2018年春ドラマあらすじ(フジ・TBS・日テレ・テレ朝)

2018年秋ドラマ あらすじ【Story】

2018年秋ドラマの「あらすじ」を掲載しています。尚、各記事ごとに設置している「続きを読む」をクリックしてもらうと、さらに詳細な「あらすじ」と「レビュー」を掲載しているページに遷移します。

あらすじ掲載 ドラマ一覧

※上のドラマ名をクリックしてもらうと、そのドラマの掲載欄までスクロールします。

SUITS/スーツ

【最終話】

甲斐(織田裕二)澤田(市川海老蔵)から渡された資料を見て、検事時代に自分が担当した殺人事件が冤罪だったと知り、大きなショックを受ける。

当時の上司・柳慎次(國村隼)が重要な証拠を隠ぺいしていたのだ。

13年前、世田谷の名門私立高校に通う女子高生が惨殺された。強姦目的の殺人として逮捕されたのが、前科がある無職の男・栗林紡(淵上泰史)だった。

その際、検証されるべき新証拠が柳によって甲斐の目には触れなかった。

甲斐は栗林の再審請求をしようと決意。自ら起訴した事件を自らが再審請求、弁護するという前代未聞の事態に法曹界は騒然となる。

この件で検察を敵に回すことになると澤田は忠告し、再審を諦めるよう説得する。もし言うことを聞かなければ検察は本気で甲斐をつぶしにかかるということも伝えられた。

それでも甲斐は、大輔(中島裕翔)と一緒に再審請求に向けて動き出す。

甲斐は、もしこの再審請求が失敗すれば弁護士をやめる覚悟をしていた。大輔もまた、無資格であることがチカ(鈴木保奈美)にバレているため、最後の案件だろうという覚悟で挑む。

【第10話】

甲斐(織田裕二)のところに最高検次長検事の柳慎次(國村隼)がやってきた。柳は検事時代の上司で汚職事件の疑いをかけられている。

食事の誘いを断る甲斐に「もし私が有罪になったら君も困るだろう」と迫り…。

遊星(磯村勇斗)から大輔(中島裕翔)の素性を聞かされたチカ(鈴木保奈美)は甲斐を責め、警察に突き出すべきだと主張する。しかし甲斐は、実務をこなしている大輔のことが表ざたになればファームは終わると言い放った。

甲斐は柳の件もチカに報告。10年前、柳は裁判を有利にすすめるために証拠隠しをしたという。甲斐が検察をやめることになったのもそれが理由だった。

チカは柳の件は責任をもって処理するように命じ、大輔のことは自分が預かると告げた。

蟹江(小手伸也)と大輔を呼び出したチカは二人にある案件を任せた。それは寝たきりになっている与謝野ホールディングス社長から依頼された、二人の娘に資産を分配するという仕事だった。ただ、姉の藤代(町田マリー)と、妹の雛子(本仮屋ユイカ)は犬猿の仲。そこでチカは、蟹江に藤代の、大助に雛子の相談役を任せることに。

柳のことを調査している最高検監察指導部の澤田仁志(市川海老蔵)が甲斐のもとにやってきた。

何も知らないと答える甲斐に、黙っていると同罪だと思われると澤田は返し…。

【第9話】

シニアパートナーへと昇格した甲斐(織田裕二)のお披露目パーティが開かれた。そこでチカ(鈴木保奈美)は、「YURI綜合会計事務所」の所長・華村百合(石田ひかり)と、その事務所のエース会計士・大河原忠(西村まさ彦)を甲斐に紹介する。

百合の事務所は「幸村・上杉法律事務所」の顧問会計事務所でもありクライアントでもある。そして百合はチカの大親友だという。百合は、チカたちに、大河原を解雇したいから助けてほしいと頼んだ。

ファームに戻った甲斐は、大輔(中島裕翔)に、百合の事務所の定款と雇用契約書を頭に叩き込めと指示。大河原は出身大学を偽り、無資格にも関わらず会計士として働いていたのだ。大輔は自分の境遇と重ねてなかなか仕事に集中できないでいた。

翌日、甲斐は大河原を呼び出し解雇を告げる。百合の事務所は大河原を訴えず十分な退職金も用意するという条件だった。だが25年も働いてきた大河原は解雇に納得できない。

このやり取りを聞いていた大輔はたまらず、これまでの功績を考えればこんな解雇はおかしい、百合と話し合うべきだとつい口をはさんでしまう。すると大河原は大輔に同調して百合を批判し不当解雇で訴えると言い出してしまい…。

【第8話】

甲斐(織田裕二)は、大輔(中島裕翔)真琴(新木優子)と一緒に集団訴訟に取り組むことになった。大手建設会社「烏丸建設」がある時期に使用していた有害性塗料による健康被害を訴えた、原告団総勢462人の大きな訴訟だ。だが、東京地検は一審で原告団の請求を棄却している。

甲斐たちは、原告団代表・水原美咲(矢田亜希子)佐藤鈴子(宍戸美和公)たちから話を聞き、一審の際に担当した原告団の弁護士が、裁判の直前に過去のスキャンダルで叩かれ、廃業にまで追い込まれていたことを知る。それには、烏丸建設の顧問弁護士で甲斐の後輩でもある畠中美智瑠(山本未來)が関わっているらしい。甲斐は大輔たちに、美智瑠が代理人となった過去の裁判を徹底的に調べるよう命じた。

大輔と一緒に甲斐のサポートをしていた健斗(岩井拳士朗)は、膨大な情報を読み込む大輔に圧倒されながらも、真琴にある疑念を口にした。健斗は以前、大輔が「ダイキ」と呼ばれているのを聞いていたのだ。

甲斐のところに突然美智瑠がやってきた。彼女は甲斐たちが作った原告団情報を含む社外秘の資料を手にしていた。誰からか送られてきたのだという。

チカ(鈴木保奈美)は、蟹江(小手伸也)に情報漏洩者の調査を命じるのだが…。

【第7話】

甲斐(織田裕二)は、クライアントである桜庭リゾート&ホテルの社長・桜庭庸司(髙橋洋)に会いに行った。桜庭は10年の間に13ものホテルを作り、うち4か所は5つ星の評価を得ることが決まっている。

大手ホテルグループ「KJO」の社長・ジーン・クライン(クリス・バテン)から合併の提案があったという。KJOの代理人弁護士は、大手ファーム「弁護士法人セイント」に移籍した木次谷公一(橋本さとし)だ。

大輔(中島裕翔)は司法試験を目指しているものの受験恐怖症に悩む真琴(新木優子)に協力を申し出て、二人は早速試験対策に取り組むことに。

その頃、幸村・上杉法律事務所では新人の採用面接が行われていた。大輔は真琴と談笑していた女性・町田日向子(石橋静河)を見つけて驚く。大輔は司法試験で日向子の替え玉受験をしていたのだ。話を聞かされた甲斐は、本人が自ら替え玉受験のことを話すわけがないから大丈夫だというが…。

大輔は甲斐に命じられKJOグループについて調べ、グループがタイに所有しているホテルで従業員のストライキがあったことを突き止める。

合併交渉を優位に進めるため、甲斐は木次谷の息子の替え玉受験をしたことがある大輔を連れてセイントを訪れる。大輔は、セイントの代表が真琴の父・聖澤敬一郎(竹中直人)であることを知って…。

【第6話】

甲斐(織田裕二)チカ(鈴木保奈美)から、日本有数の資産家で慈善事業にも積極的に取り組んでいる内海財団の会長・内海真須美(ジュディ・オング)を紹介される。

彼女は轟フィナンシャルが手掛けるインドネシアの発電所建設に20億円も投資しているが、建設計画が頓挫してしまったという。資金を回収したいという彼女の依頼を受けたチカは、蟹江(小手伸也)と組んで対処するよう指示する。

蟹江は大輔(中島裕翔)に轟フィナンシャルの資産を調査するよう命じられる。そこに甲斐がやってきて別件が入ったといって大輔を連れて行ってしまう。

甲斐に相談してきたのは、リゾート開発会社「アテナリゾート」の藤原一輝(大澄賢也)だ。藤原の娘で大学院生の華名(佐久間由衣)が、社員証を偽造し会社に侵入していたという。華名は会社の口座から1億以上もの金を別口座に移していた。

その頃蟹江は、轟フィナンシャルの経理部長・小堺晴彦(春海四方)、弁護士の毛利徹(小松和重)、アソシエイト弁護士の米倉和博(宮田佳典)と会っていた。小堺が香港に作った口座に3000万の資金を移したことを掴んでいた蟹江がそのことを厳しい口調で責め立てると、小堺は急に体調を崩しそのまま息を引き取ってしまう。

大輔は華名に会いに行く。華名はアテナリゾートが不都合な環境予測データを隠ぺいしたまま人口500人ほどの小さな島にホテルを建てたことが許せなかったようで…。

【第5話】

幸村・上杉法律事務所では2018年上半期の決算報告会が行われていた。案件数は蟹江(小手伸也)に譲ることになったものの、売り上げでは甲斐(織田裕二)が№1だった。

チカ(鈴木保奈美)は甲斐と蟹江にある賞品を手渡す。

大輔(中島裕翔)の元に、遊星(磯村勇斗)が傷害事件を起こして逮捕されたという知らせが入る。祖母・結衣(田島令子)が転倒してケガをしたと嘘をつき、遊星のところへ向かおうとした大輔に、甲斐は自分が個人で契約している車を使うよう指示した。

運転手の赤城達男(ブラザートム)には正直に打ち明け、大輔は警察署へ向かった。だがその途中、赤城がトラックと追突事故を起こしてしまう。相手は運送会社の運転手・糸井公一(半海一晃)。大輔は糸井に名刺を渡し、体調を心配する。糸井はそれに答えず、「甲斐正午はまだここにいるのか?」と聞いてきた。赤城は大輔を心配し、タクシーを拾って警察署へ向かうよう告げた。

大輔は遊星の身柄を引き受けた。飲食店でほかの客と口論になって暴れたらしい。店側からは壊れた食器の弁償を求められている。だが遊星はマンションや車も失い、借金もあるという。

赤城から糸井が示談を拒否していると聞かされた甲斐は、事故現場を離れただけでなく、嘘もついていた大輔を非難。これを機に遊星との関係に決着をつけるよう言われるが…。

【第4話】

東大法学部教授の退職を祝う会に出席した甲斐(織田裕二)は、後輩弁護士の畠中美智瑠(山本未來)と再会。

大手ファームに所属する美智瑠から、訴訟を起こされた製薬ベンチャー“ナノファーマ”についての情報を得るのが目的だった。甲斐は、チカ(鈴木保奈美)がナノファーマの代表・辛島悠紀夫(小市慢太郎)とデートをしている現場を目撃していたのだ。

その頃、大輔(中島裕翔)は、蟹江(小手伸也)主催のクイズ大会で同じアソシエイトの館山健斗(岩井拳士朗)との決勝戦に臨んでいた。結局大輔はハーバード大トリビアに答えることが出来ず敗れてしまう。

甲斐は、チカから“ナノファーマ”を助けるように命じられる。辛島はチカの元夫だった。

大輔は2位の賞品として、蟹江からボランティア案件を任される。それは家賃を滞納しオーナーから訴えられている春日友加里(生越千晴)の弁護だった。

マンションの管理状態が悪く、飼っていたウサギがストレスで死んでしまったことが原因で仕事も辞めることになったと友加里は主張している。

辛島は立花理乃(中原果南)と共同である難病の特効薬「レミゼノール」を開発したが、薬の副作用で肝機能障害を起こしたという患者8名から訴えられていた。

甲斐は被害者の弁護士・福原太一(渡辺憲吉)に見舞金を払って和解したいと提案するのだが…。

【第3話】

大輔(中島裕翔)は、甲斐(織田裕二)と一緒にクライアントのところへ行きたがるが連れて行ってもらえない。会議への参加も認めてもらえない。パラリーガルの真琴(新木優子)に仕事が欲しいと愚痴をこぼしているのを耳にした蟹江(小手伸也)が大輔を連れ出した。

甲斐は老舗時計メーカー「KAMIYA」を訪れていた。社長が急死し、娘の静佳(東風万智子)と取締役の安樂孝志(久松信美)が葬儀についてもめていた。臨終に立ち会ったという古株の工場長・岡林達樹(きたろう)も不機嫌だ。

その頃大輔は、総合格闘技の道場で蟹江のスパーリング相手を務めていた。そこに一人の男がやってくる。世界的ゲームメーカー「BPM」のCEO兼チーフクリエイターの藤ヶ谷樹(柳俊太郎)だ。蟹江は、ハーバード大学で藤ヶ谷と同期だった大輔を利用して自分を売り込もうと画策していたのだ。

大輔は困惑するが、ハーバード入学直後にゲームが売れ始め、授業どころじゃなかったと聞きほっとする。

大輔はBPM社のゲームで世界ランキング入りしたこともあり、そのことがきっかけで意気投合する。

甲斐は、社長が亡くなる前から、安樂たちが国内工場を閉めて東南アジアに生産拠点を移そうとしていたことを知る。そこで甲斐は、取締役会で安樂が新社長に任命される前にほかの社長候補を見つけようとするが…。

【第2話】

甲斐(織田裕二)はクライアントの「いろは銀行」の行員から内部告発を受ける。告発してきたのは、佐橋哲平(米村亮太朗)という男性で、部長の谷川好昭(長谷川公彦)が預金を不正に流用し、水商売の女性に貢いでいるという内容だった。

その頃、鈴木大輔(中島裕翔)はプロポノ=無料法律相談会の仕事に一人で取り組んでいた。甲斐に命じられたのだ。

いろんな相談者がいる中、看護師の河瀬今日子(関めぐみ)がやってきた。勤務先の病院院長から「愛人にならないか」と誘われ、それを断ったことで解雇されてしまったという。

今日子に同情した大輔は、法廷で戦うべきだと彼女に告げる。甲斐にもそのことを伝えるとクライアントに同情するなと一蹴されてしまう。だが相手が東都医科大学病院の院長・海部政継(中村育二)だと知ると途端に態度を変え、すぐ先方に連絡するよう命じた。海部は日本医師協会の次期会長候補。スキャンダルを嫌って示談に応じるだろうと考えたからだ。

海部の代理人弁護士・館林憲次(小須田康人)は甲斐の読み通り、大輔が提示した金額での示談にすぐに応じた。甲斐の秘書の玉井伽耶子(中村アン)は、うまくいきすぎた時は必ず不吉なことが起こると大輔に告げる。

大輔は、アソシエイトを監督する立場でもある蟹江貢(小手伸也)から、仕事に関して逐一報告書を提出するように言われる。そしてネットには海部のセクハラ疑惑を報じるネットニュースが流れてしまい…。

【第1話】

『幸村・上杉法律事務所』に所属している甲斐正午(織田裕二)は、東大入学後、ハーバード大学に留学した経歴を持つ。企業買収・合併や、企業間の提携など金になる仕事を数多く手掛ける優秀な弁護士だ。

だが性格はかなり傲慢で、勝つためなら違法行為スレスレの手段をとることもある。

幸村チカ(鈴木保奈美)が代表弁護士を務める『幸村・上杉法律事務所』は、日本四大弁護士事務所の一つだ。その事務所には、敏腕弁護士の父を持つ有能なパラリーガル・聖澤真琴(新木優子)、頭脳明晰で相手の心を掴むことに長けている甲斐の秘書・玉井伽耶子(中村アン)、甲斐をライバル視している弁護士・蟹江貢(小手伸也)などがいる。

事務所の稼ぎ頭である甲斐は、シニアパートナーへの昇格を狙っている。チカは昇格の条件として、若手の弁護士・アソシエイトを雇うように甲斐に命じる。

気乗りはしないが、その条件を受け入れた甲斐は、新人採用の面接会を開くことにした。そこに鈴木大貴(中島裕翔)がやってくる。大貴は一度見たものは決して忘れない完全記憶能力を持ちながらも、悪友・谷本遊星(磯村勇斗)の影響でその日暮らしのフリーター生活を送っている。甲斐はその能力に興味を抱き、大貴を採用するのだが…。

