anone|感想

感想 -Impressions-

最終話 感想

放送日時2018年 3月21日 水曜 夜10時~

終わっちゃったな。

最後はまたみんな笑顔になったから、もうそれだけで十分。

途中の何話か、偽札作りに手を出したあたりから、彼女たちの未来に希望が見えなくて観るのも辛くなってたけど、最終回は良かった。久しぶりにほんわかしてて心の中が温かくなった。

とは言っても切ないシーンもたくさんありました。亜乃音さんがいなくなった部屋でハリカが一人で布団をかぶって泣くシーン。彦星くんからの手紙。面会に来てくれた彦星くんとの最後の別れ。ハリカが想像する高校生くらいの二人。舵さんとるい子さんの別れ。まだ元気だった頃の舵さんがインタビューで「好きな色」を聞かれた時の「あおばいろ」っていう答え。ハリカのことを心配する亜乃音さん。その亜乃音さんを心配する弁護士先生。自分が火事を起こしたんじゃないかと思い悩む陽人に「俺が火をつけた。陽人は関係ない」と言った時の理市。弟と陽人を重ねる理市。出所した亜乃音さんを迎えに行ったハリカと亜乃音さんが手をつないで歩くシーン。舵さんが幽霊になって現れたシーン。逮捕される前の、偽札作りをする前の4人に戻ったような温かさ。一人暮らしをしようと思っていると話すハリカの言葉に寂しさを感じる亜乃音さん。

どれもこれも良かった。でも彦星くんとハリカのシーンはやっぱり苦しくてたまらなかった。ハリカの嘘を理解して治療を選択した彦星くんも、そのことを心から喜べるハリカも、二人の純粋さが痛かったなあ。

彦星くんが治療を選択してくれたことで、ハリカのついた嘘が無意味なものにならずに済んだけど、彦星くんの心からハリカが消えることはきっと一生ないんだよね。茉歩はこの先辛くならないだろうか。彼が本気で好きだったのはハリカなんだって、自分と一緒にいるのは治療のため…って思ったら苦しくなりそうだけど、その選択を彦星くんにさせたのも茉歩自身だからね。今後どうなっても彼女が彦星くんを責めることはできない。

そして、ハリカと別れても治療をするっていう選択をした彦星くんもまた、この先何があっても、もう二度とハリカに会いに来てはダメだよね。ハリカも辛いし、茉歩も傷つけるし…。

「あの時こうしていたら…」「あの時、こうしなければ…」もしかしたら違う未来があったのかもしれないって、誰でも考えること。でもハリカが言うように今いる自分が自分なんだよね。あの時こうしていたら…って考えても、その先の自分はここにはいない。

理市の過去に関しては詳しく描かれることはなかったけど、火事になった時、隣に住んでいた男が虐待していたと思われることや「弟はもっと痛かった」っていうセリフから、おそらく理市達兄弟は親から虐待を受けていたんだろうと思われます。もしかしたら、親に対してだけじゃなく、弟を助けられなかった自分のことも理市は責め続けているのかも。

だからって、ハリカの言うように、辛いからと言って辛い人を傷つけるのは間違ってる。自分が傷ついたからって人を傷つけていいという理由にはならないし…。

生きているのが辛かったり、息苦しさを感じていても、出会う相手によって救われることもいっぱいある。

亜乃音さんやハリカ、るい子、舵さんの4人は、それぞれに辛い過去があって傷ついてきた人たちだからお互いの気持ちを理解して一緒にいることができたのかな。それともやはり、個人の性格性質の問題なのかな。

亜乃音さんの家にはやっぱり玲と陽人が帰ってくることになって、ハリカは家を出る決意をしました。玲が亜乃音さんに辛く当たっていた理由も、一緒に暮らすほど関係が修復されることになった玲の心の変化も特に何も描かれてはいなかったので、私の玲に対するイメージは別によくなってないんだけど、亜乃音さんが幸せなら玲や陽人と暮らせるのはいいことなんだろうなあって…。

ハリカのあの言葉も本心だしね。自分で決めて1人になるのと、1人になりたいと思っているわけじゃないのに1人でいるのは全く違う。ハリカは安心できる場所を見つけたからこそ、一人で暮らす選択をしたし、やってみたいと思うことに挑戦してみようっていう気持ちになれわけだし。亜乃音さんはハリカにとっては本当のお母さんなんだなって。

