2017年夏ドラマあらすじ(フジ・TBS・日テレ・テレ朝)

2017年夏ドラマ あらすじ【Story】

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あらすじ掲載 ドラマ一覧

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コード・ブルー

【第1話】

一人前のドクターになった藍沢耕作(山下智久)は、脳外科医として働いている。白石恵(新垣結衣)は、翔北救命救急センターでフライトドクターのリーダーとして頑張っている。一緒にフライトドクターを目指していた緋山美帆子(戸田恵梨香) は産婦人科医として周産期医療センターに勤務している。

冴島はるか(比嘉愛未)は、フライトナースとして活躍しており、藤川一男(浅利陽介)も整形外科医の救命医になっている。

それぞれが自分たちの道を歩む中、救命センターに、フライトドクターを目指すフェロー・名取颯馬(有岡大貴)灰谷俊平(成田 凌)横峯あかり(新木優子)、そしてフライトナースを目指す雪村双葉(馬場ふみか)がやってくる。

フェローは役に立たないとみんなが落胆する中、白石は戦力として彼らを育てようと努力する。

脳外科医としての信頼を得ている藍沢の前に、ライバルとなる新海広紀(安藤政信)が現れる。二人は臨床医師としてトロント大へ行くための席を争うことに。

【第2話】

藍沢耕作(山下智久)が救命救急センターに戻ってきて1週間が過ぎた。白石恵(新垣結衣)と藍沢は、フェローへの指導方針などでもめていた。センターを円滑に回したいと考えている白石は、フェローに厳しく指導する藍沢のやり方を受け入れることができず、藍沢の復帰を願ったことを後悔していた。

17歳の宮本望海(古畑星夏)が、開放骨折で救急搬送されてきた。望海は妊娠しており、駆け付けた父・勉(平山祐介)は、ほかの患者が寝ている中、大声で娘を叱り始める。

冴島はるか(比嘉愛未)が妊娠していることに気付いた藤川一男(浅利陽介)は、本人が何も話してくれないことで悩んでいた。そのことを白石や緋山美帆子(戸田恵梨香)にうっかり話してしまう。その場には藍沢もいた。

人体模型を使い、胸腔ドレーンの練習をしている横峯あかり(新木優子)を見かけた藍沢は、彼女を集中治療室に連れて行く。

意識がない患者のことを“最高の練習台”と言えてしまう藍沢の考え方についていけない横峯は泣き出してしまう。

その傍では、灰谷俊平(成田凌)が震える腕を必死で押さえていた。

ぎくしゃくした関係のまま、藍沢と横峯はドクターヘリで現場へ向かう。

マリーナでクレーンに吊られた船が落下し、親子3人がけがをしているという。

緊張している横峯に、藍沢は3人全員の処置を任せると言い出した。

【第3話】

藍沢耕作(山下智久)が脳外科医として出会った患者・天野奏(田鍋梨々花)は、将来を期待される14歳の天才ピアニストだ。だが、彼女は、指先の動きなどを司る部分に腫瘍を抱えていた。手術をすれば命は助かるが、ピアノを弾けなくなるかもしれない。両親は手術を希望しているが、奏は拒否し続けており、担当医の新海広紀(安藤政信)を悩ませていた。

救命には、渓流で足を滑らせて転落した男性・緒方博嗣(丸山智己)が運び込まれる。緒方は料理人として注目を集めているが、頸椎に脱臼骨折というダメージを受けていた。そんな状況にありながらも、緒方は自分が仕留めたイワナのことを心配している。そんな彼を見て緋山美帆子(戸田恵梨香)は興味を持つ。

森林公園で男性が倒れているという通報があり、ドクターヘリで白石恵(新垣結衣)たちが救出に向かう。

病院で待機する藍沢たちに、ドクターヘリの機内に原因不明の汚染が発生したと連絡が入る。

藍沢たちが緊急外来を立ち入り禁止にするなどして備える中、藤川一男(浅利陽介)は、妊娠している冴島はるか(比嘉愛未)もそのヘリに同乗していることを思い出し、慌てて走り出した。

【第4話】

藍沢耕作(山下智久)は、新海広紀(安藤政信)から、天野奏(田鍋梨々花)がけいれん発作を起こし入院したと聞かされる。

奏は藍沢と話したがっているらしい。こんな状況になってもまだ手術を拒んでいるという奏。藍沢の説得にかかっているのが、藍沢自身、どんな言葉をかければいいのかわからなかった。

河川敷でバーベキューをしていた家族がケガをし、ドクターヘリ要請が入る。同じ頃、橘啓輔(椎名桔平)に、三井環奈(りょう)から長男・優輔(歸山竜成)の容体が急変したという連絡がきた。

橘は、ドクターヘリを藍沢に任せ、病室へと急いだ。口元には吐血のあとが見られる。急に腹痛を訴えたと聞いた橘は、循環器内科の医師・井上宣顕(滝藤賢一)と一緒に処置に当たった。

藍沢は名取颯馬(有岡大貴)雪村双葉(馬場ふみか)と一緒に河川敷へ向かった。8歳の少年の首にはバーベキュー用の串が刺さっており、現場での処置は難しいため、翔北の初療室に運ばれた。

藍沢の監督のもと、名取、横峯あかり(新木優子)は少年の治療にあたる。白石恵(新垣結衣)たちも加わるが、治療は大変なものだった。

【第5話】

天野奏(田鍋梨々花)の緊急オペと、ほかの患者の対応に追われていた藍沢耕作(山下智久)が医局でぐったりしていると藤川一男(浅利陽介)がやってきた。トマトの箱を抱えている。

妊娠中の冴島はるか(比嘉愛未)が今食べられるのがトマトしかなく、トマトがないと機嫌が悪くなるという。愚痴かと思いきや、とても幸せそうにその話をする藤川。

緋山美帆子(戸田恵梨香)白石恵(新垣結衣)に、友達の話…と前置きしながら、気になる男性に妻がいたら…と相談する。

すると大声で不倫はいけないと返され、緋山は相談相手を間違えたと後悔する。

下水道工事中の作業員が増水で流され、救命センターに連絡が入る。救助していたレスキュー隊員も負傷しているという。

白石、名取颯馬(有岡大貴)雪村双葉(馬場ふみか)がヘリに乗り込み現場へ向かう。

名取は、意識のあるレスキュー隊員・倉田正敏(大谷亮介)の処置に当たる。白石と雪村は意識不明の作業員・吉崎孝司(長谷川慎也)をヘリで搬送。

初療室で吉崎の治療をしていた雪村が、冴島の様子がおかしいことに気付いた。次の瞬間、冴島がその場に倒れこんでしまう。

別の病院に受け入れてもらった倉田の容態が急変し、翔北救命センターに戻された。

【第6話】

天野奏(田鍋梨々花)の手術は無事終了し、両親はその結果に納得しているものの、手術を担当した藍沢耕作(山下智久)新海広紀(安藤政信)は複雑だった。

17歳の男子高校生が脳死判定を受けることになった。橘啓輔(椎名桔平)の息子・優輔(歸山竜成)が移植可能になるかもしれないということだ。だが橘は期待を抱きすぎないよう自分に言い聞かせる。

冷凍倉庫内で荷崩れの事故が発生する。藍沢と藤川一男(浅利陽介)雪村双葉(馬場ふみか)が現場へ向かった。商品を保護するために冷凍室の電源は落とせない。寒い中処置を開始。

藤川は患者を救命センターへ搬送するため、灰谷俊平(成田凌)横峯あかり(新木優子)と交代した。

藍沢の指示で、二人は冷凍室内の負傷者の処置にあたるが、その直後、落雷で電源が落ち、負傷者と冷凍室内に閉じ込められてしまった。

復旧するまで2時間かかるという。しかも、落雷の可能性があるためドクターヘリも飛べない。

藍沢が冷凍室の外で診ていた患者の容態が急変する。冷凍室内にいる灰谷と横峯は、大量出血している作業員を発見する。二人だけでこれに対応しなければならなくなった。

【第7話】

藍沢耕作(山下智久)は、トロント大のレジデント候補を辞退すると西条章(杉本哲太)に伝えた。

西条は、天野奏(田鍋梨々花)のことが原因なのかと尋ねるが、藍沢は、特に理由はないと言って部長室を出て行った。

辞退について聞かされた新海広紀(安藤政信)も驚く。

白石恵(新垣結衣)は、奏の手術と救命の手術が重なってしまったことや、藍沢が手術記録を書いていないことを気にしていた。だが藍沢は白石には関係ないと言う。

緋山美帆子(戸田恵梨香)緒方博嗣(丸山智己)のリハビリを手伝う。医師と患者とは思えないほど厳しく指導する。二人の様子を見ていた名取颯馬(有岡大貴)は、緒方のどこがいいのかと緋山をからかう。

藤川一男(浅利陽介)横峯あかり(新木優子)灰谷俊平(成田凌)に医者を目指した理由を聞いたところ、小さい頃にドクターヘリに助けてもらったことが理由だと灰谷が答えた。

そんな話をしているとき要請が入った。踏切事故で3人が負傷したという。すぐにドクターヘリで現場へ向かうが、不測の事態が発生する。

【第8話】

天野奏(田鍋梨々花)はリハビリを続けているがおはじきを裏返すことも出来ない。その様子を見ていた藍沢耕作(山下智久)は言葉をかけることさえできずにいた。

灰谷俊平(成田凌)が駅のホームから転落し、ケガをして初めて救命の職場に復帰してきた。睡眠薬が効きすぎてホームから落ちたと証言しているが、白石恵(新垣結衣)たちは、灰谷が自殺しようとしていたのではないかと疑っていた。

みんな普段通りに過ごそうとしていたが、どうしてもぎこちなくなる。

成田空港の到着ロビーで男性が倒れ、ドクターヘリ要請が入った。緋山美帆子(戸田恵梨香)名取颯馬(有岡大貴)雪村双葉(馬場ふみか)が現場へ向かう。

その患者はショック状態にあり、エコノミー症候群が疑われた。名取が腕に針を刺した時、その患者が目を覚まし、突然暴れ出した。腕を振り払った際、名取は一度患者に刺した針を緋山の指に刺してしまった。

初療室でその患者・堀内豪(天田暦)が吐血し、ほかの要因があるのではないかと考えた橘啓輔(椎名桔平)はスタッフたちにゴーグル、ガウン、マスクなどの着用を命じた。

感染症研究センターにも連絡を入れる。

緋山の顔色もどんどん悪くなっていく。

緋山はこっそり藍沢に声をかけた。患者のラインを取るときにあやまって針を指に刺してしまったことを伝え、自分の血液サンプルも感染症研究センターに送ってほしいと頼んだ。

そこに、堀内が亡くなったと冴島はるか(比嘉愛未)が告げに来た。堀内はジャーナリストで西アフリカを回っていて、動物との接触もあったという。

【第9話】

3人の急患が運ばれてきた。33歳の車いすラグビー選手の両角孝平(成田瑛基)は、ハーフタイムにウォーミングアップをしていて階段から落ちたという。ほかには熱傷の患者と高いところから転落した患者。

救命のみんなが力を合わせ迅速に対応し、3人ともICUに移動することになった。

その様子を見ていた橘啓輔(椎名桔平)は、白石恵(新垣結衣)が率いる救命がいいチームになったと感じる。

医局に名取颯馬(有岡大貴)の父・将馬(山田明郷)がやってくる。

橘と三井環奈(りょう)の息子・優輔(歸山竜成)は「疲れた」と口にすることが増えてきた。3年、心臓移植を待ち続けてきたがもうそろそろ限界だった。橘は海外での移植を提案し、三井もそれに同意する。そんな中、移植ネットワークから連絡が入った。

千葉新都市地下鉄開通前の線路内で崩落事故が発生し、ドクターヘリ要請が入る。子供を含め、負傷者は多数いるようだ。

【最終話】

開通前の地下鉄の線路内で崩落事故が発生し、ドクターヘリ要請が入った。救命チームみんなで現場へ出向き、灰谷俊平(成田凌)は患者を受け入れるため橘啓輔(椎名桔平)と病院に残っていた。

開通記念のイベントには300人も参加していたという。現場は騒然としていた。白石(新垣結衣)は、藍沢耕作(山下智久)藤川一男(浅利陽介)に地下2階の崩落現場へ行くよう指示した。事故に巻き込まれることを心配した冴島はるか(比嘉愛未)は思わず「行かないでほしい」と藤川に言うが「俺もフライトドクターだから」と地下へ降りて行ってしまった。

藍沢や藤川から患者の状態について報告を受けた白石は、その場で治療を開始するよう伝えた。

緋山美帆子(戸田恵梨香)名取颯馬(有岡大貴)は、別の場所で妊婦を診ていたが、助かりそうにはなかった。傍にいた妊婦の夫に、母体は助からないが子供は救えるかもしれないと話す。

治療をしていた藍沢は、頭上から地下水が漏れてきていることに気付いた。白石にそのことを告げた直後、大量の土壌が崩れ落ちてきた。再崩落が発生したのだ。

藍沢もその下敷きになってしまう。

僕たちがやりました

【第1話】

凡下高校2年の増渕トビオ(窪田正孝)は。大きな夢はなく、そこそこに生きていければいいと考えている今時の高校生だ。

同級生の伊佐美翔(間宮祥太朗)は新しい彼女・新里今宵(川栄李奈)ができて浮かれている。“マル”こと丸山友貴(葉山奨之)、“パイセン”こと凡下高OBの小坂秀郎(今野浩喜)などの仲間と一緒にボーリングをしたりカラオケをしたりと、楽しい毎日を送っていた。

そんな中、凡下高校の道向かいにあるヤンキー校・矢波高の市橋哲人(新田真剣佑)が仲間に凡下高の生徒を暴行するよう指示を出す。

それは刑事の飯室成男(三浦翔平)たちまで動き出すほどの事件となる。

ある日、トビオとマルは、矢波高のヤンキーたちが暴力をふるっている現場に遭遇する。その時マルが小声で「矢波高全員死ねー!!」と毒づいた。それを市橋に聞かれてしまい、目をつけられる。

トビオは、幼馴染の蒼川蓮子(永野芽郁)が市橋と朝帰りをする姿を目撃し、二人の仲が気になって仕方がない。

ある日、マルが市橋のグループにつかまり、ボコボコにされる。血まみれになったマルを見たトビオたちは驚く。それを笑う市橋たちに怒りがこみ上げてきたトビオは復讐を誓う。

翌日、トビオたちはあることを思いつき、ほんのイタズラ心で復讐計画を立てる。

【第2話】

イタズラ心でトビオ(窪田正孝)たちが矢波(やば)高に仕掛けた爆弾が大爆発を起こし、10名の死者が出てしまった。

蓮子(永野芽郁)から、不良たちのリーダー・市橋(新田真剣佑)も死亡したと聞かされたトビオは動揺する。

トビオたちが逮捕されるとおびえる中、パイセン(今野浩喜)は、あの爆薬にはあれほどの大爆発を起こす威力はないから、ほかの誰かの仕業ではないかと言い出す。

警察はテロの可能性もあるとして捜査を開始。すると、矢波高の教師・熊野直矢(森田甘路)が犯人を見たと名乗り出る。

矢波高生とマル(葉山奨之)のトラブルを知った刑事の飯室(三浦翔平)たちが凡下高にやってきて、担任の菜摘(水川あさみ)から事情を聞く。

菜摘は凡下高生の関与を否定するが、事件前夜、トビオたちが矢波高から出てくるところを目撃しているため、心から彼らを信じることはできなかった。

トビオは、自分たちが仕掛けた爆弾と大爆発が無関係であるはずはないとパイセンに説明する。状況の深刻さに気付いたパイセンは、関わったトビオたちを集め、300万を渡し、口止めをする。

真実を知る自分たち4人が黙ってさえいれば、日常が戻ってくると自分に言い聞かせ300万を受け取るが、その時、とんでもないニュースが舞い込んでくる。

【第3話】

トビオ(窪田正孝)は、罪の発覚を恐れ、パイセン(今野浩喜)たちと海外逃亡を画策するが、目の前でパイセンが警察に逮捕されてしまう。

空港から逃げ出したトビオは、学校にも行けず、家にも帰れない。

空港に現れなかったマル(葉山奨之)からトビオに連絡が入った。マルは最初から約束をすっぽかすつもりだったと話した。トビオは、一緒に逃げようと提案し、どうせ警察に捕まるのなら、死ぬまでにやりたいことをパイセンからもらったお金で実現しようと提案する。

その頃、パイセンは飯室(三浦翔平)の取り調べを受けていた。矢波高の教師・熊野(森田甘路)などの証言から共犯者がいると確信している飯室は、パイセンを厳しく問い詰める。