僕らは奇跡でできている

【最終話】

「迷惑なんだよ、消えてほしい」と樫野木(要潤)から強烈な言葉を浴びせられた一輝(高橋一生)は大学を休んで森へ行く。

帰宅した一輝に沼袋(児嶋一哉)からの一枚のメモが届く。

翌日一輝は、鮫島(小林薫)に辞職を願い出た。それを知った新庄(西畑大吾)たちは一輝を引き留めるため、育実(榮倉奈々)に説得を頼みに行く。一輝の辞職について何も知らなかった育実は驚き、治療にやってきた一輝に理由を尋ねる。

休講にした分の講義の振替のために、一輝は学生たちをフィールドワークに連れていく。樫野木は鮫島のもとを訪れて…。

学生たちから辞職する理由を問い詰められた一輝は、自分の決断を語り学生たちを驚かせる。

一輝の決意に刺激を受けた育実、樫野木、沼袋、学生たちが最後にどんな決断を下すのか…。一輝はどこへむかうつもりなのか…。

【第9話】

山田(戸田恵子)との関係も元に戻り、一輝(高橋一生)は水泳を始めた。大学でも鮫島(小林薫)から代講を任されたり、沼袋(児嶋一哉)と言葉を交わしたりするなど、周囲との関係も深めている。だが、樫野木(要潤)だけは一輝のことをよく思っていないようだ。離れて暮らしている娘から、元妻に恋人がいると聞かされ焦ってもいた。

進路相談で一輝と二人きりになった琴音(矢作穂香)はついに告白をするが断られてしまう。琴音はムキになり、育実(榮倉奈々)のことが好きなのではないかと問い詰める。想像もしていなかった質問に一輝は答えが見つからない。それをきっかけに育実に対する自分の気持ちを考え始めるが、答えは出ない。そこで一輝はそのことを育実に相談する。すると育実は一輝を意識しはじめ…。

ある日、育実の部屋にヤモリが現れた。パニックになった育実は迷った末、一輝に助けを求めた。部屋にやってきた一輝と二人きりになり…。

一輝もある答えにたどり着き、それを育実に伝えることを決意する。

一輝はあることから樫野木の娘・香澄(矢崎由紗)と顔見知りになった。フィールドワークのことを興味深く聞いていたため、一輝はもっと話を聞かせたいと思い、樫野木に声をかける。

元妻の再婚話に動揺している樫野木は、離婚の原因となったフィールドワークの話を楽しそうにする一輝を見て苛立ち、強烈なひと言を浴びせてしまう。

【第8話】

一輝(高橋一生)から「僕は山田さんから生まれたんですよね?」と突然尋ねられた山田(戸田恵子)は驚いて言葉を失った。一輝も、山田のそのような反応を見てどうしたらいいかわからず、眠れない夜を過ごした。2人は気まずくなり、会話もままならない。

なかなか寝付けなかった一輝は大学の講義にも遅刻してしまう。熊野事務長(阿南健治)から嫌味を言われていると、樫野木(要潤)もまた同じく遅刻してやってきた。

一人娘から、元妻に新しい恋人が出来たと聞かされて動揺していた。

一輝の講義を聞いていた琴音(矢作穂香)は、いつもと様子が違うことに気付く。そんな中、新庄(西畑大吾)がある動画を見つける。

義高(田中泯)の工房を訪ねた山田は、一輝の気持ちを考えるといたたまれないとこぼす。一輝からの電話で夕飯はいらないと言われてしまい、元のような関係に戻るのは不可能なんじゃないかと不安になる。

その夜、「どうして私が産んだと思ったんですか?」と山田が一輝に尋ねると、真実を知ることになったきっかけや、今まで黙っていた理由について話し出した。

一輝も、今まで何も言わずに家政婦として働いてきた理由を聞くが、山田は「一生言わないと決めていた」というだけだった。

一輝は山田と以前のような関係に戻ろうと、料理を習いに来ていた育実(榮倉奈々)に、家族と仲直りする方法を尋ねる。事情を知らない育実は普通にしていれば自然と元に戻ると話すけれど、一輝には育実のいう“普通”というのがわからないのだった。

過去について話すかどうか悩んだ山田は鮫島(小林薫)の元を訪れる。鮫島から「本当のことを話しても話さなくても二人はうまくいかないと思う」と言われショックを受けた山田は、覚悟を決め、その日の夜、一輝に全てを打ち明けることに…。

翌日、一輝はひと言だけ書いたメモを残して姿を消してしまう。

【第7話】

仮病で学校を休んだ虹一(川口和空)一輝(高橋一生)の大学にやってきた。母親にずる休みがばれて大切なスケッチブックを取り上げられたという。家にいたくないという虹一を一輝は自宅に連れ帰り、自分の部屋に入れた。

虹一が自宅にいることを母親・涼子(松本若菜)に伝えるため、育実(榮倉奈々)のクリニックを訪れた一輝は、そこで虹一の家出に慌てている涼子と遭遇。

虹一が一輝の自宅にいることを知った涼子は育実と一緒に相河家を訪れる。無理やり虹一を連れて帰ろうとするが虹一は拒否。育実は虹一のことで周囲の目を気にしてばかりいる涼子とかつての自分を重ね合わせていた。

翌日、一輝は虹一と一緒に森へ行く。森にこられたことで笑顔になった虹一が、一輝の家に戻ると涼子がきていた。

学校で虹一が悪目立ちをしていて恥ずかしい思いをしているという涼子に、一輝は自分の少年時代のことを話し始める。一緒に話を聞いていて育実もその過去に驚き…。

一輝を好きな琴音(矢作穂香)が、新庄(西畑大吾)たちと一輝の研究室にやってくる。琴音は話があると鮫島(小林薫)を呼び出し…。

数日後、育実が再び相河家にやってきた。すると山田(戸田恵子)が突然口実を作り外出してしまい、一輝は育実と二人きりになる。

戻ってきた山田に理由を尋ねると、山田は二人の結婚式を想像していると告白する。一輝は山田に思いもよらない質問を投げかけ…。

【第6話】

一輝(高橋一生)に誘われ森へ行った育実(榮倉奈々)は、元恋人・鳥飼(和田琢磨)のことを信じられず別れることになってしまった自分に対する後悔から涙を流す。その姿を見た一輝はなぜ泣いているのか理由がわからず困惑する。

二人が一緒に森へ行ったことを知った山田(戸田恵子)は、鮫島(小林薫)など、一輝と付き合いのある先生たちを呼び食事会をしようと計画。その先生には育実も含まれていた。

山田に指示され、一輝は育実とあかり(トリンドル玲奈)祥子(玄覺悠子)を誘うためにクリニックを訪れた。

だが育実は何かと理由をつけて食事会を断る。その日は育実の誕生日で鳥飼からの連絡を期待してのことだった。

食事会当日。結局育実はあかりたちと一輝の家にやってきた。樫野木(要潤)沼袋(児嶋一哉)熊野(阿南健治)も集まり食事会は盛り上がる。

山田の狙いで一輝と一緒に餃子を作ることになった育実。キレイな形にこだわる育実とは正反対に一輝は形には全くこだわらない。そんな一輝を見た育実は複雑な気持ちを抱えて…。

翌日一輝は、森で泣いていた理由を率直に育実に尋ねた。一輝に悪気がないことを知る育実は「相河さんに自分の思いは分からないと思う」と前置きしながらも、自分がまじめすぎること、そんな自分に嫌気がさしていることなどを正直に話す。その思いを聞いた一輝は…。

しばらくしてリスが橋を渡らない理由を思いついた一輝は、樫野木と一緒に森を訪れた。

その夜、一輝に育実から電話がかかってくる。週末に一輝が森へ行くことを知った育実は、一緒に行ってもいいかと尋ねて…。

【第5話】

一輝(高橋一生)に育実(榮倉奈々)と親しくしてもらいたい山田(戸田恵子)は、こんにゃくをおすそわけするよう助言する。育実が受け取らなかったと知った山田は、ますます育実のことが気になり始め、クリニックに偵察へ。

素性を隠してただの患者として接していたが思わぬ人物と出くわして…。

一輝は、虹一(川口和空)と会い、リスが渡る橋について報告していた。虹一は一緒に森へ行きたいと言うが、母・涼子(松本若菜)の許可をもらうのは難しそうだ。

そこで一輝は、虹一が親子で参加する予定の歯磨きイベントに自分も参加し、涼子を説得してみると約束する。

大学では一輝の授業が面白いと評判になっていたが新庄(西畑大吾)だけは苛立ちを覚える。両親が作ったこんにゃくをべた褒めしながら、自分だったら家業は継がないと答えたからだ。新庄は一輝の本心がわからずモヤモヤしていた。そんな新庄と出くわした鮫島(小林薫)が…。

恋人と別れた育実は患者の数を増やすために中国語を勉強したり、子供向けのイベントを計画したり、仕事に打ち込んでいた。別れた寂しさを仕事で埋めようとするうちにあかり(トリンドル玲奈)にきつく当たってしまい、反感を買ってしまう。

イベント当日。育実は手作りの紙芝居などで盛り上げようとするが、子どもたちの反応はいまいちだった。気まずいムードが漂う中、一輝がその空気を一変させる。一輝のおかげでイベントは大成功に終わるが、育実は素直に喜べない。

頑張っても報われない自分と、毎日楽しそうにしている一輝を比べて理不尽さを感じていた。

後日、クリニックにやってきた一輝から突然森に誘われて…。

【第4話】

教え子の新庄(西畑大吾)が、授業中に歯が痛いと言い出したため、一輝(高橋一生)育実(榮倉奈々)のクリニックへ連れていくことに。

帰り道、家政婦の山田(戸田恵子)から頼まれていたものを買うためスーパーへ立ち寄った。買ってきてと言われていたのはおでんに入れるこんにゃくだったのだが、色も形も種類も豊富なこんにゃくに一輝は魅了される。

育実が残業していると恋人の鳥飼(和田琢磨)がやってくる。鳥飼が席を外した際、携帯に女性からのメールが届き不安になった育実は思わず別れを思わせる言葉を口にしてしまう。

翌日、大学の研究室で熊野(阿南健治)が慌てていた。一輝が届けも出さずに授業を突然休講にしてしまったのだという。一輝のことを理解している鮫島(小林薫)は驚かないが、樫野木(要潤)沼袋(児嶋一哉)は呆れていた。

その頃一輝は、タクシーに乗って山道を走っていた。車窓からイノシシを発見した一輝はタクシーを停めて畑の中へ。掘り起こされていたイモを拾い上げていると泥棒と間違われてしまい…。

新庄たちは一輝の授業が突然休講になったため、暇を持て余していた。卒業後の進路について話をしていたが、新庄だけは地元の話をしたがらない。そこに1本の電話がかかってくる。泥棒と間違えられた一輝が新庄の実家にいるという。

事態を把握できていない琴音(矢作穂香)たちは困惑しながらも、おもしろそうという理由から、樫野木の授業を休んで新庄の実家へ向かう。

【第3話】

一輝(高橋一生)は大学で講義するかたわら動物園に通っている。

ある日、飼育員からサル山のボスが変わりそうだと聞いてワクワクする。5年から10年に一度しかないチャンスを逃すわけにはいかないと、歯の治療を先延ばしにして毎日動物園へ通った。

一輝からそのことを聞いた同僚の樫野木(要潤)は学部長の鮫島(小林薫)のことだと勘違いし、一人で焦っていた。

琴音(矢作穂香)はフィールドワーク以来、一輝のことが気になっていた。

ある日、ウキウキした様子で出かけていく一輝を見た琴音はデートではないのかと疑い、あとを追う。着いた先は、新庄(西畑大吾)がバイトしている動物園だった。

一輝は、歯医者で出会った少年・虹一(川口和空)を連れて行っていた。一輝がサル山を眺めていると、虹一は「動物たちの謎を見つける!」と言って一人で園内の探検に出かけていった。

その頃、育実(榮倉奈々)のクリニックに、虹一の母・涼子(松本若菜)が慌てた様子で飛び込んできた。

虹一の行方が分からなくなり、もしかしたら一輝と一緒なのではないかと考え探しに来たらしい。

みんなが慌てる中、一輝が動物園へ通っていることを思い出した育実は慌てて飛び出して…。

琴音は偶然を装って一輝と合流し、2人の時間を楽しんでいた。動物園が閉演の時間になっても虹一が戻ってこない。

虹一を探そうともせず駆け付けた育実にサル山の話をし始める一輝に怒りを爆発させる。

【第2話】

歯科クリニックを訪れた相河一輝(高橋一生)は、古い水道の蛇口の出す“キッキッキッ”という音を聞いて鳥の鳴き声を思い浮かべる。そして授業でフィールドワークに出かけようと思いつく。

だがほとんどの学生はフィールドワークを面倒と思っていて、ワクワクしているのは一輝だけだった。

育実(榮倉奈々)は「先生はウサギっぽい」ウサギはカメを見下すために走る」という一輝に言われた言葉が気になって落ち着かない気分でいた。

一輝は、歯科クリニックで出会った少年・宮本虹一(川口和空)と公園で再会する。生き物に興味を持っている虹一に、一輝は山で調べているある謎について打ち明ける。

虹一も一輝に親しみを感じていたが、母の涼子(松本若菜)は一輝のことを警戒していた。

フィールドワーク当日。山に到着後、音を出して鳥を呼び寄せる“バードコール”をやってみるがなかなかうまくいかない。

子供のように楽しむ一輝の姿を目にした青山琴音(矢作穂香)は胸の高鳴りを覚える。

育実はケンカした恋人・鳥飼(和田琢磨)と仲直りするため、自宅で手料理をふるまおうと考える。だがそこでまた、相手を気遣ってついた小さな嘘で雅也を傷つけてしまい、距離を置かれてしまう。

ある晩、ストレス発散のために一人で焼き肉を食べに行った育実は一輝と会って…。

【第1話】

相河一輝(高橋一生)は、鮫島瞬教授(小林薫)の勧めで半年前から動物行動学を教えている。陶芸家の祖父・義高(田中泯)に育てられ、今は住み込みの家政婦・山田妙子(戸田恵子)と暮らしている。

生き物が大好きでそれ以外のことには無頓着。人の話も聞かないし、空気も読めない。職場のルールも守ることが出来ないため、事務長・熊野久志(阿南健治)からも毎日叱られていた。同じ研究室の樫野木聡(要潤)沼袋順平(児嶋一哉)からは変わり者扱いされている。

一輝には嫌なことを先送りに癖がある。そのせいで歯の痛みが我慢できなくなり、鮫島に紹介された歯科クリニックを訪れた。

そこで容姿端麗で才色兼備なエリートである院長・水本育実(榮倉奈々)と出会う。彼女は歯科衛生士の丹沢あかり(トリンドル玲奈)もうらやむような人生を送っている。

育実が一輝の診察をすることになったのだが、診察の時間を守らなかったり、一方的に話す一輝の態度にイライラし始め「常識がないんですか?」ときつい言葉を浴びせてしまう。

一方大学では、学生たちが一輝の出した課題に頭を悩ませていた。

中学聖日記

【最終話】

聖(有村架純)が「未成年者誘拐罪の疑い」で警察署に連行された。一緒にいた晶(岡田健史)も取り調べを受け、聖をかばう供述をするが相手にされない。

解放されたあとも、晶は母・愛子(夏川結衣)に携帯を取り上げられ、聖の連絡先も消されてしまう。

後日、愛子から会って話がしたいと言われて聖が待ち合わせ場所へ向かうと…。

全てを失うことになった聖。晶への思いを胸に、どのような答えを出すのか。

【第10話】

キャンプ場で一晩一緒に過ごし、聖(有村架純)晶(岡田健史)はようやく思いが通じ合った。島を出る晶からメッセージを受け取った愛子(夏川結衣)は複雑な思いだった。

東京へ戻ると、聖の母・里美(中嶋朋子)が待っていて、二人はまた引き離されてしまう。

翌日二人で愛子の元を訪ねる。里美は娘のしたことを謝ろうとするが、聖は晶に対する思いを正直に愛子に打ち明ける。すると愛子からは思わぬ言葉を投げかけられて…。

晶は将来的に自立し、聖とのことを認めてもらうため進学を決意。そこにある人物がやってきた。

晶と聖はそれぞれの立場で新たな決断を下す。

【第9話】

晶(岡田健史)は、父・康介(岸谷五朗)からの手紙に書かれた「山江島」という言葉を頼りに父を探すためフェリーに乗り込んだ。聖(有村架純)は二度と晶には会わないと決めていたが、晶の言動を放っておくことが出来ずにフェリーニ飛び乗った。

