ぴんとこな-あらすじ・レビュー(第1話)TBS系列7月18日放送


ネタバレ注意

第1話 あらすじ 7月18日 午後9時~放送(TBS系)

高校生でありながら、歌舞伎の名門 木嶋屋の御曹司で、声よし顔よし姿よしと、歌舞伎界のプリンスと呼ばれ人気を博している河村恭之助(玉森祐太)。彼にはやる気がなかった。どれほど努力をしようと、父親の河村世左衛門(岸谷五朗)に認めてもらえず、やる気を失くしていってしまったのだ。

舞台を終えて帰ろうとした時に、父親に呼び止められる。どうせ叱られるだけだと思った恭之助は、友達と約束があると逃げるように出て行ってしまう。

劇場の外に出るとたくさんのファンが出待ちしていた。その中に、恭之助と同じ高校に通う千葉あやめ(川島海荷)がいた。制服で自分にアピールしようとしたんだねなどと、軽口を叩き、肩に手を回し、名前を聞いた時、思い切り背負い投げされてしまった。「あんなのは鏡獅子じゃない!バイトしてチケット買って、すごく楽しみにしてたのに!金返せ!時間返せ!舞台の真ん中に立つならもっと真剣にやれ!客なめんな!」とあやめに罵倒された。
ヤケになった恭之助は、親友の春彦(ジェシー)やファンの女の子たちと遊びに行き、深夜に帰宅する。稽古もしない恭之助を世左衛門は叱り、口論になった。「お前はいつもそうだ。向き合うことから目をそらし、自分で乗り越えようともせず、うまくいかなければ人のせいにする。これ以上失望させるな」と言われ、「好きでこの家に生まれてきたわけじゃない。家と自分のメンツにしか興味がない親父にはウンザリだ」と言ってしまう。

次の日学校へ行った恭之助は、学校で靴に土をかけられる。土をかけたのは畑仕事をしていたあやめだった。そこでもまた「河村くんの芸は逃げてる芸。見る人の心に響くものは何もなかった」と言われてしまう。
あやめには思いを寄せている幼馴染がいて、彼も歌舞伎をやっている。今は無名だが、絶対河村くんよりいい役者になると言われた。
一緒にいた春彦から、あやめの父親が借金を作って失踪し、一人で貧乏暮らしをしていると聞かされる。そのため、学校の畑で野菜を作っているらしい。

次の舞台の稽古に参加した恭之助は、鬼師匠の松吉(高嶋政宏)に怒鳴られ、何度もやり直しをさせられる。稽古をさぼってばかりいたので、発声もろくに出来なかった。「多少人気があるからといって調子に乗るな。」と叱られた。その様子を見ていた若手たちにも馬鹿にされる。美貌と技量でメキメキと評価を上げている澤山一弥(中山優馬)は、恭之助に挨拶をし、「なかなかやるじゃん」と褒められた。だが、一弥は、「恭之助さんの鏡獅子を見てがっかりしました。子供の頃、あなたの舞台を見て衝撃を受けましたが、今の恭之助さんには何も感じません」とみんなの前ではっきり言った。
一弥は松吉を呼び止め、もう少しいい役をつけてほしいと申し出る。「君はいいものを持っている。だが、分をわきまえなさい。どんな世界にも秩序と言うものがある。地道に一歩ずつ努力しなさい。それは君に限ったことじゃない」と、松吉は恭之助の目を見て言った。

一弥が表に出ると、優奈(吉倉あおい)が待っていた。優奈は、一弥が弟子として入門した轟屋の総帥、澤山咲五郎(榎木孝明)の一人娘だ。優奈は一弥に思いを寄せている。轟屋には跡継ぎがいないため、優奈と結婚した者が轟屋の名跡を継ぐこととなる。頂点を目指したいと思っている野心家の一弥は、その後ろ盾を手にするため、優奈の思いを受け入れる。

あやめはアルバイトを終え、友達の千晶(草刈麻有)と二人でご飯を食べていた。「初恋の人を10年も思ってるなんてすごいね」という千晶に、彼との思い出を話し始める。
小学校1年生のとき、歓迎会で歌舞伎をやることになった。あやめは主役に本郷弘樹(一弥)を指名した。顔が歌舞伎役者っぽいからという理由だった。弘樹は一生懸命練習をした。当時、お母さんが亡くなって父親と二人で暮らしていたあやめ。父親は仕事が忙しくいつも一人ぼっちだった。
一弥という芸名をつけたのもあやめだった。そんなあやめのために頑張ると言ってくれた弘樹。そんなに思っているなら会って話せばいいという千晶に、今は夢に向かっている途中だから会いに行ってはいけないという。会える日まで頑張ると笑顔を見せるあやめ。

