スーパーサラリーマン左江内氏 最終話 あらすじ・レビュー

スーパーヒーローをしぶしぶ受け継ぎ、今までにも何度もそれから逃げようとしてきた左江内（堤真一）が、ある事件をきっかけに、これ以上続けるのは無理だと判断し、スーパースーツを老人（笹野高史）に返却する。

日常生活を取り戻したと思った左江内が会社へ行くと知らない男が座っていた。

それは、いろんな職種で左江内の前に現れていた米倉（佐藤二朗）だった。

左江内が米倉に詰め寄ると、ほかの社員たちから「どちらさまですか？うちの係長はずっとこの米倉ですよ」と言われてしまう。

そんな中、円子（小泉今日子）が温泉旅行へ出かける。

円子たちが乗ったバスがバスジャック犯に襲われる。

犯人は乗客に銃を向け、社内に立てこもる。

スーパーヒーローではなくなった左江内はどうやって円子を救うのか？

左江内（堤真一）は簑島（高橋克実）に命じられ、接待ゴルフへ行かなければならなくなった。

左江内は全くゴルフができないため不安しかないが、断れない。

帰宅すると、円子（小泉今日子）から、もや夫（横山歩）が欲しがっている新作のゲームソフトを手に入れるために、電器屋に並べと言われる。

接待ゴルフがあるから無理だと伝えるが、もちろん円子が理解してくれるはずもなく、スーパースーツで移動すればギリギリ買えるだろうと左江内は考える。

はね子（島崎遥香）から、夜中から並ばなければ左江内が希望する時間には買えないと指摘され、仕方なく並ぶことに…。

ようやく発売開始となるが、なかなか列が進まず、時間だけが迫ってくる。

これ以上待っているとゴルフに間に合わないため、購入する前にその場を離れた。

忘却光線を使いながらなんとかゴルフを乗り切った左江内。

帰宅する前に何とかゲームソフトを手に入れようとあちこち回るが入手できない。

そんな中、SOSが聞こえてきた。

助けに行っていたら、もや夫のゲームソフトが買えなくなると少し躊躇するが、左江内はSOSが聞こえた現場に駆け付ける。

そこにはベランダから落ちそうになっている子供がいた。

母親が必死で子供の腕をつかんでいたが、その手が離れてしまい、男の子が地上へ向かって落ちていく。

左江内が手を伸ばして助けようとしたが手が届かず、男の子は下に落ちてしまった。

左江内はすぐに男の子を病院へ運んだ。だがまだ意識が戻らない。

左江内が落ち込んで自宅へ戻ると、ゲームソフトを買えなかったことで円子に責められる。

めったに怒ることがない左江内が怒鳴ったことに家族も驚いていた。

左江内は、男の子を助けられなかったのは、助けに行く際に、ほんの一瞬躊躇してしまったことが原因だと自分を責めていた。

重圧に耐えきれなくなった左江内は、老人（笹野高史）にスーパースーツを返すと言い出した。

家族を支える責任からも、仕事の責任からも逃げたいというのが本音なんだと話した。

すると老人は意外にもすんなり聞き入れてくれた。

翌朝、目を覚ました左江内は、公園で寝ていた。スーツも置いてある。

二日酔いのまま会社へ行くと、左江内の席には米倉（佐藤二朗）が座っていた。

全員が米倉を課長だと言い、左江内のことは覚えていない。

夜になって自宅へ戻ると、そこにも米倉がいた。家族も左江内のことを覚えていない。

外から様子を伺うと、普段自分が受けている扱いを米倉が受けていた。

左江内が老人を探している時、街中で殴られている男性を見つけ、止めに入った。

左江内がボコボコに殴られているところに、ヒーローが現れる。あっという間に男たちを退治したその男は米倉だった。

米倉は、日本のスーパーマン達のリーダー・キャプテンマンだと名乗った。

アルバイトに扮して左江内の前に現れ、様子を見ていたと話すが、左江内は覚えていない。

米倉が忘却光線を使っていたため覚えていないのだ。

左江内がスーパーマンを続けられるかどうかのテストをしていたと米倉は言う。

米倉は、気楽な一人の生活を楽しめと言って去って行った。

左江内が男の子のお見舞いに行くと、目を覚ましていた。

その男の子は左江内の手を握った瞬間、スーパーマンだと気付きお礼を口にした。

男の子の記憶が戻ったことでホッとする左江内。

街中を歩いていた左江内は、もや夫が欲しがっていたソフトを見つける。その店で見たテレビのニュースに円子が映っている。

友達とバスで温泉へ行くと言っていたことを思い出す。

円子が乗ったバスは、男（菅田将暉）にハイジャックされていた。

店を飛び出した左江内の前に老人が現れ「スーパーマンにならないか？」と声をかけてきた。

左江内は「なる！」と即答し、スーパースーツを着てバスへ向かって犯人を取り押さえた。

犯人が言うには、田舎からゲームソフトを買うために上京してきたが購入できずむしゃくしゃしているところに覆面を被った男から声をかけられたという。

銃を渡され、全然そんなつもりはなかったのに体が勝手に動いてしまったと話した。これも全て米倉の仕業だった。

その後の左江内は、仕事も家庭もスーパーマンも責任を持って頑張っていた。

左江内の前に再び米倉が現れ、左江内がスーパーマンに選ばれた理由を語った。

常識家で、力を持っても悪事が出来ない小心者、ぱっと見、冴えない目立たなさ。この3つの条件を満たした上に名前が左江内だったからスーパーマンに選ばれたのだと話した。

左江内はその理由に納得できないが、スーパーマンとしての仕事へ向かった。