに学生時代から懇意にしている犯罪心理学のコメンテーター・坂崎(宮川一朗太)から連絡が入った。

突然、妻・絵美子(東風万智子)が姿を消したという。

亘は早速右京(水谷豊)とともに坂崎家を訪ねた。

そこには絵美子のものと思われる血痕が残されており、何者かが侵入した形跡もあった。

坂崎の話によると、絵美子は元人気キャスターで最近はストーカーに悩まされていたという。

捜査をすすめると、ストーカーから送られてきたというメールが坂崎のパソコンから発信されていることや、坂崎が絵美子にDVしていることを示すSNSのやり取りが発見された。

犯行を裏付ける証拠が次から次に見つかり、坂崎によるDV殺人の可能性が濃厚になってきた。

【第13話】

ある夜、亘(反町隆史)は思いつめた表情で橋の上にたたずんでいる女性を見かける。声をかけると女性はその場から立ち去ってしまった。

数日後、橋本美由紀(大路恵美)という女性がビルから転落死した。亘が声をかけた女性だ。警察は自殺と判断するが、右京(水谷豊)は疑問を感じ、彼女の死に少なからず責任を感じている亘と一緒に捜査を始める。

美由紀は半年前から無職でネットカフェに寝泊まりしていた。フリマアプリで日銭を稼いでいたようだ。取引履歴を確認すると、“母の形見”という品にだけ高値がついていた。

その後の捜査で、美由紀が転落死したビルで清掃作業していた中野絢子(大和田美帆)がフリマアプリを通じて美由紀と繋がりがあったことが判明する。

絢子は売買のやり取りをするうちに世間話をするようになっただけと話すが…。

【第12話】

霊感があるという妻に促された中園参事官(小野了)が特命係にやってきた。中園の妻の知人が引っ越した先で不可解な現象に見舞われていてその原因を突き止めてほしいという。

心霊関係が苦手な亘(反町隆史)は気が進まない様子。一方、右京(水谷豊)は以前から幽霊の存在に興味があったようで乗り気だ。

心霊現象を訴えているのは主婦の宮川厚子(南野陽子)。夫の亡くなった義父母の持ち家に2か月前に引っ越した。

義母のタンスの引き出しが開いていたり、誰かが階段を降りる音が聞こえるという。不可解な現象は続き、ついには死人まで出てしまう。

【第11話】

内村刑事部長(片桐竜次)のツテで、捜査一課に警察密着番組の取材が入ることになった。ディレクターの野田(やべきょうすけ)が取材している時、弁護士の男が転落死し、顔が赤く塗られているという不可解な事件が発生する。

伊丹(川原和久)芹沢(山中崇史)が捜査をしているところに、右京(水谷豊)亘(反町隆史)が颯爽と現れたため、野田は2人をメインに撮影をしてしまう。そのせいで取材映像はお蔵入りとなった。

右京はお蔵入りした映像に辞職した警察官・立花(袴田吉彦)が映っていることに気付く。立花はは3年前、女性刺殺事件の犯人を正当防衛で射殺している。事件後、犯人遺族から告訴された際、原告側の弁護をしていたのが今回転落死した男だったことが判明。

偶然とは言い難い事実に気付いた右京と亘は捜査を続け、弁護士の事務所から暗号を発見する。

【第10話】

年末、110番があった。マンションに駆け付けた右京(水谷豊)亘(反町隆史)が室内で倒れている少女・槙(優希美青)を派遣する。彼女の幼い子供が誘拐されたらしく、槙の母親・貴巳(河井青葉)は亡くなった夫の父親・衆議院議員の敦盛劉造(西岡德馬)の元へ向かった。

身代金目的の誘拐であれば衆議院議員の劉造に連絡があるはずだと考えてのことだった。

槙は意識を取り戻すが、息子の父親に関しては何も答えない。偽装誘拐の可能性もあるとして捜査は難航する。

そんな中、犯人から連絡が入った。犯人が要求したのは、来日中の大物シャンソン歌手・神崎瞳子(大地真央)に、マスコミの前で告発文を読ませろというものだった。その告発文は「三雲生命の社員・天野弘は自殺ではなく殺された」という内容だ。犯人はなぜ瞳子を巻き込むのか。

亘は天野弘について調べているうちに、三雲生命についての不穏な情報を入手。右京に相談せず一人で暴力団事務所に乗り込み、消息がわからなくなってしまう。

右京は、貴巳と瞳子に接点があったことに気付き、劉造と三雲生命にもある関係があることを知る。

亘と連絡が取れなくなった右京は、元特命係の神戸尊(及川光博)に協力を依頼することに。

【第9話】

外国人青年が変死体で発見された。サルウィン共和国から働きに来ていて、同じ飲食店で働く青年の姉によると、最近、外国人を狙った襲撃事件が相次いでいるのだという。

だが警視庁は手を引き、所轄だけで捜査が行われることになった。

そのやり方に納得できない伊丹(川原和久)は独自に捜査を開始。心配した芹沢(山中崇史)から頼まれた右京(水谷豊)と亘(反町隆史)も動き出す。

サルウィンは特命係に在籍していた初代相棒の渡航先だ。政情は相変わらず不安定で襲撃を受けた被害者の中には所在不明のものもいる。そのため捜査は簡単ではなかった。

右京は圧力をかけたと思われる衆議院議員・敷島(井上肇)に注目し、息子の純次(藤原季節)に疑いの目を向けていた。

単独で捜査していた伊丹は、人気のない道路で覆面姿の集団に取り囲まれ…。

【第8話】

認知科学の権威である大学教授が心臓まひで亡くなった。一部の学生がSNSで「呪い殺された」と騒いでいることを知った右京(水谷豊)はそのことに興味を持ち、亘(反町隆史)と一緒に調べ始める。

学生が呪い殺した張本人と名指ししていたのは、半年前に転籍してきた助教授の川村里美(佐津川愛美)だった。

学生の話によると、教授が死亡する前日、彼を睨みつけながら「死ね」とつぶやいていたという。さらに、人を呪い殺せると公言している霊能力者とも会っていたという。

里美と、同じ研究室の准教授・高野鞠子(冨樫真)猪瀬(オクイシュージ)からも事情を聴いた右京は、事件性はないと聞いた時、里美だけがひそかにほほ笑んだことを不審に思う。

だが里美には事件当時の完璧なアリバイがあった。

【第7話】

ある日、右京(水谷豊)はオフィス街でリクガメを見つけた。気になってあとをつけると公園のテントでホームレス男性(山中崇)が血を流して倒れていた。右京は彼のペットと思われるリクガメを保護し、亘(反町隆史)と一緒に襲撃事件について調査を始める。

手がかりになりそうなものはテントにあった新聞。調べてみるとそれは水曜日に発行されたばかりで、男性は「詠み人知らず」という筆名で何度も短歌を投稿していたことがわかった。

その作風から、かつて「うさぎ」という筆名を使っていたことも判明する。

右京たちは、その後の調査で、ホームレス男性が2年前に失踪した鮫島という国土交通省港湾局の官僚であることを突き止めた。

国交省に問い合わせると、鮫島の同期で人事課長の杉原(松田賢二)が対応し、鮫島の同期で、現在、総務課長を務める谷川(関幸治)からも話が聞けたが、二人とも冷淡な対応だった。

鮫島が意識を取り戻すが、襲われた時の記憶を失っていた。

【第6話】

弁護士の連城(松尾諭)から奇妙な依頼を受けた右京(水谷豊)。顧問弁護士を務める出版社が、連続殺人事件の被告で拘禁中の遠峰小夜子(西田尚美)に名誉棄損で訴えられており、和解の条件として、有能な刑事と話がしたいといっているという。

小夜子は、真珠養殖詐欺で、返金を迫った被害者を自殺や事故に見せかけ殺害した疑いをかけられている。

右京は亘(反町隆史)と一緒に面会へ行き、小夜子から気になる話を聞いた。海外へ行く飛行機の中で、谷岡という科学者に出会い、若い女性向けの黒真珠のネックレスを紹介したという。谷岡は世界的なバイオ技術の研究者で、数日前に風呂場で溺死したと報じられている。

小夜子がなぜ右京たちにそんな話をしたのか…。興味を持った右京は事故死として処理されている谷岡の死についても調べ始める。

【第5話】

右京(水谷豊)亘(反町隆史)は証拠品の捜索のため神社を訪れていた。2人はそこで不審な男(木村了)と遭遇する。慌ててその場を立ち去ったその男の様子を見ていた右京は、完全犯罪で誰かを殺害しようとしていることに気付く。

調べてみると、その男は星野という優秀な天文物理学者だった。イギリスの研究チームにもスカウトされていて結婚も控えている。そんな男がなぜ誰かを殺そうとしているのか。

捜査を進めるうちに、物理研究部に所属していた高校時代に同級生の少女が亡くなった爆発事故に関与していたという証言も得られ…。

【第4話】

バクハンと呼ばれる組織犯罪対策四課の課長・源馬(中野英雄)の指揮で過去最大規模の裏カジノ一斉摘発が行われた。その結果、広域指定暴力団・武輝会の資金源に大きなダメージを与えることが出来た。

右京(水谷豊)亘(反町隆史)も駆り出されたが、摘発を逃れた店があることに気付いた右京は、源馬が裏で手を引いているのではないかと疑いを持つ。

組対五課の角田(山西惇)は源馬をかばって手を引くように釘を刺したが右京はそれを無視して捜査を続ける。

そんな中、生活安全部の刑事・百田(長谷川公彦)久我(崎本大海)が特命係に捜査協力を要請。賭博業者と源馬の癒着を疑いマークしているのだという。

右京は捜査協力を快諾するが、亘は角田課長を裏切れないという理由から捜査を降りてしまう。

特命係の廃止を画策する衣笠(杉本哲太)も暗躍しており…。

【第3話】

千言万辞という辞書を担当している男性編集者が殺害された。体にはたくさんの刺し傷があった。

普段から千言万辞を愛読している右京(水谷豊)は事件に興味を持ち、亘(反町隆史)と一緒に独自捜査を開始。

出版社で聞き込みをする中で、辞書の原稿は元大学教授の大鷹(森本レオ)が一人で担当していると知る。大鷹は殺害された編集者と折り合いが悪く、大鷹をサポートしている国島(森田順平)という大学教授に主幹を切り替えるという話が持ち上がっていたらしい。周辺の人物の証言から、大鷹の偏屈ぶりが明らかになってきた。

そんな中、事件当夜、遺体が発見された公園に国島が姿を見せていたことが判明し…。

【第2話】

鬼束家の離れ家を捜索しても何も出てこなかった。このことで右京(水谷豊)の退職が現実味を帯びてきた。右京は残務処理を理由に亘(反町隆史)と捜査を続ける。

鋼太郎(利重剛)が手放さない鐵太郎(中田博久)の携帯電話の存在を利用し、鬼束家の面々に心理的圧力をかけていく。

だが、週刊フォトスの楓子(芦名星)が警察の横暴な捜査により家一軒が破壊されたという記事を掲載し、風向きが変化する。冨貴江(とよた真帆)が「それでも国家公安委員として警察への信頼は揺るがない」とコメントしたことで、警察の動きは封じられてしまった。

右京も辞表の提出を求められ窮地に立たされる。

冨貴江の動向を静観していた国家公安委員長の鑓鞍(柄本明)は…。

【第1話】

国家公安委員を務める大学教授・三上冨貴江(とよた真帆)の自宅で殺人事件が起きた。殺害されたのは、鬼束学園理事長・鬼束鐵太郎(中田博久)だ。副理事長の鬼束鋼太郎(利重剛)が、妻・冨貴江のために父親を殺害したのだという。

冨貴江の不貞の証拠を掴んだ鐵太郎が鬼束家から冨貴江を追い出そうとしていたためそれを阻止するために殺害したということだった。

冨貴江は、自分の社会的立場を守るため、鋼太郎に言われるままに隠ぺいを手伝った。

その数日後、殺害の裏事情を知る鐵太郎の後妻・祥(谷村美月)が失踪届を出したのだが、「週刊フォトス」の記者・風間楓子(芦名星)が、鐵太郎の失踪と祥のことについて面白おかしく書き立ててしまったことで世間に注目されることになってしまった。