爆発で重傷を負った市橋(新田真剣佑)はリハビリに励んでいた。犯人だと思われるトビオたちへの復讐を誓う市橋は、早く見つけて来いと仲間に命じる。

トビオたちは、やりたいことの一つを実行しようと夜の歓楽街にいた。翌朝、トビオを驚かせることが起こる。

トビオはある目的を果たすため凡下高に忍び込むが、担任の菜摘(水川あさみ)に見つかってしまう。蓮子(永野芽郁)がトビオのことを心配していると聞かされ動揺する。

菜摘は、爆破事件と関係しているかもしれないと、熊野の不審な行動を話し始める。

【第4話】

トビオ(窪田正孝)は伊佐美(間宮祥太朗)と一緒に、今宵(川栄李奈)のアパートに身を隠していた。だが、市橋(新田真剣佑)たちに捕まってしまう。

爆発が原因で体の自由を奪われた市橋は、恨みを晴らそうと、仲間にトビオを襲わせようとするが、隙を見てトビオは逃げ出した。

その後トビオは、蓮子(永野芽郁)から「今から会えない?」というメッセージが届いていたことに気付いた。

菜摘(水川あさみ)からの話で、矢波高の教師・熊野(森田甘路)が爆破事件の犯人だということを蓮子に話そうと、トビオは待ち合わせ場所へ向かう。すると、そこには刑事の飯室(三浦翔平)と話す蓮子がいた。

その頃、トビオの金を奪って逃走していたマル(葉山奨之)は熱海にいた。夜の街で豪遊し、店で出会った女性に入れあげ、じゃんじゃん金を使っていた。

飯室は、トビオ、伊佐美、マルがパイセン(今野浩喜)の共犯者だと確信していた。すると弁護士の西塚智広(板尾創路)がパイセンの元に現れる。

トビオははぐれていた伊佐美と再会。熊野の疑惑を話し、自分たちの無実を証明するために、熊野の犯行であるという証拠をつかもうと決心する。

二人は留守中の熊野宅に侵入し、あるものを見つける。

【第5話】

トビオ(窪田正孝)は、罪悪感を持ちながら逃亡を続けていた。

そんな中、たまたま出会ったホームレスの男・ヤング(桐山漣)に関係を迫られ、窮地にたたされるが、これをきっかけに蓮子(永野芽郁)への思いに気づくトビオ。

蓮子もトビオを想い、市橋(新田真剣佑)と一緒にトビオの行方を探していた。

街をさまよっていたトビオは今宵(川栄李奈)に会い、アパートに転がり込む。優しく世話を焼いてもらえるその生活がトビオにとって心地よくなっていく。

警察には、パイセン(今野浩喜)にそっくりの真中幹男(山本浩司)という男が出頭してきた。爆破事件の真犯人だと言い犯行を自供する。飯室(三浦翔平)はその男の背後にある人物がいるのではないかと疑い、誰に指示されたのかと問い詰めるが、真中は自分がやったと言い張る。

自分で車椅子を動かせるようになった市橋が久しぶりに登校すると、矢波高生たちの態度は一変していた。不良のリーダーとして怖がられていたとは思えない。仲間にも裏切られてショックを受けるが、変わらない蓮子の態度に励まされる。

市橋に子分扱いされていた下級生の有原正樹(吉村界人)が、リーダーの座を狙い、市橋と蓮子を襲う。

【第6話】

パイセン(今野浩喜)にそっくりな真中幹男(山本浩司)が犯行を自供したことでパイセンは釈放された。

大爆発は真中の仕業で自分たちには責任はないとパイセンから聞かされたトビオ(窪田正孝)はホッとする。

伊佐美(間宮祥太朗)マル(葉山奨之)も戻ってきて久しぶりに4人が揃った。トビオは、マルがトビオの金だけじゃなく、伊佐美の金まで横取りしようとしたことを知るが、事件が自分たちのせいじゃなかったということがマルへの怒りを忘れさせた。

弁護士の西塚(板尾創路)から、協力のお礼として金を受け取った菜摘(水川あさみ)がパイセンの前に現れる。

飯室(三浦翔平)は、今回の事件の結末を納得していなかった。闇社会のドン・輪島(古田新太)が関係しているのではないかと考え、輪島に会いに行くことに。

ある日、蓮子(永野芽郁)がトビオを訪ねてきた。トビオは市橋(新田真剣佑)と蓮子の仲を疑っていたが、誤解だとわかる。

翌日、菜摘にデートに誘われたとパイセンに聞かされたトビオたちは驚く。パイセンは無線マイクと隠しカメラを用意し、トビオたちに見守るように頼んでデートに出かけて行った。だが菜摘には別の思惑があった。

【第7話】

飯室(三浦翔平)から、爆破事件の真犯人がトビオ(窪田正孝)たちだったと聞かされ、罪の意識に苦しんだトビオは、衝動的に学校の屋上から飛び降りた。だが骨折をしただけで命は助かった。

トビオは市橋(新田真剣佑)が入院している病院に運ばれた。明るく振舞うトビオに市橋は戸惑う。トビオは、死んで償おう。“もし生きていたら新しい自分を生きよう”と決意していたのだ。罪の意識から逃れるためか、トビオは変わっていく。

トビオはある日、市橋から蓮子(永野芽郁)への想いを打ち明けられ、二人を応援すると答える。

その頃蓮子は、突然連絡が途絶えたトビオのことを心配していた。

飯室から「一生苦しめ」と言われたことで、伊佐美(間宮祥太朗)は事件の被害者の家を訪ね遺影に手を合わせる毎日を送っていた。

マル(葉山奨之)は事件のことなんて忘れたかのように普通の生活を送っている。

飯室から「お前は父親に愛されていない」と言われたパイセン(今野浩喜)はショックを受け、父・輪島宗十郎(古田新太)に会って愛情を確かめようとする。

一度も会ったことがない輪島のことを知るために菜摘(水川あさみ)のもとを訪ねる。

【第8話】

蓮子(永野芽郁)と正式に付き合うことになったトビオ(窪田正孝)は、飯室(三浦翔平)から言われた「一生苦しめ」という言葉を思い出しても、前のように苦しむことはなくなり、幸せな気分を味わっていた。

だが、蓮子に好意を寄せている市橋(新田真剣佑)のことは気にしていた。付き合うことになったことを市橋に報告するため病院を訪ねるが、唯一の身内だった祖母が亡くなったと聞かされ、蓮子とのことを言えなくなってしまう。

事件の被害者たちへの弔いを終えた伊佐美(間宮祥太朗)今宵(川栄李奈)のアパートへ向かう。そこで、伊佐美の子供を授かったと告げられるが、なぜか別れを切り出され伊佐美は呆然とする。

マル(葉山奨之)は自分を襲った男の正体に気付き、復讐しようと考える。

パイセン(今野浩喜)は、飯室からの情報をもとに突き止めた輪島(古田新太)の居場所へ向かった。そこではパイセンの異母弟・原野玲夢(山田裕貴)が輪島の指示で、男性を痛めつけていた。

勇気を出したパイセンは輪島の息子だと名乗るが、輪島からは残酷な事実を告げられる。

その頃トビオは、市橋が足の完治は難しいと医者に宣告されたことを知る。原因は自分にあると悩みながらも、市橋を支えたいという思いが強くなり、仲を深めていく。

だが蓮子のことはどうしても打ち明けられない。その様子に気付いた市橋は「何か言いたいことがあるんじゃないか」と声をかける。

トビオたち4人は、それぞれに決着をつけようとしていた。

【第9話】

市橋(新田真剣佑)が自ら命を絶ったことでトビオ(窪田正孝)は大きなショックを受ける。爆破事件をきっかけに人生が変わってしまい、自由を求めて死を選んだのではないかと飯室(三浦翔平)は推測する。

事件の真相を市橋に告げることが出来なかったトビオに飯室は「こんなことを言ってもわからないだろうな。君は今自由だから」と言い放った。

罪悪感でいっぱいになったトビオは錯乱状態に陥る。それを見た蓮子(永野芽郁)は、トビオが何かを隠していると察する。

その頃、父親・輪島(古田新太)から愛されていなかったことを痛感したパイセン(今野浩喜)は、輪島への復讐に失敗した菜摘(水川あさみ)にあとは任せてほしいと告げる。

飯室の言葉がトビオの頭から消えない。本当に自由になるためには自首をするしかないと決意する。

伊佐美(間宮祥太朗)マル(葉山奨之)、パイセンも自首する覚悟を決めていた。だが警察に出頭してもまた輪島に揉み消されるだろうと考えた4人は、パイセンの全財産で世間が驚くような自首をしようと計画する。

決行当日。トビオは蓮子をデートに誘った。そこですべてを打ち明けるつもりだったが、言い出すことができない。

【最終話】

トビオ(窪田正孝)伊佐美(間宮祥太朗)マル(葉山奨之)パイセン(今野浩喜)は、ライブ会場の観客の前で、自分たちの罪を認めた。

だがその直後、動物のマスクをかぶったグループに襲われて気を失い、連れ去られる。

そのグループは、輪島(古田新太)から指示された西塚(板尾創路)たちだった。

トビオたちが今までにない自首をし、事件の真相を告白する動画を公開していたため、ネットは大騒ぎに…。

それに激怒した輪島からパイセンを殺せと命じられているという。

西塚は、これから小坂秀郎は殺されると言うと、トビオたちにはすべて忘れるよう命じ、10秒以内にこの場から消えろと迫った。

蓮子(永野芽郁)は動画を観てトビオが置かれていた状況を理解した。慌ててトビオの元へ向かうが姿はすでになかった。

その頃、飯室(三浦翔平)はトビオたちの行方を追っていた。そんな飯室に菜摘(水川あさみ)が重大な事実を打ち明ける。

ちょっとしたイタズラ心から大きな罪を犯してしまったトビオたちは、罪を償うことができるのか?

カンナさーん!

【第1話】

雇われのファッションデザイナーとして働く鈴木カンナ(渡辺直美)は、いつか自分の作った服で世界中の女性をイイ女にしたいという夢を持っているが、彼女のデザインは斬新すぎて会社でも浮いている。

常にポジティブな彼女は、イケメンの夫・鈴木礼(要潤)と一人息子の麗音(川原瑛都)と一緒に楽しい毎日を過ごしている。

だがある日、夫の礼の浮気が発覚する。しかも浮気をしたのは息子・麗音の誕生日!激怒したカンナは礼を家から追い出した。

そんな中、保育園で園児のパパたちが主催するパパフェスの案内をもらったカンナ。明るく振舞っていたが、保育士の青田壮介(工藤阿須加)だけはカンナが元気がないことに気付く。

カンナは息子のことを考えて、パパフェスに参加してほしいと礼に電話を入れるが、礼は曖昧な返事しか返さない。

当日になっても現れない。そこでカンナは自分が父親代わりをしようとパパ対抗ドッジボール大会に参加する。

愛する夫の浮気、過保護な姑・鈴木柳子(斉藤由貴)との闘い、理不尽な上司・片岡美香(山口紗弥加)から言いつけられる大量の仕事がカンナに襲い掛かる。

カンナは愛する息子のため、そして自分の夢のために、逃げずに立ち向かっていく。

【第2話】

夫・礼(要潤)の浮気が発覚し、離婚を決意したカンナ(渡辺直美)

礼の母・柳子(斉藤由貴)麗音(川原瑛都)の面倒を見ると言うが、誰にも頼らずやっていくと宣言したため、一人で仕事と育児をこなしていく。

そんな中、後輩の翔子(トリンドル玲奈)が発注ミスをしてしまう。カンナはそれを自分のミスだと言って同僚に頭を下げ、みんなで夜通し作業をすることになる。

家に麗音を一人で置いておくわけにもいかず、柳子に面倒を見てもらうことにする。

【第3話】

河東カンナ(渡辺直美)は、仕事でのトラブルを片付けるため、息子の麗音(川原瑛都)を元夫・礼(要潤)の実家に預けていた。

息子を迎えに行ったカンナは、礼の浮気相手・真理(シシド・カフカ)と顔を合わせる。保育園に麗音を迎えに行った礼が、そのまま真理と引き合わせていたのだ。カンナは礼の無神経な行動に怒りを抑えられない。

何も知らない麗音は、今度の日曜日にパパと海へ行くと楽しみにしている。しかも、カンナも真理もみんなで一緒に行こうと言い出す。

礼はオロオロするばかり。カンナは勢いに任せてみんなで行こうと言ってしまう。

カンナが勤めるアパレルブランドでは、ファッション界のカリスマとのコラボ企画がすすんでいた。

世界的なクリエイティブディレクター・ニック難波(加藤雅也)の目に留まったのはカンナの作品だった。

二度とないチャンスに大喜びしたカンナは、麗音との約束を気にしながらも、仕事に打ち込む。

何とか仕事の都合もつき、みんなで海へ行けることになったが、柳子(斉藤由貴)徹三(遠山俊也)までもが同行することになった。

【第4話】

元夫・礼(要潤)の不倫相手・真理(シシド・カフカ)に「本気なら礼をよろしく」と伝えたカンナ(渡辺直美)

カンナの勤務先に世界で活躍するファッション界のカリスマ・ニック難波(加藤雅也)がやってくる。

カンナのデザインを気に入ったニックとコラボすることになる。

近頃、良い成績を残せていなかったカンナにとってはこれ以上ないビッグチャンスだ。

ニックは「明後日までにデザイン画を50枚描くように」とカンナに宿題を出す。ニックのストイックな雰囲気に圧倒されながらも、カンナはやる気満々だった。

真理と別れたことをカンナに言えずにいる礼に1本の電話がかかってくる。

その夜、カンナがニックの宿題をこなしているところに「話がある」と礼がやってきた。麗音(川原瑛都)の面倒を見るということを条件に部屋に入れると、「あと3カ月でこの家を出ていかなければならない」と突然告げられる。

ただでさえ子育てと仕事の両立で大変な上に、引っ越しまでしなければならないと聞かされたカンナは困惑する。

そんなカンナに礼は「うちの実家に同居しないか」と提案するが、あんな元姑・柳子(斉藤由貴)と同居なんてありえない!とカンナは思う。そして何より、真理と別れたことさえ知らなかったカンナは、ますます困惑して礼を追い出してしまう。

とはいえ、麗音のことを考えると同居した方がいいのではないかとカンナも思い始める。

職場の先輩・美香(山口紗弥加)や後輩・翔子(トリンドル玲奈)にも勧められ、お試しということで同居生活を始める。

だが、初日早々、柳子の煩さにげんなりする。

仕事でまたとないチャンスを貰っているカンナは必死に仕事をこなすが、柳子に麗音を取られたように感じてみじめな気分になる。

【第5話】

ニック難波(加藤雅也)から出された宿題をクリアしたカンナ(渡辺直美)はランチに誘われる。ニックの手作りサンドをおいしそうに食べるカンナを見たニックは、好きになってしまいそうと言いながら優しく微笑んだ。

カンナは突然の告白に動揺し、離婚してすぐであること、息子が恋人だと言い訳し、やんわり遠ざけるが、尊敬する相手からの告白にまんざらでもないといった様子で、帰りの足取りは軽かった。

カンナが保育園に息子・麗音(川原瑛都)を迎えに行くと、保育士の青田(工藤阿須加)から恋の相談を持ち掛けられる。

青田が思いを寄せているのはカンナの後輩・翔子(トリンドル玲奈)だった。カンナは青田のために協力を申し出る。

青田と翔子の恋を応援するため、カンナは麗音を含めた4人で日曜日に遊園地へ行こうと提案。元夫・礼(要潤)も誘うつもりでいたが、仕事が忙しい様子。カンナは礼に対してイライラしていた。

カンナと仕事の話をするためにニックがオフィスにやってきた。紳士的で好意的なニックに、カンナも嬉しそうに応対する。

遊園地デートを予定している日曜日。二人の恋に協力する気満々なカンナの前に現れたのはニックだった。

美香(山口紗弥加)は友達に付き合って婚活パーティーに参加する。そこで偶然、礼の会社の社員・片桐(じろう)と出会う。片桐から、礼が大金を必要としているという話を聞いた美香は…。

【第6話】

ニック難波(加藤雅也)からアプローチされたカンナ(渡辺直美)は仕事と息子・麗音(川原瑛都)が恋人だと言って断ったが、彼の温かい人柄や息子を思ってくれる気持ちを知り、ニックの背中に抱きつき「私と付き合ってください」と告白した。

新しい恋人ができて幸せいっぱいのカンナは仕事も順調だった。

ニックは毎日カンナの自宅を訪れ、食事を作ったり、麗音と遊んだりしている。

カンナとニックのコラボ企画を告知するため、ファッションショーが開かれることになった。

礼(要潤)は、カンナと麗音にプレゼントするマンションを購入する。礼はまだカンナに新しい恋人ができたことを知らなかった。

【第7話】

一度はニック難波(加藤雅也)と付き合うことにしたカンナ(渡辺直美)だが、礼(要潤)がカンナたちのためにマンションを購入していたことや、麗音(川原瑛都)の幸せを考えて、礼と麗音と3人で生きていくことを選んだ。

カンナは早速、礼が購入したマンションに引っ越した。だが礼は、すぐには一緒に住まないという。それが自分なりのケジメだという礼の言い分を尊重したものの、1週間経っても引っ越してこないことにイライラし始めたカンナ。