ハリカと離れたら亜乃音さんはきっといろいろ心配だろうけど…。

一緒には暮らさなくなったとしても、ハリカもるい子さんもそして舵さんも?時々亜乃音さんと会って、わいわい食事とかできる関係でいてほしいなあ。きっとそうなるだろうなあ。

みんなこれから先もずっと笑顔だったらいいなあ。

第9話 感想

放送日時2018年 3月14日 水曜 夜10時~

ANONEを観始めた頃、2話くらいまでは「このドラマすごく面白い!」と思いながら観てたけど、回を重ねるごとにどんどんどんどん切なさや辛さが上回ってきて…。今回なんて、あまりにも辛すぎて一気に観ることが出来ず、途中何度も停止しながら、時間をおいてやっと全部見ました。

彦星くんを思ってついたハリカの嘘が…。もうダメだ!辛すぎる!

顔を見られないようにカーテン越しに話をしながら、何度も涙をぬぐいながら、彦星くんが自虐的なことを言うとそれに思い切り首を振りながらも、最後まで嘘をつき通しました。彦星くんのことを思ってついた優しくて悲しい嘘。

せっかくおしゃれしていったのに、その姿を一度も見せることもなく…。

ハリカの場合は、自分が傍にいたいから生きててほしいというわけじゃなく、一緒にいられなくてもいいから彦星くんを助けたいっていう思いは最初からずっと一貫してた。だから犯罪だとわかっていながら偽札を作ろうとまでしたんだし…。亜乃音さんから偽札作りを反対された時も、彦星くんが助かるのなら自分は一生刑務所に入ってても構わないと言いました。彦星くんが元気になっても自分は会えない。それでもいいから生きててほしい。今回も、彦星くんが手術をしない選択をしたと知り、彦星くんに嫌われようと、彦星くんから離れようとした。

彦星くんが誰と一緒に生きても、自分と会えなくなっても、それでも生きててくれたらそれでいいって思った結果ついた嘘。

ただ、彦星くんはハリカにあんなことを言われたからって、茉歩の申し出を受け入れるだろうか?もし受け入れなかったら、ハリカがついた嘘は何の意味もなくなる。それどころか、ただ彦星くんを傷つけただけで、幸せに過ごせたはずの残りの人生を好きな人に拒絶されたまま送っていくっていう悲しい結末になるだけ。

ハリカが決めたことだからいいんだけど、やっぱり彦星くんにはハリカの本当の思いを知ってほしいって願ってしまう。本当は彦星くんのことが大好きで、彦星くんを助けたい一心でついた嘘なんだよって言ってあげたい。

ハリカが病室の前でうずくまって泣いていたのを彦星くんの弟が見てましたよね。弟から「知らないお姉ちゃんがすごい泣いてたよ」って伝えてほしいなと思ってしまう。

舵さんも、るい子さんに嘘をつきました。るい子さんのことを「邪魔だから」って「あなたの願い事を叶える気もない。若干迷惑。やっかいです」って…。でもるい子さんにはそれが嘘だと見抜かれました。そして看取るとまで言ってくれました。

好きだからこそつく嘘。ハリカの嘘を見抜くには彦星くんはまだ若いもんな…。

亜乃音さん、とうとう警察に連れて行かれちゃった。全然面白くない…。亜乃音さんは何も語らないよ。どんなに自分が不利な立場になるって言われてもあの人はきっと何も話さない。孫や娘のこと、かばいたいだろうし…。

でも陽人くんは自分のせいで火事になったこと、思い出しちゃいましたね。亜乃音さんがなぜ偽札作りに加担したのか、隠しておく意味がなくなりました。

本当のことを話してほしい。そしてまたハリカと一緒に暮らしてほしい。でもきっと、亜乃音さんは娘の玲と陽人くんと暮らすようになるんだろうな…。そしたらハリカはまた一人ぼっちになる…?