その記事を読んだ右京(水谷豊)たちは興味を示し、独自に調査を始めた。

右京は国家公安委員長の鑓鞍兵衛(柄本明)にまで事情聴取する。鐵太郎が亡くなっていると確信する右京はクビをかけて鬼束家を捜索するのだが…。

家売るオンナの逆襲

【最終話】

留守堂(松田翔太)万智(北川景子)たちの前から姿を消してから1年が経った。

新宿営業所は外資系のライバル会社・リッチブラスト不動産の急成長によって業績が伸び悩み危機を迎えていた。

新宿の集合住宅群の部屋をリッチブラスト不動産が買い占めていると噂に。

庭野(工藤阿須加)と一緒に現地を訪れた万智は、立ち退きに抵抗する兄弟・藤見明(笹野高史)譲(本田博太郎)の姿を見てしゃっくりが止まらなくなる。

リッチブラスト不動産が、万智の型破りな売り方を真似して家を売りまくっていることが発覚する。

偵察へ行った足立(千葉雄大)と庭野は、AIに万智のノウハウを組み込んで副社長にまでのぼりつめた留守堂に遭遇。

万智への憎しみを抱える留守堂は、新宿ガーデンハイツを都市型リゾートに再開発すると話す。

屋代(仲村トオル)が地道な営業を呼びかけるが新宿営業所の売り上げは一向に伸びない。

そんな中、明と譲の元を訪れた万智は、二人にある提案をする。

実は明と譲は、小学生の頃の万智も大ファンだった、一世を風靡した大人気コミックマジシャングループのメンバーだった。

屋代は万智の計画を実現するため、社長(舘ひろし)に直談判を試みる。

留守堂の手で窮地に追いやられた新宿営業所のメンバーが一丸となり、万智の考えたプロジェクトに挑む。

【第9話】

万智(北川景子)は高齢の母・静江(松金よね子)と同居するために家を探している独身女性・馬場礼子(酒井若菜)を担当することになった。

庭野(工藤阿須加)は売り手のつかない古い家をフルリノベーションするために同年代の施工会社の社員・真壁(入江甚儀)と協力する。

真壁は今回がデザイナーとしてのデビューになる。内装にも自分のこだわりを詰め込んで、意気投合した庭野は自分が売ると張り切っていた。

絶好調の足立(千葉雄大)は、新婚・新垣夫婦の家探しを担当。

留守堂(松田翔太)は、離婚予定の迫田のぞみ(小野真弓)から家を売りたいと相談される。

足立の客が留守堂の担当する迫田家を気に入ったことで内見先で顔を合わせるが、そこで思わぬトラブルが発生。

エッジのきいたリノベ物件のデザインが客受けせず庭野が苦戦していると、自分が売ると万智が言い出した。しかも、真壁が苦労してデザインしたリノベーションを一掃し、全面畳に戻すという。

真壁の努力を無駄にしないため、庭野は何とかしようとするのだが…。

売上が伸び悩んでいる新宿営業所のメンバーたちは現地販売で大奮闘。

万智と屋代(仲村トオル)の順調な夫婦関係を目にした留守堂の愛が爆発寸前になり…。

【第8話】

テーコー不動産新宿営業所に庭野(工藤阿須加)の父・茂雄(泉谷しげる)が突然押しかけてきて、実家を売って人生最後の勝負でたこ焼き屋を始めたいと言い出す。

お金にも女にもだらしなく、商売に失敗しては食い潰してきた父を反面教師にして真面目に生きてきた庭野。

亡くなった母が残した実家を売ったら茂雄の生活基盤がなくなると反対するが、万智(北川景子)が自分が家を売ると宣言してしまう。

庭野が担当する棟方幸子(南野陽子)は、家を売ったお金でケーキ屋を始めることを夢見ていた。

娘のすみれ(大後寿々花)はそんな母を心配し、家は売らない方がいいと主張する。

庭野は棟方母娘に自分の境遇を重ねて、すみれに共感し、何とか、自宅も棟方家も売らずに済ませようと決意する。

サンチーの犬から脱却したい庭野と、留守堂(松田翔太)に対してモヤモヤを抱えている足立(千葉雄大)はそれぞれ、万智と留守堂からの卒業を誓う。

茂雄を説得するため実家に帰ると、すでに万智が家を売る算段をつけていた。買い手が留守堂だと知った庭野は自暴自棄になる。

そんな中、美加(イモトアヤコ)から屋代(仲村トオル)三郷(真飛聖)の浮気写真を見せられた万智は怒り狂う。

すごい剣幕で庭野を呼び出した万智は棟方家へ向かった。

家を売ろうとした時、急に万智の声が出なくなってしまう。

【第7話】

輝く女性社員の活躍をアピールするために会社が立ち上げた「ウーマンプロジェクト」のメンバーに万智(北川景子)が選ばれた。

キャリアウーマンの朝倉雅美(佐藤江梨子)、ワーキングマザーの宇佐美サキ(佐津川愛美)と一緒にプロジェクトに携わることになった。

雅美は既婚者だが子供は作らない主義。一方、サキはワーキングマザーである自分の価値観を絶対だと信じている。正反対の考えを持つ二人は衝突。時短勤務のサキが打ち合わせ中に帰ってしまうことを雅美は腹立たしく感じる。

雅美は万智に仲間意識を感じ、自分の家探しを相談する。サキは同期の足立(千葉雄大)からの紹介で留守堂(松田翔太)に家探しを頼んでいた。

屋代(仲村トオル)は毎日仕事で帰りが遅い万智に不満を抱いていた。

そんな時、美加(イモトアヤコ)のバイト先の上司・三郷楓(真飛聖)と再会し距離を縮めていく。

万智が雅美に勧めた物件と、サキが留守堂に勧めた物件がかぶってしまった。

保育園に近く育児がしやすいという理由からその家を手に入れたいサキは、よく行く鍼灸院に近いという理由で雅美がその家を買おうとしていることを知り憤慨する。

留守堂の提案で、二人に代わって、万智と留守堂がボウリングで決着をつけることに。

万智がボウリングが下手なことを知る庭野(工藤阿須加)と雅美は負けを覚悟する。

【第6話】

留守堂(松田翔太)万智(北川景子)の同級生“ドジスケ”こと三瓶良雄だった。留守堂は長年の想いを万智に伝えた。

その様子を陰から見ていた屋代(仲村トオル)は動揺。その帰り道、スーパーで優しそうな女性店長・三郷楓(真飛聖)に出会う。

万智と庭野(工藤阿須加)は美容院を経営する八十多湊人(武田航平)つぐみ(内山理名)夫妻を担当することになった。

二人はお互いの不倫を公認している友達夫婦だという。

留守堂は、大学教授・尾田順平(橋爪淳)から家探しの依頼を受ける。妻・まり(筧美和子)の愛を独り占めしたいというが、新鮮味はなさそうだ。

その夜、屋代から留守堂の正体を聞かされた庭野は、万智に近づくことが許せず直訴に行く。だが、密かに思う気持ちは誰にも邪魔できるものではないと言う留守堂といつの間に意気投合。

庭野から八十多家の話を聞いた留守堂は、自分の客である順平の妻と万智の客が不倫関係にあると気づいた。

湊人が契約のために来店してきた時、妻の不倫に気付いた順平まで乗り込んできてしまう。

どちらの契約も危うくなった時、万智が協力を求めたのは留守堂だった。二人の天才がタッグを組み、驚愕のプロジェクトが幕を開ける。

【第5話】

留守堂(松田翔太)に負けた万智(北川景子)は突然休暇を取り、屋代(仲村トオル)の前からも姿を消した。

そんな中、庭野(工藤阿須加)は、残念な容姿の田部竜司(柄本時生)と美人な婚約者・宮寺奈々(知英)を担当することになった。

見栄えの良い家がいいという竜司は、チラシに載っている万智の似顔絵を見て小学校の同級生“マンチッチ”だと言い出した。

竜司によると“マンチッチ”は陽気で人気者だったという。屋代と庭野は人違いだと思うが、“マンチッチ”の口癖が「GO!」だったと聞かされる。

庭野と屋代は、留守堂の正体を掴もうとフェンシングに向かう足立(千葉雄大)を尾行する。だが一人になった留守堂に尾行がばれてしまう。

屋代が万智との関係を尋ねると、留守堂は同級生だった万智に愛情を抱いていると言い出した。

竜司が留守堂のことも知っているのではないかと考えた二人は竜司の家へ向かう。

そこで見せられた卒業アルバムには衝撃的な万智の姿があったが、留守堂に関しての情報は何も得られなかった。

翌日、竜司と奈々に内見案内していた庭野は、シャワーの誤作動で奈々のことをびしょぬれにしてしまう。

メイクが落ちた奈々は全くの別人だった。奈々は素顔を隠し、メイクによって美人になっていた偽装美人だったのだ。

そのことを知った竜司は婚約を解消すると言い出してしまう。

そこに万智が現れ家を売ると宣言し…。

【第4話】

働き方改革に向け、新宿営業所でも労働時間の見直しが行われることになった。残業は減らさなければならないが、売り上げはあげなければいけない。

板挟みになって苦しめられる屋代(仲村トオル)は、鍵村(草川拓弥)を成長させたいと、庭野(工藤阿須加)を頼るのだが…。

万智(北川景子)は定年を間近に控えた山路功夫(佐野史郎)から資金援助をしている娘夫婦の家に関して相談を受けていた。

娘婿の健太郎(田村健太郎)は会社で責任あるポストにつくことを嫌がる上昇志向のない若者。娘の花(北原里英)は功夫が勧める資産価値のある家をダサいといって気に入らず、家探しは難航する。

勉強のために万智の接客に同席していた鍵村は、その夜、健太郎と花に遭遇し、おしゃれな家を探してほしいと頼まれる。

万智に勝ちたい足立(千葉雄大)は、労働時間を縛られることを不満に思い、留守堂(松田翔太)のようなフリーランスに憧れを抱き始める。

そんな中、鍵村が健太郎と花に家を売ったと言い出して…。

みんなが驚く中、万智だけは顔色を変えずどこかへ出かけていく。

留守堂は水面下で動き出し、万智に近づいていく。

【第3話】

留守堂(松田翔太)万智(北川景子)の過去を知っていたことで屋代(仲村トオル)庭野(工藤阿須加)は動揺する。

女性二人組を内見案内していた足立(千葉雄大)は、バスルームでキスしている二人を目撃。二人がレズビアンだと知った売り主に販売拒否されてしまった。

足立は別の物件を探すが、万智は「自分が家を売る」と宣言。

庭野は、夫と娘と3人で住む家を探す木村真奈美(佐藤仁美)を担当。真奈美は家探しを一任されているというが、万智はなぜか真奈美の夫・剛史(池田鉄洋)の会社帰りを尾行。すると剛史はあるアパートへ入っていき、女物の着物を身に着けていた。剛史は自分の性別に違和感を感じながら男性として生きていたトランスジェンダーだった。

真奈美はそんな夫を受け入れることが出来ず、家を買って家族をつなぎとめようとしていた。

【第2話】

庭野(工藤阿須加)は高齢な客・神子巴(泉ピン子)にドタキャンされるなどして振り回されていた。残業で終電を逃しネットカフェに泊まることに。

個室は狭く、隣からのイビキのせいで眠れないまま一夜を過ごす。

一方、万智(北川景子)は仕事に燃えていた。“今日は家に帰れない”と言われた屋代(仲村トオル)は「ちちんぷいぷい」で足立(千葉雄大)と切れ者不動産屋の留守堂(松田翔太)に遭遇。自分が万智の夫だと知る留守堂に不穏なものを感じていた。

翌日、庭野の内見にダメ出しする神子の前に万智が現れ、自分が家を売ると宣言。美人の万智が気に入らない神子は庭野相手に酒を飲みに行く。そのせいでまた終電を逃した庭野が再びネットカフェを訪れるとそこに万智が現れ、なぜかカップル用の個室に泊まるように指示される。

