2018年春ドラマあらすじ(フジ・TBS・日テレ・テレ朝)

2018年夏ドラマ あらすじ【Story】

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あらすじ掲載 ドラマ一覧

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絶対零度

【最終話】

山内(横山裕)が誘拐ビジネスの犯行グループに拉致された。井沢(沢村一樹)が救出へ向かった先には、桜木泉(上戸彩)がいて犯人はすでに拘束されていた。井沢を見た瞬間、桜木はなぜか銃を向けた。「あなたはミハンに組み込まれた人間?」そうつぶやくと現場から立ち去った。

桜木がミハンを知っていたこと、長嶋(北大路欣也)が資料課について探っていたことから、何か知っているのかと井沢が東堂(伊藤淳史)に尋ねると、新たな危険人物として桜木泉がピックアップされた。

死んだことにしてまで彼女は何をしようとしているのか?

ミハンチームは桜木泉の捜査を開始。井沢と山内はすべての発端となったベトナムへ向かい、そこで桜木の事件を担当した刑事のグエン(フォンチー)に接触する。

捜査するうちに、桜木が、証券会社社員の谷口正博(斉藤佑介)を追っていたことがわかる。谷口は、日本からベトナムに赴任した同社の支店長とその娘・由紀子(桜井ユキ)を爆発物を使って殺害しようとしていた。

谷口を射殺し、それを食い止めたのが井沢の妻の元同僚刑事・赤川武志(須田邦裕)だった。

その事件後、赤川はホテルの屋上から転落死して、その翌日には桜木も疾走していた。ミハンと桜木をつなぐものとは…。

【第9話】

ミハンチームが成果を着々と上げていることで、警視庁上層部は法制化に向けて政界に働きかけると東堂(伊藤淳史)に告げる。

ミハンが次にリストアップしたのは、SP、警護課の捜査員・石塚辰也(高橋努)だった。要人警護のスペシャリストで逮捕術、格闘術でも突出した能力を持っており、井沢(沢村一樹)も面識がある。開かれた警察を目的として、地域住民に武術を教えたりもしている彼がなぜ…。

東堂が石塚の1週間の監視記録をモニターに映し出す。山内(横山裕)はその映像に桜木(上戸彩)らしき人物の姿を見つける。まだ生きているのではないか…。そうだとしたらなぜ彼女は石塚を追っているのか。

井沢は石塚を止めることが真実につながるのではないかと考える。

小田切(本田翼)が石塚をマークしていたが、早々に尾行に気付かれてしまった。圧倒的な強さを持つ石塚に、小田切は資料課分室に所属する警察官であることを明かし、格闘技を教えてもらいたかったと嘘をついた。小田切の上司が井沢だと知った石塚は彼女の要求を受け入れた。

井沢は山内と一緒に石塚のマンションに潜入。そこで石塚が国家公安委員会・滝本健三(山田明郷)の情報を集めていることを知る。

【第8話】

新たな危険人物が割り出された。市役所の戸籍住民課で働く25歳の砂田繭美(白石麻衣)だ。繭美は過去に整形手術を受けている。違法に拳銃を入手したため、ミハンが彼女をリストアップしたのだ。1週間後に挙式を控え幸せ絶頂のはずの彼女がなぜ?

井沢(沢村一樹)小田切(本田翼)は、婚姻届けを出しに来たカップルを装って繭美に近づく。目の前でケンカしてみたりして繭美と親しくなるきっかけを作る。

2年まえの9月に繭美は整形手術を受けた。それ以前の行動を探れば誰を殺害しようとしているのかわかるかもしれないと、井沢は山内(横山裕)南(柄本時生)に過去を探るよう指示する。

ある日、井沢と小田切は、繭美から招待され、婚約者・神谷統一郎(入江甚儀)の実家を訪れることになった。統一郎の父・竜太郎(羽場裕一)は慶徳大学の理事長で統一郎も同じ大学の教務課に勤務している。竜太郎は二人の結婚をとても喜んでいて、幸せいっぱいのカップルに見える。

だが、彼女の悲しい計画が徐々に明らかになっていく。

山内の前に、桜木(上戸彩)の元上司・長嶋秀夫(北大路欣也)が現れ…。

【第7話】

田村(平田満)の死に大きなショックを受けたミハンのメンバー。田村は法で裁けない犯罪者たちに制裁を加え、自らの命を絶った。「ミハンを必ず実現させてください」という田村の遺志を引き継ぎ、東堂(伊藤淳史)は報告書から田村の名前を削除し、ミハンとのかかわりを消した。

山内(横山裕)小田切(本田翼)はそれを受け入れるが、南(柄本時生)だけは割り切ることが出来ずにいた。

井沢(沢村一樹)は南を捜査に連れ出すが、南は拒否しそのまま資料課に戻ってしまう。

次にミハンが選び出した人物は、新谷啓一(小柳友)という男。麻薬密売組織に関わっている疑いがあり、2か月前に任意の取り調べを受けている。

組織のボスは“喜多野”という名前だがそれは通り名で、本名も顔もわからない。喜多野は仕事のためなら躊躇なく人を殺せる冷酷な殺人者だった。

新谷は取り調べを受けたあと、涼子(青野楓)という女性と結婚し、ある団地に引っ越していた。小田切たちはその向かいの棟に部屋を用意し監視を始める。

喜多野の正体を知っているのは新谷しかいない。危険が迫る中、新谷たちの上の階に住む7歳の少年・ユキオ(山城琉飛)が母親から虐待を受けていることに気付く。

井沢は、自分の妻や子を殺したが立証されず、別件逮捕されていた宇佐美(奥野瑛太)がまもなく出所することを知る。

そして桜木泉(上戸彩)の事件にも新たな真実が発見される。

【第6話】

ミハンが捜査した事件関係者に不審な出来事が起きていたことが判明する。

猟銃で誤って少女を殺害し、その罪をほかの事件の犯人になすりつけた元最高裁判所長官の小松原(中丸新将)がエレベーターに転落して死亡。強姦をしていたエリート大学生・湯川(佐野岳)は行方不明になっており、失踪届が出されている。未成年の犯罪の後押しをしていたジャーナリスト・川上(近藤公園)も射殺体で発見された。

3人すべてが法では裁かれなかった犯罪者だ。ミハンの情報を元に犯行に及んでいると考えた東堂(伊藤淳史)は、外部に情報が漏れている、内通者がいる、もしくはチーム内に犯人がいるという可能性に言及。

真相解明のために、井沢(沢村一樹)は、山内(横山裕)と一緒に小松原が亡くなったホテルへ向かう。

小田切(本田翼)田村(平田満)は、湯川が持っていたスマホのGPSが途絶えた高架下へ向かった。

井沢たちは防犯カメラに映った一台の不審車両を目にするが、所有者に関する個人情報は改ざんされていた。

捜査一課の早川(マギー)たちは川上の事件を追っていた。殺害現場付近で目撃された不審な男の似顔絵を作成する。それはミハンのあるメンバーの顔にそっくりだった。

ミハンは一連の犯行を予測していない。ミハンを知り尽くし、犯罪者を憎んで事件の再発を防ぎたいと思っている犯人とは。

【第5話】

ミハンが17歳の高校生をリストアップした。私立青葉中央高校2年の岡崎直樹(道枝駿佑)だ。成績はトップクラスでバスケットボール部のエースでもある。そして彼の父親は文科省の次期事務次官候補といわれている岡崎治(吉満寛人)

世田谷区で動物殺傷事件が相次いで起きており、防犯カメラの映像から直樹に疑いがかかっている。

東堂(伊藤淳史)は、動物への虐待は殺人事件を起こす予兆であると言い、過去の犯罪辞令を提示する。その中には、25年前に起きた練馬台無差別殺傷事件もあった。

山内(横山裕)は、バスケ部の外部指導員として彼の通う高校に潜入。このバスケ部では指導者が次々と辞めている。

小田切(本田翼)田村(平田満)は、制服警官になりすまし、岡崎家周辺の住人から情報を集めていた。そこに大手新聞社の元記者で、凶悪犯罪のルポを何冊も出版しているジャーナリスト・川上邦明(近藤公園)が現れる。

近藤は直樹にも接触したことがあるらしく、動物殺傷をしている少年少女に会って殺人衝動を食い止めるために話を聞いているという。

直樹は殺人を思いとどまるのか、それとも動物へ向けられていた衝動がついには人に向くのか。

【第4話】

ミハンが危険人物として佐伯卓郎(小野了)をあげ、井沢(沢村一樹)たちが捜査を開始。

わかば銀行に36年勤務している佐伯は、妻の死後はアパートで一人暮らしをしている。毎朝決まった時間に出社し、仕事が終わると真っすぐ家に帰ってくる。殺人を犯しそうもない真面目な男だ。

だが1年の間に多額の出金記録があり、貯金残高は残り僅か。前の夜の仕事帰り、西麻生の会員制バーに立ち寄っている。

小田切(本田翼)が行員としてわかば銀行に潜入することに。客として田村(平田満)もやってくるが、そこで佐伯が田村の小学校時代の同級生だということが判明する。

その時、銀行内に銃声が響き渡り、2人組の強盗が現れた。犯人たちは防犯カメラや通報ボタンの位置まで知っているようで、てきぱきと金を詰め込んでいく。

その後警察が駆け付けると、外で待機していた共犯者が車に乗って逃走。強盗犯はそのまま銀行内に立てこもる。

監視カメラで佐伯の動きを見ていた井沢は、佐伯が犯人とアイコンタクトを取っていることに気付く。

佐伯が強盗の手引きをしていたのか?

山内(横山裕)が犯行グループの情報を捜査一課に渡すように勧めるが、東堂(伊藤淳史)はそれを拒否する。

【第3話】

ミハンシステムが次の危険人物として若槻真帆(柴田杏花)を割り出した。真帆はエリート大学として知られる私立栄明大学に通っていたが、1年前に大学の近くにある雑居ビルから飛び降り自殺を図り、今も意識不明で入院中。

もちろんその間、彼女の通信記録にも銀行口座にも動きはなかったのだが、先週突然、彼女が所属していたテニスサークルのSNSに「復讐してやる」というメッセージが送られた。送信元は彼女のスマホだった。そのスマホから大量の医療用ニトログリセリンが購入されていることも判明。

だが昏睡状態にある真帆がメッセージを送ったりニトロを購入することはできない。井沢(沢村一樹)は、誰かが彼女に成りすまし復讐しようとしているのではないかと考え、真帆の父・周作(遠山俊也)に接触することに。

山内(横山裕)は、テニスサークルの代表を務める湯川司(佐野岳)が学生起業したカフェバーを訪れていた。湯川は大手企業の御曹司で、その店はサークルのメンバーのたまりばにもなっており、真帆が自殺未遂したあと、周作も訪れている。

真帆の自殺未遂の理由に危険人物を見つける鍵がある。小田切(本田翼)は自分のトラウマからこの事件にのめりこんでいく。

【第2話】

井沢(沢村一樹)山内(横山裕)は失踪していた桜木泉(上戸彩)がベトナムで殺害され、遺体で発見されたと聞かされた。元バディの山内が大きなショックを受けただろうと心配する東堂定春(伊藤淳史)が休暇を取るよう勧めるが、山内は休まない。

ミハンが新たな危険人物を割り出した。それは独身の料理人・藤井早紀(黒谷友香)。創作料理店の総料理長である彼女は、13年前から子供たちに無料で食事を提供するこども食堂の運営もしていた。

なぜそんな彼女が危険人物だと判断されたのか。それは、植物から抽出した毒物を海外から仕入れていたからだった。既に遺言状も作成していて、死を覚悟している可能性もある。

小田切(本田翼)が、料理人志願者として早紀に接触を図り、井沢も早紀が運営するこども食堂のスタッフとして潜入。

その後、早紀が関東女子高生連続殺人事件について調べていたことが判明する。

【第1話】

井沢範人(沢村一樹)は、もともと公安外事第二課のエリート刑事だったが、ある事件をきっかけに総務部資料課分室へ異動させられた。

資料課分室には個性的なメンバーが揃っている。痴漢容疑者へ必要以上に暴行を加え異動させられた小田切唯(本田翼)、入庁以来ずっと資料課所属で人付き合いが苦手な南彦太郎(柄本時生)、いろんな部署を回ってきた田村薫(平田満)

表向きは警察内のトラブルメーカーばかり集められているということになっているが、この資料課分室では、刑事企画課特別捜査官・東堂定春(伊藤淳史)を中心に、ある重要プロジェクトが秘密裏に進められている。

通信記録や金融機関の出入金記録、監視カメラの映像など、国民の個人情報を解析し、過去の事件と照らし合わせることで、これから起きるであろう重大犯罪をAIが割り出すという未然犯罪捜査システム(通称:ミハンシステム)を実用化するというものだ。

特殊捜査班のメンバーだった山内徹(横山裕)は、バディを組んでいた桜木泉(上戸彩)の失踪後、チームが解散しても一人で彼女の行方を追い続けていた。だが捜査は行き詰まり、無力感、そして警察への不信感も相まって、上司を殴ってしまい、資料課分室へ異動させられる。

ミハンシステムは殺人を犯す危険性のある人物を割り出す。その事件がどこでいつ起きるか、誰を殺害するかまではわからない。

山内は、冤罪を生み出す可能性があるミハンシステムに疑念を抱く。

「公に出来ない捜査中に、あなたたちの身に危険が及んでも警察は助けてくれない。切り捨てられて終わりだ。」と山内は井沢に告げる。

そんな中、ミハンシステムが危険人物を割り出した。

健康で文化的な最低限度の生活

【最終話】

生活保護受給者の祖母と暮らしていたハルカ(永岡心花)の元に、失踪していた母・梓(松本まりか)が4年ぶりに帰ってきた。認知症の母の介護をしながらハルカを育てることを理由に本人も生活保護を申請。だが、受給が決定すると母親を施設に預け、家を空けることも多くなり、ハルカは1週間以上も放置されてしまっていた。寂しさに耐えきれなくなったハルカはえみる(吉岡里帆)に助けを求める。

ハルカは児童相談所に一時的に保護されることになった。相変わらず連絡がつかない梓の身勝手さに耐えられなくなったえみるは、梓の生活保護費を口座振り込みから窓口支給に変更する。そうすれば本人が役所に乗り込んでくるだろうと考えたのだ。

えみるの予想通り、梓が男と一緒にやってきた。生活保護費を支払うよう求める梓を見たえみるは、お金のことばかりで子供のことなど一切心配しないことに爆発寸前だった。

ハルカが児童相談所で保護されていて、いずれは養護施設に入所することになるかもしれないと告げると、梓は途端に顔色を変え、施設に預ける気はないと拒否しだした。

それどころか、暴力に訴えた梓たちを半田(井浦新)京極(田中圭)が取り押さえるという事態に発展する。

ハルカのことを考えれば母親と引き離すべきだと、えみるは後日梓を訪ね、再び説得することにした。

だがハルカからは思いもよらない言葉が…。

麻里(阿部純子)は子供を産むかどうか悩んでいた。阿久沢(遠藤憲一)は授かった命を大事にしてほしいと思う反面、17年も離れていたこともあり、なんと声をかけていいかわからずにいた。

やがて麻里がある決断をする。

【第9話】

孫のハルカ(永岡心花)と二人暮らしをしている高齢受給者・丸山幸子(小野和子)の家でボヤ騒ぎがあったと連絡が入った。えみる(吉岡里帆)が慌てて自宅を訪ねると、そこには見知らぬ女性の姿があった。それは4年前に娘を置いたまま男と出ていったハルカの母・梓(松本まりか)だった。

梓は幸子の介護をしながらハルカをきちんと育てていくと話し、そのために自分も生活保護を受けたいと申し出た。

一家がすでに生活を共にしていることから、調査の結果、梓は生活保護を受給できることになった。だがえみるの梓に対する不信感はぬぐえない。4年前に失踪した理由を尋ねてみると、態度が急変し、攻撃的な一面が見え始める。さらに、幸子の認知症が進んでいることを理由に、幸子の分の生活保護費も自分の口座に振り込むように要求してきた。