理市のせいでめちゃくちゃだ。理市が偽札作りの犯人だと気づいた奥さんは家を出ていきました。あの人、正義感強そうだからね。

理市はまだ逃げ続けてます。全部あの男のせいなのに…。

あ~もうなんだか力が抜けた。

亜乃音さん、ハリカ、るい子さんが幸せでいられますように…。今後も幸せに暮らせますように。

第8話 感想

放送日時2018年 3月07日 水曜 夜10時~

とうとう引き返せないところまで来てしまいました。それどころか、理市が偽札を銀行のATMに残してきてしまったことで事件が明るみになってしまいます。

もう理市だけ捕まってほしい。

もっと早く万平さんにバレてたら良かったのに…。亜乃音さんも、脅されているってことを万平さんにもっと早く相談してればよかったのに…。

せっかく4人で楽しく暮らしていたのに全部ダメになってしまう。もうみんなが一緒に暮らすことはできなくなるんだろうな。

亜乃音さんは全ての罪を一人でかぶるつもりでいるようだけど、そんなことをハリカやるい子が納得するはずがない。自分たちだけ罪を逃れて平気で生きて行けるような人たちじゃない。

舵さんのことがよくわからない。余命僅かなのはわかるけど、だからって何で偽札作りにあんなに執着するのか全く理解できない。命が少ないのなら、お金なんてどうでもいいって考えないかな。それとも彦星くんみたいにお金があったら救える命なの?

彦星くんはハリカに電話をして自分の気持ちを伝えました。誤解されたくないっていう気持ち、すごくよくわかる。ハリカにだけは自分の本当の気持ちを知っててほしいって思うよね。そしてハリカも同じ気持ちだと話しました。あの電話のシーン、初々しくてほほえましくて胸の奥がキューッとなった。切なくて…。お互い相手が好きなだけなのに、普通のカップルみたいに「じゃあ付き合おうか。デートどこ行く?」みたいなことにならないのが苦しい。彦星くんには本当に治ってほしい。もし自分が彦星くんの立場だったら…って考えると、茉歩の申し出を受け入れるのも怖すぎる。

茉歩は「命を救ってあげる代わりに私と一緒にいなさい」って言ってるのと同じことだよね。友達だからどうしても命を救いたいっていうんだったらまだわかる。別にその後の人生を縛るつもりなんて全くないけど、好きだからただ元気でいてくれたらそれだけでいいっていうならわかる。でも彼女が言ってるのはそうじゃないよね?自分を好きじゃなくてもいいから傍にいてほしいって言ってるんだよね?彦星くんの将来を買うってことだよね?

死ぬのが怖くて彦星くんが茉歩の申し出を受け入れたとしても、元気になってしばらくしたら頭の中はハリカのことでいっぱいになってしまうと思うけど…。

そうなったらきっと茉歩は「誰のためで生きていられると思ってるのよ!」って彦星くんを責めそう。

人の弱みにつけこんでる感じがとても気持ちが悪かった。何をしてでも彦星くんを助けたいっていうよりは、何としても彦星くんを手に入れたいって思ってる感じがしてヤだ。

次回、ハリカは彦星くんとデートに出かけるようです。でもその途中で、茉歩から治療費の申し出を断ったって話を聞くようで…。ハリカが彦星くんを助けたくて身を引くようなこと言っちゃうんじゃないかって心配です。彦星くん、そんなことしたら傷ついちゃうよ…?

亜乃音さん、どうなっちゃうんだろう。またハリカやるい子さんと暮らせる日、来るかな?

どうかまた4人で幸せな時間を送れるようになりますように。

第7話 感想

放送日時2018年 2月28日 水曜 夜10時~

亜乃音さんやハリカの優しさにめまいがする。ハリカのことを娘のように思う亜乃音さんはハリカをどうしても犯罪に巻き込みたくない、自分の幸せを考えてほしいと思っているけれど、ハリカは自分の幸せよりも彦星くんを助けることで頭がいっぱい。そのためなら自分は一生牢屋に入っていてもいいなんて言う。

10年以上自分の本当の娘として育ててきた玲とその息子・陽人を守るために犯罪に手を染めた亜乃音さんと、「もう一度流れ星を一緒に見る」という彦星くんとのたった一つの約束を守るために犯罪に手を染めようとしているハリカ。

二人とも自分の幸せより人の幸せなんだね。

ハリカのことを娘みたいに思ってしまった、また勘違いしちゃったって話す亜乃音さんがとても切ない。もう二人は親子に見えるよ?