翌日二人は山江島に到着し…。

息子を失ってしまうのではないかと不安になった愛子(夏川結衣)は、勝太郎(町田啓太)の会社を訪れる。勝太郎は二人の行動に苛立ち、聖に何度も電話をかける。原口(吉田羊)はそんな勝太郎の様子を静かに見守っていた。

聖と晶は山江島で非日常的な時間を過ごし、気持ちの変化を感じていた。

自分の胸の内を明かす聖を見て、晶の中に再び聖を想う気持ちがこみあげてきて…。

【第8話】

聖(有村架純)野上(渡辺大)と交際することを決めた。そんな聖の前に愛子(夏川結衣)が突然現れる。晶(岡田健史)と会ったかと尋ねられた聖は愛子の質問に真摯に答える。二人の様子を見ていた美和(村川絵梨)は聖の過去を探るため、愛子に接近。

学習発表会が近づいるため、聖は野上と一緒に準備を進めていた。ある朝教室の扉を開けると誰も登校していなかった。3年前の聖と晶の事件が保護者達に知れ渡っていて、母親たちが乗り込んでくる。

晶がるな(小野莉奈)に自分の本当の気持ちを伝えようとするが、るなはそれを一切受け入れようとはしない。悩んだ晶は学校へもアルバイトにもいかなくなる。

その様子を見た上布(マキタスポーツ)が晶を説得すると口論になり、晶は思ってもみない行動に出た。

【第7話】

野上(渡辺大)の優しさに触れた聖(有村架純)はようやく前に進めそうな気がしていた。晶(岡田健史)もるな(小野莉奈)と付き合うことにしたと九重(若林時英)に告げる。

ある日、聖のクラスの生徒・彩乃(石田凛音)が登校中に栄養失調からの貧血で倒れてしまった。

彩乃の母・美和(村川絵梨)を学校に呼び出した聖が注意をしようとすると、これ以上踏み込んできたら聖の秘密をバラすと脅してきた。

その頃、聖が教師を続けていると知った晶の母・愛子(夏川結衣)は、そのことを晶が知ったらどうなるのだろうと不安になっていた。

それぞれが新しい道を進もうとしていたが…。

【第6話】

聖(有村架純)晶(岡田健史)の前から姿を消してから3年が経った。聖は勝太郎(町田啓太)とも別れて、千鶴(友近)と同じ小学校で教師を続けていた。

聖は同僚と訪れた雑貨市で晶の姿を見かける。晶は母・愛子(夏川結衣)の元を離れ、上布(マキタスポーツ)の実家に下宿していた。穏やかな日々を過ごしていた聖はこの再会に動揺する。

勝太郎は東京本社でバリバリ働いていた。そこに原口(吉田羊)が新しい部長として戻ってきて…。

聖は担当する生徒・彩乃(石田凛音)の遠足費の支払いが滞っていることを知り母親の元を訪ねるが…。

【第5話】

夜の砂浜で晶(岡田健史)とキスをした聖(有村架純)は帰宅後、マンション前で勝太郎(町田啓太)と愛子(夏川結衣)と鉢合わせする。

我に返った聖が勝太郎に話をしようとするが、勝太郎は信じてると繰り返すばかりだった。

翌日、塩谷(夏木マリ)に呼び出された聖は、愛子の目の前で説明することに。

愛子が学校へ行ったことを知った晶は、上布(マキタスポーツ)の制止を振り切り学校へ向かった。自宅謹慎を命じられた聖と会って…。

【第4話】

聖(有村架純)は、勉強合宿で自分の晶(岡田健史)への特別な想いに気付いた。千鶴(友近)はそんな彼女を心配し「生徒に本気になったら終わり」と諭す。

聖はこの想いは一過性のものだと自分に言い聞かせ晶と接するが、晶は聖のことを諦められず、花火大会のあとに会いたいとメールを送る。

そんな二人のことを晶の母・愛子(夏川結衣)が疑い始めていた。

夏休みも始まったある日の休日、聖がウエディング雑誌を読み、結婚式の準備を進めている頃、勝太郎(町田啓太)原口(吉田羊)と二人で海外出張へ出かけていた。原口は勝太郎に、聖にほかに気になる人がいないかどうかはっきりさせるよう迫る。

花火大会の夜。見回りのため会場に来ていた聖は、晶の意外な姿を目撃する。そこには勝太郎と原口も来ていて…。

【第3話】

晶(岡田健史)が夜道で自転車から転倒した。

聖(有村架純)が発見し、手当をするために自分の部屋にあげることに。

するとそこに勝太郎(町田啓太)がやってきて聖は動揺する。

晶の母・愛子(夏川結衣)は、ネットの掲示板を見て聖と晶の体育倉庫での一件を知り聖に会いに行った。

子星中では3泊4日の合宿が始まった。晶はその期間中にクラスメイトともめ事を起こしてしまう。聖が理由を尋ねるが…。

【第2話】

聖(有村架純)は「先生のこと、好きになっちゃいました」と晶(岡田健史)から告白されるが、その言葉を受け流していた。

ある日、聖と勝太郎(町田啓太)の家族の顔合わせが開かれることになった。勝太郎が仕事で遅れている中、聖は教師としての思いを両家の親に伝えていたが、いずれは仕事をやめるように言われ悩んでしまう。

そんな中、晶から再び気持ちを告げられ困惑する聖。

体育祭当日。聖に避けられていた晶はある大胆な行動に出る。

【第1話】

聖(有村架純)は夢をかなえて中学校の教師になり、赴任した学校で中学3年生の不思議な生徒・晶(岡田健史)と出会う。

晶は出会ってすぐ聖に恋をする。晶にとっては初めての恋だ。だが聖には大阪に赴任している婚約者・勝太郎(町田啓太)がいた。

自分は教師で相手は生徒。しかも自分には婚約者もいる。絶対に好きになってはいけない…聖はそう言い聞かせながらも、真っすぐな気持ちを伝えてくる晶に次第に惹かれていく。

聖の婚約者の勝太郎はエリート企業に勤めるサラリーマンだ。いつも聖の味方でいてくれるが、聖にとって完ぺきな彼氏が時々重荷となることもあった。

勝太郎の会社には帰国子女の先輩・原口律(吉田羊)がいる。彼女はバイセクシャルで仕事にも恋にも一生懸命で狙った獲物は逃さない。そんな律が勝太郎や聖を翻弄していくことに。

晶の母・黒岩愛子(夏川結衣)は女手一つで晶を育ててきた。担任教師に恋をする息子を心配し危機感を抱いていた。晶と向き合おうとするがなかなかうまくいかない。

聖がは婚約者との結婚を選ぶのか。それとも教え子との禁断の恋を選ぶのか…。

相棒17

【第10話】

年末、110番があった。マンションに駆け付けた右京(水谷豊)亘(反町隆史)が室内で倒れている少女・槙(優希美青)を派遣する。彼女の幼い子供が誘拐されたらしく、槙の母親・貴巳(河井青葉)は亡くなった夫の父親・衆議院議員の敦盛劉造(西岡德馬)の元へ向かった。

身代金目的の誘拐であれば衆議院議員の劉造に連絡があるはずだと考えてのことだった。

槙は意識を取り戻すが、息子の父親に関しては何も答えない。偽装誘拐の可能性もあるとして捜査は難航する。

そんな中、犯人から連絡が入った。犯人が要求したのは、来日中の大物シャンソン歌手・神崎瞳子(大地真央)に、マスコミの前で告発文を読ませろというものだった。その告発文は「三雲生命の社員・天野弘は自殺ではなく殺された」という内容だ。犯人はなぜ瞳子を巻き込むのか。

亘は天野弘について調べているうちに、三雲生命についての不穏な情報を入手。右京に相談せず一人で暴力団事務所に乗り込み、消息がわからなくなってしまう。

右京は、貴巳と瞳子に接点があったことに気付き、劉造と三雲生命にもある関係があることを知る。

亘と連絡が取れなくなった右京は、元特命係の神戸尊(及川光博)に協力を依頼することに。

【第9話】

外国人青年が変死体で発見された。サルウィン共和国から働きに来ていて、同じ飲食店で働く青年の姉によると、最近、外国人を狙った襲撃事件が相次いでいるのだという。

だが警視庁は手を引き、所轄だけで捜査が行われることになった。

そのやり方に納得できない伊丹(川原和久)は独自に捜査を開始。心配した芹沢(山中崇史)から頼まれた右京(水谷豊)と亘(反町隆史)も動き出す。

サルウィンは特命係に在籍していた初代相棒の渡航先だ。政情は相変わらず不安定で襲撃を受けた被害者の中には所在不明のものもいる。そのため捜査は簡単ではなかった。

右京は圧力をかけたと思われる衆議院議員・敷島(井上肇)に注目し、息子の純次(藤原季節)に疑いの目を向けていた。

単独で捜査していた伊丹は、人気のない道路で覆面姿の集団に取り囲まれ…。

【第8話】

認知科学の権威である大学教授が心臓まひで亡くなった。一部の学生がSNSで「呪い殺された」と騒いでいることを知った右京(水谷豊)はそのことに興味を持ち、亘(反町隆史)と一緒に調べ始める。

学生が呪い殺した張本人と名指ししていたのは、半年前に転籍してきた助教授の川村里美(佐津川愛美)だった。

学生の話によると、教授が死亡する前日、彼を睨みつけながら「死ね」とつぶやいていたという。さらに、人を呪い殺せると公言している霊能力者とも会っていたという。

里美と、同じ研究室の准教授・高野鞠子(冨樫真)猪瀬(オクイシュージ)からも事情を聴いた右京は、事件性はないと聞いた時、里美だけがひそかにほほ笑んだことを不審に思う。

だが里美には事件当時の完璧なアリバイがあった。

【第7話】

ある日、右京(水谷豊)はオフィス街でリクガメを見つけた。気になってあとをつけると公園のテントでホームレス男性(山中崇)が血を流して倒れていた。右京は彼のペットと思われるリクガメを保護し、亘(反町隆史)と一緒に襲撃事件について調査を始める。

手がかりになりそうなものはテントにあった新聞。調べてみるとそれは水曜日に発行されたばかりで、男性は「詠み人知らず」という筆名で何度も短歌を投稿していたことがわかった。

その作風から、かつて「うさぎ」という筆名を使っていたことも判明する。

右京たちは、その後の調査で、ホームレス男性が2年前に失踪した鮫島という国土交通省港湾局の官僚であることを突き止めた。

国交省に問い合わせると、鮫島の同期で人事課長の杉原(松田賢二)が対応し、鮫島の同期で、現在、総務課長を務める谷川(関幸治)からも話が聞けたが、二人とも冷淡な対応だった。

鮫島が意識を取り戻すが、襲われた時の記憶を失っていた。

【第6話】

弁護士の連城(松尾諭)から奇妙な依頼を受けた右京(水谷豊)。顧問弁護士を務める出版社が、連続殺人事件の被告で拘禁中の遠峰小夜子(西田尚美)に名誉棄損で訴えられており、和解の条件として、有能な刑事と話がしたいといっているという。

小夜子は、真珠養殖詐欺で、返金を迫った被害者を自殺や事故に見せかけ殺害した疑いをかけられている。

右京は亘(反町隆史)と一緒に面会へ行き、小夜子から気になる話を聞いた。海外へ行く飛行機の中で、谷岡という科学者に出会い、若い女性向けの黒真珠のネックレスを紹介したという。谷岡は世界的なバイオ技術の研究者で、数日前に風呂場で溺死したと報じられている。

小夜子がなぜ右京たちにそんな話をしたのか…。興味を持った右京は事故死として処理されている谷岡の死についても調べ始める。

【第5話】

右京(水谷豊)亘(反町隆史)は証拠品の捜索のため神社を訪れていた。2人はそこで不審な男(木村了)と遭遇する。慌ててその場を立ち去ったその男の様子を見ていた右京は、完全犯罪で誰かを殺害しようとしていることに気付く。

調べてみると、その男は星野という優秀な天文物理学者だった。イギリスの研究チームにもスカウトされていて結婚も控えている。そんな男がなぜ誰かを殺そうとしているのか。

捜査を進めるうちに、物理研究部に所属していた高校時代に同級生の少女が亡くなった爆発事故に関与していたという証言も得られ…。

【第4話】

バクハンと呼ばれる組織犯罪対策四課の課長・源馬(中野英雄)の指揮で過去最大規模の裏カジノ一斉摘発が行われた。その結果、広域指定暴力団・武輝会の資金源に大きなダメージを与えることが出来た。

右京(水谷豊)亘(反町隆史)も駆り出されたが、摘発を逃れた店があることに気付いた右京は、源馬が裏で手を引いているのではないかと疑いを持つ。

組対五課の角田(山西惇)は源馬をかばって手を引くように釘を刺したが右京はそれを無視して捜査を続ける。

そんな中、生活安全部の刑事・百田(長谷川公彦)久我(崎本大海)が特命係に捜査協力を要請。賭博業者と源馬の癒着を疑いマークしているのだという。

右京は捜査協力を快諾するが、亘は角田課長を裏切れないという理由から捜査を降りてしまう。

特命係の廃止を画策する衣笠(杉本哲太)も暗躍しており…。

【第3話】

千言万辞という辞書を担当している男性編集者が殺害された。体にはたくさんの刺し傷があった。

普段から千言万辞を愛読している右京(水谷豊)は事件に興味を持ち、亘(反町隆史)と一緒に独自捜査を開始。

出版社で聞き込みをする中で、辞書の原稿は元大学教授の大鷹(森本レオ)が一人で担当していると知る。大鷹は殺害された編集者と折り合いが悪く、大鷹をサポートしている国島(森田順平)という大学教授に主幹を切り替えるという話が持ち上がっていたらしい。周辺の人物の証言から、大鷹の偏屈ぶりが明らかになってきた。

そんな中、事件当夜、遺体が発見された公園に国島が姿を見せていたことが判明し…。

【第2話】

鬼束家の離れ家を捜索しても何も出てこなかった。このことで右京(水谷豊)の退職が現実味を帯びてきた。右京は残務処理を理由に亘(反町隆史)と捜査を続ける。

鋼太郎(利重剛)が手放さない鐵太郎(中田博久)の携帯電話の存在を利用し、鬼束家の面々に心理的圧力をかけていく。

だが、週刊フォトスの楓子(芦名星)が警察の横暴な捜査により家一軒が破壊されたという記事を掲載し、風向きが変化する。冨貴江(とよた真帆)が「それでも国家公安委員として警察への信頼は揺るがない」とコメントしたことで、警察の動きは封じられてしまった。

右京も辞表の提出を求められ窮地に立たされる。

冨貴江の動向を静観していた国家公安委員長の鑓鞍(柄本明)は…。

【第1話】

国家公安委員を務める大学教授・三上冨貴江(とよた真帆)の自宅で殺人事件が起きた。殺害されたのは、鬼束学園理事長・鬼束鐵太郎(中田博久)だ。副理事長の鬼束鋼太郎(利重剛)が、妻・冨貴江のために父親を殺害したのだという。

冨貴江の不貞の証拠を掴んだ鐵太郎が鬼束家から冨貴江を追い出そうとしていたためそれを阻止するために殺害したということだった。

冨貴江は、自分の社会的立場を守るため、鋼太郎に言われるままに隠ぺいを手伝った。

その数日後、殺害の裏事情を知る鐵太郎の後妻・祥(谷村美月)が失踪届を出したのだが、「週刊フォトス」の記者・風間楓子(芦名星)が、鐵太郎の失踪と祥のことについて面白おかしく書き立ててしまったことで世間に注目されることになってしまった。