阿久沢(遠藤憲一)の娘・麻里(阿部純子)が倒れた。病院に駆け付けた阿久沢は、医師から麻里が妊娠していると聞かされ驚く。

麻里が抱えている秘密や離れていた17年間のいろんなことが明らかになっていく。

お腹の子供の父親を教えてほしいと思っても麻里は何も話さない。その話を聞かされた半田(井浦新)は、あることを思い出し、半田らしくない厳しい言葉を口にした。

【第8話】

ケースワーカーとして2年目を迎えたえみる(吉岡里帆)に、利用者の赤嶺岳人(音尾琢真)が病院に搬送されたと連絡が入る。飲みすぎで膵臓を悪くし、アルコール依存症の疑いもあるという。

だが本人に治療をする気はない。このままでは死んでしまうとえみるは必死に説得し、何とか禁酒を約束させる。しかし、数日後、赤嶺は再び酒を飲んで暴れてしまう。約束を破られたことにショックを受けるが、アルコール依存症について調べ、自分の意思で治すことは難しいと知る。

えみるはアルコール依存症について猛勉強を始めた。半田(井浦新)からの助言で、断酒を目指す人たちが集まる断酒会を訪れ実態を知る。

アルコール依存症の患者と向き合うことは非常に難しい。そのことがわかっている半田に「覚悟はありますか?」と聞かれたえみるは、治療のきっかけを与えられるのは自分しかいないと覚悟を決める。

赤嶺は医者から「次は命はありませんよ」と告げられる。えみるの説得もあって、ようやく治療をする決意をする。だが本人にはまだ病気という自覚はなかった。

どうすれば病気だと自覚させ治療させることが出来るのか…。えみるを見ていた石橋(内場勝則)がえみるにある出来事を話し出す。

【第7話】

優等生タイプの栗橋(川栄李奈)は、知識も豊富でバリバリ仕事をこなす。同期では一番仕事ができるケースワーカーだ。

だが彼女にも欠点はある。自分が優秀であるため、出来ない人間の気持ちがわからないのだ。人前で笑うのも苦手で、利用者に対し常に笑顔で接するえみる(吉岡里帆)にコンプレックスを感じていた。

デキる栗橋を悩ませているのが利用者の中林吉徳(池田鉄洋)。1年前に姉を亡くして以降、働く意欲をなくしてしまっているようだ。このままでは税金の無駄遣いにしかならないと考えた栗橋は生活保護の打ち切りを通告する。

翌日、打ち切りを通告する指示書を持って中林が役所を訪ねてきた。たまたま話を聞いたえみるは、中林が、文字が反転したり歪んで見えたりする発達障害の一つ、識字障害だと聞かされる。

ハリウッドスターの中にもカミングアウトをしている人がいるとえみるが話すように、識字障害を持っている人は一定数いるのだ。

ただ、読み書き以外は普通のため、ほかの人にも気付かれにくく苦しんでいる人は多い。そんな事情を知らずただ一方的に打ち切りを通告した栗橋は、責任を感じ落ち込む。

だが栗橋は翌日には復活し、識字障害について猛勉強していた。まずは中林に障害者手帳を取得させ、理解ある勤務先を見つけようと精力的に動き回る。

しかし中林とは気持ちが通い合わず、問題はさらに大きくなってしまう。

一人でもがく栗橋に、えみるは友人として言葉をかける。

えみるは街中で、娘の麻里(阿部純子)と一緒にいる阿久沢(遠藤憲一)とばったり出会った。娘と暮らすことになったと聞いたえみるは喜ぶが、麻里は…。

【第6話】

生活保護の申請には親族に援助できる人がいないか確認する“扶養照会”が必要となる。だが、島岡(佐野岳)は理由は言わずそれを拒否しているため、えみる(吉岡里帆)京極(田中圭)の指示で扶養照会を強行することに。

すると早速、息子の行方が分からなくなって心配していた父・雷(小市慢太郎)が上京してきた。雷は総合病院の院長で扶養の意思もあったため、京極はすぐに親子を会わせるようえみるに指示する。

ところが、それを知った島岡が宿泊施設から逃走。自分を全力で拒絶する息子の態度に雷は「構ってほしいだけだ」と笑っていた。その笑顔を見たえみるはひっかかりを感じる。

その後、島岡が駅のホームで自殺を図ったという連絡が入ってきた。一命はとりとめたものの、役所には緊張が走る。そこに雷が再び訪ねてきて、激しい剣幕で息子の居場所を聞き出そうとする。その豹変ぶりにえみると京極は驚き、扶養照会の判断が正しかったのかどうか悩む。半田(井浦新)は京極に「人が死ぬところだったんですよ。」と強い口調で詰め寄った。

京極は自分の判断が受給者の命の危険を招いたと感じ、「全て自分の責任で対応する」と宣言。カンファレンスを開き、今後の対策を話し合うが、島岡親子が何の問題を抱えているのかわからないため、答えが出てこない。

えみるは大きなショックを受けており、自分の考えに自信が持てなくなっていた。

病院から面会できるようになったと連絡を受けたえみると京極は急いで病院へ向かう。そこで主治医から、島岡親子についての衝撃の事実を聞かされる。

【第5話】

ある日、窓口に島岡光(佐藤岳)という男性が相談にやってきた。自分がうつ病であること以外話そうとはせず、親族による援助が可能か確かめる“扶養照会”も拒否する。京極(田中圭)は困りながらもえみる(吉岡里帆)に調査を命じる。

島岡の元を訪れたえみるが家族について聞き出そうとするも、島岡は急に激しい貧乏ゆすりを始め、父親への連絡に関しても拒絶する。えみるは、ただの甘えではないかといら立ちを募らせていく。

本人から何も聞けないため、えみるは戸籍で父親のことを調べることに。そして驚きの事実が発覚する。島岡は、島岡雷(小市慢太郎)という総合病院の院長の息子だったのだ。京極は父親に収入があると判断し、扶養照会を進めるように指示するが、半田(井浦新)は人に言えない悩みがあるのではないかと考え、慎重になるべきだと京極に進言する。

えみるから扶養照会をすると聞かされた島岡は激しく拒否するものの理由は話さない。しびれを切らしたえみるが「決まりだから仕方ない」と突っぱねると島岡はある行動に出る。

その頃、静岡にある病院では、雷がデスクに飾ってある写真を眺めていた。そこに写っていたのは、6年前にいなくなった息子・光だった。

【第4話】

1年前にDV夫と離婚して以来、生活保護を受けている岩佐朋美(安達祐実)が、窓口に七条(山田裕貴)を訪ねてきた。

朋美は6歳になる娘の世話をしながら求職活動している。同じように女手一つで自分を育ててくれた母の姿と自分を重ね合わせ就職活動にも熱心だ。

朋美が七条と面談している間、えみる(吉岡里帆)が朋美の娘・咲(吉澤梨里花)の相手をしていた。遊んでいる途中、えみるが咲の異変に気付き、朋美が咲をストレスのはけ口にしているのではないかと疑う。

七条に報告するが、朋美を信じている七条は「あの人は大丈夫」といってまともに話を聞こうともしない。

しばらく経って、近況を聞くために七条が朋美に連絡を取ると、採用されたと報告される。七条は自分のことのように喜ぶが、その日以来朋美と連絡が取れなくなってしまった。

街中で偶然朋美をみかけた七条が声をかけると、朋美は慌ててその場を去ってしまう。

上司の京極(田中圭)は、これ以上連絡が取れないようなら生活保護を打ち切るしかないと七条に告げる。

するとそこに朋美の妹がやってきて、就職が決まったという話が嘘だったと判明する。就職活動もうまくいかず、夫のDV、生活保護を受けているという負い目など、同世代の女性たちと自分を比べ追い詰められていた朋美は、とっさに嘘をついてしまったのだった。

朋美の精神状態を心配しながらも、頑張ってほしいと励ましの言葉をかけ続ける七条。朋美はやる気を見せてはいるが、えみるはその表情から、このままでは朋美が壊れてしまうのではないかと不安になる。

就職活動に向けた話し合いをしようとしたとき、七条と言い争いになり…。

阿久沢(遠藤憲一)は、娘からの手紙で別れた妻が亡くなったことを知り、仕事に身が入らない。ようやく人生の再スタートを切った矢先の悲しい報せ。さらに阿久沢に人生の転機が訪れようとしていた。

【第3話】

えみる(吉岡里帆)が担当する日下部家で生活保護の不正受給が発覚した。高校生の欣也(吉村界人)が、母・聡美(江口のりこ)に内緒でアルバイトをしていたのだ。

生活保護を受給している場合、役所に申告していないアルバイト代は不正受給となり、全額返還するのが決まり。何とかしたいえみるは、生活保護法第63条を適用すれば返還額の一部が免除されるかもしれないと口にするが、それはえみるの早とちりだった。

しかも欣也はその後もバイトを続けていて、返還額は60万にもなってしまっている。稼いだお金をギターやCDにつぎこんでいることに聡美は激怒。自分の夢のために母を気遣ってアルバイトをしていた欣也も、返還しなければならないという決まりに怒ってギターを叩き壊してしまう。日下部家は崩壊の危機にあった。

話を聞いた京極(田中圭)は、欣也のために使わなくなった古いギターを持ってきた。普段は厳しい上司の優しさに触れ感動するえみる。

それとは話は別だと全額返還を命じられるが、えみるはこのギターが日下部家が問題と向き合うきっかけになればと考える。

欣也はギターを壊した日以来、家に戻っていなかった。まずは欣也との信頼関係を築くべきだという半田(井浦新)のアドバイスに従い、えみるはギターを持って日下部家を訪れる。

だが聡美は、音楽をやっている場合じゃないと言い、険悪な雰囲気に…。

七条(山田裕貴)は落ち込む同期を励まそうとえみるを食事に誘う。栗橋(川栄李奈)たちと食事をした帰り道、欣也がライブをしていた駅へ向かったが、そこに彼の姿はなかった。

その頃、欣也の妹のリナ(瑞城さくら)は、聡美と言い争いになり、家出した兄を探していた。そして、かつての不良仲間のバイクに乗っている欣也を見かける。

どうやったら日下部家の手助けができるのか思い悩むえみるのもとにリナが訪ねてきた。謝りながらお金を差し出すリナ。そして胸の内を打ち明け始める。

【第2話】

新人ケースワーカーとして働くことになったえみる(吉岡里帆)は、勤務初日から110世帯もの担当を任される。

配属されて間もなく、担当していた受給者が自殺するという出来事に遭遇しショックを受けていたが、指導係・半田明伸(井浦新)のサポートもあり、借金の返済をし続けていた阿久沢正男(遠藤憲一)の再出発の手助けをすることがが出来た。

母子家庭の日下部家へ向かったえみるは、仕事、子育て、父親の介護をこなすシングルマザー・聡美(江口のりこ)から思わぬ誉め言葉をかけられる。上機嫌になったえみるはその場に居合わせた高校生の息子・欣也(吉村界人)に、家計を助けるためにとアルバイトを勧める。

だが日下部家にはえみるの知らない秘密が隠されていた。聡美が娘・リナ(瑞城さくら)のSNSを見ているとおしゃれなスイーツ店やカフェの写真が並んでいた。小遣いではとても足りないと思われるため、不審に思った聡美が欣也に相談するも反応は薄い。その晩、欣也が母の目を盗んでリナにお金を渡していた。

区役所では、栗橋千奈(川栄李奈)たちも受給者の対応に悪戦苦闘していた。課税調査の結果が判明し、生活保護を受給しながら収入申告を怠っている、いわゆる不正受給について上司の京極大輝(田中圭)から説明を受ける。

リストを受け取ったえみるは、そこに日下部欣也という名前が記されているのを見て驚いた。

【第1話】

義経えみる(吉岡里帆)はかつて映画監督を目指していたが挫折し、安定を求めて公務員になった。

えみるは4人の同期と生活保護受給者を支援する生活課に配属される。早速、先輩ケースワーカーの半田明伸(井浦新)から担当を任されるが、110世帯という数に驚きを隠せない。配属されたばかりのえみるには福祉の知識などなく、人生経験も足りない。大きな不安や戸惑いの中、ケースワーカーとしての1歩を踏み出す。

ある日、役所に1本の電話がかかってきた。その電話がえみるの運命を大きく変えていく。

電話の相手はえみるが担当する受給者で「これから死にます」とだけ告げて電話を切ってしまった。慌てるえみるに、前任者や親族は「いつものことだ」と取りあってもくれない。だがこれが新人のえみるに大きなショックを与える事件に発展することに。

配属されてすぐに厳しい現実を見せられたえみるは、自分なりに受給者たちの人生に寄り添っていかなければと決意する。

えみるは求職活動中の受給者・阿久沢正男(遠藤憲一)と面談することになった。阿久沢は健康上何も問題はないが、1日1食しか食べておらず、咳も止まらないという。報告を受けた上司の京極大輝(田中圭)は、阿久沢の金の使い方に疑問を抱き、すぐに家庭訪問をして徹底的に調査をするようにと指示する。

阿久沢の自宅を訪れたえみるが冷蔵庫の中を見せてもらうとそこにはあるものが…。

義母と娘のブルース

【最終話】

義母と娘、彼女たちを支え続けた人たちの10年間の愛がついに完結。最終回でどんな奇跡が起きるのか。

【第9話】

ベーカリー麦田のリニューアルオープン当日。

麦田(佐藤健)と一緒にパン職人の基礎を学んだ亜希子(綾瀬はるか)は、彼女らしい秘策と元戦国部長と呼ばれた営業力で、みゆき (上白石萌歌) 大樹 (井之脇海) たちにも協力してもらい、ようやく「キムタヤ」への1歩踏み出すことが出来た。

楽しそうに作業する亜希子と麦田を見たみゆきは、麦田が亜希子を好きなのではないかと感じて悩んでいた。

父・良一(竹野内豊)が亡くなって9年ずっと、常に自分のそばにいてくれた亜希子の愛情を実感しながらも戸惑いを隠せずにいた。

年が明けた頃、ベーカリー麦田は亜希子の予想通り、順調に客足を伸ばしていた。いよいよみゆきの大学受験も始まる。

ハートのロールパンが話題となり、ある日、友井 (川村陽介)の撮影隊のテレビ取材を受けることになった。麦田は張り切っているが、熱が入りすぎてしまった麦田の想定問答を見かねた亜希子は、本番、テレビクルーの前で予想外の発言をする。

亜希子から思いもよらなかった発言を聞かされた麦田は、そのままの勢いで亜希子に自分の想いを伝えるのだが…。

【第8話】

亜希子(綾瀬はるか)の再建計画に従って麦田(佐藤健)は焼き立てパンを提供し、一時期は客足も伸びたが、その後は再び客が減ってきてしまった。

そこで亜希子は、ベーカリー麦田を一度閉店し、リニューアルすることを提案。

店を立て直すために一生懸命働く亜希子を見ていた麦田にも心境の変化があり…。

【第7話】

みゆき(上白石萌歌) に仕事の尊さを伝えるため、亜希子(綾瀬はるか)はベーカリー麦田で働くことにした。だが、ベーカリー麦田の経営状態は亜紀子の想像を超えていた。

店長の麦田(佐藤健)は経営には全く興味がないようで、昨日の残り物を温めなおして店頭に並べるほどだ。亜希子はみゆきのためにベーカリー麦田の立て直しを決意し、プランを考える。

亜希子の就職に隠された想いに気づかないみゆきは、大樹 (井之脇海) から人生初めての告白をされて悩んでいた。

受験勉強に専念しなくてはいけないからと断るが、大樹から「家庭教師をしてやる」と提案され、一緒に過ごす時間が増えていく。

みゆきは大樹と一緒に勉強していることで、亜希子に対して後ろめたさを感じていた。ベーカリー麦田の再建で忙しく働く中、家事も完璧にこなす亜希子に劣等感のような気持ちを感じるようにもなっていた。

自分が亜希子の本当の娘だったら亜希子に似てなんでもできる人になれていたのだろうか…そんな思いを抱いたみゆきは、亜希子に今の気持ちをぶちまけてしまう。

【第6話】

高校3年生になったみゆき(上白石萌歌) 亜希子(綾瀬はるか)のことを“お母さん”と呼び、亜希子は“みゆき”と呼んでいる。

箸使いと姿勢はビジネスの基本スキルだからとりあえず押さえておけという教えを守り、教師からも一目置かれている。

ある日、亜希子はスーパーで働くママ友の晴美(奥貫薫)から、お買い得情報を知らされ買い物へ行った。みゆきの大学進学について聞かれた亜希子。大学は青春を謳歌するために行くのだから受かったところでいいと考えていたが、晴美から、今は将来何をしたいのか、そのためにはどこへ行ったらいいのかまで考えて受験するのだと教えられる。