あ~観るのが辛すぎる。二人が優しすぎて理市の冷酷さがやたら目立つ。イライラする。その理市の奥さんが、偽札作りをするために借りている部屋にやってきましたね。あの奥さん、理市がやってることを知ったらどうするんだろう。とても真っすぐな人に見えるから、相当苦しむんじゃないだろうか。

彦星くんのところには茉歩という女の子がお見舞いに来ています。同級生のようです。彼女は彦星くんのことが好きで助けたいって思ってるようで、お金持ちの父親に頼んで治療費を立て替えようとしているみたい…。彦星くんがそれを受け入れるとも思えない。ハリカと彦星くんは、お互いの気持ちを伝えあったことはないけれど、お互い好きでしょ。友達としてとか、幼い頃一緒に辛い環境の中で生きてきた同士ということ以上に…。

どうしたら亜乃音さんやハリカを助けられるだろうってずっと考えていたけれど、いい策が全く浮かばない。

最悪なことに、偽の1000円札を自販機で使ってしまいました。もう絶対バレる。万平さんが助けてくれるかなって思ったけど、もう使っちゃったもんね。偽札作っただけじゃなく使っちゃったらもう隠しようがない。

亜乃音さんはきっと全ての罪を自分一人でかぶろうとしているんだろうけど、ハリカがそれを黙ってみてられるはずがなにのに…。

このままみんな破滅の道を辿るんだろうか?例え万平さんが今とめてくれたとしても、もう使っちゃったからね…。あ~もう辛すぎる。

第6話 感想

放送日時2018年 2月14日 水曜 夜10時~

理市怖い。

元は年商400億の社長だったんだね。先週か、先々週に言ってた「必ず帰る」っていうのは、その頃にっていうことだったのか。

でもその地位を失ったからああなったのではなく、元々理市はああいう人だったんじゃないかと思うくらい怖い。

偽札作りのために印刷所に就職して、陽人のことで祖父を脅して協力させ、今度はそのことで亜乃音さんを脅して協力させるんですね。亜乃音さんが拒否できないってわかってて…。

そもそも、子供を一人で留守番させるのに近くにライターなんて置いていく?隠していくならわかるけど、堂々とテーブルの上に乗せていくなんて…。理市が陽人にそうするように仕向けたんじゃないかと思ってしまう。玲が手紙を燃やすところを陽人が見てたことも知ってるんだし。

ライターを置いていった理市の責任でもあるでしょう。何をそれでゆすってんだよ…。

なんだかどうしようもない状況になってきた。前にも後ろにも行けない。理市が現れてからみんなの人生が嫌な方向に転がりはじめた。

理市の奥さんが知ったらどう思うんだろう。お金をなくしても離れず一緒にいてくれた人。お金じゃないと言った人。理市が偽札を作ろうとしていると知ったら傷つくだろうな。

玲も怖い。私に理解力がないのか、玲が亜乃音さんをあそこまで嫌う理由が未だわからない。理市が結婚していることもわかってて「再婚する」って言ってるのも怖い。玲が理市に利用されててもかわいそうとも思わない。玲の亜乃音さんに対する態度が酷すぎて全くかわいそうだと思わない。大好きなお母さんと血のつながりがないってことを知ってショックを受けたのだとしても、だからってああいう態度をとっていいってことにはならないでしょって思ってしまう。

陽人が左手で描いた絵はめちゃくちゃうまかった。でも左手は使っちゃいけないらしい。昔は、無理やり右利きに変えられたっていう人もいたけど、今の時代でもそんなこと言う人いるの?誰に言われたんだろう。「みんな」って陽人は言ったけど、「みんな」って誰?

陽人を見ていてハリカは自分の小さい頃を思い出してしまいました。周りの子と同じように振舞えないため、あんな地獄のような森に閉じ込められてしまった子供時代。

個性としてみてはもらえないのかな…。

陽人のためには、陽人を認めて支えてくれる人が母親以外にも必要だと思うけどな。例えば亜乃音さんやハリカみたいに…。ハリカなら陽人を理解できるし。

ハリカは彦星くんの治療のためにお金を必要としているから興味を持つのもわかるけど、舵さんが何であんなにも偽札作りに興味を示したのかがわからない。死ぬ前に何かを残したいというなら、何も偽札じゃなくてもいいわけで…。

るい子は亜乃音さんの決断に従うつもりだし、亜乃音さんは孫と娘を守るために協力するしか選択肢はないんだろうし…。

大変なことになる前に、弁護士の万平さんが気付いて亜乃音さんを助けてくれないだろうか…。プロポーズまでしたくらいだから、亜乃音さんの変化には気づいてくれそうなんだけどな…。