仕事、家事、引っ越しの片づけなどで忙しいカンナはつい麗音をきつく叱ってしまう。すぐに反省し、麗音の機嫌を取るが、麗音は元気がない。

その頃、礼は忙しいと言いながら、美女と食事を楽しんでいた。

麗音が通う保育園に、元姑・柳子(斉藤由貴)の紹介でトミック指導員の俊子(泉里香)がやってくる。礼が食事をしていた女性だ。

俊子は礼の幼なじみで、柳子とも仲がいい。柳子が麗音を引き取るため、礼と俊子に見合いをさせたのだった。

カンナがデザイナーを務めるブランドの存続が危うくなり、人事部は早期退職を募ろうとしていた。

【第8話】

カンナ(渡辺直美)はこのところ成績がよくなかったこともあり、リストラの危機にさらされている。

大事な面接を控えたカンナに、元夫の礼(要潤)から、麗音(川原瑛都)がジャングルジムから落ちて頭を打って病院に運ばれたと連絡が入る。カンナは面接官に事情を話し、面接を受けずに病院へ向かった。

病院についたカンナの目に飛び込んできたのは、礼に抱きついて泣いている俊子(泉里香)の姿。

俊子は礼の幼なじみだ。

二人は礼の母・柳子(斉藤由貴)に見合いをさせられ、これまた柳子の指示で礼、俊子、麗音の3人で公園へ行き起こってしまった事故だ。

検査の結果、脳波には異常はなく、麗音も元気な様子を見せる。

礼は俊子との関係を弁解するが、しばらくは保育園を休ませた方がいいと言われた麗音のことで頭がいっぱいで、二人の関係を気にしている余裕もない。

麗音が保育園を休んでいる間の世話を自分にさせてほしいと俊子が申し出た。カンナは戸惑うが柳子は強く賛成する。

礼からも勧められ、カンナは俊子に麗音を預けることにした。

そのおかげで仕事は休まずに済むが、面接を受けられなかった代償は大きい。

さらに、カンナたちのブランド「ガーリーセバスチャン」が年内で閉鎖されることに…。

納得がいかないカンナは、年内に在庫を売り切ると啖呵を切る。

カンナが大変な中、礼と麗音は優しい俊子にメロメロになっていた。

【第9話】

カンナ(渡辺直美)は、麗音(川原瑛都)から「ママが0番好き!」と言われ喜ぶ。麗音にとっては、1番より0番の方が上だったのだ。

礼(要潤)俊子(泉里香)のお見合いも、当人たちには全くその気はなく、柳子(斉藤由貴)が勝手に期待していただけだとわかる。

ガーリー・セバスチャンが閉鎖されることになり、カンナは生産管理部への異動を言い渡された。だがそこに異動すれば、月のうち2週間は海外出張へ行かなければならない。カンナは、麗音の傍で夢を捨てずに頑張ろうと決意し、会社を辞めることにした。

大きな仕事を終えた礼は、これでカンナにプロポーズできると喜んでいた。だがその後、想像もしていなかった困難が礼を襲う。

カンナと俊子はすっかり仲良くなり、今度は自分が俊子の背中を押す番だとはりきる。翌日カンナは俊子をガーリー・セバスチャンの路面店へ連れて行く。カンナがデザイナーを務め、俊子がモデルを務めていたブランドだ。

別のブランドへ異動することに決まった美香(山口紗弥加)は、カンナと翔子(トリンドル玲奈)をデザイナーとして連れていけないかと考える。

人事にかけあうと、二人にコンペをさせ、より売り上げに貢献できる方を呼んでもいいと言われる。

そして二人は本気の勝負を開始する。

【最終話】

カンナ(渡辺直美)は、翔子(トリンドル玲奈)との勝負で自分らしさを出しすぎ、コンペに敗れた。

ガーリー・セバスチャンを辞めたことに後悔はないが、デザイナーとして再就職するのは難しいようで、いくつもの会社から断られていた。

そんな中、麗音(川原瑛都)に気になる女の子が出来た。相手は転入してきた女の子で、麗音にとっては初恋。

なかなか声さえかけられずにいる麗音をカンナも青田(工藤阿須加)も優しく見守る。

大きな仕事を終えた礼(要潤)が、ようやくカンナと麗音を迎えに行けると喜んだのもつかの間、クライアントが倒産し、5000万の借金を抱えることになってしまった。

取引先へ支払いをしなければならないため、父・徹三(遠山俊也)と母・柳子(斉藤由貴)にお金を貸してほしいと頭を下げる。

だが、徹三は心を鬼にしてその頼みを断った。柳子からもある決断を迫られる。

カンナは何社に断られても、ピンチのあとには必ずチャンスがあると信じ、仕事探しを懸命に続ける。

ある日、工事現場で生き生きと働く沙知(高橋メアリージュン)を見かけたカンナは…。

ニック難波(加藤雅也)があるサプライズのために帰国し、カンナのマンションへやってくる。麗音や礼、美香(山口紗弥加)、翔子、青田とも再会したニックは、カンナの現在の状況を知り、麗音とある魔法をかける。

刑事7人

【第1話】

「第11方面本部準備室」が発足し、天樹悠(東山紀之)沙村康介(髙嶋政宏)水田環(倉科カナ)青山新(塚本高史)山下巧(片岡愛之助)堂本俊太郎(北大路欣也)が集められる。

臨海エリアの倉庫で銃声が聞こえ、4人の遺体が発見された。大きなバッグを背負い現場から立ち去る人物を見かけた天樹は追跡を始めるが、見失ってしまう。

被害者の2人は化学工業の社員、1人は清掃会社の社員、もう一人が弁当業者だと判明。

銃声は聞こえたものの、4人とも銃で撃たれた形跡はなく、棒状の凶器で殴られ亡くなっている。

2人は下半身を殴られていた。

逃走ルートから、元機動捜査隊の人間による犯行ではないかと推理するメンバー。退官した人物から怪しい人間を探していると、その中に、天樹とバディを組んでいた先輩・桜田春樹の名前を見つける。

天樹は桜田を捜索し居場所を突き止めた。だが、桜田は謎の言葉を残し再び姿を消した。

その言葉は天樹の心に大きな影を落とす。

【第2話】

法務大臣・仙波清(小須田康人)の警備を担当している野村巡査(松尾英太郎)との連絡が途絶えてしまった。同じく臨海エリアを捜査する天樹悠(東山紀之)は、現場確認要請を受け出動した。

天樹が仙波邸へ向かうと、体に爆弾をつけられた野村が家から出てきた。そして何者かがインターフォンから、仙波邸を占拠し、邸内にも爆弾を仕掛けたと告げる。

野村の話によると、被疑者は小野田良夫(一本気伸吾)を中心とする高齢者4人組だという。このところ、仙波邸周辺を徘徊していたようだ。

小野田は野村に保護され、介護センターの所長・四谷貴子(筒井真理子)に迎えに来てもらうということを繰り返していた。そのうち、仙波夫妻からお茶をいただくのが習慣になり、仲間の老人まで連れてくるようになっていた。

仙波夫妻と貴子を人質にして立てこもった小野田たちの動機は一体何なのか。

【第3話】

首筋から血を流した女子高生が発見された。一命はとりとめたものの、被害者は増え続け、4人目の被害者は大量出血により死亡した。

全ての被害者の首筋には咬まれたような跡があり、血液を抜かれていた。

天樹悠(東山紀之)たちはすぐに捜査を開始。法医学教室教授・堂本俊太郎(北大路欣也)によると、首に残った傷はスタンガンによる火傷ということだった。

犯人は被害者をスタンガンで気絶させたあとに、注射器で血液を抜いていたようだ。

4人の共通点は何か?4人目の被害者・中学教師の金井真由美(辻本瑞貴)だけが死亡したのはなぜなのか?

真由美が亡くなる1週間前、男に尾行されていると同僚に告げていたことが判明する。

天樹たちは、事件と同じ時期に行方をくらませた所轄の巡査部長・大友勝正(梨本謙次郎)を追い始める。だが、大友が犯人だとしても動機が分からない。

被害者たちと大友の接点を探る中、また被害者が出た。そしてクリーニング店に勤務する佐々木奈月(紺野まひる)という女性も行方不明になる。

【第4話】

ロボット技術開発の研究者・川上勇人(沖田裕樹)が、何者かに首を絞められ殺害された。第一発見者は、事件当日被害者と待ち合わせをしていた吉原浩作(尾美としのり)だ。被害者とは親しく、区役所に勤務している。

川上から待ち合わせ時間を2時間遅くしてほしいと連絡があり、職場の近くで時間をつぶしていたところ、助けてほしいと電話があって駆け付けたという。

現場に駆け付けた吉原は、離れたところから遺体を見て笑っている人物を目撃したという。

だが、男の顔ははっきり見えなかったらしい。

天樹悠(東山紀之)たちは吉原が見たというこの男を突き止めようとする。

川上の携帯からトラブルを思わせるようなメールが見つかった。差出人は、同じプロジェクトのリーダー・入川裕二(新井康弘)だった。だが彼にはアリバイがあった。

天樹は、川上の顎に小さな刺し傷が残っていたことや身分証が持ち去られていたことが引っかかっていた。

快楽殺人犯による犯行ではないかと考えた天樹は、過去に似たような事件がなかったかを調べ始める。

【第5話】

60~70代の身元不明の男性(綾田俊樹)が腹部を刺されて死亡した。検死の結果、被害者は末期がんだったことが判明する。だが医者にはかかっていなかったようだ。

その被害者は顔を整形し、田中一郎という偽名を使っていたこともわかった。だが、整形前の顔を復元し照合すると、12年前に火災事故で亡くなった稲留純一という男性と一致したのだ。

本当に彼は稲留なのか。もし福留だとするなら、12年前に亡くなったのは誰だったのか…。

真相解明のため、天樹悠(東山紀之)たちは12年前の火災事故現場へ向かった。近所に住人は「福留さんは祟られた」と言い、引っ越していったと証言した。

沙村康介(髙嶋政宏)水田環(倉科カナ)が被害者が勤務していた倉庫へ聞き込みに行くと、被害者には人を殺したと噂されていたという。

まもなくして被害者の携帯電話が見つかった。そのことで被疑者として最大手デベロッパー企業の都市開発部部長・福田英明(石橋保)が浮上。だが福田は完全否認する。

【第6話】

天樹悠(東山紀之)の妻子が不慮の事故で亡くなって12年が経った。天樹は命日に、亡き妻・清(井上依吏子)の父で、法医学教室教授である堂本俊太郎(北大路欣也)から衝撃の事実を告げられる。

天樹が所属する「第11方面本部準備室」が捜査をする臨海エリアで、12年前から不可解な事件が定期的に発生していることがわかる。

ショートボブの女性ばかりが9人も失踪しているのだ。

捜査一課12係が捜査を開始。いなくなった女性のうち何人かが、ロングコートを着た長身の男と一緒にいたことを突き止める。

建築作業員の牛島繁利(やべけんじ)が作業中に転落して死亡した。牛島は、天樹の妻子の事故を証言した人物だ。

牛島の死に疑問を持った天樹は、水田環(倉科カナ)に協力してもらい、12年前の事故を調べ直すことにした。

事故当日の清の足取りを改めて確認するため、洋菓子店に勤務する工藤優樹(黄川田将也)を訪ねる。天樹が工藤を訪ねたのには事情があった。

その後、あることを心配した沙村康介(高嶋政宏)は、天樹を捜査から外すことにした。すると、天樹は姿を消し、連絡も取れなくなってしまう。

【第7話】

臨海エリアでは、大地主の馬久根恒義(山本學)が大きな力を持っているが、最近、マンション投資会社が新たな勢力として台頭してきている。その会社が所有している空き地から、女性の白骨死体が見つかった。当初は被害者は頭を殴られて即死したと考えられていたが、堂本俊太郎(北大路欣也)の鑑定によると、土に埋められたあとに一度蘇生していたことがわかる。

天樹(東山紀之)たちは早速捜査を開始。遺留品の写真を撮っていた水田環(倉科カナ)は、服装には似合わない子供っぽいペンダントに違和感を覚える。

捜査の結果、被害者は富樫弘美(菅井玲)だと判明する。7年前に失踪し、富士の樹海に遺書が残されていたが、遺体は見つかっていなかった。

天樹は弘美の実家を訪れた。女優を目指し数々のオーディションを受けていたが夢はかなわなかったようだ。その直後、当時の交際相手・笹本豊(比留間由哲)が矛盾する証言をしたことから、笹本に疑惑の目が向けられる。

笹本が女優の泉千穂(青山倫子)が所属する芸能プロダクションに電話をかけていたことが判明する。千穂と弘美にはある接点があった。

捜査を続ける中で、天樹は工場勤務の川添雄二(北見敏之)に興味を示す。

【第8話】

マーケティング会社に勤務する井村遼(斉藤佑介)の昇進祝いのパーティーで主役を含む3人の参加者が倒れ、井村は死亡する。

会社社長の伊藤真理子(山口香緒里)と、個人投資家の原咲希(矢田亜希子)は一命をとりとめた。

捜査の結果、何者かが立食用のパエリアに毒物を混入していたことが判明する。天樹悠(東山紀之)たちは、SNSなどにアップされた画像などを元に犯人を捜し始める。

入院中の真理子が、井村はそのパーティーで咲希との婚約を発表する予定だったと証言した。

参加者リストを見ていた天樹は、ある女性・上戸礼子(佐藤康恵)に目を留めた。天樹が現場検証のために会場へ向かっていた時、すれ違った女性だ。だが、礼子はパーティー不参加となっている。

不審に思ったメンバーは彼女の身辺を探り始める。

今回被害者となった3人と接点を持つ人物が新たに浮上した。過去にもその人物とつながりのあった人間が2人も亡くなっていた。

【第9話】

第11方面本部準備室のメンバーである山下巧(片岡愛之助)が拉致された。行方不明になって既に数週間が経っている。

天樹悠(東山紀之)たちは、室長・片桐正敏(吉田鋼太郎)の指揮で薬物カルテルを摘発し、山下の拉致事件にも関わっていると思われる大地主・馬久根恒義(山本學)を倒すために動き出す。

この動きを察した警視庁内部監察官・島村唄子(久世星佳)は、偵察を命じていた水田環(倉科カナ)に接触し、片桐の動きを暴こうと陰で動いていた。

天樹は、ホームレスを介して、「M」と名乗る人物から手紙を受け取った。それには、何かのURLとログインパスワードが書かれている。

片腕がないということ以外、Mの情報は何もない。

青山新(塚本高史)は、薬物カルテルの摘発に協力してくれた昔のワル仲間・久喜鉄平(米村亮太朗)から重要な情報を得る。

それは馬久根の利権を狙っている「御厨」という男の情報だった。

馬久根が報復を始めた。ロク(川口力哉)を使って、久喜と妊娠中の妻を殺害したのだ。だが馬久根が関わったという証拠は何一つ残っていない。

そんな中、天樹たちの仲間の刑事・永沢圭太(鈴木浩介)を殺した犯人・丸藤遼平(音尾琢真)が東京拘置所から脱走した。その直後、沙村康介(髙嶋政宏)が思いを寄せているジムスタッフの宮本あかり(ハマカワフミエ)が失踪してしまう。

【最終話】

臨海エリアを牛耳っている馬久根恒義(山本學)を狙っていた2人の男が自殺した。現場となったビルには複数の爆弾も仕掛けられていた。

天樹悠(東山紀之)たちは謎の人物「御厨」の仕業ではないかと疑う。

馬久根に呼び出された天樹はある交渉を持ちかけられる。それは、脱税を認める代わりに自分を殺そうとしている首謀者を捕まえてほしいというものだった。

だが、馬久根は天樹たちにとっては大きな敵だ。敵のために捜査をすることに迷いはありながらも、天樹たちは自分たちの意志で首謀者を捕まえようと決意する。

自殺した男たちと「御厨」との接点が見つかった。彼らが馬久根を殺害しようとしたのは理解できるが、なぜビルに爆弾を仕掛けたのか…天樹はそれについて理解できずにいた。

この計画にはどんな意味があるのか。

馬久根が何者かに殺された。容疑者としてある人物に目をつけ捜査を続けるうちに、驚くべき真相を突きつけられる。

過保護のカホコ

【第1話】

カホコ(高畑充希)は両親から溺愛され、過保護に育てられてきた。洋服も母の泉(黒木瞳)に選んでもらい、朝も起こしてもらう。そして毎日駅まで送ってもらう。

父の正高(時任三郎)はなかなか決まらないカホコの就職のこと、そして娘を溺愛しすぎる泉とカホコの異常な関係に危機感を感じている。

だが泉にそのことを伝えることもできないし、カホコから笑顔を向けられるとついつい甘やかしてしまう。

ある日、カホコは大学で、画家志望の麦野初(竹内涼真)と出会う。何かにつけて「ママ」「ママ」というカホコを見た初は「おまえみたいな過保護がいるから日本がダメになるんだ!」と厳しい言葉を浴びせる。

カホコは、初の言っていることを完全には理解できないがショックを受ける。

泉の実家でカホコの誕生日会が開かれた。泉と正高だけじゃなく、祖父母からも叔母たちからもたくさんの愛情を受けてきたカホコ。

カホコの従姉妹で高校生のイト(久保田紗友)はプロのチェリストを目指している。カホコにとっては羨ましく思えることでも、泉にとっては面白くない。

正高のコネで入社できると思っていた会社から、不採用の連絡が入った。就職活動はやめて花嫁修業をすればいいと泉が言い出し、カホコもそれを受け入れ就活をやめてしまう。

「何のために働くのか?」という初からの問いへの答えは見つからない。その疑問を初に投げ返すが、自分の将来や才能に不安を感じている初は答えられなかった。そして、働いたことがないやつにはわからないと言い、カホコを言いくるめて自分のバイトを押し付ける。