みゆきは、いい大学に受かれば亜希子が喜んでくれると信じているが、テストの成績はなかなか伸びない。

将来についてどう考えているのか、どんな仕事をしたいのかと尋ねる亜希子に、「お母さんのようになりたい」とみゆきは答えた。

昔亜希子がやっていた営業職ではなく、現在やっているデイトレードのことだった。

亜希子は子供を見守るために、貯金をベースに不足分を投資のリターンで補うという暮らしをしてきた。みゆきにとってはそれが、楽して儲ける道があると錯覚させてしまったようだ。

そのことに気付いた亜希子は、仕事の尊さをわかってもらうため、再就職を決意する。

【第5話】

みゆき (横溝菜帆) と自転車の練習をしている最中、良一 (竹野内豊) が突然倒れてしまった。

心配するみゆきに、亜希子(綾瀬はるか)は思いもよらない事実を伝える。

良一の入院中、亜希子は一生懸命妻としての任務を果たそうとするが、妻として普通の役割を果たせていないことに気付き、猛省する。

良一は無理をしないで欲しいと伝え、入院して迷惑をかけている会社にお詫びに行ってほしいと頼む。

良一の上司・笠原 (浅野和之) から、入院中も良一の査定をキープしたいなら、代わりに亜希子が出勤して競合プレゼンを成功させてほしいと提案される。それを知った良一は、自分は簡単に替えが聞く人間なのかと拗ね、一緒に治療に専念しようという亜希子に心にもない言葉を投げかけてしまう。

みゆきは亜希子が落ち込んでいることに気付き、ある提案をすることに。

良一は、亜希子に八つ当たりしてしまったことを反省し、治療に専念すると誓う。

みんなそれぞれが家族のために一生懸命生きていた。

競合プレゼン当日。

桜金属工業の笠原、猪本 (真凛) と一緒にやってきた亜希子の前に現れたのは…。

競合プレゼンの日、良一の検査結果が出ることになっている。みんなが奇跡を祈っていた。

【第4話】

良一 (竹野内豊) が病院で検査結果を聞いた帰り道、ママ友の井戸端会議に参加しようとしている亜希子(綾瀬はるか)に遭遇。一緒に帰宅するその姿はすっかり夫婦になっている。

学校から帰ってきたみゆき (横溝菜帆) が突然「2人はぎそうけっこんなの?」と聞いてきた。

思ってもみなかった質問に慌てる2人。良一は何とか言い訳しようとするが、付き合うことになったきっかけを尋ねられても答えられない。亜希子は、林間学校から帰ってきたら答えるというが…。

亜希子は下山 (麻生祐未) からみゆきの情報を聞き出すために、マンション購入を考えていると口にしていたが、購入する意思がないことを伝えると、代わりに購入してくれる人を探してくれないと困ると言われてしまう。

亜希子は早速チラシを手に動き出すが、そんな高額なマンションを購入する人はそう簡単には見つからない。

良一の部下・猪本 (真凛) が亜希子見たさにマンションの内見を承諾してくれた。内見中に猪本の夫との馴れ初めを聞いた亜希子は、みゆきになんと答えたらいいのか思い悩む。

その様子を見ていた良一は「どうせなら外で一杯やりながら考えましょう」と初めてのデートに誘う。

みゆきになんと説明するか話し合うが、良一と愛(奥山佳恵)のような共通点は見つからない。

【第3話】

亜希子(綾瀬はるか)は仕事を辞めて専業主婦になった。どこのスーパーの方が安いか考えるなど、主婦らしさも出てきたが、高い食材を見るとついその食品会社の社長に電話をして値下げ交渉するなど普通の主婦にはないスキルを発揮する。

そんな亜希子の様子をみゆきのクラスメイトの母親が偶然見ており噂が広まると、子供たちからも「新しいママすごいね」と話しかけられるようになった。

友達が出来て嬉しいみゆき (横溝菜帆)は、家に呼んでもいいかと亜希子に相談する。

良一 (竹野内豊) から頼まれ、亜希子がPTAの集まりに参加することになった。運動会について話し合われていたが、疑問に思ったことをすぐに質問する亜希子は保護者たちから反感を買ってしまう。

みゆきは友達に招待状を送った。当日、亜希子が下山 (麻生祐未) と一緒に準備をしていたが、みゆきは一人で帰ってくる。

その原因がPTAでの自分のやり取りに関係があると気付いた亜希子は、親同士の喧嘩で子供たちを巻き込むなんて悪質だとPTAの保護者たちに奇襲攻撃を仕掛ける準備を始める。

【第2話】

宮本みゆき (横溝菜帆) から合格通知をもらった岩木亜希子 (綾瀬はるか) は宮本家で3人の生活をスタートさせた。

良い母親にろうと一生懸命頑張るが、その行動が反感を買ってしまい、一度は採用を決めたみゆきも再び反旗を翻す。亜希子を追い出すため、クラスメイトのヒロキ (大智) とある作戦を考える。

亜希子は、会社の女性社員を集めてリサーチしていた。女性社員に子持ちの男性と結婚したことを報告するとあっという間に会社中に広まってしまう。その事実を知らない部下の田口 (浅利陽介) は亜希子に自分の思いを伝えようと花束を持って出社する。

母親になるための努力を惜しまない亜希子だが、そもそも亜希子の中に理想の母親像のようなものはない。

そこで、みゆきの母・愛 (奥山佳恵) をコピーしようと考え、みゆきが母親と行った場所や作っていた料理について研究を始める。その姿を見たみゆきの心は揺れ動き…。

【第1話】

宮本みゆき (横溝菜帆)は、数年前に母親を亡くし、父親の良一 (竹野内豊) と二人で暮らしている。

そんなみゆきの前に、岩木亜希子 (綾瀬はるか) という女性が現れた。彼女は業界トップシェアの金属会社・光友金属の営業部長を務めるキャリアウーマンで、みゆきの新しい母親になる女性だ。

二人の初対面の日がやってきた。亜希子がみゆきに名刺を差し出し挨拶をすると、「私、この人嫌い」といきなり拒絶されてしまう。亜希子は「最初の5分で相手の心を掴めなければそのプレゼンは失敗です」と言い残し、謎の封筒を置いてその場を立ち去ってしまった。

亜希子と会うことを聞かされていなかったみゆきは良一を睨んだ。良一は必死に説得しようとするが言い負かされてうまくいかない。

亜希子はビジネスのノウハウを生かし、みゆきの心を掴もうといろんな策を練る。児童心理学の本を読んだり、みゆきのことを知っている人間にリサーチしたり…。会社の後輩・

田口朝正 (浅利陽介) まで巻き込んである作戦を立てた。

下山不動産の噂好きな下山和子 (麻生祐未) から再婚はまだ早いのではないかとくぎを刺さた良一は、亜希子への思いを語る。

亜希子は、みゆきの心を掴むためのヒントを得るために、下山不動産を訪れるが「あんたの味方はできないよ。私はみゆきちゃんの味方」と言われてしまう。

田口は、バイク便の青年・麦田章 (佐藤健) に荷物を託すが、威勢よく飛び出していく姿を見て違和感を覚える。その違和感がのちのち大変な被害に発展することに…。

刑事7人

【最終話】

片桐(吉田鋼太郎)が「九頭竜商店殺人事件」の捜査資料に目を通している。2000年12月31日に九頭竜商店の夫婦が胸から血を流して死亡した事件だ。タバコ屋店主をしていた中澤皐月(鷲尾真知子)が、右頬に大きな青いアザがある男を見たと証言し、所轄署刑事の広岡健吉(清水宏)が証言通りの男を連行。だがそののち誤認逮捕だと判明して、いまだに犯人は捕まっていない。

片桐が資料を見つめている時、海老沢(田辺誠一)水田(倉科カナ)青山(塚本高史)が資料係に戻ってきた。

3人は資産家殺人事件の捜査をしていたが、警務部長・寺山章吾(宅麻伸)のお手柄で犯人が逮捕されたのだという。

数日後、18年前の証言者・皐月が交番にやってきて犯人は別にいると訴えた。しかも犯人は右頬に大きな青いアザがある男だという。なぜ再び偽証で捜査をかく乱しようとするのか。

野々村(白洲迅)が犯人は逮捕されたと伝えても、皐月は主張を変えない。皐月を何とか帰らせたのだが、そのことを知った片桐の表情が変わり「俺はその女をずっと探していたんだ」と告げる。

18年前、証言をしたあと皐月は姿を消していた。片桐は彼女の目的を探るため皐月のもとへ向かったが、その頃、皐月は倒れて緊急搬送されていて…。

【第9話】

天樹(東山紀之)は刑事資料係で“広域重要指定第108号”と書かれた古い資料を読んでいた。それは50年前、中山俊夫(野澤剣人)という男が、盗んだ銃で4人を射殺して逮捕された事件。犯行自体は認めたものの、何も語らず死刑になっている。

そんな中、北新宿署地域課の三好達也巡査(国枝量平)が銃を奪され射殺されるという事件が起きた。銃弾が2発使われていることから警察に恨みがある者の犯行ではないかと推察される。

だが現場を見た海老沢(田辺誠一)の読みは違うものだった。片桐(吉田鋼太郎)の判断で専従捜査班は違う線で事件を追うことに。

水田(倉科カナ)青山(塚本高史)は三好巡査がつけていた日記を読み、彼と接点があった人物、ホストやシングルマザー、ネットカフェ住民たちに接触する。

天樹は模倣犯という可能性はないかと片桐に尋ねる。天樹は“広域重要指定第108号”を手にしていた。

中山は最初にガードマンに発砲し、3日後に神社の守衛を撃って殺害している。

そこに新たな犠牲者が出たと連絡が入る。被害者は公園の守衛。模倣犯の可能性が濃くなってきた。

天樹は堂本(北大路欣也)の紹介で、50年前に中山の精神鑑定を行った医師・右川(津嘉山正種)に会いに行く。

現在町医者として働いている右川は、中山のことを聞かれた途端口を閉ざす。

【第8話】

青山(塚本高史)が墓参りに行ってる時、水田環(倉科カナ)から連絡が入る。どこにいるのかと聞かれた青山は「今日、あいつの一周忌なんですよ」と答えた。

2人が事件現場へ駆けつけると、海老沢芳樹(田辺誠一)が所轄に指示を出していた。発見されたのは、日雇いのアルバイトをしていた50歳の男性・鶴岡浩介(吉見一豊)

青森にいたが勤務先の工場が倒産したため、1ヵ月前に上京して職探しをしていた。所持品からミサンガと“きぼうの里 1993”と書かれたメモが見つかる。そのメモを見た青山は既視感を覚える。

堂本(北大路欣也)の解剖により、死因は頭部を強打したことによる脳挫傷と判明。別の場所で死亡したあと、橋の下に運ばれた可能性が高いという。

遺品のメモを見た天樹(東山紀之)は、1993年に八王子の施設“きぼうの里”で起きた児童指導員・牛島宏(青木崚)の転落死についての事案を報告。調べてみると、牛島と鶴岡が中学の同級生だったことも判明する。

天樹と野々村(白洲迅)はきぼうの里へ向かった。今の施設長・熊谷二郎(小宮孝泰)から、当時牛島と交流が深かったという天草泉(映美くらら)の名前を聞く。

環と青山は、鶴岡が亡くなる前に「親戚だ」と嘘をつき人材派遣会社から鶴岡の居場所を聞き出そうとした男・火浦陸(少路勇介)の元を訪ね任意同行する。火浦はきぼうの里出身でもあり、全てのことを施設のせいについて悪態をついていた。我慢できなくなった青山が飛び掛かろうとした時、弁護士と名乗る墨田賢(天野浩成)が留置所にやってきて、火浦を連れ帰ってしまう。

泉と火浦、墨田までもがきぼうの里出身で、全員同じ日に退所していることが発覚。3人と鶴岡はどんな関係があるのか。

【第7話】

一人の男が刺殺体で発見された。暴力団に出入りしているチンピラの沼田篤史(神農直隆)だ。現場にあった車のシートから見つかったヘアピンからは、20年前17歳で失踪した皆本あずみ(駒井蓮)の指紋が検出された。当時、あずみが車の助手席に乗る姿が目撃されており、今回現場にあった車の特徴とも一致する。

天樹(東山紀之)野々村(白洲迅)は、あずみの両親・治(斉木しげる)春子(山下容莉枝)を訪ねる。

ヘアピンの写真を見た晴子は生きているのかもしれないと期待を膨らませる。あずみの親友だった藤沢仁美(岩佐真悠子)は、今でも春子たちを心配して訪ねてくるという。

沼田について調べていた環(倉科カナ)青山(塚本高史)は、沼田が大病院の理事長・阿久津秀夫(中西良太)と何度も電話していたことを知る。阿久津はセクハラ発言で騒がれている人物だ。

環たちが訪ねると、阿久津は沼田とは知人で、1週間前に投資用の資金300万を渡したと証言し、死亡推定時刻にはホテルにいたと主張。

天樹と野々村は20年ほど前に沼田と一緒に恐喝で逮捕された男と接触。当時沼田は、売春グループを作って稼いでいたらしい。

野々村が皆本の実家から借りてきたあずみの写真を見せると、その男は「懐かしいな」とつぶやいた。彼が懐かしいと言ったのはあずみのことではなく、仲良く写っている隣の人物だった。

【第6話】

出版社に勤務する社会部記者・長谷川克彦(吉見幸洋)の遺体が路上で発見される。何者かに腹部を刺されており、遺体の内ポケットには、2年まえに発見された白骨遺体の現場写真が入っていた。

片桐(吉田鋼太郎)は、天樹(東山紀之)たちを集めて、本件は専従捜査班が受け持つことになったと告げる。

堂本(北大路欣也)によると、長谷川は複数人から暴行を受けたあとに刺されて死亡したという。胃の中からはSDカードが見つかっている。それには複数の企業名が羅列された資料が入っていた。

天樹と野々村(白洲迅)が調べると、2年前にパラノ共和国の法律事務所から流出した内部文書の中身と一致する。

これらの企業の目的は、税率が軽減された国でペーパーカンパニーを作って納税を免れることだった。

長谷川はこの件を追っていたと思われるが、なぜ2年もたってからなのか。

長谷川の元交際相手から話を聞いた環(倉科カナ)青山(塚本高史)は、長谷川宛に大量の脅迫文が届いていたことを知る。

2年ほど前からは、国交省の前橋晃大臣(金山一彦)の裏金疑惑についての記事を書いていた。そこで環たちは大臣に接触し、長谷川が亡くなる前日の通話記録を突きつけるが、大臣は覚えがないと白を切る。

パラノ文書を調べていた天樹は、富裕層が作ったものではなく、一般市民が代表者になっている3件の会社の存在に気付いた。

代表者にされている3人は、個人情報を利用され、本人たちが知らない間に会社を作られていた。長谷川が連絡を取っていたことが判明し、天樹たちも一人一人を訪問する。

その中の1人は寝たきりになっていて娘でシングルマザーの濱野洋子(高橋かおり)が登記に携わった弁護士を見つけ、父親の名義を削除してもらおうとしたのだが、手続きに50万かかるといわれて断念していた。

【第5話】

昭和33年の夏。ナイトクラブの女性ダンサー・亀井咲子(松本妃代)が絞殺され、同じ店で働いていたボーイ・田畑亮介(勧修寺保都)が自首してきた。想いを寄せていた咲子に振り向いてもらえなかったため犯行におよんだと話していた。

その事件から60年が経ち、天樹(東山紀之)たちがいる刑事資料係に、咲子の孫・加納優美(瑛蓮)が相談にきた。

咲子はシングルマザーで、当時5歳だった娘を豊橋にある親戚の家に預けていたのだという。それが優美の母だ。

10日前に亡くなった母親の遺品を整理していると、豊橋行きの切符2枚と、咲子の文字で書かれた「RYOが許してくれますように」「ようやく会えますね」と書かれた短冊、そして51枚のトランプを見つけたという。娘を迎えに行こうとした矢先に殺されたということだ。

短冊に書かれた「RYO」というのは、自首してきた田畑亮介のことだとも考えられる。となれば、当時田畑が供述していた犯行動機と矛盾してくる。優美は、なぜ祖母が殺されたのか、真相が知りたいと天樹たちに訴えた。

60年も前の事件で、犯人の田畑も刑期を終えて出所している。片桐(吉田鋼太郎)は、ほじくり返したところで法では裁けないと一蹴する。

天樹は、優美が置いていった60年前にナイトクラブで撮られた写真を見つめていた。

翌朝、優美の刺殺体が自宅で発見された。水田(倉科カナ)青山(塚本高史)の話によると、優美は、60年前の事件関係者について調査会社を使って調べていたという。

その調査会社が優美に渡した報告書は自宅から消えていた。

【第4話】

博物館で働く学芸員の井上真由(逢沢りな)が帰宅途中に刺殺された。手の指に毛髪が絡みついていて、犯人ともみ合った時に掴んだものと考えられる。

青山(塚本高史)環(倉科カナ)堂本(北大路欣也)に解剖結果を聞こうとしているところに天樹(東山紀之)野々村(白洲迅)が入ってきた。

そこで天樹は、今回の被害者・真由は、23年前に自宅で拉致され、1週間後に山中で刺殺体で見つかった夫婦の一人娘だと説明する。当時真由は5歳で、同じ幼稚園のお友達の家に行っていたため助かったのだ。

事件が発生したのは平成7年の4月26日。15年後には改正刑事訴訟法が施行され時効が廃止になっている。その前日に時効を迎えていた。

環と青山は真由に付きまとっていた町山茂樹(三浦俊輔)について調査する。天樹は両親の死後、真由の生活を支援していた元小岩中央署の大森正一(大谷亮介)に話を聞きに行くことに。

大森は、証拠さえあれば逮捕できたかもしれない女がいたと天樹に話す。その女とは、23年前の事件の日、真由を泊めた幼稚園の友人の母親・門田恵子(大家由祐子)だという。

恵子の娘・恵理香(鮎川桃果)によると、事件当日の夜、恵子は勤務先のスナックからホステスが一人来られなくなったという連絡を受け、夜に出かけて行き、朝方に帰ってきたという。

殺害される1カ月ほど前から真由が何度もカセットテープを聞いていたと博物館の同僚が証言した。それには2人の女の声が録音されていて、そのうちの一人は恵子の店で働いていたホステス、もう一人は真由の母親だと判明。

母親は真由に「カシワ」へ行こうと告げていた。カシワとは何なのか。真由がこのテープを何度も繰り返し聞いていた理由とは?