彦星くんの前に現れた女の人も気になります。同級生らしいですが、何をしに来たんだろう。こちらも不安。

鍋に賞味期限切れのチーズやらソーセージやらをぶっこむシーンだけは面白かったな。やっぱりああいう雰囲気が好き。ああいうシーンをたくさん観たいなあ。

この先どうなっていくんだろう。本当に偽札を作り始めてしまったら破滅しかないと思うんだけど…。

第5話 感想

放送日時2018年 2月7日 水曜 夜10時~

せっかくほんわかした気分で観てたのに、理市が現れてから空気が一変してしまった。

理市には会社を乗っ取られたっていう過去があったんですね。あの人はお金が欲しくて偽札作りをしているのではないのかもしれない。お金への恨みのようなものがあるのかも…。どっちにしても亜乃音さんたちを巻き込んでほしくはない。

奇妙な同居生活、良かったのになあ…。亜乃音さん、お人よしですね。最初からウエルカムではなかったにしても、結果としてるい子や舵さんを受け入れちゃってるわけだし。

今回の亜乃音さんも温かかった。

「ここはもう行くところじゃなくて帰る所だからね」ってハリカに伝えたあの一言。泣けた~。

亜乃音さんの温かさに触れ、ハリカも思わず本当のことを話したんですよね。

彦星くんが集中治療室に入っていると知り、病室の見える場所から動けなくなったハリカ。そこへやってきた亜乃音さんは、彦星くんのために何もできないと自分を責めるハリカに「何も出来なくてもいいからここにいなさい。その人を想うだけでいい。その人を想いながらここにいなさい。」と言いました。そして亜乃音さんもまた、傷ついているハリカのことを想って傍にいた。

あの亜乃音さんがあんなところにハリカを一人残して帰るわけないよね。親子みたいだった。娘を見守る母親そのもの。

彦星くんの「いつかの話はしたくない」っていうのも辛かった…。あんなふうに言われたらかける言葉が見つからない。

病気になって、残された時間が少ないかもしれないなって気付いた時、無理やり気持ちを前向きにするために、いつかの話をしたがる人もいると思う。でも彦星くんは『いつかなんて3億年先と同じ』だと言いました。そんな彦星くんが集中治療室でパンを買いに行く夢を見て、久しぶりに明日のことを考えた。生きたいって思ってる自分に改めて気づかされて、そしてハリカに会いたいと思ってる自分にも気づかされた。

彦星くんが明日のことを考えるようになったのはハリカのおかげだろうな。ハリカは何もできないなんて言ってるけど、いろいろ出来てるんだよ。きっと大きな支えになってる。

亜乃音さんと出会ってからハリカには笑顔がとても増えました。食べることを忘れて子供のように一人で話し続けるのも可愛い。そしてそれをみんなが笑って聞いてくれる。ハリカにとってすごく幸せな時間なんだろうなあ。小さい頃に求めていた時間かもしれない。

舵さんも余命僅かなんですよね。明るくしてるから忘れちゃいそうになるけど…。舵さんが生きる意味について話していた時、「生きなくたっていいじゃない。暮らせば。暮らしましょうよ。」って亜乃音さんが言いました。この言葉に救われた人は多いんじゃないかな。生きる意味なんて考えずに、ただ暮らす。辛い時は、その繰り返しでいいのかもしれない。

理市が偽札作りの協力を求めてきましたが、4人はどうするんでしょう。次回は理市が玲に近づいた理由も明らかになりそう。亜乃音さん、大丈夫かな…。

このドラマ、主演は広瀬すずちゃんのはずなのに、私の中では田中裕子さんが主演のようになってます。あの人が傷つくことはしてほしくないし、傷つくような展開にもしてほしくない。

第4話 感想

放送日時2018年 1月31日 水曜 夜10時~

亜乃音さんの1千万を持ち逃げしたるい子にイライラしてましたが、まさかあんな事情があったとは…。

今回もまた辛すぎた。同居しなければあんなことにはならなかったのに…。そして一番辛いのが、おかしいということにるい子以外の誰も気づいていないということ。義母はもちろん、夫も息子も…。

どう考えてもおかしいでしょう。倒れた母親を心配もせず、息子も義母も跨いで外出するなんて…。どう考えても人としておかしい。それに誰も気づいていない。あの息子は一体どんな人間になるんだろう。もう高校生くらいになってしまっているから今更どうしようもないけどね。あとになって夫も後悔するのでは…?