狭い部屋に万智と二人きりになった庭野は緊張から鼻血を出す。シャワールームへ向かった庭野は、常連ぽくふるまう神子と鉢合わせる。慌てる庭野の前に留守堂まで現れて…。

神子は留守堂独自の家哲学に心を開いていき…。

【第1話】

“売れない家はない”という三軒家万智(北川景子)と、夫で課長の屋代(仲村トオル)は、テーコー不動産からの熱烈な要請で新宿営業所に戻ることとなった。

万智は復帰早々、庭野(工藤阿須加)が担当していた客・花田夫妻に目を付けた。

夫の定年退職を機に住み替えを検討しているのだが、妻のえり子(岡江久美子)が何かとケチをつけなかなか決まらないでいた。

万智と庭野はえり子から熟年離婚を考えていると聞かされる。

新宿営業所に、炎上系YouTuberのにくまる(加藤諒)がやってきた。

担当になった足立(千葉雄大)に、世間から自分を守る家を探してほしいと話す。

その夜、足立は趣味のフェンシングクラブで美しい男・留守堂謙治(松田翔太)に出会って…。

万智は花田夫妻に家を売るため、熟年離婚を考えているえり子をある物件に案内する。

あることがきっかけで担当を降ろされた足立にかわって、にくまるの家も売ることに…。

落ち込んだ足立は留守堂が同業者であることを知る。実は留守堂は最強の家売るオトコだった。

ハケン占い師アタル

【最終話】

占いはやめ、イベント会社「シンシアイベンツ」制作Dチームで働いていくことを決意したアタル(杉咲花)。そんなアタルが過労で倒れてしまう。

母・キズナ(若村麻由美)によると、占いをすると相手の不安や苦しみ、健康状態まで引き継いでしまうのだという。

そんなことは知らず、今まで占ってもらっていたDチームのメンバーは申し訳なく思い、アタルのことを心配。チーム内での占いを禁止にすることに。

その頃、Dチームのメンバーは新たな悩みに直面していた。神田和実(志田未来)目黒円(間宮祥太朗)、そして上野誠治(小澤征悦)田端友代(野波麻帆)のそれぞれのカップルは今後の付き合いについて、部長の代々木匠(及川光博)品川一真(志尊淳)は仕事について、課長・大崎結(板谷由夏)は義母の介護についてそれぞれ問題を抱えていた。

だが占いをやめたアタルにはもちろん、誰にも相談もできず、大きなため息をつく。そんな様子を見たアタルは、言葉をかけそうになるのを抑えていた。

アタル発案のイベント・豪雨災害で学校をなくした子供たちのための卒業式の準備を進めることに。

だが主催者側が新しい復興支援に共感し、イベントの趣旨を度外視した勝手な要望を押し付け始める。

卒業式イベント当日。最初からDチームのメンバーが慌てるようなトラブルが発生し…。

そんな中、アタルの心に制御不能なうねりが生まれ…。

【第8話】

逃げ出した娘・アタル(杉咲花)の居場所を見つけ出したキズナ(若村麻由美)

娘の占い能力を金儲けの手段にしてきた親に嫌気がさしているアタルは、連れ戻されそうになるが断固拒否する。

勤務先の「シンシアイベンツ」制作Dチームの仲間もアタルを守ろうと必死になる。それでもキズナはひるまない。

アタルの存在意義は占い能力のみにあると主張し、今やっている雑用はいずれAIにとってかわられるようなものだと言い出す。

悔しさを感じたアタルは占い以外にも自分にしかできないことがあると証明すると反論。もしもそれが出来なければキズナの元へ戻って以前のように占いをするとまで言い放ち…。

Dチームはアタルのことばに驚きながらも、彼女と一緒に大手ゼネコンが主催するCSRイベントのコンペに取り組むことになった。

だがアタルはまだ経験が浅いため、なかなかいい案が思い浮かばない。

そんな中、仲間たちが考えた案に代案もなしに異議を唱えたことで関係がぎくしゃくする。

働く人間の壁にぶちあたり悩むアタル。すると突然Dチームのメンバーがアタルを占うと言い出して…。

ある結論にたどり着いたアタルはキズナと対峙することを決意する。

【第7話】

ギリギリの精神状態にあった制作Dチーム課長・大崎結(板谷由夏)を占ったのは、アタル(杉咲花)の母親・キズナ(若村麻由美)だった。

大崎からアタルと一緒に働いていることを聞いたキズナが会社に突撃してくる。

ワケありだと気づいた大崎は、アタルが会社を辞めたと嘘をつく。

出向先の「シンシアイベンツ」から本社へ戻ることを夢見ている代々木匠(及川光博)は、自分の手柄になるはずだったリストラ計画を大崎に潰されたことで逆恨みし、Dチームに過去最大の難題を押し付ける。

それは、人気ピアニスト・タカオのミニコンサートだった。タカオは気難しく、ほかのチームの提案内容も却下し、コンサート開催自体を拒否し始めていた。

開催予定日まであと1週間しかない中、会場も何も決まっていない。

それでもDチームは何とかしようと奮起する。その直後、想定外の出来事が発生。代々木が親会社へ戻る道を突然絶たれ、Dチームの専任部長に任命されたのだ。

事実上の左遷。佐々木は日に日に周囲に対する憎悪を膨らませていく。

【第6話】

制作Dチームの課長・大崎結(板谷由夏)は謎の占い師・キズナ(若村麻由美)の元を訪れていた。普段の姿からは想像できない抜け殻のような姿だった。

2日前。大崎は中学生の息子からはいつものように無視され、夫もろくに話さえ聞いてくれない。朝からため息をつく大崎。

大崎は会社でも部長の代々木匠(及川光博)からとんでもないことを命じられた。本社から離れた倉庫への出向ということで、Dチームからリストラ候補を1人選べというものだった。

だが、Dチームのメンバーはこれまでとは違って働く意欲に満ちていて、団結力も増している。誰一人切り捨てたくはないが、NOと言えない性格もあって代々木の命令を突っぱねることもできない。

そこで詳しいことは伏せて個別面談をすることに。

だがその直後、リストラの話を耳にした部下たちに詰め寄られ…。

葛藤と重圧に押しつぶされそうになる大崎。見かねたアタル(杉咲花)は、大崎を飲みに誘い、ある言葉を投げかける。だがそれが後に、アタルの心にも不穏な影を落とす事態を招いてしまう。

【第5話】

残業や余計な仕事は徹底して断る主義の田端友代(野波麻帆)は、家計も家事も一切しない無職の父と弟と3人暮らしだった。

そんな田端に“女性躍進プロジェクト”のモデルケースとして、社内報の密着取材を受ける余計な仕事が舞い込んだ。

田端は本来関与していないイベントなのに、取材のためだけに打ち合わせに出席させられる。

さらに部長・代々木匠(及川光博)は、田端に社内の大学OB会にまで出るよう命じる。

社長を中心としたこのOB会には、派遣社員の的場中=アタル(杉咲花)もお手伝いとして参加することに…。

ところが、代々木の度重なるセクハラ発言が導火線となって、田端はマグマのように煮え立った感情を抑えられなくなる。

【第4話】

「シンシアイベンツ」の制作Dチーム主査・上野誠治(小澤征悦)は、10年前にあるイベントを手掛けて才能が認められ一気に管理職に上り詰めた。だが、性格が俺様的であるため、あっという間に降格してしまった。

40代半ばになった今、出世はほとんど見込めない。うまくいってないのはプライベートも同じで、5年前に妻と離婚し、一緒に暮らしている中学生の娘ともうまくコミュニケーションが取れずにいた。

そんな中、Dチームに上野を指名した仕事が舞い込む。依頼主は10年前に伝説のイベントを一緒に手掛けた人物だった。

新しい携帯サービス会社を立ち上げるにあたって、お披露目イベントの演出を任せたいという。

上野は気合を入れ、10年前と同じスタッフを招集し満足してもらえる企画を提案すると張り切る。

だが気合を入れ過ぎたあまり、アタルたち、Dチームのメンバーをこき使ったり悪態をついたりし始める。

当然、Dチームでは上野に対する不満がたまっていく。そして鼻をへし折られるような事態に直面した上野は、絶対に言ってはいけないことを口にする。

【第3話】

入社1年目の目品川一真(志尊淳)は、声優になるという夢をかなえようとしている彼女や、充実した毎日を送っている大学の演劇サークルの仲間たちと自分を比較しては落ち込む日々を送っていた。

上司・上野誠治(小澤征悦)からのパワハラにも悩みんでいた。

その頃、大手化粧品会社が主催する一大イベントの仕事が舞い込む。品川が所属する制作Dチームは大仕事に沸き立つが、Dチームの担当は新商品のサンプリングだと部長・代々木匠(及川光博)に言われ落胆する。

上野は絶対やらないと投げ出して、品川に実施内容提案書の作成を押し付ける。しぶしぶ制作に取り掛かった品川に、アタル(杉咲花)が手を貸そうとするが…。

何とか作り上げたが、上野から、提案書の内容だけじゃなく、人格や仕事ぶりにもダメ出しされて会社を辞めると宣言する。

【第2話】

目黒円(間宮祥太朗)は、父親のコネで「シンシアイベンツ」に入社。

制作Dチームに所属して3年が経った。やる気はあるが失敗ばかりで大した仕事も任されず、プライベートでもフラれっぱなし。

ある日、Dチームの部長・代々木匠(及川光博)から、特撮ヒーロー“キセキ戦隊ミラクルヒーロー”の新グッズ発表のイベントのコンペに参加するよう指示される。

忙しい同僚たちが企画書作りを断る中、以前からキセキ戦隊ミラクルヒーローのファンだった目黒が立候補。

周囲が心配する中、企画所も一人で作ると張り切る目黒。課長・大崎結(板谷由夏)も心配し、アタル(杉咲花)に目黒の手伝いを頼む。

目黒は、消息不明の初代ミラクルレッド・八王子(湯江タケユキ)をイベントに呼ぼうと思いつく。

ほかの社員からのフォローもあり、ますますやる気を出す目黒だが、大変な出来事が彼を待っていた。

【第1話】

イベント会社「シンシアイベンツ」の制作Dチームに、派遣社員として入った的場中=アタル(杉咲花)

社会人経験のないアタルにとっては初めての職場だ。教育係になった正社員・神田和実(志田未来)の下で、雑用から覚え始める。

そんな中、部長の代々木匠(及川光博)が厄介な指示を出してきた。

Dチームが請け負っている新商品イベントに、クライアントの社長が50人の赤ちゃんを呼んで、笑顔の集合写真を撮影したがっているというものだった。

イベントまで1週間しかない中、呼ぶ赤ちゃんを決めるのはもちろん、予算的にも無理難題なのだが、課長の大崎結(板谷由夏)は断り切れずに引き受けてしまう。

神田は初めて運営を任されたが、自分の意見も言えず、会議室一つおさえられないでいた。

不甲斐なさを感じる神田は、誰にも言えない大きな悩みを抱えていた。そんな神田にアタルはたびたび不可解な行動を取って…。

スキャンダル専門弁護士 QUEEN

【最終話】

「週刊文新」に、氷見(竹内結子)が5年前に行ったとされる選挙法違反疑惑の記事が掲載されることになった。

吾妻涼介(山本耕史)林光蔵総務大臣(山田明郷)たちクライアントを守るために、与田(水川あさみ)東堂(泉里香)にリークしたのだ。

発売前、与田は藤枝(中川大志)と一緒に吾妻と林を訪ね、この記事についてもう一度氷見を叩くために公の場を用意してほしいと頼む。

藤枝は国会での証人喚問を望むが、吾妻は、公聴会や調査会の名目なら検討すると答えた。

与田たちが帰ったあと、二人は五十嵐幸夫(小野武彦)に相談。吾妻は調査会を開くことを勧める。

調査会の開催が鈴木(バカリズム)に伝えられた。喜ぶ与田を見た藤枝は敵に回すと怖いとつぶやく。

氷見への調査会が開かれることに。マスコミも招かれ、そこには東堂もいた。

調査会の始めに、不正情報を取得し事実と異なる印象操作を行うなどの違反行為を行ったのかと聞かれた氷見はそれを否認。

進行していた林は選挙法違反を裏付ける証人として、茂呂裕也(佐野岳)を呼び出す。

その頃、真野(斉藤由貴)は与田たちとは別の動きをしていた。

【第9話】

与田知恵(水川あさみ)から、クライアントを吾妻亮介(山本耕史)のために利用しているのではないかと疑われた氷見(竹内結子)