【第3話】

天樹悠(東山紀之)がデータ入力していると、野々村拓海(白洲迅)がコーヒーを持ってきた。いつか一課の刑事になりたいと将来の夢を語る野々村に、天樹は向いていないと思うと告げる。焦る野々村に、地道に結果を出していくしかないとアドバイスする。

刑事資料係に森下康子(手塚理美)という女性がやってきた。康子の息子・正隆(若林時英)は半年前に川辺で亡くなっている。

自殺と判断されたのだが、亡くなる1週間前に中古マンションの見積もりを取っていたことが発覚したという。家を買おうと思っていた人間がその直後に自殺をするとは思えないと康子は訴える。天樹なら話を聞いてくれるのではないかと考えて資料係にやってきたのだ。

話を聞いていた野々村は自分が捜査をすると手を挙げる。天樹や青山(塚本高史)水田(倉科カナ)に再捜査の方法を聞きながら捜査を進めていく。

天樹は二課の刑事に未解決となっている詐欺事件の資料を集めてほしいと頼まれた。いろんな詐欺がある中で天樹は「仮想通過詐欺」が引っかかり、取り調べを見学したいと言い出す。

二課が調べている振り込め詐欺と未解決の仮想通過詐欺には共通点があり、一連の詐欺グループを束ねている巨大な組織が存在するはずだと天樹はいう。

その頃、野々村は正隆が何かのトラブルに巻き込まれていたことを知る。法医学教室教授・堂本(北王路欣也)を訪ね、正隆の体に過去に虐待されたような古い傷があると聞かされる。

いじめがあったのではないかと考えた野々村が同級生の浅倉真司(桜田通)たちに話しを聞きに行くが、その後何者かに襲われて行方不明になってしまう。

【第2話】

7年前、現金輸送車が強奪され3億円が奪われる事件が発生した。事件は解決したが3億円は行方不明のままだった。それに関する秘密を握る元服役囚・松原祐二(永岡佑)が出所後に姿を消し、その後遺体で発見される。

複数の出版社に「松原は 殺人者 殺されて当然」と書かれた怪文書が届く。松原は殺人は犯していないはずなのだが、もしかしたら別の事件で殺人を犯しているのかもしれないと考えた片岡正敏(吉田鋼太郎)の指示で、資料係兼12係の刑事として天樹悠(東山紀之)野々村拓海(白洲迅)と一緒に未解決の殺人事件を洗い出すことになる。

青山新(塚本高史)水田環(倉科カナ)は、服役中の松原に何度も接見していた高野みさき(関めぐみ)から事情を聴くことに。

みさきはアパレル会社を経営していて、2年前に急成長している。松原が奪った3億円の在処を聞き出し、それを利用して邪魔になった松原を殺害したのではないかと考えていた。

天樹は野崎勇一(田村亮)の自宅へ向かった。野崎の息子・真一郎(柿本光太郎)は7年前、松原が撃った流れ弾に当たったことが原因で、オリンピックを目指していた走り高跳びの選手生命を絶たれている。勇一郎は、真一郎が海外で選手兼コーチをしているというが…。

【第1話】

仲間だと思っていたチームのメンバーによる裏切りから1年。天樹悠(東山紀之)は警視庁刑事部刑事総務課刑事資料係に異動させられていた。過去の捜査資料をデータベース化する作業に打ち込んでいるところに、部下の野々村拓海(白洲迅)が現れる。9係の警部補に頼まれたという過去の捜査資料が収められた場所を捜索。天樹は棚の正確な位置を教えただけでなく、似たような未解決事件の資料が置かれた場所まで提示する。野々村はそんな天樹のことを「人間データバンク」のようだと感心する。

片桐正敏(吉田鋼太郎)は資料係長と書かれたデスクにつき、「もう来た?朝一番に来るって言ってたんだけどな、あいつら」と天樹に話しかけた。そこに、水田環(倉科カナ)青山新(塚本高史)がやってきた。2人はこの1年、監察官と交番勤務に配属されていたが、片桐の呼び出しで12係の刑事に戻ってきていたのだ。

環と青山が資料室へきたのは、昨日の朝に起きた事件を調べるため。7年の刑期を終えた松原祐二という男が、出所直後に保護司を暴行して逃走したという。2人は7年前の松原に関する資料を基に潜伏先を突き止めようとしていた。

その矢先、環や青山の上司でもある12係主任・海老沢芳樹(田辺誠一)がやってきて、7年前の捜査記録なんて調べて何になると言い放つ。

環たちに資料のコピーを渡して通常業務に戻る天樹は、この事件について疑問を感じていく。

高嶺の花

【最終話】

千秋(香里奈)直人(峯田和伸)を誘惑する様子をもも(石原さとみ)は電話で聞いていた。

なな(芳根京子)龍一(千葉雄大)と生きる決意をし、市松(小日向文世)に月島を離れたいと申し出て即座に破門される。

ももは何とか思いとどまらせようとするものの、ななの決意は固い。

市松は龍一にももとの縁談を持ちかける。だがその直後、龍一が姿を消し、ななにも連絡がつかなくなる。

月島家に戻ったももは、正式に次期家元と認められる。

ももは直人を呼び出し、月島流を継ぐことになったと伝え、別れを告げる。

【第9話】

もも(石原さとみ)は俎上でなな(芳根京子)に破れ全てを失った。ななは自分が勝ったものの、ももより優れているとは思っていなかった。

自分を選んだ理由を市松(小日向文世)に尋ねると、ももが実の娘ではないことを明かされる。

京都神宮流の次の家元を決める「俎上」が龍一(千葉雄大)兵馬(大貫勇輔)で行われることに。精一は、密に過半数の票を固めていたが、月島から市松ではなく、ももとななが出席したことで票が読めなくなった。

ルリ子(戸田菜穂)との密会を見せつけられたななが投票するとしたら…。

直人(峯田和伸)千秋(香里奈)との交流を深めていた。千秋は直人の優しさに惹かれ始めている。

ももは龍一から自分の出生の秘密を聞かされる。衝撃の事実を聞かされたももは激しく動揺する。

【第8話】

兵馬(大貫勇輔)の生け花に魅了されたもも(石原さとみ)は彼との交流を深めていき、直人(峯田和伸)千秋(香里奈)と親しくなっていく。

商店街の人たちも、千秋を恋人としてどうかと薦めるが、直人は図書館で生け花の本を何冊も借りて、少しでもももの苦悩を理解しようとしていた。

ももとなな(芳根京子)の腕を確かめる俎上の日がやってきた。選出された6人と市松(小日向文世)が二人の作品を見て投票し、どちらが家元にふさわしいか決めるのだ。

選出された6人というのは、ルリ子(戸田菜穂)が集めた者ばかりだった。市松は、二人が花を生ける様子は非公開とし、作品だけを見て投票を行うと告げる。その方法ではななを確実に勝たせることが出来ないためルリ子は慌てる。

ももとななが生けた花は対照的なものだった。一方は絢爛豪華で鮮やか。もう一方は淡い色合いの作品。

投票の結果は3対3となり、市松の投票で結果が決まることに。

【第7話】

もも(石原さとみ)直人(峯田和伸)との結婚式の途中で逃げ出した。ももが教会を出ていく時、なぜか直人は笑顔だった。その顔がももの頭から離れない。

ももは市松(小日向文世)ルリ子(戸田菜穂)と一緒に、華道界の名門・神宮流の次期家元と目される兵馬(大貫勇輔)と会食をすることに。

ももが迷いを抱えていることを見抜いた兵馬に、ももは華道家として敬意を抱く。兵馬に龍一(千葉雄大)のことについて尋ねると、彼の意外な素性が明らかになった。

直人は図書館で千秋(香里奈)という女性に出会う。

旅を続ける宗太(舘秀々輝)から坂東(博多華丸)が倒れたという報せを受けた直人は、居合わせた千秋の車で宗太のもとへ向かった。

龍一と会うためにホテルの部屋を訪ねたなな(芳根京子)は、龍一とルリ子の密会現場を目にする。

【第6話】

自分の命にかえてもも(石原さとみ)を生んだ母の望みだと聞かされたももは、月島流の家元にならなければと決意する。だが満足のいく作品は作れないでいた。

なな(芳根京子)直人(峯田和伸)との結婚を控えたももを訪ねた際、吉池(三浦貴大)をかくまっていることを知る。

佳代子(笛木優子)の店で、ももと直人の婚約パーティーが開かれた。商店街の人たちに祝福されももははしゃいでいた。

その晩、ももの願いを聞き入れ、直人は酔っぱらったももをおぶって区役所へ行き、婚姻届を提出する。

龍一(千葉雄大)が考えるももの真意を聞かされたななは、二人の結婚を止めようと直人に会いに行く。だが、ななの話を聞いた直人は意外な反応をして…。

ももと直人の結婚式の日がやってきた。

【第5話】

もも(石原さとみ)直人(峯田和伸)と一夜を共にした。直人を家族に紹介するため月島家に招き、市松(小日向文世)に、直人と結婚すると告げる。そして、なな(芳根京子)を次の家元にしてほしいと頭を下げる。

突然出てきた結婚話に直人は戸惑うが、ももの気持ちを汲んで話を合わせる。

市松はももに、自分に背くなら波紋にすると言い渡す。

ななは、龍一(千葉雄大)が母・ルリ子(戸田菜穂)と関係があるとは知らず、龍一への思いを深めていく。

ももは龍一に会い、家元になるななを支えてほしいと頼んだ。

吉池(三浦貴大)が月島家に現れ、市松に大けがを負わせ、逃走。病院にかけつけたももに、市松は、ももの母親の話を始め…。

【第4話】

もも(石原さとみ)直人(峯田和伸)のことを恋の相手として意識しているが、直人はももとキスして以来、目も合わせられない状態だった。

なな(芳根京子)龍一(千葉雄大)への想いから、家元を継ぐチャンスが欲しいと市松(小日向文世)に訴え、市松もそれを受け入れる。

ななはももに、家元候補になったと話し、今まで抱えてきたももに対するコンプレックスをぶつける。

直人は幸平(袴田吉彦)太郎(吉田ウーロン太)とキャバクラへ。二人は直人とももにもう一度キスさせようとする。ももはノリノリだが、直人は飛び出していってしまう。

その直後、ももは直人の自転車屋を訪れ、再び直人にキスを。

そしてついにももの特集が組まれた雑誌が発売された。

【第3話】

もも(石原さとみ)の失恋の傷が癒えていないことに気付いた直人(峯田和伸)は、慰めようと元カレの話を聞いてあげると申し出た。

だがそれを聞いたももは怒って帰ってしまう。ももが怒った理由がわからない直人に、秋保(高橋ひかる)は、直人に気があるからだろうと告げる。

ももが雑誌の取材を受けることになった。それは龍一(千葉雄大)が計画したものだった。

初めて龍一と顔を合わせたももは、なな(芳根京子)の反対をよそに龍一と連絡先を交換してしまう。

その日の夜、吉池(三浦貴大)がももを訪ねてきた。

彼の妻・真由美(西原亜希)が持っていた月島流の免状を渡されたももは、真由美が月島の関係者だったと知って驚く。真由美が吉池を誘惑したのは誰かの差し金だったのだろうか。

【第2話】

月島流の大事な行事に参加したもも(石原さとみ)は見事な作品を創り上げた。

そんなももに直人(峯田和伸)から連絡が入る。もものことをキャバ嬢だと思い込んでいる幸平(袴田吉彦)太郎(吉田ウーロン太)に言われて連絡してきたのだ。

ももは話を合わせ、店に来て指名してと頼む。

その後急いでキャバクラの面接を受けたももは、即採用される。客としてやってきた直人たちを接客し、酔いも手伝ってももと直人は急接近する。

ももが吉池(三浦貴大)と会うことになった。吉池は、妻を愛していないと告げ、ももと付き合い続けたいと訴える。ももは心揺れながらも婚約指輪を返しそれを拒否。

そのまま自転車店へ向かったももは一方的に「私たち付き合うことになったの」と宣言。驚いた直人は「からかわないでください」というが、ももは強引に交際を迫る。

【第1話】

もも(石原さとみ)は、華道の名門「月島流」本家に生まれた令嬢で、美しく、才能にも恵まれ、何一つ足りないものはない。だが、婚約者の吉池(三浦貴大)に裏切られ、式当日に破談。ももは傷つき、自信もなくしてしまう。

ある日、ももが転んだことで乗っていた自転車が大破してしまい、小さな商店街の自転車屋で店主の直人(峯田和伸)に修理を頼むことに。

直人は高飛車で自由奔放なももの態度に腹を立てることもなく、にこやかに自転車を預かった。

直人が長い間介護をしてきた母・節子(十朱幸代)が亡くなった。近所の人が直人を心配し見合いを勧める。直人は人生で一度も女性と付き合ったことがないのだ。

直人が見合いをしている最中、ももが店にやってきた。そこでももは、直人が“ぷーさん”と呼ばれて商店街のみんなから愛されていることを知る。

ももは自分が生きてきた世界と全く違う下町の人たちに触れ、最初は戸惑いを覚えるが…。

ハゲタカ

【最終話】

帝都重工の不祥事が次々と明るみに出る。芝野(渡部篤郎)飯島(小林薫)はこの危機を救おうと、鷲津(綾野剛)に救済を求める。

だが裏では、飯島がアメリカの機関投資家グループとつながっていた。飯島が帝都重工の実権を握ろうとしていることを突き止めた鷲津は、サムライファンドをやめ、帝都重工の社長に就任する。

芝野を再生担当執行役員に据え、鷲津が新社長として動き出す。その後、貴子(沢尻エリカ)が社長を務める日光みやびホテルでアジア各国の重工業メーカーの責任者が集まる会議が開かれることになった。飯島の差し金と知りつつも、鷲津はそれを受け入れ、社長就任記者会見で、30日以内に帝都重工に革命をもたらすと発言する。