アオバちゃんはるい子さんの娘だったのか…。それもとても切ない。アオバちゃんは「私が産まれてたらお母さんの人生は変わってたよ。今の子は産まれなかっただろうし。これでよかったんだよ」と言ったけれど、母親なら、特に今の状況に置かれたるい子さんなら、アオバが産まれていた人生はどうだったんだろうと絶対考えてしまうよな…。そしてきっと幸せな人生しか想像できない。考えてもどうにもならないことなのに。

最後の二人の会話も辛かった…。自分はいい子かとるい子に尋ねるアオバ。「いい子だよ。お母さん、アオバのこと大好き」と伝えるるい子。

もう辛すぎる。ずっと一緒にいたらだめなんだろうか。生きてる子供に愛されないから死んだ子供を愛してるってるい子は言ったけれど、そうじゃないと思う。息子が産まれる前からアオバは近くにいたんだし、るい子はどっちのことも愛してるんだと思う。逃げてるだけじゃない。

るい子が離婚して子供と離れること、そしてアオバのいる世界にはいかないと決めることができたのは、舵さんのおかげだと思う。自分を必要としてくれる人がいるというのは幸せなことだから。

でもその舵さんも病気でいつまでもつか…。あれ?舵さんが余命僅かってこと、るい子さんは知ってるんだっけ?知らなかったら辛いな。また大事な人を失うのか…。

亜乃音さんは玲と話すことが出来ましたが、玲は再婚するから二度と関わらないでくれと言いました。どうしてあんなことが言えるんだろう。亜乃音さんの何がダメだったんだろう。お母さんのことが大好きだったから、嘘をつかれていたという事実が“大嫌い”にさせてしまったんだろうか。そもそも大好きだったんだろうか?実の母じゃないと知る前から玲は亜乃音さんのことが嫌いだったのかも。

親子って何なんだろう。血のつながらない娘を本当の娘のように育てていた亜乃音さんはその娘と会えなくなり、るい子は息子に全く関心を持たれていない。ハリカは両親に捨てられた…。

みんな孤独。次回から、そんな人たちが同居をすることになるようです。楽しい生活が送れるようになるといいなあ。みんなの心が温かくなるといいなあ。

1000万も返ってくるといいなあ。

理市は亜乃音さんの娘・玲と再婚するとか?妻子ある人がほかの女性と結婚するなんて日本ではそんなことできないんだけど、どうするつもりだろうか。というか、玲に近づいた目的は何だろう?理市が何をしようとしているのか全くわからない。偽札作るだけなら玲に近づく必要はないわけだし…。

あ~辛い。いろいろ辛い。

たまにある、くすっと笑えるやり取りだけが癒しだ。

第3話 感想

放送日時2018年 1月24日 水曜 夜10時~

亜乃音さんが裏金を持っていると勘違いした舵とるい子が、更に勘違いを重ね(舵たちが空き巣に入ったと気付いて騒いだハリカを娘と勘違い)連れ帰ると、上司を撃った西海が潜伏していて脅される…という間抜けな展開から始まった3話。

しかし、亜乃音さんがハリカを心配する姿を見てうるっとしました。

るい子から「娘さんが大変な目に遭っている」と聞かされたもんだから、てっきり玲のことだとばかり思っていた亜乃音さん。自分を「お母さん」として頼るはずがないとどこかで疑っていたし「うちにお金なんてありませんよ」ってきっぱり断っていたのだけれど、玲ではなくハリカの写真を見せられた途端、通帳を差し出し、これで助けてあげてほしいって…。

まだそれほど親しいわけじゃないハリカのことをあんなにも心配してくれるなんて。ハリカは親の愛は知らないけれど、亜乃音さんがいてくれたら大丈夫なんじゃないかって思えた瞬間だった。

ハリカの方も、自分は娘じゃないんだから亜乃音さんがお金を出すはずないと思っていたでしょうね。それなのに亜乃音さんがお金を出すと知った瞬間「玲さんと間違えてるんだろうな」って心配になったんじゃないだろうか。危険な目に遭っていたのが玲じゃなく自分だと知ったら亜乃音さんはどういう反応するんだろうって、怖かったんじゃないかな。

でも亜乃音さんは解放されたハリカの元へ必死で走ってきて抱きしめてくれた。無事を喜んでくれた。勘違いじゃなく、ハリカを助けるために大金を出してくれたんだってわかったあの時、戸惑いもあっただろうけどそれ以上に嬉しかったんじゃないかなあって、ハリカの気持ちを想像してグッときた。