一弥は、松吉にいい役をつけてくれと頼んだことを咲五郎に叱られた。「その強い気持ちは大事だが、焦るな」と言われる。

帰宅途中、自転車のブレーキがきかなくなってすごいスピードで坂を下りてくるあやめに出くわした恭之助。そして恭之助があやめを助けた。腕を怪我し、気を失った恭之助のために、あやめは救急車を呼びに行った。目を覚ました恭之助に「大通りに出て救急車を誘導してくる」というあやめの手を握り、一人にしないでくれ、そばにいてくれという恭之助。

病院で目を覚ますと、あやめがついていてくれた。連絡先がわからなかったからというあやめにお礼を言う恭之助。あやめも助けてもらったお礼を言った。
一人で暮らしていて寂しくなったりしないのかと恭之助に聞かれたあやめは、「普通に楽しいよ。ちょっと貧乏だけど、学校に行けて友達がいて、ご飯も食べれて・・それに私には大好きな歌舞伎があるから」と笑顔を見せた。
「河村くんは寂しがり屋だもんねえ~。」と笑いながら、一人にしないでくれと言った恭之助のマネをした。そのこと絶対誰にも言うなと焦る恭之助に、「助けてもらったお礼に秘密にしといてあげる」というあやめ。
帰ろうとした時、あやめが落とした押し花を拾った。それを見てあやめは「大事なもの」だと、拾ってくれたお礼を言った。

帰り道、「みんなが河村恭之助を見たくなる気持ちはわかった。河村くんには華がある。この人が本気で演じたらすごいことになるんだろうなって思う。」そう言われて、恭之助は照れながら「なんてったって、御曹司ですから」と言った。「河村くんは歌舞伎界を引っ張っていく人になるよ」と言われ、恭之助は恋に落ちた。
家に帰ってからも、あやめのことばかり考えている恭之助。思わず大声で「あやめー」と叫び、それを父親と家政婦のシズ(江波杏子)に聞かれてしまう。

次に日学校で、「今日から稽古に本腰入れるから」と春彦に宣言した恭之助。あやめのおかげで、やる気が出たらしい。

一弥は、木嶋屋に稽古に行きたいと咲五郎(榎木孝明)に頼んだ。咲五郎はそれを快諾し、「お前が高校も行かず、ただひたすら努力をしてきたことは私が一番良く知っている。けれど、この世界は、努力をしても報われないこともある。その固い扉を開けるのは努力した人間だけだ。これからが本当の勝負だぞ」と一弥を激励した。

いつものように畑仕事を終えたあやめは、4~5人の女子たちからカツアゲされている優奈を助ける。「そんなに金が欲しけりゃ、バイトでも何でもしなよ」とその子たちを一喝するあやめに、「こいつ学校で畑仕事してるやつじゃない?作業着なんてダサい」と言われたあやめは「あんたたちのやってることの方がよっぽどダサいよ。これって立派な恐喝だよ。なんなら一緒に警察行く?!」と毅然とした態度で女子たちを撃退した。
助けてくれたお礼を言う優奈。たびたびこんな風にかつあげされるらしい。誰かに相談したのかと聞くあやめに、騒ぐともっといじめられそうで・・と答えた。慣れてるからいいという優奈に、「よくないよ。あなたのお父さんやお母さんが汗水たらして働いたお金でしょ?もっと強くならなきゃ」とあやめは言った。「どうすれば強くなれるのか」と聞かれたあやめは、くじけそうな時は大切な人のことを考える。そうすると力がわいてくると答えた。その大切な人にはもう何年も会ってないけど、大事って気持ちは変わらないと話した。

恭之助は、校門であやめを待っていた。通りかかったあやめに歌舞伎のチラシを見せ「来たいならチケット取ってやってもいいぞ」と言った。そのチラシには一弥の名前があった。喜ぶあやめに、「何でそんなに歌舞伎がすきなの?」と聞くと、お母さんが歌舞伎を好きでよく連れて行ってもらってたとのだという。おとぎの国みたいで、気づいたら歌舞伎にはまっていたとあやめは言った。バイトに行こうとするあやめに、「たまには息抜きしたほうがいいぞ。俺んちに稽古見に来いよ」と誘う。「名門木嶋屋の稽古場が見られるの?!」と大喜びでついていくあやめ。

その頃、木嶋屋の稽古場には、世左衛門に稽古をつけてもらうため、一弥が来ていた。一弥は世左衛門に、お軽の芝居を見て欲しいと頼む。「身の程知らずは承知の上です。自分の力がどの程度のものか見てもらいたい」と頭を下げる一弥のお軽を見ることにした世左衛門。