スペース・フロンティア・ジャパンの天宮光一(森崎ウィン)は、親会社である帝都重工から契約打ち切りを通告されたあと、新しいスポンサー探しに奔走していた。

広報担当の桜井加奈(青野楓)から「もう一度鷲津に掛け合ってみてはどうか?」と言われるが、天宮は耳を貸そうとしない。そこで加奈は一人で鷲津のもとを訪れ、契約解除を撤回してほしいと頭を下げる。鷲津は「近いうちに伺う」と意味深な発言をし…。

様々な思惑が渦巻く中、日光みやびホテルでの会議の日がやってくる。

【第7話】

2018年夏。帝都重工でデータ改ざん事件が発覚。マスコミは名門企業の不祥事を「信頼崩壊の危機」と書き立てた。

日本ルネッサンス機構の飯島(小林薫)芝野(渡部篤郎)にこの件の処理を依頼し、サムライファンドの鷲津(綾野剛)に救済を求めるように指示をした。

その頃鷲津は、経済セミナーでベンチャー企業の代表・天宮光一(森崎ウィン)と会っていた。天宮は帝都重工の子会社「スペース・フロンティア・ジャパン」の代表として、宇宙開発に関する事業に携わっていて、鷲津に投資の依頼をしてきたのだ。

だが鷲津は視察した上で夢には投資しないと断った。「夢とは実現する意思のない人間が使う言葉」という鷲津の言葉に天宮は反発を覚えるのだが…。

芝野に言われて飯島、帝都重工の社長・真壁達臣(伊武雅刀)と会うことになった鷲津は、正式に帝都重工を買収してほしいと頼まれる。

だが、「取得する株は最大3分の1。株主として拒否権はあるが、経営権を渡すつもりはない」という条件を提示される。鷲津は即答はせず返事を保留し、慎重に帝都重工周辺の動きを探るよう、佐伯(杉本哲太)たちに指示した。

そんな中、帝都重工にさらなる激震が。内部告発で、大規模な不正会計が発覚したのだ。鷲津は内部告発した人物に会いたいと申し出て…。

【第6話】

総合電機メーカー“あけぼの”とPCメーカー“ファインTD”が統合に向けて動き出した。それを阻止するため、鷲津(綾野剛)たちサムライファンドは、あけぼのにTOBを行うことを発表する。開いた記者会見では、あけぼのの現経営陣とファインTDの社長・滝本誠一郎(高嶋政伸)を非難。

滝本は大金をちらつかせて鷲津を牽制し、泣き落とし、恫喝、様々な方法を使ってあけぼのから手をひかせようとする。それでも鷲津が引かないとわかると今度はマスコミを使ってネガティブキャンペーンを始める。新聞、週刊誌にハゲタカ外資を批判する記事を書かせたのだ。

そんなことはお構いなしに、サムライファンドはあけぼのの株を買い付けていく。筆頭株主となってあけぼのとファインTDの統合をストップさせるのが狙いだった。

鷲津はマスコミの攻撃を逆手に取り、テレビの報道番組に出演し、ファインTDの背後にアメリカ最大の軍需産業ファンドが潜んでいることを告白する。「外資に操られて日本の技術を売り渡そうとする輩は下劣な売国奴だ」と猛批判。

すると、滝本の背後にいた軍需産業ファンド“プラザ・グループ”が直接あけぼの買収のために動き出す。

鷲津がいなくなったホライズンジャパン・パートナーズによって日光みやびホテルの株が売却され、外資系ホテルグループ“クラウンセンチュリーホテル”に買い取られる。クラウンセンチュリーホテルの傘下に入るために突きつけられた条件は貴子(沢尻エリカ)には受け入れがたいものだった。

「何かできることはないか」と問う鷲津に貴子は…。

【第5話】

総合電機メーカー・あけぼのの買収を画策する「ファインTD」社長・滝本誠一郎(高嶋政伸)と、部下のアラン(池内博之)による裏切りで、鷲津(綾野剛)はホライズンを解雇されてしまう。

だが、鷲津を慕ってついてきた佐伯(杉本哲太)中延(光石研)たちと新たに「サムライファンド」を立ち上げ、あけぼのを守るために滝本と対決する準備を始める。

あけぼのの再生担当執行役員・芝野(渡部篤郎)は、ファインTDの買収から会社を守るために、レーダー開発部の売却を検討していた。それを知った鷲津と滝本は、それぞれ水面下であけぼのの株の争奪戦に切り替える。

アランはホライズンジャパン・パートナーズの新社長に就任する。今まで鷲津が手掛けていた企業の株式を次々売却していく。

貴子(沢尻エリカ)が社長を務める日光みやびホテルもその中にあった。アランから、2週間の間に51億円を用意するよう告げられた上に、鷲津が解雇されたと聞かされた貴子は途方に暮れる。

そんな中、あけぼの製のコンピューターに不具合が発生し、株が大暴落してしまう。ファインTDの後ろ盾であるアメリカ大手の軍産ファンド「プラザ・グループ」による攻撃と見た鷲津たちは、資金を調達しあけぼの株を買い集める。

いよいよサムライファンドとファインTDの株争奪戦が始まった。

【第4話】

鷲津(綾野剛)の策略により、三葉銀行の隠し口座の件が公になった。常務取締役の飯島(小林薫)が失脚して9年。ホライズンジャパン・パートナーズは大手電機メーカー「あけぼの」の買収を画策していた。

三葉銀行を辞め、企業再生のスペシャリストとして活躍している芝野(渡部篤郎)があけぼのの再生担当執行役員に就任したことを知った鷲津は、社員たちに買収の件を一旦保留にすると告げる。

大規模なリストラなどを行い、経営状態が悪い企業を再生させてきた芝野のことを鷲津は警戒していた。

佐伯(杉本哲太)中延(光石研)は鷲津の指示に従うが、アラン(池内博之)だけは反発する。

そんな中、PCメーカー「ファインTD」の社長・滝本誠一郎(高嶋政伸)があけぼを買収するために動き出す。

カリスマ経営者として知られる滝本は、事業拡大のためなら手段を選ばないことでも有名だった。

あけぼのを手に入れ、さらなる事業拡大をもくろむ滝本。最初こそ友好的な経済的買収を提案するものの、芝野と社長・諸星恒平(筒井道隆)が拒否した途端、態度を変える。

【第3話】

貴子(沢尻エリカ)は、父・重久(利重剛)にかわり、日光みやびホテルの社長に就任した。彼女のもとに鷲津(綾野剛)がやってきて、ホライズンジャパン・パートナーズが日光みやびホテルを買収すると伝える。

ホライズンは、取引銀行から債権と株式を譲渡され、貴子の妹・珠香(木南晴夏)の夫・寿(池田良)の持ち分も手に入れている。

このホテルを手に入れようとしているのは奪うためでも壊すためでもないと説明する鷲津の真意を問う貴子に「我々の買収に対抗するなら覚悟を示してほしい」と告げる。

三葉銀行は、常務取締役の飯島(小林薫)の指揮のもと、地方と企業を支援する「三葉ふるさとファンド」を設立する。第一候補として日光の鬼怒川があがり、日光みやびホテルもファンドの支援を受けられることになった。だが、本来の目的を知った芝野(渡部篤郎)の心境は複雑だった。

「三葉ふるさとファンド」がやろうとしていることを知った鷲津は飯島に会い、ある揺さぶりをかける。

【第2話】

三葉銀行が行った日本初のバルクセールから4年が経った。鷲津(綾野剛)が再び飯島(小林薫)の前に現れ、国内有数の寝具メーカー・太陽ベッドの債権を全て譲渡してほしいと迫る。太陽ベッドはオーナーの中森一族が経営していて、現在の社長は創業者の娘・中森瑞恵(かたせ梨乃)。だが、常軌を逸した経営者一族の浪費と乱脈経営により債務超過は480億にまで膨れ上がっている。

鷲津は飯島から300億円ほどの債権を40億で譲り受け、瑞恵たちが住む太陽ベッドの社宅を訪れる。債権を放棄する代わりに、経営陣の撤退と民事再生法適用の申請を迫るが、とりあってもらえない。

なんとしても太陽ベッドをバイアウトしたい鷲津は、社内の重要人物を探り揺さぶりをかけようとする。すると、瑞恵の息子で役員の伸彰(渡部豪太)と経営に関わる二人の役員に瑞恵社長を裏切るかのような動きが見られた。

鷲津は巨額の退職手当をちらつかせ、経営陣にプレッシャーを与えていく。

その頃、芝野(渡部篤郎)のところには、日光みやびホテルの支配人となった貴子(沢尻エリカ)が追加融資の相談に来ていた。

日光みやびホテルは社長である貴子の父・重久(利重剛)の放漫経営により経営状況は最悪だった。追加融資は不可能と判断する芝野に貴子は、近日中に改めて経営再建計画書を提出すると約束する。

家を出て外資系ホテルに就職し、日光みやびホテルに戻ってきてすぐ支配人となった貴子に、妹の珠香(木南晴夏)は不満を持っていた。重久が社長の座を退いたあと、珠香の婿・寿(池田良)にホテルを任せようとしていることがわかり…。

太陽ベッドが債権者の鷲津たちには内緒で民事再生法を申請し、新たなスポンサーを競争入札で決めようとしていることが判明する。

【第1話】

1997年。バブルが崩壊し、日本の金融業界は危機に陥り銀行も膨大な不良債権を抱えていた。

大手都市銀行の一つである三葉銀行は、不良債権を投資会社にまとめて売るバルクセールを実施することになり、資産流動化開発室の室長・芝野健夫(渡部篤郎)が、外資系投資ファンド「ホライズンジャパン・パートナーズ」の代表・鷲津政彦(綾野剛)と対面する。

芝野は最低でも300億円で買い取ってほしいと申し出るが、即答しない鷲津の態度に不安を感じる。芝野以外の者は手ごたえを感じたようだ。

だが、4週間後の回答期日に提示された評価額に芝野たちは衝撃を受ける。

ハゲタカに丸め込まれたことに憤った三葉銀行常務取締役・飯島亮介(小林薫)は、2回目のバルクセールは自分が仕切ると言い出す。「三葉のためだけに働け」という飯島に芝野は…。

鷲津はバルクセールで手に入れた債権者から罵声を浴びせられていた。たまたまその場に居合わせた「クラウンセンチュリーホテル」のフロントマネージャー・松平貴子(沢尻エリカ)はその様子を見て…。

グッド・ドクター

【最終話】

東郷記念病院では小児外科を廃止する方向に進んでいた。

新堂湊(山﨑賢人)は、ステージ4のガンで倒れた司賀(柄本明)の病室にいた。小さい頃からずっと支えてくれていた司賀の病状を初めて知り大きなショックを受ける。

そんな中、森下伊代(松風理咲)が急変したと連絡が入る。今心配するべきなのは自分ではなく子供たちだと司賀に言われた湊は伊代のもとへ急ぐ。

高山(藤木直人)は小児外科医を集め、伊代が肝硬変を患っていることを伝える。このまま放置すれば肝不全になるため、すぐにでも肝臓の移植が必要だ。だが伊代は小腸の移植も控えている。高山は同時移植以外に助ける方法はないと言うが、小腸と肝臓の同時移植は国内での実施例がなく、当然高山も行ったことがない。

そこにER(救急救命室)から川でおぼれた少女・吉本美咲(古川凛)が心肺停止状態で運び込まれたと連絡が入る。

【第9話】

堂湊(山﨑賢人)は、瀬戸夏美(上野樹里)高山誠司(藤木直人)たち小児外科チームの一員として認められてきた。 東郷記念病院の経営を立て直すために、病院を高齢者向け療養施設にする改革案が会議で可決される。小児外科と産婦人科の年内廃止も決定されてしまった。

 湊が担当する森下伊代(松風理咲)が倒れた。湊は夏美とともに伊代の姉、汐里(松井愛莉)に病状を説明。伊代には小腸の移植が必要と聞いた汐里はドナーになると言う。また、汐里は湊たちに伊代には自分から説明したいと頼んだ。

高山は脳神経外科の盛岡豊(東根作寿英)から患者の滝川亮平(萩原利久)についての相談を持ちかけられる。亮平はバスケの練習中に頭を強打したことから水頭症を発症。通常なら脳内に溜まった脳脊髄液を腹腔に流す手術を行うのだが、亮平は腹膜炎の既往で腹腔に酷い癒着があるためこの方法が取れない。

盛岡は亮平が頭を打った時に腰髄も損傷したため、水頭症が改善されても歩行が困難になることも話す。それは両親の希望で亮平には伝えていないと言う。高山は自分たちに出来ることをするだけだと、小児外科チームにまずは水頭症の治療法を見つけることを指示する。

【第8話】

新堂湊(山﨑賢人)が担当している森下伊代(松風理咲)は同じ病院に入院する滝川亮平(萩原利久)に恋をしているが、恥ずかしくて声さえかけられずにいる。湊にはそんな伊代の気持ちがわからない。

病院には、病気を抱えながらも楽しい入院生活を送ろうとする子供たちもいるが、深刻な問題に直面している子供もいる。

夏美(上野樹里)は患者の早見陽翔(鳥越壮馬)と母、香織(酒井若菜)、そして長男の翔太(池田優斗)のことを心配していた。香織は、高山(藤木直人)に陽翔を診てもらうため、夫を残し、翔太を連れて東京へ来ていた。夏美は香織の看病疲れだけではなく、陽翔のために転校した翔太も気にかけていたのだ。

夏美と湊が回診へ行くと陽翔が日曜日に外出したいと言い出す。外出するためには高山の許可が必要だと湊が話している時、香織が階段から転落して運ばれてきたと連絡が入る。

命に関わるようなケガではなかったが、陽翔には今日は家の用事で行けなくなったと話してほしいと夏美に頼む。すると香織に付き添ってきた翔太が部屋を出ていった。

湊は後を追いかけ、陽翔の病室に案内しようとするが、翔太は病室には寄らず去っていった。湊にはなぜ翔太がトゲトゲしているのか理解できない。

その日の帰り道、湊は酔っぱらいと出くわした。それは間宮(戸次重幸)だった。湊は、間宮も翔太のようにトゲトゲしていると感じる。

【第7話】

小児外科のカンファレンスで、高山(藤木直人)が質問する森下伊代(松風理咲)の肝臓障害についての対処法に正しく答える湊(山﨑賢人)

高山は湊を伊代の担当医に指名するが、同じレジデントの中島仁(浅香航大)はそれが面白くない。

夏美(上野樹里)は自分にもわからなかった対処法だから仕方ないと中島を慰める。

倉田菜々子(福田麻由子)が夏美を訪ねてきた。菜々子は以前、夏美が担当した患者だ。今は保育師として働いており、同僚の馬渕健太郎(藤原季節)からプロポーズされたのだが、卵巣摘出手術を受けたことを言い出せずにいるという。そのことを夏美から健太郎に話してほしいと言われ説明することに。

卵巣が一つ残っていれば妊娠も可能だと説明された健太郎は、気持ちは変わらないと言い、結婚へ向けて歩んでいくことになった。

高山は東郷美智(中村ゆり)から別れを切り出される。経営者として小児外科を廃止しようとしている美智は、高山とは一緒にいられないと伝える。

高山はチームを必ず守ると告げ別れを承諾する。美智は司賀(柄本明)にも病院の方針を伝えた。その時、院長室のゴミ箱に司賀本人の診断書が捨てられているのを見つける。

菜々子は母・良枝(山下容莉枝)に健太郎と結婚することを報告した。だがその後、菜々子は激しい頭痛を訴え東郷記念病院に緊急搬送される。夏美が担当医となり、伊代と同じ病室に入院することに。

菜々子の脳には異常はなかったのだが…。

【第6話】

夏美(上野樹里)高山(藤木直人)への助言もあって、湊(山﨑賢人)の転科はなくなった。

高山から当直も任されて、湊はますます精力的に働く。

だが、夏美には気がかりなことがあった。湊の父・航(遠山俊也)が病院へやってきて、湊に渡してほしいと、連絡先が書かれたメモを預かっていたのだ。湊が航から虐待を受けていたことを知る夏美は、司賀(柄本明)に相談することに。話を聞いた司賀は、この件は自分に預けてほしいと言い、メモを受け取った。

高山は医局に湊たちを集めた。そこには産婦人科医の鶴田皐月(堀内敬子)もいた。皐月の患者・水野理香(篠原ゆき子)の胎児にリンパ管腫が見つかったという。このままでは正常な分娩は出来ない。帝王切開の分娩時に臍帯を切り離さず血行を確保したまま胎児に処置を行うEXITという手術が必要で小児外科医に依頼してきたのだ。