「また偽札が人の手に渡ってしまった…」ってドキドキしてたら、西海が林田印刷所の封筒を持っているのを偶然理市が目撃。その後、西海が持っていた銃で自分を撃った隙に理市が封筒を回収。とりあえず、偽造した罪で亜乃音さんが逮捕されることはなくなりました。

理市が何をしようとしているのかはまだわかりません。床下にあった大金は理市が一人で作ったものなのか、それとも亜乃音さんのご主人も関係しているのか…。

るい子が1000万を横取りしましたが、死に場所を探していたハズのるい子がなぜそんな大金を欲しがるのか、その理由もわかりません。どうやら彼女は謎の女子高生と一緒に暮らしているということなんですが…。

このドラマに出てくる人、みんな孤独ですね。亜乃音さんはご主人を亡くし、娘も自分から離れていってしまって一人。ハリカは親から捨てられ一人。舵は余命宣告されていて家族もなく一人。るい子の素性だけがまだ明らかになっていません。今度はるい子の回かな。

みんな孤独だけどすごく温かい。亜乃音さんは会って間もないハリカを家に住まわせ、助けるために大金を出してあげるし、舵は自分を騙してきた西海が死のうとするのを必死になって説得しようとするしハリカを逃がしてあげようとするし、ハリカはハリカで舵を一人にして逃げられないし…。

その中ではるい子だけが異色というかすごくクールに思える。あの人はほかの人とはちょっと違うんだよなあ。

孤独な者同士が出会ったことで、それぞれの人生がこの先どうなっていくのかっていうのが楽しみ。

1000万が亜乃音さんの元に返ってくるといいなあ。

第2話 感想

放送日時2018年 1月17日 水曜 夜10時~

裏メニュー。初めて店を訪れた人はその存在さえ知らないメニュー。たとえ知っていたとしても決して出されることのない、常連さんしか食べられないメニュー。

世界の裏メニューは存在する。お金持ちしか知らない、一般人にはその存在さえ知らされないもの。お金持ちと呼ばれる人たちの中でもトップの人たちしか知らない裏メニュー。

自分たちに関係のない話なら知らない方が幸せってことも多々あると思う。幸せというか平穏というか…。

舵さんとるい子さんだって、亜乃音さんが紙幣を燃やしている姿を見ていなければあの工場に侵入しようとも考えなかっただろうし、ハリカを誘拐することもなかったわけで…。擁護するわけじゃないけど。

亜乃音さんの娘の玲はどうだったんだろう。元々はうまくいっていたのに、亜乃音さんが本当の母親じゃないと知ったことで一緒にいられなくなったのだとしたら、一生知らなければよかった…って思っただろうか。それとも元々母親とは合わなかったのか…。

10数年育ててきたのに、突然現れた女に「私が母親よ」って言われただけで壊れる関係っていったい何だろう。最初はギクシャクするだろうけど、目の前から姿を消し、その後一切連絡を取らなくなるなんてこと、あるんだろうか。

自分が母親だと名乗った女性の気持ちもわからない。自分から子供を捨てておいて、育ててくれている人に何の相談もなしに名乗り出るなんてあまりにも勝手な話。自分のその行動で娘が、育ててくれた人が、どれだけ傷つくか想像できないんだろうな。

娘が自分の元から離れていっただけでも傷つくのに、父親とは会っていたっていうのがまた更にショックなんじゃないかな。いなくなった娘を心配している亜乃音さんを見て夫は何も感じなかったんだろうか。自分だけ交流を続け、孫まで抱かせてもらってる。自分の子供のように育ててくれていた亜乃音さんに対して罪悪感とか後ろめたさとか感じなかったんだろうか。

亜乃音さんのおかげで久しぶりに布団で眠ることができたハリカ。布団や枕を考えた人にノーベル賞をあげたいと思うほどハリカにとって幸せなこと。

翌朝、家を出ていこうとしたハリカに「バイトを探さなきゃ」と独り言のようにつぶやく亜乃音さん。掃除のバイトをするということであと数日ここにいられるとわかった時のハリカのあの嬉しそうな顔。

二人のそのやり取りが、まだ恋人ではない好意を持った者同士が離れがたいと感じるような空気感と似ていて微笑ましくてにやけてしまいました。

亜乃音さんがハリカとゆっくり話したのはあの日が初めてだったわけだけど、辛い時傍にハリカがいてくれたことが心強かっただろうし、ハリカにとっても亜乃音さんと過ごした少しの時間が幸せだったんだろうなあって思うと切なくなる。

親の愛情を知らないハリカと、娘に愛情を注いできたのにある日突然拒絶されることになった亜乃音さん。全く違うのに似てる。

だからこそ、荒らされている自宅を見た亜乃音さんはショックだっただろうなあ。あの場合、誰だってハリカを疑うでしょうし。

でもハリカが疑われるのはとっても嫌。リュックもスケボーも残されたままだし、買ってきた猫缶やパンもどっかに落ちてるはずだし、どうか亜乃音さん、気付いて。ハリカじゃないって気付いてほしい。

次週「娘を誘拐した」ってるい子さんが告げるようですが「娘」って言われたら亜乃音さんは玲を思い浮かべるのでは?