初との出会いが、カホコの力を目覚めさせ、家族間の問題を解決していくことになる。

【第2話】

カホコ(高畑充希)は、バイトを経験したことにより、人を幸せにする仕事がしたいと考えるようになった。それを聞いた父の正高(時任三郎)は、カホコの成長を感じるが、母の泉(黒木瞳)は、専業主婦になって家族を幸せにすればいいと譲らない。

カホコが大学の同級生・初(竹内涼真)から「社会に出て働くのが怖いのではないか」と指摘されたことを知った泉は、自分が言われたかのように腹を立てる。

カホコが、父親や親せきの職場を見学して理想の仕事を見つけたいと言い出し、泉もそれに同行することになった。

会社に見学に来たカホコから、なぜ今の会社に就職したのかと尋ねられた正高はうまくそれに答えられなかった。

警官として働く叔父・衛(佐藤二朗)や、看護師として働く叔父・厚司(夙川アトム)は、この仕事はきついからカホコには合わないと思うと答えた。

なかなか理想の仕事を見つけられないカホコに、初はいろんな職業が紹介されている本を勧める。だがそれを読んでも、どの仕事もカホコに向いていない理由が見つかってしまう。悩むカホコに、泉は花嫁修業をするのがいいと主張する。

カホコは、チェリストを目指している従姉妹のイト(久保田紗友)に、チェロを始めた理由を聞きに行く。

そこで、イトが手首の痛みを我慢して練習を続けていることを知る。ウィーン留学がかかったコンクール前ということもあり、周りに心配をかけたくないイトは、手首のことを黙っていてほしいとカホコに頼む。この時、カホは初めて母親に秘密をつくってしまった。

コンクール当日。親戚中がイトに期待を寄せる中、カホコだけはイトの手首の痛みを心配していた。そしていよいよ、イトが演奏する順番が回ってきた。

【第3話】

今まで知らなかったイトの一面を目の当たりにしたカホコ(高畑充希)はショックを受ける。泉(黒木瞳)正高(時任三郎)にも相談できずにいるところへ、イトとのことを心配して初(竹内涼真)がやってきた。イトの様子を見てひどいことを言われたのだろうと察した初は、人には誰だって裏の顔と表の顔があるということ、カホコは何も間違ったことはしていないということを伝え、泣いてすっきりすればいいとアドバイスする。カホコは初の胸で思い切り泣いた。初の優しさに心打たれるカホコ。

それ以降、初が夢にまで出てきて戸惑うが、カホコの異変に気付いた泉からは、初と会うことを禁止される。

カップルを羨ましく思ったり、大学内でつい初を探してしまうカホコは、母へうしろめたさを感じながらも初に会う。ところが、初のタイプが自分とは正反対の女性だと知り、その上、恋愛相談に乗ってやるとまで言われてショックを受ける。

イトの母・節(西尾まり)から入院中のイトの様子がおかしいから相談に乗ってほしいと連絡が入る。顔を合わせづらいカホコは、初に頼んで自分の代わりにイトと話してもらうことにした。

芸術家同士ということもあり気が合う二人。その様子を見ていたカホコは複雑な気持ちになる。

環(中島ひろ子)から、その気持ちが恋だと指摘されたカホコは親戚夫婦のなれそめを聞いて回る。正高が泉を好きになったきっかけが手作り弁当だったと知ったカホコは、花嫁修業だと言って泉に弁当の作り方を教えてほしいと頼む。

初に告白しようということになり、ネットで得た情報を駆使するカホコ。正高は娘に訪れた初めての恋を応援しようと、初が好きそうな服を買いたいというカホコを手伝う。

泉は様子がおかしいカホコに目を光らせていた。

【第4話】

カホコ(高畑充希)が生まれて初めて泉(黒木瞳)に反抗したことで、二人の関係性が変わろうとしていた。

正高(時任三郎)はそんな二人の板挟みに合うことに。

勢いで初(竹内涼真)に告白したカホコは、その場から走り去る。顔を合わせづらくなり悩んでいたカホコは、環(中島ひろ子)の「人は誰かと出会うことによって自分を変えることができる」という言葉に励まされる。

初は、カホコに変な期待をさせないほうがいいと考え、過保護でガキっぽいところがタイプじゃないと伝える。

初めての失恋にショックを受けたカホコは、食事もとらず部屋に引きこもる。だがそんな時でもお腹がすく自分に落ち込む。

正高が内緒でカホコに差し入れをしていることが泉にバレ、過保護だと責められる。

退院したイト(久保田紗友)は初を訪ねる。チェロを弾けなくなったことを親のせいにするイトに、初は冷たく接してしまう。

カホコは失恋から立ち直る方法について調べていた。そんなカホコを心配した正高は気分転換に泉の実家を訪ねることを提案するが、親戚もみんなそれぞれに家庭の問題を抱えており、変な空気が漂う。

カホコはお酒の力を借りて失恋を忘れようと考え、初めてお酒をがぶ飲みする。酔っぱらったカホコはその勢いで初の元へ向かった。

【第5話】

自分たちの都合のいい時だけ頼ってくるカホコ(高畑充希)泉(黒木瞳)にキレた正高(時任三郎)が家出をした。カホコは心配するが、泉はキレた正高が悪いと言って反省する様子はない。カホコにも連絡を取らないように命じる。

正高は実家にいた。妹の教子(濱田マリ)からは煙たがられ、居心地の悪さを感じていたが、カホコや泉が謝ってくるだろうと考え意地を張っていた。

カホコは初(竹内涼真)から絵のモデルを頼まれる。親に甘えず将来のことを考えるチャンスだと言われたカホコは、社会経験を積もうとアルバイトやインターンを探し始める。だが、泉がついてきて勝手に職場を決めてしまったり、失敗するカホコを放っておけず仕事まで手伝う始末。

環(中島ひろ子)は夫の衛(佐藤二朗)との幸せが壊れてしまうことに強い不安を感じ、喘息で病院に運ばれる。

チェロが弾けなくなったイト(久保田紗友)は警察に補導される。初に相談したカホコは、初が母親に捨てられ、今でもその母親に対して複雑な想いを抱いていることを知る。

親戚のため、そして初のために何かできることはないかと考えるカホコ。そんなカホコを見ていた祖母の初代(三田佳子)は、カホコの成長を感じる。カホコを信じて子離れするようにと泉に助言をするが…。

カホコからの連絡を待っていた正高の前にカホコが現れた。正高は喜ぶが、家に帰ってきてほしいとだけ伝えるとカホコは全速力でその場を去り、初の元へ向かう。

【第6話】

カホコ(高畑充希)を送ってきた際、泉(黒木瞳)正高(時任三郎)の前で、カホコと交際したいと堂々と宣言した初(竹内涼真)

これからは自分のことは自分でするとカホコが言い出したことをきっかけに泉が家出をしてしまった。

両親の前で交際を申し込んでもらえて喜ぶカホコは、「カホコと呼ぶこと」「好きだと言うこと」と二つのお願いをするが、初は照れてなかなか言ってくれない。

家出をした泉を説得しようと、正高は泉の実家を訪ねた。だが泉は口をきいてくれない。その上、夫婦喧嘩をして家出をしてきた妹・節(西尾まり)まで転がり込んできてしまい、正高は説得に失敗する。

今まで家事など一切やったことがないカホコが挑戦するが、家の中は悲惨な状態になっていた。

再び泉の実家を訪れた正高。するとそこに家出をした環(中島ひろ子)がやってきて、正高は今回もまた泉を説得することができなかった。

正高の実家でも問題が勃発していた。教子(濱田マリ)の借金トラブルに巻き込まれそうになった父・正興(平泉成)が正高の家に逃げ込んできた。

親戚中が大変なことになってしまい、カホコが初に相談すると、心配しなくてもすぐに元に戻るから大丈夫だと言われる。

初が照れながらもカホコの名前を呼ぼうとしたところに印象が変わったイト(久保田紗友)割り込んでくる。

泉の実家・並木家には女性たちが集まり、根本家には妻に出て行かれた男性たちが集まっていた。妻の悪口で盛り上がる男たちを見ていたカホコはある行動に出る。

【第7話】

泉(黒木瞳)が家に戻ってきたが、これからは束縛せず、各自自由にしようと提案してきた。カホコ(高畑充希)にも、自立したいのなら頼りたい時だけ頼ってくるのはやめるようにと突き放す。正高(時任三郎)は少しずつ家族が変わっていくのを感じていた。

泉が戻ってきたことを知らせようと泉の実家を訪れたカホコは、初代(三田佳子)が重い心臓病を患っていることを知る。今まで通り暮らしたいから家族には黙っていてほしいと頼まれ、そのことを初(竹内涼真)にだけ相談する。だが、泉たちに黙っているのが正しいのかどうかわからず悩む。

毎年のイベントであるイト(久保田紗友)の誕生日会の日が近づいてきた。カホコは初代のためにもみんなで集まって楽しく過ごしたいと考える。だが、節(西尾まり)はイトが出席するはずがないから今年は中止にしたいと言い出す。初とのデートを断ってイトを説得しようとするが、家族だと思っていないと厳しい言葉を返される。

衛(佐藤二朗)環(中島ひろ子)からも欠席すると連絡が入る。カホコが訪ねると、環がある秘密を抱えており、自己嫌悪のせいで家族に会いたくないと打ち明けられる。

いろんな問題が明るみになった親戚の話を聞いた初は、無理やり一緒にいるより、離れている方が幸せなこともあるとカホコに話す。無理して笑顔を作るカホコを心配していた。

家出をしていた教子(濱田マリ)が身元不明の小さな男の子を連れて帰ってきた。何でも「明日」と先延ばしにする正興(平泉成)に、「明日がない人もいる!」と、とうとうカホコがキレる。

家族を何とかしようと必死になるカホコと、それを心配する初の関係も微妙に変化していく。

【第8話】

家族に対する考え方の違いで初(竹内涼真)とケンカをし、別れることになってしまったカホコ(高畑充希)は、落ち込んではいるものの、泉(黒木瞳)正高(時任三郎)の前ではやたらテンション高く振舞っていた。

初代(三田佳子)に孫を見せたいと考えるカホコは婚活すると宣言する。

初は絵に集中できないでいた。そこにイト(久保田紗友)がやってきて自分と付き合わないかと迫る。

カホコは早速婚活パーティーに参加する。誰と話していても、今まで初に言われたことで頭がいっぱいで会話も弾まずうまくいかない。

並木家では初代の病気についての話し合いが行われる。治療費や世話についてみんな自分勝手に主張をし、意見もバラバラ。挙句、みんなが不満を口にし、何も決まらない。

婚活パーティーがうまくいかなかったカホコは、親族会議から逃げてきた初代に花嫁修業として料理を教えてもらう。

初代は無理やり初のことを忘れようとしているカホコを心配していた。

泉から、話し合いが揉めたと聞かされたカホコは、初代に長生きしてほしいという気持ちはみんな一緒なのだからと泉に仲直りを勧める。正高も初代もカホコを見て成長を感じていた。

カホコは初代の病気のことを初に相談したくてたまらないが、電話がかかってくるはずもない。

そんな時、教子から電話がかかってきて、家に連れて帰ってしまった迷子(横山歩)を警察に連れて行くのに付き添ってほしいと頼まれる。

その男の子は養護施設から逃げ出してきていた。その施設に送り届けた際、カホコは1枚の絵を目にする。初が書いたものだと直感したカホコは、初に逢いたい気持ちを募らせる。

【第9話】

カホコ(高畑充希)は、泉(黒木瞳)正高(時任三郎)に、初(竹内涼真)との結婚を許してほしいと頭を下げた。すると泉は、二人が本気だということはわかったが、自分も本気で反対すると宣言。

そんな話をしているところに、初代(三田佳子)が倒れたという連絡が入る。親戚みんなで病院に駆けつけるが、泉は初代の余命が短いということを受け入れられずにいた。どうしても母を助けたいと思う泉は、治療法を巡って再び姉妹喧嘩を始めてしまう。

心配するカホコに、初代の意識が戻った時に喜んでもらえるよう、二人で家族の問題を解決し、結婚も応援してもらおうと初は励ました。

カホコは早速、親戚たちに結婚したいと告げるが、みんな自分のことで精いっぱいでカホコの応援どころじゃない。

つきっきりで初代の看病を続けていた泉は、家族を何とか修復しようと頑張るカホコに冷たい言葉を投げつけてしまう。

大好きな家族を誰一人救えないことで自分の無力さを痛感するカホコ。そんなカホコを励まそうと、初がカホコを抱きしめようとすると、タイミング悪く正高が登場。

教子(濱田マリ)がまたやらかしたと聞き、みんなで根本家へ向かう。

そこには前に施設から逃げ出してきた保(横山歩)や、親の帰りが遅くて行き場のない子供たちなどがいた。教子が夕食を食べさせようと連れて帰ってきたらしい。

正高たちが子供たちを返そうと説得する中、カホコがあることを思いつく。それはカホコの将来を左右するものだった。

ようやく初代の目が覚めた。泉とカホコに「家に帰りたい」と頼む。久しぶりに家に戻った初代は、娘たち、そしてカホコに最後のお別れをする。

【最終話】

大事な家族をなくして落ち込んでいたカホコ(高畑充希)は、こんな時だからこそ結婚するべきだという初(竹内涼真)に励まされ、泉(黒木瞳)正高(時任三郎)に、結婚を認めてもらえるよう頑張ろうと決意した。

カホコは、初代(三田佳子)を亡くして悲しむ福士(西岡德馬)を心配し並木家を訪ねるが誰もいない。電話をすると、初代に会ってくると答える福士。

心配したカホコは、衛(佐藤二朗)に力を借りたり、環(中島ひろ子)節(西尾まり)に福士が行きそうな場所を尋ねるが、居場所がわからない。

泉は、二人の思い出が詰まった場所は家しかないと断言し、家中を捜索。そして庭の隅で泣いている福士を発見した。

初代を幸せにできなかったと自分を責める福士に、カホコは初代から聞いた話を語りだす。

ギクシャクしている衛と環に、過去を悔やむより今を信じて生きた方がいいとカホコは話した。

元気を取り戻した福士が写真を撮ろうと言い出すが、イト(久保田紗友)がいない。

カホコと初は、チェロを売ろうとするイトを待ち伏せし、チェロを奪って逃走。カホコがそのチェロを買い、イトが必要になったらあげると話した。

イトはそんなカホコに呆れるが、どれだけ嫌ったって、自分とイトは家族なんだと力説する。

初も、自分が好きなものから無理に離れてはだめだと励まし、イトはチェロを受け取った。

初は、泉達に結婚の許可を貰いに行こうと思っていたが、カホコが向かったのは根本家だった。

借金返済の目途がついていない教子(濱田マリ)に、カホコは自分の貯金で借金を返し、保育士の資格を取ったら一緒に働きたいと申し出る。

カホコの結婚の話を聞いた正興(平泉成)多枝(梅沢昌代)は盛り上がり、結婚式をしようと言い出した。

そしていよいよ、カホコと初は、泉と正高に結婚の許可を貰いに行く。泉は、母親である自分以上にカホコのことを幸せにできるのかと迫った。

結婚式当日。泉の同意が得られないまま、結婚式が始まろうとしていた。

黒革の手帖

【第1話】

原口元子(武井咲)は東林銀行世田谷北支店で派遣社員として働いている。客の中には、莫大な金を預けにくるもの、違法な借名口座に預金するものなどがいる。コネで入行してきた女性と自分の歩む人生の違いに現実を見せられる。

元子は、昼は派遣社員、夜は銀座のクラブ『燭台』でホステスとして働いている。母親が遺した借金返済のためだった。

容姿も良く、どこか純粋な雰囲気を持っている元子は上客である楢林クリニックの院長・楢林謙治(奥田瑛二)の目に留まる。

ママの叡子(真矢ミキ)に連れられ、楢林と一緒にゴルフへ出かけた元子は、そこで、大手予備校・上星ゼミナールの理事長・橋田常雄(高嶋政伸)と衆議院議員秘書の安島富夫(江口洋介)と出会う。この出会いが元子の人生を変えることになる。

銀行である事件が発生し、それをきっかけに元子はある計画を実行に移す決意をする。

【第2話】

原口元子(武井咲)は、東林銀行から横領した1億8千万円と借名口座のリストを記した黒革の手帖を元に、銀座に「カルネ」というクラブをオープンした。

ある日、銀座で元同僚の山田波子(仲里依紗)と再会した元子は、元カレのために使ったカードの支払いのために必死に働く波子に名刺を渡した。

開店から1ヵ月ほどが過ぎようとしていたある日、安島富夫(江口洋介)が店にやってきた。お世話になった大臣とその大臣の妻のために、次の選挙は出馬しないという安島に、元子は「戦うべきだと思う」と告げた。