その記事を読んだ右京(水谷豊)たちは興味を示し、独自に調査を始めた。

右京は国家公安委員長の鑓鞍兵衛(柄本明)にまで事情聴取する。鐵太郎が亡くなっていると確信する右京はクビをかけて鬼束家を捜索するのだが…。

獣になれない私たち

【最終話】

九十九(山内圭哉)が社員を大事にしないやり方に抗議をした晶(新垣結衣)。すると「お前がいなくても会社はどうにでもなる。辞めろ」と言われショックを受ける。

恒星(松田龍平)もまた、家族を救うために始めた粉飾決算をやめたいと伝えたが、結局は理解してもらえずやめることはできなかった。

傷ついた二人は一夜を共にしてしまうが、お互い本当の気持ちがわからずモヤモヤしていた。

5tapできちんと話をしようとするが、会社を休んだ晶を心配して、松任谷(伊藤沙莉)上野(犬飼貴丈)がやってきたり、京谷(田中圭)がやってきたりと大忙し。

落ち着いた時、やっと二人で話をしようとしたところ、呉羽(菊地凛子)から連絡が入る。

過去の男性関係についてのバッシングがやまず、これ以上カイジに迷惑はかけられないと呉羽はある決断をする。

それを見届けた晶と恒星は、どのような人生を選ぶのか…。

【第9話】

晶(新垣結衣)が業務改善に取り組み始めたことで、ツクモクリエイトジャパンの雰囲気はどんどん良くなってきていた。

松任谷(伊藤沙莉)上野(犬飼貴丈)も仕事の結果が出せるようになり、朱里(黒木華)もSEチームに馴染み始めている。

そんな中、社長の九十九(山内圭哉)が晶を“営業部の特別チーフクリエイター部長”に昇進させると言い出す。今まで晶がやっていた細々とした仕事は朱里が“社長秘書”となり任せられることに…。

その発表を受けた晶と朱里は戸惑いを隠せない。

恒星(松田龍平)呉羽(菊地凛子)が5tapの前でハグしている写真が週刊誌に掲載された。橘カイジの妻として話題となった呉羽の過去の恋愛も次々にほじくり返され、みんなのオアシスだった5tapの前にも記者が張り込むようになっていた。

夫の葬儀も終え、ようやく落ち着いた千春(田中美佐子)京谷(田中圭)のマンションへやってきた。そこにはとっくに別れたと聞いていた朱里が…。

朱里はなんとかマンションを抜け出し晶の部屋に逃げ込むが、そこにも千春がやってきて…。

【第8話】

恒星(松田龍平)は、呉羽(菊地凛子)の夫でヒットゲームクリエイター・橘カイジの会社の上場を手伝うことを決意した。だが、打ち合わせの直前に何度もキャンセルされていた。

それを聞いた晶(新垣結衣)は、乗り気なのは呉羽だけで、カイジは恒星を意識していて会いたくないのではないかと話した。

晶は、ツクモ・クリエイト・ジャパンの業務改善に取り掛かった。まず最初に、スタッフを増やしてほしいと社長の九十九(山内圭哉)に提案すると意外にも社長は快諾。採用を任された晶ははりきっていたのだが、面接にやってきたのは京谷(田中圭)の元彼女・朱里(黒木華)だった。

恒星が仕事をしていると1本の電話が入った。行方不明になっている兄・陽太(安井順平)が酔っぱらいの財布から金を盗もうとして逮捕されたという連絡だった。

処分が決まるまで自分の事務所に泊めようと陽太を連れ帰るが、目を離した隙に事務所から逃走してしまう。

恒星は晶に、自分が兄を嫌いな理由、過去に二人の間にあった出来事を話し始める。

【第7話】

恒星(松田龍平)が封筒に入った大量の現金を持っているのを見た晶(新垣結衣)は驚く。恒星は、そのお金で粉飾決算に加担するよう脅されていると話した。その話を真剣に聞く晶に、「という映画の話」とごまかす恒星。

九十九(山内圭哉)が社内に録音機能のついた監視カメラを取り付けたことで、社員たちは緊張感と息苦しさを感じていた。

社長の強引なやり方に会社全体の空気が停滞していることを晶と佐久間(近藤公園)は心配する。

京谷(田中圭)の父親の容態が悪化。病院に入れるかどうかで千春(田中美佐子)は家族ともめていた。

京谷と喧嘩したままの晶はそのことを知らず、千春と連絡が取れないことを心配する。夜遅くに帰宅すると、アパートのドアの前で朱里(黒木華)が座り込んでいて…。

【第6話】

路上で晶(新垣結衣)恒星(松田龍平)がキスをしているところを呉羽(菊地凛子)三郎(一ノ瀬ワタル)が目撃する。

4人はそのまま5tapで飲むが、呉羽は2人のキスを見ても態度が全く変わらない。

呉羽は晶と恒星を夫・橘カイジの仕事関係のパーティーに誘うが、約束があるといって二人は断った。

だが恒星はカイジのことが気になっていて、パーティーのことについて三郎から情報を聞き出そうとするも、肝心なことは聞けない。

その後、恒星は呉羽とカイジの結婚についてのある噂を聞いて…。

晶と恒星のキスを見てしまった京谷(田中圭)も、朱里(黒木華)のいるマンションから出てきたことを晶に告げられないでいた。

朱里は残された京谷の荷物から、晶から送られた年賀状を見つける。書かれている住所を頼りに晶の自宅へ向かう途中、5tapに立ち寄った朱里は、話し込んでいた恒星とタクラマカン斎藤(松尾貴史)の輪に入り一緒に飲み始め…。

【第5話】

晶(新垣結衣)は、京谷(田中圭)と一緒にマンションで暮らし続けている元カノ・朱里(黒木華)と話をするため、一人でマンションを訪ねた。

マンションを出ていく気があるのかという質問に対して、朱里は感情的に自分の主張をぶつけてくる。晶は自分との違いを見せつけられただけだった。

何も知らずマンションへ戻ってきた京谷が、客用のティーカップを見て「誰かきてたのか?」と聞くが、朱里は晶が来たことは言わなかった。

晶は朱里に会って以降、それまで以上に笑顔で仕事をこなしていた。社長の九十九(山内圭哉)はご機嫌で社員たちも喜んでいたが、松任谷(伊藤沙莉)だけが晶のあやうさに気付いていた。

晶と一夜を共にしたと口にして京谷に殴られた恒星(松田龍平)は、それまで避けていたことに向き合おうと、呉羽(菊地凛子)の夫“橘カイジ”について調べる。そしてその意外な正体を知ることに。

恒星は明るすぎる晶に気付き…。

【第4話】

恒星(松田龍平)呉羽(菊地凛子)もいる5tapで、元カノについて晶(新垣結衣)京谷(田中圭)が言い合いになった。晶は京谷を残して店を出ていってしまう。

帰宅した晶が「今日はごめん」と京谷のスマホにメッセージを送るが、既読にもならない。

翌日出社した京谷は部下の筧(吉村界人)から、二日酔いでシャツとネクタイも前日と同じだと指摘されていた。はぐらかした京谷はスマホをなくしたことに気付き探し回る。

5tapに立ち寄った晶は、京谷がスマホをなくしたこと、それをタクシーで一緒に帰った呉羽が持っていることを知る。

京谷の代わりにスマホを受け取りに行こうとする晶を見た恒星は嫌な予感がしていた。

呉羽から昨晩起きた出来事を聞かされた晶はパニック状態で恒星の事務所にやってきて…。

【第3話】

決死の思いで社長・九十九(山内圭哉)に業務改善要求をした晶(新垣結衣)だったが、“特別チーフクリエイター”という肩書をつけられ、結果的に昇進させられてしまった。

晶の部屋にスーツケースを持った京谷(田中圭)がやってきた。マンションに住まわせている元彼女・朱里(黒木華)に仕事を探して出ていくように言ったところ、暴れ始めたので泊まりに来たのだという。疲れた様子をみせる京谷に晶は何も言えなかった。

恒星(松田龍平)の周囲はあわただしくなっていた。

300万の札束を持って事務所にやってきた男に粉飾決算に加担するよう迫られる。今までとは違い、恒星ははっきり拒絶して追い返すということが出来ずにいた。

そして、久しぶりに訪ねてきた叔父から、数年前から行方不明になっている兄が東京にいるらしいと聞かされる。

【第2話】

晶(新垣結衣)はあらゆる仕事を押し付けられることに我慢が出来なくなり不満を爆発させ、社長の九十九(山内圭哉)に業務分担の改善要求書を突き付けた。

普段の晶とのあまりの違いに周囲が驚く中、九十九とやり合い、出張明けに返答するという約束を取り付ける。

恒星(松田龍平)は初対面の社長・勝俣(八嶋智人)から、粉飾した税務申告書類に担当税理士として判を押してほしいと頼まれる。恒星は、不正には手を貸さないと拒否し、事務所から追い出した。

その夜、晶と恒星は5tapで出くわす。呉羽(菊地凛子)の話題になると、「呉羽は恋に落ちた瞬間、鐘の音が聞こえるらしい」と恒星が話した。

晶は一目ぼれをしたことがなく、どんな音が鳴るのだろうと首をかしげる。恒星にもわからないことだった。

翌朝、有給休暇を取っていた晶は松任谷(伊藤沙莉)の電話で起こされる。

上野(犬飼貴丈)が大事な契約書を持ったまま会社を無断欠勤しているのだという。上野のアパートを訪ねた晶は思わぬ話を持ち掛けられ…。

【第1話】

住宅街にあるビールバー「5tap」で2組の男女が飲んでいた。一組は、ECサイトの制作会社に勤務する深海晶(新垣結衣)と、大手デベロッパー勤務の花井京谷(田中圭)

京谷は「母親がキミに会いたがっている」と話しているが、晶は聞いていない様子。

もう一組は、その店から3分ほど歩いたところに公認会計士・税理士事務所を構える根元恒星(松田龍平)橘呉羽(菊地凛子)のカップルだ。

呉羽が突然「私結婚したの!」と薬指のリングを見せ、恒星を驚かせると、結婚祝いのビールを開けさせ、店内の客たちにふるまい始めた。

晶と京谷もその輪に加わり、一緒に呉羽の結婚を祝うことに。

バーの店主・タクラマカン斎藤(松尾貴史)が、恒星と付き合っていたんじゃないのかと質問すると「お互い大して好きじゃなかったから」と呉羽は笑いながら答えた。

恒星は肯定も否定もしなかったが、晶はその言葉の意味が気になっていた。

実は晶も京谷との間にある大きな問題を抱えていた。ずっと棚上げにされていて、京谷が晶のアパートに泊まってもそれについての話は出来ていない。

翌朝、目覚めた晶は出勤前から社長・九十九(山内圭哉)からの仕事の電話に悩まされる。満員電車に乗っている時もかかってくる。

一番に出社した晶は、始業時間前に社長からの指令と同僚からの頼みごとを一気に片付けた。

この会社ではすべての負担が晶にかかっているのだ。

疲れ果てて帰宅している途中、いつものように5tapへ立ち寄った。するとそこには恒星がいた。

お互い常連ではあるものの、今まで話しかけたことはなかったが、晶は思い切って声をかけてみることに…。

リーガルV

【最終話】

かつて小鳥遊翔子(米倉涼子)が弁護していた受刑者・守屋至(寛一郎)は、貧困を救う会の代表・大峰聡(速水もこみち)に脅され殺人をおかしていた。

その真実を法廷で明らかにしようと、翔子は思いもつかない方法で攻めていく。その方法とは、翔子自身が原告となり、大峰とある関係を持つ「Felix & Temma法律事務所」の代表弁護士・天馬壮一郎(小日向文世)を提訴するというものだった。

至の弁護人だった1年前、弁護士資格をはく奪されたことに関して1円の損害賠償を求める民事訴訟を起こしたのだ。

翔子が持つ切り札は、至から託された謎の鍵だけ。至が殺害した被害者が持っていたものだというが、鍵番号も削り取られていてどこのものかもわからない。

だがそれがこの事件を暴く重要な手掛かりになる可能性もあると翔子は考えていた。

京極法律事務所はわずかな望みにかけ、調査を開始。同時に、翔子が弁護士資格をはく奪される原因となった暴力団への金銭授受行為が仕組まれた罠だったことも証明しなければならない。

だがその直後、京極法律事務所は窮地に立たされる。代表弁護士・京極雅彦(高橋英樹)とパラリーガル・伊藤理恵(安達祐実)が逮捕され、パラリーガルの馬場雄一(荒川良々)茅野明(三浦翔平)が暴力団に襲われ病院送りとなったのだ。

翔子、青島圭太(林遣都)大鷹高志(勝村政信)は途方に暮れる。

天馬が手をまわしたと考える翔子は、「Felix & Temma法律事務所」に乗り込むが…。

【第8話】

集団訴訟で勝訴したことをきっかけに、京極法律事務所に相談者が続々とやってくる。

そんな中、翔子(米倉涼子)はかつて弁護していた受刑者・守屋至(寛一郎)と1年ぶりに面会することになった。

至は、公園でNPO法人「貧困を救う会」の幹部職員・市瀬徹(夙川アトム)を殺害した罪で懲役9年の実刑判決を受けており、自らもその罪を認めている。

だが翔子は弁護していた頃から至の証言に不自然さを感じていた。隠された何かがあると直感し、それを探るために会いに行ったのだ。

青島圭太(林遣都)から事情を聴いた京極法律事務所のメンバーは、翔子のために一肌脱ごうと一致団結する。

だが「Felix & Temma 法律事務所」の代表弁護士・天馬壮一郎(小日向文世)の差し金で、弁護士会から業務停止処分の可能性を記した文書が届き、その直後、翔子が姿を消してしまう。

それをきっかけに、京極法律事務所のメンバーは次々に去っていき、青島だけが残った。

海崎勇人(向井理)、弁護士資格をはく奪された翔子から至の弁護を引き継いだ白鳥美奈子(菜々緒)に当時のことを再び確認していた。

そんな中「貧困を救う会」の代表・大峰聡(速水もこみち)に意外な人物が近づいていく姿を目撃する。

【第7話】

代表・相田栞(東ちづる)を中心に、「ローズブライダル」は会員相手に婚活詐欺を繰り返していた。

京極法律事務所は、被害者の塩見一郎(矢部太郎)を弁護し、ローズブライダルを訴えるが、被告代理人である海崎勇人(向井理)を相手に第一審で敗れてしまった。

翔子が次に考えた手は、全国から被害者を集めて集団訴訟を起こすことだった。だが被害者たちは躊躇し、なかなか立ち上がってくれない。

そんな中、翔子は弁護士の青島圭太(林遣都)と各地で集団訴訟の説明会を開くことに。そこで原告団集めの切り札ともなりそうな情報を手に入れる。

社会学者・高市哲也(野間口徹)も被害者の一人だったのだ。人気コメンテーターでもある高市が声をあげれば世の中の流れは一気に変わる。翔子たちはそう期待して接触を試みるが、高市は騙された事実を認めようとはしない。

それでも翔子は諦めず、第一審では立証できなかった詐欺マニュアルの存在を突き止めようとする。

そんな時、茅野明(三浦翔平)が意外なネタを仕入れてきて…。

【第6話】

京極法律事務所に一人の男性・塩見一郎(矢部太郎)が相談にやってきた。

塩見は婚約者から超お得だと言われて3000万の土地を一括で購入したが、その後、日当たりが悪くて騒音も酷い土地だったことが判明。

すでに引き渡し済みだったこともあって契約解除は不可能。名義人は婚約者になっているため、塩見が仲介業者を訴えることも出来ないのだという。

小鳥遊翔子(米倉涼子)から、すぐに婚約者に連絡するように言われた塩見が電話をするが、携帯も勤務先の電話番号も使われていなかった。

翔子たちは結婚詐欺に間違いないと確信する。塩見は相田栞(東ちづる)が代表を務める高級婚活相談所「ローズブライダル」に30万も払って入会し、婚約者を紹介してもらったという。

驚くことに、塩見の婚約者というのはパラリーガルの馬場雄一(荒川良々)が失恋した相手・藤原夏純(逢沢りな)だったのだ。馬場もまた、大金をつぎ込んだという。

夏純を訴えるため準備を始めるが、「ローズブライダル」は個人情報の提供を拒否する。そこでパラリーガルの伊藤理恵(安達祐実)が婚活中ということで潜入捜査することに…。