そこにあやめを連れて戻ってきた恭之助。稽古場に入ると、そこにはお軽を演じる一弥がいた。一弥を見て「ヒロ君・・」と驚くあやめ。一弥もあやめを見て驚くが、声をかけることもなく、目をそらしてしまう。それにショックを受けたあやめは走って逃げ出してしまった。あとを追う恭之助。「お前が言ってた好きな役者って、一弥のことか?」と聞くと、「同級生」だと答えた。初恋の相手だと認めたあやめに、「ずっと思い続けてるとかじゃないよな?」と聞くと「まさか。ちょっとびっくりしただけ。小学校のときに約束したんだ。一番の歌舞伎役者になるって。向こうは忘れてると思うけど・・。」そんなあやめの話を複雑な思いで聞く恭之助。あやめはバイトに行くと言って、走っていってしまう。

恭之助が戻ると、一弥は帰ったあとだった。「一弥の芝居はなかなかだったよ。久しぶりに楽しみな役者にあった。あの男ならいずれ大成するかもしれんな」と世左衛門は言った。

あやめは、ヒロ(一弥)が追いかけてもこなかったと、落ち込んでいた。そして昔のことを思い出していた。
小さい頃、お父さんの事業が失敗し、遠くへ行くことになったあやめ。いつも寂しかったけど、ヒロ君と歌舞伎の練習をしていたときは寂しい気持ちを忘れられたとお礼を言う。そんなあやめにヒロは、「一番の歌舞伎役者になって、あやめちゃんを迎えに行くよ」と約束した。あやめは、鏡獅子の手作りの人形をプレゼントした。何も用意していなかったヒロは、そこに咲いていた花をとってプレゼントした。あやめは、その時の花を押し花にしてずっと宝物として持っていたのだった。

あやめの教室へ行った恭之助は、一弥に会ったとき制服を着ていたから、もしかしたら会いにきてくれるかもしれないと、あやめが校門で待っていることを千晶に聞かされる。
校門へ行くと、あやめがいた。そんなに会いたいなら自分から会いに行けばいいというと、河村くんには関係ないと言われてしまう。「こんなところまで会いに来るわけないじゃん。俺が会わせてやるよ」と無理やりあやめを引っ張って連れて行こうとすると、「河村くんみたいに恵まれた人には私の気持ちなんかわからない。何でも欲しいもの与えられて、本気で悩んだことなんてないでしょ。だから河村くんの芸は胸に響かないのよ!私だってわかってる。会いに来るはずないって・・。でも、私にはヒロ君との約束だけが支えだったの。いつか、一番の歌舞伎役者になったら会えるって・・。だから一人でも頑張ってこれた。」そういってあやめは立ち去ってしまった。

帰り道、他校の生徒とケンカになった恭之助。顔を殴られようとしたその時、助けに入ったのは一弥だった。
助けてくれなんて頼んでないという恭之助に、「あなたを助けたんじゃない。ベストな状態でいてもらわないと、それを言い訳にされても困りますから」と言う一弥。恭之助が「千葉あやめと幼馴染なんだろう?何で会いに行ってやらないんだ?」というと、「人の心配してる場合ですか?そんな暇があったら稽古したほうがいいですよ。僕との差がこれ以上開かないように」と一弥は言った。「その自信はどっから来るんだ?」と言う恭之助に「努力してきましたから。あなたが名門の御曹司ということに胡坐をかいている間、血のにじむような努力をしてきた。名前しかないあなたには絶対負けたくない」と一弥は言い放った。

恭之助は、「絶対に負けたくないやつがいるから、明日からしばらく学校を休んで稽古に集中する」と春彦に電話をした。
その日から、毎日稽古に明け暮れた。

あやめは、恭之助に言い過ぎたことを気にしていた。教室にいたあやめに花が届く。ナデシコだった。カードには、「ずっと君を想ってる ヒロキ」と書かれていた。

稽古の日。恭之助を見た松吉は「だいぶ見られるようになったな」と呟いた。

稽古を終えた一弥を追いかけ、「俺が名前だけの役者じゃないこと見せてやる。」と言う恭之助。そして、あやめのことを好きになったこと、認めてもらうために頑張ると宣言した。

恭之助も、一弥も稽古に励んだ。

あやめの教室には毎日花が届いていた。今はまだ会えないけど、待ってて欲しいっていう意味だと思うと言うあやめ。

廊下で春彦に会ったあやめは、恭之助が学校に来ない理由をたずねた。すると、あやめが無神経なことばかりズケズケ言うから学校に来るのがイヤになったんだといわれる。恭之助は繊細なところがあるから、自殺でもしたらどうしてくれると脅されたあやめは、心配になって恭之助の家をたずねる。