波子が元子の店で働き始めた。波子は入店早々、楢林謙治(奥田瑛二)に見初められる。親密になっていく二人を見て元子は不安を感じていた。

その後波子は、ほかのホステスの客に手を出したという噂が広がり孤立していき、ほかのホステスたちは「一緒に働けない」と次々と店をやめていく。

波子が銀座の掟を無視するような行動に出たことをきっかけに、元子は波子、楢林、そして楢林クリニックの看護師長・中岡市子(高畑淳子)にあることを仕掛ける。

【第3話】

原口元子(武井咲)により、山田波子(仲里依紗)の新店オープンの話はとん挫する。波子は楢林謙治(奥田瑛二)から「文句があるなら『カルネ』のママに言え!」と言われ、何をしたのかと元子に詰め寄る。だが元子は相手にせず、店から追い出した。

波子は元子に怒り、銀座で商売できないようにしようと考え、東林銀行の村井亨(滝藤賢一)から元子に関する話を聞き出そうとする。

元子の店「カルネ」に上星ゼミナールの理事長・橋田常雄(高嶋政伸)がやってくる。元子を旅行に誘うがなかなか承諾してくれないため、男がいるのではないかと嫉妬心を募らせる。

元子は楢林クリニックを辞めた中岡市子(高畑淳子)に近づき、エステサロンを出さないかと提案し、市子は親身になってくれる元子に心を許すようになる。

ある日、カルネに村井がやってきた。村井は元子が横領したことで自分の人生が変わってしまったと元子を恨んでいた。

【第4話】

銀座のクラブの最高峰といわれている「ルダン」が売りに出されると知った元子(武井咲)は、3億ともいわれるその店を手に入れたいと考え、黒革の手帖をめくっていた。

元子は、上星ゼミナールの理事長・橋田常雄(高嶋政伸)から温泉旅行に誘われる。橋田は安島富夫(江口洋介)と元子の仲を疑っていて、けん制するようにわざと旅行の話を持ち出した。

元子が返事に困っているところに長谷川庄治(伊東四朗)がやってくる。それを知った橋田は慌てる。橋田は長谷川から面倒な案件を持ち掛けられているのだ。

後日、橋田と一緒に料亭「梅村」を訪れた元子は、安島と婚約者の堂林京子(江口のりこ)と鉢合わせする。安島を気にする元子の様子を見た橋田は嫉妬心を掻き立てられ、元子を無理やり自分のものにしようと画策する。

その数日後、「梅村」で仲居をしている島崎すみ江(内藤理沙)が、カルネで働きたいとやってくる。

元子は橋田から大金を奪ってルダンを買い取ろうと考えていた。

【第5話】

原口元子(武井咲)の店に新しいホステス・島崎すみ江(内藤理沙)が入ってきた。元子は彼女を使って、上星ゼミナール理事長・橋田常雄(高嶋政伸)の裏口入学斡旋者リストを手に入れる。

その上、橋田が買おうとしている料亭『梅村』を奪って、それを2億で転売し、銀座の老舗クラブ「ルダン」を手に入れようと計画する。

その後、ルダンを所有している人物が政財界のフィクサー・長谷川庄治(伊東四朗)であることが判明し、元子は計画を実行にうつす決意をする。

安島富夫(江口洋介)は、亡き国土交通大臣・若槻の妻・貴子の対抗馬として同じ選挙区から出馬しようとしていた。そんな中、若槻夫妻のスキャンダルが発覚し、安島は党の公認候補として選挙に挑むことになった。

貴子から裏切者扱いされた安島は、思わぬ行動に出る。

元子は橋田との対決のため、上星ゼミナールを訪れる。

【第6話】

原口元子(武井咲)は、長谷川庄治(伊東四朗)から銀座のクラブ「ルダン」を買い取る準備を整え、手付金の5千万も現金で支払い、契約を交わした。

元子が自宅へ戻ると、中岡市子(高畑淳子)がやってきて、楢林謙治(奥田瑛二)から奪った5千万円を返すように迫ってきた。元子はとぼけるが、あなたが破滅する前にまた来ると言い残し去っていった。

元子は黒革の手帖を取り出し、破滅なんてしないと自分に言い聞かせる。

だがその後、元子を驚愕の事実が襲う。今まで順調だった元子の計画に初めて暗雲が立ち込める。

【第7話】

原口元子(武井咲)は、約束した期日までに長谷川庄治(伊東四朗)への支払いができなかったことで、ルダンを手に入れることが出来なくなった。その上、カルネまで差し押さえられてしまう。

長谷川は、カルネの新しい支配人として村井亨(滝藤賢一)、新しいママとして山田波子(仲里依紗)を送り込む。

元子は黒革の手帖まで奪われ、何もかも失ってしまった。

元子は『燭台』のママ・岩村叡子(真矢ミキ)に相談しようとするが、元子がやったことをすでに知っている叡子は、ルールを破った女に居場所はないと冷たく突き放す。

この状況を何とかしたい元子は、安島富夫(江口洋介)から弁護士を紹介してもらう。

そんな中、思いがけないことが元子を襲う。

【最終話】

安島富夫(江口洋介)から渡された封筒を手に、もう一度長谷川庄治(伊東四朗)に会う約束を取り付けた原口元子(武井咲)。何度どん底に突き落とされても諦めず『カルネ』の権利を返すよう迫る元子に、長谷川は「ゆとり世代は何を考えているのかわからんと聞いていたが、君の度胸には感服だ」と、ついに要求を受け入れる。

観念した長谷川が覚書にサインをしたそのとき、思いがけない事態が起こる。

混乱の中、とうとう『カルネ』を取り戻した元子は、その足で銀座へ。ママとして店に居座っていた山田波子(仲里依紗)に「さっさと出ていきなさい」と言い渡す。直前に支配人の村井亨(滝藤賢一)と衝突していた波子は元子に再び敵対心を露わにする。

セシルのもくろみ

【第1話】

宮地奈央(真木よう子)は、エンジニアの夫・伸行(宇野祥平)と中学生の息子・宏樹(佐藤瑠生亮)と3人で暮らす主婦だ。

日々の小さな幸せを感じ、生活にも満足している。

ある日奈央は、人気女性ファッション誌「ヴァニティ」の編集デスク・黒沢洵子(板谷由夏)から読者モデルとしてスカウトされる。

南城彰(リリー・フランキー)が編集長を務める「ヴァニティ」は、“ハマユカ”の愛称で絶大な人気を誇る浜口由華子(吉瀬美智子)がカバーモデルをしている。

今ではコメンテーターとして活躍している安永舞子(長谷川京子)も、かつてはモデルをしていた。

ファッションライターとして頑張っている沖田江里(伊藤歩)は、洵子から奈央のことを聞き、北春日部まで奈央に会いに行く。スカウトを断っていた奈央を、稼げるモデルにすると説得しオーディションに参加させる。

だがごく普通の主婦をしていた奈央は、カメラの前で笑顔を作ることすらできない。それでも、江里やカメラマンの山上航平(金子ノブアキ)、カリスマヘアメイクの安原トモ(徳井義実)の力を借りて撮影に挑む。

【第2話】

宮地奈央(真木よう子)は、フリーライターの沖田江里(伊藤歩)、カメラマンの山上航平(金子ノブアキ)、カリスマメイクの安原トモ(徳井義実)とチームを組み、人気読者モデルを目指すことになった。

ところが、江里が勝手にインスタを立ち上げていたことを知った奈央は裏切られたと怒りをあらわにし、一旦は企画を拒絶する。その後トモと話をし、自分の正義を貫くために這い上がろうと決意する。

ある日、出版社で、人気モデルの浜口由華子(吉瀬美智子)に会った奈央は自宅に誘われる。葉山の自宅を訪れた奈央は、おしゃれな暮らしぶりに圧倒されるが、子供同士が同じ学校ということから二人は意気投合。

奈央は彼女に強く憧れる。

「ヴァニティ」の専属モデル二人が、撮影現場でケンカを始める。黒沢洵子(板谷由夏)は、問題を起こしたモデルたちが解雇されることも考え、読者モデルから一人、専属モデルに推薦しようと考える。

それを聞かされた江里はすぐに奈央に連絡し、このチャンスをものにしようと張り切る。

【第3話】

ヴァニティの専属モデルの二人が、トラブルを起こし解雇された。洵子(板谷由夏)から、読者モデルの中から誰か一人を専属モデルにすると聞かされ、奈央(真木よう子)をその一人にしようと江里(伊藤歩)は張り切る。

由華子(吉瀬美智子)がものもらいを患ったことで予定されていた撮影が中止になってしまった。編集長の南城(リリー・フランキー)は、スケジュールの組み直しを指示し、由華子の回復が遅れた場合の代案を考えようと編集部員たちを集めた。

そこで洵子は、由華子の代わりを読者モデルに任せてほしいと申し出る。今在籍している15人と、街頭で10数人探して来ればカバーできるという。編集長の了承を得た由華子は、ライター達にモデル探しを指示した。

その頃奈央は、由華子の自宅を訪れていた。由華子はものもらいではなく、夫の和真(神谷佑)からDVを受けてけがをしたと確信した奈央は、警察へ行くべきだと勧める。だが由華子は首を縦に振らない。すると奈央は、弟子入りさせてもらうと言い出し、勝手に夕食を作り始めた。

江里はモデルを探しながら、奈央と一緒に「秋色大研究」のためのコーディネートを考えていた。

そんな中、ある事件が発生する。

【第4話】

由華子(吉瀬美智子)が家庭も『ヴァニティ』も手放すつもりがないと知った奈央(真木よう子)

洵子(板谷由夏)と副編集長の石田(眞島秀和)が密談しているところを目撃した江里(伊藤歩)は、二人の間で何らかの取引があったのだと感じ取る。

『ヴァニティ』は、新たな専属モデルとして手島レイナ(芦名星)を迎えた。読者モデルの中から昇格したのは、奈央ではなく葵(佐藤江梨子)だった。葵発案の企画の反応が良かったからだという。

そんな中、江里は、葵と石田が車の中で抱き合っているところを目撃する。奈央にもそのことを伝え、このネタを使わない手はないと言うが、奈央はそんなことをして専属モデルにはなりたくないと拒否する。

その頃、洵子のところにもホテルへ入っていく石田と葵を撮影した写真が送られてきていた。誰が送ってきたのかはわからない。

江里は洵子に会いに行き、石田との密談内容について尋ねる。そして、読者モデルから専属モデルを出したい洵子と葵を専属モデルにしたい石田が手を組んでいたことを知る。

洵子は編集会議で、葵の不倫について報告。編集長の南城(リリー・フランキー)は、石田に休養を命じ、洵子を副編集長代理に指名した。

【第5話】

奈央(真木よう子)は、2016年11月号で『ヴァニティ』を卒業することになったと洵子(板谷由夏)から聞かされ驚く。

葵(佐藤江梨子)萌子(藤澤恵麻)のトラブルの責任を考え、読者モデルの企画自体を見直すことになったのだという。

江里(伊藤歩)は落胆しながらも、奈央をきちんと卒業させてあげたいと、ミヤジ改造計画の最終回の企画書を洵子に提出する。

洵子がOKを出したのは、1日寺修行だった。それを採用するかどうかは、仕上がり次第という条件がついていた。

江里は奈央とカメラマンの山上(金子ノブアキ)を連れてある寺を訪れる。

その頃、撮影のスタンバイをしていた由華子(吉瀬美智子)は、新たに専属モデルとなったレイナ(芦名星)を紹介される。レイナは由華子の大ファンだという。

レイナが立ち去ったあと、読者モデルの企画をやめるというのは本当なのかと由華子は洵子に尋ねた。洵子は事実だと認め、ヴァニティも変わっていかなければいけないと答えた。

奈央は寺での修行を一つ一つ一生懸命こなしていた。それを見た江里は…。

【第6話】

「ヴァニティ」が読者モデルの企画をやめることになったので、奈央(真木よう子)も卒業することになった。

由華子(吉瀬美智子)は離婚し、シングルマザーとしてモデルの仕事を続けていくことに。

数カ月が経ったある日、「迎えに来たよ」と江里(伊藤歩)が突然現れた。驚く奈央に、ヴァニティの専属モデルとして迎えられることになったと告げる。

読者モデルの企画をやめたヴァニティの売り上げが低下したため、テコ入れをしようと、洵子(板谷由夏)が奈央を専属モデルとして迎えてはどうかと編集長の南城(リリー・フランキー)に提案したという。

読者アンケートにも、奈央がいなくなって寂しいというコメントが多数届いていた。

奈央は早速6月号のワンピース特集に参加することになった。江里やトモ(徳井義実)に協力してもらい、プロとしてカメラの前に立つ特訓を始める。

だが、撮影が始まると、緊張のせいでうまくできない。カメラマンや出番を待っていたレイナ(芦名星)の怒りも買ってしまう。

有名海外ブランド『フェローニ』の日本上陸50周年を記念し、3誌限定のタイアップ企画が持ち上がる。ヴァニティもそのうちの1誌に選ばれた。

フェローニは江里にとっても特別な思い入れがあるブランドだ。無名のモデルを起用したいという先方のリクエストを受け、南城と洵子は奈央を推薦する。

【第7話】

由華子(吉瀬美智子)からヴァニティを卒業すると聞かされ、奈央(真木よう子)は驚く。

編集長の南城(リリー・フランキー)から新雑誌でカバーモデルをやってほしいと打診されたという。その雑誌は40台のキャリア女性をターゲットにしたものだった。

この年齢で新しいことを始められるのは幸せなことだと言って由華子は笑顔を見せる。

由華子の最後の撮影日。編集部のメンバー、そして奈央たちも駆けつける。撮影を終えた由華子は、新しいカバーモデルとして舞子(長谷川京子)を紹介する。

舞子は専属モデルを集め、自分には読者を増やす義務があると話す。奈央たちにもいつ誰に見られてもいいように、ヴァニティの名前に恥じない振舞いをするようにと告げる。

もしついてこられない場合は、自ら降りてほしいとも伝えた。

洵子(板谷由夏)江里(伊藤歩)たちライターを集め、専属モデルの5人でウェブ企画を行うと発表した。これで人気投票1位になったモデルは、舞子のお披露目のトークショーに参加させるという。

だが、その企画で奈央と組むことになったのは江里ではなかった。

【第8話】

トークショーで舞子(長谷川京子)から、モデルを辞めようと思った理由を尋ねられた奈央(真木よう子)は、「モデルなんかより大事なものがあると気づいたからです」と答えてしまった。

失言に気付いた奈央は舞子の話術に助けられるが、その直後、今度はレイナ(芦名星)が妊娠と『ヴァニティ』の卒業を発表する。

晴海書房に戻った奈央は、江里(伊藤歩)と一緒に反省会を行った。そこで編集長・南城(リリー・フランキー)が異動になったこと、由華子(吉瀬美智子)がカバーモデルを務める予定だった新雑誌創刊の話が白紙になったことを聞かされる。

ヴァニティでは、新しい編集長・平林(石田佳央)がハイクラスな方向へ転換しようとし、編集部員を戸惑わせる。舞子の意向が反映されているようだ。

奈央は、古書店の前でおしゃれな老婦人を見かける。トモ(徳井義実)によると、その女性はハナちゃん(大方斐紗子)と呼ばれていてちょっとした有名人なのだという。

南条から呼び出された奈央と江里が高級中華店を訪れると、そこに由華子や舞子、洵子もやってくる。

【最終話】

奈央(真木よう子)由華子(吉瀬美智子)から、ある大手IT系企業が『ジョワイユ』という女性誌を創刊することになったと聞かされ、その雑誌のカバーモデルになってほしいと打診された。

由華子と一緒に創刊準備室を訪れた奈央が編集長として紹介されたのは洵子(板谷由夏)だった。由華子はモデルをやめ、洵子の下で新人編集者として働くのだという。

南城(リリー・フランキー)も晴海書房をやめていた。ヴァニティの編集部では、南城が洵子や由華子と合流するのではないかと危機感を募らせていた。

というのも、舞子(長谷川京子)がカバーモデルになった8月号は過去最高の売り上げをみせていたが、9月号の販売部数はリニューアル前より落ちていたからだ。

由華子の誘いを受けるかどうか悩んだ奈央は、江里(伊藤歩)に相談する。実は江里もあるところから誘われて悩んでいるという。

二人は悔いがない答えを出そうと決意する。

ハロー張りネズミ

【第1話】

「あかつか探偵事務所」は、東京都板橋区の下赤塚にある。

そこに勤務する五郎(瑛太)グレ(森田剛)は、事務所の下にあるスナック「輝」でバイトの萌美(片山萌美)にちょっかいを出していた。

そんな時、天井からドンドンと音が響いてきた。それは所長・風かほる(山口智子)からの依頼の合図だ。

急いで事務所へ戻った二人は、昼間から酒を飲むかほるに悪態をつかれながら依頼主と対面する。

依頼主は川田という男性で、1か月前に亡くした娘を探してほしいと依頼される。

【第2話】

ある日、「あかつか探偵事務所」に一人の女性がやってきた。その女性・四俵蘭子(深田恭子)は、ゴロー(瑛太)グレ(森田剛)に、25年前の新聞を渡した。それは、サンダー貿易副社長が飛び降り自殺したと書かれた記事だった。