東堂(泉里香)から届いた吾妻の元秘書を使った政治資金スキャンダルのメールを与田に見せ、危機管理部でやれることはyたったといって帰っていった。

スキャンダル疑惑は大きく報道された。元秘書が氷見だと特定もされ、鈴木法律事務所は対応に追われる。それは真野(斉藤由貴)も手が回らないほどだった。

与田が氷見に電話をしているが一向につながらない。氷見が事務所を辞め、新たに吾妻がクライアントになったことを鈴木(バカリズム)が伝える。

林光蔵総務大臣(山田明郷)と一緒に吾妻が事務所にやってきた。

応対する与田と鈴木に、吾妻は党の顔でもあり、妻・美咲(山崎紘菜)の父が党のドン・五十嵐幹夫(小野武彦)であるため、泥を塗るわけにはいかないという。

鈴木と吾妻は大学時代の同級生だという。鈴木が氷見も同級生だと話すと林が苦い顔をした。

氷見と不倫関係にあったのかと与田が単刀直入に質問すると吾妻は否定した。林は、スキャンダルも不正献金疑惑も潰せと脅しのように言い放つ。

与田たちはまず、氷見と吾妻の不倫スキャンダルから対応することにした。吾妻の会見の準備をしている間、与田は東堂から氷見の情報を得る。

5年前のある死亡事故への氷見の関与を知り…。

【第8話】

氷見(竹内結子)たちが見ていたニュース番組で、医療ベンチャー「フィニシス」の特集をしていた。

フィニシスを立ち上げた帝都医科大学の研究者・和久井純菜(森矢カンナ)と共同研究者の柏木さつき(伊藤麻実子)が、髪の毛1本で様々な疫病が判別できる検査キットを開発したのだ。メディアにも注目されている。

そんな中、純菜が鈴木法律事務所に助けを求めてやってきた。彼女の過去の論文に不正があったと疑われ、検査キットも嘘ではないかとニュースになり、ネットで叩かれているのだ。

大学の様子を尋ねると、大学は男性優位で女性に対するパワハラやセクハラは日常茶飯事だという。女性である自分たちの活躍は大学側にとっては目障りなのではないかと純菜は話す。

パートナーであるさつきについて聞くと、彼女には才能があり、研究に専念したいタイプなので、彼女が研究に専念できる環境を自分が作っていると答えた。

氷見と与田は帝都医大を訪れる。さつきと話をするが彼女は研究のことしか考えていない様子。

大学理事長の葉山大作(長谷川初範)は男尊女卑の塊のような人物だった。

事務所に戻ると真野(斉藤由貴)が純菜の論文に登用があったことを突き止めていた。

氷見たちは論文についての謝罪会見を純菜に開かせることに。

【第7話】

氷見江(竹内結子)たちは事務所でワイドショーを見ていた。

スマートフォン決済サービス「ペイグッド」のクレジットカード不正利用が話題にあがっている。

顧客のカードが第三者に使用されていたというものだ。

その報道を見ていた藤枝修二(中川大志)が呆然としている。どうやら藤枝も被害に遭ったようだった。

真野聖子(斉藤由貴)が、ネットではペイグッドのシステムエンジニア・芦原江梨子(西山繭子)のセキュリティー対策が甘かったと言われていると話した。芦原は与田(水川あさみ)の大学時代の先輩だった。

与田から連絡を受け、江梨子が事務所にやってきた。江梨子はペイグッドのシステム開発の責任者で、今回のトラブルに関して自分にも責任があると認める。

だが、サービスが始まったのは江梨子が育休に入ってからだ。責任は認めつつも、休んでいる間に起った出来事にも関わらず、自分の名前や顔までネットに晒されていることに悩んでいるようだった。

ペイグッドの社長・工藤海斗(柳下大)が会見を行うことになった。

記者会見に潜入した氷見と与田は動揺を見せる工藤の様子を見てそれが謝罪用の芝居と見抜く。

工藤達経営陣は、江梨子一人に責任を押し付けようとしていた。

事務所では真野が不正利用の流れを追っていて、原因は江梨子個人じゃなく、会社側の管理上の不備にあったことを突き止める。

氷見たちは、そのことを東堂裕子(泉里香)に記事にしてもらおうとするのだが…。

【第6話】

鈴木法律事務所に新たに持ち込まれた危機管理の仕事は、大物小説家のパワハラ疑惑。 氷見江(竹内結子)与田知恵(水川あさみ)鈴木太郎(バカリズム)は、依頼主である浮田千代子(真野響子)に会いに行く。

氷見たちを迎えたのは千代子の秘書、若月礼二(杉野遥亮)。礼二以外の秘書たちはパワハラを訴えて辞めてしまっていた。

礼二は千代子が秘書たちに厳しく当たるようになったのはここ最近で、本当は週刊誌で糾弾されるような人物ではなく、優しく穏やかな人だと擁護した。

そして千代子と対面する氷見たち。

浮田はちゅうちょなく、あっさりと週刊誌の記事は事実だと認め、その上で、周囲の騒ぎをおさめて欲しいと氷見たちに要請をする。

【第5話】

経済評論家で鬼嫁コメンテーターとして活躍している木村よう子(遠野なぎこ)が鈴木法律事務所にやってきた。

離婚を拒否している夫と離婚させてほしいという依頼だった。

よう子の夫は、以前は司会者としてテレビによく出ていたが、最近は仕事がなくなってしまったタレント・中山昌平(デビット伊東)だ。それでも二人はおしどり夫婦として知られており、氷見江(竹内結子)たちは驚く。離婚専門の弁護士に任せようとするが、よう子は体のアザを見せ、夫からDVを受けていると告白。そこにやってきた副所長の鈴木太郎(バカリズム)が危機管理部で引き受けると言ってしまう。

氷見たちは週刊文新の東堂裕子(泉里香)に接触し、中山のDV疑惑をリーク。すると氷見たちの狙い通り、中山は世間から大バッシングを受けることになった。

すぐ離婚に応じるだろうと思っていると、中山は生配信で釈明会見を行った。DVが事実無根で、妻を愛しているため離婚はしないと表明。

慌てた氷見たちはよう子に会い、中山の言ってることが正しいのかどうか確認しようとするが、よう子は離婚したいの一点張りだった。よう子が何か隠していると思った氷見たちは…。

【第4話】

氷見江(竹内結子)は事務所のテレビで、待機児童問題を訴える土方朝子議員(江藤あや)が子連れで議会に参加し、子供をなだめながら訴える姿を目にする。それを見ていた与田知恵(水川あさみ)藤枝修二(中川大志)が、母親は大変だと同情していると、真野聖子(斉藤由貴)が自分の息子が停学になるかもしれないと言い出した。危機管理部として停学から免れる方法を探ろうとしていると、鈴木太郎(バカリズム)が新しい依頼を持ってくる。

大手ゼネコン次期社長候補・佐久間からの依頼と聞いて喜ぶが、依頼内容はご近所トラブルだった。

佐久間はタワーマンションに妻の佐久間京子(原田佳奈)と息子の怜(南出凌嘉)と暮らしているのだが、玄関前にゴミをバラまかれたり、誹謗中傷のビラを貼られたりしているという。

氷見と与田は調査のために京子の知人を装ってマンションに潜入。藤枝はベビーシッターになりすましてマンションの子供に接近する。

調査の結果、セキュリティのことを考えても、嫌がらせをしているのはマンション内の人間の可能性が高いということ、そしてタワーマンションの人間関係はドロドロしたものであるということがわかった。

事務所でその内容を整理していると、京子が何者かに歩道橋から突き落とされたという連絡が入る。

その頃氷見は、氷見の過去を詮索しているフリーランスの敏腕記者・茂呂裕也(佐野岳)とホテルの一室にいた。

【第3話】

鈴木法律事務所には次々に仕事が舞い込んでいた。休みが取れない氷見江(竹内結子)与田知恵(水川あさみ)の愚痴が止まらない。

そんな中、副所長・鈴木太郎(バカリズム)が新たなクライアントを連れてきた。マネージャーの間宮智也(片山亨)とコーチの渡瀬美央(村岡希美)に連れられてやってきたのはフィギュアスケート選手・相馬紀子(白石聖)だ。氷見たちは彼女が現れたことだけでも驚くが、依頼内容を聞いてさらに驚く。

紀子は世界大会で金メダルを獲得し、記者会見を開いた翌日、婚約者・塚越健太(穂満佳佑)の家に向かった。するとそこには、殺害された婚約者の姿があった。第一発見者でもあり、凶器からも指紋が検出されてしまった紀子は、最有力の容疑者となってしいまったのだという。

紀子は、気が動転して凶器に触ってしまっただけで殺害はしていないと主張。

2日後に行われる凱旋パレードが終わったらすぐに拠点のアメリカに戻りたいから何とかしてほしいと氷見たちに助けを求めた。

ほかに被疑者がいないかを調査すると、塚越が紀子のライバル選手・青山リナ(石田ニコル)とも付き合っていたことが判明する。

【第2話】

鈴木法律事務所に新たな依頼人がやってきた。大手広告代理店人事部長の藤原貴美子(国生さゆり)とクリエイティブディレクター、谷正輝(波岡一喜)だ。

谷の契約社員へのセクハラ疑惑が週刊誌「週刊文新」に掲載され、代理店の仕事にも影響しているという。

二人は事実無根を訴えるが、SNSでも拡散され、代理店は窮地に追い込まれていた。状況を把握するため、氷見は調査を開始する。

与田知恵(水川あさみ)藤枝修二(中川大志)が代理店へ行き、社員たちに話を聞くが、谷のセクハラについて証言は得られない。

その頃氷見は週刊文新を訪ねていた。敏腕記者・東堂裕子(泉里香)の紹介で、編集者・堀川太郎(津村知与支)に会えた氷見は、谷の被害者が暴露本を出そうとしていることを知る。

与田は、貴美子から谷の被害者の名前を聞き出していた。

被害者の女性・佐藤瑠璃(成海璃子)に会った氷見たちは、金銭的な解決で出版中止を求めるが、瑠璃は拒否。お金ではなく、谷に謝罪してほしいという瑠璃の気持ちを貴美子に伝えると…。

【第1話】

鈴木法律事務所の危機管理部に所属する氷見江(竹内結子)は、スキャンダルやトラブルを解決する弁護士で、クライアントをあらゆる窮地から救ってきたプロの“スピン・ドクター”だ。

ある仕事が片付いて、ようやく休みが取れると喜んでいると再び依頼が舞い込んでくる。

依頼人はミナトテレビプロデューサーの深川章一(宇野祥平)だ。深川が担当している国民的アイドルグループ「フォレスト」の冠番組放送中、メンバーの白石杏里(馬場ふみか)が歌うことをやめたメンバー・赤江桃子(中村ゆりか)を突然突き飛ばし、ネットで炎上したという。フォレストの不仲説や解散説が流れ、テレビ局にもたくさんのクレームが殺到していた。

事態を収めるため、番組内で謝罪会見を開きたいと深川は言う。会見を円滑に行うため、氷見たちに協力を求めに来たのだ。

そんな中「杏里を殺す」という殺害予告がテレビ局に届き…。

メゾン・ド・ポリス

【最終話】

高遠建設常務の野間(佐野史郎)の策略により、ひより(高畑充希)とおじさまたちはバラバラにされてしまった。

メゾンには誰もおらず、ひよりが途方に暮れていると伊達(近藤正臣)が帰ってきた。

ひよりが自分の判断ミスでこんなことになったと嘆くと、伊達は年を取ると諦めが悪くなると捜査続行を示唆。

そこに高平(小日向文世)が戻ってくる。高平も諦めてはいなかった。二人のやる気に励まされたひよりは、野間を追い詰める気力を取り戻す。

逃亡中の夏目(西島秀俊)は、野間の実働部隊を率いる大黒(中野英雄)に接触。

迫田(角野卓造)新木(戸田昌宏)原田(木村了)を留置所に呼び出し、署内の裏切り者探しを頼んでいた。

だが、厳重に保管していたはずのデータが消えるなど、野間の魔の手は確実に署内にも蔓延している。誰が味方なのか、誰が敵なのか、判断がつかない。

そんな状態で、野間を追い詰めることは出来るのか?