理香は周産期心筋症を患っているため、処置できる時間は30分しかない。リスクを伴う手術になるため間宮(戸次重幸)は反対するが、高山は患者が望むならと請け負い、夏美と湊を助手に指名した。

理香の病室を訪れた湊と夏美は、子どもだけでも助けてほしいという夏美の強い思いを知る。

湊は高山から渡されたEXITに関する大量の文献を読み漁った。

帰り道、航に声をかけられた湊は怯えた表情を見せる。航は湊を抱きしめ会いたかったと告げ、食事の約束をする。そのことを知った夏美が司賀に報告し…。

【第5話】

新堂湊(山﨑賢人)橋口太郎(浜野謙太)は患者の子供たちと一緒に食い入るようにテレビを見ていた。その番組には、天才ボーイソプラノ歌手の羽山響(城桧吏)が出演しており、美しい歌声を披露していた。

患者の武智倫太朗(斎藤汰鷹)は響の大ファンで、院内で行われるお楽しみ会でも合唱を披露することになっている。

響が喉の不調を訴え、父・徹郎(三浦誠己)に連れられて東郷記念病院へやってくる。

夏美(上野樹里)が診察すると喉に酷い炎症がみられた。カンファレンスで医師たちが意見を交わす中、高山(藤木直人)が湊に意見を求める。画像を見た湊は下咽頭梨状窩瘻と判断。高山が正解だと告げると湊は嬉しそうに喜んだ。夏美は高山が湊を画像診断科に転科させようとしていることを気にしていた。

響には手術が必要だが、術後、高音が出なくなる可能性もあった。夏美が説明すると、徹郎はリスクのある手術は受けさせられないと言い出す。

響が入院することになったと知った倫太郎たちは大喜び。湊は倫太郎たちと一緒に響の個室へ行くが、響は倫太郎たちに冷たかった。湊が、院内で開かれるお楽しみ会の合唱に響を誘ったことで徹郎の怒りも買ってしまう。

響の早急な手術を求めた湊と徹郎がぶつかり、高山からは転科を勧められることに。

【第4話】

病室にやってきた湊(山﨑賢人)夏美(上野樹里)に術後の不快感を訴える綾瀬奈緒(川島夕空)。訴えたいことが理解できない夏美にかわって、湊が症状を言い当てる。奈緒だけじゃなく、同室の子供たちも夏美も感心する。

二人が病室を出ると、ナースステーション付近が何やら騒がしい。緊急搬送された少女が暴れていたのだ。だが湊が近づくと静かになった。

少女はオペが必要だが、何も話さないので身元がわからない。湊は自分が担当医になると高山(藤木直人)に申し出る。高山や夏美は反対するが、間宮(戸次重幸)が湊を少女の担当にする。間宮は猪口(板尾創路)の指示で、湊に問題を起こさせようとしていたのだ。

湊は張り切るが、少女はなかなか心を開いてくれない。そんな時、少女の母親・大石薫(瑛蓮)が病院にやってきた。少女の名前はあかり(高松咲希)。湊は薫に病状を説明し、夏美は言葉を話さない理由を尋ねる。すると薫は自分が継母だからかもしれないと答えた。

薫の帰宅後、湊は一緒に絵を描こうとあかりに話す。薫が持ってきたバッグの中にお絵描きノートがあったのだ。湊がそのバッグに触ろうとするとあかりが奪い取った。

夜、湊があかりの病室へ行くとお絵描きノートが落ちていた。それを拾う湊に「誰にも言わないで」とあかりが話しかけ…。

【第3話】

新生児の手術は高山(藤木直人)が成功させたが、新堂湊(山﨑賢人)が病院のガイドラインを破ったことで責任の所在を問われることになってしまった。高山は全て自分の責任だと言い、謹慎処分を受け入れる。

高山がいなくなった小児外科は大忙し。だが湊は周りから見ると責任を感じているようには見えない。

負担がかかっている一人でもある瀬戸夏美(上野樹里)の一番の問題は翌週に手術を控えた石山舞(中島琴音)の説得だった。手術を怖がる舞に、手術の内容を優しく解説した絵本を描いて渡す。その時、夏美にERから連絡が入った。

6歳の市川美結(竹野谷咲)が運ばれてきた。病院をたらいまわしにされ、発症から既に4時間以上も経っていて容態は重篤。高山に連絡するがつながらない。謹慎中の高山は、東郷美智(中村ゆり)と二人で過ごしていた。

美結の両親、英雄(髙橋洋)詩織(前田亜季)は、娘を助けてほしいと夏美と湊にすがりつく。美結の様子を見た湊が緊急手術が必要だと夏美に訴える。その直後、美結が心停止する。夏美の心臓マッサージで一命を取り留めた時、間宮(戸次重幸)がやってきた。美結を見た間宮は手遅れだというとほかの病院に回すよう告げた。夏美は自分が手術をすると決意する。

手術開始の直前、高山と連絡が取れた。高山は自分が到着するまで何とか美結の命をつなぐよう指示するのだが…。

【第2話】

新堂湊(山﨑賢人)は東郷記念病院小児外科でレジデントとして働くことになった。

女子高生・菅原唯菜(山田杏奈)が学校で破水し救急搬送されてきた。瀬戸夏美(上野樹里)はカンファレンスで唯菜の出産を報告する。赤ちゃんは低出生体重児で壊死性腸炎が認められると告げる。唯菜は今まで検診を受けたことがなかった。

雑用をしていた湊は、廊下を歩く唯菜を見かける。唯菜はNICU(新生児集中治療室)で保育器に入れられたわが子にずっと謝っている。湊は唯菜に、このままだと赤ちゃんが死んでしまうが助ける方法はあると告げる。

唯菜から、高山誠司(藤木直人)の手術なら助けられると湊から言われたと聞かされた夏美は驚き、高山に報告。高山は湊をきつく叱る。術中死の可能性が高い場合は手術をせず温存治療で赤ちゃんの回復を待つという医局の方針に反しているからだ。夏美からも唯菜の病室にもNICUにも行くなとくぎを刺される。

何とかして子供を助けたい唯菜は手術をしてほしいと夏美に懇願する。未成年の場合、保護者からの手術同意書が必要だと説明しているところに母の真紀(黒沢あすか)がやってきた。真紀は唯菜の妊娠・出産を責め、同意書へのサインも拒否。

湊は夏美に叱られながらもNICUに通い、赤ちゃんの診断画像を見てあることに気付く。

【第1話】

新堂湊(山﨑賢人)は初出勤のためバスに乗っている。その手には木彫りのメスが握られていた。

その頃、東郷記念病院では会議が開かれていた。小児科主任の高山誠司(藤木直人)も出席し、人件費削減などによる改善策について話し合われていた。理事長の東郷美智(中村ゆり)から採算性が悪いと指摘され、小児外科の科長・間宮啓介(戸次重幸)は、ただでさえ人員が足りないと反論。赤字とはいっても小児病棟が減少している中、自分たちの科は最後の砦だと高山も主張する。

病院長の司賀明(柄本明)は高山の意見に賛成し、今日から新しいレジデントを招くと告げた。

それが湊だ。大学を首席で卒業しているが、一つだけ問題があると司賀は言う。湊は自閉症スペクトラム障害なのだ。医師たちは反対するが、司賀はサヴァン症候群でもある湊の医師としての能力を高く評価していた。

湊がバスを降りた時、事故が発生。子供が怪我をして倒れている。通りがかった医師が容態を診ていると、湊はその医師の手を止めて自ら応急処置を始める。子供の処置を終えた時救急車が到着。勤務先の病院へ急ぎたい気持ちはあるが、湊は子供に付き添うことに。

東郷記念病院では瀬戸夏美(上野樹里)がERから子供の受け入れを伝えられていた。到着した救急車から子供に付き添う湊も一緒に降りてきた。

チア☆ダン

【最終話】

いよいよ全国大会がやってきた。

ROCKETSのメンバーは大会前日に東京へ行き会場を下見するが、会場のあまりの大きさに言葉を失う。わかば(土屋太鳳)は雰囲気にのまれないよう、「こっちから飲み込んでやる!」と空気を吸い込んだ。そんなわかばを見ていたメンバーに笑顔が戻る。

チアダンスを結成し、全米制覇を目標としてきたROCKETSは、かなわない夢だと言われても諦めなかった。

顧問の太郎先生(オダギリジョー)もROCKETSのことを誇りに思いながら、大事な戦いの前に何を伝えるべきか考えていた。

会場で、汐里(石井杏奈)が所属していた東京代表のチアダンス部と出くわし、汐里は思わずその場から逃げ出してしまう。その様子を茉希(山本舞香)が心配そうに見ていた。

ROCKETSの全米制覇という夢は叶うのか?

【第9話】

ROCKETSは関西予選大会で2位入賞し、全国大会へ進むことになった。

結成からわずか1年で全国大会へ出場できたことで周りの期待も高まっていた。

入院していた太郎先生(オダギリジョー)も、あとは検査を残すのみ。もうすぐ退院できる。

全国大会へ向けての練習を重ねる中、わかばは膝に違和感を覚える。あおい(新木優子)がその変化に気付き病院へ連れていくと、膝の靱帯損傷で治るまでには1ヵ月以上かかると言われる。

全国大会まで39日を切っている。戸惑うわかばにあおいは、踊れなくてもやれることはたくさんあると伝える。わかばは翌日、ROCKETSのメンバーの前で、自分は大会には出ないと宣言する。

踊れなくてもみんなのフォローをするというが、汐里(石井杏奈)は納得がいかない。一番大事なのはROCKETSがJETSに勝つことだからとわかばの意見は変わらない。

怒りが収まらない汐里は、もうROCKETSに来なくていい、優勝するためにはわかばにいてほしくないと言ってしまう。

太郎からは思う存分休んだらいいと言われるが…。

【第8話】

夏になり、ROCKETSは関西予選大会に向けて練習していた。わかば(土屋太鳳)たち3年生は、高校卒業後の進路も決めなければならない時期。汐里(石井杏奈)はアメリカでチアダンをしたいと言い、麻子(佐久間由衣)は大学の教育学部への進学と、みんながそれぞれ自分の進路を決めていく。

だがわかばだけは先のことなど全く考えておらず、進路希望調査の紙には“全米制覇”と書いて、三者面談で母・房子(紺野まひる)と担任の杉原(本多力)を驚かせる。

ある日の練習後、汐里の母親から連絡が入る。家庭より仕事を優先し、離婚後はほとんど連絡すらなかった汐里の父・光俊(津田寛治)に呼び出された汐里は東京へ。そこで「秋にアメリカに転勤することになったから一緒にアメリカに行ってチアダンスをしないか」と誘われた。それを聞いた汐里は「私のことは放っておいてよ!」とその場から立ち去る。

不機嫌なまま街中を歩いていた汐里は、転校前の学校の制服を着た女子高生が男性に付きまとわれているのを偶然目にする。気になった汐里はあとを追い…。

福井では、渚(朝比奈彩)が進路のことで父親と大喧嘩し、わかばの家にやってきた。わかばも将来について真剣に考え始め、父親の勝也(高橋和也)の仕事姿を見てあることを思う。

東京から戻ってきた汐里はどこか上の空で、ROCCKETSのメンバーも心配していた。そんな中、2年生が汐里の関するある記事をネットで見つけた。

そのことはわかばたちの耳にも入り、本人に確認するが汐里はそれには何も答えず「チアダンス部を辞めてお父さんのアメリカ転勤についていってアメリカでチアダンスをやる」と言い出した。

【第7話】

春になり、わかば(土屋太鳳)たちは3年生になった。結成して9カ月が経ったチアダンス部も20人になっていた。

顧問の太郎(オダギリジョー)が入院している間、教頭の桜沢(木下ほうか)が代理で顧問をすることになり、わかばの姉・あおい(新木優子)がコーチを務めている。

全米制覇を目指すROCKETSには無駄にできる時間など一切ない。

北信越チャレンジカップまであとひと月もない。今回はJETSが出場しないため、優勝を目指して気合を入れるメンバーたち。

桜沢は、学業以外は全てチアダンスに捧げるくらいの覚悟が必要だと言い、恋愛禁止を言い渡す。

だがそれ以降も汐里(石井杏奈)は野球部の春馬(清水尋也)を見ては声援を送る。そんな汐里を呆れながら見ていた麻子(佐久間由衣)の前に一学年下の水嶋(遠藤健慎)が現れ、連絡先が書かれたラブレターを手渡した。

妙子(大友花恋)の父親が腰を痛めてしまい、店を手伝わなければならなくなった妙子は、練習にも出られなくなり、周りとのズレが目立ち始める。ROCKETSの優勝のため、妙子はある決意をする。

【第6話】

わかば(土屋太鳳)の姉・あおい(新木優子)がROCKETSのコーチになった。あおいはJETSのセンターを務めたこともあるため、メンバーは大喜びだ。

そんな中、太郎(オダギリジョー)が事故に遭い病院へ運ばれた。それを知ったROCKETSのメンバーも慌てて病院へ駆けつける。

太郎がいない中、部活を続けていかなくてはいけなくなったROCKETS。心配する駒子(阿川佐和子)にわかばたちは、自分たちだけで大丈夫だと伝える。

練習中、穂香(箭内夢菜)が足を痛めたことで、穂香の父・誠一(宍戸開)が激怒。チアダンス部のほかの保護者も連れ、校長室に怒鳴りこんできた。代わりの顧問を見つけられないならチアダンス部を廃部するよう訴える。

駒子は1週間待って欲しいと伝えるが…。

チアダンス部が廃部になるかもしれないと聞いた望(堀田真由)たちチアリーダー部のメンバーたちはある決意をする。

【第5話】

福井西高校チアダンス部・ROCKETSは福井商店街の祭りで踊りを披露し、多くの人たちを感動させた。ステージは大成功に終わり、チアリーダー部1年生の芙美(伊原六花)カンナ(足立佳奈)もメンバーに加わることに。

文化祭が近づいている中、チアダンス部の部室が荒らされる事件が発生。芙美とカンナが加わったことでチアリーダー部が嫌がらせをしたのだろうとROCKETSのメンバーは怒りをあらわにする。

ある日、わかば(土屋太鳳)麻子(佐久間由衣)が部室に入ると、チアダンのメンバーが心配そうに芙美を囲んでいた。

話を聞くと、チアリーダー部のメンバーによって足にケガを負わされたという。

怒った汐里(石井杏奈)茉希(山本舞香)渚(朝比奈彩)がチアリーダー部の元へ行こうとすると、わかばがそれを阻止し、一人でチアリーダー部の部室へ向かった。

一方、チアダンの練習を見ていた太郎(オダギリジョー)は、コーチが必要だと感じ、そのコーチを探すため東京へ向かう。だがなかなか見つけられない。

諦めて帰ろうとした時、前任校の生徒・木田(岐洲匠)に似ている男性を見かけて…。

【第4話】

わかば(土屋太鳳)がチアダンス部・ROCKETSの部長を務めることになった。初めての大会となった福井大会は散々な結果に終わってしまったが、顧問・太郎(オダギリジョー)に一喝され、メンバーは再び団結。

新学期になり、わかばが所属していたチアリーダー部からの嫌がらせで、学校の壁中にROCKETSに対する悪意ある張り紙が貼られていた。いつかはきっとわかってくれると信じて、わかばはただ黙ってそれらを剥がしていく。

自分たちのダンスのレベルの低さに気付いたROCKETSの8人は、校長・駒子(阿川佐和子)の配慮で、JETSの見学をさせてもらえることになった。

JETSの練習を目の当たりにした8人は圧倒される。

ROCKETSはJETSのまねをする“JETSごっこ”をしてみることにした。そんな中、福井商店街からROCKETSに出演依頼が舞い込んで…。

対立するチアリーダー部に所属する1年生の芙美(伊原六花)がベンチに一人で座っているところを見たわかばは、自分たちが出場する商店街のお祭りを見に来てほしいと伝える。

【第3話】

正式に部活として認められるにはあと2名の部員が必要だった。終業式で踊って部員を集めようと考えたわかば(土屋太鳳)たち。

その結果、麻子(佐久間由衣)茉希(山本舞香)が入部してくれることになった。部員が8人になり、正式に部活として認められた。

顧問の太郎(オダギリジョー)のおかげで部室も与えられ、いよいよ大会へ向けて練習開始!と意気込むが、みんなそれぞれ補習や塾、ほかの部活などがありなかなか8人そろって練習することが出来ない。