蘭子は、自殺したとされている四俵乙吉(平田満)の娘で、父は自殺ではなく、殺されたのだと主張する。

かほる(山口智子)は話を全て聞く前に、蘭子の依頼を断ってしまう。

肩を落とし駅へ戻る蘭子にゴローが声をかけた。「困っている美人は放っておけない」というと、蘭子から25年前の事件について詳しい話を聞く。

その後、蘭子とゴローは南(リリー・フランキー)という男に接触する。

【第3話】

ゴロー(瑛太)たちは、蘭子(深田恭子)から依頼され、サンダー貿易副社長の自殺について調べ始めた。

蘭子の父・乙吉(平田満)と交流があったサンライズ出版の南(リリー・フランキー)を訪ね、当時の資料を探してもらうよう頼んでいた。

書類を見つけた南がゴローにそのことを伝えるため電話をしていると、部屋の中に爆弾を投げ込まれ、事務所を吹っ飛ばされてしまう。

グレ(森田剛)は、乙吉の右腕として働いていた元秘書課長・仲井(吹越満)を探し出した。蘭子と久しぶりに再会を果たし、ゴローたちの調査に協力することになる。

仲井は、一枚の写真を見てあることに気が付く。

【第4話】

あかつか探偵事務所に、北村(内田慈)という人気漫画家の女性がやってきた。北村は娘の七恵(後藤由依良)と二人で暮らしているが、家の中にほかの誰かがいるような気がするので調査してほしいという。

依頼を引き受けたゴロー(瑛太)たちは、七恵を一人で留守番させる機会を利用し、数台のカメラを設置することにした。

すると、七恵が誰かと話をしている様子が映し出された。その後も次々と怪奇現象が起こる。ゴローは南(リリー・フランキー)に相談し、河合(蒼井優)という霊媒師を紹介してもらう。

【第5話】

ゴロー(瑛太)河合(蒼井優)は、北村家に起こっている怪奇現象について調べていた。河合は、和室にある床柱の霊気が原因だという。

グレ(森田剛)は、床柱について調べるため、北村(内田慈)の別れた旦那に話を聞きに行った。すると、その床柱は旦那のお気に入りで、わざわざ遠くから取り寄せたものだという。

ゴローと河合は、その場所を訪れ調査を開始。するとその床柱はある祈祷師の怨念がつまったものだとわかる。

【第6話】

「あかつか探偵事務所」に、ゴロー(瑛太)宛ての手紙が届く。「この手紙が届いたらすぐに私を訪ねてほしい。だが私はすでに死んでいるはずだから、部屋の写真立ての裏に犯人の名前を書いておきます」という内容だった。

ゴローはすぐに差出人である浅田玲奈(玄理)を訪ねる。すると手紙の内容通り、玲奈は部屋のテーブルに突っ伏して死んでいた。ゴローはすぐに警察に通報した。

現場にやってきた刑事(岩谷健司)からは、死後2~3週間経っていて、争った形跡はないため、服毒自殺ではないかと聞かされる。

ゴローは写真立ての裏を確認し、そこに貼ってあった紙切れを警察に見つからないよう、こっそり事務所へ持ち帰った。

それには「私を殺した犯人は伊佐川良二(ムロツヨシ)という男です」と書かれていた。伊佐川は、群馬県の県議会へ立候補している人物だった。

【第7話】

あかつか探偵事務所の近くにある八百屋に勤務する星野(宇野祥平)が、ある女性について調べてほしいと依頼してきた。その女性は閉店間際にやってきて、必ずネギを買っていくらしい。星野はその女性とデートがしたいのだという。

写真を見せてもらったゴロー(瑛太)たちは、その願いは叶わないだろうと思うが、所長のかほる(山口智子)が依頼を引き受け、ゴローと蘭子(深田恭子)の二人を担当にした。

調査の結果、その女性が外資系の企業でOLをしている中村七菜子(橋本マナミ)だとわかる。いろんな男性とデートをし身体の関係を持って貢がせていることも判明する。ゴローは怒りを覚えるが、蘭子は違った。

【第8話】

商店街の中華屋へお昼を食べに行ったゴロー(瑛太)グレ(森田剛)は、そこの料理人・栗田精二(國村隼)から、生き別れになった娘・朋美(松本若菜)と息子を探してほしいと依頼された。

妻と死別後、男手一つで育てていたが、その後事情があり離れ離れになってしまい、25年も会っていないという。

子供たちと離れることになった理由は教えてくれない。

手掛かりは、10年前に娘から届いた手紙だけだ。

ゴローはあまり乗り気ではなかったが、かほる(山口智子)に命じられ、とりあえず車で手紙の住所まで行ってみることになった。それを聞いた栗田は自分も行きたいと言い出す。

翌日、あかつか探偵事務所を訪ねた栗田を迎えたのは、ゴローではなくグレだった。

【第9話】

かほる(山口智子)から事務所の家賃を5カ月も滞納していると聞かされたゴロー(瑛太)たちは、仕事を取るために街中でビラを配りまくる。

そんな中ゴローは、悪役レスラーとして有名だった元プロレスラー・外道番長こと五十嵐圭吾(後藤洋央紀)を見つける。彼のファンであるゴローは興奮し、サインをもらいに行く。強面の外見とは裏腹に、気さくに応じてくれた。

だが、園児を引率して散歩している幼稚園の先生・岸本杏里(樋井明日香)を見た途端顔色が変わり、その場を立ち去ってしまった。

その後、ゴローたちが配ったビラを持った杏里がやってきた。依頼内容は、夏休みなのに遊びに連れて行ってもらえない園児のために、ヒーローショーを開催してほしいというものだった。

本来は探偵の仕事ではないが、かほるの一言で、スナック輝のマスター(中岡創一)萌美(片山萌美)まで巻き込んで開催することになった。

【最終話】

家賃を滞納していたことで、裁判所から退去命令が出された。かほる(山口智子)は事務所をたたむ決意をする。

そんな中、群馬から出てきたという男性・権田辰夫(柄本時生)が、自分の家の敷地内にある徳川埋蔵金を探してほしいと依頼してきた。祖父の遺言についての説明を受けてもゴロー(瑛太)たちはなかなか信じられないが、埋蔵金の価値を知るとそれにかけてみようという気になった。

そして全員で権田家へ向かう。

ウチの夫は仕事ができない

【第1話】

大手イベント会社に勤めている小林司(錦戸亮)は、ルックスも良く、学歴も収入もいいが、仕事ができない男で、会社でもお荷物社員だ。

司のことを尊敬している妻の沙也加(松岡茉優)にだけは知られたくないと思っているが、ひょんなことから沙也加がそのことを知ってしまう。

司は、花形の第一制作部に異動になり、チームリーダー・土方(佐藤隆太)の下で働くことになった。生意気な後輩・田所(薮宏太)が司のことを調べ吹聴したため、司が仕事ができない男だということが部内のみんなにも知れ渡ってしまった。

司への風当たりは強いが、納期が迫ったチラシの打ち合わせに司が尽力していると、仕事ができる女性の上司・黒川(壇蜜)から、高評価を受ける。

生き生きと仕事をする夫を見た沙也加は、司が仕事ができないというのは何かの間違いなんじゃないかと考える。

司の姉・みどり(江口のりこ)が沙也加の変化に気付き、妊娠が発覚。沙也加は訪れた産婦人科で妊婦のあかり(イモトアヤコ)に出会い、早速マタ友(=マタニティー友達)ができたと喜ぶ。

その頃司は、クライアントから突然デザインを変更するように言われるが、それに対応できず退職を迫られるような窮地に立たされていた。

沙也加が妊娠を報告しようと司の帰りを待っている頃、司は会社を辞める決意をしていた。

【第2話】

仕事ができないことを正直に妻・沙也加(松岡茉優)に打ち明け、ありのままの自分を受け入れてもらうことができた司(錦戸亮)は、沙也加と生まれてくる子供のためにもう一度会社で頑張ろうと決意する。

チームリーダーの土方(佐藤隆太)は、司の教育係に黒川(壇蜜)を指名し、一大イベントであるTOKYOおもちゃエキスポを手伝わせることにした。

だが、黒川からは弁当発注しかさせてもらえない。そのため、後輩の田所(薮宏太)たちからもバカにされる。

沙也加は次の派遣会社を見つけられずにいた。マタ友のあかり(イモトアヤコ)たちから、出産や育児にかかる費用を聞かされ焦る。

沙也加は手に入れたビジネス本を参考に、司のプレゼン能力を鍛えようと考える。そこで小林家では、その日あったことを話す「今日の出来事コーナー」を設けるが、司の話はオチもなく要領も得ない。

司は弁当発注のためのリサーチを熱心に行っていた。それを見た黒川は司を外回りに同行させる。得意先で黒川の仕事ぶりを見て司は驚くが、同時に彼女の酒癖の悪さも知ることになる。

沙也加は黒川のことを男性の上司だと思い込んでいるため、司と黒川の飲みニュケーションについても喜んでいた。

イベント当日。沙也加はマタ友と一緒に遊びに行く。だがそこで、弁当発注の件で土方から怒鳴られているところを目撃してしまう。

【第3話】

司(錦戸亮)がお世話になっている職場の先輩が「クロカワアキラ」という男性だと思い込んでいた沙也加(松岡茉優)は、美人な女性の上司だったと知り、一人嫉妬に苦しんでいた。

そんな中、近所のパン屋にアルバイトの面接へ行った沙也加は、そこで店員として働いている高校時代の元カレ・名取に再会。

司に嫉妬の苦しみを与えないようにしようと考えた沙也加は、元カレとの再会を内緒にすることにした。

土方(佐藤隆太)から、ショッピングモールの集客イベントの企画を出すように言われた司は、沙也加や姉のみどり(江口のりこ)の力を借りて10本の企画書を完成し提出した。

コンペに通ったのは、本命を引き立てるために出した企画で、世界的デザイナー・レイジカキタニ(岸谷五朗)の協力が必要なものだった。

一緒に企画を進めることになった田所(薮宏太)から文句を言われながらも、超多忙なレイジを捕まえるために司は奔走する。

デザインに2カ月ほしいというレイジ。締め切りは2週間後に迫っていたが、田所は何とか仕事を引き受けてもらおうと、締め切りのことは隠して仕事の確約を取ろうとするが、嘘がつけない司が本当の締め切りを話してしまい、交渉は決裂してしまう。

沙也加は、元カレ・名取との関係について司に嘘をつく。

マタ友のあかり(イモトアヤコ)から、「嘘をつくと関係性が静かに変わる」と聞かされ、罪悪感を感じた沙也加は、夫婦間の些細な変化にも不安になる。

【第4話】

世の中の妻たちが、仕事ができない夫に対して厳しい意見を持っていると知った司(錦戸亮)は、沙也加(松岡茉優)も自分のことを呆れているのではないかと不安になる。

沙也加は町中で、あかり(イモトアヤコ)の夫・彦丸が若い女性と歩いているのを目撃する。みどり(江口のりこ)は絶対に浮気だと言い、妻の妊娠中の浮気が一番多いのだと主張し、司や沙也加の不安を煽る。

スキンシップが少なくなっていたことを気にする二人。司がキスをしようとすると沙也加のつわりが始まってしまった。

会社ではテレビ局の夏のイベントに向けて準備が進められていた。司は小さな企画だが、ラップバトルを任される。

沙也加から彦丸のことを聞いたあかりは、夫が浮気できるはずはないと思いながらも、50万円が引き出されていることに気付き…。

あかり、沙也加、みどりは、彦丸を尾行し、ある秘密を知る。

司は、沙也加にいいところを見せたくて、責任者になったと見栄を張る。

だが自分のミスがきっかけで、イベント直前に参加キャンセルが相次ぎ、企画中止の危機に追い込まれる。

【第5話】

失恋をきっかけに、みどり(江口のりこ)が小林家に居候を始めた。司(錦戸亮)沙也加(松岡茉優)は、このまま姉が居座るのではないかと不安を覚える。

司の会社では、老舗文房具メーカーの万年筆を高齢者向けに展開するプロモーションが進められていた。土方(佐藤隆太)は、大物演歌歌手をブッキングしようと奔走している。

司は、新人の頃から世話になっている庶務課の恩田(羽田美智子)が土方の別居中の妻だったと知って驚く。

小林家では、みどりがスペアキーを私物化し、好き勝手に振舞っていた。沙也加は危機感を感じる。司も夫婦の大事な時間を守ろうとするが、みどりのペースに巻き込まれてしまう。

プレゼン資料のためにお年寄りの意見を集めていた司は、メールやパソコンが便利で万年筆は使わないという意見を聞き驚く。

そのことを土方に伝えようとするが、自信に満ちた土方になかなか伝えられずにいた。司は恩田から、土方と別居することになったきっかけや、土方の繊細な一面を聞かされる。

【第6話】

沙也加(松岡茉優)はママ友から、一度もケンカしたことがない夫婦は簡単に離婚すると聞かされる。司(錦戸亮)とケンカしたことがない沙也加は、出産前に夫婦喧嘩しなければと焦り始める。

第一制作部の社員たちは、経理の合田(袴田吉彦)から伝票のダメ出しを受けて不満を募らせていた。合田は、ルール至上主義で有名だった。

そんな中、司は、世話になっている下請け会社から、イベント延期のあおりを受け、振り込みが先延ばしになったと泣きつかれ、経理に相談に行く。

だが合田からは、ルールに例外は作れないと追い返されてしまう。土方(佐藤隆太)からは、ケンカしてでも下請けを守るように言われるが…。

その頃、沙也加はケンカの原因を作るため、家事を放棄していた。だが何をしても怒らない司を見た沙也加は、ケンカの必要はないと思いなおす。

司もケンカは避けたいと思っており、合田を説得するため下請けの実績をまとめる。帰宅すると、沙也加の不注意で、大事にしていた粘菌がダメになっていた。それが原因で怒りが爆発。初めての夫婦喧嘩が勃発し、険悪な雰囲気に…。

【第7話】

そろそろ沙也加(松岡茉優)のお腹の子の性別が判明する頃だ。沙也加と司(錦戸亮)は、男の子でも女の子でもどちらでもいいと嬉しそうに話す。

ある日突然、司の父・辰男(升毅)が上京してきた。しばらく小林家に滞在することになった。跡継ぎが欲しい辰男は、絶対男の子がいいと言い、勝手に名前まで考え始める。

司の会社では、大手飲料メーカーから、地域の盆踊りを盛り上げてほしいと依頼が入る。土方(佐藤隆太)はそれを司に任せることにした。

司は早速、祭りが行われる町内会を訪ねる。だが、客が減ってきているため、今年は開催を見送ろうと思っていると聞かされる。司は何とか町内会に協力してもらおうと奔走する。

マタ友たちから、男は女よりも仕事や会社に人生を左右されて生きづらいと聞かされた沙也加は、司の仕事の悩みを聞き、子供は女の子の方がいいのかもしれないと口にする。

そんな二人の様子を見ていた辰男は、男は嫁には愚痴や弱音をはいてはいけないと司を怒る。生まれてくる子が男の子だったとしても、沙也加をがっかりさせたくないと考えた司は、より一層仕事に精を出す。

辰男は司の仕事ぶりを観察しようとあとをつける。そして意外な息子の姿を目の当たりにする。

【第8話】

司(錦戸亮)が社内で注目される重大なイベントの担当者に指名された。

沙也加(松岡茉優)は、マタ友に影響され、マイホームを夢見ていた。

小学校時代の親友と再会したことで司は転機を迎える。

第2章の幕が開ける。

【第9話】

司(錦戸亮)は社長賞ももらい、仕事が出来る男になっていた。そんな司を沙也加(松岡茉優)はそれまでと変わらず応援するが、二人で話をする時間もなくなってしまったことに寂しさを感じていた。

パリでの注目イベントを任されることになった司は社報の取材を受けることに。そこにやってきたのは、過去、司の写真を間違えて掲載した社報課の宝田(小林隆)だった。

宝田は、記事のミスに気付いても「仕事より大事なことがある」と言い定時に帰ってしまう。そんな宝田を見た司は、仕事で頼りにされたことがないのだろうと呆れる。

だが、クライアントから無理難題言われた司を救ってくれたのは宝田だった。

仕事は成功し、司は二期連続の社長賞を受賞した。だが土方(佐藤隆太)は司が浮かない顔をしているのが気になっていた。

評価されるようになった司は多忙を極め、頭の中は仕事のことでいっぱいで沙也加の話もじっくり聞けない。

二人にとってのお弁当は大事なコミュニケーションツールの一つだが、ある日、司は沙也加の手作り弁当に手をつけずに帰宅した。

翌日司が目を覚ますと、沙也加の姿がなかった。

【最終話】

司(錦戸亮)沙也加(松岡茉優)の出産に立ち会うことを楽しみにしていた。

会社では大手自動車会社の社内イベント・シイタケ狩りを担当。どんな仕事にも一生懸命取り組む姿を見た土方(佐藤隆太)も感心していた。

休日、司はあかり(イモトアヤコ)夫婦と一緒に両親学級に参加。熱心に勉強し、父親への自覚を高めていく。

シイタケ狩りは大好評に終わり、大規模なモーターショーも担当してほしいと指名が入る。沙也加は、出産と大事な仕事が重なった場合、仕事を優先してほしいと言っていたが、プレゼン当日に破水してしまう。