【第9話】

ひより(高畑充希)とメゾンのおじさまたちは、フリージャーナリストの真琴(東風万智子)と一緒に高遠建設について調べ始める。

警視庁から天下りした常務取締役・野間仁(佐野史郎)という男がカギを握っているとわかり、青幸興行社長・大黒毅(中野英雄)との密会現場の写真を真琴がおさえた。

青幸興行とは暴力団・青戸組のフロント企業だ。渉外部部長も務めている野間は青幸興行に仕事を発注することも多いらしい。

野間と大黒に癒着関係があり、経理部の市野沢譲(税所伊久麿)池原慎吾(関幸治)に不正会計を処理させていたのではないかと思われる。そしてそれから逃げようとした市野沢は転落死に見せかけて殺害されたのではないか。

後任となった市原は、刑事時代の夏目(西島秀俊)の執拗な取り調べを苦に自殺したとされているが、自殺ではなく口を封じるために殺害されたのではないか。

ひよりたちはまず、市野沢の転落事故から捜査を開始。妻・和子(宮地雅子)を訪ねると思わぬ繋がりが見つかった。

市野沢が直前まで酒を飲んでいたというバーを訪れた直後、覆面をかぶった強姦に襲われてしまう。

【第8話】

ある日、メゾンに館林桃香(住田萌乃)という一人の少女がやってきた。祖父がオレオレ詐欺に遭ったので犯人を逮捕してほしいという依頼だった。

可愛い桃香にメロメロになったおじさまたちが熱心に話を聞いているところに、宛名も送り主の記載もない小包が届く。

夏目(西島秀俊)がそれをリビングに運んでくると、中から着信音が聞こえてきた。

中に入っていたのは2台のスマホ。変声機で声色を変えた電話の相手は、藤堂(野口五郎)を誘拐したと話し出す。

もう一方のスマホにはメールが届き、血を流して倒れている藤堂の姿が添付されていた。

犯人は5時までに1億円を用意するよう要求。用意できなければ藤堂を殺すと脅した。その時点で指定時刻までわずか30分しかなかった。

外部との連絡も遮断させ、メゾンには1億円の価値があるものがあるだろうと言い出す。

夏目たちが困惑していると、ひより(高畑充希)美砂(萩野友里)という女性を連れてやってきてしまい、2人もこの事件に巻き込まれることになった。

犯人の意図がわからないままやり取りを続けていると、桃香がキッズケータイを持っていることに気付く。

ひよりはそれで桃香の母親・真琴(東風万智子)に連絡を取ることに。

その頃、草介(竜星涼)がメゾンの近くで盗聴しており…。

【第7話】

ある日、資産家・本郷幸成(井上順)の自宅で窃盗事件が発生。その際、本郷は内縁の妻・小倉汐里(西丸優子)と訪問看護師・赤井美香(太田美恵)の3人で箱根の別荘へ行っていた。留守の間に金庫破りに遭ったという。

犯行のあった翌朝、出勤した家政婦の本宮カレン(大西礼芳)が発見し通報。本郷は旅先で体調を崩し入院しており、事情聴取は拒否されている。

本郷は都内に多数のビルを所有していて、黒い噂もある。裏社会とつながっているフィクサーとも言われている男で、若い頃からいろんな美女と浮名を流して“世田谷のジゴロ”とも呼ばれていた。

ひより(高畑充希)たちが現場検証をしていると、迫田(角野卓造)藤堂(野口五郎)夏目(西島秀俊)がやってきた。伊達(近藤正臣)が本郷と幼馴染で直接捜査を頼まれたという。

藤堂が金庫を調べて、こじ開けられた小さな穴が開いていることが判明する。その穴には鱗粉が付いていた。それを見た迫田たちは、昭和に世間をにぎわせた伝説の金庫破り“アゲハ”を思い出す。

藤堂は本郷が飲んでいた薬に違和感を覚える。本郷を巡る汐里・美香・カレンという3人の女性の関係もややこしいものだった。

【第6話】

ある日、高平(小日向文世)の娘・小梅(水谷果穂)がメゾンにやってきた。

小梅は、メゾンに住むおじさまたちを父親の元部下で、ひより(高畑充希)は伝説の刑事である高平に憧れてメゾンに出入りしていると言い出し、解決してほしい事件があると話した。

高平は、家族に嘘をついているようだ。怒りを覚えながらも、迫田(角野卓造)たちは小梅から事件について話を聞くことに。

小梅によると、彼氏・駿(水石亜飛夢)の祖母・春江(吉田幸矢)が自宅で何者かに頭部を殴打され金品を奪われたという。

家族が疑われる中、彼女が現金を保管していたタンスから駿の指紋が検出されため彼も疑われているらしい。

事件の内容よりも、小梅に彼氏がいたことにショックを受けた高平は彼氏に会わせろと言い出した。

事件を引き受けることになり、春江の家族全員をメゾンに呼び謎を解くことになった。

高平の嘘に怒った迫田と藤堂(野口五郎)が協力しないと言い出す中、ひよりは夏目(西島秀俊)と事件について調べ始める。

【第5話】

ひより(高畑充希)伊達(近藤正臣)と愛犬パロンの散歩をしている時、一人の老人と出会う。金森春子(島かおり)というその女性は認知症を患っているようで一人でフラフラ歩いていた。

伊達が声をかけると、人を殺したと言い出した。伊達とひよりは春子を保護し、メゾンに連れ帰る。春子は非常連絡先のメモを持っていた。やはり認知症のようだ。春子は男を階段から突き落としたという。

連絡を受けた丸山栄一(大谷亮介)が、部下の西条(内藤大輔)岡嶋(木下政治)と一緒にやってきた。3人は春子の亡き夫が創業した零細企業の社長とその社員。

ひよりが春子の口にした殺人のことについて伝えると、3人は表情を変えず、認知症のせいだと一蹴した。

ひよりはその時の3人の様子に違和感を覚え、転落事故があったのかどうか調べ始めた。すると2週間ほど前に三崎(亀田佳明)という会社員が歩道橋から転落死する事件が起きていたことが判明する。

三崎は営業をしており、取引先の一つが春子の工場だった。すでに事故として処理されていたが、ひよりはおじさまたちを巻き込んで捜査を開始する。

ひよりが夏目(西島秀俊)と一緒に春子を訪ねると、意識ははっきりしていたが先日のことは覚えていなかった。そして最近工場を辞めた男がいること、そして春子の過去も明らかになって…。

【第4話】

ある日、大学生がバットで殴られるという事件が起きた。被害者は貫井秀之(山本涼介)というバスケ部に所属する大学生で、命に別状はなかったが、バスケ部に復帰するまでには1年もかかるという。ひより(高畑充希)がこの事件の担当だと知った迫田(角野卓造)は無理やり捜査に加わる。

迫田はひより、夏目(西島秀俊)と一緒に秀之の病室を訪れ、新たな情報を聞き出す。

秀之は毎日自宅の駐車場でバスケの練習をしていたが、ボールが画びょうだらけになることがあったという。秀之が話す“画びょう事件”は昨年の12月に起きていた。

過去には、練習する際の音が原因で近隣住人ともめたこともあるらしい。

捜査の結果、秀之の同級生・櫻井陽斗(福山康平)が捜査線上に浮かんだ。柳町北署では刑事課長の新木(戸田昌宏)が迫田が捜査に加わることを極端に嫌っており、ひよりは監視するよう命じられる。

ひよりが迫田たちと陽斗に話を聞きに行くと、浪人生の陽斗はオドオドした様子であまり多くのことを語ってはくれなかった。母親の貴美子(村松恭子)は事件発生時刻、陽斗はパソコンでネットゲームをしていたと証言した。

翌日、ひよりがメゾンへ行くと、おじさまたちがみんなネットゲームを始めていた。高平(小日向文世)がゲーム内の掲示板で目撃情報を集めていると、そこには暴行の依頼が…。

迫田たちは最初のターゲットとして名前があがっていた田口哲也(清水章吾)に接触する。

【第3話】

柳町北署の管轄内にあるマンション建設予定地で、次々に猫が殺害されるという事件が発生。

猫の死体に青いペンキがかけられていたことから通称「青猫事件」と呼ばれていた。

ひより(高畑充希)は刑事課長の新木(戸田昌宏)から、この事件の捜査をメゾンに回すよう指示される。だが、事件の内容を説明してもおじさまたちはやる気を出さない。

そこに区の広報誌編集者・大槻仁美(橋本マナミ)がやってくる。

紙面で青猫事件を取り上げたところ、編集部に犯行予告が届いたのだという。警察は取り合ってくれなかったためメゾンに相談に来たのだ。

すると藤堂(野口五郎)たちの態度が一変し、突然やる気を見せだした。

ひよりはあきれながらも事件現場を訪れる。そしてそこで青いペンキをかけられた人間の死体を発見。

現場へやってきた新木課長はその場にいたメゾンの先輩たちを煙たがる。

嫌味を言われた夏目(西島秀俊)は殺人事件は任せるが青猫事件のホシはこちらで追うと宣言。

署に戻ったひよりは新木からメゾンのおじさまたちを監視するよう命じられる。

【第2話】

ある日、独居老人・平松祥恵(内藤尋子)が自宅で死亡しているのが発見された。現場は密室で遺書も発見されたことから自殺として捜査は進んでいたが、ひより(高畑充希)は違和感を覚え他殺を疑う。

ひよりは藤堂(野口五郎)迫田(角野卓造)を連れて現場へ行くことに…。

藤堂はクローゼットにあったコートから謎の毛を見つけ、自分で解析すると言い出した。ひよりは仕方なく、鑑識係の杉岡(西田尚美)をメゾンに呼ぶが、それが思わぬ事態に発展する。

数日後、ひよりは夏目(西島秀俊)と一緒に第一発見者・三上絵里花(中山エミリ)を訪ねる。するとそこには、三上の娘が通っている小学校のPTA会長や渉外広報担当の森元妙子(白羽ゆり)も同席していた。小学校の見守り隊員をしていた祥恵と三上に面識があったことから、三上が犯人だという噂が出回っているという。これ以上噂が大きくならないように、PTAとして事情を聴かれたことにしたいということだった。

そして三上は、夏目のある発言に明らかな動揺を見せた。

祥恵の周辺を調べていた迫田は、彼女の意外な一面を発見し…。

【第1話】

柳町北署の新人刑事の牧野ひより(高畑充希)は刑事課に配属され張り切っていた。

ある日、人が焼かれる動画が投稿サイトにアップされるという事件が発生する。

捜査本部は、5年前に起きた焼殺事件の模倣犯である可能性が高いと考え捜査を開始。

ひよりは、「デスダンス事件」と呼ばれた5年前の事件を担当していた元刑事・夏目惣一郎(西島秀俊)から話を聞くため、高級住宅街にある古びた洋館を訪れる。

そこには元警察官が集まり共同生活を送っていた。夏目は何も話そうとはしなかったが、元科学捜査のプロ・藤堂雅人(野口五郎)や、元所轄の熱血刑事・迫田保(角野卓造)のペースで話が進んでいく。

今はただの一般人である彼らが捜査に関わってくることに慌てるひよりに、館のオーナーで元警察庁のキャリア・伊達有嗣(近藤正臣)が「上には私が一声かけておきましょう」と声をかける。

こうしてひよりとおじさんたちの捜査会議が始まった。年のせいであちこちガタはきているが超一流のおじさんたちと一緒にひよりは事件を追うことになる。

イノセンス 冤罪弁護士

【第9話】

拓(坂口健太郎)は、11年前、秋保(藤木直人)の妹を殺した罪で逮捕され、獄中で自殺した幼馴染・浅間大輔(鈴之助)の無実を信じている。だが、過去の事件を再検証することの難しさを痛感していた。

そんな中、都内で美大生が殺害された事件について聡子(市川実日子)が気になる情報を持ってきた。被害者の首の刺し傷が11年前の事件と同じ特徴的な形状をしているという。

拓と楓(川口春奈)は被害者にストーカー行為をしていたため殺害を疑われている被疑者・富士田順平(坂本真)に接見する。

拓は11年前の事件と富士田との関係を疑いながらも、被害を否認する富士田の弁護を引き受けることにした。

楓、穂香(趣里)と一緒に調査を始めるが、富士田が犯行を疑われるような内容をわざわざSNSにあげていることに違和感を覚える。

楓は事務所を訪れた拓の母・麗(榊原郁恵)から、拓が苦しんでいる時には支えてほしいと頼まれる。

秋保は、拓の父・真(草刈正雄)から、検察庁管轄の科学捜査機関の主要メンバーになってほしいという依頼を受けていた。

被害者遺族として拓の冤罪弁護に複雑な思いを持ちながらも協力してきた秋保の心は揺れていた。

その日の夜、拓は、浅間の無実を信じたいという思いと理性の間で苦しんでいた。その様子を見た楓が、今までもそうやってやってきたのだからそれでいいと励ますと、拓はその言葉に励まされる。