何とか夏純と接触することに成功するが、相手は想像以上に用意周到だった。追い詰めるつもりが追い込まれてしまい…。

青島(林遣都)は以前翔子が弁護していた受刑者・守屋至(寛一郎)と面会する。

【第5話】

小鳥遊翔子(米倉涼子)に背中を押された青島圭太(林遣都)は、以前から抱えていた案件を逆転勝訴に導くため立ち上がった。

それは人気学生ベンチャー企業の代表・町村誠(瀬戸利樹)が激しい暴行を受けたことで重傷を負った事件だ。凶器から指紋が検出されたことで、町村の幼なじみで同級生の武藤正洋(戸塚純貴)が起訴された。青島が担当しているのは武藤の弁護だ。

事件前、町村が企業の解散を提案していたことから、検察側は異を唱える武藤の暴力行為がエスカレートしたと主張し、町村自身も武藤から暴行を受けたと答えていた。その結果、武藤は一審で実刑判決を言い渡されている。その後、息子の無実を証明しようと戦っていた母・武藤望(片岡礼子)が自殺をするという事件まで起きて、青島は胸を痛めていたのだ。

控訴審にむけ、青島は京極法律事務所のメンバーにも協力してもらい、有利になる証拠を集めようとしていた。だが武藤の父・紘一(志垣太郎)は、「お前たちなんかに息子は救えない」と言い、無実を訴え続けていた武藤自身も青島に背を向けるように…。

そんな中でも翔子は青島を鼓舞し続ける。

伊藤理恵(安達祐実)は翔子の過去を突き止めて…。

【第4話】

入院先の病院で「峰島興業」の会長・峰島恭介(竜雷太)が死亡した。遺産は200億円もある。峰島は妻と離婚しており、遺言書も残していなかったため、一人息子の社長・峰島正太郎(袴田吉彦)が全財産を相続するはずだった。

だが斎場に一人の女性・峰島玲奈(島崎遥香)が現れて状況は一変。昼は看護師、夜は銀座の高級クラブでホステスをしているという彼女が、自分は峰島会長の妻だと主張したのだ。峰島会長が亡くなる前日、死亡する4時間前に婚姻届を提出したのだという。

それが事実であれば法律上、半分の100億は彼女が相続する権利がある。正太郎は慌てて峰島会長には結婚の意志はなかったと、婚姻無効と相続権の不在を争点に彼女を訴えることに。

玲奈はお金目当てで付き合っていたのではなく、「遺産を譲りたいので結婚しよう」と峰島会長から申し出があったと主張。玲奈は友達の現役ホストでパラリーガルの茅野明(三浦翔平)を通じて京極法律事務所に弁護を依頼する。

裁判当日。玲奈の指名で担当になった京極雅彦(高橋英樹)が人生初の証人尋問に挑む。だがなぜか、茅野が原告側の証人として出廷し、なかったはずの遺言書が存在することまで発覚する。

翔子は、なぜ玲奈がそれほどお金を欲しがるのか、疑問を感じていた。

原告側の弁護を担当する大手法律事務所「Felix & Temma法律事務所」に所属する海崎勇人(向井理)が秘密裏に怪しい動きを見せる。

【第3話】

京極法律事務所のメンバーは親睦会でキャンプ場へやってきた。そこでヤメ検弁護士の大鷹高志(勝村政信)と出くわす。

キャンプ場に流れている川では、2か月前に女性の撲殺体が見つかっている。その後、事件当日、被害女性と夫の浅野洋平(桐山漣)が一緒に現場にいたことが判明。しかも、浅野には愛人がいて、妻には多額の生命保険が掛けられていた。

浅野は世間から女の敵と袋叩きにされ殺人容疑で逮捕されている。情状酌量の余地さえないこの状況で、「自分は先に帰り、犯行時刻は愛人に会うために新宿にいた」と無罪を主張している。大鷹はそんな浅野の弁護を引き受けたという。

話を聞いた小鳥遊翔子(米倉涼子)は、もし裁判で勝ったら京極法律事務所の手柄だと大々的に宣伝するという条件で、調査協力を約束する。

事務所のメンバーは事件当日の目撃証言の洗い直しを始めた。

当事者である浅野の態度は横柄で記憶もいい加減だった。すべての証言が嘘に思えるほど裏付けが取れない。

そんな中、浅野がようやく無実証明のカギとなりそうなことを思い出した。新宿で高校時代の美術教師・蟹江光晴(岡本信人)夫妻と会って会釈をしたのだという。

翔子と大鷹はすぐに蟹江夫妻が暮らしている静岡へ向かった。ところが二人とも新宿へは行っていないという。

そんな中、公判の日がやってきた。浅野の供述内容に翔子は引っかかるものがあり…。

【第2話】

京極法律事務所に、世界的企業“太陽製紙”から依頼が舞い込んだ。依頼者は元取締役・永島美鈴(斉藤由貴)。女性初の役員として活躍していたが、立て続けに3人の部下からパワハラを受けたと告発され不当解任されたのだ。納得いかない美鈴は会社に損害賠償請求の民亊訴訟を起こしたが、口頭弁論直前に担当弁護士が辞任してしまったという。知的でとてもパワハラするようには見えないが、小鳥遊翔子(米倉涼子)は懐疑的だった。弁護士が降りたということは勝ち目のない案件なのだろうと弁護を断ろうとする。

だが、美鈴の要求する損害賠償額が3億円を上回ると知った翔子は、成功報酬に目がくらみ、弁護を引き受けることにした。

美鈴の指名で青島(林遣都)が担当することに。代表弁護士の京極雅彦(高橋英樹)と一緒に、太陽製紙側の弁護士事務所「Felix & Temma法律事務所」を訪れる。

被告代理人の白鳥美奈子(菜々緒)から手渡されたテープを聞いた京極法律事務所の面々は敗訴を確信する。そのテープには、美鈴が部下にビルから飛び降りるよう指示したり、暴力をふるっている様子が録音されていたのだ。

だが翔子だけは釈然とせず、メンバーには引き続き調査を続けるよう命じる。美鈴と一番親しくしていた太陽製紙の生産事業部長・城野優(平山浩行)を証人として確保するのだが、美鈴はなぜか城野の出廷を拒んだ。

【第1話】

青島圭太(林遣都)は、敗訴が原因で依頼人の母親を自殺へ追い込む結果となったことに責任を感じ、失意の表情で歩いていた。

すると突然喪服を着た女性に腕を掴まれ「死んだらダメ。勝つまで戦うの」と声をかけられた。その女性の名は小鳥遊翔子(米倉涼子)

続けて「弱者を救うための法律事務所で一緒に戦いましょう」と言い、翌朝訪ねてくるように告げるとその場を去った。

ペーパー弁護士の大学教授・京極雅彦(高橋英樹)は退官の日を迎えていた。

京極もまた翔子から「一緒に正義の法律事務所を始めませんか?」と誘われていて、新たな人生を踏み出そうとしていたが、翔子とは連絡がつかない状態だった。

翔子が弁護士資格をはく奪され、大手弁護士事務所「Felix & Temma法律事務所」をクビになっていたという事実も判明する。

恩師である京極から話を聞いたヤメ検弁護士・大鷹高志(勝村政信)は詐欺ではないかと疑い、翔子の居場所を調査し始める。

突き止めた住所を訪ねてみるとそこには「京極法律事務所」という看板があった。大鷹は翔子を警戒するが、京極は代表弁護士として迎えられたことに舞い上がっていた。

青島は、翔子に指定された住所へ向かっていたが、途中の駅で痴漢騒動に出くわしてしまう。一流企業「君島化学」の社員・安田勉(児嶋一哉)が若い女性・三島麻央に「お尻を触れらた」と糾弾され、必死に無実を主張していたのだ。

青島は見過ごすことが出来ず、安田の弁護を引き受ける。だが後日、安田が送検されてしまう。痴漢事件は被害者が圧倒的に有利なのだ。

“弱者救済”を謳っていた翔子も青島から事情を聞き、儲けも少ないし売れない弁護士がやるクズ案件だと切り捨てた。だが、安田が発したあるひと言に翔子の眼の色が変わる。

黄昏流星群

【最終話】

瀧沢完治(佐々木蔵之介)は若葉銀行に戻ることになったが、真璃子(中山美穂)は家を出ていき、日野冴(麻生祐未)の世話をすることで春輝(藤井流星)を支えていた。

目黒栞(黒木瞳)は姿を消したまま、何も連絡がこない状態だ。

銀行へ復帰した完治は、不正融資の内部調査委員会委員長を任されることに。そんな中、同期で融資部長の井上英樹(平山祐介)が自殺を図る。

真璃子は春輝と冴をホスピスへ送った。冴は献身的な世話に感謝するが、春輝との関係は今日で終わりにしてほしいと真璃子に告げた。行くところがなくなった真璃子は自宅へ戻ることに…。

完治と真璃子の夫婦仲は修復されるのか。

その頃、栞の病は日々進行していた。

【第9話】

目黒栞(黒木瞳)が突然姿を消した。家も引き払い食堂もやめて行方が分からない。

そんな中、完治(佐々木蔵之介)は若葉銀行から復職を打診される。倉庫での仕事にもやりがいを感じ始めていたためすぐには答えは出ない。

その頃真璃子(中山美穂)もまた、大きな決断をしようとしていた。

完治は真璃子に銀行への復職を相談する。すると真璃子は家を出ていこうと思うと切り出した。驚く完治に、好きな人がいることを知っていると告げる。

彼女といる完治が見たことないくらい幸せそうな顔をしているのを見て、別の生き方を考えてみたくなったのだと打ち明けた。

そんな真璃子に完治は何も言えなかった。

真璃子は水原聡美(八木亜希子)のマンションへ行く。

聡美から須藤武史(岡田浩暉)と結婚すると聞かされた真璃子は二人の邪魔をしてはいけないと家を出た。

行き場をなくした真璃子が自分の無力さを感じて街中を歩いていると、ある場所で春輝(藤井流星)を見かける。

冴(麻生祐未)の介護で疲れている春輝を心配し日野家を訪ねる。

【第8話】

日野春輝(藤井流星)との結納を済ませたばかりの美咲(石川恋)が突然姿を消した。テーブルには「先生とロンドンへ行く」というメモが残されていた。

完治(佐々木蔵之介)から相手の男性が40歳も離れた戸浪恭介(高田純次)だと聞かされた真璃子(中山美穂)は驚く。そのこと以上に、完治だけが二人の関係を知っていたことに大きなショックを受けていた。

完治は、目黒栞(黒木瞳)とホテルにいた時鉢合わせたとは言えるはずもなく、偶然二人が一緒にいるところを見たと話した。

完治と真璃子が日野家に謝罪に行くと、激高した冴(麻生祐未)に塩をまかれる。冴に「僕も悪いんだ」という春輝の言葉に冴は疑問を抱く。

出社した完治が食堂へ行くと栞の姿はなかった。朝礼で社長から“想い出ボックス”が評判になっていると褒められた完治は、自分の手柄ではなく、川本保(礼二)たちが支えてくれたからだと応える。銀行の融資も確約し、川本との距離も縮まりつつあった。

食堂で小俣房江(山口美也子)から、栞が体調不良で休んでいると聞いた完治は自宅を訪ねる。だが栞は完治と会ってくれず、追い返されてしまう。

帰宅した完治は真璃子と二人きりで夕食をとる。美咲を心配する真璃子をなだめているところにチャイムがなった。

やってきたのは戸浪の妻・和代(松本留美)で…。

【第7話】

瀧沢完治(佐々木蔵之介)の見舞いに、水原聡美(八木亜希子)須藤武史(岡田浩暉)がやってきた。二人は付き合い始めたのだという。聡美と買い物に出かけた真璃子(中山美穂)は、須藤と仕事の話をする完治の姿に寂しさを感じる。

真璃子が帰宅すると日野春輝(藤井流星)から電話がかかってきた。完治の容体について話をしていたが、美咲(石川恋)の話題になると気まずい空気が流れる。

また連絡してもいいかと聞く春輝に、真璃子は美咲がいない時はかけてこないでと告げて電話を切った。

完治は退院して荻野倉庫に出社する。大口の取引先に契約を打ち切られて経営は相変わらず苦しかった。完治の入院に責任を感じている川本保(礼二)は気まずそうにしながらも経費削減を訴える。

完治は川本に、新事業の資料を渡す。須藤から、別れた家族の思い出の品を倉庫で預かってほしいと頼まれた完治は、捨てられないものを個別で預かるサービスを考えていた。川本は商売として成り立たないと反対するが、荷物の整理まで一人でやるという完治の熱意に負けて了承する。

食堂で働く栞(黒木瞳)がなぜかその日、よそよそしかった。完治は気になりながらも、新しい事業を軌道に乗せようと残業を頑張る。

よそよそしい理由を尋ねることも出来ないまま、会えない日が続いていた。栞は、美咲から完治と別れてほしいと言われたことである決断を下そうとしていた。

そんな中、美咲と春輝の結納が行われることになった。

【第6話】

瀧沢完治(佐々木蔵之介)はとうとう目黒栞(黒木瞳)と一夜を共にした。真璃子(中山美穂)には銀行の同期と飲んでいたらタイミングを逃したので井上英樹(平山祐介)の家に泊まると連絡を入れていた。

翌朝完治は、栞と朝食も一緒にとり清々しい朝を迎えていた。完治が帰ったあと、洗濯物を干していた栞は自分の体に異変を感じる。

帰宅した完治は慌てて仕事へ出かけていく。そんな完治を見ていた真璃子は水原聡美(八木亜希子)に夫の浮気が確定的であることを打ち明ける。

知らない女性からの電話、外泊など、ここまではっきり浮気とわかる行動をとられてしまうと真璃子は問いただす気にもなれない。

美咲(石川恋)日野春輝(藤井流星)の結婚のため、両家の顔合わせが行われることに。日野家を訪れた完治たちは、豪邸や春輝の母・冴(麻生祐未)の厳しい目などに圧倒される。早く孫が欲しいという冴からのプレッシャーに美咲は窮屈そう。

帰り道、戸浪恭介(高田純次)と別れるのかと聞く完治に、美咲はきちんと別れるから心配しないでと答えた。

完治が出社すると川本保(礼二)が荒れていた。メインの取引先から契約を打ち切られたという。融資を頼むため、かつての勤務先を訪れた完治は…。

【第5話】

瀧沢完治(佐々木蔵之介)目黒 栞(黒木瞳)は次の段階に進もうとホテルを訪れた。だがそこで偶然、娘の美咲(石川恋)と遭遇する。隣にいたのは婚約者の日野春輝(藤井流星)ではなく、年配の男(高田純次)だった。その男のことが気になりながらも、二人は無言ですれ違う。完治の頭の中は美咲のことでいっぱいになり、栞と結ばれることはなかった。

春輝と映画を見てきた真璃子(中山美穂)が帰宅。美咲にはほかに好きな人がいるのではないかという春輝の言葉が引っかかっていた。

翌朝、通勤途中で美咲と一緒になった完治は昨晩のことを問いただそうとするが、栞のことを聞かれ返す言葉に詰まる。「春輝と結婚する。恋愛と結婚は別」だと話す美咲に完治は何も言えなかった。

出社して栞と顔を合わせた完治は昨晩のことを謝罪する。完治と一緒にいるだけで楽しいと答えた栞は、週末に山へ連れていってほしいと頼む。

栞と約束をした完治だが、帰宅すると美咲が春輝も一緒に家族旅行へ行こうと言い出した。完治は栞に電話をして山へ行く約束をキャンセルする。明るく答える栞の声に完治は寂しさを感じる。

週末、完治たちは家族で旅行へ出かけた。何もなかったように春輝と話す美咲を見た完治は複雑な思いだった。そしてこの旅行が瀧沢家の溝をさらに深めることになる。

【第4話】

瀧沢完治(佐々木蔵之介)は銀行へ復帰するために接待ゴルフに参加したものの、虚しさを覚えて途中で帰ってしまった。目黒栞(黒木瞳)と楽しい時間を過ごすことで癒された帰り際、栞から突然キスされ驚く。

日野春輝(藤井流星)から「最近美咲(石川恋)の元気がない」と聞かされた真璃子(中山美穂)は春輝の事務所へ行き、家庭内の事情を説明。夫や娘に対する不安や悩みを打ち明けた真璃子は、春輝の優しさに思わず涙を流す。春輝は黙ってハンカチを差し出した。