司は心配な気持ちを隠して仕事をしていたが、事情を知った土方が「大事な時は人に仕事をふれ!」と送り出す。

司の息子・歩の誕生に感動した田所(薮宏太)はその場でみどり(江口のりこ)にプロポーズする。

司の代理でプレゼンをした社員が先方に気に入られそのまま担当を任されることになる。担当を降りることになってしまった司を見た土方は、家庭を優先させた判断が正しかったのかどうか悩む。

育児も一生懸命こなす司を見た沙也加は、本当はもっと仕事がしたいのではないかと心配していた。

仕事と育児の両立とは?司はある意外な企画を考えていた。

ごめん、愛してる

【第1話】

岡崎律(長瀬智也)は、小さい頃母親に捨てられ、不遇な人生を送ってきた。裏社会で生きてきた律は、一人の女性・三田凜華(吉岡里帆)を助けることに。

ある日、律は事件に巻き込まれ、頭に致命的な傷を負う。いつまで生きられるかわからない状態だ。律は親孝行がしたいと考えるようになり、母親・日向麗子(大竹しのぶ)を探し始めた。

ようやく見つけた律が目にしたのは、息子のサトル(坂口健太郎)に愛情を注ぐ母の姿だった。お金がなくて捨てられたのだと思っていた律は、裕福で幸せに暮らす母に憎しみを覚え始める。

そんな中、律は凜華と再会。凜華は幼馴染のサトルに恋心を抱いているが、その想いは届かず寂しさを感じていた。

【第2話】

医師から自分の余命が残り少ないと聞かされた律(長瀬智也)は、母親を探すために日本へ戻った。

母親・麗子(大竹しのぶ)の家を訪れた律は、息子のサトル(坂口健太郎)と裕福な暮らしをしていることを知りショックを受ける。

麗子のことを律に教えたジャーナリストの加賀美(六角精児)は、律の父親のこと、律を捨てることになったいきさつを律に吹き込んで復讐するよう仕向けようとする。

そんな中、律は、凜華(吉岡里帆)からサトルの運転手の仕事を紹介される。凜華は、何度も日向家に足を運ぶ律を見て、ソウルで助けてもらったお礼をしようと考えていた。

【第3話】

律(長瀬智也)と娘の凜華(吉岡里帆)が親しいことを知った凜華の父・恒夫(中村梅雀)は不安を覚える。

律が持っていたサファイヤの指輪にも心当たりがあった。

律をサトル(坂口健太郎)の運転手兼ボディーガードとして雇うと麗子(大竹しのぶ)に聞かされ、やめるように言うが麗子は聞き入れない。

サトルは片思いをしていたサックス奏者・塔子(大西礼芳)とうまくいきそうな雰囲気になっていて、プロポーズをしたいと凜華に手伝いを頼んだ。

【第4話】

律(長瀬智也)は、凜華の父・恒夫(中村梅雀)から怪しまれていると思いながらも、母・麗子(大竹しのぶ)の傍にいることを決意する。

だが、体には異変が起き始めていた。

凜華(吉岡里帆)は、サトル(坂口健太郎)塔子(大西礼芳)が一緒にいるところを見るのがつらくなり、アメリカ留学を考え始めていた。

ある時、サトルのゴシップ記事が出て、凜華は付き人を辞めようと決意する。

【第5話】

凜華(吉岡里帆)は、若菜(池脇千鶴)の家で、律(長瀬智也)魚(大智)と一緒に暮らし始める。

律は今までにないくらい、心が落ち着いていた。

若菜が仕事を失ってしまった。働きたいと訴える若菜を、凜華は日向家で雇うことを提案する。

恒夫(中村梅雀)は若菜から律の話を聞き、律があの時の子供だと確信する。

サトル(坂口健太郎)塔子(大西礼芳)が婚約した。そのパーティで麗子(大竹しのぶ)がピアノを弾く。

【第6話】

麗子(大竹しのぶ)の隠し子疑惑が報道された。自宅にもマスコミが大勢詰めかける。律(長瀬智也)は麗子を守るため報道陣を相手に暴れる。

律の存在を世間に知られることを恐れた恒夫(中村梅雀)は律を納戸に閉じ込める。麗子は、自分のせいでサトル(坂口健太郎)の将来に悪い影響を与えたくないと考え、記者会見を開くことにした。

律は凜華(吉岡里帆)と一緒に会見を見る。

サトルと旅行に出かけた塔子(大西礼芳)は、そこで、自分の父親のことを話して聞かせる。闘病中だった父はその後まもなくして亡くなり、塔子は突然サトルの前から姿を消してしまった。

【第7話】

サトル(坂口健太郎)は交通事故を起こし、生死をさまよっていた。麗子(大竹しのぶ)は取り乱し、運転手として働く律(長瀬智也)を責める。凜華(吉岡里帆)は、サトルからの電話に気付かなかったことで自分を責めていた。

サトルは意識を取り戻すが、将来的に心臓移植の必要があると医師に告げられる。

サトルの傍にいるように麗子から命じられた凜華は、必要とされていることに喜びも感じるが、律への想いが膨らんでいく。

律は銃弾を受けた脳の症状が悪化していると医師から告げられる。

【第8話】

韓国にいた時の仲間・ビョンチョル(成河)律(長瀬智也)に連絡をしてきた。若頭の狼(イ・スヒョク)が撃たれたという。報復のために戻ってほしいと言われるが、組織に使い捨てにされたこともあり、迷っていた。

そんな律にビョンチョルは、脳の手術ができる名医を見つけたと告げる。希望を見出した律は韓国に戻ることにした。

凜華(吉岡里帆)麗子(大竹しのぶ)から、サトル(坂口健太郎)との結婚を勧められていた。だが律への想いを捨てきれず、サトルの気持ちを受け入れられずにいた。

律と凜華の関係を気にしているサトルは若菜(池脇千鶴)の家を訪ねた。そこで律の帰りを待っていたビョンチョルから、衝撃の事実を聞かされる。

【第9話】

空港でサトル(坂口健太郎)が倒れた。落ち込む凜華(吉岡里帆)律(長瀬智也)は、サトルのために自分の心臓をやるから大丈夫だと話す。

凜華はその話を信じていないが、麗子(大竹しのぶ)は律の本心を確かめようとする。そこで驚きの事実を聞かされる。

目を覚ましたサトルは、凜華に結婚を申し込んだ。だが凜華の心には律がいて、気持ちの整理がつかない。サトルに自分の心臓をやると言ったことも気になり、律の元へ向かった。

【最終話】

律(長瀬智也)は体調が悪化しているのを感じていた。凜華(吉岡里帆)を悲しませたくないと思いから、若菜(池脇千鶴)魚(大智)を連れ、塔子(大西礼芳)の別荘に身をひそめる。

凜華は律が姿を消した意味を理解はしていたが…。

律は、自分が死んだら心臓をサトル(坂口健太郎)に提供すると改めて麗子(大竹しのぶ)に話した。

サトルは病院を抜け出し律の前に現れた。律の真意を問いただすサトルに、律は秘密を打ち明ける。そしてサトルもまた秘密を抱えていた。

警視庁いきもの係

【第1話】

須藤友三(渡部篤郎)は、かつては捜査一課に所属していて“鬼の須藤”と呼ばれて恐れられていた。ある事件で被弾し捜査一課を出ることになり、「総務課動植物管理係」に配属になった。

「総務課動植物管理係」は、逮捕や拘留された容疑者のペットを一定期間預かって世話をする部署で、通称“警視庁いきもの係”と呼ばれている。

須藤以外には巡査の薄圭子(橋本環奈)、事務の田丸弘子(浅野温子)、受付の三笠弥生(石川恋)がいる。

辞令を受け失望している須藤に、かつての相棒・巡査部長の石松和夫(三浦翔平)が声をかけた。須藤が復職すると勝手に思い込み喜ぶ石松に、須藤は総務課へ異動になったことを伝える。

弘子に言われ立てこもり事件の現場へ向かった須藤。そこには元同僚の日塔始(長谷川朝晴)や石松たち刑事がいて、アパートに立てこもった犯人に投降を呼びかけていた。

日塔は須藤に気付き、空き地を指さした。そこで圭子はツナギを着てガスマスクを装着し配水管をのぞき込んでいる。

配水管にはさまった猫を救出しようとしていた。驚く須藤に、これが自分たちの仕事だと圭子は説明する。

いきもの係に戻った須藤がよく見回すと、飼育スペースにいる犬や猫に圭子がエサをあげている。圭子は動物飼育の専門家だった。

そこに石松がやってきた。死体遺棄事件の容疑者が飼っているペットの保護を頼みたいという。

須藤と圭子は容疑者が住むタワーマンションへ向かった。二人が室内に入ると、そこには鳥かごに入れられた100羽近くの鳥がいた。室内を見て回った須藤はある違和感を感じる。

【第2話】

大手食品グループの会長・藤原が自宅にあるペンギン飼育室で溺死した。第一発見者は、妻の亜紀子。

警察は現場の状況から、ペンギンの世話をしていて足を滑らせ頭を打ち、その後、池に落下したと考える。

残されたペンギンを保護するため、圭子(橋本環奈)須藤(渡部篤郎)と一緒に藤原宅を訪れる。

すると、藤原の遺体写真を見た圭子が、藤原がペンギンの世話をしていたとは思えないと言い出した。しかも事故ではなく、他殺の可能性があることを須藤に伝える。

死亡推定時刻に家にいたのは、妻の亜紀子、秘書の久慈(小柳友)、そして亜紀子の兄の青木(勝矢)。もし他殺だとすればその3人のうちの誰かが犯人ということになる。

飼育室の隣には作業服が置いてあったが、それは藤原が着ていたとは思えないような大きなサイズだった。

作業着にはペンギンの臭いもついており、それを着た人物が世話をしていたと考えられる。

そんな話をしている時、久慈が物陰から自分たちを見ていることに須藤が気付いた。声をかけると、ペンギンにエサをやりに来たと言う。圭子は久慈に近づき体の臭いをかぎだした。

須藤たちはいきもの係に戻り、石松(三浦翔平)から詳しく話を聞いて事件を整理していく。

久慈は藤原から叱責されることが多かったということが判明。久慈が犯人なのか?だが須藤は何かが引っかかる。

【第3話】

須藤(渡部篤郎)圭子(橋本環奈)は、海に身を投げ自殺した山脇という男性が飼っていたペットの蛇を保護することになった。

須藤と圭子、そして蛇好きの弥生(石川恋)の3人は、山脇宅を訪れる。

ゴミが散乱した部屋の奥には飼育部屋があり、そこに2匹の蛇がいた。テンションがあがる二人とは違い、須藤は腰が引けてしまう。

部屋の環境、蛇の状態を見た圭子は、山脇が愛情をもって蛇を育てていたと分析する。その上で、これほど蛇に愛情を注いでいた人が自殺をするのはおかしいと須藤に訴える。

そのことを須藤が石松(三浦翔平)に報告すると、石松も引っかかることがあるという。

山脇は6月15日に自殺したと考えられている。発見されたのは19日。だが、17日に隣人が山脇を見たと証言しているのだ。

須藤と圭子は翌日も山脇宅を訪れ、浴室のカーテンに血痕がついているのを見つける。須藤は、誰かが浴室で山脇を殺害し、自殺に見せかけるために海岸へ運んだのではないかと考える。

そんな時、圭子が便箋を見つけた。それを見た須藤が最後のページを鉛筆でこするとあるメッセージが浮かんできた。

その頃、石松と日塔(長谷川朝晴)桜井(清原翔)は、10年前に起こった強盗殺傷事件を追っていた。時効が3日後に迫る中、食い逃げ事件の現場から採取された指紋が10年前の事件の容疑者と一致したのだ。

そこに須藤から連絡が入る。

【第4話】

捜査一課の事件現場に応援に行った須藤(渡部篤郎)は、本部の指示を仰がず突入してしまう。犯人は逮捕できたが、日塔(長谷川朝晴)からはひどく叱責された。

須藤は石松(三浦翔平)から1通の手紙を渡される。それは16歳になった息子の手紙だったが、須藤には息子がいた記憶がないため動揺する。

いきもの係に戻った須藤は、圭子(橋本環奈)弘子(浅野温子)を見て驚いた。スカンクを飼っているからと、二人ともガスマスクをしていたからだ。

そこに石松が事件の詳細を持ってやってきた。3日前の夜、小学校の廊下で教頭の三好(高松克弥)が後頭部を殴打され死亡した。そばに倒れていた学習塾の元経営者・津浜(志賀圭二郎)が容疑者で、意識不明の重体らしい。

二人は課外授業「ふれあい教室」のことでもめていたという。津浜が飼っていたヤギを圭子たちが保護することになった。

ヤギ小屋へやってきた圭子はテンションが上がる。ヤギの状態も良い。

そこに一人の少年がやってきた。その子は、津浜のことを“ヤギのおじちゃん”と呼んで慕っていたようで、津浜は絶対悪いことをするような人じゃないと主張する。

圭子は現場にいた四十万(横山だいすけ)のシャツにファンデーションがついていたことが気になっていた。

【第5話】

須藤(渡部篤郎)は、過去の記憶があいまいなことを圭子(橋本環奈)に指摘されショックを受ける。そのうちみんなが知ってしまったら刑事を続けるのは難しいだろうと辞職を決意する。

そんな中、圭子が殺人事件の第一発見者になっていると石松(三浦翔平)から連絡が入る。知り合いの五反田(鈴之助)からリスザルのことで相談を受け、マンションを訪ねたら五反田の恋人・名子(渡辺瞳子)の遺体を発見したのだと圭子は須藤に説明した。

後頭部を鉄アレイで殴打され亡くなっている。

凶器となった鉄アレイに五反田の指紋がついており、別れ話でもめていたということから五反田が容疑者となった。

翌日、日塔(長谷川朝晴)から、五反田の部屋でリスザルが暴れているといきもの係に連絡が入った。

須藤と圭子が到着すると、サルを捕まえようとした警官たちは疲れ切っており、四十万(横山だいすけ)は、サルに噛まれ病院へ行ったという。

圭子が興奮したサルを捕まえてあやすと次第に落ち着きを取り戻した。

【第6話】

いきもの係に「殺人現場に得体のしれない動物らしきものがいる」と連絡が入る。悪魔のようなうなり声がするという。須藤(渡部篤郎)圭子(橋本環奈)は現場へ向かう。

被害者の家に着くと、布がかかったケージの前で日塔(長谷川朝晴)桜井(清原翔)が立ち尽くしていた。傍には石松(三浦翔平)もいる。石松の顔を見た途端、須藤は頭痛に襲われる。だが圭子の顔を見るとその頭痛は止まった。たい焼きを見た時と同じ現象だった。須藤は石松に退出するよう頼む。

被害者の梶田(斉藤佑介)は頭部を殴られて死亡していた。第一発見者は隣人だ。

圭子がゲージにかけられた白いシーツを取ると、そこには体長30cmほどのヨウムがいた。ヨウムは知能が高い。飼い主が殺害されるところを目撃し、おびえてエサを食べないのではないかと圭子は言う。

その後の調査で、伊勢(土平ドンペイ)という男が梶田ともめていたことが判明する。ヨウムはもともと伊勢が飼っていたのだが、会社の経営が悪化し、梶田に預けていたらしい。

梶田が何者かに大金を貸していたこともわかり、伊勢との間に借金を巡るトラブルがあったのではないかと警察は考えていた。

だが、伊勢は完全否定している。ヨウムの世話をしている圭子は、ヨウムが遊ぶブロックが外れていることに気付く。

【第7話】

古い一軒家で一人暮らしをしていた高齢の男性・川田(秋間登)が絞殺された。第一発見者は友人の戸村(坪谷隆寛)。川田が飼っていたピラニアを見せてもらうために自宅を訪ねたと証言している。

ピラニアを保護するために、須藤(渡部篤郎)圭子(橋本環奈)は川田家を訪れる。すると日塔(長谷川朝晴)から、水槽の底に沈んでいるものを取るように指示された。圭子がそれを取り上げると、戸村が勤務している宅配会社の社章だった。

石松(三浦翔平)は、戸村がピラニアのことで川田と揉めていたことや、戸村が川田の家に石を投げつけている様子が防犯カメラに映っていたことを説明する。

事件の2週間前、川田の家の近くにある公園の池にピラニアが放流された。その直後、公園で遊ぶ子供の声がうるさいと区役所に苦情が寄せられていた。須藤は、川田の犯行と思えるこの流れを不審に感じる。

水槽を見ていた圭子が、初心者向けのピラニア・ナッテリーの状態が悪いことに気付いた。ピラニア飼育のベテランである川田がナッテリーを飼うとは思えないと須藤に話す。

二人は、ピラニアを扱っている近所のペットショップを訪れ、オーナーの草野(夕輝壽太)から話を聞く。

草野は川田のことをよく知っているという。動物の話で圭子と意気投合した草野は、圭子をデートに誘う。

【第8話】

鬼頭(寺島進)からの電話で、圭子(橋本環奈)がいきもの係を抜けるかもしれないと聞かされた須藤(渡部篤郎)が、そのことを石松(三浦翔平)に話していると、いつの間にか、弘子(浅野温子)や、二出川(でんでん)弥生(石川恋)も集まってきていた。