その時、新たな遺体が見つかり、富士田が再逮捕されたと聡子から連絡が入る。

11年前の事件と、拓との関係も注目され、拓は窮地に立たされる。

拓はその言葉に救われる。

【第8話】

拓(坂口健太郎)楓(川口春奈)は、聡子(市川実日子)から式根大充(片岡鶴太郎)の冤罪を晴らしてほしいと頼まれる。

式根は、24年前、イトエ電機の社宅のクリスマスパーティーで、シャンパンに毒物を混入させ6人の命を奪ったとして死刑判決を受けており、長い間獄中生活を送っている。

執拗な尋問の末自白したのだが、警察のずさんな捜査を知った聡子は、がんで余命が短い式根が生きているうちに冤罪を晴らしてほしいのだという。

だが、判決が確定した事件の判決を取り消し、裁判の審理をやり直すよう申し立てる「再審請求」はかなり難しいもので、式根の弁護士も4度再審請求をしているが全て棄却されている。

事件で自分の妻まで亡くしている式根本人も、無駄な希望は抱きたくないと再審請求を望んでおらず、式根の一人娘・松ケ下玲子(星野真里)からもこれ以上苦しめないでほしいと言われている。

聡子はマスコミとしての無力感を感じていた。

警察の引き当たり捜査の写真を見た拓は違和感を感じる。秋保(藤木直人)に協力してもらいその写真を調べてみると、警察のねつ造が疑われる事実が発覚する。

再審請求に向けて希望がわずかな光が見えた時、式根の様子に異変が現れ…。

事件を蒸し返すと傷つく人がいるかもしれない…拓たちはそのことに悩みながらも真実を追う。

【第7話】

楓(川口春奈)は、秋保(藤木直人)の妹を殺害したとされている浅間(鈴之助)拓(坂口健太郎)の幼なじみだったことを知る。

浅間の冤罪を信じている拓に、被害者遺族として複雑な思いを抱えながらも秋保は拓に協力していたのだ。

拓と楓は、湯布院(志賀廣太郎)の代わりに、資産家の乗鞍権三郎(団時朗)を殺害したと疑われている若妻・満里奈(川島海荷)の弁護を担当することになった。

権三郎の死因は練炭による一酸化炭素中毒。権三郎が無理心中を図り、満里奈も中毒症状で病院へ搬送されていたが、事前に練炭を買っていたことから殺人を疑われている。

自宅の廊下にある防犯カメラ映像からは、満里奈は1時間以上も一酸化炭素が充満した部屋にいたことになる。

翌日、拓と楓、穂香(趣里)は乗鞍家へ向かい、権三郎の前妻の息子・肇(六角慎司)から話を聞くことに。

肇は、練炭を焚いている間に満里奈が窓から外に出て権三郎が死んだあとに部屋に戻ったんだと話す。すると拓があることに気付いた。

公判で検察側は、若者の目撃証言から、満里奈が事件発生時刻に窓から外出していたと主張。一方拓は、庭のセンサーライトが反応していなかったことを根拠に反論する。

真(草刈正雄)は「本当のことを知りたいという動機で成り立つ弁護活動はない」と拓を諭す。

拓は満里奈が殺人を犯した可能性を疑い思い悩んでいたのだ。

真実を追求すれば依頼人の嘘を暴くことになるかもしれない。拓は弁護士としてどうするべきか葛藤していたが、楓のひと言で、命がけの実証実験を始める。

【第6話】

楓(川口春奈)は、秋保(藤木直人)の妹が殺害され、交際相手の理工学部の学生が有罪判決後に自殺したことを知る。

弁護を担当していたのは湯布院(志賀廣太郎)のパートナーだった別府(杉本哲太)の兄で、担当検察官は、拓(坂口健太郎)の父・真(草刈正雄)だった。

関係者が今もその事件を引きずっているのは、冤罪の可能性があったからだと穂香(趣里)は話す。だが、拓が冤罪にこだわるのは別の理由がある様子。

拓と楓は、事務所が顧問契約している樽前物産の社長の息子・樽前裕也(須賀健太)の弁護を担当することになった。

裕也は友人・新島彰を殺害した容疑をかけられている。否認しているが状況証拠は揃っている上に本人の評判も最悪だった。

樽前家を訪れた拓たちは、住み込みの使用人・有珠田(吹越満)から事件当日、裕也が部屋にこもって楽器を弾いていたと聞かされる。

裕也は自称ミュージシャンで、日頃から大音量で楽器を弾いていて近所からも苦情が来ていたらしい。だが、事件当日は楽器の音を聞いた者はいない。

その頃、事務所には、殺害された新島の母(山下容莉枝)が樽前の弁護をやめてほしいと直談判に来ていた。

その後、穂香の息子・晴斗が誘拐され、事件の弁護をやめなければ子供が死ぬという脅迫メールが届いた。拓は新島の母親が誘拐したと考えるが、思わぬ事実が発覚する。

【第5話】

拓(坂口健太郎)楓(川口春奈)は高校の名門フェンシング部で顧問を務める高松洋介(豊原功補)から依頼を受ける。

高松は部活の指導中、剣でついたエース選手・藤里(清水尋也)が不整脈による心停止を起こしたことにより業務上過失傷害で在宅起訴をされた。藤里は一命をとりとめたものの、現在も自宅で療養中だ。

高松は必要以上に強くついた可能性はないと話した。

藤里から話を聞くため自宅を訪れた拓たちは、母親に門前払いをくらってしまい、学校へ向かった。

校長や部員たちは高松のことを優秀な指導者だったと話す。藤里との間にもトラブルはなかったと証言し、部員の田代(柾木玲弥)は高松のためなら法廷で証言をしてもいいと申し出た。

聡子(市川実日子)がある情報を入手した。それは事故当時の練習の様子が映りこんだ映像だった。それをチェックしてみるが事故の瞬間、ノイズが入ってよく見えない。

かつて楓が所属していた大手弁護士事務所内での悪質なセクハラが表ざたになった。そのことで楓も週刊誌から取材依頼を受けるが、セクハラ被害の辛い記憶を掘り起こされることに思い悩む。

高松の弁護側証人尋問の日がやってきた。証言台に立った田代の発言に法廷が大混乱。だが、それまでの地道な調査と秋保(藤木直人)の協力で拓が導きだした真相は意外なものだった。

【第4話】

企業法務部門の弁護士・登別(正名僕蔵)が思いを寄せる女性・小笠原奈美(ともさかりえ)の刑事事件の弁護を引き受けていたことが発覚し、拓(坂口健太郎)楓(川口春奈)がその弁護を引き継ぐことになった。

奈美は食品玩具メーカーに勤務しており、同僚の姫島理沙(入山法子)を旅先で殺害した容疑がかけられている。

溺死した遺体の肺から、大量の砂が出たことで殺人容疑をかけられたのだが、本人は容疑を否認している。

奈美は人望も厚く、同僚たちの証言から被害者と仲が良かったこともわかる。拓と楓は現場となった海へ向かった。海へつくなり拓が突然真冬の海に入り始めた。事件を再現しようと顔を突っ込むが…。

その帰り、楓は拓の実家の食事会に巻き込まれることに。エリート検察官の父・真(草刈正雄)も交えて気まずい食卓を囲むことになった楓は、親子の確執を目の当たりにする。

裁判初日がやってきた。有力な弁護材料はまだない。検察側の証人として奈美の上司・鶴見(村上新悟)が出廷し、とんでもない証言を始めた。

奈美が隠していた人間関係が明らかになり、拓たちは窮地に立たされることに。

【第3話】

楓(川口春奈)は、拓(坂口健太郎)が大学3年の時に理工学部から法学部に移ったと聞く。

その頃から拓のことを知っている湯布院(志賀廣太郎)は、弁護士を目指す前の拓は今とは正反対だったと話す。だが拓が変わったきっかけについてはごまかして話そうとはしなかった。

聡子(市川実日子)が青ヶ島病院の看護師・白山美紀(青野楓)を連れてきた。美紀は、人工心肺が停止し、患者が亡くなった医療ミスの責任を問われて逮捕された執刀医・雲仙(平岳大)の冤罪を晴らしてほしいという。雲仙に思いを寄せている美紀は、院内の内部告発が決め手となり、雲仙一人に罪がなすりつけられたことを不審に思っているのだ。

拓と楓は早速雲仙に接見し、遺族側に直接説明したいと何度も頼んでいたのに病院から止められていたことを知る。

雲仙は患者を救えなかったことに変わりはないと自分を責めているが、拓は遺族のためにも事実関係を明らかにするべきだと話す。

拓、楓、穂香(趣里)は雲仙の同期で出世頭の医師・磐梯(山本耕史)を訪ね、病院が遺族に送った内部調査報告書を手に入れる。

手術に立ち会ったスタッフからも話を聞きたいと頼むが、磐梯からは急患が多いという理由で断られる。

拓は内部調査報告書を持って雲仙に会いに行った。その内容を見た雲仙はショックを受ける。雲仙個人の医療ミスにするために、雲仙の指示ミスに思えるような嘘の記載がされていたのだ。

雲仙は人工心肺の電源が前触れもなく落ちたと話している。拓がその原因を探ろうとすると、別府所長(杉本哲太)登別(正名僕蔵)から大反対される。人工心肺メーカーと顧問契約を交わしているからだ。もし保駿堂事務所がメーカーの機械トラブルを暴けば大損害を被るというのだ。

拓は事務所の不利益になる結論を出した場合、解雇されるのも承知のうえで真実を追求すると誓う。

そんな中、雲仙の起訴が確定した。手術に立ち会った研修医に証言してもらえるはずだったが、裁判当日トラブルが起き…。

拓は秋保(藤木直人)の助けを借りて大規模な実証実験を始める。

【第2話】

拓の(坂口健太郎)の父・真(草刈正雄)が最高検のエリート検察官だと知った楓(川口春奈)はなぜ拓が薄給の刑事事件弁護士をしているのか不思議に思っていたが本人には聞けずにいた。

そんな中、お金にならない当番弁護の依頼が舞い込む。コンビニで現金を奪い店員にケガを負わせた強盗致傷の容疑で逮捕された21歳の飲食店アルバイト・十勝岳雄(山田裕貴)の弁護だ。

担当刑事の話によると、岳雄は10代のころから窃盗を繰り返していたという。接見した拓や楓に対しても態度が悪く、いきなり激高し、自分はやってないと主張。

拓は、岳雄の手に調理師のバイト中にできたたくさんの切り傷があることに気付く。岳雄は自分を疑っている楓にきれて弁護拒否。

高校時代にはぐれていたが、今は洋食屋で真面目に修行をしていて、強盗などするはずがないと岳雄の母・睦美(仙道敦子)は訴える。拓は改めて睦美から弁護依頼を受け検証を開始。

テレビ局員の聡子(市川実日子)に集めてもらった情報によると、犯行現場の監視カメラ映像もあり、現場に指紋も残っていたという。

拓と楓は別府所長(杉本哲太)に呼び出され、今回の弁護は楓主体にしたいと提案される。

翌日、拓たちは犯行現場となったコンビニへ向かった。調べていくうちに警察のずさんな捜査も明らかになる。近所の人たちも兵雄を犯罪者と決めつけていた。

兵雄が事件発生時にいたというガソリンスタンドを訪れた拓たちは、兵雄が映った映像を見つける。だが、事件発生時刻より少し早いため、アリバイにはならない。

現場調査に来ていた検察官の指宿(小市慢太郎)に警察の見込み捜査を訴えるが、『疑わしきは疑われるだけの根拠がある』と拓の父から教わったと言われ…。

楓は弁護材料が見つからず焦っていた。だが拓はガソリンスタンドの向かいの家の庭にある巨大オブジェに執着している。

その頃兵雄は連日の取り調べで追い詰められていた。

拓から監視カメラ映像の解析を頼まれていた秋保(藤木直人)はあることに気付く。

【第1話】

若手弁護士の黒川拓(坂口健太郎)は、保駿堂法律事務所で刑事事件を担当していて、3年で5件もの逆転無罪を勝ち取っている凄腕の弁護士だ。

人当たりはいいが、整理整頓が苦手で取材が嫌い。事務所の物置に寝泊まりをしているという変わり者。

新米弁護士の和倉楓(川口春奈)はあることがきっかけで大手弁護士事務所をクビになって、ひと月前から保駿堂法律事務所に所属している。不本意ではあるが拓のことを手伝うことになるのだが、彼の独特なペースに振り回されてかなりストレスをためている。