日曜日、瀧沢家に再び春輝がやってきた。真璃子や美咲は歓迎するが、春輝と初対面の完治は年収や家のことをいろいろと尋ねる。春輝の答えは完璧だった。

春輝が帰ったあと、完治は美咲から怒りをぶつけられる。

荻野倉庫に出社した完治が、重要書類は鍵をかけて補完すべきだと提案するが、社内の人間が信用できないのかと川本保(礼二)たちに責められてしまう。社員たちに嫌われてしまった完治が会社を出ると栞が待っていた。

二人は居酒屋「一番星」へ行く。川本たちとの会話を聞いていた栞は銀行の常識が通じないこともあると助言する。自分の素直な気持ちを吐露し、食事をして別れる。それだけの関係が二人にとっては癒される時間だった。

真璃子は美咲のうなじにキスマークを発見する。春輝がつけたものなのか?だが、美咲は両親も春輝も知らない大きな秘密を抱えていた。

【第3話】

瀧沢完治(佐々木蔵之介)は出向先の荻野倉庫に初出社するが、周りからの視線は冷たいものだった。銀行から出向してくる人物は、萩野倉庫で働く社員たちにとって煙たい存在でしかないのだ。完治は懸命に現場に馴染もうとするが、社員たちとの距離は縮まらない。

完治の忘れ物を銀行に届けに行った真璃子(中山美穂)は、夫が出向したことを秘書の篠田薫(本仮屋ユイカ)から聞かされる。ショックを受けた真璃子は、それまでにたまっていた不満を完治にぶちまける。

そこに美咲(石川恋)が帰宅。娘からも、婚約者である日野春輝(藤井流星)の母が家柄を気にするから、自分の結婚までは出向を先延ばしにしてほしかったと責められてしまう。さらに美咲は春輝と会う約束をすっぽかしたことでも完治を責める。

家では気が休まらない完治は、昼休みに食堂で栞(黒木瞳)に会うことだけが楽しみだった。だがその日、栞は目も合わせてくれなかった。完治が落ち込んでいると、先ほどの態度を謝罪するメールが届く。社外では会えると言う栞を、完治はさっそく山へ行こうと誘った。完治は栞との約束の日を楽しみにしていたが、突然若葉銀行の同期から連絡が入り…。

真璃子は、友人の水原聡美(八木亜希子)から離婚を提案された時、その場では否定したものの、やはり気になって自宅のパソコンで離婚について調べることに。するとその様子を美咲を迎えにきた春輝に見られてしまって…。

【第2話】

瀧沢完治(佐々木蔵之介)は、スイスで出会った女性・目黒栞(黒木瞳)のことが忘れられないでいた。

そんな中、出向先の萩野倉庫の食堂で働く栞と偶然再会する。完治と顔を合わせた途端逃げ出した栞を追いかけた完治は、会いたかったと正直な気持ちを口にする。

既婚者の完治の言動に戸惑うが、スイスで風に飛ばされた傘の代わりを買ったから送りたいと言われ、母親が入居している施設の住所を書いたメモを渡す。

真璃子(中山美穂)は完治の浮気を疑っていた。気持ちが晴れない中、娘の恋人・日野春輝(藤井流星)と出会う。完治に会うために、美咲(石川恋)と自宅を訪れた春輝に、庭の手入れ中にケガをした指を手当てしてもらったのだ。娘の恋人とわかっていながらも惹かれてしまう自分に呆れる真璃子。

完治は仕事を理由に帰宅しなかったため、春輝はまた出直すといって滝沢家をあとにした。

仕事のことしか頭にない完治に美咲は怒り、家庭内に溝が生まれ始める。

完治は正式に萩野倉庫への出向内示を受けた。だがまだ真璃子や美咲には話せずにいた。私物を整理していた完治に栞から連絡がくる。

傘のお礼を直接会って伝えたいと言われ舞い上がる完治。その様子を部下の篠田薫(本仮屋ユイカ)が見ていた。

【第1話】

銀行マンの瀧沢完治(佐々木蔵之介)は若葉銀行新宿支店長にまで上り詰め、自他共に認める出世頭だった。

優秀であるため、部下の女性から熱い視線を送られることもあったが、不倫は出世の致命傷になると興味がなかった。

妻の真璃子(中山美穂)も完治を信用し支え続けている。

仕事が忙しい完治との時間を持てない真璃子の生きがいは一人娘の美咲(石川恋)だ。20年以上そういう状態が続いており、夫婦にとってはそれが当たり前になっていた。

そんな中、真璃子は美咲から恋人の日野春輝(藤井流星)を紹介したいと言われショックを受ける。娘がいなくなったら自分に何が残るのか…。

完治は最優秀店舗賞まで獲って本店への昇進まであと少しという中、出向を言い渡されてしまう。派閥長の不祥事の巻き添えとなったのだ。それを知った完治はボロボロになるまで飲み歩いた。

数日後、完治はスイスにいた。真璃子には出張だと嘘をつき、一人旅に来たのだ。悪天候の中、マッターホルンへのロープウェイに乗った完治は、日本人女性・目黒栞(黒木瞳)と出会う。

大恋愛~僕を忘れる君と

【最終話】

尚(戸田恵梨香)は家族に何も言わず姿を消した。

真司(ムロツヨシ)が警察に相談すると、事件性がないため動けないと言われてしまう。

薫(草刈民代)侑市(松岡昌宏)も駆け付け、病院にも確認するが何の情報も得られない。

それから8か月が過ぎた。尚のことを心配し、テレビの行方不明者捜索番組で薫が情報提供を呼び掛ける。

ラストに起こる温かい奇跡とは…。

【第9話】

尚(戸田恵梨香)が妊娠した。一刻も早く真司(ムロツヨシ)に伝えたい尚は急いで帰宅するが、打ち合わせで水野(木南晴夏)が来ており、なかなか声をかけることが出来ない。

病気の自分と水野を比べ、真司を支えられないことに落ち込んでいたが、自分にしか出来ないこともあると気持ちを切り替え妊娠を報告する。

尚の懐妊をしった真司も喜び、二人は妊娠中の尚がお腹の子供を気遣えるようにと、部屋中に「尚は妊娠中」という紙を貼りまくる。

その頃、薫(草刈民代)侑市(松岡昌宏)の関係にも変化が…。

【第8話】

だんだんと病状が進行していくことで悩んでいた尚(戸田恵梨香)は、悩んだ末、真司(ムロツヨシ)の子供を産む決心をした。

産婦人科である尚は、子どもを授かるための戦略を実行し、幸せな日々を送っていた。

侑市(松岡昌宏)は、診察にきた公平(小池徹平)に尚のスピーチの際の映像を見せ、ほかの患者に危害を加えるならばほかの医師を紹介すると注意するが、公平は了承しない。

尚は薫(草刈民代)に、子供を産むことにしたと報告に行く。子供を作ることには反対していたはずの薫が、あっさり受け入れた様子を見た尚と柚香(黒川智花)は、好きな人でも出来たのではないかと盛り上がる。

その帰り、スーパーで買い物をしていた尚の前に公平が現れた。何も知らない尚は…。

真司の本は売れ行き好調で取材が殺到していて担当編集者の水野(木南晴夏)が世話を焼いていた。

尚が帰宅すると、玄関にハイヒールが…。部屋から出てきた水野と鉢合わせし…。

【第7話】

尚(戸田恵梨香)が倒れたと聞いた真司(ムロツヨシ)が病室へ駆けつけると、公平(小池徹平)が尚にキスをしていた。驚いた真司が公平を突き飛ばし尚に声をかけるが、尚は真司を認識していない様子だった。

失神の原因がわからないという侑市(松岡昌宏)に食ってかかる真司を薫(草刈民代)がなだめた。

真司は、大事な時に一緒にいられなかったと悔やむ。

翌朝、尚は公平とのキスも真司を認識できていなかったこともすっかり忘れてしまっていた。真司が公平を問い詰めて警告すると…。

そんな中、真司は小説の続編を書こうと決心する。

尚は症状が改善されたら子供を産みたいと侑市に相談するが、帰宅するとその話のことはすっかり忘れていて…。

【第6話】

再会した尚(戸田恵梨香)真司(ムロツヨシ)は、お互いに対する気持ちを素直に伝え合い、結婚した。

友人や知人にも祝福され幸せな結婚式を挙げる。だが二人の行く手には新たな脅威が迫っていた。

二人は新居に引っ越し新生活を始める。

ある日病院を訪れた尚たちは、病院で松尾公平(小池徹平)と出会う。

公平は若年性アルツハイマー病患者で、病気発覚直後すぐに妻に去られ仕事も失いそうになっているという。

子供好きで笑顔が爽やかな好青年に見える公平は、深い闇を隠し持っていた。

真司は子供が欲しいと尚に告げる。尚は無理だと思うと答えるが迷ってもいて…。

尚は侑市(松岡昌宏)の勧めで自分の病気について大学で発表することになる。

【第5話】

尚(戸田恵梨香)の病気のことを考えて別れを告げた真司(ムロツヨシ)

尚の様子を見て心配した薫(草刈民代)は、事情を聴くために真司の元を訪れ…。

真司は尚と顔を合わせないようにするために木村(富澤たけし)の計らいでバイトの倉庫に泊まっていた。尚は何とか真司と話をしようとバイト先を訪ねるものの、気を使った木村が追い返してしまう。

メールを送っても真司が待ち合わせにやってくることはなく、尚は居酒屋で一人ぼっちで飲んでいた。

真司から尚宛の宅急便が届いたある日、真司のアパートからは全ての荷物が運び出されていた。

それから半年が経ち…。

【第4話】

真司(ムロツヨシ)侑市(松岡昌宏)へのコンプレックスから、少しでもお金を稼ごうと無理をして倒れてしまう。

病院に駆け付けた尚(戸田恵梨香)に自分の正直な気持ちを打ち明け、二人は愛を確認しあう。

だが、真司に抱きしめられながら、尚は間違って侑市の名前を呼んでしまった。

尚はそのことに気付いていないが、真司はショックを受ける。病気のことを考えて気付かないふりをするのだが…。

尚は、日常生活で失敗することも増えてきて病気を自覚していく。その中で真司の名前を呼び間違えたかもしれないと不安になる。

退院した真司のもとに引っ越し屋の先輩・木村(富澤たけし)が職場に置きっぱなしにいなっていた真司の荷物を持ってきた。

真司が小説家だったことを知らない木村に、尚は嬉しそうに真司の作品「砂にまみれたアンジェリカ」を手渡す。

ある日、尚が診察していると、患者が尚の病気のことに気付いてしまう。

【第3話】

尚(戸田恵梨香)はいずれ若年性アルツハイマーになってしまうことを真司(ムロツヨシ)に打ち明けた。

真司は尚の病気ごと受け入れてくれたが、この先どんな困難が待っているのか、予想もできなかった。

真司と暮らすことになった尚は、自分の貯金で新しいマンションへ引っ越したいと言い出す。お金に困ったことのない尚との価値観の違いに驚きながらも、二人の仲を許してくれた薫(草刈民代)の勧めもあり、尚の実家近くの新居探しを始める。

尚は、病気だとわかった以上、これまでのように診察はできないと薫に申し出る。

一方、侑市(松岡昌宏)と話をした真司は、思いつめたような表情で預金通帳を眺めていた。

【第2話】

尚(戸田恵梨香)真司(ムロツヨシ)のアパートへ向かう途中、事故に遭い病院へ運ばれた。幸い大きなケガはなかったが、偶然尚のMRIを目にした侑市(松岡昌宏)は、尚の脳に軽度認知症障害の兆候を感じ取る。

治療を終えた尚は真司との約束を思い出しアパートへ急ぐ。その後何事もなかったかのように過ごしていると侑市から連絡が入った。尚は一方的に婚約を解消したことで負い目を感じていて、まさか自分の異変に侑市が気付いているなどとは想像もしていなかった。

翌日、婚約解消について話をするために侑市と会った尚は、軽度認知症障害の疑いがあると告げられ、簡単な物忘れ検査を受けることになった。

尚の母・薫(草刈民代)は、一人で真司のアパートを訪れていた。娘と別れてほしいと言い、手切れ金を渡す薫に真司は…。

【第1話】

34歳の北澤尚(戸田恵梨香)はレディースクリニックの医師として働いている。条件に合った年上の医師・井原侑市(松岡昌宏)と婚約もしており、充実した日々を過ごしている。

結婚式を1か月後に控えたある日。尚が新居への引っ越しを行った際、元小説家で引っ越しのアルバイトをしている間宮真司(ムロツヨシ)と運命的な出会いをし、二人は恋に落ちてしまう。

初めての本気の恋に突き進む二人だが、尚が若年性アルツハイマー病に侵されていることが発覚し…。

真司はピンチを笑いに変え、尚を支え続ける。

ドロ刑

【最終話】

13係は、煙鴉(遠藤憲一)が書き残した柏田不動産の龍崎一郎の警護を行っていた。厳重すぎるほどの警備体制を敷くが、煙鴉の仕掛けた罠に引っかかり、龍崎のポケットに入っていたあるものが盗まれる。

班目は、煙鴉が今まで盗んだものが全て個人情報に関するものだと気づく。

皇子山(中村倫也)は、美希(石橋杏奈)から、20年前に分譲地として売りに出されていた“虹の見える丘公園”がギルバート記念病院と何かの繋がりがあるのではないかと聞かされる。

自殺した妹・真里(真魚)の死の真相を追う皇子山は、真里が慕っていた医師・伴(村松利史)から話を聞こうと、一線を越えた行動に出てしまう。

水面下で警視総監・真鍋(本田博太郎)と通じている鯨岡(稲森いずみ)は、警察の不都合となる情報を握る煙鴉をつぶすために13係を利用しているようで…。

その夜、班目は新聞記者の近藤から「日本を揺るがすネタ」を教えてほしいと声をかけられる。班目は煙鴉が自分に何かを伝えるために近藤を近づけたのだと考えるが…。

ある新聞記事の写真を解析していた細面(野間口徹)と、煙鴉の窃盗について調べていた美希、皇子山の情報があわさり、煙鴉の正体が明らかになろうとしていた。だが、煙鴉を追うことは、ある大きな不正を暴くことになる。

13係のメンバーは、どんな道を選ぶのか?

【第9話】

班目(中島健人)は、自分が煙鴉(遠藤憲一)に利用されていたとは信じられずショックを受ける。

そんな中、班目のIDを偽造した何者かが13係に侵入し1万円を200枚も部屋にばらまいていくという事件が起きる。部屋には煙鴉の煙草の香りが残っていた。

煙鴉から13係への宣戦布告なのか?