その状況に汐里(石井杏奈)の不満が爆発してしまう。

太郎は、JETSの指導方針を真似して、自分の目標を書く夢ノートを人数分用意する。だがなかなか渡せず、8人の気持ちがバラバラになったまま、福井大会当日を迎えることに…。

JETSの凄いダンスを目の当たりにしてROCKETSの緊張は高まっていく。

初舞台に上がった彼女たちは…。

【第2話】

東京へ行くことになった姉のあおい(新木優子)を激励するため、わかば(土屋太鳳)たちは駅前でチアダンスを踊り、警察官に注意される。偶然居合わせた太郎(オダギリジョー)はその場をおさめるために「顧問です」と言ったのだが、6人は大盛り上がり。

太郎を連れて、校長(阿川佐和子)教頭(木下ほうか)に報告に行くが、部員が8人集まっていないことを理由に、まだ正式に部活としては認められないと言われてしまう。

残り2人を集めようと6人は必死になる。

教室でみんながワイワイ話していると麻子(佐久間由衣)が「楽しそうでいいのう」と

嫌味を言ってきた。汐里(石井杏奈)の「そっちは何も楽しいことなさそう」という言葉にかっとなった麻子は思わず「わたしにだって好きなことぐらい…」と言いかける。彼女のことが気になったわかばはベンチに座っている麻子に声をかける。

汐里は再び茉希(山本舞香)に会いに生き、終業式で踊るから観に来てほしいと伝える。それまでにメンバーを集めることは出来るのか。

太郎のトラウマも明らかになる。

【第1話】

藤谷わかば(土屋太鳳)は、小さい頃に「JETS」の演技を見て以来、同じ部に入って全米優勝したいという夢を持ち続けてきた。

だが、JETSのある高校の受験に失敗し、きっと自分には出来ないと諦めてしまっていた。運動も勉強も中途半端な福井西高校に入学したあおばは、運動部を応援するチアリーダー部に入部する。

ある日、東京からの転校生・汐里(石井杏奈)に「私とチアダンスをやろう!」と声をかけられる。

長いことくすぶっていた思いに火が付き、「打倒JETS! 全米制覇!」という無謀な目標を掲げ、チアダンス部設立に向けて動き出す。

サバイバル・ウェディング

【最終話】

rizで宇佐美(伊勢谷友介)の元、仕事を続けたいという自分の本心に気付いたさやか(波留)は、祐一(吉沢亮)のマンションを訪れ、インドへは行けないと正直に伝えた。

雄一は美里(奈緒)からコラムの王子様が自分のことだと教えられ、再びそれを読んでみた。そしてさやかの仕事への熱意を知り、女性としての魅力も再確認する。

まずは惣一(生瀬勝久)にインドへ行くことを了承してもらうと宣言する祐一に対し、さやかは何も言えなかった。

翌日さやかは、宇佐美と一緒に柏木コーポレーションの創立記念パーティーへ行くことに。宇佐美は柏木にrizの海外展開のスポンサーになってもらうため、つながりを深めようと考えていた。

祐一はパーティーの席で惣一にインド行きを認めてほしいと伝えようとするのだが、話を聞こうともしてくれない。さやかが二人の間を取り持とうとするが、結婚に対する覚悟のなさを指摘されてしまう。

さやかは結婚を諦め仕事を選ぶのか?祐一はどのような選択をするのか。

そして愛する部下のために宇佐美がとった驚きの行動は…。

【第9話】

祐一(吉沢亮)から「一緒にインドへ行ってほしい」とプロポーズされ指輪をもらったさやか(波留)

付き合っているのかどうか確認するつもりがプロポーズまでされ、さやかは舞い上がる。だが転勤ではなく、インドで企業をしたいと聞かされ戸惑いを隠せない。どうやら祐一はさやかのことをどこでも生きていける女性と勘違いしているようだ。永住する覚悟でインドへ行くという祐一の決意を聞いて心が揺れ始める。

「riz」の海外展開も決まって、宇佐美(伊勢谷友介)は上機嫌だ。さやかの結婚話を聞いて満足そうにしているし、編集部のメンバーも盛り上がる。だがさやか自身は、インドへ行くことの不安以外にも、自分の中に何か引っかかるものを感じていた。

祐一の父・惣一(生瀬勝久)は、息子の退社、起業、結婚全てに反対だった。仕事に未練がないのかと聞かれたさやかは、母・美恵子(財前直見)から面白かったとコラムを褒められたことなども思い出し、自分が楽しんで仕事をやっていたことに気付かされる。

そんな中、週刊誌時代の上司・原田(矢柴俊博)から、婚活コラムの書籍化を提案される。そして原田から宇佐美の本音を聞かされ…。

結婚について悩んでいると和也(風間俊介)から、美恵子がケガをしたと連絡が入る。雄一のプロポーズを受けてインドへ行けば母を一人にしてしまうことに…。

編集者として、娘として、そして女性として…どういう選択をするべきか。

【第8話】

riz編集部にさやか(波留)の母・美恵子(財前直見)がやってきた。婚活コラムを読んだ母が、婚約破棄のことを知ってしまったのだ。宇佐美(伊勢谷友介)からさやかの仕事ぶりを聞かされ、あと連載1回の間に結婚できると太鼓判を押されたため、しばらく東京でさやかの様子を見守ることに。

さやかが今すぐに結婚できる保証はない。それどころか、祐一(吉沢亮)と付き合っているのかどうかさえ確かめることが出来ずにいた。

宇佐美は、目的に忠実になって不要なものは切り捨てろと熱弁し、早急に二人の関係を祐一に確認するよう命じる。

祐一がさやかを自宅に送ってきた時、美恵子と鉢合わせ…。

美恵子が質問攻めしたため、さやかは気持ちを確かめることも出来ず美恵子につらく当たってしまう。

翌日、美恵子と偶然会った和也(風間俊介)から親心を聞かされたさやか。父親との関係に悩む祐一からも背中を押され、美恵子に謝るために空港へ向かう。

宇佐美や美恵子から元気をもらったさやかは祐一に気持ちを確かめようとするが…。

【第7話】

さやか(波瑠)は、祐一(吉沢亮)との2回目のデートも無事に終え、あと2か月で結婚できるかもしれないと上機嫌だった。

そんなとき、子会社に出向になった和也(風間俊介)が行方不明になっていると連絡が入る。自分の前では仕事ができる男を演じていた和也が、仕事で悩んでいたということを知りショックを受けるさやか。

パワースポットのおかげで彼氏ができたという後輩のユリ(立石晴香)の話を聞いたさやかは、宇佐美(伊勢谷友介)に「パワースポット特集」を提案する。宇佐美は、有名な寺や神社などではなく、近場で元気をチャージできる場所を紹介するという条件でその企画を採用。編集部員はそれぞれ取材にあたる。

さやかは祐一が勧めるパワーチャージスポットに連れて行ってもらい、好きな人と一緒であればどこでもパワースポットになるのだと実感する。

ある日、祐一から「大事な話がある」というメールが届く。プロポーズされるのではないかと舞い上がるさやかに、結婚するためには「相手を幸せにする力」が必要だと宇佐美は話す。

和也との結婚を決めたとき、自分にその覚悟があったかどうか…自問するさやかの前に和也が現れ…。

【第6話】

タイアップ記事のミスについて謝罪するため、riz編集部にやってきた祐一(吉沢亮)さやか(波瑠)は、宇佐美(伊勢谷友介)と祐一が会うことを心配していたが、「世界で挑戦しろ」と宇佐美に言われたことで祐一が感動し、さやかの心配をよそに意気投合する二人。

宇佐美がパリコレに行くことになり、多香子(高橋メアリージュン)が編集長代理に指名された。さやかは「婚活コラムの存在を隠し通せ」と言われただけで次のアドバイスをしてもらえずうろたえる。

多香子が不倫相手の永瀬(野間口徹)との関係にケジメをつけようと決意した矢先、永瀬の妻・加奈(遼河はるひ)から慰謝料を請求されてしまう。そのことを誰にも相談できず、多香子は一人で悩んでいた。

パリへ行った宇佐美が華麗なセレブライフを楽しんでいる頃、さやかはrizの校了日に祐一とデートをすることになった。だが当日、多香子が突然、ファッションページを全て組みなおすといい始める。

作業に追われる社員たちに不満が募っていく。張り詰めた空気の中、さやかと多香子は口論となり、さやかは思わず不倫について言及してしまう。そこに多香子に会うために加奈が編集部にやってきて…。

さやかは祐一とのデートもキャンセルし、多香子を傷つけてしまったことを後悔していた。宇佐美の助けを借りずに乗り切れるのか?

【第5話】

さやか(波留)宇佐美(伊勢谷友介)に命じられて、スポーツメーカーとのタイアップ記事「夏の一ヵ月ボディメイク特集」に挑むことになった。

肌やスタイルに自信を持つことで祐一(吉沢亮)をデートに誘いやすくなるという理由からだった。

無理なダイエットをするのではなく、美の本質とは健康であると力説する宇佐美。さやかは健康で魅力的とされる“ウエスト7:ヒップ10”のメリハリボディを目指すこととなった。

バランスの良い食事に適度な運動。さやかの姿を見たriz編集部の面々も刺激を受け始める。

さやかは祐一をディナークルーズに誘いたいと宇佐美に相談する。だが宇佐美は、安くてうまい居酒屋に誰よりも詳しいさやかの強みを生かし、デート場所を小汚い居酒屋に指定する。それによって女にいいところを見せたいという男性の本能を刺激するのだ。

宇佐美の指示通り、愛されワンピを着用し、サラリーマン御用達の居酒屋に祐一を誘い出す。“ステキ女子があえての居酒屋セレクト”という設定で話を進めようと考えていたのに、酔っぱらいの鉄男(前野朋哉)が突然やってきて本性をバラされて…。

さらにトラブルが発生し、初デートが思わぬ方向へ…。

【第4話】

さやか(波瑠)祐一(吉沢亮)からランチに誘われて喜ぶが、祐一にアプローチしている美里(奈緒)も一緒だった。

二人が祐一のことで戦いを繰り広げていることにも気づいていない鈍感ぶりに呆れながらも、美里との女子力勝負を受けて立つさやか。だがもちろん完敗。

しかも、話の流れで27歳と嘘までついてしまう。

30歳の誕生日まで残りわずかで、結婚のリミットも4カ月になってしまったさやかに、宇佐美(伊勢谷友介)は、出会う男の数を増やすよう命じる。男が消極的な時代に合わせて行動すべきだと言い、スペックは高いが受け身の男性を狙って自分から声をかけるようにとアドバイスする。

20代の最後を出会いの修業期間としたさやかは、多香子(高橋メアリージュン)と一緒に合コンに参加しまくる。

学生時代の友人・健太郎(渋谷謙人)に頼み込んでセッティングしてもらった合コンに、祐一が現れた。

だが、健太郎のおせっかいが原因で事態は思わぬ方向へ…。

30歳の誕生日を迎えたさやかが、祝ってくれる相手もおらず、仕事でもミスをしてしまい落ち込んでいると、思わぬ人物から電話がきて…。

【第3話】

さやか(波瑠)の新連載のイラストをかつて大ブレイクしたイラストレーター・439(よさく)にお願いすることになった。

バー・クリフのマスター(荒川良々)が彼と知り合いで協力してくれたため、ようやく新連載をスタートさせることができた。

それは、さやかの結婚まで5カ月しかないということを意味していた。焦るさやかに宇佐美(伊勢谷友介)は、アクセシブル・ラグジュアリー(手の届く高級品)のような女性を目指すようアドバイス。男性のニーズに合った愛されファッションを宇佐美に選んでもらうことに。

だがさやかは、せっかく購入したワンピースを祐一(吉沢亮)との打ち合わせに着ていく勇気が持てない。さやかの様子を見ていた宇佐美は、多香子(高橋メアリージュン)たちにさやかを変身させるよう命じる。

宇佐美は生まれ変わったさやかを人気デザイナーのレセプションパーティーに連れて行く。

だがそこには和也(風間俊介)と恋人のカオリ(石田ニコル)、祐一、祐一の父・柏木惣一(生瀬勝久)まで来ていた。

【第2話】

宇佐美(伊勢谷友介)から、“大切にされたかったら体を許すな”と言われていたにも関わらず、元婚約者の和也(風間俊介)と関係を持ってしまったさやか(波留)

宇佐美にバレることを恐れながらも、サバイバルウエディングの準備を進めていた。

さやかの結婚を楽しみにしている母・美恵子(財前直見)には式が半年延期になったと嘘をつくが、自分を安売りしてしまったために和也からの連絡はない。

そんな中、さやかは広告の代理店営業マン・祐一(吉沢亮)と出会う。イベントの時にさやかが用意したガッツリ系の弁当を食べてくれた着ぐるみの中の人だった。

仕事も出来てさわやかな彼にときめくが、愛され系女子・美里(奈緒)も彼にアプローチ中。さやかは無謀にも、彼女が仕掛けてきた女子力対決を受けて立とうとするのだが…。

【第1話】

2018年の3月。さやか(波留)は、出版社で男性週刊誌の編集部で働いていた。3か月後の30歳の誕生日に結婚式を挙げることになっていて、寿退社して幸せの絶頂にいるはずだった。だが、会社を辞めた日の夜、恋人の和也(風間俊介)の浮気が発覚し、婚約破棄されてしまう。結婚準備のための出費で金銭的にもピンチを迎えていた。

元上司に復職のお願いに行くと、女性向けライフスタイル誌「riz」の編集部を紹介された。そこのカリスマ編集長・宇佐美(伊勢谷友介)はさやかに「半年以内に結婚すること」「自分の言う通りにしてその体験談を連載すること」という条件を出す。

宇佐美は仕事は出来るが毒舌。「日本で一番恋愛に詳しい」と自負する彼は、さやかに自分の価値をあげるよう命じる。

和也と復縁をし結婚することを目標に掲げたさやかは、宇佐美の指示で和也からの連絡を徹底的にスルーすることになる。個性的な編集者たちに囲まれながら、和也と連絡が取れる日を待ちわびていた。

あるイベントでさやかと出会った祐一(吉沢亮)は彼女のことが気になり始めるが…。

ある日、ついに和也から「会いたい」という連絡をもらったさやかが宇佐美に報告すると、自分自身を“手に入りにくいブランド品”に見せるため、約束は30分で切り上げて、ほかの男と会っているところを見せつけるようにと命じられてしまう。

この世界の片隅に

【第9話】

戦争が終わった。空襲に怯えることはなくなったものの、戦時中以上に物資は不足している。

北條家では、円太郎(田口トモロヲ)の再就職も決まり、径子(尾野真千子)も働きに出ることになった。

だが海平団に招集された周作(松坂桃李)はまだ帰ってきていない。すず(松本穂香)は周作の無事を祈って、前向きに過ごしていた。

秋のある日、実家の様子を心配していたすずは広島へ向かう。

【第8話】

広島には新型爆弾が落とされた。すず(松本穂香)は江波に暮らす家族のことが心配でたまらないが一人でできることはない。帰宅した周作(松坂桃李)に心配されるが気丈にふるまい、もっと強くなりたいと心に誓う。

その数日後、北條家に回覧板が回ってきた。正午から重大発表があるため、ラジオの前で待機するようにとのことだった。

サン(伊藤蘭)径子(尾野真千子)、そしてタキ(木野花)たちも北條家に集まってくる。

【第7話】

すず(松本穂香)が目を覚ますと北條家だった。全身包帯に包まれて身体は動かない。すずは徐々に現実を理解し始める。

晴美(稲垣来泉)と防空壕に逃げ込み、そこを出た直後、不発弾の爆発に遭ったのだ。すずは深い悲しみと絶望感に襲われる。

数日後、呉中が空襲に遭い、北條家の周辺も焼夷弾の被害に遭った。戦局の変化で訓練が中止になり、周作(松坂桃李)が家に帰ってきた。

周作はすずを労うが、周作の顔を見て緊張がゆるんだすずは倒れてしまう。

【第6話】

昭和20年春。呉にも空襲がやってきた。北條家は被害に遭わなかったが、日に日に戦争の陰が濃くなっていく。

ある日、北條家で花見をすることになった。その花見は、幸子(伊藤沙莉)周作(松坂桃李)の同僚・成瀬(篠原篤)を紹介するという会でもあった。

公園では多くの人が花見を楽しんでいた。サン(伊藤蘭)径子(尾野真千子)も満開の桜を前に顔をほころばせる。

すずは、人ごみの中にリン(二階堂ふみ)を見つけ、心乱れていた。

初対面の幸子と成瀬を盛り上げる中、すずはその輪から離れ、リンと接触する。お互い言いたいことはあるものの、会話はかみ合わない。すずはリンにすべてを見透かされているような気がしていた。