玲だと思って助けようとするのか、それとも誘拐されたのはハリカだとわかっていて助けようとするのか…?

ハリカにも亜乃音さんにもこれ以上傷ついてほしくないなあ。

元従業員だったという理市も気になります。偽札を作ったのは夫ではなく理市なのでしょうか?それを使わせないために夫は床下に隠したのかな…?

まだまだわからないことばかりですが、次回も楽しみです。

第1話 感想

放送日時2018年 1月10日 水曜 夜10時~

映画みたい…。まだ1話しか観てないのに息をつく暇もない展開と登場人物の今後がどうなっていくのかドキドキで期待がより一層高まりました。

ハリカが森の中でのおばあさんとの暮らしについて話していた時、素敵なおばあさんだなあ、素敵な暮らししてたんだなあって思ったけど、そんな暮らしをしていた子がなぜネットカフェで寝泊まりするようになっているんだろう、その間に何があったんだろうって不思議だった。まさか辛い記憶を書き換えていたなんて…。

ハリカの記憶にあった思い出と現実があまりにも違いすぎて言葉も出なかった。

そしてカノンが同じ更生施設で育った男の子だったと知り、鳥肌が立ちました。カノンはハズレがハリカだととっくに気付いていて、思い出を塗り替えていることにも気づいていたけれど、あの辛い時代を忘れているのならその方がいいと思って黙っていたんでしょうね。思いだしたら辛いだけだし…。

「大切な思い出は支えになるしお守りになるし居場所になる」とハリカが言っていたから黙ってたんだね。事実を知るとハリカを支えているものがなくなってしまうって考えたのかも…。

ある海岸で現金を見つけたと話す友達と一緒にそのお金を探しに行き、お金を巡って友達同士が揉めてしまったことにもハリカは傷ついていたのに、その帰り、思い出の森へ足を運び、自分がそこでどのように過ごしたのか思い出してしまいました。

辛い現実をいっぺんに思い出して辛くてたまらなかったハリカを救ったのはカノン。「大切な思い出は支えになるしお守りになるし居場所になる。」とハリカに伝えました。

病名はわかりませんがカノンは病気でおそらく余命僅か。ハリカはハズレじゃないと言ってくれたカノンまでなくしてしまったらハリカはどうなってしまうんだろう。

ハリカを支えてくれる人が現れてほしい。それがもしかしたら亜乃音さんなんだろうか?

あの札束、コピーされたものだったんですね。それなら最初から燃やしてしまえばよかったのに、なぜあんなところに隠したんだろう。あれは亜乃音さんの身内が作ったものかな?

一緒に死に場所を探していた舵さんとるい子も気になります。不思議な関係。

でも二人が現金を奪って車で逃げようとするシーンはおかしいよね。死のうとしてるんだからお金いらないでしょ。何より、ただの通りすがりの人が現金を見た瞬間、それを盗んで逃走しようとするなんて考えられない。あそこだけコメディだったね。

舵さんは余命宣告を受けているけど、るい子さんは生きようと思えばまだ生きられる。舵さんはるい子さんを説得できるんだろうか。

今後どういう展開になっていくのか、それぞれが何を見つけていくのか全くわからないけど、みんなが前向きになれるような何かを見つけることが出来たらいいな。

2018年 冬ドラマ(1月スタート)リスト

タイトル系列放送局
9時海月姫フジ系
9時ファイナルカットフジ系
10時きみが心に棲みついたTBS系
9時相棒16テレ朝系
10時anone日テレ系
9時BG 身辺警護人テレ朝系
10時隣の家族は青く見えるフジ系
10時アンナチュラルTBS系
10時もみ消して冬日テレ系
9時99.9 -刑事専門弁護士- SEASON2TBS系
10時半トドメの接吻日テレ系
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