複雑な思いを抱える班目に、煙鴉が人を殺していると皇子山(中村倫也)は告げる。

それを聞かされた班目はある事件を調べ、5年前、皇子山の妹・真里(真魚)が自宅に持ち帰った資料を盗まれたあとに自殺をしていたことを知る。

鯨岡(稲森いずみ)から、班目の処遇をゆだねられた13係のメンバーは、煙鴉逮捕に向けて団結するが、班目はどうしても煙鴉が悪人とは思えずにいた。

煙鴉が突然班目の前に現れ、意味深な言葉を残す。自分に近づいた真意を確かめようと班目が詰め寄ると、煙鴉が銃口を向けてきた。

13係のメンバーは、煙鴉が現場に残していったコースターに書かれた“七波隆”が次のターゲットだろうと睨み、拳銃を携行し捜査に当たる。

七波が名誉顧問をつとめる会社と自宅の侵入ルートを調べていた13係は、煙鴉の目的が七波の手帳ではないかと予想。

翌日七波のオフィスで開かれることになっているシンポジウムを張り込むことにした。

【第8話】

煙鴉(遠藤憲一)班目(中島健人)の前から姿を消して数週間が経った。皇子山(中村倫也)はある病院のセキュリティルームで起きたデータの窃盗事件の犯人が煙鴉ではないかとにらんでいる。

ある日、煙鴉がいつものバーにふらっと現れた。皇子山が煙鴉を疑っていることを伝えた班目に煙鴉は「大人の言うことを信用するな」と助言する。その時、班目に急な呼び出しが入る。

急いで戻ると、器物破損で捕まったという男(大友康平)が待っていた。取り調べでも完全黙秘、身元不明、指紋まで焼き消して正体を隠している。その男が突然、自分が煙鴉だと言い出して…。

自称煙鴉の、煙鴉であるという証拠を聞き出そうとすると、その男は2年前に窃盗に入った家の住所を告げた。確かにそこでは煙鴉の犯行と考えられている未解決の窃盗事件が起きていた。

秘密の暴露、つまり煙鴉しか知り得ない情報を吐かせて確証を掴もうと13係は試行錯誤するが、その男が暴露したのは取り調べを担当した左門(板尾創路)や皇子山たちの人に知られたくないプライベートの秘密だった。その男は13係のメンバー全員の情報を掴んでいた。

2年前の事件を再捜査することになった班目は煙鴉の「鑑識が探さないところに証拠はある」という言葉をヒントに、現場の目立たない場所にある窓の小さな穴を発見する。

その夜、自分の偽物が現れたことを知って憤慨する煙鴉は班目に一流の泥棒は理にかなった動きをすると新たな助言をする。

翌日、自称煙鴉が告白した未解決窃盗事件の再捜査をすることになった班目は、煙鴉の助言に従い、再び新たな証拠を見つける。

細面(野間口徹)は、パソコンの普及でアナログな捜査の需要が減っていることからリストラにおびえていて、指紋まで消した正体不明の男の孤独に思いを巡らせる。

2年前の事件現場で見つかった指紋がある意外な人物のものと一致した。その意外な人物とは…。

【第7話】

13係は窃盗事件が多発している病院で潜入捜査することになった。潜入捜査のプロ・瑤子(江口のりこ)の指揮のもと、班目(中島健人)美希(石橋杏奈)は研修医に扮する。

内部犯がいるかもしれないということも考慮し、安斎(神保悟志)と看護部長の鬼塚(猫背椿)にだけ潜入捜査のことが知らされている。

班目はほかの医師や看護師に潜入捜査のことがバレやしないかと緊張していたが、瑤子は堂々と医者になりきっていた。

勝手田(丸山智己)は清掃員に、左門(板尾創路)は外来患者に扮して潜入。

院内では窃盗犯“カメレオンの卓”こと米田卓三(半海一晃)が見舞客のふりをしてうろついていた。

班目の前から姿を消した煙鴉(遠藤憲一)が逃亡したのではないかと警戒する皇子山(中村倫也)鯨岡(稲森いずみ)にガサ入れを提案するが、鯨岡はそれを認めず、窃盗捜査に専念するように命じる。

班目は、院内で具合が悪くなった入院患者の文子ふみことその夫・源蔵を助けて感謝される。そこで文子が院内で結婚指輪を盗まれたことを知る。

班目は、元気のない二人に同情するが、二人の元気がないのはそれだけが原因ではなく、黒い噂がある安斎が手術を担当することになっているせいだった。

その頃、皇子山は瑤子から、安斎が窃盗によるデータの漏洩がないか心配していたからフォローしてほしいと頼まれる。どうやら皇子山には院内に知り合いの医師がいるようで…。

班目は偶然卓三の犯行現場に居合わせ、現行犯逮捕の大金星をあげる。卓三が余罪も吐き、一件落着かと思われたその時、看護部長の鬼塚が班目と瑤子に思いもよらない告白をする。

【第6話】

斑目(中島健人)は、鯨岡(稲森いずみ)から“引き当たり捜査”を命じられる。引き当たり捜査というのは、勾留中の被疑者を現場へ連れていき、犯行の経緯を説明させることだ。

班目は鯨岡から期待されていると感じるが、車の免許を持っていない美希(石橋杏奈)を補佐するために駆り出されただけだった。

雑用係を押し付けられたと、いつものバーで煙鴉(遠藤憲一)に愚痴る。窃盗犯と泊りがけで地方へ行かなければならない今回の引き当たりのことを班目は“お気楽旅行”などと言ってなめてかかっている。そんな班目に煙鴉は、被疑者の人間性を見るチャンスでもあるし、逃亡される恐れもあると忠告するのだが…。

班目たちが担当するのは、万引きの初犯でスーパーで捕まった専業主婦の鳥飼和子(余貴美子)だ。初犯とは言え、65件もの窃盗の余罪を吐いており被害総額は1500万にものぼる。

鍵のかかっていない家を見つけ出し空き巣に入る“無錠の空き”と呼ばれている。和子が窃盗していたことを全く知らなかった夫はショックで入院しているのだという。

捜査には、皇子山(中村倫也)瑤子(江口のりこ)も同行することになった。

和子が合流し、犯行現場の長野へ向かう。緊張している美希、気の抜けた班目の様子を観察していた和子は朗らかに話しかけ、会話の主導権を握る。

現場につき、記憶力のいい和子の供述により捜査も順調に進むと思われたその時、突然住人が和子に罵声を浴びせた。

東京にいる煙鴉はある男から皇子山に関する資料を受け取っていた。

和子の引き当たりを続ける班目たちの周りにも怪しい影が…。

班目は和子が悪い人だと思えない班目は、和子が犯罪に手を染めるようになった理由を聞き気の毒に思ってしまう。報われない人生を生きてきた和子は愛する人にようやく出会えたが、夫の連れ子との関係がうまくいかず、盗みをしているときだけ気がまぎれたのだという。同情した班目は、皇子山たちに、和子は窃盗症(クレプトマニア)なのではないかと話すが…。

13係では細面(野間口徹)たちが和子の意外な経歴に気付き心配していた。

【第5話】

相変わらず非協力的な皇子山(中村倫也)の態度に鯨岡(稲森いずみ)は手を焼いていた。班目(中島健人)を使って彼の本心を探ろうとする。同僚を調べることはエリートにしか出来ないとおだてられ、班目はすっかりその気に…。

そのことをバーで煙鴉(遠藤憲一)に報告していると、皇子山がやってきた。相変わらず煙鴉の周辺を嗅ぎまわっているのだ。

色眼鏡で世の中を見てはいけないと言い残して煙鴉はその場をあとにした。泥酔した班目を残したまま煙鴉を尾行していた皇子山は、途中にある一軒家で老人が殺害されているのを発見する。

翌日。13係では次にどの事件を扱うかを鯨岡相手に一人ずつプレゼンしていた。なかなか選ばれずみんなが頭を抱えていると、なぜか班目がプレゼンした空き巣の常習犯“白昼の蝙蝠”こと東村洋介(三遊亭好楽)のネタが選ばれた。皇子山のことを優先するように言われた班目はさらに調子に乗り…。

優秀な刑事だった皇子山が捜査一課から三課に来た理由については様々な憶測が飛び交っていた。班目は本人に直接その理由を尋ねる。皇子山は、ある男を追っていたら突然異動になったと説明。そして煙鴉が人を殺していると言い出した。

そんな話をしていると皇子山の携帯が鳴った。告げられた住所に向かうとそこには女性の死体が…。

瑤子(江口のりこ)美希(石橋杏奈)は東村のアパートを張っていた。高齢の東村を見た二人は空き巣に入れるわけがないと判断。班目は張り込みに使っていた部屋の撤収を命じられ、部屋を片付ける。班目は、東村が自宅で怯えながら一心不乱に祈っている姿が気になっていた。

班目はあることをきっかけに、東村に気に入られ、アパートに入り浸るようになる。班目と皇子山が近づくことで事件は意外な展開を見せて…。

【第4話】

都内で開催される一大コミフェスに全国のスリ集団が集まるという情報が入った。三課ではイベントに向けて係ごとの検挙数を競い合う。

普段からバカにされている13係では、鯨岡(稲森いずみ)が底辺の意地を見せようと張り切っていたが、自分たちがお荷物集団であるということを隠そうともしないその空気にメンバーはうんざりしていた。

そんな中、班目(中島健人)がスリ専門の刑事(=モサ)である左門(板尾創路)とコンビを組むことになり、歩き回ってモサの基本を叩き込まれる。

疲れ果てた班目がいつものようにバーで愚痴をこぼしていると、煙鴉(遠藤憲一)がスリとモサはお互いに厳しい修練を必要とする世界なのだと告げるが…。

翌日。左門が痴漢、万引き、スリには独特の目があると語る。スリの目を見抜くには3年かかると説明すると、目の前でスリを現行犯逮捕してみせた。班目は驚きながらも、左門の様子を見てニヤっと笑う男に気付いて…。

左門は班目の話からその男が史上最高のスリ・機械屋銀次こと大門銀次(杉本哲太)だと気づいた。銀次は特殊なカミソリを使って盗むが、人は絶対に傷つけないという。

5年前に引退したはずの銀次が班目と左門の前に現れ、神業のようなスリを披露する。班目は慌てて確保するが、銀次に軽くあしらわれ逮捕は出来なかった。班目を見た銀次は「30年前のお前よりひどい」と左門に話した。

イベント当日は選りすぐりのスリが集まると助言する銀次。

引退したはずの銀次が戻ってきた理由は何なのか。

【第3話】

斑目(中島健人)が犯人逮捕に貢献して以来、勝手田(丸山智己)から一方的に後継者と認められ、熱血指導を受けることになってしまった。

捜査とは関係ないような雑務ばかりをさせられうんざりする班目。

皇子山(中村倫也)の下につくことになった美希(石橋杏奈)は、流行りの店に行かないと流行の泥棒は捕まえられないという独自の理論に振り回されていた。

そんな中、金塊強奪事件が発生。高度なハッキング技術で電子キーの金庫が破られており、計画的な犯行と見た鯨岡(稲森いずみ)は、13係の手には負えないと最初からあきらめ気味。検挙率をあげやすい自転車泥棒で数を稼ぐつもりのようだ。

班目は異動願を出すが相手にもされない。

金塊を盗んだ窃盗団の事務所では、オレオレ詐欺の業績も先細り、“タナカ”こと河原順平(寛一郎)が金庫の暗号解析アプリの開発で期待を集めているが、本人は与えられた仕事に息苦しさを感じていた。

班目はいつものバーで煙鴉(遠藤憲一)相手に愚痴っていた。アドバイスしても班目は聞く耳を持たない。

班目は煙鴉にもらったクーポン券を手にゲーセンへ行く。対戦ゲームで対決した男と意気投合し、職業を隠しながらも仕事の愚痴を言い合う。IT関係の仕事をしているというその男が一緒に働かないかと班目を誘う。その男は窃盗団の順平だった。

順平の正体に気付いていた煙鴉が仕組んだことだと気づいた班目が慌ててバーへ戻ると、煙鴉は潜入捜査で手柄をあげろとけしかける。

気の合う順平をだますことになると班目の気は進まないが次の犯行日が近づいていた。13係が張り込む中、最大のピンチが班目を襲う。

【第2話】

異動してすぐに大物の泥棒を逮捕したことで、精鋭を集めた捜査三課の新設部署『13係』に選ばれたのだと張り切っていた班目(中島健人)だったが、実は、お荷物刑事の寄せ集めだった。

係長の鯨岡くじらおか(稲森いずみ)が最初の事件を発表する。住人が寝たあとに盗みを働く“ノビ”という忍び込みの泥棒による事件だった。

手口捜査に関してはプロだが極度の人見知りである細面(野間口徹)は、わざと痕跡を残すその独特の犯行手口から、ノビの大物・大堂吾郎(笹野高史)の犯行ではないかと推測する。その名前を聞いた勝手田(丸山智己)は怒りに震える。

メンバーたちはさっそく大堂の家を見つけるべく捜査を開始。班目は皇子山(中村倫也)と一緒に、大堂がよく現れた沿線で張り込むことになった。だが、元捜査一課でプライドの高い皇子山は、自分がやる仕事じゃないと帰ってしまう。

駅前で張り込んでいた班目の前に煙鴉(遠藤憲一)が現れる。13係のやる気のなさについて愚痴る班目に、行きかう人の中で必死に大堂を探している勝手田の姿を見せる煙鴉。

班目は勝手田に合流するものの、班目が目を離した瞬間、勝手田の前に大堂が姿を現した。急遽班目が尾行することになるが、ミスを犯し大堂を見失ってしまい、大目玉をくらう。

【第1話】

夜明けの閑静な住宅街に一人の怪しい人物が現れた。その人物は厳重なセキュリティを華麗にすり抜け、金庫を破り現金を手にする。彼はその場で優雅に一服し、その家を出ていった。

翌朝、犯行に気付いた住民からの通報で警察が駆け付けた。その華麗な手口を目の当たりにした捜査三課の刑事・皇子山隆俊(中村倫也)は、煙鴉(遠藤憲一)の犯行と確信する。煙鴉は証拠は何一つ残さない。残していくのは煙草の香りだけ。誰もその姿さえ見たことがないという伝説の大泥棒だった。

その頃、非番の若手警察官・斑目勉(中島健人)は電車内でスリと遭遇していた。乗客が取り押さえ、警察に連絡しようとしていても見てみぬふり。自分の財布もすられていたことに気付き、ようやく警察官だと名乗り出た。

警察官であるにもかかわらず、犯人を確保しようとしなかったことで叱られても「非番だったから」と反省する様子もない。警察官になったのも「公務員は安定しているから」という理由からだった。

お荷物扱いされ、班目本人も警察官に向いていないことを自覚している。

その噂を聞きつけた警視庁の鯨岡千里(稲森いずみ)は、班目を刑事部へ引き抜くことにした。

渋々刑事部へ異動した班目は、配属されたのが捜査一課ではなく、窃盗事件を専門に扱う三課だったことをバーで偶然隣り合わせになった男に愚痴る。

男が班目のダメダメぶりに呆れて店を出ようとすると、班目の口から「煙鴉さん」という言葉が出てきて驚く。

三課のメンバーたちは、10年に一度の大物の空き巣、通称“キツツキのマサ”こと瀬戸正次郎(高橋克実)の現場を押さえるべく捜査を進めていた。

宝塚瑤子(江口のりこ)と一緒に張り込んでいた班目は一人になった途端、見張られていることを瀬戸に気付かれてしまう。

上司に叱責され落ち込んだ班目がバーでうなだれていると再び煙鴉が現れた。話を聞いた煙鴉が「お前に捕まえさせてやる」と言い、班目をある場所へ連れ出した。

するとそこにキツツキのマサが現れ…。

班目はキツツキのマサを無事確保出来て喜んでいたが、まだ犯行前で証拠もない状態だった。勾留できるのは48時間。その時間内に自供させなければ釈放となってしまう。

余裕の笑みを浮かべる瀬戸に三課の刑事たちは焦りを感じる。

班目は煙鴉の力を借りて取り調べに挑むが…。

下町ロケット

【最終話】

佃(阿部寛)財前(吉川晃司)の深く熱い想いに正弘(山本學)は、長年守り続けていた田んぼを、実験農場として貸し出すことを決意する。

これにより、アルファ1はより精度の高い走行テストが可能になり、佃たちは製品化を急ぐ。

そして時間はあっという流れ、首相視察のデモンストレーションイベント当日。

佃製作所のメンバーはじめ、前回のリベンジに燃える的場(神田正輝)は首相の到着を待つが、なかなか現れず、到着が大幅に遅れてしまう。

それにより、首相は敵方のダーウィンのデモを見たら帰ると言い、反論する的場や財前だったが。

果たして再対決の勝負の行方は!?