ある日、拓は冤罪事件に関心を持つ報道ディレクター・有馬聡子(市川実日子)の取材を受けることになっていたが、直前になってドタキャンし、勝手に依頼を受けた依頼人との約束を優先させる。

依頼人・阿蘇恵美子(中島ひろ子)の夫・重雄(吉田栄作)は自宅に放火したとして逮捕され、その後犯行を自白した。阿蘇家には借金があり、妻が不在の日に事件が起きたことから保険金目当ての犯行とされている。だが妻の恵美子には夫がそんなことをするとは信じられない。

拓は火事の際に重雄が慌てて持ち出したという戦隊ヒーローのフィギュアに興味を示す。それは5年前に10歳で亡くなった息子・幸雄の形見だった。

拓と楓は早速接見に向かうが、すでに被疑者本人が自白している。警察の調書を見た拓は犯人像をイメージしやすい“よくできた調書”だと口にした。そして容疑を認めている重雄に、ある質問をすることで警察から虚偽の自白を強要されたことを告白させたのだった。

翌日、拓と楓、そしてパラリーガルの城崎穂香(趣里)が火事のあった阿蘇家で写真を撮っていると小学生たちが集まってきて『ユキオの呪いで火事が起きた』と言い出した。

幸雄が亡くなったのは、廃工場ではなびをしていた時の失火が原因だったのだ。

そんな中、楓は所長の別府長治(杉本哲太)から呼び出され、拓やベテラン弁護士の湯布院和人(志賀廣太郎)が暴走しないようにと監視役を任された。

冤罪にこだわりすぎて、警察や検察に批判的すぎる拓たちは別府によく思われていないようだった。

公判初日。重雄の取り調べを担当した刑事・下呂が証人として出廷するが、重雄は下呂の挑発にまんまと乗ってしまい、法廷で暴れだしてしまう。

検察側は、弁護側が主張する1階の押し入れにあったストーブからの失火を科学的に否定してきた。

拓は慌てる様子も見せず、再び現場へ足を運ぶ。そんな拓を見た楓は刑期を軽くするための情状弁護に切り替えた方がいいと提案するが、拓が返したのは意外な答えだった。

拓は大学の実験施設へ向かう。彼を待っていたのは偏屈な物理学科准教授の秋保恭一郎(藤木直人)だった。

グッドワイフ

【最終話】

壮一郎(唐沢寿明)の策略により、神山多田法律事務所に脇坂(吉田鋼太郎)たちがやってきて、多田(小泉孝太郎)が収賄容疑で逮捕された。過去に担当した案件の判決から、小宮裁判官(野間口徹)との関係を怪しまれていたのだ。

神山(賀来千香子)から、壮一郎の私情が絡んでいるのではないかと指摘された杏子(常盤貴子)

もし負けるようなことになれば、神山多田法律事務所はつぶれてしまう。神山と杏子を中心に事務所一丸となり、検察相手に戦うことになった。

その頃、朝飛(北村匠海)は不穏な動きを見せていた。

そしていよいよ多田の裁判が始まった。そこでは多田にとって不利な証拠が次々と出てくる。しかも検察は隠し玉を用意していた。

その頃、杏子との関係が修復されていない円香(水原希子)は脇坂と会っていた。そこで思わぬ行動を取り…。

杏子はどん底にいた自分を救ってくれた多田を信じて、救うことが出来るのか?

【第9話】

壮一郎(唐沢寿明)の事件を計画した裏切り者がわかった。その裏切り者が壮一郎に衝撃の理由を語る。

神山多田法律事務所では円香(水原希子)のある秘密が波紋を呼んでおり、円香は事務所をやめる決意をする。

本採用を懸けた杏子(常盤貴子)朝飛(北村匠海)の争いもついに決着を迎える。

一連の事件が解決した壮一郎は、あることがきっかけで、多田(小泉孝太郎)からの留守電を勝手に消してしまったことが杏子にバレ、言い合いになる。

そして壮一郎は多田に対しあることを仕掛けようとして…。

ある日、多田の想いを改めて聞いた杏子は多田と二人きりになり急接近する。

【第8話】

杏子(常盤貴子)壮一郎(唐沢寿明)のスキャンダル相手・遠山亜紀(相武紗季)に会いに行った。だが亜紀は何も話そうとはしない。

ついに壮一郎の裁判が始まった。検察側は賄賂の証拠を揃えていて、証人としてトミオカ精工の社長も呼び、すべては壮一郎の指示だったと証言させる。

検察側に有利な状況で裁判は進む中、壮一郎は事件の本当の情報提供者を見つけることが事件解決につながると杏子たちに説明する。

脇坂(吉田鋼太郎)円香(水原希子)に接触。

脇坂は木内(丸山智己)と円香に関する何かを掴んでいて、円香を利用しようと考えていた。

多田(小泉孝太郎)が蓮見家にやってきた。壮一郎に、このままでは杏子は裁判に負け、朝飛(北村匠海)との正式採用争いに負けてしまうと言い、ある衝撃的な宣言をする。

亜紀について調べていた杏子は、新聞社時代の上司・上森(松尾貴史)から亜紀の隠された過去について聞き出した。

杏子は再び亜紀に会いに行く。

窮地に追い込まれた中、壮一郎たちはついに本当の情報提供者にたどり着いた。

【第7話】

多田(小泉孝太郎)杏子(常盤貴子)への気持ちを聞いてしまった壮一郎(唐沢寿明)は怒りに震える。

多田の告白自体を知らない杏子は壮一郎の弁護人として事件の全容を聞くことになる。

1年前、特捜部長だった壮一郎の元に、大物政治家・南原(三遊亭円楽)の汚職のタレコミが入った。

佐々木(滝藤賢一)とともに極秘で捜査をし、匿名の情報提供者から汚職を証明する決定的なある文書を受け取る約束を取り付けたが、その直前に逮捕されてしまった。

南原の汚職を暴くためには、1年前の特命の情報提供者を見つけなければならない。

神山多田法律事務所に、カリスマIT社長・剣持(浜野謙太)から大きな案件が持ち込まれ、多田、杏子、朝飛(北村匠海)の3人で担当することになった。

剣持はSNSを駆使し、自らが広告塔になり若くして成功を収めている。最近、彼をモデルにしたと思われる主人公の映画が無断で公開された。

内容は剣持を誹謗したようなものだった。自分だけじゃなく企業のイメージも下がったと憤慨し抗議するものの、映画会社は剣持をモデルにしたことを否定。

そこで剣持は映画会社を名誉棄損で訴えることにしたのだ。

映画プロデューサー(田中要次)たちを相手に裁判に臨むが、窮地に追い込まれてしまう。

杏子と打ち合わせで事務所に来ていた壮一郎と多田が鉢合わせてしまい…。

【第6話】

多田(小泉孝太郎)が代理人をすることになったのは、賠償金15億円にも及ぶ健康被害に対する集団訴訟だ。3年もの間、無料相談に乗っていた多田が満を持して挑む案件となる。

杏子(常盤貴子)と一緒に正式契約を結びに行くとそこにはもう一人の弁護士が呼ばれていた。

車椅子に乗った弁護士・三栗谷剛(春風亭昇太)だ。

人づてに話を聞き首を突っ込んできたのだ。車いす生活を送っていることを利用し、被害者たちに取り入ろうとする。

その一方で用意周到に手を打ち、多田と杏子のペースを乱していく。

結局、どちらが代理人になるかは、被害者たちの多数決で決まることになった。そんな中、訴える相手企業と三栗谷が繋がっている可能性が浮上。

保釈された壮一郎(唐沢寿明)は、佐々木(滝藤賢一)と一緒に南原(三遊亭円楽)を追い詰める証拠を探していた。

そして南原と脇坂(吉田鋼太郎)が接触するところを目撃し…。

【第5話】

杏子(常盤貴子)は、資産20億円のロックスター・東城数矢(宇崎竜童)の離婚訴訟で、妻のちなみ(銀粉蝶)の代理人となった。

数矢は、売れない時代に支えてくれたちなみを捨て、若い恋人・唯奈(松本まりか)と結婚するつもりだという。

杏子は財産分与として11億円を請求するが、数矢の代理人弁護士・栗山美咲(芦名星)は6千万が妥当だと主張する。相手側には法律的な根拠もあり、杏子は窮地に追い込まれる。

美咲は多田(小泉孝太郎)の元カノでもあった。多田を知り尽くしており、交渉も難航する。

ある日、突然の事故で数矢が意識不明の重体に陥る。妻と愛人は数矢の命と財産をめぐり争いを始め…。

杏子の元に、東京地検特捜部長の脇坂(吉田鋼太郎)の妻・怜子(峯村リエ)がやってきた。怜子は脇坂との離婚を希望していて、杏子に代理人になってほしいというのだ。

しかも怜子は、壮一郎に関する脇坂の弱みを握っているようで…。

そのことを知った脇坂が血相を変えて怒鳴り込んできた。

壮一郎(唐沢寿明)も、自分が逮捕された収賄事件の真相にたどり着こうとしていた。事件を画策した人物とは…。

【第4話】

荻原翔平(佐藤緋美)という男子高校生が傷害致死容疑で逮捕された。杏子(常盤貴子)が以前住んでいた家の近所の子で、翔平の母・奈津子(須藤理彩)はかつて杏子の親友だった。だが壮一郎(唐沢寿明)が逮捕されると、杏子との連絡を絶ってしまったのだ。

奈津子のことを考えた杏子は朝飛(北村匠海)にメインでやってもらうようにお願いする。

翔平は容疑を否認するが、指紋や目撃証言もあり無実を証明するのは難しい。朝飛は情状酌量にすべきだと主張するが、本人が否認している限りは裁判で争うべきだと杏子は訴える。

そんな中、朝飛が隠していた事実が発覚する。

勾留中の壮一郎の起訴が決まった。脇坂(吉田鋼太郎)は壮一郎を何としてでも有罪にするべく追い込みをかける。

ある日、壮一郎にある男が会いに来た。それは杏子に思いを寄せている多田(小泉孝太郎)だった。

【第3話】

回送列車の脱線事故が発生。死亡した運転士の遺族代理人として杏子(常盤貴子)多田(小泉孝太郎)朝飛(北村匠海)の3人が担当することに。

相手の東神鉄道の代理人を務めるのは河合映美(江口のりこ)

杏子たちは過重労働による事故で1億円の賠償金を請求するが、映美は運転手の居眠りだとして50万の見舞金を提案してきた。

妊娠中である映美は自分の形勢が悪くなると例え打ち合わせ中であっても体調不良を訴え交渉を中断する。そんな映美に振り回され、杏子たちは窮地に追い込まれる。

杏子は拘置所にいる壮一郎(唐沢寿明)に会いに行く。幸せだった頃の話をし、壮一郎の逮捕後初めて笑顔を見せた杏子は、前向きな気持ちになっていく。

そんな杏子を見た多田ははがゆい思いを抱くが、そんな気持ちを押し殺し、過重労働を証明するために勤務実態を調査。その過程で杏子はある違和感に気付く。

【第2話】

事務所の名誉顧問で、神山佳恵(賀来千香子)の父・神山大輔(橋爪功)が事務所にやってきた。大輔は、酒酔い運転をした上に警官に抵抗し、公務執行妨害で起訴されたという。大輔は無罪を主張しているが、状況証拠から考えるとどうみてもクロだった。

大輔は弁護人として杏子(常盤貴子)を指名する。多田(小泉孝太郎)は新人には無理だと反対するが、杏子は依頼を引き受ける。だが、大輔から、新人だと自分の言うとおりになるから指名したと聞き、杏子は愕然とする。しかも神山から大輔が妻を殺したという衝撃の告白まで聞かされ…。