しばらく経ち、ラジオから工場が襲撃されたというニュースが流れてきた。それは円太郎(田口トモロヲ)が勤めている工場だった。被害者は軽微だと報道されていたが、帰宅した周作は職場で壊滅的だと聞いたという。

さらに、文官だった周作が武官になることになり、教練のため3か月は家に帰れないと聞かされ、すずは言葉を失う。

【第5話】

昭和19年12月のある日。すず(松本穂香)が水汲みをしているところに水原哲(村上虹郎)が現れた。

すずに会いに来たという水原を連れて北條家へ行くと、水原が今晩泊めてほしいと言い出した。突然の来客に径子(尾野真千子)は驚くが、やがてその状況を楽しみ始める。

帰宅した周作(松坂桃李)は水原の顔を見て以前会ったことを思い出す。

だが周作が知らないすずの過去を水原が話したことで不機嫌になってしまう。そんな周作の気持ちに気づかない水原は笑顔ではしゃぎ続け、板挟みになったすずは気が気じゃない。

夕食も済み、居間には水原と周作だけになった。水原は戦艦の話や自分の思いを打ち明ける。

話を聞いた周作は、水原に納屋で寝るよう言い、母屋から追い出してしまう。そしてすずには2人で昔話をしておいでと水原に仕向ける。

【第4話】

昭和19年の8月、すず(松本穂香)が段々畑からの風景をスケッチしていると、通りがかった憲兵からスパイ疑惑をかけられてしまう。憲兵の剣幕にすずは恐怖を覚え、その場が収まったあと、ショックで寝込んでしまった。

家族は体調が悪いすずを心配する。夏バテや疲れではないかと言い合う中、円太郎(田口トモロヲ)が、子どもが出来たのではないかと言い出した。この発言にサン(伊藤蘭)径子(尾野真千子)は不快感をあらわにする。

翌日、すずは病院へ行った帰り道、朝日遊郭を訪れた。そこでリン(二階堂ふみ)と再会し、世間話で盛り上がる。

北條家にお客さんがやってきた。広島の黒村家に径子が置いてきた長男・久夫(大山蓮斗)だった。

ある決意を持ってたった一人で呉までやってきたのだ。

【第3話】

昭和19年6月のある日、呉に初めての空襲警報が鳴り響いた。すず(松本穂香)周作(松坂桃李)をはじめ、家族全員が飛び起きた。

徐々に戦争の色が濃くなり、北條家と刈谷家は合同で防空壕を掘ることに。

結婚して3か月。すずの周作への思いも大きくなっていった。周作が何かするたびにカッコいいと感じてデレデレしてしまう。

径子(尾野真千子)刈谷幸子(伊藤紗莉)にとってその様子が面白くなく、すずにきつく当たってしまう。そしてすずは周作にほかの結婚話があったことも聞かされる。

モヤモヤした気持ちを抱えていたすずは、径子の娘・晴美(稲垣来泉)と蟻を観察している時に、砂糖を水がめの中に落としてしまう。砂糖は8月からは配給禁止になる高級品だった。しかもその一部始終をサン(伊藤蘭)に見られていた。落ち込むすずにサンは、ヤミ市で砂糖を買ってくるように言うとこっそりへそくりを渡した。

すずは言われた通り、ヤミ市で砂糖を手に入れる。だがその値段に驚いて自分のしたことに改めて後悔する。

帰宅する途中に道に迷ったすずは、帰り道がわからなくなった。通りすがりの人に道を尋ねるが誰もわからない。すずが途方にくれているとリン(二階堂ふみ)という女性が声をかけてくれた。

【第2話】

すず(松本穂香)北條周作(松坂桃李)のもとに嫁いで数日が経った。北條家は山の上に建っていて水道が通っていない。そのため水を汲みに行くのがすずの日課になっていた。

近所の人たちとも少しずつ顔なじみになっていく。

すずは義母のサン(伊藤蘭)に家の慣わしなどを習いたいと思っているが、足の悪いサンに遠慮して聞けずにいた。サンもあえて口を出してこない。それがすずのストレスとなっていた。

ある日、径子(尾野真千子)が娘・晴美(稲垣来泉)を連れて北條家に返ってきた。嫁ぎ先と折り合いが悪いため、しばらく家には戻らないという。

自分が家事をするからすずは実家に帰れと言い出した。

周作は反対するが、サンも父の円太郎(田口トモロヲ)も賛成し、嫁いでわずか1カ月ですずは実家に帰ることになる。

【第1話】

昭和9年。広島県広島市江波で暮らす少女・浦野すず(幼少期:新井美羽、大人時代:松本穂香)はお使い途中、川原で絵を描いていたところを人攫いに捕まってしまった。すずの前に捕まっていた少年・周作(幼少期:浅川大治、大人時代:松坂桃李)の機転により、二人とも逃げ出すことが出来た。無事に自宅に戻ったすずは、その日の出来事を夢のように感じていた。

昭和18年の秋。すずは、祖母・森田イト(宮本信子)の家で妹のすみ(久保田紗友)と一緒にお手伝いをしていた。そこに叔母が駆け込んできて、すずを嫁に欲しいという人が来ていると告げる。

急いで自宅へ戻っている途中、幼馴染の水原哲(村上虹郎)とばったり出会った。自分を嫁に欲しいと言っているのは哲だと思っていたすずは混乱する。

浦野家では、北條周作(松坂桃李)とその父・円太郎(田口トモロヲ)がすずの帰宅を待っていた。

すずの両親は突然の来客に戸惑いながらもなんとか会話をつなぐ。周作は以前にすずを見初めたというが、すずには見覚えがなかった。

ゼロ 一獲千金ゲーム

【最終話】

ゼロ(加藤シゲアキ)が勝利者となった。その直後、在全(梅沢富美男)が倒れた。このままグループの全権がゼロにわたってしまうことを心配した峰子(小池栄子)は、最後に自分との一騎打ちを仕掛ける。

ゼロのせいで人生を失い、行方不明になっていた友人・ミツル(小山慶一郎)が車いすで現れた。ゼロの、目の前の命は必ず守るという正義感は、ミツルを助けられなかった思いからきたものだった。

ミツルは行方不明だった4年間、在全グループに匿われていたという。そして「後藤峰子は俺の姉だ」と口にした。

二人の勝負は変則ポーカー「デイ&ナイト」。赤が峰子、黒がゼロの持ち札。26枚の中からポーカーの5役を作り交互に攻撃する。

相手より強い役をぶつければ点数が加算されていく。

1回戦は峰子の圧勝だった。だが私情を持ち込んだ罰として、病床の在全から峰子が負けたら弟を殺すという命令が下る。

自分が勝ったら友人が死ぬということを知らないゼロは、驚異的な追い上げを見せる。

【第9話】

標(佐藤龍我)が勝者の条件である4つ目のリングを手にした。あとわずか1つ…となっていたゼロ(加藤シゲアキ)が愕然とする中、在全(梅沢富美男)の思い付きで全員に20分の延長が与えられる。

1000億円を手にしたあとの標が企てる計画を知ったゼロは危険すぎるとその計画を止めようとするが、そのためには決勝に進まなければならない。

ゴミ屋敷の中からリングを探す「失われたリング」に挑んだゼロは時間ギリギリでゲームに潜むカラクリに迫る。

決勝戦がやってきた。

「来たよ、標くん」

標の前にゼロが現れる。決勝は1対1の心理戦「ブレークダウン」だ。

それぞれの前にはリングが入った4つの箱が並べられている。相手の箱の中から、鉄板で守られていない一つを見破り、ハンマーでたたき割れば勝利。

圧倒的な力を見せつける標を相手に頭脳戦を繰り広げていく。

【第8話】

リングを2つ手に入れたゼロ(加藤シゲアキ)。残すはあと2つ。

ゼロについていけば確実にリングが獲れると、末崎(ケンドーコバヤシ)が21人参加のゲーム「魔女の館」の挑戦者を勝手に集めてしまう。他人任せの挑戦者にゼロは不安しかない。

兵士が壁に描かれた部屋の中央に立っている魔女像が、峰子(小池栄子)の声で話し始めた。

「捕らわれの21人が生きて出る方法はただひとつ。この部屋にかけられた魔女の呪いを解くこと」

そのためには部屋に隠されている見えない数字を解かなければならない。

数式の計算には全員の協力が必要なのだが、挑戦者たちはゼロを信用できずに反乱を起こす。

突然無数の槍が壁から飛び出し、一人の挑戦者の腹に刺さった。時間内に正解しなければ全員が串刺しになる。

槍の壁が接近してくる中、ゼロが間一髪で答えを送信するが、目に飛び込んできたのは“不正解”の文字。暴徒化した挑戦者たちが一斉にゼロを攻撃し始める。

【第7話】

ゼロ(加藤シゲアキ)たちは小太郎(手越祐也)が進行する「ザ・アンカー」に挑んでいた。問題に不正解したポイントの分、アンカーの振り子が頭上に近づく。絶体絶命のピンチを迎えていた。

そんな中でも「必ず俺が生きてここから帰す」とゼロは仲間を励まし続ける。ゼロのことが気に入らない小太郎は理不尽な進行を続けていく。

アンカーが頭をかすめ、ヒロシ(岡山天音)の額に赤い血が流れた。

どんな無茶苦茶な問題でも正解するゼロに小太郎は焦りの色を見せる。

そのことを峰子(小池栄子)に指摘された小太郎は、絶対に解答できないスペシャル問題をゼロにぶつけてやると息巻く。

ゼロはどうやっても勝てないようにゲームが操作されていると気付き、初めて希望を失いかける。

【第6話】

ゼロ(加藤シゲアキ)はようやくリングを一つ手にした。標(佐藤龍我)から2人で在全(梅沢富美男)を倒そうと言われるが、ゼロには守らなければならない仲間がいるため、その提案を受け入れることは出来ない。

「ようこそ『ザ・アンカー』へ!」

台の上に寝かされているゼロ達の前にMCの小太郎(手越祐也)がやってきた。

鉄の塊、アンカー(錨)の刃が顔の真上で振り子のように揺れている。アルファベットのパネルから問題を選び、挑戦者が順番に解答していく。不正解が続くとアンカーが下がってきて頭に直撃するのだ。

峰子(小池栄子)はゲームの進行役に小太郎を送り込んだ。小太郎は友情や人の絆を憎んでいる。

振り子の位置を決める問題にヒロシ(岡山天音)が間違えると、鋭い刃が下がってきてゼロ達の頭上をかすめた。

その状況を見た小太郎は「友情なんか簡単に壊れるってところを見せてあげるよ」と喜ぶ。そんな中、ゼロはパネルに隠されたある法則に気付く。

【第5話】

制限時間内にどこかのチームが正解しないと、全部屋の水槽内にいる全員が犠牲になってしまうという状況下に置かれていた。

ゼロ(加藤シゲアキ)は、自分を見殺しにするつもりでいるセイギ(間宮祥太朗)から解答権を奪うため、末崎(ケンドーコバヤシ)に自力で問題を解かせようと苦戦する。

だが、兄弟二人は心の奥底にある憎しみをぶつけあって…。

峰子(小池栄子)の「言い残したいことがあれば言っておいた方がいいわよ」という声が響く。追い詰められた者たちが不正解を送信し、一度だけの解答権を次々に失っていく。

まだ解答していないのはゼロと標(佐藤龍我)だけとなり、在全(梅沢富美男)がニヤりと笑う。

「問題は選択肢の壁を越えられるかどうかだ」

ゼロと標はそれぞれの敵に命をゆだねて戦う。

【第4話】

次にゼロ(加藤シゲアキ)たちが挑むのは「迷宮のトライアングル」。3人1組のチーム対抗戦だ。

ゼロは末崎(ケンドーコバヤシ)セイギ(間宮祥太朗)とチームを組むことに。

建物の扉の奥には三角の部屋が二つある。そこで出されたのは「部屋はすべて同じ。君たちは何?」という問題だった。答えるチャンスは1回だけ。

25ある選択肢の中から30分以内に1チームでも正解すれば終了。出題された瞬間水が注がれ、30分でいっぱいになる仕組みになっている。

峰子(小池栄子)は「声が聞こえなくなったら残り時間はわずかだと思って」と笑いながら説明する。

在全(梅沢富美男)は、ゼロも標(佐藤龍我)も閉じ込められ興奮していた。

正解しても地獄、正解しなくても地獄…。

チームワークは最悪で、ゼロは仲の悪い兄弟に翻弄される。

【第3話】

生存率25%の「クォータージャンプ」は4方向のうちたった一つしかセーフエリアはない。そこに飛べなければ奈落の底に転落してしまう。

声役のカズヤ(増田貴久)は、目隠しされたゼロ(加藤シゲアキ)に自分が正解の方向にいると嘘をついた。カズヤは学生時代に受けた屈辱からゼロの死を願っていた。ゼロはカズヤを信じて飛ぼうとするが…。

残りの2方向には、声役としてセイギ(間宮祥太朗)峰子(小池栄子)が立っていた。

ゼロはセーフエリアからなら見えるはずだと、台の先端にある硬貨の種類を二人に尋ねる。セイギは鏡を使って言い当て、峰子は見えているのに見えないと嘘をつく。

ゼロは混乱し、在全(梅沢富美男)の企みについて考えを巡らせる。

ゼロの対戦相手の標(佐藤龍我)は、ゼロが驚くような秘策に出た。

【第2話】

予選を勝ち抜いたゼロ(加藤シゲアキ)たちは、本選へと勝ち進む。

峰子(小池栄子)の話によると、20以上のゲームがあり、勝つともらえるリングを4つ集めた者が王になれるという。

セイギ(間宮祥太朗)ユウキ(小関裕太)はリングを強奪しようと考え、それを止めようとするゼロたちと対立する。そしてそこにゼロの高校時代の同級生・カズヤ(増田貴久)が現れる。

次のゲームは、目隠しした状態で50メートル上空にある台に立ち、4方向のうち正解の1方向を推理して飛ぶという「クォータージャンプ」だ。

間違えれば死んでしまうという過酷なゲームだった。

【第1話】

正体を明かさず人を救う“義賊”の出現が世の中を騒がせていた。

ヤクザの末崎(ケンドーコバヤシ)は、振り込め詐欺で得た金を義賊に奪われてしまい激怒する。

義賊のチカラ(加藤諒)ヒロシ(岡山天音)スナオ(杉野遥亮)を拉致した末崎は、首謀者がゼロ(加藤シゲアキ)という男だと知る。

ゼロが3人を助けに来たところに、資産100兆を超える実業家、在全無量(梅沢富美男)と幹部の峰子(小池栄子)が現れ、在全グループの後継者を決める選抜ゲームに参加しろと言い出す。

4人は若者たちが一発逆転を狙って参加するゲーム会場・ドリームキングダムへ向かう。

そこには、末崎や弟のセイギ(間宮祥太朗)ユウキ(小関裕太)の姿もあった。

最初に行われたのは、ランダムに振られたサイコロの目を当てるというゲームだった。もし間違えれば、巨大な鉄球が落下してきて即死する。

勝てば1000億円が手に入るが、負ければ死が待っているという壮絶なサバイバルゲームがスタートする。

2018年 夏ドラマ(7月スタート)リスト

タイトル系列放送局
9時絶対零度フジ系
9時健康で文化的な最低限度の生活フジ系
10時義母と娘のブルースTBS系
9時刑事7人テレ朝系
10時高嶺の花日テレ系
9時ハゲタカテレ朝系
10時グッド・ドクターフジ系
10時チア☆ダンTBS系
10時サバイバル・ウェディング日テレ系
9時この世界の片隅にTBS系
10時半ゼロ 一獲千金ゲーム日テレ系
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