【第10話】

佃製作所は、財前(吉川晃司)から、無人農業ロボットのエンジンとトランスミッションの供給を頼まれる。

社員の中には、この挑戦に後ろ向きの意見もあり、佃(阿部寛)は悩む。

今までの経験からエンジンには自信があるが、トランスミッションに関しては経験不足と言わざるを得ない。

佃は大学講師のアルバイトをしている島津(イモトアヤコ)のもとを訪れ、改めて一緒に仕事をしないかと誘う。

悩む島津の元に伊丹(尾上菊之助)もやってきて…。

【第9話】

農業機械の展示会「アグリジャパン」で醜態をさらすことになった帝国重工の無人農業ロボット・アルファ1。

的場(神田正輝)奥沢(福澤朗)は、自分たちの落ち度であるということは一切認めず、野木(森崎博之)の自動走行制御システムに問題があったと結論付ける。

その原因を究明するために開発コードを渡せと言い出し…。

野木が追い詰められていることを知った佃(阿部寛)は怒り、財前(吉川晃司)にある提案をする。

【第8話】

帝国重工の次期社長候補・的場(神田正輝)は記者会見の場で無人農業ロボットの開発を発表したが、翌日、朝のニュース番組で取り上げられたのは、重田(古舘伊知郎)伊丹(尾上菊之助)たちが手掛けた下町トラクター「ダーウィン」だった。

週刊誌には、的場がいくつもの下請け会社をつぶしてきたという記事が載った。後がなくなった的場は無人農業ロボット「アルファ1」の開発を急がせる。

佃(阿部寛)たちも重田たちの手腕に驚いていた。

そんな中、野木(森崎博之)から大規模な農業イベント「アグリジャパン」の開催を聞いた佃は殿村(立川談春)を誘って会場へ向かう。

【第7話】

佃製作所にやってきた財前(吉川晃司)佃(阿部寛)たちは笑顔で迎える。

試作中のトランスミッションの説明をした佃に、財前は突然の取引中止を告げる。帝国重工の次期社長候補と言われる的場(神田正輝)が、エンジンとトランスミッションの内製化を決定したという。

佃製作所にとっては社運をかけた挑戦だったため、佃と社員たちは抗議するが、財前にはどうすることも出来ないことだった。そして財前は言いにくそうに、佃製作所が離脱するならプロジェクトを降りると言う野木(森崎博之)を説得して欲しいと頼む。

都合のよすぎる話に佃は激昂するが…。

【第6話】

伊丹(尾上菊之助)がダイダロスと資本提携をしたと島津(イモトアヤコ)から聞かされた佃(阿部寛)は早速伊丹の元を訪れた。

的場(神田正輝)への復讐しか頭にない伊丹は、佃製作所への恩もすっかり忘れている様子。「あなたたちとでは生き残ることができない」と言われて佃は激高するが、伊丹は全く取り合わない。

財前(吉川晃司)が佃を訪ねてきた。新規事業として無人農業ロボットの開発を目指しているという。高齢化が進み労働力不足が深刻な問題になってきている日本の農業を救いたいという思いからのことだった。財前は、帝国重工が開発する農機具のエンジンとトランスミッションを佃製作所に供給してもらいたいと申し出る。

そしてもう一人の協力者として、北海道農業大学の教授で無人農業ロボット研究の第一人者・野木(森崎博之)の名前を挙げた。

野木は佃の大学時代の同期で親友だった。新規事業に協力するよう野木を説得してほしいと頼まれた佃は…。

【第5話】

ギアゴーストはケーマシナリーとの特許侵害訴訟・第一回口頭弁論の日を迎えた。

財前(吉川晃司)的場(神田正輝)の指示でスターダスト計画から離れることになり、ロケットに関わる新事業開発の部署へと異動する。

あることから、佃製作所の社員たちと殿村家の草刈りを手伝うことになった財前は、改めて重要なことに気付かされる。

【第4話】

帝国重工の信用調査を乗り越えた佃製作所。だがその後、ギアゴースト買収問題の裏にある宿敵の存在が明らかになり、裁判に持ち込まれることになった。

佃製作所がピンチを迎えている中、殿村(立川談春)はある重大な決意をしていた。

【第3話】

ギアゴーストにも協力してもらい、新作バルブシステムの開発も順調に進んでいた。あとは最後の難関である燃焼実験を残すのみ。

ある日、佃(阿部寛)は帝国重工の水原(木下ほうか)に呼ばれ、信用調査を受け入れなければならないと告げられる。その背景には、ギアゴーストの買収話が関わっているという。

信用調査当日。殿村(立川談春)が自宅を出ようとした時、父の正弘(山本學)が倒れ緊急手術を受けることになった。

殿村不在の中、帝国重工の審査部信用管理室の安本(古坂大魔王)に詰めよられ、指示された覚えのない書類の不備で窮地に立たされる。

【第2話】

殿村(立川談春)の実家を訪れた際、トラクターに乗った佃(阿部寛)は「トランスミッション開発」という新たな夢を見つけた。

ギアゴーストのコンペで大森バルブにも勝利し順調に進んでいるかのように思われたが、ギアゴーストがライバル企業から特許侵害の指摘を受けたことで、コンペの話自体が白紙の危機に…。

特許侵害を指摘したケーマシナリーという企業に話を持ち掛けたのは弁護士の中川京一(池畑慎之介)だった。佃製作所とも因縁のある男だ。

佃は自社の顧問弁護士・神谷修一(恵俊彰)に相談。返ってきたのは予想外の答えだった。

佃製作所はギアゴーストに全面協力することにしたが、トラブルが重なり社内には不穏な空気が流れる。

【第1話】

下町の工場「佃製作所」の経営者である佃航平(阿部寛)にはロケットの製造に関わるという長年の夢があった。

一度はあきらめかけたが、自社開発のバルブシステムを使用し、帝国重工の純国産ロケット開発計画「スターダスト計画」でその夢をかなえた。

ある日、帝国重工宇宙航空開発部部長の財前(吉川晃司)から、帝国重工の社長交代により、スターダスト計画が終わるかもしれないと告げられショックを受ける。

今ではロケット開発は佃だけの夢ではなく、佃製作所の社員たち全員の支柱ともなっているからだ。

追い打ちをかけるように、大口取引先の農機具メーカーから小型エンジンの取引削減を告げられてしまう。性能よりもコストを重視するその考えに、技術力を売りとしている佃製作所の存在意義さえ揺らぎ始める。

そんな中、佃製作所の経理部長・殿村(立川談春)の父親が倒れた。殿村の実家は300年も続く農家だった。

殿村は父親の看病と畑の手伝いに週末ごとに帰省していた。佃と山崎(安田顕)は見舞いがてら殿村の故郷を訪れる。トラクターを運転する殿村を見ていた佃はあることに気付き、新たな夢が生まれていく。

今日から俺は!!

【最終話】

三橋(賀来賢人)伊藤(伊藤健太郎)は、今井(太賀)がヤクザに襲われ意識不明の重体に陥っていると聞かされ怒りに震える。

谷川に仇を取ってほしいと頼まれるが相手はヤクザだ。

伊藤が一人で夜道を歩いているとヤクザたちに囲まれて…。

そんな中、三橋が突然「今日から俺はツッパリをやめます」と宣言する?

黒髪に戻し、メガネをかけ、普通の丈の学ランに身を包んだ三橋は、東大を目指すと言い出して…。

【第9話】

相良(磯村勇斗)三橋(賀来賢人)伊藤(伊藤健太郎)のせいで開久がなめられるのは我慢ならないと憤るが、番長の智司(鈴木伸之)は軟高とのケンカに積極的ではない。

そこで相良は、三橋と伊藤を倒すためのある奇策を考える。

その作戦に乗せられた智司は集団で伊藤を袋叩きにしようとするが、不利な状況でも真っすぐ自分に向かってくる伊藤を見て、まわりの人間の手出しを禁じ、タイマンを持ち掛ける。

そのことをきっかけに相良のクーデターが始まる。大勢で軟高にやってきた開久は、生徒に危害を加えられたくなければ金をよこせと言い出して…。

【第8話】

3年に進級した三橋(賀来賢人)は新入生からカッコいいとアイドル的な扱いを受け調子に乗っていた。

伊藤(伊藤健太郎)は三橋のようにはふるまえず、新入生からつまらないと言われて地味に傷つく。

三橋を倒してテッペンを取ろうという新入生が三橋にケンカを売る。三橋も思わずこぶしを握るが理子(清野菜名)に止められてしまう。

理子の言う通りケンカを回避した三橋を見た新入生からの人気はますます上昇し、三橋はさらに調子に乗ることに…。

次は、連合を組んだ新入生3人組が三橋を倒そうと挑んできた。せっかく手に入れた人気をケンカで失いたくない三橋は、佐川(柾木玲弥)一人に3人の相手を任せて静観。

そこにやってきた理子が佐川を助けようと3人を華麗にやっつける。すると三橋に向けられていた歓声が一気に理子に向けられて…。

理子が三橋より強いウラ番だという噂までたち始め、三橋はふてくされる。

その頃、学校の廊下でフルフェイスのヘルメットに金属バットをかかえた新入生(須賀健太)が一番強いヤツを探して暴れまわっていた。

理子の名前を聞いたその男は理子を探し始めて…。

【第7話】

ある日、三橋(賀来賢人)理子(清野菜名)の下駄箱に手紙を入れている今井(太賀)を見かけた。

三橋が無断でその手紙を読んでみると、三橋を罵倒した上に「僕と会ってください」と理子を呼び出す内容だった。

それを読んで腹を立てた三橋は、今井を脅かしてやろうと公園に呼び出す。ちょうど落ちていたバットを拾って、待ち伏せするためにトイレに隠れようとしたら…。

三橋と今井の戦いが始まった。復讐心から廃ビルに今井を監禁する?!

【第6話】

ある場所で三橋(賀来賢人)の父・一郎(吉田鋼太郎)に出くわした椋木(ムロツヨシ)は、秘密を共有したことで「三橋になんでも言うことを聞かせる」という取引をする。

一郎からある見返りを提案された三橋は、二人の事情など知らないまま、1週間椋木のしもべになるという男の約束をする。翌日から、しもべとして掃除やカタモミなど椋木に尽くしまくる三橋を見た伊藤(伊藤健太郎)理子(清野菜名)たちは騒然とする。

椋木は「尊敬している」という三橋の言葉に優越感に浸っていた。

椋木を羨む気の弱い坂本(じろう)は、道でやくざの剛田(勝矢)に激突しピンチを迎えていた。その直後、電光看板が偶然落ちてきて、坂本は命の恩人として感謝される。

やくざの事務所がつぶれて無職になったという剛田に生徒指導専門の実習生の仕事を紹介し、坂本はますます感謝される。生徒指導は自分の天職だという剛田が軟高にやってきて…。

剛田という用心棒を手に入れた坂本は急に気が大きくなり、人が変わったように強気な教師になる。それに椋木のしもべである三橋も巻き込まれ…。

【第5話】

三橋(賀来賢人)のクラスメイト・佐川(柾木玲弥)が、流行りのヤンキーショップを見るために、千葉から原宿へ行ったところ、“カッペ狩り”をしていた東京の不良・ユタカ(平埜生成)にかつあげされ、ボコボコにされてしまう。気絶する直前に佐川が口にした「お前なんか三橋さんと伊藤(伊藤健太郎)さんに殺されるぞ」という言葉に興味を持ったユタカの仲間が千葉のヤンキー退治に繰り出す。

翌日、理子(清野菜名)から佐川の一件を聞いた三橋と伊藤は東京へ向かおうとする。だがすでに紅野たちは千葉に来て三橋達を探していた。紅野は開久の生徒にも手を出し、智司(鈴木伸之)相良(磯村勇斗)は全力で彼らの捜索を始める。

通りすがりの今井(太賀)谷川(矢本悠馬)もやられた。本人たちから話を聞いた伊藤は事情を把握するが、三橋は何も知らない状態で紅野に声をかけられ…。

【第4話】

理子(清野菜名)にフラれた今井(太賀)は、女子と関わることのない男子校での生活に絶望していた。ナンパに失敗したところを三橋(賀来賢人)伊藤(伊藤健太郎)に笑われさらに落ち込む。

そんな時、校門で待ち伏せしていた明美(若月佑美)から告白を匂わせるような手紙を渡され…。

谷川(矢本悠馬)が心配そうに見守る中、今井は放課後、明美と喫茶店で落ち合う。緊張から普段以上に空回る今井だったが、意外にも明美と意気投合。

二人の様子を見ていた三橋は今井に彼女が出来ることが許せず悔しがる。何とか邪魔しようとあれこれ策を練るが、三橋が張り合おうとすればするほど二人の仲は深まっていく。

二人に嫉妬する三橋を見た理子は拗ねてしまう。伊藤はそんな三橋の鈍感さにあきれていた。

京子(橋本環奈)はあることで一人落ち込んでいた。三橋と伊藤は明美の意外な姿を目撃し…。

【第3話】

理子(清野菜名)は父・哲夫(佐藤二朗)の道場の危機を救ってもらって以来、三橋(賀来賢人)に思いを寄せていた。

今井(太賀)は理子の三橋への気持ちに気付きながらも、理子に思いを寄せ続けている。連日待ち伏せし、ついには告白するがあっけなくフラれる。

今井は、三橋のことを「意外といいやつなんだよね」という理子の言葉を受け入れられない。子分の谷川(矢本悠馬)と河原にいた今井が川に大きな石を投げつける。するとバカ力が災いし、対岸にいた開久のヤンキーにその石が直撃し、喧嘩へと発展する。

今井にやられて戻ってきたヤンキーから話を聞いた番長の智司(鈴木伸之)は、みんなを引き連れて今井を探しに行く。

今井は谷川が開久の№2である相良(磯村勇斗)たちに襲われている現場に鉢合わせる。やつらの狙いが自分であることを知った今井は、谷川を残し相良についていく。

その様子を三橋が偶然目的していて…。

この騒動が三橋や伊藤(伊藤健太郎)を巻き込み始める。

【第2話】

ある日、道を歩いていた三橋(賀来賢人)は、同級生の風紀委員・赤坂理子(清野菜名)から肩がぶつかったと因縁をつけられる。理子は武道の達人でもある。

理子の態度が気に入らなかった三橋は、帰宅してからも落ち着かない。父・一郎(吉田鋼太郎)からは「恋をしている」と指摘されるが、ムシャクシャしているのは理子をぶっ飛ばしたいからだと言い訳する。

翌日、全員がつっぱりという最強校・開久の生徒が、女装趣味の男子生徒・石橋と吉村を探して軟高をかけて嗅ぎまわっていると椋木(ムロツヨシ)が話した。それを聞いた伊藤(伊藤健太郎)は、ヤクザの件で偽名を使った自分たちのことだと気づき焦る。三橋にも危険を知らせようとするのだが、理子のことで頭がいっぱいの三橋は上の空で、理子を追いかけ街へ出かける。

三橋を探すため街に出た伊藤は、偶然ケンカしている京子(橋本環奈)に遭遇する。スケバンはやめたはずだと思っていた伊藤はショックを受け、京子は必死に取り繕う。

三橋と伊藤が偽名を使ったせいで捜査が難航し、開久の番長・片桐(鈴木伸之)相良(磯村勇斗)は苛立っていた。

三橋はようやく理子を見つけるが、理子はチンピラに絡まれていて…。

理子を倒すつもりだったのになぜか理子の家の道場にやってきた道場破りと対決することになり…。

【第1話】

ツッパリ全盛期の1980年代。高校生の三橋貴志(賀来賢人)は転校をきっかけに髪を金色に染め、つっぱりを装って転校デビューを果たそうとする。

登校初日、同じく転校生として現れたトゲトゲ頭のつっぱり・伊藤(伊藤健太郎)の姿を見て三橋は驚く。前日に同じパーマ屋で鉢合わせていたのだ。伊藤も三橋と同じく、つっぱりとして転校デビューを画策していた。自分の正体をばらされるのではないかとハラハラしていた三橋だったが、早速クラスの不良に目をつけられ、屋上に呼び出されてしまう。

正義感の強い伊藤が現れ助けようとするのだが、自分が弱いこと前提で話を進められたことに腹を立てた三橋が、伊藤にケンカを吹っ掛ける。不良たちの目の前でもめ始めた二人は、いつの間にか10人の不良を相手に勝利していた。

それをきっかけに秘密を共有する相棒となる。

三橋の両親は息子の激変ぶりに驚きを隠せない。だが父・一郎(吉田鋼太郎)と母・愛美(瀬奈じゅん)はどこかズレており、平和な日常が続いていた。

ある日、二人の噂をききつけた成蘭女子高のスケバン女子たちがやってきた。面倒な用件を伊藤に押し付けようとする三橋だったが、番長の京子(橋本環奈)明美(若月佑美)が可愛いかったため態度を一変させる。

二人はしつこく絡んでくる男たちを追い払ってほしいと頼み込み…。

2018年 秋ドラマ(10月スタート)リスト

タイトル系列放送局
9時SUITS/スーツフジ系
9時僕らは奇跡でできているフジ系
10時中学聖日記TBS系
9時相棒17テレ朝系
10時獣になれない私たち日テレ系
9時リーガルVテレ朝系
10時黄昏流星群フジ系
10時大恋愛~僕を忘れる君とTBS系
10時ドロ刑日テレ系
9時下町ロケットTBS系
10時半今日から俺は!!日テレ系
ページのトップへ戻る