そんな中、特捜部長の脇坂(吉田鋼太郎)が杏子に接触してきた。脇坂から聞かされた話で壮一郎 (唐沢寿明) への疑惑がますます深まっていく。

杏子は疑いながらも壮一郎と接見し、核心部分について尋ねると、壮一郎が衝撃の告白をはじめる。

大輔の事件でも壮一郎のことでも窮地に立たされた杏子は、大輔の事件の些細な異変に気付いて…。

【第1話】

蓮見杏子 (常盤貴子) は優秀な弁護士として活躍していたが、出産を機に引退。

それからは専業主婦として2人の子供を育て、夫である東京地方検察庁・特捜部長の壮一郎 (唐沢寿明)を支える幸せな毎日を送っていた。

だが、ある日突然、その生活が一変した。壮一郎が汚職容疑をかけられ、女性スキャンダルまで発覚したのだ。

法曹界を揺るがす事件にマスコミの報道も過熱していく。

記者会見を開いた壮一郎は、女性との関係は認めて謝罪したが汚職に関しては否定。だがその後、壮一郎は逮捕されてしまう。

夫に裏切られた杏子は深くショックを受けるが、家族のため16年ぶりに弁護士として復帰を決意する。

そんな杏子に手を差し伸べたのは、神山多田法律事務所の代表・多田征大 (小泉孝太郎) だった。

司法修習生時代の同期で、多田はかつて、杏子に好意を持っていた。それだけでなく、杏子の弁護士としての腕を高く評価し、杏子の採用に反対する共同経営者・神山佳恵 (賀来千香子) を何とか説得。仮採用という形で杏子の復帰が決まった。

こうして杏子は、半年後までに一席の本採用をかけ、若手弁護士・朝飛光太郎 (北村匠海) と競うことになった。

最初の相手となったのは人気キャスターの日下部だ。日下部はインターネットで配信している自身の番組でスーパーでの幼女行方不明事件を取り上げた。

その際、犯人は母親の可能性が高いと放送したのだ。世間からのバッシングに耐え切れなくなった母親は自殺してしまい、日下部を名誉棄損で訴えたいと父親が依頼にやってきた。

多田と一緒にこの事件を担当することになった杏子は、表現の自由をめぐり、争うことに…。

パラリーガルの円香みちる (水原希子) と、日下部が裏どりをせずに発言した証拠を調べ始める。

新たに特捜部長に就任した脇坂 (吉田鋼太郎) は、壮一郎と腹心の関係だった検事の佐々木 (滝藤賢一) を担当に指名し、壮一郎を落とそうとする。

そんな検察側に対し、壮一郎もある秘策を講じ…。

3年A組

【最終話】

世間が注目する中、一颯(菅田将暉)郡司(椎名桔平)を人質にとり、学校の屋上に現れる。

多くの人たちが事の顛末を見守っていた。

翌朝の8時にマインドボイスのライブ中継で全ての真相を話すと一颯が告げた直後、胸に銃弾が撃ち込まれた。

今までの謎がすべて明らかになり、ある目的に集約されていく。

【第9話】

郡司(椎名桔平)に追い詰められた一颯(菅田将暉)の前に謎のヒーローが現れた。

そこから物語は数年後の3月9日へ。

それぞれに自分の人生を歩んでいた生徒たちは、再びこの教室へ集まってきた。みんなの前には一颯の「遺影」が飾られている。彼らは亡き一颯の三回忌で集まっていたのだ。

そこで、逢沢(萩原利久)が撮影してきた景山澪奈(上白石萌歌)のドキュメンタリー映像の全容が流される。澪奈の真実が次々に明らかになる。

時は高校3年の3月9日へ戻る。

郡司を人質にとったあと意識を失った一颯。SNS上では武智(田辺誠一)が澪奈を殺した犯人とされて炎上が続いていた。

マスコミは武智を追いかける。

そんな中、ある人物が一颯の作ったフェイク動画をSNSに投稿。それにより流れは一気に変わり、一颯が真犯人だったという方向へ向かっていく。

その状況を知った生徒たちが困惑する中、目を覚ました一颯が教室にやってくる。生徒たちへ向けた「すべての真実を話す授業」が始まった。

【第8話】

武智(田辺誠一)は警察で取り調べを受けていた。

僕は何も悪くないと無実を訴えるが、SNSの人間によって解析された武智の殺人疑惑の証拠となる動画は拡散され、武智の悪事を暴いたものたちの勝利宣言に沸いていた。

3年A組の生徒たちは、ようやく澪奈の死の真相にたどり着いたと思っていたがいまだに解放されない。

一颯(菅田将暉)にその理由を尋ねると、澪奈の死の原因はこれがすべてではないと一颯は答えた。

むしろこれからが本番だと言われて生徒たちは戸惑う。

一颯が生徒たちに出した次の課題は自習だった。回収していた携帯電話やカバンを返し、今日思い思いに過ごすよう告げる。

郡司(椎名桔平)は一颯の目的を突き止めようと文香(土村芳)を訪ねる。

話を聞いた郡司は、武智の背後にいる人物が誰なのか知る。

捜査は進み、武智が澪奈を殺害した犯人という証拠が固まっていく。武智が自供するだろうと思われていたが…。

教室では、武智の動画を見返していた瑠奈(森七菜)があることに気付いた。

【第7話】

澪奈(上白石萌歌)を陥れるフェイク動画の作成を依頼したのは武智(田辺誠一)だと一颯(菅田将暉)が名指ししたことで世間の声が一斉に武智に向いた。

完全潔白を主張する武智に、一颯は、夜の8時までにすべての罪を自白するよう迫る。もし自白しなければ、武智にとって一番大事なものを奪うと宣言。

一颯は生徒たちに、澪奈が命を落とした当日の映像を見せる。それには亡くなるその日に“フェイク動画の犯人に会いに行く”と話す澪奈の姿が映っていた。

世の中に流れている澪奈の死の当日の防犯カメラ映像も教室で公開。そこには澪奈と一緒に歩く怪しい男性の姿も映されていた。

だが、決定的な証拠や確証にはならない。武智への疑惑が深まる中、瀬尾(望月歩)華(富田望生)が異を唱える。

一颯は、映像に映っている人物が武智か、それとも別人か、生徒たちに見極めるよう告げる。

武智を名指しした一颯の狙いは何なのか。

【第6話】

澪奈(上白石萌歌)を死に追いやった動画作成を半グレ集団・ベルムズに依頼したのが魁皇高校の教師だと判明した。

一颯(菅田将暉)は自分を撮影した動画をSNSに登校し、3年A組の生徒たちの生存が確認できる写真もアップロードした。

生徒殺害の疑惑も消え、世間の人は一颯の目的がますますわからなくなった。そして、澪奈の死の真相を暴こうとしているヒーローなのではないかという意見も出始めた。

生徒たちは死の恐怖から解放されたと思っていたが、一颯は教師たちに向かって、フェイク動画の作成を依頼した人物が夜8時までに名乗り出なければ、教室を爆破すると宣言。

一颯を責め立てる生徒たちにその覚悟を話し、携帯電話などの通信手段を再び回収し始めた。

戸惑う生徒たちの中で、さくら(永野芽郁)だけがあることに気付いていた。

【第5話】

一颯(菅田将暉)が倒れた。

その2時間後、3月4日の午後10時30分から今回の物語は始まる。

さくら(永野芽郁)たちが一颯を心配する一方、この間に何とか脱出できないかと方法を探っていた生徒たちが、美術準備室の扉を破ることに成功する。没収された電話やカバンを取り戻し、外部と連絡することが出来た。

生存報告や一颯が倒れたことが拡散されていく。警察も動き出し、SITの突入を決意する。

そんな中、美術準備室の床から下の階の教室につながる扉が開き、殺害されたと思われていた中尾(三船海斗)里見(鈴木仁)たちが見つかった。

喜ぶ生徒たちとは対照的に、里美たちは神妙な表情をしている。脱出しようとしている生徒たちに、「自分たちは学校から出るつもりはない」と告げる。そして先生と一緒にこのまま学校に立てこもってほしいと言い出す。

その真意とはいったい何なのか。

【第4話】

フェイク動画の撮影者は里見(鈴木仁)だった。

その動画撮影を指示した人物がいると考える一颯(菅田将暉)は、それが誰なのか生徒たちに尋ねた。名乗り出る者はいないだろうと思っていると、甲斐(片寄涼太)が名乗り出た。

一颯は更に黒幕がいるはずだと追及するが甲斐は認めない。そこで一颯は、甲斐が真実を明らかにしなければ次は10人の生徒が犠牲になると告げた。

生徒たちは甲斐から情報を聞き出そうとするが、甲斐は口を閉ざしたまま。

さくら(永野芽郁)も自分を奮い立たせ甲斐に言葉を投げかける。それでも甲斐は何も語らず教室を出ていく。

だが、さくらの勇気に心を動かす生徒が現れ、教室内の空気が少しずつ変わっていく。

夜8時が近づき、苛立った男子生徒が甲斐に迫る。甲斐は一颯に「お前が勝ったら全部話してやる。もし俺が勝ったらみんなを解放しろ」と闘いを挑む。

【第3話】

警視庁理事官・五十嵐(大友康平)は、要求されたおにぎりを届ける際、ついに一颯(菅田将暉)と対面した。一颯は五十嵐が盗聴器をつけていることに気付き、拳銃を突きつける。

一颯のこの日の授業は、澪奈(上白石萌歌)を陥れたフェイク動画を撮影した人物を突き止めることだった。だが、いつもとは違い、犯人の特定を生徒にではなく、郡司(椎名桔平)に命じた。

指定した時刻までに特定できなければ、5人の生徒の命を奪うと告げる。世間の興味も一気に警察の動きへとうつった。

郡司が捜査を進める中、動画に水泳部のジャージを着た人物が映っていることが判明する。生徒たちの間でも、水泳部員の花恋(堀田真由)に疑いがかかる。花恋は、動画に映っているのは水泳部のマネージャー・真壁(神尾楓珠)かもしれないと反論。澪奈、花恋、真壁の3人は水泳部の仲間として親しくしていた。

郡司のもとに3年A組の生徒を名乗る人物から連絡が入った。その生徒の協力のもと、フェイク動画を撮影したと思われる生徒を特定するのだが…。

【第2話】

担任である一颯(菅田将暉)が3年A組の生徒たちを人質に取って一夜が明けた。

一颯について調べていた瀬ヶ山署の郡司(椎名桔平)は、以前の勤務先の学校を訪れ、意外な話を聞く。

人質になった生徒たちは、クラスメイトがなぜ自殺をしたのか…という一颯からの問いに正解できず、一颯の命令に従うしかない状況にあった。

そんな中、一颯は二問目の問題を出す。澪奈(上白石萌歌)が自ら命を絶つ直前、SNSにある動画が投稿されていた。

だがそれは一部分を加工したフェイク映像だという。

その動画の投稿者が3年A組にいると一颯は言い「夜8時までに名乗り出なければ誰かが死ぬ」と告げる。

犯人は誰なのか?

【第1話】

卒業式を10日後に控えたある日、3年A組の担任・柊一颯(菅田将暉)は教壇に立ち、生徒たちに衝撃的なひと言を告げた。

「今から皆さんには、人質になってもらいます」

状況が飲み込めない生徒たちは戸惑った顔をしたあとに、冗談だと思い教室を出ようとした。だが教室のドアには一颯が細工をしたため出られない。

そして廊下から突然大きな爆発音が聞こえた。一颯が仕掛けた爆弾が爆発したのだ。これにより3年A組は完全に孤立してしまった。

こうして一颯による最後の授業が始まった。

3年A組のある生徒が数か月前に自殺した。一颯はその理由を生徒たちに尋ねる。

答えをみんなで導き出し、もし不正解の場合は誰か一人に死んでもらうと告げる。

回答役には学級委員の茅野さくら(永野芽郁)を指名した。

2019年 冬ドラマ(1月スタート)リスト

タイトル系列放送局
9時トレースフジ系
9時後妻業フジ系
10時初めて恋をした日に読む話TBS系
9時相棒17テレ朝系
10時家売るオンナの逆襲日テレ系
9時ハケン占い師アタルテレ朝系
10時スキャンダル専門弁護士 QUEENフジ系
10時メゾン・ド・ポリスTBS系
10時イノセンス 冤罪弁護士日テレ系
9時グッドワイフTBS系
10時半3年A組日テレ系
ページのトップへ戻る