須藤が圭子からは何も聞いていないというと、弘子たちはそのことについて本人に聞くか聞かないかで揉め始める。

石松が、新たな事件について話し始めた。会計士の渋谷(岡慶悟)が自宅の書斎で撲殺された事件だ。第一発見者は妻の敦子(青山倫子)。隣人の翻訳家・藤田(藤田ペイトン)が容疑者とされている。藤田が飼っているフクロウの鳴き声や羽ばたきがうるさいと渋谷が苦情を訴えたことでトラブルになっていたのだという。

二人を和解させたい敦子が話し合いの場を持たせたが、関係は余計に悪化してしまったらしい。その話し合いには、ミミズクを飼っている藤田の友人・友塚(佐伯新)が付き添っていた。

捜査を進めると、藤田の家から渋谷の血液がついた凶器が発見された。それには藤田の指紋もついていた。だが藤田は犯行を否認している。

須藤と圭子が藤田の家を訪ねると、体長が50cmくらいのモリフクロウがいた。そのフクロウがお腹を空かせていると察した圭子がエサを与えた。

室内を見ていた圭子は、止まり木の下に置いてある地球儀にフンがついているのを見て疑問に思う。

【第9話】

いきもの係で慰安旅行が行われた。須藤(渡部篤郎)圭子(橋本環奈)弘子(浅野温子)だけじゃなく、石松(三浦翔平)たちも参加する。

山中にある温泉旅館に到着すると、四十万(横山だいすけ)がいた。ぎっくり腰で動けなくなった町の駐在の応援だという。

旅館の女将の娘・弓子(西畑澪花)が強盗被害に遭ったため駆け付けたらしい。

旅館に入ると、圭子は事務所にいたヨツユビハリネズミに興味を惹かれる。弓子が飼っているらしいが、入院中のため世話が出来ずに困っているという。

圭子は須藤と一緒にハリネズミの世話を始めた。そしてすぐに手と腹に小さな傷があることに気付いた。女将に尋ねるが、思い当たることはないという。圭子は、弓子に会いに行くことにした。

弓子は頭部を殴られ負傷しており、包帯を巻いてベッドに横たわっていた。弓子は、ハリネズミは自分にあまりなついていなく、生餌は旅館の従業員のアサクラ(林和義)が与えていると話した。

旅館へ戻った圭子はアサクラに、生餌は何を与えているのか、アサクラ自身、甘いものが好きかどうかと尋ねた。

栗原(檜尾健太)という“ハリネズミ友達がいるようだが、栗原の妻・亜希子(高橋美津子)はハリネズミを嫌っているらしい。

午後6時半になり、圭子は栗原の住所を聞き出し、須藤と一緒に向かった。

【最終話】

須藤(渡部篤郎)圭子(橋本環奈)は、警察病院の部屋で元気にしている鬼頭(寺島進)と対面した。何者かに撃たれ重傷を負ったというのは敵を欺くための嘘だった。

敵というのは、宗教法人として活動しているが実は詐欺集団の「ギヤマンの鐘」。

その集団と手を組んでいる無差別テロ主導者・庄野(利重剛)の写真を鬼頭が見せた。

圭子はその男を、慰安旅行に向かうバスの中で見かけていた。

5年前、庄野はある事件の容疑者として連日警察で取り調べを受けていた。捜査の結果、無関係とわかって解放されたのだが、取り調べを受けている間にやってきた台風に、経営していた養蜂場を襲われ、蜂が全滅してしまった。その時取り調べをしていたのが鬼頭だった。

須藤と圭子は養蜂場を訪ねた。そこには古びた小屋があるだけ。そこから犬の鳴き声が聞こえてきたため、捨て犬かもしれないと思った圭子が近づいていこうとした。須藤が制止しようとした時、何かが目の前を横切った。須藤が圭子に覆いかぶさって地面に伏せた時、すぐそばの地面がさけた。

須藤が周囲を見回すと、木陰から須藤たちを狙う庄野たちの姿があった。危険を感じた須藤が小屋に逃げ込もうとしたのだが…。

愛してたって、秘密はある。

【第1話】

弁護士を目指している司法修習生の黎(福士蒼汰)は、同じく司法修習生の爽(川口春奈)と交際している。爽からプロポーズされたことで二人は結婚を決意。

幸せな人生を送っているように見えるが、実は黎には誰にも言えない秘密があった。

11年前、中学生だった黎は、母の晶子(鈴木保奈美)が父の皓介(堀部圭亮)から暴力を振るわれているのを目撃。晶子の命の危険を感じた黎は、皓介を殴り殺してしまう。そして黎と晶子は皓介の遺体を自宅の庭に埋めた。その秘密は黎の心に重くのしかかっていた。

黎は友人の司法修習生・虎太郎(白洲迅)と神奈川地検で検察修習中だ。黎は自分の過去の経験から、罪を犯すにはそれぞれ理由があるという信念を持っており、どんな被疑者に対しても真剣に向き合う。

結婚の報告をするために、爽の実家へ行くことになった。爽にもまた黎には伝えていない秘密があった。それは、爽の父親が神奈川地検の検事正・立花弘晃(遠藤憲一)であること。

立花から取り調べのように詰問された黎は、父親は4年前に病死したと思わず嘘をついてしまう。

ある日、黎に差出人不明のメールが届く。黎が父親を殺したこと、その遺体を埋めたことを知っているような内容だった。それから黎の身に次々と不可解な出来事が降りかかる。

【第2話】

11年前に皓介(堀部圭亮)の遺体を埋めた庭が掘り返され、骨と凶器が持ち去られた。黎(福士蒼汰)晶子(鈴木保奈美)は動揺する。

自首をするという黎を晶子がとめる。

爽(川口春奈)は結婚式の準備を進めている。黎はそれとなく止めようとするが、爽は黎の気持ちに気付かない。

ある日、「お義父さん、みーつけた」と、父親の遺体を見つけたことをほのめかすメールが黎のもとに届いた。

晶子は過労で倒れてしまい、晶子を一人にするのが心配になった黎は爽と別れる決意をする。

爽が、黎の家族との食事会の日程について立花(遠藤憲一)に尋ねると、結婚を許した覚えはないと言われてしまう。

黎の身辺調査をしていた立花から、黎は信用できる人間ではないと言われ、爽はショックを受ける。

そして爽のもとに差出人不明の封筒が届く。それには、黎の父親に関するあることが書かれていた。

【第3話】

黎(福士蒼汰)晶子(鈴木保奈美)は、奥森(堀部圭亮)の車が海から引きあげられたという連絡を受けた。海岸の崖から車が転落したと警察に匿名の通報があり、捜索してみたところ車が発見されたという。

黎は奥森の車を発見させるための通報だと確信する。爽(川口春奈)との結婚を決めた自分に、誰かが罪を思い出させようとしているのではないかと考える。

爽と別れられない黎は、父親が15歳の時に失踪したと嘘をついたことを晶子に打ち明けた。

黎から話を聞いた晶子は、最後まで嘘を突き続ければ幸せになれると助言する。

黎との結婚を立花(遠藤憲一)から反対されながらも、爽は結婚の準備を進めていた。黎は父親のことを立花に正直に話して謝りたいと告げる。

そんな二人の会話を果凛(吉川愛)がこっそり聞いていた。

爽が立花に黎の気持ちを伝えるが、嘘つきには幸せになる権利も誰かを幸せにする資格もないと言われ、理解してもらえない。

爽は晶子に、自分の父親が結婚に反対していることを正直に打ち明けた。爽の父親が神奈川地検の検事だと知った晶子は動揺し、ある驚きの行動に出る。

【第4話】

黎(福士蒼汰)は、晶子(鈴木保奈美)が病院の階段から転落したという連絡を受け、爽(川口春奈)と一緒に病院へ駆けつける。それほど大ごとにはならなかったが、そのまま入院することになった。

黎は、誰かが晶子を突き落としたのではないかと考える。父の死の真相を知る誰かの仕業で、これからも晶子や爽が危険な目に遭うのではないかと不安になった黎は、その人物に立ち向かう決意をする。

爽は帰宅する際、誰かにつけられているように感じていた。

晶子が入院し、黎が困っているのではないかと考えた茜(岡江久美子)が、爽のマンションで夕食を作ってくれた。

茜は黎と爽に花火大会のチケットを渡す。好きな人と花火を見に行くのが夢だったと爽は喜ぶが、黎は複雑な心境だった。花火は、11年前に父親を殺してしまった夜を思い出させるからだ。

爽は、果凛(吉川愛)から黎が花火嫌いだと聞かされる。「黎ちゃんのこと、何も知らないんですね」と果凛に徴発された爽は、黎が何も話してくれないことで不安になる。

花火大会当日。行くのをためらっている黎に、待ち合わせ場所で待っている爽の写真が送られてくる。

そして爽のマンションの防犯カメラに犯人が映っていた。

【第5話】

爽(川口春奈)奥森(堀部圭亮)の名義で送られてきた荷物を受け取った。中身は、奥森のトロフィーと、爽が花火大会でなくした髪飾りだった。そのトロフィーを見せられた黎(福士蒼汰)は混乱する。なぜならそのトロフィーは奥森を殺害した凶器だったからだ。

何も知らない爽は、奥森は生きていて黎に会うために花火大会へ来ていたのではないかと考える。そのトロフィーがあれば再会できるかもしれないと、警察に届けようとする爽に対し黎は声を荒げる。

黎は、トロフィーを送ってきた人物を調べることにした。配送センターを訪ねると、送り主は女性だと判明する。その近くには、果凛(吉川愛)が通っている女子高があった。

黎の元に再び差出人不明のメールが届いた。不安を募らせる黎の前に果凛が現れ、奥森家の戸籍謄本は盗んだのではなく、誰かが送ってきたのだと聞かされる。

黎は爽と一緒にジュエリー店で結婚指輪を選んでいた。すると店内にトゥーランドットが流れだし、動揺した黎は店を飛び出す。

晶子(鈴木保奈美)風見(鈴木浩介)に、黎からまだ婚約者を紹介されていないのかと尋ねると、爽の名前を聞いた風見はなぜか動揺する。

立花(遠藤憲一)と向き合い爽への想いを強くした黎は、サプライズで婚約指輪を渡そうと考える。

そんな時、「奥森黎の秘密は手帳の中」というメールが爽に届く。気になった爽は、黎がいないときにこっそり手帳を開いた。

【第6話】

黎(福士蒼汰)爽(川口春奈)に渡そうとしていた婚約指輪が、いつの間にか、埋めたはずの奥森(堀部圭亮)の結婚指輪とすり替えられていた。

爽は、暁人(賀来賢人)が過去のある事件のことで立花(遠藤憲一)を憎み続けていると知り、胸を痛めていた。

暁人はある政治家の贈収賄事件を追っていて、それには晶子(鈴木保奈美)が勤める港北医科大学病院が絡んでいるという。暁人は病院を訪ね、晶子や風見(鈴木浩介)から話を聞こうとする。

警察に呼び出された黎と晶子は、奥森の車が引き上げられるきっかけとなった通報者の声を聞かされる。だが、二人ともその声に聞き覚えはなかった。

一ノ瀬刑事(矢柴俊博)は、黎と晶子が奥森のことを積極的に探していなかったことに疑問を感じ、11年前の事件を調べなおすことにした。

黎は、爽との結婚を立花に許してもらうためにも、何としてでも内定を取りたいと法律事務所の面接に挑む。

虎太郎(白洲迅)果凛(吉川愛)は、二人の結婚を邪魔しようと怪しい動きを見せる。

【第7話】

爽(川口春奈)風見(鈴木浩介)の顔を見て「あの人が犯人!」と叫んで倒れた。しばらくして意識を取り戻した爽は、10年前に襲われたことがあると黎(福士蒼汰)に打ち明ける。

ほとんどケガなく解放されたが、その時の犯人が風見なのだという。

そのことを知った兄・暁人(賀来賢人)は憤慨し、風見を警察に突き出すと言い出すが、爽は風見と話がしたいという。

暁人は黎に10年前の事件について話して聞かせた。

当時、爽は高校生だった。帰宅途中、何者かに薬品を嗅がされ連れ去られた。爽を襲った時「立花弘晃の娘か」と確認していたことから、犯人は立花(遠藤憲一)を恨んでいる人物だと考えられていたが、結局その後、犯人を特定することも出来ないまま、9月3日に事項を迎えていた。

暁人は爽の気持ちを尊重し、風見が犯人だという証拠をつかんで真相を聞くつもりだと爽に話した。

黎は、奥森(堀部圭亮)のことを思い出させる写真を何者かに突きつけられる。虎太郎(白洲迅)が写真を仕込んだのではないかと考えた黎は、その写真を見せて問い詰めるが、虎太郎は知らないと答える。

虎太郎への疑いが晴れないため、黎は彼を尾行することにした。すると虎太郎は果凛(吉川愛)と待ち合わせしていた。

【第8話】

病院内の風見(鈴木浩介)の部屋で、黎(福士蒼汰)の部屋からなくなった、父・奥森(堀部圭亮)の指輪、血痕のついたトロフィー、頭蓋骨が入った箱を見つけた黎。一緒にいた暁人(賀来賢人)が通報し、警察は風見の行方を追った。

風見は、10年前、爽(川口春奈)を誘拐した件で自首をすると言っていたが、その後行方がわからなくなっていた。あと3日で爽の誘拐事件の時効がやってくる。

晶子(鈴木保奈美)は、今まで黎を脅していたのが風見だと思って安心し、奥森を殺害した罪もそのまま風見にかぶせればいいとさえ考えていた。

黎は、風見に罪をきせることはできないというが、爽のためにも嘘を突き通して幸せにならなければいけないんだと晶子は言い聞かせる。

黎は、自分のクローゼットから、風見の部屋にあった箱と同じものを見つける。それには驚きのものが入っていた。

DNA鑑定の結果、頭蓋骨、トロフィーについていた血痕が奥森のものと判明し、警察は風見を奥森殺害の容疑者と断定する。

爽は、立花(遠藤憲一)から、黎との結婚をやめるよう命じられる。茜(岡江久美子)からも、黎のために結婚を延期するよう言われた爽は、黎を助けるにはどうしたらいいのかと思い悩む。

黎から「明日、会える?」というメールを貰った爽は、すぐにOKの返事を返した。黎は、爽にすべてを話し、自首しようと決意していた。

【第9話】

晶子(鈴木保奈美)が、奥森(堀部圭亮)を殺害したと自首した。夫の暴力に耐えかねて殺害したと供述し、自宅でも捜査が行われることになった。

「黎の人生を守れて幸せ」と晶子は黎(福士蒼汰)に伝える。

黎は苦しみながらも、事情聴取では晶子の供述に合わせて嘘をついた。

そして黎は、晶子が自首したこと、近いうちに逮捕されるだろうことを立花(遠藤憲一)に伝えた。立花は爽(川口春奈)と別れるようにと命じる。もちろん黎もそのつもりだった。

爽は黎を呼び出し、サインをした婚姻届を渡した。だが黎は別れを告げ、父親を殺したのは晶子だったと嘘をつく。

晶子が死体遺棄容疑で逮捕された。そのニュースを見た逃走中の風見(鈴木浩介)は、ある決意をする。

爽は黎が話したことの内容にショックを受けるが、気持ちは変わらなかった。何度も連絡を取ろうとするが黎からは拒絶される。

爽は法律事務所のデスクの上に置かれたある封筒に目をやった。それには奥森の日記のコピーが入っていた。衝撃的な事実を知った爽は、立花が自分と黎の結婚を反対していた本当の理由を知る。

その封筒を黎に渡してほしいと虎太郎(白洲迅)に頼み、立花には日記に書かれていたことについて尋ねる。

それをデスクの上に置いたのは意外な人物だった。

【最終話】

黎(福士蒼汰)は、奥森を殺したのは自分だと爽(川口春奈)に告げる。爽は驚き、黎を拒絶する。

爽のその態度に黎はショックを受けながら警察へ向かう。すると一ノ瀬(矢柴俊博)から、奥森を殺したトロフィーを爽に送った人物がわかったと聞かされる。

それは黎がよく知っている女性だった。

今までの不可解な出来事は全て彼女の仕業だったのか。真相を確かめるまで自首をするのはやめようと決意する。

ある朝、自宅のリビングでビリビリに破かれた奥森の日記のコピーとDVDを見つける。そのDVDには、夜中のリビングで日記のコピーを破っている人物が映っていた。

爽は、黎を拒絶したことを後悔していた。虎太郎(白洲迅)から黎と連絡が取れなくなったと聞かされた爽は慌てて黎の自宅へ向かった。

晶子(鈴木保奈美)と接見した黎は、驚くべき事実を聞かされる。

2017年 夏ドラマ(7月スタート)リスト

タイトル系列放送局
9時コード・ブルーフジ系
9時僕たちがやりましたフジ系
10時カンナさーん!TBS系
9時刑事7人テレ朝系
10時過保護のカホコ日テレ系
9時黒革の手帖テレ朝系
10時セシルのもくろみフジ系
10時ハロー張りネズミTBS系
10時ウチの夫は仕事ができない日テレ系
9時ごめん、愛してるTBS系
9時警視庁いきもの係フジ系
10時半愛してたって、秘密はある。日テレ系
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