ちょうどそこに家政婦のシズが帰ってきた。シズが入ったドアから、あやめもこっそり敷地に入る。
庭から、恭之助が稽古している姿を見つけた。しばらくすると、恭之助のアラームがなり、花屋に電話をしているのを聞いてしまった。あやめに毎日花を贈っていたのは恭之助だったのだ。それを知ってあやめは驚いた。

稽古をしているところにシズがやってきて、同級生の女の子が来ているといわれるが、ただの追っかけだろうから適当に追い返してという恭之助。だがシズが、あやめの名前を出した瞬間飛び出していった。

学校に来てないっていうから様子を見に来たというあやめ。言い過ぎたことをお互い謝った。お花のお礼を言われた恭之助は、慌てる。「私は大丈夫だから、心配しないでってヒロくんに伝えといて」とあやめは言った。「私、やっぱり河村くんはすごい人になると思う」とあやめに言って帰っていった。恭之助は、あやめを追いかけ、「今度は絶対がっかりさせないから」と言ってチケットを渡した。

公演当日。お軽役の完二郎(山本耕史)がぎっくり腰になってしまった。
公演を中止するわけにもいかず、みんなが頭を悩ませているところに、一弥が代役に名乗り出る。松吉からは、いい加減にしろと言われるが、世左衛門は、一弥にやらせてみると言う。幕をあけなければならない。責任は私が取りますという世左衛門に、松吉も納得した。動揺する恭之助に「完璧に準備が出来ていれば、相手が誰だろうと関係ないはずだ」と世左衛門は言った。

幕が開いた。舞台の真ん中に立つことが夢だった一弥。見せ場も必死で演じていたが、客席の静けさに不安になっていた。すると客席から「轟屋!」という声が飛んだ。それをきっかけに会場は大きな拍手に包まれた。
舞台を見ていたシズも「素晴らしい」とつぶやいた。

次は恭之助の見せ場だった。一弥に負けまいと恭之助も必死に演じた。舞台を見ていたあやめも、笑顔で見守った。今度は「木嶋屋!」という声が飛んだ。

舞台を終え、シャワーを浴びていた恭之助と一弥。
一弥は、ずっとあやめを思い続けてきたが、舞台の真ん中に立つまでは会わないと決めていたと話し出した。「どんな形にせよ今日、舞台の真ん中に立つことが出来た。だから今、この瞬間からあやめちゃんは僕のものです。」と恭之助に宣言した。
ロビーであやめを見つけた一弥は、声をかけた。笑顔で近づく二人・・。

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プレビュー

歌舞伎界って大変だなあって改めて思いました。小さい頃から、歌舞伎役者になることが決まっているんですよね。絶対したくないと言ってもならなきゃいけないってわけじゃないでしょうが、みんなそうやって代々伝統を守ってきてるんだなあって考えると、普通の家に生まれてよかったなあってつくづく思いました。
これを見ていて、何だか「花より団子」を思い出してしまいました。最初は仲が悪かった二人が、お互いに惹かれていく・・っていう。

でも、一弥も、あやめへの気持ちを認めましたから、恭之助はよほど頑張らないとムリでしょうね。ただ一つ気になるのが、師匠のお嬢さん、優奈のこと。あの二人って付き合ってるっぽいんですけど、あやめに気持ちを伝えたら、どちらにも失礼なことになりませんか?それとも、まだ付き合ってはいないんでしょうか?会話を聞いていると、なんだか付き合っているような気がするんだけどなあ。
自分が歌舞伎役者で成功するために優奈を選ぶとしたら、そのときはきっとあやめがすごく傷ついてしまうんだろうなあと思うと、何だか心配です。

あやめは、すごくはっきりしていて、明るくて素直で、とってもいい子ですから、傷つかないようにしてほしいなってのが正直な気持ちです。
あやめに思いを寄せている恭之助は、どんなことがあってもめげずに、あやめへの想いを貫いて男を見せて欲しいです。
ジャニーズの人がたくさん出ているこのドラマ。ジャニーズファンにはたまらないかも。

今後の展開も気になるところです。

2013年 夏ドラマ リスト

タイトル系列放送局
9時SUMMER NUDEフジ系列
9時救命病棟24時フジ系列
10時スターマン~この星の恋~フジ系列
9時警視庁捜査一課9係テレ朝系列
10時Woman日テレ系列
10時ショムニ2013フジ系列
9時ぴんとこなTBS系列
9時DOCTORS2 テレ朝系列
10時Oh, My Dad!!フジ系列
10時なるようになるさ。TBS系列
9時斉藤さん2日テレ系列
9時半沢直樹TBS系列

2013年 夏ドラマ

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